第1,193回 厳重な警戒下での対決
54年目8月 SPZクライマックス。
第3戦は大阪大会。
A菊澤(2点、ダイビングプレスからの体固め 8.24)ミントス(2点)
エアリアル菊澤がミントスを圧倒して下した。菊澤のスピードは、ミントスにプロレスをさせなかった・・・
T龍子(4点、STOからの片エビ固め 8.33)杉浦(0点)
「今日はお前か。この陰湿ヤロウ。さっさと始末してやる」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ゴング前から険悪な雰囲気。吉見レフェリーのチェックも入念。
杉浦の暴走を警戒して、厳重なセコンドの警戒下で行われたこの一戦。
のっけから杉浦が狙いを右腕一本に絞ってきたが、力ずくで腕ひしぎをふりほどくT龍子も凄い。
「オラアアアア」
ヘタに試合を長くすると危険と感じたサンダー龍子が力ずくのSTOで杉浦をなぎ倒して3カウント。
「・・・・・・」
それでも試合後、サンダー龍子は攻められ続けた右腕をしばらく押さえていた・・・
アバチャ(2点、トラースキックからの片エビ固め 15.0)美冬(2点)
美冬、きょうの相手はSPZクライマックス優勝経験のあるアバチャ。厳しい相手だが打撃を叩き込んで行く。そして頃合いを見て得意の裏投げ。アバチャの表情が苦悶にゆがむ。アバチャも寝かそう寝かそうとして関節技絞め技を狙う。
しかし最後はアバチャのパルティカNo3の受け身を取り損ねた美冬が前後不覚に陥り、察したアバチャがトラースキックでトドメを刺した。美冬、早くも1敗・・・
G武藤(4点、ノーザンライトSH 16.31)小嶋(0点)
同期対決。手の内はお互い分かっているので、こういうパターンだと実力が何枚か上のジーニアス武藤が有利。基本的な攻防をしっかりやったのち、大技の攻防に。小嶋もパイルドライバー、シャイニングウィザードと存在感を発揮したが、もう一歩及ばず、ジーニアス武藤のノーザンライトスープレックスに力尽きた・・・
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第4戦は名古屋しゃちほこ大会。
A菊澤(4点、ダイビングプレスからの体固め 11.12)杉浦(0点)
エアリアル菊澤が快勝。ミサイルキックでなぎ倒してダイビングプレスで終了。杉浦3連敗・・・
小嶋(2点、タイガードライバーからのエビ固め 7.32)ミントス(2点)
小嶋が3戦目で初日を出した。タイガードライバーを2連発で繰り出して、ミントスを粉砕。
T龍子(6点、プラズマサンダーボムからのエビ固め 14.26)美冬(2点)
因縁の対決。5月にサンダー龍子は美冬の蹴りを食らって首を負傷し、入院に追い込まれている。
「この野郎・・・」
サンダー龍子、ニーアタックも本気、シュートを仕掛けてきたらシュートで返す。
「・・・・・っ」
しかし美冬も場外マットをはがしての裏投げと言う非情な技を使う。目から火花が飛んだサンダー龍子、カウント19でリングに戻る。
「てめえええええ」
サンダー龍子、これで半切れしてバックドロップ、プラズマサンダーボムの大技攻勢で美冬から3カウント。14分26秒ながらエキサイティングな試合だった。
アバチャ(4点 アバチャロック 11.12)G武藤(4点)
サンダー龍子が3連勝したので負けられない思いを強くしたジーニアス武藤、攻め急ぐ。早い段階からエンジェルダイブを繰り出すなど性急な攻め。このスキをアバチャは見逃さなかった。
「ウフフフフフ」
伝家の宝刀アバチャロック、ジーニアス武藤、抜け出せず無念のタップ・・・これで全勝はサンダー龍子のみとなった・・・・
第54回SPZクライマックス、公式戦3試合を消化して、サンダー龍子が単独トップに立ってしまった・・・
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