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2011年12月31日 (土)

年末特番(下)

昨日に引き続き年末特番。しまなみ海道徒歩横断旅行記。

**********************

(5.伯方島)

橋の下をくぐってしばらく進むと大三島橋の入口。幅広い歩道で橋を渡る。この橋は長さ328mなので、伯方島まではすぐである。対岸のスロープを下り、5つ目の島、伯方島に降り立つ。このあたりで左足が張ってきた。越えるべき島はあと2つなのだが、先が思いやられる。高速道路沿いの小道を1キロほど進むと、伯方島の幹線道路に出る。高速をくぐり港伝いに歩いた。5階建ての団地などもあって意外と街並みめいたものを感じる。造船工場らしき建物の脇を通ると阿部酒店の前に出る。渇きを覚えたのでここの自販機でサイダーを買う。疲れてきたが前へ進むしかない。

伯方島インターを過ぎ、道の駅SCパークを3時少し前に通過。日没前に少しでも前進しておきたいのでトイレ休憩だけにしておく。そして伯方・大島大橋への入口。原付用のスロープは急勾配だが短く、歩行者・自転車用は勾配はゆるいが距離が長い。スロープを一歩一歩上がり、全長1230mの伯方・大島大橋を渡る。今しがた通った伯方港の眺めが良い。小さな見近島の上を通ったあと長い大島大橋。行動開始から9時間近くなり、さすがに疲れてきた。ようやっと最後の島、大島に上陸。降りるスロープは例によって原付用とそれ以外用に分かれており、いけないことなのだが距離の短い原付用スロープ経由で大島クリーンセンターへ降り立った。

(6.大島)

この島を突っ切れば最後の橋(来島海峡大橋)なのだが、11kmほどあるので長丁場になる。まずは宮窪港への海岸歩き。だんだん宮窪港が大きくなってきて、街並みに入り右折して幹線道路に入る。少しのぼり気味なので辛い。

ゆるい登り坂を歩いて、大島北インターを通過。そして公園の入り口を過ぎて低い峠を越える。かなりばてて来たので、路傍の自販機で熱いカフェオレを買い、菓子パンで行動食。そして南下をつづけ、吉海町に入る。スーパーやホームセンターなどもある開けたところだ。いよいよ日没が近くなる頃、空を黒雲が覆い、雨が落ちてきた。

通り雨だろうと判断して歩き続けたら雨脚が強くなってきた。ザックの中から折り畳み傘を取り出し、傘をさしながら歩く。吉海の田園地帯を大きくカーブしながら進むと、ようやく大島南インター。あともう少しでこの島を横断できる。私は6枚目の地図、最後の一枚を取り出した。インターを過ぎてゆるい下りを前進してゆくと、わずかな残光にうかびあがる6本の橋脚。そしてピッカリピッカリと光る橋脚の灯り。しまなみ海道の盟主、来島海峡大橋がいよいよ目の前に。

橋の目の前に道の駅「よしうみいきいき館」があるが、日没後なので食堂や売店は営業していなかった。フェリー乗り場を過ぎていったん橋の下をくぐり、いよいよスロープにかかる。高さのある橋だけにスロープの長いこと。歩行者用のショートカットはあったが木々に覆われ進めなかった。やむを得ず自転車用のスロープを延々歩く。スロープを上がり幹線道路をまたぎ、岬に入ってなお続く。最後はループ状のスロープで橋に合流。いよいよ来島海峡大橋。

(7.来島海峡、今治)

ここまできたら痛いのかゆいのは言ってられない。全神経を前進させることに集中させる。雨は小降りになり、橋の上で風が出てきたので傘はしまう。この橋は総延長4キロ余に及ぶ世界初の三連吊橋であり、3つの橋で構成されている。まず来島海峡第一大橋960m。夜の海を巨大な橋で渡る。航路標識灯や岬の回転灯がまたたく。そんな中を歩くのだから疲れてはいるがもう胸躍る。10分以上かかって2本目の来島海峡第二大橋1515m。これもたいへん長い橋。

橋脚から橋脚までが実にしんどい。ほどなく馬島の上に達し、料金所と馬島に通じるエレベータ入口を通過。そして最長の橋、来島海峡第三大橋1570m。実に長い。渡り始めてから渡り終えるまで小一時間かかるというのもすごい。

5本目の橋脚、6本目の橋脚を過ぎ、ようやく四国の陸、糸山岬が近くに見えてきた。高速道路と別れ、ループののスロープを1回転して、最後は階段を下って糸山公園にたどりついた。時刻は午後7時前であった。ここから予讃線の波止浜駅までは30分もしない。

痛む足を引きずりながら南下。波止浜駅までの距離を示す道標があるので迷う心配はなかった。ガソリンスタンドを過ぎて右折し、幹線道路に出る。それを横断して少し進み、予讃線の線路に出た。波止浜駅まではすぐで、19時23分、ついに私はゴールの波止浜駅に到着した。所要時間12時間48分。しまなみ海道を徒歩で、一日で渡りきった。

タイミングよく19時30分発の伊予西条行き電車がきたので乗り込む。二両連結の電車に揺られる。今治までは一駅である。ズタズタの状態でたどり着くことが予測されたので、今夜の宿は今治駅前のビジネスホテルを押さえてある。うまそうな店を探す余裕などなく駅前の食堂でハマチ塩焼き定食の夕食。ホテルにたどりつき旅装を解くなり私はバッタリとベッドに沈んだ。

2011年12月30日 (金)

年末特番(上)

(年末で忙しく、リプレイを上げる気力もないので、本家HPからの転載で済ませます。2011年の正月に歩いて本州から四国まで歩いた旅の記録です)

しまなみ海道徒歩紀行

2011年1月4日(日)  所要時間12時間48分 費用発生:40,500円

2050西新宿=605福山613・・・632尾道635-655尾道大橋入口-708尾道大橋南-738向島ローソン-804幸谷峠-824老人ホーム橘花園-854因島大橋南-1018因島デオデオー1049生口橋南ー1109岩城行フェリー乗り場-1200南小-1210生口南IC入口-1235瀬戸田PA-1302多々羅大橋西

1302多々羅大橋西ー1400大三島橋西-1412大三島橋東ー1430阿部酒店ー1448伯方SCパークー1522大島大橋南ー1602大島北IC入口ー1657吉海郵便局ー1734よしうみいきいき館ー1840来島第3大橋南-1852糸山公園-1923波止浜駅1930・・・・134今治(泊)

(出発まで)

本州と四国を島づたいに結ぶルートは3本ある。メインルートの児島・坂出ルートや明石海峡大橋を通るルートは、通っている道路は高速道路であり、歩行者や自転車は通行できない。しかし、一番西に位置する尾道・今治ルートだけは、観光資源としての活用をねらったのか、「しまなみ海道」の通称がつけられ、歩行者・自転車の通行も可能であり、その気になれば尾道から今治まで歩いて渡ることも可能である。

とはいえ、道路の距離延長だけで65km程度あり、観光でこのルートを通る人はほとんどがサイクリングというのが実態で、本州から四国までを歩いて渡ろうと考える人はごく少数というのが実態である。自動車も原付も自転車も橋を通行する以上通行料を徴収されるが、歩行者はタダである。私は歩きの達人を自認しているが、それでも舗装路を60数キロ歩くのには抵抗があった。

しかし、自分の足で歩いて本州から四国までを結べるのと、大小合わせて7本もの海を渡る橋を通過するというスケールの大きさに心惹かれ、2011年の正月休みにやろうと決断した。歩くべき距離は尾道駅から今治のとなりの波止浜駅までの約65km、2日あれば何とかなる距離だが、私は1日で歩ききれないか検討した。橋の前後には自転車で通行できるよう結構長いアプローチのスロープが設けられている。その部分をいくつかショートカットできれば、13時間程度で歩けそうだと判断した。

職場近くのブックファーストで、この区域の2万5000分の1地図を買い揃えた。行程全てを網羅するのに地図を6枚買わねばならなかった。私は携行できるよう、その6枚の地図を必要部分だけ切り貼りし、尾道から波止浜までの行程をA4大の紙にして6枚にまとめた。そして全コースの内容を頭に叩き込んだ。しまなみ海道を1日で歩ききることに価値がある。妙なこだわりだが、その思いを胸に1月3日の夜、西新宿のハイアットリージェンシー発20時50分の夜行高速バス「エトワールセト号」に乗り込んだ。

バスは新宿駅西口でたくさんの客を乗せ、中央道に入った。このバスはほんらいは東名を通るのだが、きょうはUターンラッシュの混雑が予想されるので中央道を経由するとのアナウンスがあった。しばし揺籃に身を任せ、23時少し前に山梨県双葉のサービスエリアでトイレ休憩。そのあとバスは消灯される。私は夜行バスではそこそこ眠れる性質なので、そこから翌朝5時頃まで何も覚えていない。

(1.尾道から向島へ)

6時過ぎに福山駅に到着。夜行バスを降りて福山駅の在来線ホームへ向かい、6時13分発の山陽本線・糸崎行き列車に乗り込む。電車は夜明け前の闇の中を走り、6時32分、尾道着。

ここから長い長い徒歩旅行をスタートさせる。改札を出てすぐのところfで、尾道水道をはさんで向島が見えており、駅前から渡し船が出ているが、自分の足で歩ききりたいのでいったん東に迂回し、尾道大橋を目指す。まだ夜は明けていない。海岸通りを黙々と歩き、尾道市役所の脇を通って国道2号線に合流する。このあたりで東の空が明けて来た。目の前に尾道大橋と新尾道大橋が見えてきた。

左折して山陽本線の下をくぐり、尾道大橋への登り坂をしのぐ。スロープの後半は階段でショートカットできた。そして高みに上がり、尾道水道にかかる最初の橋、尾道大橋を渡る。この橋は歩道が極端に狭く、しかも何箇所か吊橋のワイヤのある部分は人一人通るのがやっとのほどの狭さ。自転車での通行は厳しいかもしれない。事実しまなみ海道のサイクリングガイドも尾道水道の通過は渡し船を推奨している。とはいえ橋梁の長さは385メートルなので渡り終えるのに5分もかからない。

料金所の横を通り、しばらくは西瀬戸自動車道と並走した後、向島の生活道路と合流する。ここで右折し向島の市街地に入ってゆく。思ったより向島は開けており、中規模のショッピングセンターなどもあった。田尻で左折し、向島を縦断するルートに入る。ゆるい登りをしのぎ、左手にローソンを見ると西瀬戸自動車道と交差し、ため池に出る。このまま幹線道路を歩いてもいいが、幸谷峠経由のショートカットルートをとることにして左折。坂をひとしきり登るともう幸谷峠、ここから下ってゆくと目の前に海と島が。いよいよ瀬戸内の島伝い。旅情を感じる。

坂道を下ったところが立花の集落。ここを右折し、妙見鼻をまわりこんだところが江ノ浦の集落。老人ホームの脇に、因島大橋へ通じるスロープがある。ぐねぐねしたゆるい登り道を10分ほど歩いて徐々に高度を上げ、とうとう因島大橋のたもとに到達した。いちおうショートカットするルートもあるようだ。さて、布刈瀬戸にかかる因島大橋は全長1270mと長く、しかも橋は2層になっていて、原付・自転車・歩行者は下段の檻のようなルートをとらされる。したがって建造物越しにしか景観を楽しめない。しかし1270mもの長さは堪能できた。渡りきるのに10分以上かかる橋などそうそうあるものではない。

(2.因島)

因島大橋を渡りきって長いスロープを下り、因島に降り立つ。つぎはこの島を南北に突っ切らなければならない。市街地を通るルートもあるが、私は高速道路に並走するルートを取った。沢崎の集落で右折し、徐々に丘を上がってゆくとほどなく高速と並走するようになり、因島北インターの脇に出る。

ここを右折して高速の下をくぐり、ローソンのある次の信号交差点を左折、また高速のしたをくぐり、左手に運動公園の敷地を見て、もう一度高速の下をくぐるとほどなく島の南側に出る。突き当たりを左折。このへんは因島でも開けているところらしく、ホームセンターやパチンコ店なども街道ぞいにある。大浜町からのメインルートと合流し、少し進むと目の前に次の橋、生口橋が見えてきた。もっとも橋に取り付くにはいったん橋の下をくぐって少し進んだところを左折し、馬鹿丁寧に作られたスロープを上がっていって高台に至り、ようやく生口橋に合流。

(3.生口島)

この橋は長さ790m。渡りきるのに10分弱かかった。生口島に下りるスロープは後半ショートカットできた。3つ目の島、生口島もうんざりするくらい大きい。しまなみ海道で一番大きなウェイトを占めるのは6つあるそれぞれの島の縦断・横断である。まずは島の東岸につけられた車道を南下してゆく。ほどなく島の南岸に回りこみ、岩城島行きのフェリー乗り場を通過。疲れたので小さなスーパーに立ち寄り、菓子パンを購入。

ほおばりながら歩みを続ける。海沿いの幹線道路歩きを淡々とこなす。正午ころ南小学校、シトラスパーク入口を通過し、生口南インター入口を通過。ここでうまく高台に上がる道を拾い、高速道路の瀬戸田パーキングエリアを目指す。最後パーキングに行く道が分からなかったので、いけないことなのだがパーキングエリアのフェンスを強引に乗り越えた。瀬戸田パーキングの一隅に高速バス停があり、そこから多々羅大橋方面へ歩道が伸びている。

(4.大三島)

ほどなくスロープと合流し、多々羅大橋を渡る。全長1480m。ただただ長い。きりきり歩いても渡りきるのに15分はかかる。この橋は車道の脇に歩道が設置されているので、瀬戸内の海と島の眺めを堪能しながら歩いた。この橋の中間点から、愛媛県に足を踏み入れる。6時間あまり歩いてようやく全行程の半分である。対岸の多々羅岬が近づき、スロープをうまくショートカットして、道の駅を見ながら国道をまたぎ、大三島に降り立つ。この島は東岸を一時間ばかり歩けばよい。

大三島インターの入り口を過ぎて、小さな古城島を見ながら南下してゆく。いくつかの集落を通過し、左側に工場をいくつか見ると瀬戸の集落。そのまま直進し、港を過ぎるとサイクリングロードは右に曲がりつづら折り状に高度を上げてゆく。そして伯方島との海峡をカーブを繰り返して進むと目の前に大三島橋が見えてきた。

(続く)

2011年12月29日 (木)

2011年プロレス界10大ニュース

こんばんわ。独断と偏見で選ぶプロレス界の10大ニュース

1位:ALL TOGETHER 開催

全日新日ノアの3団体で夢のオールスター戦を開催。32年ぶりのオールスター戦。32年前のオールスター戦にでたことのある渕正信と平田マシンも出場。メインはKENSOがいい味を出していました。

2位:平井伸和選手、試合前の暴行事件で再起不能に

痛ましい出来事である。しかしまだ試合前の控室で一体なにが起こったのかが明らかになっていない。一度はシロと判定されたMAZADAも捕まったし・・・試合に出ず殴られた時点で病院に行っていたらとも思うが・・・

3位:棚橋IWGP10回防衛

完全に新日本は棚橋選手のトップスター化が定着しました。アンチエイジングとナガダンスの永田選手も及ばず・・・

4位:バイソン・スミスさん死去

享年38.自宅で突然具合悪くなって死んでしまうとは。レスラーっていうのは因果な商売です。身体を大きくするクスリでも使ったのか。

5位:中西学選手、首を負傷し長期欠場へ

井上亘選手のジャーマンを食らい、受け身を取り損ねて首を負傷。40代になると感覚がずれてくるのか、受け身をミスるととんでもないことになるプロレスの怖さ。復帰目指してリハビリに励んでいるようだが・・・

6位:小川良成選手、首を負傷し救急車で運ばれる

バイソンスミスさんのバイソンテニエルを受けきれず頭からマットへ。あのテクニシャン小川でもミスってしまうことがある。頚椎捻挫、胸鎖関節損傷で復帰見込み不明・・・

7位:小島聡選手デビュー20周年

小島聡もデビュー20周年。後楽園ホールで川田、ハンセン、武藤らがお祝いに駆けつける。

8位:武藤敬司&愛川ゆず希がタッグ結成。

ファン感謝デーの6人タッグながら旬の選手とタッグ結成するあたりが凄い。対戦相手のカズハヤシが試合中に色魔に豹変するブックには笑った。最後はシャイニングウィザードを武藤愛川で連発しカズを制裁。

9位:大森征矢のワイルド抗争

今年一番笑えた抗争。ワイルドとは何かを考えさせられた。俺がワイルドだという論争とかワイルドとがさつさを履き違えてるとか、征矢学が急遽制定したワイルド10か条とか。冬でも半袖半パンで過ごせには笑った。そしてついに「ワイルド・コントラ・ワイルド」(負けたほうはワイルドを名乗れなくなる)の一騎打ちを行い、征矢が敗れるが、闘っているうちに友情が芽生えたのか、タッグを組んで「ゲットワイルド」というチーム名で最強タッグで大暴れ。胸のすくストーリーラインでした。

10位:渕正信57歳、最強タッグ出場

太陽ケアとのコンビで最強タッグにエントリー。事故起きないか、大丈夫かとも思いましたが、なんとかシリーズを完走。3勝5敗1分けでした。

2011年12月28日 (水)

良いお年を20111228

こんばんわ、WAS没頭中筆者のkonnoです。

今年最後のスポーツニュースのようなもの。

■プロレス

大森隆男選手が1.2後楽園で再入団をファン投票で決めてもらうイベント

AKBっぽいね。個人的には11年前のことがあるのでどうかと思うが。

全日本新春シリーズ1.7京都で無茶苦茶なカード

5大シングルマッチ。渕VS曙とか前衛的だ。3分で圧殺されると思うが。

そしてブッチャーVS諏訪魔とか正気か。70のおじいちゃんにシングルマッチって、試合が成立するのだろうか。

先週の週プロの選手名鑑、渕正信選手は全日本のところに収録されていたが、名前の横に(フリー)とあった。1試合いくらの契約で、契約上は他団体に出てもかまわないという条件らしい。ひとつの団体に35年以上いるというのは貴重なことなのだが・・・

■野球

巨人スーパー補強。ため息しか出ない。

杉内、ホールトンと期待できる先発を2枚獲得。打線に村田が加わった(マークが分散されるので打ち出すかもしれません)これで優勝しなければおかしいだろうという金満球団っぷり。来年横浜DeNA対巨人戦観にいこうかな。残酷なまでの強さの対比を体感しに。

■2012年の大相撲

白鵬のぶっちぎり態勢はゆるがず。バルト、日馬、琴欧州の外人3大関は大関で長く取って稼ごうというフシが見られる。対抗するガブとキセノサトの国産大関。優勝額に国産選手がないのは悲しい。

ことしもカイシャインとして全うできました。年間の休日日数は48日でした。2012年も潰されないよう頑張ります。

2011年12月27日 (火)

第1,214回 杉浦美月・復帰戦

55年目8月
恒例のSPZクライマックス。参加メンバーは下記の8名。例によって横浜ベイサイドホテルの会議室で記者会見が行われた。

サンダー龍子(26)

2年連続4度目の出場
第46回、第54回優勝

「おそらくこれが最後のSクラになるだろう。悔いのないようにやる」

杉浦美月(24)

7年連続7度目の出場

「・・・・身体はもうボロボロですけど、あの女と刺し違えるつもりでやります」

ジーニアス武藤(20)

5年連続5度目の出場 第53回優勝
「全員倒して、優勝賞金をもらいます」

小嶋聡美(20)

5年連続5度目の出場
 「優勝して、賞金を実家の食堂の改装費用にします」

美冬(19)

4年連続4度目の出場

「SPZベルトは奪われたが、この悔しさをぶつける・・・」

エアリアル菊澤(18)

SPZ世界王者 3年連続3度目の出場
「頑張ります!!」

日本人選手はこの6名で、あとは外国人選手が参戦。

ミストレス・バイテン(年齢不明)

初出場

「常連外人の意地を見せてやるぜ」

ザ・USA(年齢不明)

初出場
「USA、USA,オウイエー!!」

*******************

第1戦京都大会、公式戦ではないが各選手が調整代わりのファイト。

今シリーズから復帰の杉浦美月は第1試合に登場し、新人の初瀬唯と対戦。いきなり脇固めで悲鳴をあげさせまくって、

「いきます」

伝家の宝刀、飛びつき腕ひしぎ。

「ひぎゃあああああ」

初瀬たまらずタップ、勝負タイム6分26秒。杉浦が復帰初戦を飾った。

「思ったより動けました。Sクラも頑張ります」

第2試合にサンダー龍子が11ヶ月ぶりのSクラ登場、

小嶋朱美と対戦し、あっさり裏投げ、プラズマサンダーボムで3カウント奪取。6分8秒完勝を収めた。

続く第3試合では小嶋聡美が馬力にものを言わせガイア尾白川をねじ伏せ(4分2秒、タイガードライバー)、

休憩前第4試合ではSクラ初出場のミストレス・バイテンがラフファイトをおりまぜながらhibariを追い込み、最後はフロントスープレックスで3カウント。13分53秒、調子はいいようだ。

休憩後第5試合に「ザ・USA」登場。対するは村上千秋。あっというまに持ち前のパワーで追い込む。最後は格の差を見せつけるようにエルボーバット一撃で村上を静めた。6分44秒。
「USA!!USA!!」

京都のファンは新外国人をUSAコールで称えた。これは大物が入ってきた。

セミ前、楽な位置で美冬が登場。

「やれやれ・・・」

この日は三下外国人、ミレーユ・シルバリオと対戦。しばらくぱっとしないファイトをして身体を慣らしたあと、いきなり飛びつき腕ひしぎでシルバリオからギブアップを奪った、10分31秒。

「これで菊澤に真の痛みを教えてやる。」

案外執念深い美冬さんであった。

***********************

セミでジーニアス武藤が登場。対戦相手は三下ガイジンのミス・マスカレード。

トリッキーな動きに少し戸惑ったジーニアス武藤だが、鋭いラリアットで動きを止めて、ムーンサルトで舞った。これで3カウント。この人の調子もいいようだ。勝負タイム8分39秒。

メインはSPZ新王者、エアリアル菊澤が登場。

対戦相手は今治みさえ。興行のメインはしっかり締めないといけないので、基本のできている今治がメインのリングに上がった、しかし菊澤もいい動き。スピード感あふれるプロレスを見せて、最後はダイビングプレスで勝利。13分24秒。

2011年12月26日 (月)

第1,213回 8人の戦士が揃うとき

エアリアル菊澤、思い切り良く跳躍して両足で美冬の首を挟んだ。
「せっ」
そのままフランケンシュタイナーを決めて、美冬を丸め込んだ。
「しまっ・・・・」
ワン、トゥ、スリー・・・

3カウントが入ってしまった。

えええええええええええええええええ

エアリアル菊澤が勝ってしまった。勝負タイム25分13秒。

王座移動、SPZ王座移動。

どわあああああああああ

呆然として座り込む美冬。守り続けてきたベルトを後輩に明け渡してしまった・・・

エアリアル菊澤の細い腰にSPZベルトが巻かれる。

菊澤、少し涙ぐんだ。ひょっとしたらチャンスはあるかもしれないという状況で、ついに美冬を下しSPZベルトを巻いた。

敗れた美冬、しばらくニュートラルコーナー下で呆然としていたが、気を取り直して、再度リングに上がってマイクを握った。

「菊澤!!」

ざわ・・ざわ・・・

当初彼女が用意していた台詞とはちがったが、

「よくぞ私を倒した。だがお前はまだ私の本当の怖さを知らない。来月、SPZクライマックス、お前を2度とリングに上がれないよう叩きのめしてやる」

そこへ割ってはいってきたのはジーニアス武藤。

「SPZクライマックス、優勝トロフィーは誰にも渡しはしない!。」

そこへさらに、厄介な人物が

「腑抜けのSPZどもよ。昨年の優勝者を忘れてないか」

SPZマットから撤退したサンダー龍子が帰ってきた。

「まだ私の力は落ちてはいない。おまえらに真の戦いと地獄を見せてやる」
一気に緊迫した雰囲気に。

「ええかげんにせえよ、浅野」

サンダー龍子の本名を怒気高く言い捨てる選手、

「また、人の畑を荒らしにきやがったのか。今度こそあんたをプロレス界から追放してやる。あんたのせいで優香や私は・・・」

杉浦美月の登場で一気に緊迫した雰囲気に。4月に入院し、長期欠場していたが、サンダー龍子Sクラ参戦の報を聞き、急遽リングに駆けつけた。

「フッ、またお前か。いったいいつまで昔の話をグチグチとしてるんだか、まあええ、賞金はもらう。じゃあな」

言うだけ言って花道を引き揚げるサンダー龍子。

「ジャストアモーメン」

オーロラビジョンかに謎のマスクマンが。

「私はアメリカ、テネシーから来たプロレスラー、ザ・USA。プロレスはアメリカが本場。エスピーゼットクライマックス、全員はり倒してあげるわ」

流暢な日本語を話すザ・USA。これでだいぶざわついた。

「あ、アタシも参戦します!実家の食堂の改装資金を稼ぐために!」

セミでジーニアス武藤に敗れた小嶋聡美もジャージ姿でリングに上がり参戦表明。これで7名

「あとひとり・・・あとひとりは誰なの?」

ジーニアス武藤が喋る。

そこへリングサイドに現れた私服姿のガイジンレスラー、ミストレス・バイテン(元SPZ世界タッグ王者)

「××××××」

なにやらポーランド語で叫ぶ。吉見レフェリーが意訳。

「わけ分からんぽっと出の外人をのさばらすわけにはいけないので私、ミストレス・バイテンもSPZクライマックスに参戦します。」

ドワアアアアア

最後の締めはチャンピオン、エアリアル菊澤。

「み、みんな強敵ぞろいなんですけど。あ、あたしも賞金欲しいので・・・あ、あたって砕けまッす!!」
ドワハハハハハハハ

場内爆笑。これで場がだいぶくだけた。

第55回SPZクライマックス。今年は波乱の予感。

2011年12月25日 (日)

第1,212回 55年目7月 新日本ドーム大会

55年目7月

「サマースターナイツシリーズ」開幕。

シリーズ最終戦は新日本ドーム大会。

あいかわらずのSPZ人気、超満員。

第1試合は小嶋朱美VS初瀬唯。

「これでもくらえー」

あっさり小嶋妹がラリアットで初瀬を片付けた。勝負タイム6分33秒。初瀬唯、デビューからこれで24連敗・・・

第2試合は村上千秋VSガイア尾白川。

荒っぽいファイトの村上、この日も得意の垂直落下ブレンバスターが猛威、しかしガイア尾白川は場外へ転がり逃げてフォールを許さず、場外で体力を回復させてからリングへ戻り、不用意に近づいてきたところを
「てやっ」

エルボー一撃でなぎ倒して3カウント。勝負タイム10分25秒。

続く第3試合はジュリア渡辺VS hibari。今シリーズのジュリア渡辺は前半での登場となったため、ここまで4勝3敗で推移。この日もhibariの突進をさばく。そして頃合いを見てサソリ固めでギブアップ勝ち。9分27秒。

*********************

ガイジン同士のシングルが2試合続いた後、セミ前、今治みさえが登場、しかし対戦相手のデイジーキレットのハイキックに悶絶。ふらふらしているところを

「オルアアアアア」

DDTでトドメをさされ終了。勝負タイム10分1秒、

セミはジーニアス武藤VS小嶋聡美、

白熱したいい勝負となったが、エンジェルダイブで優位に立ったジーニアス武藤がそのまま押し切り、最後はサソリ固めでギブアップを奪った。勝負タイム12分44秒。

ジーニアス武藤、今月も美冬とA菊澤に敗れ、6勝2敗でシリーズを終えた。

「まずは次のSクラで結果を出すことですね」

***********************

メインイベントはSPZ戦、王者美冬、今度の防衛戦の相手はエアリアル菊澤。小柄な菊澤だが、今シリーズはここまで7連勝できており、侮れない相手。

―相手のスピードを殺せば、勝てる相手。

毎月対戦して、何度か不覚を取ってはいるが向こうの攻め手は分かっている。

組み合う、美冬ロープに降ってタックル。派手にバンプを取る菊澤、

美冬引きずり起こしてチョップ連打。

バシッビシッ

よろめく菊澤、自らロープへ走りドロップキック。ここで客席沸く。

フーッと息をついた美冬、今度はグラウンドに持ち込み脇固めで攻める。菊澤はグラウンドではまったくかなわないので、何とか抜け出そうとするが、その動きを読んでいた美冬、

バーンッ

ボディスラム。序盤戦は美冬が優位。

―このままじゃいけない

10分過ぎ、菊澤は早くもシャイニングウィザード、ローリングソバットで勝負に出るが、

「調子に乗るな」

これでムッとした美冬、掌底で反撃。しかし菊澤もミサイルキック、ブレンバスター2連発で応戦。このあたりから両者の息が乱れ始めた。

―あと、気力勝負・・・

「いよっしゃーーーー」

菊澤、思い切り良く跳躍して両足で美冬の首を挟んだ。

「せっ」

そのままフランケンシュタイナーを決めて、美冬を丸め込んだ。

「しまっ・・・・」

ワン、トゥ、スリー・・・

2011年12月24日 (土)

第1,211回 杉浦美月の解説(下)

55年目6月 金沢大会 全試合中継 杉浦美月さんの解説でお送りしています。

***********************

休憩後、第5試合、まずは実力派外人同士の対戦、

デイジーキレットVSミストレス・バイテン。

この試合からメインレフェリーの吉見ゆう子が裁く。

今シリーズのキレットは打撃が好調で、小嶋姉、A菊澤からもフォール勝ちを収めている。この日もハイキックでぐらつかせて、そしてDDT。この流れでバイテンを沈めた。勝負タイム11分47秒。

「体重の乗ったいいキックです。まともに食らったら返すのは厳しいですね。」

セミ前はジュリア渡辺VSソレッタ・フジニャーノ。

先シリーズ好調だった渡辺だがやはり上位の選手には通じず連敗続き。この日も百戦錬磨のソレッタの打撃の前にたじたじ。祖母譲りのヘッドバットを繰り出したが通じず、ソレッタのニーアタックに屈した。勝負タイム10分25秒。

「渡辺選手・・・地力はあるんですけど、上位の選手を嫌がらせる何かがないんですよね。」

杉浦美月が冷静に彼女の課題を指摘。

********************

そしてセミファイナル、ジーニアス武藤VSエアリアル菊澤。団体ナンバーツーとナンバースリーの対戦が金沢で組まれた。

「どちらが先にばてるかなんですよ、この対決は」

序盤はドロップキック、ボディスラムの応酬など、静かな立ち上がり。先に仕掛けたのは菊澤で、デスバレーボムでジーニアス武藤を頭からマットへ。

「・・・・・っ」

しかし最終戦でSPZ王座挑戦が決まっているジーニアス武藤、逆エビ固めで逆襲するとエンジェルダイブ。これは何とか返した菊澤、

「これで・・・終わり」

菊澤も得意のシャイニングウィザード、しかしジーニアス武藤も2で返す

「これ、でっ」

エアリアル菊澤、なお諦めず、フランケンシュタイナーを決めてジーニアス武藤から3カウント奪取。勝負タイム18分48秒。

「そんな・・・・」

呆然として引き揚げるジーニアス武藤。

「菊澤選手が耐える力をつけてきましたね。エンジェルダイブを良く返しました。」

エアリアル菊澤、次期挑戦権へ大きな1勝。

*************************

金沢大会メインは美冬VS小嶋聡美。

いい試合が続いたので場内のボルテージも上々。

「馬力なら小嶋さんなんですけど、美冬さんには打撃一発がありますから、いつでも試合をひっくり返せるのが彼女の怖いところですね」

杉浦美月が分かりやすい解説。

序盤こそ小嶋が執拗なスリーパー、そして頭突き乱打で試合を優勢に進めるが、20分経過のあたりで美冬がい掌底を入れ、

「倒させていただく」

そして裏投げ、これでグロッキーとなった小嶋、膝蹴り乱打でそのまま美冬が押し切り3カウント。勝負タイム23分8秒。

「いい試合だったんですけどね。まあ美冬選手も相手の技を受けて勝つ、横綱プロレスを覚えてきましたね」

 「それではこの辺で石川兼営広場特設リングよりお別れいたします、解説は杉浦美月選手でした」

 「どうも」

*********************

シリーズ最終戦はさいたまドーム大会。メインイベントは先月と同じカード、SPZ王者 美冬VS挑戦者、ジーニアス武藤。

―ガン、ガン攻めてくしかない。

打撃を怖がっていたら相手の思うつぼ。そう考えたジーニアス武藤がドロップキックを連発。そしてボディスラム。

しかし試合中盤から美冬も掌底を的確にヒットさせて行ってジーニアス武藤をぐらつかせる。一発一発が重い。

―このままじゃ、やられる・・・

ジーニアス武藤、エンジェルダイブで形勢逆転、そしてノーザンライトSH,。

しかしこれをしのいだ美冬

「そろそろ終わりにしよう」

裏投げ、ジーニアス武藤頭からマットへ。

これで決定的なダメージを負ったジーニアス武藤、すかさず膝蹴りをたたきこんで倒した美冬、カバーしたがロープに近い。

「ならば、これで・・・」

美冬、時たま出す大技、ジャーマンスープレックスホールド。ダメージの深いG武藤は肩を上げることができなかった・・・

勝負タイム54分54秒の激戦を制した美冬、6度目のタイトル防衛に成功した・・・・・

2011年12月23日 (金)

第1,210回 杉浦美月の解説(上)

55年目6月
「バトルアトランティス」開幕。
第6戦石川大会、大日本テレビの特番で全試合中継がはいった。

「全国のプロレスファンの皆様こんばんわ、今日はなんと2時間拡大枠で金沢よりSPZプロレス中継をお送りいたします。そして本日はゲスト解説にSPZの杉浦美月選手にお越しいただいております」

「どうも」

第1試合はガイア尾白川VS初瀬唯。

裁くレフェリーは山本和男。

「反則は5カウント、場外は20カウント、オーケイ?・・・ファイッ!!」

新人の初瀬、よく動いたのだが5分でもう息切れ、そこをガイア尾白川がタックルでなぎ倒して3カウント奪取。勝負タイム6分16秒。

「初瀬選手、負けん気の強さはあるのですが、プロとしてのスタミナに難がありますね」

退院した杉浦美月が冷静な解説。復帰戦に備えるために、北陸巡業に帯同して試合前練習には参加している。

第2試合は村上千秋VS小嶋朱美。

この試合からミネルヴァ石川がレフェリング。

「朱美さんの方は海外でもまれていますがその経験をどう出せるかですね。」

「はっ」
小嶋妹がラリアットを放ち村上を痛がらせる、しかし

「無様な姿晒すがいい」

村上千秋、新技の垂直落下式ブレンバスターを出してきた・・・
「ひ・・・・・・・ぐっ」

これで動きの止まった小嶋妹、

「もう一度食らえ」

司直落下式ブレンバスターがもう一度。小嶋妹、受けきれず3カウントを献上・・・

「ククククク、相手にならねえ」

勝ち誇る村上、後輩が先輩を倒してしまった。勝負タイム8分4秒。

「村上選手が勝ちに徹しましたね。あの垂直落下ブレンバスターは頭から行ってますよ。あれは私でも受け切れません」

ゲスト解説の杉浦が淡々と話す。

続く第3試合、hibari VSサンディ・サングレ。

「サンディ・サングレ選手は・・・」

と言って杉浦、手元の「世界プロレスラー名鑑」をめくる。

「メキシコマットで活躍されている選手ですね。きっぷのいいファイトが身上だとか」

その通りサングレがニーパッド、頭突きと躍動感あふれるファイト。対戦相手のhibariも強烈なラリアットで応戦。

「いっくよー」
首筋に組み付いたサングレ、そのままジャンプを加え、DDTでhibariの頭をマットに激突させた。これは強烈、hibariはフォールを返せなかった。勝負タイム10分30秒。

「サングレ選手がいい動きをしていましたね」

杉浦美月が冷静に解説。

第4試合は今治みさえが登場、愛媛県出身の若手レスラーだが、最近は実力もつけてきた。みかんTシャツを羽織って入場。

対戦相手は大柄な外人選手、ダイナマイト・リン。

「今治選手は上に行くためには遊びというか、臨機応変さを覚えた方がいいんですけどね」

解説の杉浦が指摘する。この日も地味で堅実なレスリングを仕掛け、ドラゴンスリーパーで追い込む。ここでダイナマイトリンがぐったりした。

「チャンス・・・」

ここで今治、ジャーマンスープレックス。彼女にしては珍しい大技。ブリッジも上々。13分48秒、これで3カウントが入った。勝負タイム13分48秒、

「今日の今治選手は弱らせてジャーマンという組み立てが良かったですね。絞められるとどうしてもフラついて受け身の感覚が鈍りますから。」

杉浦美月が淡々と解説する。

その試合が終わると休憩。杉浦美月が本部席でアイスティーを飲む。

(テレビ解説もけっこう疲れますけど、面白いですね・・・・)

2011年12月22日 (木)

第1,209回 第3のレフェリー

時に西暦2063年、

横浜のお嬢様団体SPZ、試合を裁くレフェリーは2人で回している。

メインレフェリーの吉見ゆう子(35)とレフェリーのミネルヴァ石川(36)

あの大量離脱騒動で会社に残る判断をしたOGがミネルヴァ石川だけだったので、急遽海外でレスラー経験のあった吉見を中途採用した。

吉見レフェリーの方が海外生活が長かったため、外国人選手とのコミュニケーションが図れていて、レフェリングも厳格でかつ盛り上げるのもうまいので、セミメインの2試合を吉見が裁き、残り4試合をミネルヴァ石川が裁く。

ミネルヴァ石川のレフェリングはそんなにうまくなく、エキサイトした選手に強く言えないなどの面があったが、年少組の選手には慕われているので前半の試合を担当している。

会社サイドも第3のレフェリーを確保したかったのか、優香が引退する菜にレフェリー就任を打診したのだが、引退した経緯から彼女が断った。杉浦美月を除くと引退間近の選手はいない、3人目のレフェリーの手配がSPZの課題になっていた。

「いらっしゃいませー、ご来場ありがとうございます」

会場入り口でチケット当日券を売りさばくのはこの春入社したばかりの山本和男21歳。静岡県浜松市の出身。元はリング組み立てスタッフ枠の契約社員として採用されたのだが、人当たりのよさを買われ、地方会場での当日券の販売も兼務でこなすようになった。

、開場前にリングを設営し、ロープの張り具合を確かめる。山本和男はそのついでについリング上を走ってロープワーク。

「山本くん、ロープワークもうまいじゃない」

石川レフェリーが声をかける。

「ええ、まあ高校のとき野球やってましたから

 「ファン感謝デーで試合してみる?」

「・・・遠慮しときます」

**********************」

その日の第1試合、若手選手同士の試合でアクシデントが起こった。

「うわあっ!」

外人レスラーに吹っ飛ばされた村上千秋をよけきれず、石川レフェリーが直撃。そのまま石川レフェリーは場外に派手に転落してしまった。石川レフェリーがたまに見せるボケなのかと観客は理解したが、実際はそうはならなかった。

「いた・・・っ・・・・・・」

場外で1分近く右ヒザを押さえて悶絶した石川レフェリー、何とかリングに戻って、ロープに捕まりながら第1試合の残りを裁いたが、勝利した外人レスラーの手を取ったとたんに

グキッ

右ひざに違和感が走った。思わずその場にへたり込む石川レフェリー。

吉見レフェリー、山本契約社員、奥森リングアナらが様子を見るが

「石川さん、念のためすぐ病院へ行ってください」

 「でも、あと6試合・・・・」

残り6試合を全て吉見レフェリーが裁くのは体力的に厳しい。

「山本くん、お願いできる?第2試合と第3試合」

うずくまりながらミネルヴァ石川レフェリーがつぶやく。

「・・・承知しました。」

急遽、第2試合と休憩前の第3試合のレフェリングを団体スタッフの山本和男が担当することになった。

「ファイッ」

急造にしては台詞もさまになっている。さすがに男性スタッフなので選手に直接触ってのレフェリングはできないが、その分はキビキビした動作と声だしでカバーしていた。

「ワン、トゥ、スリッ」

「・・・・今のちょっと高速っぽかったですよ」

3カウントを取られた今治みさえがつっこみを入れる。とはいっても急造レフェリーなのでまあしかたないかと判断したか、すぐ一礼して花道を去っていった。

けっきょく石川レフェリーの負傷は「中度の打撲」ということで大事に至らなかったのだが、リスクヘッジの観点で、前座の第1試合のみを山本レフェリーが担当することになった。

「反則、ファイブカウント、場外、トゥエンティカウント、オーケイ?」

試合前にルールの確認をする山本和男。かような経緯でSPZに40年ぶりに男性レフェリーが誕生した。

2011年12月21日 (水)

泣けるほど寒い20111221

こんばんわ、WAS没頭中筆者のkonnoです。

■プロレス

取り立てて書くこともないのだが、今年のプロレス大賞は棚橋選手でした。IWGP連続防衛10回を果たし、新日マットを引っ張ったということでしょう。

ベストバウトは武藤・小橋 VS飯塚・矢野(8.27 オールトゥギャザー)

さっき速報見たらアジアタッグは大日本の2人から奪還かなわず。まあ諏訪魔のパートナーが征矢弟では・・・

あと来年1月の全日本シリーズにアブドーラ・ザ・ブッチャー70歳が4年ぶりに参戦。もう闘える身体ではないと思うのだが。

■野球

ホールトン巨人入り。

杉内、一部報道では背番号18を提示されたので巨人入り前向き。

うっわー。いよいよ金満巨人軍が本気を出してきました。飛ばない統一球なのでいい投手を何枚か揃えると「負けない野球」ができる事に気づいたか。

■その他

元大関小錦が暴行容疑で書類送検

犬のフンで近隣住民とトラブル。「妻を守るためだった」って。どのくらいの強さで突いたのかはわかりませんが・・・・

今週はこんなところ。

2011年12月20日 (火)

第1,208回 死闘60分 美冬 VS G武藤

55年目5月

SPZ最古参選手の杉浦美月が急性胃腸炎で入院。痛み止めの飲みすぎで胃を悪くしてしまい、ドクターストップがかかった。

「ちょっと長年のツケが回りました。私は痛がりですから。」

*************************

「もう一度SPZで働かせてください」

海外団体に無期限遠征に出ていた小嶋朱美が戻ってきた。5月シリーズから参戦することになった。

第1戦高松大会で初瀬唯のデビュー戦

―やっと、SPZのリングに立てた・・・

去年入門テストを受験して落とされた。それでも諦めずトレーニングを重ね、今年は有望な新人が見当たらなかったこともあり、入門を許可された。

対戦相手はいきなり外人戦、ミストレス・バイテン。

「ぐううううう」

バックドロップを食らってもあきらめすくらい付いていく初瀬。ここでバイテンが強烈な場外戦をしかけた。グロッキー状態の初瀬を捉えて場外で痛めつける。レフェリーの制止もどこ吹く風。場外パイルドライバー2連発に場外バックドロップ。

「・・・・・・っ」

これで初瀬は半失神。

何とかリングに上がった初瀬だったがもう息も絶え絶え。
「フェフェフェフェ」

バイテンのパイルドライバー、今度はリング中央で決まり。ピクリとも動かない初瀬を踏みつけフォール。とうぜんこれで3カウント。勝負タイム11分57秒。デビュー戦で10分もった選手は久しぶり。半失神状態の初瀬はセコンドに背負われて引き揚げた。

*************************

第2試合、小嶋朱美の再デビュー戦、ジョーカーレディに一方的にやられてしまい最後は6分14秒、ノーザンライトスープレックスに敗れた・・・

このシリーズ、レディ・コーディの動きがいい。第2戦徳島でエアリアル菊澤を力押しで下し、第4戦高知大会では2ヶ月連続でジーニアス武藤から勝利。

その翌日、第5戦岡山大会

「ノンタイトルとはいえ負けられない戦いだ」

4連勝同士の直接対決。美冬VSレディ・コーディ。

レディ・コーディ、ここでSPZ王者を食っておけば、次期挑戦権はほぼ手中になる。しかし美冬には強烈な打撃がある。白熱した攻防が展開されたが、デスバレーボムを決めたレディ・コーディが46分6秒の死闘を制した。岡山のファンは大喝采。

「タフでハードな試合だったが、最後に立っていたのは私だった」

「・・・・・・・決め切れなかった」

第6戦なら大会。セミでジーニアス武藤が同期の小嶋聡美に不覚。DDTで首が詰まってしまい続くフォールを返せなかった。痛恨の2敗目。

奈良大会メインイベント、昨日の岡山で46分やって疲労している美冬、この日の対戦相手はエアリアル菊澤。スピードの手を焼いたが、掌底連打で流血させて、デスバレー2連発、そのあとにステップキックで粘る菊澤を退け、勝負タイム48分48秒の死闘を制した。

***********************

第7戦新潟大会、ジーニアス武藤一体どうしたのか3敗目。エアリアル菊澤を仕留めきれず、逆にシャイニングウィザード、ダイビングプレスを食らって敗北。翌日のタイトル戦に暗雲が漂った。

最終戦は横スペ大会。

第1試合は初瀬唯VS小嶋朱美。アメリカから戻ってきた小嶋妹がタックルで成瀬をなぎ倒し3カウントを奪った。SPZ52期、同期のエアリアル菊澤にはだいぶ差がついてしまったが、ここから巻き返せるか。

続く第2試合は同期対決。村上千秋VSガイア尾白川。若手同士の気合のこもった勝負は村上の気魄が制した、先月同様頭突きでなぎ倒して3カウント。

続く第3試合はhibariVS今治みさえ。テクニックなら今治、パワーならhibari。ドラゴンスリーパーでぐったりとさせた今治がニーアタックでトドメ。

休憩前の試合、ジュリア渡辺がサンディ・サングレを頭突き連打で退け、勝負タイム12分33秒の根戦を制した。ジュリア渡辺、上位の選手と当たらなかったこともあるが7勝1敗の好成績を残した。

***********************

休憩後、ガイジン同士のシングル戦2試合をはさんで、セミファイナルはエアリアル菊澤VS小嶋聡美。試合を優位に進めた菊澤がそのまま押し切り、フランケンシュタイナーで小嶋から3カウント奪取。勝負タイム15分32秒。

そしてメイン、SPZ選手権、美冬VSジーニアス武藤。

ここのところ美冬には5連敗と相性が悪くなっているジーニアス武藤、決然とした表情でリングへ。

―打撃を怖がったらやられる。攻めるしかない。

ドロップキック、ボディスラムと攻め込んでゆくG武藤、早い段階でジャーマンを繰り出す。しかし美冬も執拗な脇固めで反撃。そしてデスバレーでお返し。

―くっ・・・・

ジーニアス武藤の動きが止まった。そこへステップキック、膝蹴りの猛攻。こうなるともう美冬のもの。ステップキックの連発でジーニアス武藤フラフラ。バックドロップは空中で切り返したものの、

「せいっ」

美冬がジャーマン。しかしジーニアス武藤、懸命に返して場外へ逃げた。場外戦でひとしきりやりあって、リングに戻り美冬をボディスラムで転がし、

「ええい!!」

エンジェルダイブで逆転を図ったが、美冬も2.5で返す。両者ダウン、そのまま両者ダウン、そして60分時間切れのゴングが鳴った。場内大歓声。横スペは「SPZ」コールに包まれた。

2011年12月19日 (月)

第1,207回 初瀬唯、1年越しの入団

55年目4月

SPZは新人テストや新人スカウトに精を出したが、有望な新人は見当たらなかった、

しかたがないので去年の新人テストで落とした娘だが、もう一度テストを受けに来た奈良県出身の初瀬唯を採用した。体力的には厳しいが前座要員なら務まるだろうと判断した。

「一度は落とされてましたが、諦めないでよかったです。一日も早くデビューしたいです」

旗揚げ54周年記念・エッセンシャルシリーズ開幕。ドームクラスの会場を回るシリーズだが、SPZ王者の美冬が腰痛で、エアリアル菊澤も右肩痛で無念の欠場、締まらないシリーズとなった。

所属選手の直接対決となった名古屋大会、ジーニアス武藤VS小嶋聡美がメインで組まれた。50期の同期対決、力のこもったいい勝負となったが、シャイニングウィザードで小嶋をぐらつかせたジーニアス武藤、

「覚悟して」
エンジェルダイブ、1度は失敗したが、サソリ固めで動きを止めての2度目は成功。21分12秒の熱戦を制した。

***********************

そして最終戦は新日本ドーム大会。タイトル戦も組まれていない普通の興行だが、営業努力の甲斐あって超満員の盛況。

ガイジン同士のシングルマッチが2試合あったあと、第3試合は村上千秋VSガイア尾白川。村上が積極的に攻め、最後はヘッドバットで転倒させたところを押さえこんで、3カウント。

休憩前の第4試合はベテランの杉浦美月が登場。対戦相手はHibari。

「・・・・っ」

いつものようにやられながらリズムを作るSPZ伝統の締まらないファイトを展開する杉浦美月。今シリーズはここまで、この流れで隙をうかがって、機を見ての腕ひしぎ逆十字で4勝を挙げている。この日も若いhibariの力攻めを受けつつ、相手の息が乱れたところをコーナーに上がりミサイルキック。
(大きい会場なので、立ち技を入れないと・・・)

Hibariも力任せのラリアットで杉浦を悶絶させる。

―これ以上は受けられません。

多少強引な入り方だが飛びつき腕ひしぎ。もはやこれは伝統芸能。来ると分かっていても防げない。15分56秒、hibariはたまらずギブアップ。詰め掛けたファンは杉浦の技術と試合運びに拍手喝采。

**********************

休憩明けはジュリア渡辺が登場。実力派外人デイジーキレットとの一騎打ち。果敢にもヘッドバットを打っていった樹理あだが、キレットが場外戦で優位に立ち、場外フロントスープレックスで渡辺をグロッキーに。

「フフフフフ」

そしてキレットの右ハイキック。これでジュリア渡辺はノックアウト。勝負タイム10分28秒。

セミ前の試合は今治みさえが登場。新外国人のサンディ・サングレと対戦。

サンディ・サングレはメキシコのAACマットで活躍していた中堅選手で、本人が「レスラーとしてもうワンランク成長したい」と申し出たので日本遠征となった。この日も豪快なミサイルキック、そしてバックドロップで今治を追い込み、最後は高速ブレンバスターで今治を仕留めた。勝負タイム11分33秒。

セミファイナルはSPZ50期、気は優しくて力持ちの小嶋聡美が登場、対戦相手はジョーカー・レディ。約半世紀前にAACマット、SPZマットで暴れていた怪奇派レスラーが(中の人は当然変わっているが)リバイバル日本上陸。小嶋と力のこもった攻防を展開。

変形フェイスクラッシャーの「ジョーカーアタックも完全コピーした2代目ジョーカーレディ。小嶋にかなりのダメージを与えたが、

「うりゃ」

小嶋聡美が逆転のDDTで唐突に試合終了。勝負タイム13分47秒。

メインイベントはジーニアス武藤VSレディ・コーディ、ここまで今シリーズ7連勝できていたジーニアス武藤だが、レディ・コーディの力押しに屈し、裏投げに3カウントを奪われてしまった。勝負タイム16分53秒。

2011年12月18日 (日)

第1,206回 勝率90%の女

シリーズ最終戦は、さいたまドーム大会。

第1試合は村上千秋VSガイア尾白川の新人対決。先月同様ボディスラムを連発した村上が勝利。勝負タイム7分24秒。ガイア尾白川、下半期の勝率は2.5%、村上は8.3%となった。

外人同士のシングルをはさんで、第3試合はhibariVSダイナマイトリン。パワーで上を行くダイナマイトリンが主導権を握り、最後はネックブリーカードロップで粘るhibariを振り切った。勝負タイム10分5秒。Hibariの下期の勝率は27.1%。

休憩前の試合は今治みさえVS杉浦美月。どちらもじっくりとしたレスリングが身上。前半は静かにグラウンドの攻防。固唾を呑んで見守る場内。しかし、
―大きな会場のときは立ち技も混ぜてくださいね

フローラ小川の教えを守ったのか、杉浦、ドロップキック。を連発。彼女にしては珍しい攻めだ。ならばと今治も掌底連打で反撃。

「そりゃっ」
そしてボディスラム、タックルで攻め込んでゆく。こうなってくると杉浦、古傷が痛んでくる。そのまま押し切った今治、5回目のタックルでなぎ倒しフォール勝ちをスコア。23分52秒の熱戦を制した。今治の下半期の勝率は65.6%。上位選手とあまり当たらなかったこともあるがかなり勝率を上げてきた。杉浦も60.4%。まだまだ地力健在。

************************

休憩後の第5試合はジュリア渡辺VSブラック・ドラグノフ。初来日のドラグノフ、上位選手ともひととおり対戦したが、さしてインパクトを残すことはできなかった。この日はアイドルレスラーのJ渡辺相手なので力押しで攻め込むが、ジュリア渡辺も地力は持っており、相手の攻め疲れを待って逆片エビで反撃し、みごとギブアップ勝ち。勝負タイム12分43秒。

ジュリア渡辺、下半期の勝率は56.3%。しばしば上位選手とも当たったなかでこの成績は立派。

続く第6試合セミ前は小嶋聡美登場、イタリア美人姉妹の妹。ソレッタ・フジニャーノと対戦。この試合はエクスプロイダーを連発したソレッタが制した。勝負タイム18分36秒。

「引退したミントスの分まで、暴れるわよ」

小嶋聡美、下半期の勝率は56.3%。上位戦線でこの成績、まあまあの勝率を残している。

埼玉大会セミはジーニアス武藤が登場、エアリアル菊澤と対戦。ここまで4勝3敗と星の上がっていないジーニアス武藤だが、

「結果はもう気にしません。自分のレスリングをやるだけです」

相手は軽量ゆえ攻めやすいところのあるエアリアル菊澤。早めにエンジェルダイブを仕掛けて相手に大ダメージを与え、動きを封じる作戦が的中。エアリアル菊澤の動きに精彩がなくなり、

「覚悟して」

ニーアタックでなぎ倒してムーンサルトで3カウント。ジーニアス武藤が最終戦でエースの面目を保った。勝負タイム19分18秒。

ジーニアス武藤、今月を5勝3敗で終え、下半期の勝率は71.9%となった。強力外人や美冬に競り負けるパターンが多く、勝率がいまひとつ上がらなかった。エアリアル菊澤の勝率は72.9%。もう充分に一流レスラーと呼べる結果だ。

*************************

埼玉大会メインは美冬VSレディ・コーディ。

「パワーこそ全て、ねじ伏せる」

過去2回SPZベルトを巻いているレディ・コーディ。決然とリングへ向かった。今シリーズはG武藤、A菊澤を連覇するなどここまで7連勝できている。

―ベルト流出はあってはならない。

突進するコーデイの馬力をなんとかいなしていく美冬。まわりこんで掌底、ステップキックを叩き込み。相手が嫌な顔をしたのを察するやデスバレーボム。
「オアアアア」

しかしレディコーディも馬力にものを言わせネックブリーカーなどパワフルな攻め。試合は白熱した。

しかし美冬、勝機と見るやしつこくストレッチプラムをかけ続けて相手をぐったりとした後。

「覚悟」

DDTで打ち付けて3カウント奪取。勝負タイム22分16秒、王者が4度目の防衛に成功。下半期の勝率も90.0%をマークし、完全に団体エースの座をG武藤から奪い取った。

2011年12月17日 (土)

第1,205回 54年目3月 ファイヤーソウルシリーズ

54年目3月

「ファイヤーソウルシリーズ」開幕。

「勝ったーーーーーー」

第4戦の水戸大会で新人のガイア尾白川が1期上のhibari相手に勝利。ソバットが入ってしまったのか、hibariのフォールの返しがわずかに遅れて3カウントが入った。小柄な身体ながら負けん気の強さはいいものを持っている。

水戸大会セミでも波乱が、前SPZ王者のジーニアス武藤が小嶋のタイガードライバーで頭を打ってしまい、続くラリアットからのフォールを返せなかった。ここへきて痛い取りこぼし。

そしてジーニアス武藤、第6戦の前橋大会でも実力派外人 レディ・コーディに力負けしこのシリーズ2敗目を喫した。

「スランプなのかな・・・・」

ベルト奪還に向けてジーニアス武藤、壁に当たってしまったようだ・・・・・

群馬大会メインは美冬VSエアリアル菊澤の対決。

お互いここまで5連勝できた。菊澤は先シリーズ最終戦横スペのタイトルマッチで脇固めで敗北した屈辱を晴らすべく、のっけから猛攻。しかし美冬も打撃で手数を返す。緊迫した試合、エアリアル菊澤が

バーンッ

高速ブレンバスター。美冬に浮かぶ焦りの色。裏投げで形勢逆転を図ったが、菊澤、起き上がって2度目の高速ブレンバスター

「だあっ」

そしてシャイニングウィザード、ダイビングプレスの猛攻。これでSPZ王者の美冬からフォール勝ち。勝負タイム23分0秒、もしベルトがかかっていたら王座移動していたところだ・・・

「ちょっと試合運びにしくじった。ベルトがかかっていなかったのは幸いだったが・・・・次は必ず潰します」

しかしエアリアル菊澤、この熱戦で疲れてしまったのか、翌日の幕張大会、エアリアル菊澤はレディ・コーディのサソリ固めから抜けられずギブアップの言葉を吐いた。

「甘くないですね・・・・・続けて勝てるようにならないと」

**********************

幕張大会メイン、ジーニアス武藤がシリーズ3敗目。メインで美冬と対戦したが打撃を気にするあまり本来の動きを見失ってしまい、最後は

「隙アリ」

「イ・・ああ・・・うああああああっ!!」

先月菊澤をギブアップに追い込んだ魔の脇固めでギブアップ勝ち。勝負タイム19分35秒。美冬もプロレスの幅が広がってきつつある。

「楽な試合などない。目の前の一戦をとりに行くだけだ」

美冬、淡々とした表情でコメント。

そしてシリーズ最終戦は、さいたまドーム大会。

(続きます)

2011年12月16日 (金)

第1,204回 続・王者、美冬の進撃

54年目2月

「スノーエンジェルシリーズ」開幕。東海地区を回るシリーズ。

団体エースのジーニアス武藤が復帰。2ヶ月の休養の間に悪いところを直したらしく、ほんらいの躍動感あふれるファイトで連戦連勝。

第4戦の滋賀大会、メインで王者美冬が敗北、。アバチャの逆片エビ固めにつかまり、こらえきれずまさかのギブアップ。

「腰がビリッとなった。ギブアップするのは恥ずかしかったが、あれ以上我慢すると明日以降の試合に差し支える」

***********************

そのあとシリーズ第6戦和歌山大会、メインで美冬VSジーニアス武藤のノンタイトル戦が組まれた。やはり欠場明けのジーニアス武藤、えぐい打撃の連発を食らって動きが止まり、そこへバックドロップで頭から落とされて敗北。勝負タイム19分31秒。

「久しぶりにわけわからなくなりました・・・」

ジーニアス武藤、これで美冬には4連敗。両者の力関係は逆転してしまったのか・・・

しかし気持ちを切り替えたジーニアス武藤、翌日の長野大会では伸び盛りのエアリアル菊澤と対戦し、シャイニングウィザードの応酬を制して、直後のエンジェルダイブで下し連敗を阻止。

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最終戦は横スペ大会。久々にSPZフルメンバーでの本拠地興行。

第1試合では新人対決。村上千秋がボディスラムを連発しガイア尾白川に勝利。勝負タイム6分20秒。ガイア尾白川、線の細さが災いしてか、ここのところ24連敗と元気がない。

外人同士のシングル戦をはさんで、第3試合は今治みさえVShibari。2年目同士の一戦だが、ファイトスタイルは両極端。ラリアット連打で勝ちを狙うhibari、しかし今治のほうが技術は持っており、グラウンドでスタミナを奪い、最後は相手の動きが止まったところをくるっと回転エビ固めで丸め込んで3カウントを奪った、勝負タイム14分9秒。

休憩前はジュリア渡辺VS杉浦美月の一戦。このカードの場合、最近は攻める渡辺、耐える杉浦の図式がはっきりしてきた。いつもなら杉浦が頃合いを見て反撃に転じるのだが。今日はそのまま杉浦がズルズル行ってしまい、さして見せ場もないまま、ジュリア渡辺のサソリ固めにギブアップ負け。勝負タイム11分57秒。ジュリア渡辺、今シリーズは6勝2敗と好調。

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そして後半の試合、アナベラスミスVSミントス・フジニャーノの外人対決。両者とも日本で最後の試合であることが発表されたので場内どよめき。一進一退の攻防を制したのはアナベラのバックドロップ。まともに食らったミントスは動けず、目がうつろ。すかさずスクラップバスターでたたきつけたアナベラが最終戦を白星で飾った。勝負タイム10分46秒。

セミ前、今度は元SPZ王者アデライーダ・アバチャの日本最終戦。右ひざの負傷で本人はこれ以上の第一線での活動を断念し、シベリア(マガダン)に戻ってスポーツインストラクターとして第2の人生を歩むとのこと。

この日も連戦の疲れか、小嶋聡美相手にぱっとしないファイト。足関節を取ろうとするがそのたびに小嶋がわととととっとロープへ逃げる。そのままズルズルと小嶋の力攻めにペースをつかみそこね、さいごはパイルドライバーで敗北。

セミファイナルは元SPZ王者・スーパーカオスの最終試合。

「もうSPZでは充分にレスリングを楽しんだ」という本人の意向により、これからは本国のみで活動するようだ。

対戦相手はジーニアス武藤。団体エースと怪物が最後の対決。

「プロレスの意味を教えてやろう」
スーパーカオスがスーパーハンマー、そしてスーパージャーマンの大技攻勢、欠場明けのジーニアス武藤はたまらず3カウントを喫した。勝負タイム13分25秒。

「グバーイ」
最後、四方に礼をしてから引き揚げたスーパーカオスだった。最後の来日でもG武藤、A菊澤、美冬といったSPZの看板選手を軒並み倒した。

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そしてメインはSPZ戦、王者美冬に対する挑戦者は、エアリアル菊澤。エースのG武藤は本調子でないので菊澤にお鉢が回ってきた。

「前回のタイトル戦で失神されられた悔しさは残っています」

序盤は静かな立ち上がり、グラウンドで菊澤の腕関節を狙ってゆく美冬。そして起き上がってくるや強烈なチョップを叩き込む。

―普通にやれば、結果はついてくる。自分を信じるだけだ。

ひたすら後半へ向けて基礎工事を積み重ねてゆく美冬。A菊澤もドロップキック連発で反撃したが、フィニッシュは前回のタイトル戦同様唐突に。

不用意につっこんでいった菊澤へ、美冬、狙い澄ました脇固め。

「ひ・・・ぐ・・・・!!」

これがキレイに入ってしまった。菊澤、無念のタップ。勝負タイム23分1秒。王者が3度目の防衛に成功。

2011年12月15日 (木)

第1,203回 王者・美冬の進撃

54年目1月

エアリアル菊澤のファンクラブが設立された。ジーニアス武藤やスーパーカオスを倒すという実績が出てきて、人気も全国区になったようだ。

「新春ロケットシリーズ」開幕。九州地方をサーキットするシリーズ。

SPZ王者美冬が戦列復帰したが、団体エースのジーニアス武藤は首の故障が万全でないため引き続き欠場。

今シリーズは強豪外人が参戦しなかったこともあり、上位3選手―小嶋聡美、エアリアル菊澤、美冬の3人が開幕から5連勝スタート。

そして第6戦の宮崎で小嶋VSエアリアル菊澤の対決。今シリーズ最終戦でSPZ王者挑戦の決まっている小嶋がDDTやタイガードライバーで追い込んだが、その猛攻を耐え切った菊澤が鮮やかなフランケンシュタイナーで3カウントを奪取、19分31秒の熱闘を制した。

第7戦別府大会メインで美冬VSエアリアル菊澤の一騎打ち。11月の埼玉で落とされて敗北した菊澤、リベンジしたいところだが、美冬のグラウンドを警戒したのかどこかよそ行きのファイト。一方の美冬も長期戦を仕掛けて隙をうかがう闘い方をしたため、場内の空気は引き締まった。

しかも中盤から美冬が執拗に菊澤の右腕を集中攻撃

「う・・・・ぐ・・・」
腕ひしぎへの布石か、しかしこれは打撃を入れるための陽動。
げしげし!
痛みに顔をしかめたところへ掌底の連打、菊澤がダウン。そこへ魔性のスリーパー、これは何とか耐え切った菊澤だが、

「はああっ」

美冬、ここでバックドロップを仕掛けて3カウントを奪取。勝負タイム48分40秒のロングマッチを制した。

「たまたま私の勝ちパターンになっただけ。調子に乗ったときの菊澤は誰も止められん」

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最終戦は新日本ドーム大会。セミ前からの3試合のみ。

セミ前は杉浦美月VSジュリア渡辺。

杉浦が飛びつき腕ひしぎを仕掛けたが、ジュリアがそれを読んでいて腕が決まる前にくるっと一回転して抜けてしまった。これには場内どよめき。しかし最後は試合が長引き、息切れしてしまったJ渡辺。

そこへ杉浦がダイビングプレスで久々に飛んで3カウント。19分58秒の熱戦を制した。杉浦、J渡辺ともに今月は上位選手と当たったこともあり3勝に終わった。

セミはエアリアル菊澤VSソレッタ・フジニャーノ。このクラスの相手ならば菊澤、勝てる相手。ソバットの連発でペースを掴み、最後は切れ味鋭い高速ブレーンバスターでソレッタを退けた。勝負タイム12分9秒。

メインはSPZ戦、王者美冬に対するは小嶋聡美。SPZ王座にはこれが初挑戦。馬力が強く大物喰いの可能性もあるため、今回挑戦者に選ばれた。

「では、行ってくる」

だが試合が始まってみれば美冬ペース。差し手争いからボディスラムですばやく投げる。

しかし、

「これでも食らえ!」

小嶋の頭突き、美冬の表情がゆがむ。

―ならば・・・・っ

早くも美冬が魔性のスリーパーを出してきた。小嶋何とかロープへ。

―うう・・・

これで小嶋聡美が棒立ちになったところへ美冬がニーリフトの乱打、そしてステップキック。

「ぐいわああ」

もんどりうって転げ回る小嶋、何とか起き上がってDDTで反撃したが、頑張りもここまでであった。

「倒させていただく」

美冬がすばやく組み付いて裏投げ。頭から落ちた小嶋、フォールを返せなかった。勝負タイム39分14秒、王者が2度目の防衛に成功。

2011年12月14日 (水)

エアコンつけっぱ20121214

こんばんわ、WAS没頭CHU 筆者のkonnoです。

水曜日恒例のスポーツニュースのようなもの

■柔道連続金メダリストがやらかした件

海外での報道されまくっています。

(容疑が事実だとすれば)欲望は御しがたい。

これまでの名声とか栄誉とかを全て帳消し。

■プロレス

愛川ゆずポンが全日本参戦、ミックストマッチでカズハヤシにシャイニングウィザード決めて勝利。

メインは全日本のエース諏訪魔VS渕正信57歳という無理のあるシングルマッチ。大技のない攻防の末、首固めで諏訪魔が勝利。諏訪魔は三冠奪還のために、渕さんの技能とかそのへんをラーニングしたかったんだろうな。

年明けの全日本は軍団抗争の予感。4つのチームが争う混沌・・・・

・本隊(諏訪魔、征矢匠、KAI、真田)

・ゲットワイルド(大森、征矢学) 

・TEAMビチッと(KENSO、カズ)

・ハイブリッド軍(船木、河野、田中稔)

■プロ野球

村田巨人入り決定。

ラミレス横浜入り決定。

けっきょく両チームの主砲が入れ替わっただけとなりました。まあ村田も横浜の4番の割にはそんなに頼りある感じはしなかったのですが、巨人に行くと強打者が多いのでマークが分散される分、活躍できるかもしれません。ラミレス37歳横浜。守備を考えるとスレッジと大同小異だとも思うが・・・・まず横浜は先発投手陣を整備すべきだとは思うのだが。スタメン発表の時点で勝てる気がしない。

横浜DeNAの監督は中畑清氏。

ますます巨人のサテライトチームみたいになってきた。

今週はこんなところ。

2011年12月13日 (火)

第1,202回 54年目12月 バトルグランデ

54年目12月

年末のシリーズ「バトルグランデ」開幕。

悪いことにSPZ王者の美冬が右ひざ痛で欠場、前SPZ王者のジーニアス武藤も慢性化した首の負傷で欠場、若手の今治も肩甲骨の負傷で欠場。しかたがないので年末のドーム興行連発は久々にWWCAからスーパーカオスを呼んで集客を図った。

「あ、あたしが頑張らなきゃ」

メインイベントは力関係からいってすべて団体ナンバー3のエアリアル菊澤が務めた。抜擢に応えて強豪3外人と当たるまでは5連勝をマーク。

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そして第6戦の九州ドーム大会メインでで菊澤がやってくれた、圧倒的パワーを持ち、対格差も歴然なスーパーカオスと対戦したが

「はああっ!」

スーパーカオスの猛攻を耐え抜き、スーパーハンマーも2で返し、

逆にダイビングプレスやミサイルキックの連発でスーパーカオスをたじろがすと、

「ヌォォォォ」

強引にパワーボムを仕掛けたスーパーカオスをウラカンラナできれいに丸め込んで3カウント。勝負タイム15分21秒、

えええええええええええええ!!

福岡のファンはどよめき。

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勢いに乗ったかにみえた菊澤だったが、翌日のなにわ大会では、苦手のアバチャに執拗に足を狙われ、アキレス腱がために悶絶。

「うう・・・右足が・・・・動かない・・・っ」

そして最終戦はさいたまドーム大会。後半の試合のみおつたえ。

休憩後の試合は杉浦美月VSミントス・フジニャーノ。何度も対戦しお互い手の内を知り尽くしている対戦。基本的な攻防をきっちりやった後、徐々に立ち技を混ぜてゆく。息詰まる攻防に場内のムードが変わる。

「・・・っ」

杉浦、ミサイルキックを繰り出したが、受けきったミントスがお返しのミサイルキック。これで3カウント入ってしまった。勝負タイム15分34秒。

セミ前は小嶋聡美VSダイナマイト・リン。執拗なコブラツイスト攻めで主導権を握った小嶋がタイガードライバーでリンを下した。

セミは最強外人対決、スーパーカオスVSアバチャ。この試合はスーパーカオスが10分過ぎに仕掛け、スーパーハンマーを炸裂。これは2で返したアバチャだったが、すかさず2度目のスーパーハンマーでアバチャを眠らせた。勝負タイム11分6秒。

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メインはエアリアル菊澤VSレディ・コーディ。

一昨日の大阪で右足を痛めている菊澤、相手の力押しにたじたじ。体格差があるので、ショルダータックルで弾き飛ばされるのも交通事故級の衝撃。

いくら菊澤の受けが強いとは行っても限度がある。手数を返してもタックル一発で弾き飛ばされてしまうのである。

「ウァハハハハ」

けっきょくラリアット、DDT、デスバレーの大技攻勢に沈んでしまった。勝負タイム20分0秒、菊澤根負け。足の負傷が響いたらしい。

年末のプロレス大賞、MVPはジーニアス武藤、シングルのベストバウトも10月の対 美冬戦で獲得した。

「負けた試合で選ばれても・・・」

神妙な表情でトロフィーを持つジーニアス武藤であった。

2011年12月12日 (月)

第1,201回 魔性のスリーパー

51年目11月 ダイヤモンドシリーズ

最終戦(横浜スペシャルホール大会) メインイベント

SPZ世界選手権試合

チャンピオン 美冬 VS チャレンジャー エアリアル菊澤

メインはSPZ戦、王者美冬に対するは、初挑戦のエアリアル菊澤。美冬がすばしっこい菊澤をやや苦手にしているので、菊澤にはじめてチャンスが与えられた。

「ワンルーム・ディスコ」が流れる中、いつも通りSPZTシャツを羽織ったエアリアル菊澤がやや緊張した面持ちでリングイン。

続いて「管弦楽組曲第2番 メヌエット」が流れ、SPZ世界王者、美冬がリングイン。

この顔合わせではけっこう菊澤も勝っている。打撃をうまく耐えしのぐことができれば、菊澤にも王座奪取のチャンスはある。

午後8時22分、ゴング。

―向こうはタイトル戦で硬くなってる。殴り倒すだけ。
―ッ

初めてのタイトルマッチの雰囲気にややのまれたか、序盤は美冬ペース。軽々とボディスラムでたたきつける。

―打撃をもらったら、危険・・・

そう考えて、投げられてもすぐ転がって間合いを取る菊澤、

「せっ」

しかし美冬、鋭い踏み込みで間合いをつめて勢いよくチョップ。

「・・・・・・・・・・・・・」

これでムッとしたのか菊澤が15分過ぎにさきに仕掛け、シャイニングウィザード。

―この、調子に乗るな

ゲシッ

美冬、掌底でなぐりつける。

しかし菊澤懸命に間合いを取って回り込んで組み付き、ボディスラムで反撃。

―クッ・・・

美冬、さらに組み付いてきた菊澤の差し手を外してバックをとり、スリーパーで組み付いた。

・・・はっ・・・・・

このスリーパーでエアリアル菊澤、落ちてしまった。場内騒然。危険と判断した吉見レフェリーが試合を止めた。SPZタイトルマッチでスリーパーホールドがフィニッシュになるのは珍しい。

勝負タイム28分12秒、王者は初防衛に成功。

「・・・やばいわ、担架!」

吉見ドクターが活を入れたが、菊澤の様子がおかしいのを察し、セコンド陣が担架を運び入れる。

「もう一度で直してこい」

担架で運ばれる敗者を見すえながらベルトを巻く美冬。この人は本当に怖い選手になった。

ドワアアアアアアア

場内どよめき。担架で運ばれるA菊澤にも、ものすごい拍手が送られた。

試合後、美冬は神妙な表情でコメント。

「あいつはしぶといし諦めが悪い。殴っても投げても諦めずに起き上がってくる。確実に勝てる算段を考えたらあれを仕掛けるしかなかった」

「一晩様子見たほうがいいわね」

エアリアル菊澤、リングコスチュームのまま、団体スタッフの運転する営業車で都内のアポカリプス病院に搬送され、大事をとってそのまま病室で一夜を過ごす破目になった・・・・

2011年12月11日 (日)

第1,200回 54年目11月 ダイヤモンドシリーズ

54年目11月
「ダイヤモンドシリーズ」開幕。

シリーズ4戦の山形大会セミで波乱が、前SPZ王者のジーニアス武藤が小嶋聡美のラリアットにやられてしまった。受け身を取った際に後頭部を打ってしまったらしく、フォールの返しが遅れた。ジーニアス武藤、反攻しなければならない状況なのに、同期の格下に取りこぼしてしまった。

そして第6戦、何かが起こるSPZの宇都宮伝説は健在、セミで組まれたエアリアル菊澤VSジーニアス武藤戦。しかしジーニアス武藤の攻め方がいまひとつ。ローリングソバットにもキレがない。強引にボディスラムで投げて
「悪く思わないでね」

エンジェルダイブを炸裂させたが菊澤、カウント2で返した。
ドドドドド
―そんな?
これで動揺したジーニアス武藤、菊澤がニーアタック連発で反撃。

ざわざわざわ。
波乱の予感。
―これでっ

最後は勢いよくジャンプした菊澤が延髄斬りで後頭部を捕らえた、前のめりにダウンするジーニアス武藤、ひっくり返してカバーするエアリアル菊澤、

ワン、トゥ、スリー!!
―武藤さんに・・・勝てた・・・・

エアリアル菊澤がはじめてジーニアス武藤を下した。勝負タイム18分9秒。

「最終戦の横浜でタイトル戦が・・・あるので、それまでは負けられないと思いました。」

****************

しかし菊澤は翌日の千葉幕張で百戦錬磨のアデライーダ・アバチャにアキレス腱を極められて無念のギブアップ。

幕張大会メインでは美冬VSジーニアス武藤のエース対決。先月の復讐に燃えるジーニアス武藤が、ここまでの不振はなんだったのかと思わせる猛攻を見せて追い込むも、美冬も打撃で殴り返して白熱した。

「せいっ」

試合終盤、美冬の掌底が入ってしまった。

アッー

がくっとひざを突くジーニアス武藤。こういうことがあるから美冬は怖い。

「これでっ」

美冬が力を失ったG武藤を高々と抱えあげて、パワーボム。ジーニアス武藤は返せなかった。これで美冬相手に3連敗・・・・

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最終戦は横スペ大会、

休憩前の今治みさえVSジュリア渡辺が結構いい試合、グラウンドでの攻防は互角、ならばとジュリア渡辺が頭突きで突破口を開き、相手が怯んだところを逆片エビ固め、ぞのままグイグイグイと絞り上げてギブアップ勝ち。

休憩明けの試合にベテランの杉浦美月登場。しかし実力派外人のアナベラ・スミスにズルズルと攻め込まれ、最後はスクラップバスターで叩きつけられて敗北、勝負タイム13分26秒。

セミ前はソレッタ・フジニャーノVS小嶋聡美。今シリーズはジーニアス武藤に勝つなど好調な小嶋、この日も危なげない試合運び。最後はタイガードライバーでかっこよく決めた。勝負タイム11分45秒。上位戦線で美冬、A菊澤、アバチャに負けただけの5勝3敗で勝ち越した。

セミはジーニアス武藤VSアデライーダ・アバチャ。アバチャの執拗な足攻めに手こずったジーニアス武藤だが、なんとかエンジェルダイブを決めて勝利。勝負タイム15分41秒。

(長くなるのでメインは次回。エアリアル菊澤、初挑戦での王座戴冠なるか)

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筆者より この連載も1,200回まで来ました。先日PS2の電源を入れて60年目の秋をやったのですが、正直な話「まだ39年残ってるのか」と感じました。まあ気力の続く限りやります。結城千種まだ採用してないですし。

2011年12月10日 (土)

第1,199回 一瞬の機転

54年目10月シリーズ

最終戦・新日本ドーム決戦の模様をお送りいたします。

休憩明けの試合は姉妹対決のシングルマッチ、

ミントス・フジニャーノVSソレッタ・フジニャーノ。めったに見ることのできないプレミアもののカード。

姉妹なのでお互い手の内は分かりきっており、実にやりづらそう。

姉のミントスが足関節を取ったりして試合をリード。しかしソレッタも鋭い巻き投げで反撃。この攻防には場内沸いた。凡戦のようで味のある攻防、しかし、10分過ぎにソレッタが放ったノーザンでミントスの動きが止まった。肩が腹部にめり込み苦悶の表情。2度目のノーザンで勝負あったかに思われたが、ミントス何とかフォールを返し、場外に逃げて息を整える。

「逃さん」

ソレッタ、調子に乗って追撃したがこれはワナだった。しっかり組みとめて、場外マットの無いところでDDT!!

「あおお~っ」

悶絶するソレッタ。これで実質的に勝負あった。

「シシリアン・スライス!」

最後はミントスが伝家の宝刀を叩き込んで3カウント奪取、17分37秒の熱戦を制した。

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セミ前はエアリアル菊澤VS小嶋聡美。SPZのナンバー3決定戦。内容は保証書つき。ちなみに前月は菊澤が勝っている。スピードなら菊澤なのだが、馬力では小嶋の方が圧倒的に上。

「これでも、食らえ!」

菊澤の動きを封じる目的なのか、序盤から頭突きをごっすんごっすん撃ち込んでゆく小嶋

「・・・・・っ」

これでムッとしたのか菊澤もエルボーで反撃、そのエルボーが鼻に入り小嶋が出血。しかし小嶋流血をものともせず、ニーアタックで反撃、そしてコブラツイストで制裁。力任せに絞り上げたので厳しい攻めである。

最後は小嶋がタイガードライバー。これで菊澤は頭を打ってしまい足元が覚束なくなった。

しかし根性で反撃しDDTのお返し。両雄フラフラ、どっちに転んでもおかしくない好勝負「となったが、先に相手に飛びついたのは菊澤。

「はっ」

2度目のDDTを決めて、なんとかエアリアル菊澤が勝利をもぎ取り、24分8秒の熱戦を制した。

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セミファイナルはレディ・コーディVSアバチャの最強外人対決。今回の対決はコーディが怪力ラリアットでアバチャを沈めた。勝負タイム12分27秒。

そしてメインはSPZ戦、王者ジーニアス武藤に対する挑戦者は、美冬。

―では、行ってくる。

―同じ相手に2連敗はできない。潰す。

序盤からドロップキック、ローリングソバットの速攻勝負を仕掛けてきたジーニアス武藤。

挑戦者の美冬はいまいち精彩を欠くファイトだが、裏投げで反撃。そして隠し技のドラゴンスリーパー

「あ・・・・が・・・・」

そして飛びつき腕ひしぎ。しかしこの動きを読んでいたジーニアス武藤、うまくロープへ逃げた。

―寝技は誘い水、本命は、これだっ

再度、腕関節を取ると見せかけて、ジーニアス武藤が懸命に防御するのを見るや、差し手を代えて頭を押さえつけて、

「覚悟」

「ぐふっ!」

頭部への不意打ち蹴り。強烈なヘッドショットに崩れ落ちるジーニアス武藤。そのまま押さえ込む美冬。

ワン、トゥ、スリー。

勝負タイム24分52秒、一瞬の機転が美冬に勝利をもたらした。これで美冬がSPZ王者に返り咲いた。

2011年12月 9日 (金)

第1,198回 54年目10月 サンダー龍子戦線離脱

54年目10月
「飛び出せ!ビッグパワーシリーズ」開幕。

「ベルトを獲られたのは悔しいが、これが現実。しばらく温泉にでもこもってパワーを蓄えるよ」

サンダー龍子(25)がSPZ戦線離脱を表明。さすがにシリーズ参戦がしんどくなってきたようだ。今後の参戦予定は未定とのことである。

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「新日本ドーム、挑戦者は美冬選手を指名します」

先月美冬に叩きのめされたので、新王者ジーニアス武藤は美冬を挑戦者に指名した。しかし今シリーズの美冬は体調でも悪いのか本調子でない。緒戦の山口大会ではベテランの杉浦と当たったが、杉浦の執拗な右腕攻めに苦悶の表情を浮かべ、なんとか相手のスタミナ切れを誘ってバックドロップで勝ったが、杉浦程度を仕留めるのに15分7秒もかかってしまった。

そして翌日の松江大会ではエアリアル菊澤のスピードに大苦戦。

「ふっ」
高速ブレンバスターで投げられる。そしてソバットで追い打ちを食らってしまう。

「・・・・っ」
打撃に活路を見い出そうとする美冬だったが、菊澤もミサイルキックで反撃、しかし菊澤が勝負をかけたダイビングプレスは自爆。

「うううう・・・」

エアリアル菊澤苦悶の表情。美冬もダメージが深く反撃できない。そのまま30分時間切れ引き分けとなった。

なんとか第3戦の鳥取では小嶋聡美をストレッチプラムでギブアップに追い込んだが、それでも17分5秒を要した。

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そして最終戦は新日本ドーム大会。

第1試合は村上千秋VSミスティック。新人の村上、いいように攻め込まれてしまい、ローリングソバットに3カウントを喫した。勝負タイム6分34秒。

外人同士のシングル戦をはさんで第3試合は入社2年目同士のシングル、hibariVS今治みさえ。

今シリーズの今治はJ渡辺をジャーマンで下すなどここまで4勝と好調。この日も堅実な試合運びでhibariを追い込み、最後は教科書どおりのジャーマンでフォール勝ち。勝負タイム10分25秒。今治みさえ、初めてシリーズ5勝を挙げて勝ち越した。

さて休憩前の試合はベテランの杉浦美月が登場。ジュリア渡辺とシングル対決。

「・・・・・っ・・・」

いつものように腕関節を取って試合を組み立ててゆく杉浦。しかしジュリア渡辺も頭突きで反撃し、杉浦をのけぞらせる。

―ならば・・・・っ

杉浦がたまに出すムーブ、ミサイルキックで吹っ飛ばすと、「小川さんから習った」ラ・マヒストラル。

ワン、トゥ・・・ドドドド

しかしジュリアも返して頭突きで反撃。ばったりと倒れる杉浦。試合は双方大ダメージを負い、何とか先に起き上がった杉浦が鋭い水平チョップを叩き込んで3カウントを奪取。なんともしまらない結末となった。勝負タイム18分37秒。前座戦線ではまだまだ強い杉浦、シリーズ6勝を挙げた。

(新日本ドーム大会後半の試合は次回で)

2011年12月 8日 (木)

映画「カイジ2」観ました

新宿ピカデリー2で今話題の映画「カイジ2」を鑑賞。

原作第2部の裏カジノ・地獄パチンコ編を実写映画化しています。

原作コミックは持っているので、あれをどんな感じで映画化するのかと思わせましたが、意外とよくまとまっています。

映画版オリジナルギャンブルとして「姫と奴隷」という命懸けのゲームがあります。相対する3つのオリのうち2つにライオンが、1つに姫が入っていて、どれか1つのオリを選ぶという生存確率1/3のギャンブル、間違えるとライオンに食い殺されるというぶっ飛んだ設定。

さすがに単行本10巻相当分のエッセンスを2時間の映画に詰め込むのは無理があるので、地獄パチンコ「沼」の設定も原作とかなり違いますし、福本漫画ならではの写実性、細かい描写は失われていますが、映画版の見どころとして各キャラが立っている。伊勢谷さん演じる一条店長がイカシテル。生瀬勝久さん演じる坂崎のおっちゃんも面白い。

パチンコに共に挑む仲間は坂崎のおっちゃんと、遠藤ではなく前作で負けた幹部の座を追われた利根川。カイジが勝ち金を持ち逃げされるラストが多少強引かもしれない。

でもまあ福本漫画を映画化するとこうなるのかと思わせるいい作品です。楽しめました。

2011年12月 7日 (水)

ジャンパー着て寝てます20111207

こんばんわ、WAS没頭中筆者のkonnoです。

水曜日恒例のあれ。

■プロレス

世界最強タッグリーグは真田&KAIが優勝

うっわー。真田プッシュ凄い。ファンの受けが良かったのはゲットワイルド(大森隆男&征矢学)だったのだが・・・・

渕正信&太陽ケアは7点で終了。3勝5敗1分け。最終戦も金本のアンクルホールドに渕正信57歳がギブアップ負け。まあ無事に完走できて何より。

■野球ストーブリーグ

村田巨人入り有力

(この原稿を書いている日曜夜の時点ではどうも巨人くさい)

「条件は二の次、5年後では待てない、今すぐ優勝争いしたい」

そりゃあ内川の今年の活躍を見たら、野球人として優勝、ビールかけをしてみたい思いがあるのでしょう、ああ、巨人のユニホーム着た村田など見たくない。太っててもベイの主砲だったから。

2011年12月 6日 (火)

第1,197回 54年目9月さいたま決戦

最終戦は、さいたまドーム大会。

外人同士のシングルが2試合あった後、第3試合でガイア尾白川VShibari。1年先輩のhibariが地力の差を見せ、力のこもったボディスラムでガイアを退けた。勝負タイムは5分38秒、まだまだガイア尾白川は線が細い。上半期のhibariの勝率は18.3%、ガイアの勝率は3.1%。

休憩前の試合は今治みさえVS杉浦美月。

「・・・・・」同期の優香が辞め、SPZクライマックスで全敗し、今月は前座戦線で戦っている杉浦、2年目の今治の挑戦を受ける。入社2年目の今治はレスリング技術も身につけ、そこそこの外人になら勝つこともあり勝率も3割台に乗せてきている。

この日もベテランの杉浦相手に互角の戦いを繰り広げる。しかし杉浦一瞬の隙を見逃さなかった。不用意に突進してきた今治の右腕を取るやスパッと脇固め。

「ひぎっ」

一瞬で極まってしまった。たまらず今治はタップ。勝負タイム12分22秒。今治みさえ、上半期の勝率は35.4%、杉浦のそれは37.5%であった。その試合が終わると休憩。

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休憩明けの試合はジュリア渡辺VS小嶋聡美。パワーで上を行く小嶋聡美が果敢に攻めて優位に立つ。

―合宿所のスパーでは100%コントロールできる相手だった。何も恐れることはない。

一方的に攻め込んで。パイルドライバー、エルボーとつないでジュリア渡辺の戦意を絶った。勝負タイム8分57秒、今シリーズはサンダー龍子を破る殊勲を成し遂げた小嶋だが、そのほかの上位選手には負けたので4勝にとどまった。上半期の勝率は56.3%。ほとんど上位戦線で戦ってきて勝ち越し。ジュリア渡辺は今シリーズ2勝どまりで、上半期の勝率は54.2%となった。やはり上位戦線だとこの選手は厳しい。

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セミ前の試合で突貫娘、エアリアル菊澤が登場、この日の相手は実力派外人ソレッタ・フジニャーノ。

「はっ!」

ソレッタの打撃をかいくぐってカウンター気味にソバットを叩き込む。ぐらつくソレッタ、そのままアームホイップで転がしてダイビングプレス。これは2で返されたが、

「しゃあっ」
高速ブレーンバスターで叩きつけて3カウント奪取、勝負タイム13分3秒、上位選手には勝てなかったが、4勝4敗でシリーズを終えた。上半期の勝率は54.2%。先輩の小嶋にわずかに及ばなかった。美冬との2引き分けが響いた格好だ。

セミはアデライーダ・アバチャVS美冬。しかし結末は唐突に、5分過ぎにアバチャが仕掛けた逆片エビ固めで美冬の腰に異変が起こり、たまらず美冬はタップ。勝負タイム6分18秒。

「こんなはずでは・・・・」

美冬、上半期の勝率は66.7%だった。勝率が3分の2では王座奪還など覚束ない。

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埼玉大会メインはSPZタイトル戦、王者サンダー龍子に対するはジーニアス武藤。

「いつまでも、戻ってきた人にベルトを預けておくわけには行きません」
「返り討ちにしてやるよ」

場内ハイテンションマックス。まだビッグマッチでサンダー龍子に勝ったことのないジーニアス武藤、積極的にエルボーを打ち込んでゆくが

「はっ」

サンダー龍子も豪快なボディスラムで反撃。

―戦いが長引くとやばい。

先に仕掛けたジーニアス武藤がローリングソバット、ブレンバスター、そしてボディスラム。

―なめるな。

サンダー龍子も重爆ドロップキックで反撃するが単発。

ジーニアス武藤がソバットで倒した後、早めの仕掛け、ムーンサルトプレス、2で返された、がすぐブレンバスターで追撃。

「このおおお」

サンダー龍子、大振りのラリアット連打、一発目は当たったが二発目はジーニアス武藤がカウンター気味にラリアットで返した。懸命に起き上がるサンダー龍子、狼狽気味にラリアットを繰り出そうとするが、さっとかわしたジーニアス武藤、バランスを崩した相手に組み付き

バァンッ

ブレーンバスターで投げつけた。そのまま片エビで押さえ込む。

ワン、トゥ、スリー。

あっけなくこれで3カウントが入ってしまった。勝負タイム24分51秒、ジーニアス武藤がSPZベルトを奪還した。

2011年12月 5日 (月)

第1,196回 サンダー龍子の壁

54年目9月
ウルトラソウルシリーズ開幕。

村上千秋は右手首の負傷で欠場。

「けっきょく、サンダー龍子に勝つためには、各選手にサンダー龍子のファイトを穴のあくほど研究してもらうほかありません」

そう判断したSPZフロントは引き続きサンダー龍子のシリーズ参戦を発表した。

「よおーし、頑張っちゃいます」

ジュリア渡辺が久々に上位選手と当たることになったが、やはり力の差は埋めがたく、第2戦の長野大会ではあっさり美冬に10分48秒、蹴り倒されてしまった。

長野大会メインはサンダー龍子VSエアリアル菊澤。

もうすぐ26歳になるサンダー龍子だが、破天荒なファイトは健在。この日も菊澤へラリアットを連発。菊澤も動き回ってかく乱するが、パワーの差はいかんともしがたい。力負けして息切れしたところをえぐい角度のバックドロップ、

「うわああっ」
菊澤が頭を打ったのを見るやパイルドライバー、そしてニーリフトと攻め立てる、この攻めはなんとか2.8で返した菊澤だったが、もう立ち上がるのがやっと。

「遊びじゃないんだよ」

STOでトドメを刺され3カウント。勝負タイム18分32秒、菊澤もよく粘ったのだが・・・

第5戦高知大会で大波乱、メインでSPZ王者サンダー龍子が伏兵、小嶋聡美にDDTを食らい、「そのとき首が詰まった」ということで17分10秒、そのまま3カウントを喫してしまった。まさかまさかの事態にファンはどよめき。

第6戦松山大会セミでジーニアス武藤VS美冬の全勝対決。この2人今月は好調で、中堅選手相手に取りこぼすことなく直接対決の日を迎えた。

―戦いが長引くと危険、早めにペースを掴む

打撃を警戒して早めに仕掛けたジーニアス武藤だが、美冬も鋭いバックドロップで反撃。

「ううっ」

ジーニアス武藤が頭を押さえたのを見て、DDT、パワーボムで追い込むも、この猛攻を耐え切ったジーニアス武藤がエンジェルダイブ。
わん、トゥ・・・ドドドド

―そんな、返された?

気合いだけでエンジェルダイブを返した美冬、至近距離からの膝蹴りで反撃、崩れ落ちるジーニアス武藤、そのまま3カウントを奪った。勝負タイム13分25秒。

―向こうの試合運びに焦りがあったように感じた。そこをうまくついて逆襲することができた。武藤さんに勝てて嬉しい。

松山大会メインはサンダー龍子VSアバチャ。

サンダー龍子、SPZを退職する前からこの選手には苦手意識があった。ねちねちと攻めてくるので波長が合わないのである。ましてや今日のサンダー龍子は首を痛め本調子とはいえない状況である。それでもDDT、パイルドライバーでアバチャを追い込み、アバチャが一発逆転を狙って繰り出してきたアバチャロック、スリーパーもしのぎ切って、最後はSTOでアバチャを仕留めた。勝負タイム16分57秒、さすがサンダー龍子、連敗は回避した。

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その翌日は高松大会、セミはジーニアス武藤VSアバチャ。ここまでサンダー龍子に負けただけの1敗で来たアバチャだが、ジーニアス武藤がロープ際で闘うディフェンスを見せ、アバチャは決定的チャンスを得られなかった。

「この技を受けて立っていられる?」

ジーニアス武藤のエンジェルダイブ。アバチャは無念の3カウントを喫した。勝負タイム14分6秒。

高松大会メインはサンダー龍子VS美冬。過去1回だけサンダー龍子に勝ったことのある美冬だが、この日はサンダー龍子が手負いの状況なのでいつも以上に気合いの入ったファイト。グラウンドでもスリーパーで絞め上げ、美冬に付け入る隙を与えない。

―くっ、このままズルズルといくのか・・・

美冬も裏投げで反撃したが、

「その程度か」

受けきったサンダー龍子がプラズマサンダーボムで反撃し、美冬から3カウントを奪った。勝負タイム22分49秒。

そして最終戦は、さいたまドーム大会。

2011年12月 4日 (日)

最強タッグ ひたちなか大会観戦記(4)

最強タッグリーグ戦 2011.11.22 ひたちなか大会観戦記

渕正信57歳がタッグマッチを30分戦い抜く。(それも、相手チームに捕まってしまったので7割がた出てた)凄いことだ。私は胸が熱くなった。

拍手の中、フラフラの状態で引き揚げる渕さん。勝てなかったが、その闘いぶりは、相手の攻撃を耐えるのもプロレスということを示してくれた。

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メインイベント 諏訪魔 近藤修司 征矢匠 VS 船木誠勝 河野真幸 大和ヒロシ

メインイベントは6人タッグマッチ。きょう公式リーグ戦が組まれなかった諏訪魔・征矢匠組と船木・河野組がそれぞれパートナーに近藤と大和を加えて激突。

諏訪間のテーマ曲はいかにもレスラーのテーマ曲という感じがするのだが、何回も聞かないと耳に残らない。

メインの試合を裁くのはボンバー斎藤。

まずは船木と諏訪魔がテクニカルなレスリングの攻防を展開。

「抜けられます」「腕取れます」「そこです」

コーナーに控えていて船木に小声でアドヴァイスを送る河野。これはいいことだと思う。

征矢匠(征矢学の弟、キャラがまるで違う)がやや捕まる場面はあったものの、一進一退で試合が進んでいたように思えた。

船木は蹴り主体のファイト。どうも全日本スタイルとは違う。征矢匠はまだまだ風貌は普通の新人レスラーだが、すたナーやニールキックなど、とにかく技を出して手数を返そうという姿勢。もう少し気魄がほしいとも思う。

試合はあまり盛り上がらぬまま15分頃に動き出し、6人が入り乱れる良くあるパターンの乱戦になったが、悪いことに権利があるのが諏訪間と大和の1対1の状況になってしまった。

ああこれは決まるなという状況下、諏訪間のラリアットが炸裂。これは返した大和だったが、続くラストライドがモロに決まり(受け身の音が凄い)大和は3カウントを奪われた。セミが長引いたのでメインはさくっと終わらせた感じを受けた。

全7試合が終わったのが20時15分、500人くらいの観客はぞろぞろと体育館の外に出て、車で帰路についてしまった。(田舎ではそれが当たり前なのだろう)

タクシーも停まっておらず、この時間、バスもないので私は勝田駅まで1時間少しかけて歩くしかなかった。

なにもこんなアクセスの悪いところで興行をやらなくても・・・とも思う。でもまあ最強タッグの雰囲気を味わえてそれなりに楽しむことができた。なんとか勝田発最終の21分46分「フレッシュひたち」に間に合い、23時頃上野帰着。自宅には深夜に戻りついた。

2011年12月 3日 (土)

最強タッグひたちなか大会観戦記(3)

2011.11.22 最強タッグひたちなか大会 観戦記

第5試合 曙 浜亮太 VS 金本浩二 田中稔

休憩後、ゴングが3回打ち鳴らされ、出てきたのは超デブコンビ、SMOP

(スーパーメガトンオオズモウパワーズ)、曙&浜亮太。

特別リングサイドで見ると、ただただデカイ。その太りっぷりは人間離れしている。

対するはかつて新日本で名タッグとして鳴らした「ジュニアスターズ」金本浩二&田中稔。体格の差は歴然としている。やはり組み合ってしまうと相手にならない。やすやすと弾き飛ばされ、転がされてしまう。

そして曙のエルボードロップなどの重量感あふれる攻撃。

ジュニスタの二人も歴戦のツワモノらしく頭を使い、ローキックなどの打撃で崩す作戦をとっていったが、全般的にはSMOPのペースで試合が進んでいった。しかし、SMOPの400kgサンドイッチ攻撃は同士討ちに終わり、倒れた曙を金本が丸め込むなど危ないシーンもあった。

そしてコーナーに倒れた曙へ金本が定番ムーブの顔面ウォッシュ。元横綱に精神的屈辱感を与える。

10分が経過したあたりで試合が動き出し、ああこれは決まるなという乱戦の中、落ち着いて曙が田中稔を倒れこみ式のボディプレスで圧殺し、試合は終わった。この一戦はモロに体格差が出てしまった試合のように感じた。

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第6試合 太陽ケア 渕正信 VS 真田聖也 KAI

渕正信57歳が最強タッグに出てしまった。きょうの対戦相手は若手一番星の真田と前世界ジュニア王者のKAI。最強タッグにエントリーした選手の中ではまだマシなほうの相手である。

「デンジャーゾーン」に乗って渕とケアが入場。ケアも口ひげを蓄え、ベテラン選手の域になってきた。先発はやはりケア。渕はスタミナに難があるので、出番を極力少なくしたいところ。

ケアと真田が基本的な攻防をきっちりやった後、渕にタッチ。真田もKAIにタッチ。渕がKAIとひとしきりやりあい、定番ムーブの「腰痛ボディスラム」を見せる。

ただのボディスラム連発なのだが、57歳の渕がやると別格。場外に落ちたKAIを追いかけ、場外フェンスの外で床へボディスラムというえぐいこともやった。

そのあと再度ケアと真田がやりあい、また渕とKAIの攻防。今度は渕がサーフボードストレッチをしかけ、そこから力比べに移行するというオールドスタイルな攻防が展開される。これだけで5分近く客席を引っ張るのだからさすがだ。

しかしスタミナに難のある渕、そろそろ疲れてしまったようで徐々に攻め込まれてゆく。KAIが「さっきのお返しだ」などと言ってボディスラム連発、そしてブレーンバスター。場内興奮。そしてKAIがコーナー最上段からフットスタンプ投下。そして逆エビ固めに捕らえる。

腰に爆弾を抱える渕、これはきつい。しかしなんとか渕ロープへ。

このあたりで20分経過。時間切れ引き分けの予感がしてきた。なおも渕がつかまる、懸命に反撃して振り切ってケアにタッチしようとするがいかんせん動きがフラフラで足をつかまれて戻れないというシーンも。それでも太陽ケアが要所でカットに入り、決定的チャンスを作らせない。

渕がKAIにバックドロップ、スーモールパッケージを決めてようやくローンバトルから逃げて、ケアにタッチ。

この時点でもう残り5分、ケアが真田を攻めるが、真田も懸命の反撃。攻めあぐねたケアが残り2分の時点でまたフラフラの渕にタッチ。

渕が逃げ切れるかという流れになってしまった。ここで真田が回転揺りイス固め。ローリングクレイドルで渕を回す回す。若い頃の小橋健太が馬場さん相手に見せていたムーブだ。さんざん回してからフォールするがケアがカット。

真田もう一度渕をローリングクレイドルで回す回す回す。

しかし渕もカウント2で返す。「残り時間20秒」真田がもう残り時間がないと渕に攻めかかるが渕も耐える。「10秒」「5秒」なんとか真田が渕を押さえ込み、カウント1が入った時点で時間切れ引き分けのゴングが鳴った。

闘い終わってノーサイド、4人で握手して手上げ。久々に時間切れの菜に流れる曲「カクトウギのテーマ」を聞いた。精根尽き果てた状態で引き揚げる渕に大きな拍手が送られた。まあ渕組は1点ロスしてしまったが、負けなかっただけ良しとしなければならない。

2011年12月 2日 (金)

最強タッグひたちなか大会観戦記(2)

2011.11.22

全日本プロレス ひたちなか大会観戦記

第3試合 大森隆男 征矢学 VS KENSO カズ・ハヤシ

さして会場があったまらぬまま第3試合。

♪アスファルト タイヤをきりつけながら 暗闇走り抜ける

いきなり場内に往年の大ヒット曲「GET WILD」が流れて盛り上がる。そしてお揃いのヒョウ柄タイツを履いた大森と征矢が観客にタッチしながらリングイン。秋ごろは真のワイルドの称号をかけて抗争を繰り広げていた2人が「一緒にワイルドを極めようと」コンビを組んだ。

しかし大森さん、40代になってヒョウ柄タイツはやりすぎではと思う。

そしてその次に流れたのはKENSOのテーマ曲「TOKYO DRIFT」。KENSOはリングに上がるやコーナーに登って腕を大きく広げるポーズ(エル・アギラ・インペリアル)を決める。もう何も言うことはない。異空間対決である。

裁くレフェリーはボンバー斎藤に代わった。

試合のほうは大森と征矢が連係攻撃を早めに繰り出して主導権を握る。KENSOも要所要所でバチーンとはり手攻撃で反撃したので盛り上がった。

なおもKENSOは局面を打開しようと考えたのか、腰に巻いていたヒモを外すやそれで相手の首を絞める。それをなぜか味方のカズハヤシがレフェリーに「反則だよ!」とアピール。

ボンバー斎藤がKENSOに注意するが、

逆切れしたKENSOが

「私は何もやってないでしょうが!」

と怒鳴る。

まあこれはお約束のムーブ。

カズハヤシもファイナルカットを繰り出すなど存在感を発揮したのだが、10分が経過したあたりで4人が入り乱れる攻防となり、まず大森と征矢がサンドイッチラリアットを繰り出し、荒技アックスギロチンドライバーでカズを追い込む。そして大森がアックスボンバーをKENSOに叩き込み、この一撃でKENSOは場外に吹っ飛んでしまってそのまま悶絶。

リング上でカズハヤシが孤立してしまい、征矢学がワイルドボンバー・・・・ただのラリアットなのだが・・・・を繰り出し、カズ・ハヤシから3カウントを奪った。またまた流れる「GET WILD」。勝ち誇るワイルドコンビ。リングサイドの観客とハイタッチしながら引き揚げた。

KENSOはアックスボンバーが効いたのかなかなか起き上がることができなかった。

2011112218370001

勝ち名乗りを受ける征矢学(奥に大森)、リング下でうずくまるKENSO

これでワイルドコンビは開幕戦から3連勝、台風の目となるか。

第4試合は地元のローカルプロレス団体、常陸プロレスの提供試合、

広木紀夫、タンクマコト 対 KOUSAKU、小貫毅のタッグマッチ。

とりたてて書く内容に乏しい試合であった。なぜこれを盛り上がりかけた第4試合に組むのか理解に苦しむ。一つ一つの技がただ出ているだけ。衝撃とかインパクトがない。まあ仕方がないのかもしれないが。

試合のほうはタンクマコト(パワーをアピールしたかったのかMEGA TON というTシャツを着てファイトしていた)がアックスボンバーでKOUSAKUを沈めて3カウント。

その試合が終わると休憩。BGMは「オリンピア」。ああ最強タッグリーグ戦なんだなあと思う。グッズ売り場のサイン会には試合を終えたばかりの大森隆男、KENSOのほかに、これからセミに出る太陽ケアも売り場に立った。ファンサービス熱心なことである。

2011年12月 1日 (木)

最強タッグ・ひたちなか大会観戦記(1)

2011年11月22日 全日本最強タッグリーグ戦

 ひたちなか大会観戦記

私はプロレス観戦に行くのは年1回と決めているのだが、渕正信選手57歳がまさかの世界最強タッグ決定リーグ戦に出場とあっては観に行かないわけにはいかないだろうと考え、仕事が休みの火曜日に茨城県はひたちなかで興行があるので、それに照準を定め、上野発15時の特急「スーパーひたち」で旅立った。上野の次の停車駅が水戸で、最寄り駅の勝田はその次である。

16時14分頃に勝田着。臨海公園行きのバスまで間があったので、私はタクシーに乗った。総合体育館までは意外に遠く、タクシー代は2,100円であった。帰りはこの距離を歩かなければならぬのかと思うと暗然とする。

ひたちなか市街地を抜けた郊外に、野球場や体育館などの総合運動公園が整備されており、やけに立派な体育館の建物の地下1階サブアリーナがきょうのプロレス興行の会場である。

17時少し前に当日券売り場が開いたのでチケットを買う。特別リングサイド7,000円。ほどなく開場。グッズ売り場を瞥見したあと、売店で1,000円のプログラムを買う。お目当てのカード、渕正信の最強タッグ公式戦は第6試合セミファイナルに並んでいた。

プログラムを読みながら試合開始を待つ。会場隅のスピーカーからは過去に全日本に参戦・在籍していたレスラーの入場テーマ曲を流している。18時、阿部誠リングアナがジュラルミンケースを持って現れ、中に入ったゴングと木槌を取り出してからリングに上がり、挨拶。

試合前の挨拶は阿部リングアナが務めるようになったようだ。あまりトークはうまくないが、これはこれで手作り感があると思う。観戦の注意事項を喋ってから、本日のカードを第1試合から順に読み上げる。そして、本部席に控えていた神林レフェリーがゴングを5回叩き、ワアアアという歓声が起こってから第1試合開始。

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第1試合 中之上靖文 VSビッグ・ダディ

まずビッグ・ダディが登場。身長2m6cm、体重220kgの超巨漢黒人レスラー、黒いリングコスチューム、そして怖い顔。何でこんな選手を第1試合に出すのかとも思う。

対戦相手は昨年の1月にデビューしてまだシングルマッチで勝ったことのない若手選手・中之上靖文。

ビッグダディ、タッグリーグには次の試合に出るドーリングとコンビを組んでエントリーしているのだが、きょうはリーグ戦が組まれなかったので、前座を務める役割となったのだが、かなり無理のあるカード編成だ。

裁くレフェリーは若手レフェリーの神林さん。例によって「反則、5カウント。場外、20カウント、オーケイ?」と確認する。これでさりげなく観客にルールを知らせているのだろう。そしてゴング、

「ファファファファファ」

中之上がチョップを繰り出そうがエルボーを繰り出そうがビッグダディ、笑っている。まるで効いていないということだろう。ほんでもって首根っこを引っつかんで中之上を突き飛ばす。相手にならない。まるで大人と子供以下だ。
中之上も打開しようと、ドロップキックでぐらつかせたりはしたのだが、パワーの差はいかんともしがたく、スクラップバスターで叩きつけられて、ボディプレスで圧殺されてカウント3が入った。

試合時間はわずか3分50秒、あっさり中之上がやられてしまった。楽勝したビッグ・ダディ、悠然と引き揚げた。

第2試合 ジョー・ドーリングVS BUSHI

ドーリングは全日本プロレスの常連外人で、さっき出たビッグダディほどではないが、それでも身長195cm、体重135kgの堂々たる体格。むしろそこそこ動ける分、ビッグダディより脅威的。対するは全日本の若手ジュニア選手、BUSHI。(172cm、83kg)

これも試合前から勝負の見えているカード。BUSHIが持ち前のスピードでどこまでかき乱せるかがポイントのこの試合、コール直後にドーリングがBUSHIに襲いかかるという出だし。それでも試合開始からしばらくは、すばやく動いたBUSHIが善戦し、場外に落ちたドーリングへプランチャも見せたが、つかまってしまうと体格差がもろに出てしまい、一方的な展開となってしまう。

客席はBUSHIへの声援が多かったが、ドーリングも客席に対し「シャラップ!」などと言って悪役を演じる。
そしてドーリングのラリアットが炸裂。この一撃で吹っ飛んだBUSHIが3カウントを奪われた。勝負タイム3分36秒。この試合もあっさりと終わってしまった。

第1試合開始から10分ほどしかたっていないのに、もう2試合が終わってしまった。力の差がありすぎるシングルマッチのカードを2試合続けるとこうなる。
(続く)

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