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2011年7月31日 (日)

第1,123回 50年目1月 新春ロケットシリーズ

50年目1月

新春ロケットシリーズ開幕。

第6戦長崎大会でSPZタッグ戦、前月のウルトラタッグリーグで優勝した優香・杉浦組対SPZタッグ王者のアデライーダ・アバチャ、ミストレス・バイテン組。

「ククククク」

グラウンドではこちらのものとばかりに、執拗なスリーパーで優香を苦しめるアバチャ。たまらず優香は体勢を立て直すと杉浦にタッチ。しかし出てきた杉浦もただやられるだけ。攻め込んでバイテンを引っ張り出さないと勝ち目はないのに。

「くっ・・・・」

なんとか反撃しようと杉浦、バックドロップを狙ったが、

―甘い。

アバチャ、上から押しつぶしてそのまま3カウントを奪い、3度目の防衛成功。勝負タイム24分55秒。SPZはまたしてもタッグベルトを取り返せなかった。

*********************

最終戦新日本ドーム。営業努力の甲斐あって超満員の入り。セミ前から3大シングルマッチ。
セミ前は小嶋聡美対杉浦美月。

小嶋がこの1年近くの成長を見せて杉浦に懸命に食らいついていく。

「えええい!」
体重の乗ったラリアットで杉浦の表情を一変させる。本気になった杉浦、シャイニングウィザードを珍しく公開。しかし小嶋も臆せず2度目のラリアット。ふっとぶ杉浦。このあたりで両者の息が乱れてきた。最後は

「はっ」

バックドロップで杉浦が何とか先輩の面目を保った、それでも15分51秒の試合を成立させるあたり長足の進歩。

セミファイナルはジーニアス武藤VSアデライーダ・アバチャという前衛的なカード。前SPZ王者のアバチャにも積極的に向かっていったジーニアス武藤だが、まったく通じない。

「オラアア」
強烈なボディスラムで投げつけて逆エビ攻め。そして起き上がったところを殴りつける。最後はドラゴンスリーパーでぐったりさせておいたところをキャプチュードで終了。勝負タイム10分20秒。

***********************

メインイベントはSPZ戦、優香、初防衛戦の相手は新外国人のレディ・コーディ、あのジュディ・コーディの親戚に当たる選手らしい、まだキャリアは浅いがあのスーパーカオスとWWCAマットで大立ち回りをやったので推薦があった。

「ソノベルトハ頂いて帰る」

いきなりボディスラムで先制したレディだが、優香も鋭いドロップキックを連発して反撃。ならばとレディはタックルで応戦。
「ヤルナ・・・・」
パワーならレディなのだが優香にはスピードと技のキレがある。それでもボディスラムをまともに食らうと息が一瞬詰まる。初来日のわりには強敵といえた。優香はローリングソバットで相手に嫌な顔をさせることができた。
「ウオー」
レディが強引なラリアットをねらったがうまくかわした優香、逆にラリアットを叩き込んでダウンさせる。

「コノウッ」
もう一度ラリアットを狙うも同じ結果に終わり場内失笑。

―このあたりかな。

優香、相手の息が乱れだしたのを見るやアームホイップで転ばせて、すばやくコーナー最上段に上り
せいっ
ムーンサルトプレスで熱戦にけりをつけた。勝負タイム42分1秒。

2011年7月30日 (土)

プロレス技シリーズ18 バックドロップ

ルー・テーズの時代からの必殺技で、現在もプロレスを代表する大技として知られる、バックドロップ。

後方から相手の脇の下に頭を入れ、胴をクラッチして、後方に投げ落とします。角度によっては受け身が大変取りづらいため、、今なお危険度の高い技になっています。

この技を日本マットで広めたのはルー・テーズです。そのあと多くのレスリング出身の選手が使い出し、現代プロレスにおいても大技のひとつとして認知されています。

大柄な選手やブリッジワークのいい選手は、高さのあるバックドロップ、ジュニア選手はスピードのあるバックドロップと、さまざまなバリエーションがあります。

現在は試合中のつなぎの大技として使われるパターンが多く、受け身の取れるように投げるケースが大半なのですが、諏訪魔選手や永田選手など、この技にこだわりを持っている選手はフィニッシュにも使います。

ジャンボ鶴田は「相手に怪我をさせるためにやっているわけではない」という信念で、対戦相手の受け身の巧拙によってバックドロップの角度を変えていたのは有名な話です。

ドリー・ファンク・ジュニアは見栄えと受け身の取りやすさを重視したのか、相手の片足を抱えて後方に投げる「ドリー式」スタイルで、馬場さんもこのスタイルでたまに使っていました。

まあこの技で説得力を持っていたのはジャンボ鶴田とスティーブウイリアムス。ウイリアムスのは力任せに急角度で後方に落とすので受け身がとりづらく「殺人バックドロップ」と呼ばれていました。

受け身を取り損ねたりすると頭に衝撃を受けかねない技であり、この技で負けた後担架送りになったり控室でぶっ倒れるシーンも多く、馳浩選手のように(後藤達選手のバックドロップを食らって)危険な状態になったり、最悪の場合三沢さんのように・・・・・という事態もある危険度の高い技です。

WASにも当然実装されております。技難易度には幅が設けられて、つなぎ技として使うのもフィニッシュとして使うのもプレイヤーの任意ですが、ダメージ量としてはジャーマンやタイガーSHの下を行っているのが惜しいところです。

2011年7月29日 (金)

第1,122回 50年目12月 ウルトラタッグリーグ(下)

50年目のウルトラタッグリーグ戦。

リーグ戦も佳境に。

第7戦は名古屋大会。

ミントス、ソレッタ○(8点、ノーザンライトSH 12.41)キレット、ミスティック(4点)

フジニャーノ姉妹が8点。あばしり王者の貫禄充分。

優香○、杉浦(12点、シューティングスタープレスからの体固め 9.36)トラットリア×、Nokia(0点)

優香完勝。ネタ外人コンビをあっさりしりぞけた。

アナベラ○、アンリ(6点、コブラツイスト 13.39)オリビア、アクア×(4点)

アナベラスミスがコブラツイストで新顔外人のアクアを振り切った。

アバチャ○、バイテン(12点、アバチャロック 13.37)G武藤、小嶋×(2点)

アバチャが余裕の勝利。さいごは小嶋をアバチャロックで悶絶させた。

******************

そして最終戦はさいたま大会、

オリビア、アクア○(6点、ラリアットからの体固め 9.24)デイジー、ミスティック×(4点)

オリビア組は6点でリーグ戦を終えた。最終戦はアクアが長身を活かしたラリアットを決めて勝利。

G武藤、小嶋○(4点、ラリアットからの片エビ固め 19.31)ミントス、ソレッタ×(8点)

先シリーズの同一カードでは不覚を取っているフジニャーノ姉妹が奮起、小嶋に狙いを定め蹴り乱打。ジーニアス武藤もこの気迫に気圧されてしまう。しかし最後まで諦めなかったG武藤、相手のえぐい攻めをこらえて小嶋につなぎ、小嶋がタイミングよく放ったラリアットでソレッタを沈めた。これであばしり王者から先月に引き続いての連勝。いい形でリーグ戦を終えた。

アナベラ○、アンリ(8点、バックドロップからの体固め 11.39)トラットリア、Nokia×(0点)

アナベラ組みは8点でリーグ戦を終えた。堂々の3位タイ。

優香○、杉浦(14点、STOからの片エビ固め 13.19)アバチャ、バイテン×(12点)

勝った方が優勝の一戦。

―分断作戦しかない。長引くと不利。

そう考えた優香が速攻勝負、5分過ぎにバイテンが出てくるやイッキの攻め。最後はSTOでバイテンを仕留めた。これで7戦全勝で堂々の優勝。

「ファンの皆様のおかげで優勝できました」

優勝した優香組には賞金120万円と副賞のブランドバッグが贈られた。

2011年7月28日 (木)

第1,121回 50年目のタッグリーグ(中)

50年目12月

SPZ50年目のタッグリーグ戦

第4戦は博多大会。
キレット○、ミスティック(4点、バックブローからの体固め 9.08)G武藤×、小嶋(2点)

新人は殴られるのに弱い。そこを見抜いた上でのキレットの打撃攻勢に武藤が沈んだ。

「甘くないですね・・・」

オリビア、アクア○(2点、ラリアットからの体固め 11.39)トラットリア、Nokia×(0点)

初日を出したのはオリビア組のほうだった。豪快なラリアットがズバリ命中。

優香○、杉浦(6点、シューティングスタープレスからの体固め 16.35)アナベラ、アンリ×(2点)

優香、アナベラの独特のムーブにやや手こずったものの、最後はアンリに狙いを定め勝利。これで3連勝。

アバチャ○、バイテン(6点、パイルドライバーからの体固め 11.14)ミントス、ソレッタ×(2点)

アバチャも絶好調、えぐいパイルドライバーでソレッタの戦意を喪失させた。

*********************

第5戦は一気に北海道へ飛んで札幌どさんこドーム大会。

オリビア○、アクア(4点、ニーアタックからの体固め 12.06)G武藤、小嶋×(2点)

新人のわりには良く頑張っている2人なのだが、中堅外人のパワーに手も足も出ず・・・

ミントス○、ソレッタ(4点、シシリアンスライスからの体固め 9.31)トラットリア、Nokia×(0点)

フジニャーノ姉妹が危なげなく白星配給係を下して2勝目。

優香○、杉浦(8点、合体パイルドライバーからの体固め 10.02)キレット×、ミスティック(4点)

優香組4連勝、危なげなく分断作戦に成功した。

アバチャ、バイテン(8点、アバチャロック 13.29)アナベラ、アンリ×(2点)

アバチャ組みも4連勝。2強のマッチレースの様相を呈してきた。

*********************

第6戦は仙台大会。

ミントス、ソレッタ○(6点、ストレッチプラム 13.54)オリビア×、アクア(4点)

フジニャーノ姉妹が3勝目を挙げた。姉妹ならではの連係が冴える冴える・・・

アナベラ、アンリ○(4点、アキレス腱がため 10.52)キレット、ミスティック×(4点)

アンリのアキレス腱固めでミスティックは無念のギブアップ。

優香○、杉浦(10点、ボディスラムからの片エビ固め 15.41)G武藤×、小嶋(2点)

新人チームももてる技と力を出し切ったのだが、先輩の壁は厚く、攻め疲れてしまったところを反撃にあって敗北・・・

アバチャ○、バイテン(10点、アバチャロック 11.59)トラットリア、Nokia×(0点)

やる前から結果は見えていた。アバチャ組が完勝。

50年目のタッグリーグ戦、優香組とアバチャ組がトップを走る!

(続きます)

2011年7月27日 (水)

夏本番20110727

こんばんわ。WAS没頭中筆者のkonnoです。

水曜日恒例の今週のスポーツニュースのようなもの。

◆中国列車事故

証拠隠滅で事故車両を土の中に埋める。これが中国クオリティ。(その後掘り返したが)何かと流儀の違う国だ。

◆相撲

けっきょく名古屋場所は大関日馬富士が14勝で優勝。突き刺さる当たりと攻めの相撲スタイルが復調。来場所優勝すれば横綱。白い子も「横綱は2人いた方がいい」と言っていたので、来場所ひょっとすると・・・

次期大関候補、琴奨菊と鶴竜。秋場所ではダブル昇進もありうる。琴奨菊は12勝、鶴竜は11勝がノルマ。

◆プロレス

全日本プロレスのメインイベントは諏訪魔、近藤、船木らの本隊軍と、真田・征矢らの若手軍とが抗争を繰り広げる展開。地方興行でも20分以上の勝負タイム、内容は充実しているのだが・・・

◆プロ野球

後半戦突入。ことしは震災の影響で後半戦の試合数が多いので、巨人の逆襲はありえる。3位争いは過熱するでしょう。横浜ベイスターズは蚊帳の外として。

2011年7月26日 (火)

第1,120回 50年目12月ウルトラタッグリーグ(上)

50年目12月

恒例のウルトラタッグリーグ戦。前身のSPZタッグリーグ戦から通算すると、これも第50回の記念大会。まさに歴史と伝統のSPZだが、人員不足を露呈しメンツは寂しいものとなった。

出場チームは下記の8チーム。

優香&杉浦美月(SPZ代表)

ジーニアス武藤&小嶋聡美(SPZ新人)

アデライーダ・アバチャ&ミストレス・バイテン(SPZタッグ王者)

ミントス・フジニャーノ&ソレッタ・フジニャーノ(あばしりタッグ王者)

アナベラ・スミス&アンリ・ペロリ

オリビア・オーニシ&アクアライナー

デイジー・キレット&ミスティック

トラットリアマスク&Nokia(白星配給係?)

************************

G武藤、小嶋○(2点、サンドイッチラリアットからの体固め 13.27)Nokia、トラットリア×

新人コンビが最策良く合体技で初日白星スタート。くせ者・トラットリアマスクを沈めた。

「1点でも多く取ります」

ミントス、ソレッタ○(2点 シシリアンスライスからの体固め 15.37)アナベラ×、アンリ

あばしりタッグ王者チームのフジニャーノ姉妹が順調な仕上がり、伝家の宝刀シシリアンスライスでアナベラ・スミスを倒し、白星スタート。

優香○、杉浦(2点、シューティングスタープレスからの体固め 10分くらい)オリビア、アクア×

SPZ代表も白星発進。初来日のアクアを問題にせず。

「SPZ代表として、優勝しかありえません」

アバチャ、バイテン○(2点、パワーボムからのエビ固め 7.36)キレット×、ミスティック

アバチャ組が7分あまりで勝利。最後はミストレスバイテンがパワーボムを決めた。

********************

第3戦は広島大会。

キレット○、ミステイック(2点、ビッグブーツからの体固め 11.41)トラットリア、Nokia×(0点)

デイジーキレットが豪快な蹴りを叩き込んでNokiaを沈めた。これで初日。

アナベラ、アンリ○(2点、合体パイルからの体固め 12.0)G武藤×、小嶋(2点)

ジーニアス武藤、相手チームの合体パイルをくらって目の前がぼうっとかすみ、フォールを返せなかった・・・

優香○、杉浦(4点、STOからの体固め11.16)ミントス、ソレッタ×(2点)

あばしり王者チームを撃破した優香組。これで上々の2連勝スタート。

アバチャ○、バイテン(4点、アバチャロック 11.31)オリビア×、アクア(0点)

「ウアアアアア」
アバチャロックにオリビア悶絶・・・

50年目のウルトラタッグリーグ戦、優香組とアバチャ組が2連勝スタート(続きます)

2011年7月25日 (月)

第1,119回 50年目11月 あなたは目じゃないのヨ

50年目11月
「ダイヤモンドシリーズ」開幕。

第6戦宇都宮大会でミントス、ソレッタのフジニャーノ姉妹があばしりタッグ王座防衛に成功。オリビア、トラットリア組を退けた。

(15分18秒、ソレッタのノーザンライトでトラットリアをフォール、2度目の防衛に成功。)

********************

シリーズ最終戦は横スペ大会。

今シリーズはSPZ戦を行わず、あえてタッグ戦をメインに持ってきた。

横スペ大会セミではG武藤&小島の新人タッグがミントス、ソレッタのあばしりタッグ王者チームと対決。

「ナメラレタカードネ」
怒ると怖いミントスさん、まだまだ青さの残る小嶋聡美を捕らえてボディスラムの連発。これには場内沸いた。あわてて飛び出してくるG武藤にはヘッドバット責め。

「くうっ」

先シリーズに先輩の杉浦越えを果たしたG武藤だが、百戦錬磨の外人相手だとまだまだ苦しい。

「消し飛べ」
ソレッタがシャイニングウィザード、フロントスープレックスの猛攻。しかし武藤2.8で返す。新人の健闘に場内盛り上がる。

「チ・・・・」
小嶋も起死回生のラリアットでソレッタをなぎ倒す。これで流れが変わった。
「ウウ・・・」
弱ったソレッタにジーニアス武藤と小嶋が2人がかりのパイルドライバー。

「危ない!」
ミントスがカットに入るが小嶋が突き飛ばす。ジーニアス武藤がソレッタを押さえ込む!

ワン、トゥ、スリー。

勝負タイム15分22秒。ノンタイトル戦ながら、新人タッグのG武藤、小嶋組がフジニャーノ姉妹に勝ってしまった。

**********************

大番狂わせのあと、ざわついた雰囲気のままメインのSPZ世界タッグ戦。

といっても先月と同じ顔合わせであって、アバチャ、バイテン組に対するは優香、杉浦美月組。

優香とバイテンの先発でタッグタイトル戦が始まった。優香が鋭いエルボーを連発して流れを作るが、分が悪いと感じたバイテンがアバチャにスイッチ。アバチャは杉浦をいたぶってから優香と激突。

「この間はどうも。恥をかかせてくれたわね」

アバチャ強い。寝かせてしまえばコチラノモノと、グラウンドで圧倒的優位。

この日の優香はうごきがいまいち。ならばと杉浦が奮闘するも

「あなたは目じゃないのヨ」

杉浦がアバチャの変形ドラゴンスリーパーで失神。これで試合が終わった。勝負タイム22分8秒、王者組みが2度目の防衛に成功。

2011年7月24日 (日)

魁皇伝説(4)

「大関に上がるときも大変だったが、辞めるときも大変だ」

自嘲気味につぶやいた言葉どおり、魁皇はなかなか辞めなかった。治療を続け、奈良県のトレーニング施設や整骨院に通い、体のケアを続け、35歳を過ぎても大関として土俵に上がり続けた。

2009年頃からは衰えが顕著になってきたが、体力が落ちた分は長年の土俵生活で培った経験と技術でカバーし、豪快な上手投げもあまり見せなくなり、はたきこみや引き落としでしのぐ相撲が目立つようになった。

「遊ぶのは、辞めてからいくらでもできる、いまは相撲が第一」

趣味と言えば犬の散歩とラジコンカーを走らせることくらい。子供の頃から車好きで、でも現役力士は車を運転できない相撲協会の規則があるのでラジコンで我慢している。

2009年(H21年)は6場所全て8勝7敗と言う不名誉な記録も作り、大関としてはどうなのと思われる成績だったが、若貴のころから魁皇の雄姿を見てきたファンはもうそんなことは関係なかった。一日でも長く土俵に上がり続けて欲しい。そしていつしか福岡のみならず東京、大阪、名古屋でも大歓声が飛ぶようになった。

2010(H22年)年1月、長年の盟友千代大海を下し幕内勝ち星1位を達成。その場所限りで千代大海、そして悪童横綱・朝青龍が引退。そして5月場所終了後には野球賭博騒動で琴光喜が引退。結果的にこれで星勘定が楽になり、魁皇の寿命はさらに1年延びた。

2010年5月千秋楽、琴欧州を破り1000勝を達成。しあkしこのあたりで魁皇の身体は限界が近づいていた。

「さすがに来年はないと思うのでしっかり相撲を取りたい」

去年の九州でこう述べた魁皇、12勝3敗の好成績を残すが、これが優勝争いに絡んだ最後。

腰痛、ヒザ痛、坐骨神経痛・・・階段の上り下りもままならぬようになって、気力だけで土俵に上がり続けた。5月場所では最後の力を振り絞って、横綱白鵬に勝ったが、もうこの時点で魁皇は力を出し尽くしていたと思われる。

最後の名古屋場所ではもう力の衰えが顕著になり、ぶざまに崩れ落ちる現象も何番か見られた。どうにか周囲の期待に応え、千代の富士の持つ通算1,045勝の最多勝利記録を更新したが、そこまでだった。

休んで秋場所で進退をかけるという選択肢もあっただろうが、腰がもうダメで足がしびれてはどうにもならなかったのだろう。

魁皇関、長い間お疲れ様でした。引退後は車の運転など、これまでできなかったことを楽しんでください。

*************************

私にとって大相撲はテレビで見るものでしたが、魁皇が懸命に引退危機と戦う中で、どうしても生で見に行って声援を送るべきと考えて、2009年の1月に両国に足を運んだのが始まりです。以来東京場所の度に観戦し、魁皇の動向に一喜一憂していました。

名古屋場所初日二日目の取り組みを見て「引退は近いな」と直感し、名古屋まで観にいき、鶴竜の押しに崩れ落ちるのを見て覚悟を定めました。今後私は相撲を観に両国へ行くことがあるでしょうか。魁皇が限界をとうに越えていた事は分かってはいますが、やはり寂しい。

引退会見のときの魁皇の笑顔は実にさっぱりとしていた。やることは全てやりつくした。そんな顔をされていました。

2011年7月23日 (土)

魁皇伝説(3)

怪力にものを言わせた相撲から、左四つ右上手という「自分の型」をもつようになり、右上手さえ取れれば貴乃花をブン投げる実力を持つに至った魁皇。しかし、若貴兄弟や曙・武蔵丸といったハワイ勢としのぎを削りあう中で、いまひとつ上へのし上がることができなかった。

平成10年には結婚し、大関候補の呼び声も高かったが、プレッシャーに弱い性格が災いし、何度もチャンスを逃す。千代大海、武双山、雅山に大関昇進で先を越される。

平成12年初場所千秋楽で武双山に敗れて負け越してしまい、「猛烈に悔しい思いをした」らしくそれ以降はトレーニングや体のケアに取り組み、酒量も減らして摂生に務め、平成12年5月場所、27歳でようやく初優勝。念願の祝い鯛をもって記念撮影。次の場所でも11勝を挙げ、ようやく大関昇進。その時はうれしさのあまり浴びるほど酒を飲んだらしい。

福岡県出身ということで地元九州場所では絶大な大声援を受けるようになり、プロレス会場のような手拍子つき「カイオーコール」に包まれる現象がおき、対戦相手はアウェーゲームのような感じを味わったらしい。

さらにJR九州は福岡と直方を結ぶ特急列車を新設した歳に、その特急列車の名前を「かいおう」としてしまったほどの人気。存命中の人名(四股名?)が列車名に使われるのは異例。

大関昇進後2-3年が魁皇のピークの時期で、力強さに自分の形、若干の技術も加わり安定感があった時期。若乃花、曙が引退し、貴乃花も平成15年1月で引退し、大関で4回も優勝するが、綱とり場所ではケガやプレッシャーで思うように結果を出せず、横綱にはついに手が届かなかった。

そうこうしているうちにモンゴル勢が下から上がってきて、朝青龍にあっさり追い越されてしまう。最後のチャンスだった平成16年の九州場所も12勝3敗で準優勝に終わり、昇進見送り。「魁皇に朝青龍の何分の一かのやんちゃさがあったら・・・・」と言われるも、これは性格なのでどうにもならない。

こうしてピークの時期に天下取りはかなわず、33歳になってからは持病の腰痛に加え、足の怪我、体力面の衰えが出だし、平成18年3月、大関カド番で迎え、序盤で2勝4敗になったところで師匠の友綱親方から引退勧告されるが、「まだやれます」と引退勧告を断り、何とかその後持ち直し8勝7敗で引退を回避。

それから5年余りの間、魁皇の「いつ辞めるのか」劇場が始まった。魁皇といえば「ボロボロ」「満身創痍」が対句のようになり、そして若貴時代では脇役だった魁皇が、その懸命の土俵で大声援を受けるようになった・・・。

(続く)

2011年7月22日 (金)

魁皇伝説(2)

魁皇になる前の古賀少年が「勝つうれしさ」を感じるようになったのは幕下に上がったころからだった。

しかしプレッシャーに弱いという性格はこの頃からあり、それを克服するために会場入り前に少し酒を飲んでリラックスするという手法で(未成年飲酒?)乗り越え、平成3年11月、新十両を決める。このときから四股名を本名の古賀から、「魁皇」に改める。

力まかせの相撲で相手に「まわしをとられたらやられる」と警戒され、頭角を現すが、力に頼るあまり取り口が雑で、学生相撲出身者には弱かった。

平成5年5月、デビューから5年余り、20歳で新入幕。決して遅い出世ではないが、素質Sクラスの曙、貴はすでに横綱大関に上がっていた。幕の内デビュー戦ではあの舞の海に転がされて敗北。けっきょく4勝11敗で負け越し、十両に逆戻り。しかし11月に再入幕。

平成6年からは上位戦線に定着。あの霧島や小錦とも対戦。平成6年3月には横綱・曙を押し出しで破り、曙に「突っ張りを出した腕をつかまれ、そのときの指の跡が取り組み後も残った、そのときから魁皇のことをライバルだと思うようになった」と言わしめる。

しかし対戦相手に研究され、上位戦線では苦戦を余儀なくされる。しかし本人は「力任せの相撲で何が悪い、自分の形になれば絶対勝てる」とおごり、対戦相手のビデオを見て研究することもしなかった。

親方はここまで来るとあえて何も言わない。「基本的なことは教えるが、このレベルに来ると本人が自分で考えて習得しなければ身につかない」

突き放すときは突き放す。友綱親方の指導法。

三役に上がった魁皇は九州出身のお相撲さんらしく酒豪でも鳴らした。

地方場所では毎晩のように飲み歩き、同期の力桜(後のプロレスラー力皇猛)の証言によれば、1晩でブランデーのボトルを10本空けたり、酔って道路標識をねじ曲げたという伝説を残す。

またあるときは飲み屋のビンゴゲームで当たった賞品の自転車をビルの中で乗り回すという伝説も。しかしさすがに身体を壊し、飲む酒をブランデーから度数の低い日本酒や焼酎に切り替える。種類を変えただけかい。

(続きます)

2011年7月21日 (木)

魁皇伝説(1)

大関魁皇

本名・古賀博之

1972年7月24日生まれ

福岡県直方市という筑豊の田舎町に生まれる。

子供の頃から体が大きく、直方市の少年相撲大会に何度か出ており、視察に来ていた現・友綱親方にチェックされる。中学時代では空手と柔道で身体を鍛え、何気なく言った「九重部屋の稽古でも見に行こうかな」一言で周囲の関係者が動き、友綱親方がスカウトに。

「あの時見た子が、体格の立派な中学生になっていた。精神面はちょっと頼りない面もあるが、それは入門してから鍛えればいい」

ということで、15歳の冬、九州場所の打ち上げパーティーに招かれ、

「今度入門する古賀君です」と親方に紹介され、自分ではどうにもならないところで話が進み、外堀を埋められ、中卒後すぐ入門させられる。

新弟子検査で病院に行って曙・若貴兄弟に出会い、テレビカメラに囲まれ田舎少年はびっくりし、「新弟子検査で落ちればいい」と願うも合格。

昭和63年5月、序の口で本名の「古賀」でデビュー。3戦目で若花田と対戦し、あっさり敗北。3勝3敗で迎えた第7戦は力桜(現プロレスラー力皇猛)と対戦し敗北、デビュー場所は負け越す。

その年の9月に同期生にそそのかされ、脱走を企てるも、逃走先がばれていて引き取られ、未遂に終わる。これで心を入れ替えたらしい。

しかし負ける悔しさから、稽古に真面目に取り組むようになって、そしたら勝てるようになって・・・というサイクルが回りだし、平成2年7月、17歳のとき三段目で優勝。その怪力で若手の有望株となるが、友綱親方が一言、

「お前、これから酒飲んで問題起こしたりしたら、即クビだからな」

弟子を甘やかさない友綱親方の指導法。これが将来の大成を生んだのか。

(続きます)

2011年7月20日 (水)

台風接近20110720

こんばんわ。

WAS没頭中筆者のkonnoです。

今週のスポーツニュースのようなもの。

◆プロレス

全日本プロレス・サマーアクションシリーズ開幕

愛知大会メインの三冠戦は諏訪魔VS真田聖也。自前の選手での三冠戦だが、どこか軽さは否めない。

マット界裏ネタ情報誌「プロレス大貧民」購入。

武藤全日本のヨレヨレっぷりがよく分かる一冊です。しかしもうプロレスは斜陽産業なのかもしれない。

◆相撲

大関魁皇がついに引退を表明。

7月19日夜、琴欧州に押し出しで敗れ3勝7敗、負け越しが濃厚になり、とうとう引退を表明しました。

土俵生活23年余り、通算1,047勝、

晩年は度重なるケガで勝ち越すのがやっとという状況でしたが、「人生で土俵に上がれるのは一度しかない」という考えを貫き、燃え尽きるまで土俵に上がり続けました。

「攻める気持ちが足らなくなった」「やっと終わったなと思う、長かった。いろんな人に支えられ、応援してもらった。全ての人に感謝したい。魁皇としての人生は最高でした」

お疲れ様でした。

◆プロ野球

前半戦がもうすぐ終了

飛ばないボールの影響か、クローザー不在のためか、巨人が4位と苦しんでおります。首位はヤクルト。投手陣の充実、本塁打王を快走するバレンティン。役者がそろっているチームが快走する状況。

今週はこんなところ。

2011年7月19日 (火)

第1,118回 長いことお待たせしました。

最終戦は新日本ドーム大会。

代わり映えしないカードだが営業努力の甲斐あって超満員。

第1試合はNokia対トラットリアマスク。

新旧ネタ外人対決はコミカルな攻防の末、最後は鋭いソバットを連発したトラットリアが先輩外人の面目を保った。勝負タイム6分59秒。

「こう見えても、遊びじゃないのだよ」

数年前はフローラ小川とあばしりタッグを争ったいい選手である。

第2試合はミントス・フジニャーノ登場。イタリア国旗を持っての入場に場内大爆発。

対するは上諏訪温泉地下プロレスからの助っ人、カラテドー霧ヶ峰。レスリングならミントスがうまいが、一つ一つの打撃は霧ヶ峰もいいものを持っている。

「シシリアンスライス!」
伝家の宝刀を食らっても起き上がってくる霧ヶ峰。意外と根性もあるようだ。
しかしミントス、えぐいDDTで動きを止めるや

「シシリアン・スマッシュ!」
どう見てもただのローリングエルボーで霧が峰を沈めた。勝負タイム12分1秒。

その後バタバタした外人同士のタッグマッチがあって休憩。

***********************

セミ前は所属選手同士の対戦。先月同様、杉浦美月対ジーニアス武藤。

―この子、素質は底知れない・・・

元々動きはいいものをもっていたこの人、やられ慣れがでてきて、しかもきょうの相手の杉浦は打撃を警戒しなくていいので攻めやすい。タックルの打ち合いでは武藤に分があった。

「どっちが新人かわかんねえぞ」

そんなヤジも飛んだ。

しかし杉浦も頃合いを見計らって飛びつき腕ひしぎで反撃。しかし武藤、うまく回転して腕ひしぎを外してしまった。

ーーいたっ・・・・

少し腕を痛めたものの、武藤、気にせず

「これでフィニッシュ!」
ジャンピングキックで杉浦を蹴りつけた。

崩れる杉浦、押さえ込むG武藤、

ワン、トゥ、スリッ

カウント3が入った。

ええええええええええええええええ!!

なんとジーニアス武藤がデビュー半年で団体ナンバー2で前タッグ王者の杉浦を倒してしまった。

「ま、まだよ・・・もっと強くならないと!」

腕を押さえて、作り笑顔で引き揚げる武藤であった。

「アイタタ」

このカードが決まった時点から、杉浦の腕ひしぎを返す練習をつんでいたらしい。勝負タイム15分11秒。

***********************

セミファイナルは外人同士の対決。ブリット・ユゲスが豪快な裏拳でオリビア・オーニシを退治した。勝負タイム8分28秒。

メインはSPZ戦、順調に防衛回数を積み重ねるアデライーダ・アバチャに対するはSPZのエース・優香。

「かっこ良さだけではプロレスのベルトは巻けないわよ」

優香、少しは考えたのか、エルボーをガシガシ打ってペースを掴もうとする。

「いくら策を弄しても無駄なこと」

あっさりグラウンド地獄。

「・・・うぐぐぐぐぐ」そして優香がスリーパーでぐったりしたところを逆片エビ固め
、そして掌底を入れる。
「ううう・・・」
これで優香、目の前がぼうっとかすみ、そこを裏投げで投げつけられる。

―何度もやられっぱなしじゃあ・・・

しかし優香も意地を見せる。

「いくよーーーー」
シューティングスタープレス、そしてダイビングプレスで攻め込み、アバチャを2.8まで追い込むも、アバチャもキャプチュードで反撃、優香2.8で返す。

ここで両者ダウン。

―どちらが先に立ち上がるかだ・・・

解説の吉田さんが見つめる中、先に起き上がったのは優香、
「うあーーっ!!」

最後はこの間初公開したばかりの大技、STO。これでアバチャを叩きつけた。
ワン、トゥ、スリ!!

吉見レフェリーの手がマットを3つ叩く、

勝負タイム23分8秒。

ついに優香がSPZ王者に、輝いた。

第134代目SPZ王者、アバチャ政権をついに止めた。
杉浦が、G武藤が、欠場中の小嶋がリングへ駆け上がる。

「ファンの皆様、・・・長いことお待たせしましたっ」

2011年7月18日 (月)

第1,117回 50年目10月 ビッグパワーシリーズ

50年目10月

横浜のお嬢様プロレス団体、

スーパースターズ・プロレスリング・ゼット。

現在この団体を代表取締役社長として切り盛りするのはSPZ一期生、今野ひかる(64)である。が、彼女は自分がプロレス団体経営者に向かないのをよく分かっていた。

「あと半年で、SPZも50周年・・・」

50周年記念興行の会場を押さえた。もちろん思い出の地、新日本ドームである。

新エースの選定はもう決まっていた。優香は確かにスピードはあるが、パワーとレスリングセンスにやや難がある。世界の強豪選手を向こうに回し闘える選手ではない。となると、まだ発展途上だが、跳躍力、スピードが抜群でパワーもそこそこのものを持っていて、残る課題は相手の攻めを受ける耐久力・・・というくらい素質はいいものを持っているジーニアス武藤。彼女を早期に団体トップへもってこなければならない・・・そう今野ひかる社長は考えていた。

・・・そして、あとは、新しい経営者へのバトンタッチ。

これについては長い監査法人勤めで、あてが多少なりともあった。クライアントの経理部や財務部、監査室から独立起業した実業家が何人かいる。

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ビッグパワーシリーズ 開幕、新人の小嶋聡美が左足首負傷で欠場。

デビューから半年がたち、ある程度、身体ができてきたジーニアス武藤がメインやセミに抜擢されだした。外人の厳しい攻めを受けても戦意喪失しなくなってきたのである。

神戸大会セミではG武藤が人気外人ミントスとシングルで対決。

「ヒョッコのあなたが私に勝とうなんて10年早いのよ」

ミントスのえげつない打撃、G武藤は目の前がぼうっとかすむ。
「うう・・・」

「そろそろ終わらせよっか」

そしてタイミングよくネックブリーカーを決めてカウント3.勝負タイム9分15秒。

「く・・・・」

ジーニアス武藤、やはりモロに殴られると弱いという新人の弱点を克服するにはもう少し時間がかかるようだ。

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神戸大会メインはSPZタッグ戦、王者アバチャ、ミストレス・バイテンに対するは、前王者の優香&杉浦美月組。

営業的にも負けられないSPZ代表チームだったが、杉浦が捕まってしまいローンバトルを強いられる展開。杉浦も技術は持っているのだがアバチャはそれ以上。いいようにアバチャのグラウンド地獄に捕まる。あえなくふがいない状態になり、優香が出てくるがもはやタッグの体をなしていない。

「・・・・いくわよ」

孤立したところをドラゴンスリーパーで絞められる。しかし杉浦がカット。試合は長期化した。

終盤、杉浦も飛びつき腕ひしぎを繰り出すなど粘りを見せて優香につなぎ、優香もなんとか格落ちのバイテンに狙いを定め、シューティングスタープレスを決めたがこれはアバチャがカット。

「・・・・うああっ!」

ここで杉浦が特攻、抱きついてアバチャもろとも場外へ転がり落ちる。

「これで・・・決めます」
優香が満を持してSTOを繰り出す。

「ワン、トゥ・・・・」

ドドドドドッド

ミストレス・バイテンがカウント3ギリギリで返す。バイテンの粘りに場内拍手。そのまま両者次の攻めを出せず、時間切れ引き分けとなった。王者組が初防衛に成功。

2011年7月17日 (日)

第1,116回 50年目9月 ウルトラソウルシリーズ

50年目9月
優香が右足首負傷で欠場。したがって9月の「ウルトラソウルシリーズ」は締まらない巡業となった。

第7戦高知大会でやけくそで組んだEWA世界戦、

王者アデライーダ・アバチャに対するは挑戦者杉浦美月。

「プロレス興行はこういう面もあります。結果が分かっていても組まなくてはいけないマッチメイクが」

序盤こそ激しいグラウンドの組み手争いを見せた両者だが、アバチャのほうがパワーが断然違う。頭突き連打で黙らせるやフロントスープレックスを連発。このあたりの組み立てが実にうまい。そして杉浦の動きが止まったのを見るや裏投げ、ニーアタック、そして

「END」

ジャーマン炸裂、これは食らうやいなや場外へ逃げた杉浦だったが、場外でも痛めつけられ、リングへ戻された。

「・・・・っ」

それでも腕ひしぎで見せ場だけは作った杉浦だが、あっさりロープに逃げられ、
「はっ」

ビッグブーツ一撃で終了。勝負タイム18分4秒。まあ杉浦が善戦した方。

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最終戦はさいたまドーム大会。優香がいなくても営業努力の甲斐あって無事超満員となった。

第1試合は小嶋聡美対トラットリアマスク。

SPZ常連のトラットリアマスクにも臆せず頭突きを打ち込んでいった小嶋だったが、
「ほい」

タイミングよくトラットリアがブレンバスター。受けの未熟な小嶋は苦しい。それでも小嶋諦めず、持ち前の腕力でスリーパーやチョップを見せる。しかしトラットリアマスクも非情な攻め、ローリングソバット2連発からのニーアタック。これで試合は終わった。勝負タイム11分22秒。

第2試合は人気外人同士の対戦、

ミントス・フジニャーノ対オリビア・オーニシ。パートナーのソレッタが来日しない今シリーズはシングルマッチで活躍のミントス、この日はオリビアといい勝負を繰り広げた末、惜しくもオリビアのニーアタックで敗れた。勝負タイム13分53秒。

外人同士のタッグマッチのあと休憩。休憩開けはジーニアス武藤が後半の試合に初登場、杉浦美月とのシングルマッチ。

デビュー戦のときはほとんど何もさせてもらえなかったG武藤だが、この日は積極的にローリングソバットで攻めた。しかし杉浦も百戦錬磨。頃合いを見て執拗なコブラツイストでG武藤をギブアップ寸前まで追い込み、そのあと自らコブラを解いてコーナー最上段に登り

「これで終了です」

珍しく派手なミサイルキックを出してきてフォール勝ち。勝負タイム10分2秒。敗れたもののG武藤、前半の攻め方は悪くなかった。

セミファイナルは実力派外人同士の対戦、アナベラ・スミス対デイジーキレット。バックドロップを決めたアナベラが勝利をもぎ取った。勝負タイム12分44秒。

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メインイベントのSPZ戦は3ヶ月前のさいたまと同一カード、

アデライーダ・アバチャ対ブリット・ユゲス。

前回健闘したブリットが再び挑戦のチャンスを得た。得意のキックを炸裂させてアバチャを鼻から流血に追い込むが、アバチャも逆片エビからアキレス腱がためと地獄のコースを展開。

これで足に異常を感じたのかブリットが上段蹴りで勝負に出たが、やはり軸足が定まっておらず、起き上がったアバチャがすばやく絡みついて変形のドラゴンスリーパー。これでギブアップを奪った、勝負タイム20分10秒。王者が6度目の防衛に成功。

2011年7月16日 (土)

必殺技名を考えるのも楽しい

WASでは各選手がセットする持ち技の名前を変更できるようになっています。

最初のうちは考えて入力するのもめんどくさいと思っていたのですが、

ちょくちょく入れるようにしています。

◆SPZ1期 伊達遥 「SPZキック」「殺人ヒザ魚雷」

 まあ初期エースということで、団体を背負って立つキックということで。

◆SPZ6期 新咲祐希子「高速ジャーマン」

◆SPZ8期 マイトス香澄「絶望2000」

 元ネタはエロゲーです。タダのジャーマンなんですけど・・・

◆SPZ12期 芝田美紀「ダイヤモンドキック」(舞い上がっての延髄斬り)

◆SPZ16期 ラッキー内田「ラッキーキャプチャーZ」

◆SPZ17期 ライラ神威「トムラウシ」(変形デスバレー)

    「カムイエクウチカウシ」(変形スプラッシュマウンテン)

 いずれも北海道の山から命名しました。

◆SPZ20期 REKI 「農鳥」(急降下ミサイルキック)

 山梨県・南アルプスの山から取りました。

◆SPZ21期 コンバット斉藤「ジェットスマッシュ」

凄い威力の蹴りという事で。元ネタはエロゲソングです。

◆SPZ25期 ハリケーン神田「ゴッドハンド」

◆SPZ28期 RIKKA 「新蛇抜」(変形フランケンシュタイナー)

 まあこれも南アルプスの山から取りました。

◆SPZ33期 佐久間理沙子

 「ゴールデンクラッシュ」

 「バイオドライバー」「ビートエンド」

大技を畳み掛けるスタイルということで、物騒な名前の必殺技を3枚実装させていました。

◆SPZ36期 ジャスティスえちご

 「ダークレフト」「ゴートゥベッド」

裏拳がダークレフトで、蹴りがゴートゥベッドです。この人には妙に愛着がわいたので、必殺技の名前も悩み抜きました。

これからも、思い入れのある選手には凄い名前の必殺技を設定しよう、そう思っています。

2011年7月15日 (金)

SPZ歴代ベストタッグ10傑(4)ライラ神威・REKI

SPZで猛威を振るった悪役集団、

DarkFractionの看板タッグチーム、

ライラ神威(SPZ17期)&REKI(SPZ20期)

悪逆非道の限りを尽くすライラ神威と、クールなくのいち、REKIの組み合わせのバランスが取れていました。

REKIは悪いことには加担しないのですが、つなぎ役としてライラ神威をサポートし、試合終盤ではライラ神威が相手チームの強い方を場外乱闘に連れ出して釘付け分断し、その隙にREKIが相手チームの弱い方を農鳥(急降下ミサイルキック)で仕留める・・・という闘い方をされていました。

ライラ神威が無計画に暴れまわるため、勝率は際立って高くはなかったのですが(SPZタッグを3回奪取していますが防衛したことはありませんでした)ファンの印象に残るプロレスをされていたと思います。

2011年7月14日 (木)

リーグ戦の仕様について

団体経営を長いことやっていると

いろんな現象を目の当たりにします。

団体経営をリーグ戦(8チーム)でやると、

シリーズ2戦目~8戦めが公式リーグ戦になり、

シリーズ最終戦で最も得点の高い選手が優勝・・・となるのですが、

同率1位になった場合、

「1位が決まるまで、優勝決定戦が行われる」仕様です。

同率1位が2人だった場合は、直接対決で優勝の行方を決することになるのですが、

同率1位が3人だった場合、SPZ8年目のSPZクライマックスのように、3人によるリーグ戦で優勝の行方を決することになります。

しかも試合順は。(メインまでが仮に8試合あったとして)

メインの次 第9試合 評価値1位 VS 評価値2位

       第10試合 評価値1位 VS評価値3位

       第11試合 評価値2位 VS評価値3位

往々にして評価値1位の選手が2連勝して優勝を決めるケースが多いような気がします。(そうなった場合リプレイでは第11試合はなかったことにしています)

SPZの長い歴史の中でも3人によるSPZクライマックスの決定戦が3すくみになったことはないのですが、先日、55年目のSPZクライマックスで、ついに、

「同率1位が4人」という凄まじい状況が出現しました。

この場合、メイン終了後に、4人による優勝決定リーグ戦!(トーナメントで処理するのかなとも思ったのですが)を行うというむちゃくちゃなクライマックスとなります。

しかも、トーナメントと違い、それぞれの試合後には、各選手の体力が完全回復しているのですから驚きです。多分救急スプレーでも使っているのでしょう。

4人によるリーグ戦は6試合かかるので、メイン終了後、6試合のボーナストラックがあるのですから、観衆は泣いて喜ぶか、終電がなくなるので悔しがるか・・・のどちらかでしょう。

プレイする側はこういう状況に陥ったとき焦ります。寝る前にWASを楽しんでいると、さらに6試合追加になってしまったわけですから。クイックセーブなんてものはありません。睡眠時間が1時間以上削られました。

2011年7月13日 (水)

暑いのう20110713

7月9日に梅雨明け。

皆様、暑い日々いかがお過ごしでしょうか。

1日1個のアイスチョコモナカが手放せません。

水曜日恒例のあれ。

◆プロレス

全日本プロレス7月シリーズ開始。

出場停止処分が解けたMAZADA、稔選手が復帰。

第1試合に登場した渕選手、和田京平のいない全日本。

万物は変わる。

最終戦の三冠戦は諏訪魔VS真田聖也。

◆大相撲

2次減衰期に入った大関魁皇、今度こそ本当にダメか。

この原稿を書いている月曜夜の時点では2連敗スタート。

通算勝ち星新記録達成できぬまま途中休場あるぞ。

ボロボロ大関、魁皇、

「その時」は確実に近づいてきている。

優勝争い?どうせ白いのが優勝するに決まってる。

2011年7月12日 (火)

SPZクライマックス歴代優勝者一覧

SPZの看板シリーズ、SPZクライマックス。

50回の記念大会を終えたので、SPZクライマックス歴代女王イッキ。

SPZクライマックス 歴代優勝者一覧

第1回 優勝 ミミ吉原   準優勝 南利美
第2回 優勝 沢崎光    準優勝 デスピナ・リブレ
第3回 優勝 南利美    準優勝 草薙みこと
第4回 優勝 伊達遥    準優勝 秋山美姫
第5回 優勝 草薙みこと  準優勝 南利美 秋山美姫 沢崎光
第6回 優勝 草薙みこと  準優勝 伊達遥
第7回 優勝 草薙みこと  準優勝 伊達遥
第8回 優勝 吉田龍子   準優勝 伊達遥
第9回 優勝 吉田龍子   準優勝 ハイブリッド南
第10回優勝 吉田龍子   準優勝 新咲祐希子 

第11回優勝 吉田龍子   準優勝 ハイブリッド南
第12回優勝 吉田龍子   準優勝 ハイブリッド南
第13回優勝 吉田龍子   準優勝 スイレン草薙
第14回優勝 スイレン草薙 準優勝 ボンバー来島
第15回優勝 ボンバー来島 準優勝 スイレン草薙
第16回優勝 ビューティ市ヶ谷 準優勝 ボンバー来島、芝田美紀
第17回優勝 ビューティ市ヶ谷 準優勝 ボンバー来島
第18回優勝 ビューティ市ヶ谷 準優勝、ボンバー来島、芝田美紀、ロイヤル北条
第19回優勝 ビューティ市ヶ谷 準優勝 ロイヤル北条
第20回優勝 ビューティ市ヶ谷 準優勝 武藤めぐみ

第21回優勝 武藤めぐみ   準優勝 マッキー上戸
第22回優勝 武藤めぐみ   準優勝 ノエル白石
第23回優勝 武藤めぐみ   準優勝 ノエル白石
第24回優勝 コンバット斉藤 準優勝 武藤めぐみ
第25回優勝 武藤めぐみ   準優勝 コンバット斉藤
第26回優勝 コンバット斉藤 準優勝 ナイトメア神威
第27回優勝 ナイトメア神威 準優勝 コンバット斉藤
第28回優勝 コンバット斉藤 準優勝 ナイトメア神威
第29回優勝 コンバット斉藤 準優勝 マイティ祐希子
第30回優勝 マイティ祐希子 準優勝 霧島レイラ

第31回優勝 マイティ祐希子 準優勝 霧島レイラ
第32回優勝 マイティ祐希子 準優勝 霧島レイラ
第33回優勝 マイティ祐希子 準優勝 霧島レイラ
第34回優勝 グリズリー山本 準優勝 霧島レイラ
第35回優勝 グリズリー山本 準優勝 霧島レイラ
第36回優勝 グリズリー山本 準優勝 佐久間理沙子
第37回優勝 グリズリー山本 準優勝 佐久間理沙子
第38回優勝 グリズリー山本 準優勝 佐久間理沙子
第39回優勝 佐久間理沙子  準優勝 フローラ小川
第40回優勝 佐久間理沙子  準優勝 フローラ小川

第41回優勝 佐久間理沙子  準優勝 ジャスティスえちご
第42回優勝 白石なぎさ   準優勝 ジャスティスえちご
第43回優勝 白石なぎさ   準優勝 ジャスティスえちご
第44回優勝 白石なぎさ   準優勝 ジャスティスえちご、近藤真琴
第45回優勝 近藤真琴    準優勝 白石なぎさ
第46回優勝 サンダー龍子  準優勝 白石なぎさ
第47回優勝 白石なぎさ   準優勝 サンダー龍子
第48回優勝 近藤真琴    準優勝 白石なぎさ
第49回優勝 スーパーカオス 準優勝 ミントス・フジニャーノ
第50回優勝 アデライーダ・アバチャ 準優勝 優香

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優勝回数10傑

1位:吉田龍子 6回 

2位:ビューティ市ヶ谷、グリズリー山本 5回

4位:武藤めぐみ、コンバット斉藤、マイティ祐希子、白石なぎさ 4回

8位:草薙みこと、佐久間理沙子 3回

10位:近藤真琴 2回

(5回以上優勝した選手、上位3傑はいずれもパワーファイターで占められています。やはりリーグ戦はパワーファイターが有利なようです。)

2011年7月11日 (月)

第1,115回 50年目の記念大会(4終)

50年目8月

SPZクライマックス 第50回記念大会

第7戦は広島若鯉大会。

アナベラ(8点、バックドロップからの体固め 12.35)ミントス(2点)

昨日のソレッタ戦で腰を痛めてしまったミントスがいまいちなファイト。アナベラのバックドロップに屈した・・・

アバチャ(12点、アバチャロック 8.42)トラットリア(0点)

「ヒギャアアアア」
アバチャ完勝。まったくスキなしの6連勝。この日も白星配給係を寄せ付けず、アバチャロックでトドメ。

ソレッタ(4点、トラースキックからの体固め 11.18)杉浦(2点)

外人相手のプロレスだとどうしてもパワーに押されてしまう杉浦、この日もソレッタのラリアットを食らうなど苦しい展開。最後はソレッタの蹴りを食らって敗北。

優香(12点、ダイビングプレスからの体固め 9.11)オリビア

全勝の優香と1敗のオリビアが直接対決。しかし空中殺法を決めまくった優香がすんなり勝利。

これで優勝の行方は優香とアバチャの直接対決にゆだねられることとなった・・・

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最終戦横スペ大会。

第1試合のタッグマッチはジーニアス武藤・小嶋聡美組が登場。Nokia&マスクドスターと対戦。

新人二人がタッグを組んで生き生きとしたファイトを見せる。対戦相手のヘボ外人2人の攻めやすさに乗じて、

「武藤さん!」
ダブルドロップキックでNokiaを吹っ飛ばして3カウントを奪取。勝負タイム15分8秒の熱戦を制した。

外人同士のタッグマッチをはさんで、Sクラ最後の4試合。

ミントス(4点、シシリアンスライスからの体固め12.39)杉浦(2点)

ミントスの力押しに杉浦タジタジ、ほんでもってズルズルと押されていって、最後はシシリアンスライスに力尽きた。

杉浦美月、SPZクライマックス参戦も2点に終わった。

前年準優勝のミントスだったが、今年は勝ち運に恵まれず、4点でリーグ戦を終えた。

アナベラ(10点、コブラツイスト 13.15)オリビア(8点)

2敗同士の対決はアナベラが制した。力のこもったコブラツイストとでオリビアにギブアップの言葉を吐かせた。

ソレッタ(6点、ニーアタックからの体固め 9.03)トラットリアマスク(0点)

横スペ大会のセミはこの顔合わせ。ソレッタ・フジニャーノが4連敗の後3連勝、6点でリーグ戦を終えた。トラットリアマスクは全敗で終了。

そしてメインイベント、優勝のゆくえを決める大一番。

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アバチャ(14点、アキレス腱がため 14.30)優香(12点)

最終戦メインイベント、勝ったほうが優勝。しかし優香のように飛び技で攻めるタイプは、アバチャのようなグラウンド地獄タイプでかつ力もあるレスラーというのは相性が悪い。現にタイトル戦ではここ数ヶ月負け続けている。

「やるしか・・・・ないです」

アバチャのスリーパー地獄を耐えるが、

「食らいなさい」

掌底でぐらつかせてボディスラム。

―このままじゃいけない。

優香、流れを変えるために早くもシューティングスタープレス、アバチャも2で返して逆片エビ、そして、

「ウフフフフフ・・・・」

アキレス腱がため、いったんはまったら逃れられない。優香はたまらずギブアップ。またしても優香はアバチャの牙城を崩せなかった・・・・

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「エスクラ、勝ててウレシイイデス・・・」

アデライーダ・アバチャがSクラ初制覇。外国人選手に門戸を開放してから、2年続けて優勝の栄冠をさらわれてしまった・・

2011年7月10日 (日)

第1,114回 50年目の記念大会(3)

50年目8月

SPZクライマックス 第50回記念大会。

第5戦は名古屋しゃちほこドーム大会。

オリビア(8点、ミサイルキックからの体固め 10.24)杉浦((2点)

今シリーズ調子のいいオリビア。杉浦相手にも躍動感あふれるファイトを見せる。
「イックヨー」

ブレーンバスターで叩きつけておいて、すばやくコーナー最上段に上りミサイルキック。これでオリビア4連勝。

アナベラ(4点、バックドロップからの体固め 9.09)トラットリア(0点)

「ウワアアア」
トラットリアマスク、バックドロップを食らって悶絶。どうにも結果が出ない状況。

アバチャ(8点、ジャーマンSH 9.32)ミントス(2点)

アデライーダ・アバチャ、昨年不覚を取ったミントスをジャーマンで退けた。これで無傷の4連勝。

「優勝しますよ。賞金ほしいですから」

優香には相性がいいので、格下に取りこぼさなければ優勝の可能性は高い。

優香(8点、ステップキックからの片エビ固め 15.57)ソレッタ(0点)

「ううっ・・・・」

ソレッタの粘りに手こずった優香、相手のノーザンライトスープレックスを2.5で返すなど危ないシーンもあったが、ステップキックをヒットさせて勝ちをもぎ取った。これで4連勝。

「いろんな意味で、負けられません。自分のためにも、営業的にも。」

優香にもSPZのエースの自覚が出てきたようだ。

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第6戦は九州ドーム大会。

アナベラ(6点、バックドロップからの片エビ固め 12.07)杉浦(2点)

いい試合はするのだが、結果が伴わない杉浦。この日もアナベラのバックドロップを食らって敗北・・・・

ソレッタ(2点、バックドロップを押しつぶしての体固め 13.52)ミントス(2点)

本国でもなかったフジニャーノ姉妹対決が福岡で実現。これは超レアカードだ。

「正直言って、やりずらいですね」

「スパーリングの延長だと思ってやります」

お互い手の内を知り尽くしているのでにらみ合いからスタート。ラリアットを打ち合うシーンもあって沸いた。

「シシリアンスライス」

ミントスのシシリアンスライスも決定打にならず、ソレッタもシャイニングウィザードを打ち返す。

「これでっ・・・うわっ」

さいごはバックドロップを狙ったミントスだが、空中でソレッタに切り返され、バッターンと押しつぶされてしまい、そのまま3カウントを奪われてしまった。これでソレッタがリーグ戦初勝利。

アバチャ(10点、アバチャロック 10.48)オリビア(8点)

全勝同士の対決はアバチャが制した。伝家の宝刀アバチャロックでオリビア悶絶・・・

優香(10点、ムーンサルトプレスからの体固め 9.11)トラットリア(0点)
優香にとっては白星配給係にどう勝つかが問われる一戦。相手のニーアタックを受けた上でDDT、ムーンサルトと畳み掛けた優香が快勝。これでアバチャとともに5連勝でトップを並走。

第50回SPZクライマックス記念大会、残るリーグ戦は2試合ずつ。記念大会で栄冠を手にするのは優香か、アバチャか(続きます)

2011年7月 9日 (土)

第1,113回 50年目の記念大会(2)

SPZクライマックス。

真夏の祭典。

第50回記念大会。

第2戦札幌大会試合前、入場式が行われ、定番の「ブランデンブルグ協奏曲」で8名の選手が入場し、今野ひかるSPZ社長による開会宣言。そのあと公式戦4試合が行われた。SPZのエース、優香は手堅くミントスを下し、白星発進。

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3戦目は仙台大会。

ミントス(2点、シシリアンスライスからの体固め 10.16)トラットリア(0点)

ミントスが初日を出した。最後は伝家の宝刀シシリアンスライスで決めた。

オリビア(4点、ニーアタックからの体固め 11.48)ソレッタ(0点)

オリビア2連勝スタート。ニーアタックをヒットさせてソレッタをムリヤリ押さえ込んだ。吉見レフェリーのカウントは微妙だったが、3つ入ってしまった。

アバチャ(4点、キャプチュード 12.43)アナベラ(2点)

アバチャがSPZ王者の本領を発揮し、キャプチュードでアナベラの挑戦を退けた。

「伝統あるトーナメントに出る以上は、優勝を狙います」

優香(4点、ムーンサルトプレスからの片エビ固め 12.16)杉浦(0点)

1年ぶりの両者のシングル対決。同期の2人、SPZに残る判断をした2人がリング上で相対。

しかしSクラ制覇へ向けて負けられない優香、相手のグラウンド攻勢をかいくぐって、10分経過のアナウンスとともにラッシュをかけた、

「行きます!」

ムーンサルトプレスで勝利。

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4戦目はなにわパワフルドーム大会。

オリビア(6点、ニーアタックからの体固め 13.16)ミントス(2点)

オリビア・オーニシ3連勝。ミントスの打撃を耐えてニーアタックで逆転勝利を収めた。

杉浦(2点、飛びつき腕ひしぎ逆十字 12.13)トラットリア(0点)

「ヒギャアアアアアアー」

10分過ぎに杉浦の代名詞、飛びつき腕ひしぎが発動。これでトラットリアは悶絶・・・・これで杉浦が初日を出した。

「今日は・・・勝ちに行きました。」

アバチャ(6点、アバチャロック 10.03)ソレッタ(0点)

アバチャロック発動。これでアバチャも3連勝。

優香(6点、ムーンサルトプレスからの体固め 10.20)アナベラ(2点)

「連戦で疲れてますけど、それはみんなも同じです」
優香、対戦相手のアナベラをうまく攻めてムーンサルトで3カウント奪取。優香も3連勝。

第50回SPZクライマックス記念大会、優香、アバチャ、オリビアの3人が3連勝スタート。

2011年7月 8日 (金)

第1,112回 50年目の記念大会(1)

50年目8月

恒例のSPZクライマックス。

今年は第50回の記念大会。2009年の第1回大会から、過酷なシングルリーグ戦が毎年8月に行われている。年季の入った大トロフィー。テレビ中継の入った6年目頃から現在の大トロフィーが使われている。トロフィーには49本のリボンが。もちろん過去の優勝者の名前が入っている。多くのドラマがあったSPZクライマックス。今年は誰が大トロフィーを抱くのか。

こんかいの出場選手は下記の8名。

優香(19)4年連続4年目の出場

「SPZ代表として、恥ずかしくない結果を残します」

杉浦美月(19) 2年連続2度目の出場
「まあ、やるだけです」

所属選手はこの2名だけで、あとは外国人選手。

アデライーダ・アバチャ(現SPZ王者)
「今年は賞金をもらいたいですね」

オリビア・オーニシ
「はじめてのエスクラ、燃えまーす!」

ミントス・フジニャーノ(前回準優勝)
「シシリアンスライスで全員KOよっ」

ソレッタ・フジニャーノ
「まあ、頑張ります」

アナベラ・スミス
 「Sクラリーグ戦、気合はいりマース」

トラットリアマスク

 「SPZクライマックスに出れて光栄、光栄。ベストを尽くす」

昨年の大量離脱を受けて、外国人選手もリーグ戦に参加するようになった。「あばしり」での前日記者会見で各選手が抱負を述べる。

2戦目の札幌どさんこドーム大会からリーグ戦スタート。

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オリビア(2点、トラースキックからの片エビ固め 11.39)トラットリア

ニーアタック連発で優位に立ったオリビアがそのまま押し切った。Sクラ初勝利。

アナベラ(2点、バックドロップからの体固め 11.38)ソレッタ
ソレッタの打撃をかいくぐったアナベラがスープレックス攻勢を見せ、アナベラを下した。

アバチャ(2点、パイルドライバーからの片エビ固め 6.49)杉浦

「・・・・・・・・・・」

ドームのセミで、SPZ王者アバチャとシングル対決。杉浦は柄にもなく緊張していた。杉浦も技術は持っているのだが相手はそれ以上。ほとんど何もできず敗退した。

「すみません、今日は何もないです」

優香(2点、DDTからの片エビ固め 11.54)ミントス

去年の公式戦ではミントスに敗れている優香だが、今年は積極的に行ったのが奏功し、DDTで白星スタートに成功。

「SPZ代表として、最後まで諦めないで戦います」

第50回SPZクライマックス記念大会、SPZのエース、優香は白星発進。

(続きます)

2011年7月 7日 (木)

川田さんのラーメン屋に行ってきました

川田利明さんが経営されていて、自ら厨房に立っている店

「麺ジャラスK」へ行ってきました。

7月3日、日曜日

小田急線の成城学園前で下車、南口を出て駅前の通りを南へ。

住宅街を抜け、ゆるい坂を下ると、世田谷通りに出る。

歩道橋を渡り左折。しばらく歩くと右手に

「めんと唐揚げ 麺ジャラスKという看板が見えてきました。

川田さんの通り名「デンジャラスK」から取ったネーミング。

日曜の夜10時前でしたので、すんなり入れました。

カウンターとテーブルあわせて20席もないせまい店内。

「当店は麺を扱っていますが居酒屋です」という貼り紙が。

客単価を上げようとしているのか。

メニューはけっこう豊富。お酒の種類がワインやシャンパン、オリジナル焼酎まであって多い。お酒のおつまみもバリエ豊か。

生ビール(500えん)と唐揚げ3個(470えん)と

麺ジャラスK(950えん)を注文。

厨房でラーメンを作っているのは川田利明さん、その人。

あの川田さんがラーメン作ってるのですよ。胸打たれます。

10分ほど待って、から揚げが出てきました。

うん、うまい。下味がきっちり付いていて家庭的な味というか

基本に忠実というか。

そして次いで出てきた「麺ジャラスK」

味噌とカレーベースのスープにラー油を突っ込んだ感じで

ちょっと辛い。旨辛というよりパンチの効いた辛さ。

独特の味です。具はもやし、ひき肉、ニラなど。

汗をかきながら完食。

支払いを済ませて帰るときに厨房の川田さんが

「ありがとうございました!」としっかり言ってくれました。

プロレスで一時代を築いた川田さんが、(おそらく体調の問題だと思うが)

レスラー生活をセミリタイアして、ラーメン屋の厨房に自ら立つ。

不器用だが筋の通った生き方。

思わずシンミリとして成城の坂を登りました。

2011年7月 6日 (水)

アイスコーヒーうまい20110706

こんばんわ。急激に暑くなってきましたがいかがお過ごしでしょうか、

WAS没頭中筆者のkonnoです。

今週のスポーツニュースみたいなの。

◆プロ野球

レギュラーシーズン再開。横浜は中日に2試合連続でワンサイド勝ちするなど攻撃面は好調、問題は投手陣。

◆相撲

7月10日大相撲名古屋場所開幕。魁皇の通算1046勝がかかっているので観にいこうかとも思ったが、交通費込みで3万は出せない。しかし、三役陣が充実しているので、はたして魁皇は8勝できるか。ハラハラものです。

◆プロレス

稔、河野真幸、MAZADAの3選手、出場停止解除。

警察の事情聴取を受け、手出しをしていないことが確認されたので、出場停止処分が解除された。けっきょくこの3人は1シリーズ出場停止で幕引き。稔選手は最終戦愛知大会でKAIと世界ジュニアのタイトルをかけて対戦。

あの日あの時控室で何が起こったのか、充分な説明がないまま復帰というのも釈然としない。平井さんは意識不明1ヶ月経過。うっわー。治療費タイヘンなことになるぞ・・・

・西村修結婚

区議会議員になったったんに結婚。レスラーってのはもう不安定な稼業なんだろうな。

2011年7月 5日 (火)

第1,111回 何度やっても同じ事

50年目7月
「サマースターナイツシリーズ」開幕。

第5戦宇都宮大会メインであばしりタッグ戦。

王者ミントス、ソレッタのフジニャーノ姉妹に対するはオリビア・オーニシ、トラットリアマスク組。オリビアとトラットリアマスクは即席チームながら持ち前のスピードを活かした早いタッチワークで的を絞らせない。流れの中でサンドイッチラリアットも決めた。

しかしミントスの必殺技、シシリアンスライスが2連発で決まる。これで頭を打ってしまったトラットリアマスク、目の焦点が合わなくなってきた。

「チャンス♪」
ソレッタを呼び込んでの合体パイルドライバーでトラットリアを片付けた。勝負タイム20分2秒、王者チームが初防衛に成功。

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最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合は小嶋聡美対Nokia。

新人の小嶋、ヘッドバットで先制するがNokiaにグラウンドでつかまる苦しい展開。それでも、
「うりゃー」
思い切りのいいラリアットを放つ。そして頭突きしかしNokiaも小嶋の攻め疲れに乗じてボディスラム3連発、試合はどちらに転ぶかわからなくなったが、
「これでもくらえっ」
この日2度目のラリアットで小嶋がフォール勝ちを収めた。勝負タイム11分48秒。

第2試合はジーニアス武藤対トラットリアマスク。

しかしトラットリアマスクのスピードはG武藤にレスリングをさせなかった。動き回ったあげく強烈なエルボーをヒットさせて3カウント奪取。勝負タイム6分43秒。

外人同士のタッグマッチ2試合をはさんで、

セミファイナルは杉浦美月対ミントス・フジニャーノ。人気外人とSPZの参謀との一騎打ち。しかし可愛いルックスだが実力もかなりのものを持っているミントス、エルボーやネックブリーカーで杉浦を追い込む。しかし杉浦もコブラツイストで動きを止めて、

「これでっ」

狙い済ました飛びつき腕ひしぎ。たまらずミントスはギブアップ。杉浦がドームのセミで勝ち名乗りを受けた。勝負タイム12分10秒。

********************

メインはSPZ戦、王者アデライーダ・アバチャに挑むのはSPZのエース・優香。合口は悪いが観客動員を考えたら当て続けるしかない。

「何度やっても同じ事、最高の痛みを教えてあげるわ」

やはり優香やりづらそうにファイト、グラウンドに引きずり込まれたらまず勝てない。離れて闘い、伸びのいいドロップキックを連発していくが、アバチャもするっと組み付いてスリーパー地獄に捕らえる。

「ううううう・・・」

しかし優香、何とかロープに逃れ、怯まずDDTで反撃。

―そろそろか。

しかしアバチャがラッシュをかけてきて逆エビ固め、そしてアキレス腱がため、長々と仕掛ける。優香の手はロープに届かない。

「いやぁぁぁぁあ・・・・・・」

これは決めにきている。2ヶ月前にこれで足をやられている優香、痛恨のタップ。何回やっても何回やってもアバチャに勝てない。勝負タイム23分44秒。王者が5度目の防衛に成功。

2011年7月 4日 (月)

第1,110回 ジーニアス武藤の初勝利

50年目6月

「バトルアトランティス」開幕。沖縄で1試合やった後は中部地区をうろうろするシリーズ。

しかし団体エースの優香が左足負傷で欠場したため観客動員は苦戦した。先シリーズ、アバチャにアキレス腱がためをしつこくかけ続けられておかしくなったらしい。

第4戦三重大会、ジーニアス武藤が初来日のマスクド・スターと第1試合で対戦し、ローリングソバットを繰り出すなど健闘したが最後はブレーンバスターに屈した。勝負タイム9分50秒、ジーニアス武藤シングル初白星はならなかった。同期の小嶋はすでにシングルで3勝を挙げているというのに・・・

第7戦長野大会、ジーニアス武藤に初白星のチャンス。相手は同期の小嶋聡美、まだ筋肉がついていないシロウト同然なので勝てるかも知れない。
「これでも食らえ」

しかし小嶋、頭突き頭突き頭突きと大昔の渡辺智美を彷彿とさせるファイト。えげつないくらいの頭突き攻め、これでジーニアス武藤の動きを止めて、

「うりゃ」
最後は痛めた頭に脳天チョップ一撃、崩れ落ちるG武藤、のしかかってフォールする小嶋、入るカウント、ジーニアス武藤返せなかった。勝負タイム7分9秒、小嶋がシングル4勝目を挙げた。ファイトスタイルに思い切りが出てきている。

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最終戦はさいたまドーム大会。かろうじて超満員。

第1試合は小嶋聡美対マスクド・スター。
「これでも食らえ」
頭突きを撃っていく小嶋だが、スターも一歩も引かず掌底で応戦。この試合は盛り上がった。
「でぇーい」
力任せのラリアットをしのいだスター、ステップキックで反撃、これはなんとかギリギリで返した小嶋だったが、アームホイップで投げられ3カウントを喫した。勝負タイム7分28秒。

第2試合はジーニアス武藤対Nokia。同期の小嶋が2回も勝っている相手なので、G武藤としても勝っておきたい相手、そう考えたのか、ドロップキックやタックルなど、ここ数ヶ月の練習で身につけた技を積極的に繰り出していき、エルボーを流れの中で当てて、アームホイップで投げる。Nokiaも脇固めで反撃したがロープに近い、

「これでっ」
最後はドロップキックを連発して、なんとかNokiaから3カウントを奪った。これでジーニアス武藤、シングル初勝利。勝負タイム11分24秒。
「よし・・・まだまだ勝たないと」

第3試合は南小華(上諏訪温泉地下プロレス)対デイジー・キレット。しかし新鋭外人のデイジーキレット、レスリングセンスもまずまずで打撃の切れ味が凄い、最後は弱った相手を大きなフォームの裏拳で退けた。勝負タイム9分32秒。

休憩明け第4試合は人気チーム、ミントス・ソレッタのフジニャーノ姉妹が登場。コーナーに立ってアピールするだけで場内大盛り上がり。対戦相手はアナベラスミス&アンリ・ペロリ。
先発はソレッタとアナベラで静かに始まったが、この日はアナベラの調子がいい、フロントスープレックス連発で相手2人を投げる投げる。最後はソレッタをバックドロップで沈めた。勝負タイム18分24秒。

セミファイナルは杉浦美月対オリビア・オーニシ。

例によってのらりくらりファイトで腕ひしぎ一本にかけた杉浦だったが、あっさり力ずくで脱出され万事休す。そのあとオリビアのバックドロップを食らって沈没。勝負タイム12分1秒。

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メインイベントはSPZ戦、王者アデライーダ・アバチャに挑むのは初来日の選手ブリット・ユゲス。

ユゲスはTWWAでヒールとしてそこそこ活躍している選手だが、優香欠場でSPZ戦のコンテンダーに抜擢された。

「思いもよらぬチャンスがめぐってきましたわ」

「IYAAA」

いきなり叫び声を上げてのエルボー連打でペースを掴むブリット。本国ではラフファイターで売ってきたので腕っ節には自信があるらしい。掌底を当ててからのブレンバスター。しかしアバチャもグラウンドに持ち込めば敵なし、逆片エビ、アキレス腱がためと地獄に引きずり込もうとする。

これでブリットの動きが止まった、ネックブリーカー2連発の後水車落とし。ブリットは場外戦に活路を求めたがうまくいかず、リング内に戻されてのキャプチュードに屈した。勝負タイム28分36秒、ブリットは初挑戦のわりに健闘した方か。王者が4度目の防衛に成功。

2011年7月 3日 (日)

第1,109回 トップに立てない優香

50年目5月
「バトル・カデンツァ」開幕。九州地方を回るシリーズである。

第4戦熊本アクエリアンドーム大会で組まれたのはSPZ世界タッグ戦。王者優香・杉浦美月に対するはアデライーダ・アバチャ&ミストレス・バイテン組。

ミストレス・バイテンは初来日。ポーランド出身の悪役女レスラーで、EWAの推薦でアバチャのパートナーに選ばれて日本へやってきた。この日は初めてのタイトル戦とあって優香、杉浦とひとしきり基本的な攻防をやった後、出しゃばらずアバチャにタッチ。

しかし今シリーズのアバチャは好調。持ち前のレスリングセンスで優香を軽くあしらう。杉浦に至っては問題にならない。

「イクワヨ」
アバチャロックでいたぶって置いての合体パイルであっさり杉浦を片付けた。勝負タイム24分17秒。

「うう・・・・」
杉浦美月、SPZタッグベルトをまたも手放してしまった。

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第7戦別府大会で組まれたのはあばしりタッグ戦、王者ミントス・ソレッタのフジニャーノ姉妹に対するは、アナベラスミス&久々来日のトラットリアマスク。ガイジン対決である。

手堅くトラットリアマスクに狙いを絞ったフジニャーノ姉妹が優位に立ち、最後はソレッタがノーザンライトSHで3カウント奪取。勝負タイム22分10秒。

最終戦は横スペ大会。

第1試合は小嶋聡美対ジーニアス武藤。この二人はシングル発対決。小嶋はすでにNokiaから2勝を上げているが、ジーニアスはまだシングルで勝利したことがない。しかし小嶋の頭突きの前にジーニアス武藤タジタジ。それでもローリングソバットで抗戦したが、

「おりゃー」

倒れこむような感じのラリアット。これでジーニアス武藤をなぎ倒し、3カウント奪取。50期生の対決は小嶋に凱歌が上がった。勝負タイム8分27秒。

「素質は武藤選手のほうがあると思うんですけど、聡美ちゃんは腕力が上回ってて、そのいい部分を出してますね」

石川コーチが指摘する。

第2試合はゴールドローズ対Nokia、この外人対決はラリアットを連発したゴールドローズがあっさりとNokiaを倒した。勝負タイム7分48秒。

続く第3試合もタッグマッチ。

オリビア・オーニシ&カラテドー霧ヶ峰の異色コンビに対するは、デイジー・キレット&ミストレス・バイテン。上諏訪温泉地下プロレス出身のカラテドーが鋭い掌底でバイテンをたじろがすが、初来日のD・キレットもツワモノ。なんとビッグブーツ一撃でオリビアをのしてしまった。勝負タイム14分40秒。

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休憩後の第4試合はミントス・ソレッタの人気コンビが登場、アンリ・ペロリ&トラットリアマスクと対戦。一昨日の大分同様に分断作戦を成功させて、軽量のトラットリアをノーザンで投げつけて終了。勝負タイム10分10秒。

セミファイナルは杉浦美月対アナベラ・スミス。しかし今日の杉浦はまったくいいところがなく、アナベラのバックドロップ、フロントスープレックスの攻勢に撃沈。勝負タイム8分59秒。

メインはSPZ戦、王者アデライーダ・アバチャに対するは優香。

3ヶ月連続の同一カード。大量離脱後、挑戦しても挑戦しても戴冠できない優香。世界のトップどころとの差は縮まっているはずだが、もう一押し何かが足りない。

―ベルトを取らないと、本当のエースじゃあない。

しかしアバチャも難敵。グラウンドで行くと見せかけてボディスラムや頭突きなどを繰り出すハードな攻め。そして弱ったところを逆片エビでぐいぐいぐい。

「うわ。。。。」

そのあとアキレス腱固め地獄。その前の逆エビで弱っていた優香、抜けられずタップするしかなかった。勝負タイム21分26秒。王者が3度目の防衛に成功。

2011年7月 2日 (土)

新宿グルメ30 思い出横丁・きくや

新宿西口、ユニクロの入っている建物と大ガードとの間に、小さな飲み屋街が軒を連ねています。

その名も「思い出横丁」

新宿という大都会にもまだ、こういう店が残っていたのかと思わせる感じです。カウンターだけ10席、料理は焼き鳥と煮込みと枝豆、キムチとかの軽いおつまみ程度というお店がゴロゴロしています。

線路よりの通りにあるやや大きめのお店。

お酒の種類もけっこうあり、おつまみもそこそこのラインナップ。

九州直送の黒豚を訴求していまして、豚しょうが焼き650円をセレクト。

やはり思い出横丁の老舗だけあってうまい。

牛すじ煮込みもやや濃い目ながら奥行きのある味。

そしてきくやの一押しは「元祖酎ハイボール」

証するにレモンサワーなのだが、日本で初めてチューハイを出してきたのが

このお店とのこと。レモンがいい香り。

新宿近く、年季の入った店のカウンターでひとり飲む。男のロマンです。

2011年7月 1日 (金)

プロレス技17 凶器攻撃

イス

長机

ゴングを鳴らすための木槌

工具箱

ポリタンク

ブルロープ

一斗缶

五寸釘

鎖鎌

フォーク

栓抜き

チェーン

腰痛用ベルト

ビール瓶

撮影機材を入れるためのジュラルミンケース

ファンタグレープの缶

マイクのコード

サーベル

プーさんのぬいぐるみ

リングに上がるための階段

竹刀

黒バット

下駄

パウダー

金だらい

消火器

(これだからプロレスは面白い)

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