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2011年11月28日 (月)

第1,194回 闘いの年季が違う

第5戦は若鯉球場大会。

小嶋(4点、ミサイルキックからの片エビ固め 7.40)杉浦(0点)
「おりゃああ」

小嶋が快勝。一方的に杉浦を押し込み、ミサイルキックでトドメ。これで2勝2敗の五分に戻した。

杉浦美月、ちょっと元気がない。やはり同期の優香引退とサンダー龍子の復帰で闘う気力がうせてしまったのだろうか・・・・

アバチャ(6点、アバチャロック7.50)ミントス(2点)

外人対決はアバチャが制した。執拗なグラウンドスリーパーで先手を取り、怯んだところをアバチャロック。懸命にこらえたミントスだったが、脱出できず無念のタップ・・・

美冬(3点、時間切れ引き分け)A菊澤(5点)

美冬はここまでで既に2敗。アバチャ、T龍子に敗れもうあとがない。この日もエアリアル菊澤相手なのでラクではない。しかし菊澤も相手の打撃を警戒してやりづらそうなファイト。息詰まる攻防が展開されたが、菊澤がシャイニングウィザード、美冬も掌底連打。このあたり、25分過ぎから試合が動き始めた。

―引き分けではダメだ、なんとしても勝ち点2.

顔面蹴りでエアリアル菊澤を「わけわかんなく」させたが、その後の攻め手を欠き、30分時間切れドローとなった。2敗1分けとなった美冬、優勝戦線から完全脱落・・・

T龍子(8点、プラズマサンダーボムからのエビ固め 17.10)G武藤(4点)

このリーグ戦のヤマ場。勝てば優勝に大きく近づくサンダー龍子、負けたら後がないG武藤、セミ同様に息詰まる展開。

「つぶれろおっ」

サンダー龍子のプラズマサンダーボム、しかしG武藤も2で返す。
「どうだっ」

サンダー龍子ならばとバックドロップ、しかし2度目のバックドロップは上から冷静に潰した、ジーニアス武藤、反撃に転じてノーザン、

「うおおおっ!」

返したサンダー龍子、フェイスクラッシャーで顔面を叩きつけ

「遊びじゃないんだよ!」

2度目のプラズマサンダーボム。

ワン、トゥ、スリー。

これで3カウントが入ってしまった。ジーニアス武藤撃沈。SPZの現エースがまたもサンダー龍子の牙城に屈した・・・

「まだまだあんなのには負けられないよ。」

サンダー龍子、残る相手は菊澤、小嶋、ミントスなので久方ぶりの優勝が見えてきたか。

*************************

第6戦は九州ドーム大会。

アバチャ(8点、ドラゴンスリーパー 23.13)小嶋(4点)

アバチャ、1敗を守った、執拗なアキレス腱固めで足を封じて動けなくしておいて、ドラゴンスリーパーで落とす。まさに公開オペ。危険と判断したレフェリーが試合を止めた。

T龍子(10点、裏投げからの片エビ固め 17.46)A菊澤(5点)

もはやSPZ最後の希望となったエアリアル菊澤、果敢にドロップキックなど打ち込んでいくが、

「闘いの年季が違う」

サンダー龍子、ほー、なかなかやるなーといった余裕の表情。そしてラリアット、ブレンバスターで反撃開始。菊澤もソバットで抵抗するが、岩のようなサンダー龍子のガタイには通じない。

そしてサンダー龍子、ラリアット、ニーリフトで勝負に出て、
「・・・・・うう」
菊澤がぐらついたところを裏投げ。この重厚な攻めを菊澤は耐えられなかった・・・・サンダー龍子6連勝。優勝が濃厚になった。

美冬(5点、バックドロップからの体固め 13.35)杉浦(0点)

美冬にとってはこれは安パイ試合。前半は静かなグラウンドの攻防をやり、10分過ぎからスパートした美冬、バックドロップでフォール勝ち。

G武藤(6点、ムーンサルトプレスからの体固め 6.23)ミントス(2点)

ジーニアス武藤、連敗を2で止めた。イッキの攻めでわずか6分少々、ミントスの挑戦を退けた。

第54回SPZクライマックス。所属選手が星の潰しあいを演じる中、残り2戦の段階でサンダー龍子が全勝街道。残る相手から言って優勝が濃厚な状況・・・

(続きます)

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