第1,195回 SPZ、その程度か?
54年目8月
第54回SPZクライマックス。
第7戦は仙台大会。リーグ戦も後2戦。
アバチャ(10点、アバチャロック 9.15)A菊澤(5点)
ここまで1敗と好調のアバチャ、菊澤もこの勢いで料理するかと思われたが、ひたすら動き回る菊澤のファイトにたじたじ。それでも最後は逆転のアバチャロックを決めて菊澤からギブアップを奪い、1敗を守った。ともかくこれで優勝争いは最終戦まで持ち越された。
美冬(7点、掌底からの片エビ固め 9.18)ミントス(2点)
この試合は美冬が快勝。人気者ミントスを容赦なく殴り倒した。
T龍子(12点、ニーリフトからの片エビ固め 11.07)小嶋(4点)
「うおっ・・・・・」
小嶋のヘッドバットが鼻に入り流血したサンダー龍子、これで血を見たサンダー龍子がムッとしたのか、怒涛の攻め。重爆ドロップキック、重爆ギロチン、DDTと小嶋を圧倒。普通流血するとレスラーは萎縮してしまうものなのだが、サンダー龍子は血を見ると興奮するタイプのようだ。
「そろそろ派手に決めようか」
プラズマサンダーボムは何とか返した小嶋だったが、続くニーリフトに沈んだ。サンダー龍子、6連勝。欠場明けとは思えない・・・・最終戦の相手がここまで1勝のミントスなので、サンダー龍子の優勝が事実上決まった。
サンダー龍子、流れ出る鼻血を抑えながらひとこと。
「楽な試合なんてない。Sクラに出る選手はみんなそれなりの力量は持っている。」
G武藤(8点、エンジェルダイブからの体固め 10.37)杉浦(0点)
2連覇の望みが絶たれたジーニアス武藤。それでも仙台のファンの前で全力ファイト、ソバットで杉浦を悶絶させる。最後はエンジェルダイブで快勝した。
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最終戦は本拠地に戻って横スペ大会。
第1試合でガイア尾白川がプロ初勝利。村上千秋をドロップキックでなぎ倒し、フォール勝ち。
そしてリーグ戦最後の4試合
小嶋(6点、シャイニングウィザードからの体固め、23.01)A菊澤(5点)
実力者対決は小嶋がA菊澤を振り切り、先輩の貫禄を示した。フィニッシュは重さのあるシャイニングウィザードだった・・・
「負け越しましたから全然納得してません。来年は優勝狙います」(小嶋)
アバチャ(12点、アキレス腱固め 8.10)杉浦(0点)
杉浦美月7連敗、勝ち点を上げられぬままSクラを終えても、淡々とした表情で引き揚げた。
勝ったアバチャ、次の試合の結果によってはまだ優勝の可能性を残しているが、次の試合を見もしないで、シャワーに向かい私服に着替えた。
T龍子(14点、パイルドライバーからの片エビ固め 6.31)ミントス(2点)
負けなければ優勝のサンダー龍子、いきなりのラリアット、エルボーと荒々しい攻めそしてニーアタック、パイルドライバーと速攻勝負に出る。
「ふっ!」
2発目のパイルでさくっとミントスからフォール勝ち。この瞬間、サンダー龍子の優勝が決定。
G武藤(10点、延髄斬りからの片エビ固め 20分くらい)美冬(7点)
けっきょくメインイベントは消化試合となった。7点の美冬と8点のG武藤が対戦。いちおう勝った方が3位なので賞品がもらえる。
―負けたことはしょうがない。メインをしっかり務める。
美冬の裏投げ、バックドロップを受けてからジーニアス武藤、反撃開始、タイガードライバー、ニーアタック。しかしカウント2、メインにふさわしいいい試合となった。
「覚悟して」
最後は延髄斬りで美冬を振り切ったG武藤がフォール勝ち。
3位の賞品、スポーツドリンク1ケースをもらって引き揚げた。
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メイン終了後、表彰式。
「SPZ、その程度か?」
優勝賞金100万円プラス副賞のブランドジュエリーをゲットしたサンダー龍子、マイクで叫ぶ。準優勝のアバチャには横浜中華街のお食事券5万円分が贈られた。
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