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2012年1月31日 (火)

第1,235回 56年目7月 サマースターナイツシリーズ

56年目7月

村上千秋が首の痛みで欠場。新人の真鍋つかさも居残り練習のため欠場。

そして「サマースターナイツ」シリーズ開幕。

今月は外人勢が元気で、A菊澤はジョーカーレディ、そしてレディ・コーディに2連敗を喫する状況、そして小嶋やG武藤も星を落とす状況だが、美冬はさすがSPZ王者の貫禄でジーニアス武藤、エアリアル菊澤を連破。これで5月末から16連勝。

最終戦は新日本ドーム大会。

セミ前はレディ・コーディVSジョーカー・レディの外人対決。体力で押し切ったレディ・コーディがサソリ固めでギブアップを奪った。勝負タイム11分24秒。

セミはエアリアル菊澤VSジーニアス武藤、両者ここまで4勝3敗といまひとつの戦績。ジーニアス武藤のエンジェルダイブも、菊澤のフランケンシュタイナーも返される大熱戦となったが、勝利への執念が上回ったジーニアス武藤、延髄斬りをヒットさせて3カウントを奪った。勝負タイム20分6秒。

**************************

そしてメインイベント。SPZ戦

「これが最後のチャンスかもしれません」

王者美冬に対するは小嶋聡美。SPZ4強の一角だが、彼女だけがまだベルトを巻いたことがない。

「これでも食らえ!!」

いきなりヘッドバットで先制した小嶋だが、美冬もムッとした表情のままチョップで反撃。
しかし小嶋、頭突き頭突きで美冬のペースを乱そうとする。

「ああもう!!」

美冬、多少イラついてボディスラム3連発。

しかし小嶋も愚直に頭突き。

―シバキ倒すしかないか。

美冬、早めのしかけ、掌底。しかし小嶋も頭突き。ゴツゴツしたプロレス。

―相手は冷静さを欠いてる、今なら・・・

小嶋聡美、ここで勝負に出てDDT、ミサイルキックの猛攻

これえで美冬ぐらつく、

小嶋聡美もう一度ミサイルキック、しかしカウント2、

小嶋3度目のミサイルキック、これは美冬に叩き落とされた、

「・・・・この」

美冬、追い込まれたのか、裏投げで反撃開始。

小嶋、これは2で返したが、

「いくぞっ」

つづくパワーボムを返せなかった。勝負タイム48分40秒。またしても小嶋聡美、SPZ王座取りならず。

「危なかった。もう少しで向こうのペースにはまるところだった。頭突きで冷静さを欠くようでは私もまだまだだ」

激闘を制して初防衛に成功した美冬、神妙な表情でコメント。

2012年1月30日 (月)

第1,234回 一騎当千の力

56年目6月

6月シリーズ「バトルアトランティス」開幕。
「うううううっ!!」

第6戦和歌山大会、メインでエアリアル菊澤が敗北。小嶋聡美のサソリ固めから脱出できなかった。ベルトがかかっていなかったから良かったようなものの・・・

「うわあっ!」

そしてその翌日長野大会ではジーニアス武藤の猛攻にズルズルといってしまって、34分37秒、ムーンサルトにフォール負け。4強の間に実力差がほとんどないのだが、どうも今月のエアリアル菊澤は調子がおかしい。

******************************

そして最終戦はさいたまドーム大会。
あいかわらずのSPZ人気、超満員の盛況。

第1試合で初瀬唯VS真鍋つかさ。後輩ができて連敗地獄から解放された初瀬。真鍋の攻めをある程度受けてからスリーパー。

「ぐううううっ」

何とか耐えた真鍋だったが、もう立っているのがやっと。続く水平チョップで3カウントを奪われた。

第2試合は小嶋朱美VShibari。この試合は力のこもったいい勝負となったが、最後はhibariがラリアットの連発で制した。

第3試合は村上千秋VSガイア尾白川。スピードで上回ったガイア尾白川が優位に立ち、最後はダイビングプレスでかっこよく決めた。9分22秒。

休憩前第4試合はジュリア渡辺がレッドマスカレードをサソリ固めで下し、上位と対戦しないとはいえ7勝1敗の好成績を収めた。

休憩後、第5試合は今治みさえがアキレス腱がためで久々来日のサンディ・サングレからギブアップを奪った。

セミ前の外人対決はレディ・コーディが豪快なラリアットでUSAを退けた。

そしてセミファイナル、なんと小嶋聡美がラリアット、DDTの猛攻でSPZ前王者のジーニアス武藤に勝ってしまった。12分24秒。

************************

そしてメインイベント。SPZ選手権。

王者エアリアル菊澤に挑むのは美冬。

「一騎当千の力、見せよう」

「相手は美冬さん。あたって砕けるだけです。」

前回の対決は30分ドロー。午後8時22分、運命のゴング。

いきなりタックルで弾き飛ばす美冬。そしてグラウンドで組み付いて脇固め。

「ぐぐぐぐ」

ロープに逃れた菊澤、ドロップキックで反撃、しかし美冬もチョップで反撃しまたタックルでなぎ倒す。

「序盤は互角です。ですが一気に押し込めるぶん、美冬さんが不気味ですね」

解説の杉浦美月が指摘。

「セイッ」
美冬チョップ、痛みで転倒する菊澤、そしてまた脇固め、起き上がってくるところをボディスラム、そして

「せいやっ」

掌底連発。これが決まりだすと美冬ペースだ。しかし菊澤もエルボーで反撃。しかし美冬、組み付くやブレンバスター^、そしてもう一度ブレンバスター。

「倒させていただく」

美冬、比較的はやめの裏投げ、2で返す菊澤。

「アアアッ」

美冬、DDT、これも返したが

「イクゾッ」

美冬、トドメのパワーボム、高々と抱え上げられて叩き落された菊澤はフォールを返せなかった。勝負タイム39分19秒。美冬がSPZ王座を奪還した。

2012年1月29日 (日)

SPZスター選手列伝68 杉浦美月

SPZスター選手列伝68

従業員コード:071

クールビューティ 杉浦美月

本名:同じ。2038年5月26日、岐阜県恵那市出身。SPZの新人テストに合格し、2054年4月26日、新日本ドーム大会での対 フローラ小川戦でデビュー。地味ながらもグラウンド技術はかなりのものを持っており、得意の飛びつき腕ひしぎで強豪選手からギブアップを奪うこともしばしば。優香とタッグを組んでSPZ世界タッグ王者にも輝く。最近では出戻ってきたサンダー龍子に対し感情をむき出しにし、鉄パイプ殴打事件を引き起こすなど意外な一面を見せる。得意技は飛びつき腕ひしぎ逆十字。

2063年12月13日、さいたまドーム大会での対 小嶋朱美戦で引退。

稼動月数117ヶ月。出場試合数(概算)808試合

タイトル歴

第123代・第125代 SPZ世界タッグ王者(パートナーは優香)

奥森リングアナコメント

体格やパワーに恵まれず、ふつうなら前座要員で終わるタイプのレスラーなのだが、大量離脱騒動で団体ナンバー2になり、トップ戦線で戦わざるを得なくなった悲運のレスラー。

外人選手相手にやられながらも懸命に反撃するスタイルはファンの胸を打った。やがて若手選手が台頭し、前半の試合に戻ってからは飛びつき腕ひしぎ逆十字で相手をトラップにはめて勝つという芸当を見せていた。

サンダー龍子出戻り参戦の時に一番激怒したのが杉浦美月で、鉄パイプ殴打事件を引き起こし、会社から制裁金と出場停止を科されたり、サンダー龍子のSPZタイトル挑戦の際には温泉旅館に隔離されたりしたが、これはこれで彼女の矜持だったのだと思う。

引退後は大日本テレビのゲスト解説者として、テレビ中継でわかりやすい解説を務め、SPZプロレスの振興に引き続き貢献されている。

 

2012年1月28日 (土)

SPZスター選手列伝67 優香

SPZスター選手列伝 67
従業員コード:070

空翔る戦士 優香

本名:大谷優香。2039年1月14日、山口県岩国市出身。SPZ46期として、2054年4月15日、仙台市アリーナ大会での対 フローラ小川戦でデビューし、デビュー戦を勝利で飾る。持ち前の運動神経を生かした躍動感あふれるファイトでファンを魅了。SPZタッグ王座を戴冠し、大量離脱後の新生SPZではSPZシングル王座も奪取し、SPZのエース選手となる。得意技はシューティングスタープレス。

2062年4月22日、新日本ドーム大会での対 杉浦美月戦で引退。稼動月数97ヶ月 出場試合数(概算)792試合

タイトル歴

第134代・138代・140代・142代・145代SPZ世界王者(累計防衛回数4回)
第117代SPZ世界タッグ王者(パートナーは白石なぎさ)
第123代・125代SPZ世界タッグ王者(パートナーは杉浦美月)

奥森リングアナコメント

動きはともかく力に難のある選手だったので、入門当時はトップグループに入るのは難しいと見られていたが、サンダー龍子がらみのゴタゴタで団体を離脱する選手が相次ぎ、残った優香がトップを張らざるを得なくなった。

日々外人選手に立ち向かい、肉体的、精神的な消耗も大きかったと思われる。やがて団体も人員を補充して、経営体制も変わり、下からG武藤や美冬が育ってきて追い越されるや、用済みとばかりにサンダー龍子を参戦させてしまった。これで心が折れてしまったのか、サンダー龍子復帰のすぐあとに引退を表明された。

会社にいいように使われた悲運のレスラーだった。引退後は郷里の山口県へ帰り、スポーツジムのインストラクターとして第2の人生を送っている。

2012年1月27日 (金)

第1,233回 出たとこ勝負

56年目5月
「引退しようと思います」

先月SPZに出戻り参戦したばかりの吉原泉が引退を表明。長年の酷使で、後半の試合では厳しいと本人も感じたようだった。

バトルカデンツァ。初戦カイメッセ山梨大会、第1試合で新人の真鍋つかさデビュー戦。
対戦相手は吉原泉。

「ひぅ・・・・・」
いきなり吉原のスリーパー攻め。なんとか振りほどいた真鍋、ドロップキックで反撃、そしてアームホイップ。デビュー戦の緊張があまりない。

―なかなかやりますね、

吉原泉、ショルダータックル連発で真鍋をなぎ倒す。そして弱ったところをドラゴンスリーパー。しかし真鍋ロープへ。しかし3度目のタックルでついに真壁が3カウントを聞いた。勝負タイム9分22秒。初めてにしては頑張った方。

シリーズ第4戦鹿児島大会。初瀬唯がプロ2勝目。吉原泉との2度目の対戦でドラゴンスリーパーでギブアップ勝ち。

第5戦熊本大会、今シリーズ限りで引退の吉原泉は4強のひとり、小嶋聡美と対戦。やはり力の差は明らかで、小嶋がDDT2連発で4分30秒、あっさり勝利。

あいかわらずSPZは日本人4強とそれ以外の選手の力の差が開いている。したがって第5戦までは結果の読めるカードが並ぶが(対レディ・コーディ戦は別として)第6戦からは4強の直接対決となるので俄然面白くなる。

第6戦佐賀大会セミでエアリアル菊澤VS美冬。ここのところ菊澤に2連敗している美冬。お互い譲らぬ熱戦となったが、しかし打撃で押したのが美冬。しかし菊澤も躍動感あるドロップキックで反撃。そのまま相譲らず30分ドローとなった。

そしてメインではジーニアス武藤が同期の小嶋聡美に不覚。粘られたあげくネックブリーカー、DDTの大技攻勢にまさかの3カウントを喫した。これでコーディ戦の敗北に続いて今シリーズ2敗目。どうしたのだSPZ王者。

**************************

第7戦長崎大会。セミで組まれたA菊澤VS小嶋が熱戦の末、菊澤がタイガードライバーで小嶋を沈めた。メインはジーニアス武藤VS美冬。今シリーズ既に2敗を喫しているG武藤がなんとかムーンサルトで美冬を振り切った。勝負タイム34分47秒。

*********************

そして最終戦は横スペ大会。

第1試合は初瀬唯VS真鍋つかさ。1年先輩の意地で初瀬が優勢に試合を進め、最後はスリーパーホールドでギブアップ勝ちを収めた。

第2試合は小嶋朱美VSガイア尾白川。最近はスピードを生かしたプロレスが板についてきたガイア尾白川、今シリーズもここまで5勝2敗と好調。しかしこの日は小嶋朱美の重たいエルボーを食らって動きが止まってしまった。そのまま押し切られ、スクラップバスターで3カウント。勝負タイム12分2秒。

第3試合は中堅同士の対戦、hibariVS今治みさえ。この対決でブがいいのは今治で、この日もねちっこい攻めを随所に織り交ぜ、最後はジャーマンで手堅く3カウント奪取。これで7勝目をあげた今治、来月は上位戦線入りを確実にした。勝負タイム14分11秒。

続く第4試合、吉原泉最終試合。所属選手ではないので恒例の定型文はアナウンスされなかったが、ファンは大きな声援を送った。あのままVGが続いていれば大成したかもしれない選手だったが・・・・

この日も村上のバックドロップ連発で守勢に追い込まれる。そして最後は水平チョップでなぎ倒され、そのまま3カウントを奪われた。勝負タイム9分39秒、その試合が終わると休憩。

―終わった、私のレスラー人生は・・・

吉原泉、セコンドの肩を借りながら引き揚げた。

休憩後の試合はジュリア渡辺VSザ・USA。上位の選手と当たったJ渡辺、またも厚い壁にはじき返されここまで1勝6敗。この日もUSAの力攻めにたじたじで、最後はラリアットに敗れた、勝負タイム13分39秒。

セミ前はレディ・コーディVSジョーカーレディ。なんとジョーカーがラフファイト多用でコーディのペースをかき乱し。最後はフロントハイキックで3カウントを奪った。

セミファイナルは美冬VS小嶋聡美。5勝1敗1分けの美冬と5勝2敗の小嶋が激突。この試合は美冬が打撃で優位に立ち、最後は飛びつき腕ひしぎでギブアップを姥た。勝負タイム13分0秒。

**************************

メインイベントはSPZ戦、王者ジーニアス武藤に挑むのはエアリアル菊澤。
「さて、いきましょうか」

今シリーズ、コーディ、小嶋に敗れたものの美冬には勝ち、5勝2敗でここまできた。エアリアル菊澤はそんなに苦手にしていないので何とかなる相手だ。

―ガンガン攻めてく。

「よっ」
ジーニアス武藤、タイガードライバーで菊澤の頭を打ちつけた。これで菊澤の動きが止まった。そこへネックブリーカー。

「せいっ」
ジーニアス武藤2度目のタイガードライバー、菊澤諦めず2.8で返しミサイルキック、ジャンピングニーの反撃

「しゃああっ」
そして菊澤、フランケンシュタイナー。ジーニアス武藤を押さえ込んだ。
ワン、トゥ、スリー。
勝負タイム39分11秒、エアリアル菊澤、SPZ王座再戴冠。

「武藤さんには出たとこ勝負で行くしかない。たまたま勝てただけです」

エアリアル菊澤、第157代SPZ王者。

2012年1月26日 (木)

プロレス技シリーズ21 グーパンチ

グーで殴るのは厳密に言えば反則。

しかし5カウント以内なら反則おーけーなので、プロレス技として認知されています。

鍛えあげられた大男がまともにグーで殴ると大変なことになりかねないので、実際は手加減して殴っているのでしょうが、それでも仕掛ける側の攻撃性、闘志、ファイティングスピリットを表現できる技であります。

アントニオ猪木や渕正信は大きく弓を引くようにためを作ってから相手を殴りつける通称「ナックルアロー」を得意にしています。まあ見栄えを狙ったものと思われます。

あとはスティーブ・ウイリアムスが試合の流れを変えるツールとして多用されていました。殴ってひるませて試合の流れを変える。

グーパンチの第一人者は天龍源一郎で、選手生活の晩年になって使い出して、チョップと交互に繰り出す独特のムーブを持っています。ドリーファンクジュニアの引退試合でも容赦なく繰り出し、ドリーが「トラックにひかれたかのようだった」というセリフを残しています。

以上のようにどちらかといえばパフォーマンスに近い技なので、この技でフィニッシュで決まってしまう試合はほとんどないのですが、91年(だったかな)の最強タッグ公式戦で(ゴーディ&ウイリアムスVSブッチャー&キマラ)ゴーディが痛烈な右パンチでキマラを殴り倒しそのまま3カウントを奪ってしまったことがあります。

WASでは実装されていません。ノエル白石あたりに使わせたらおもしろそうですが。(WAS2ではナックルパートで実装されています)

2012年1月25日 (水)

snow20120125

こんばんわ。WAS没頭中筆者のkonnoです。

■WASのリプレイは62年目7月まで進行

団体エースがブレード上原と神塩ナナシーの沖縄コンビ。

ブレード上原の必殺技名を「ティロフィナーレ」として遊んでます。

■スポーツニュースのようなもの

(相撲)エストニアの怪人バルト涙の初優勝

怪力を生かした攻めで14勝1敗、堂々の優勝。

しかし今場所は白い子が足の親指を負傷して失速した影響もあるんだろうな。しかし白い子も一人横綱の重責に辟易してるっぽいので、春場所の流れによっては横綱バルトあるで。

(プロ野球)ダルビッシュ、メジャー行き決定

離婚した奥さんとの間で取り決めた養育費が月額200万。うわー。

(プロレス)別冊宝島「プロレス黒い霧」(1000えん)購入

ノア崩壊の序曲とかますますダークな編集となっております。巻末の漫画「渕正信が見たジャイアント馬場さん」が唯一ほっとさせる内容。

今週はこんなところ。

2012年1月24日 (火)

第1,232回 56年目4月 吉原泉の帰還

レッスルエンジェルスサバイバー プレイ日記
輝くエッセンシャル

56年目4月

旗揚げ55周年を迎えたSPZだが、ことしは有望な新人選手が見当たらなかった。SPZのスカウト網もかなり弱体化してきているようである。

「マナベに清き一票を、なんちて」

しかたがないので新人テストを実施したが、「レベルが低い」状況で、ただひとりギリギリ合格ラインに達していた少女、真鍋つかさを採用した。体力はなさそうだが運動神経がいいので、そこそこのところまでは上がると判断された。

あとは8年前SPZに在籍していたフリーのレスラー、吉原泉と参戦契約を結んだ。8年前はサンダー龍子についていってVG旗揚げに参加した選手だが、「15歳のときの判断だから」と、会社サイドは不問に付すことにした。若手選手の壁としての役割を期待した。

第2戦どさんこドーム大会、吉原泉が8年ぶりにSPZのリングに上がった。いきなりセミで美冬と対戦。

―フリーになってからは試合数もそんなにこなしていないから・・・

美冬の蹴り技に防戦一方、最後はバックドロップに敗北。勝負タイム7分26秒、吉原泉、いまのSPZを体感・・・・

翌々日の仙台大会から前座戦線にはいった吉原泉、まずはガイア尾白川と対戦したが、相手のスピードに翻弄されっぱなし、やはりあまりコンディションが良くないらしい。それでもなんとかドラゴンスリーパーに捕らえてギブアップ勝ちを収めるあたりが凄い。

シリーズはドーム級の会場を転戦。今シリーズ、ジュディ・コーディの動きがよく、小嶋には競り負けたものの、第3戦からA菊澤、美冬、G武藤の団体エース格相手に3連勝。

***************************

「ぐっ・・・」
吉原泉が第6戦九州ドーム大会で敗北。今治みさえのジャーマンを返せなかった。

九州ドームセミで美冬が先月に続きまたもA菊澤相手に敗北。うまくフランケンシュタイナーで押さえ込まれてしまった。

メインはジーニアス武藤が落ち着いて同期の小嶋をニーアタックで倒した。

最終戦は新日本ドーム大会。

第1試合は初瀬唯VS小嶋朱美。先月の対戦では勝っている初瀬が積極的に腕関節を取りにいったが、今回は小嶋妹もスクラップバスターを連発して勝利。勝負タイム8分40秒。

第2試合は村上千秋VSガイア尾白川。最近スピードに磨きがかかってきたガイア尾白川、きょうはよく攻めて、最後はミサイルキックでかっこよく決めた。

続く第3試合は吉原泉VShibari。久々にシリーズフル参戦した吉原、やはり身体の端々にダメージがたまった状況でのファイト。Hibariの力任せのプロレスに押し切られ
バァンッ

ラリアットで吹き飛ばされて3カウントを献上。けっきょく吉原のSPZでもどり参戦は4勝4敗で幕を閉じた。

休憩前の試合は、ジュリア渡辺が今治を丸め込んで3カウント奪取、格下には滅法強いこの選手、堂々の7勝目をあげた。今治も6勝2敗の好成績で終えた。

セミファイナル、5勝2敗同士の対戦、エアリアル菊澤VS小嶋聡美。SPZ4強の直接対決なのでどちらに転ぶかわからない対決。今回は菊澤の執念が勝り、ダイビングプレス、そしてスモールパッケージ2連発などと硬軟取り混ぜた攻めを見せた菊澤、最後は高速ブレンバスターで勝利。勝負タイム18分38秒。

****************************

メインイベントはSPZ選手権、王者ジーニアス武藤に挑むのは、先月同様美冬。

―同じ相手に3連敗はできない

今回は美冬が勝利に飢えていて、打撃を織り交ぜながらの猛攻を見せた。パワーボムは切り返されたが、

「いくゾッ」

ブレーンバスターでたたきつける。しかしジーニアス武藤もエンジェルダイブで起死回生を図るが、2で返した美冬。

「倒させていただく」

美冬、裏投げ、ニーリフトで反撃。どちらに転ぶかわからない試合、しかしジーニアス武藤、カウンターの掌底で美冬を殴り倒して、コーナー最上段に登り、

バァンッ!!

ムーンサルトプレス、なんとかこれで美冬から3カウント奪取。勝負タイム36分44秒。王者が2度目の防衛に成功。

2012年1月23日 (月)

第1,231回 さいたまドーム頂上決戦 ジーニアス武藤VS美冬

55年目3月

「ファイヤーソウルシリーズ」開幕。

3ヶ月ぶりに復帰したSPZ王者ジーニアス武藤。シリーズ緒戦の青森大会でザ・USAと対戦。相手の力押しに手こずったものの。ニーアタックでなんとか勝利。勝負タイム20分7秒。

「最終戦までに調子上げていきます」

そのあとは格下相手に順当に白星を重ねたジーニアス武藤。第5戦福島大会で難敵レディ・コーディとあたった。

「があああっ」

しかしレディ・コーディの力押しについていけず、バックドロップに3カウントを奪われてしまった。
「ウェハハッハ、やはり最後はパワーの差がでたな」

16分23秒、ジーニアス武藤、敗北。ベルトがかかっていなかったから良かったようなもの・・

****************************

第6戦宇都宮、セミで美冬がエアリアル菊澤に不覚。フランケンシュタイナーで押さえ込まれてしまった。

宇都宮大会メインではジーニアス武藤VS小嶋聡美。なんとか押し切って17分38秒、ニーアタックで勝利。さすがに連敗は回避した。

「やっと勝てた!!」

第7戦千葉大会、初瀬唯がプロ初勝利。小嶋朱美の腕関節を取っての脇固めでギブアップ勝ち。連敗を70で止めた。

最終戦、さいたまドーム大会。

第1試合に登場した初瀬唯。昨日の初勝利から一夜明けて、対戦相手のガイア尾白川にぶつかっていったが、やはり実力差は歴然としていて、ガイア尾白川のダイビングプレスに敗れた。勝負タイム6分16秒。ガイア尾白川も下半期の勝率を35.4%まで上げてきた。

第2試合で村上千秋VS小嶋朱美。新人の初瀬にまで負けてしまった小嶋朱美、この日は村上にぶつかっていったが。

「二度と立てんようにしてやろう」

垂直落下式ブレンバスター一発で村上勝利。村上千秋も下半期の勝率を37.5%まで上げて、中堅選手のカテゴリに入ってきている。

そしてセミファイナル。小嶋聡美が執拗なサソリ固めでエアリアル菊澤からギブアップを奪った。

そしてメインイベント。王者ジーニアス武藤に挑むのは美冬。

「解説の杉浦さん、この試合はどういった展開になるでしょうか」

昨年12月に引退した杉浦美月はテレビ解説者に転じた。理路整然とした語り口でファンの反応も上々。

「もうこのクラスの選手になると運と相性ですね。捕まえて殴り倒すというコースを持っている美冬選手がロクヨンで有利でしょう」

しかし、打撃を恐れずローリングソバットを繰り出すなどジーニアス武藤、積極的な攻め。
「このうっ」

しかし美冬、掌底をヒットさせる。これで形勢が逆転。ジーニアス武藤のうごきが鈍りかけた。しかし

ー負けられない

美冬のバックドロップをうまく上から押しつぶした、

―いける。

「覚悟して」

しかし勝負をかけたムーンサルトはかわされた。しかしジーニアス武藤、2度目のムーンサルトで成功。

フラフラと起き上がる美冬へ延髄斬り。

ばったりと倒れる美冬。

ワン、トゥ、スリー。

54分12秒、ジーニアス武藤が初防衛に成功。

2012年1月22日 (日)

第1,230回 55年目2月 スノーエンジェルシリーズ

55年目2月

「スノーエンジェルシリーズ」開幕。ジーニアス武藤は怪我が治らず今月も負傷欠場。

日本海側の都市を回るシリーズ。メインは毎試合美冬が務めた。

シリーズ第7戦、富山大会。メインで美冬VSエアリアル菊澤。菊澤はここまで小嶋に負けただけの1敗。美冬もコーディに負けただけの1敗でここまできた。内容は保証書つきの一戦。

―相手の動きを良く見る・・・・

だが菊澤も動き回って、美冬のペースをかき乱す。

―最初の一発を入れさえすれば・・・

美冬、懸命のファイトで隙をうかがう。もう20回は対戦しているので手の内はお互い知り尽くしている。

「せいっ」

10分過ぎ、美冬の掌底が入った。菊澤の表情がゆがんだ。

「もらった」

デスバレーボム、そしてもう一度掌底。こうなってしまっては菊澤苦しい。懸命にドロップキックで反撃するもどこか力ない。

「いくぞ」
最後はストレッチプラムで痛めつけておいてのDDT。これで先シリーズの借りを返した。勝負タイム54分39秒の大熱戦に場内は総立ち。

「今回は自分の作戦通りに転んだだけ。ほんとにあの選手は恐れを知らないのでやりづらい。」

美冬は疲労困憊の表情でコメント。

***********************

最終戦、横スペ大会。

第1試合に登場した初瀬唯、この日も小嶋朱美に一方的にやられてしまい、スクラップバスターに敗北。8分53秒、これでデビュー以来64連敗。

第2試合はガイア尾白川がダイビングプレスで村上千秋を退けた。

外人同士のシングルマッチをはさんで休憩前はジュリア渡辺VS今治。この試合はジュリア渡辺がドラゴンスリーパーで先輩の貫禄を見せた。勝負タイム10分54秒。

横スペ大会メインは美冬VS小嶋聡美。次期SPZ挑戦権のことを考えるとお互い負けられない一戦。しかしこの日は美冬の打撃が面白いように入り、最後はニーリフトで小嶋をなぎ倒しフォール勝ち、勝負タイム18分23秒。

「昨日菊澤さんとやって長引きましたから。今日はなるべくあっさり片付けようと思いました」

下半期ここまでの美冬の勝率は85.0%。やはり4強の中でも頭一つ抜き出ている。

2012年1月21日 (土)

第1,229回 55年目1月 新春ロケットシリーズ

55年目1月
「ごめん、油断した」
SPZ新王者、ジーニアス武藤が首の痛みで負傷欠場。残る選手で新春ロケットシリーズを開催。

シリーズ第6戦は奈良大会。

第1試合はガイア尾白川VS初瀬唯。新人の初瀬、デビュー以来53連敗を喫し、まだまだ芽が出ない。この日もガイア尾白川にバックドロップで投げられて悶絶。そのまま3カウントを奪われた。勝負タイム6分43秒。

第2試合はアリシア・サンチェスVS村上千秋。

「くらえっ」

村上千秋がフロントスープレックス4連発で勢いに乗る。アリシアもヒップアタックで反撃したが
「うりゃああ」

村上千秋、垂直落下式ブレーンバスター2連発で勝利。勝負タイム10分45秒。

第3試合は小嶋朱美VSレッドマスカレード。小嶋朱美、パワーはあるのだが試合運びに積極性がない。この日もレッドにニーアタックをもらって守勢に回る。
「ハイヤアア」

最後は裏拳で殴られて崩れ落ちそのまま3カウントを奪われた。勝負タイム6分0秒。SPZも4強に続く選手がなかなかでてこない。

休憩前の試合、hibariが登場、新外国人、ロザリー・ミリアンと対戦。パワーに勝るhibariがイニシアチブを取り、

「もう諦めろ」

DDT、ラリアットの猛攻で3カウントを奪った。勝負タイム10分28秒。その試合が終わると休憩。

****************************

きょうはメインがいいカードなので、場内の雰囲気も高まっていった。

15分の休憩後、ジュリア渡辺が登場。対戦相手はザ・USAである。ジュリア渡辺は技術はしっかりしており、若手中堅にはめっぽう強いが、やはり体格やパワーに勝る外国人相手だと苦しい。

「デュアッ」

パワーでは完全に渡辺の上を行くUSA、高いところから落とすブレンバスターで優位に立つ。J渡辺もバックドロップ狙いを潰し、ヘッドバットで見せ場を作ったがが、USAのミサイルキック、フライングニールキックをもらってもうろうとしたところへトドメのSTO。やはりジュリア渡辺、上位の選手には通用しない。勝負タイム14分52秒。

続くセミ前第6試合は今治みさえが登場。対戦相手は久々来日のメキシコの新鋭、サンディ・サングレ。ファイトスタイルが対照的な両者の対戦は盛り上がった、最後はサングレのスピードが落ちたところを、

「捕まえました」

今治、手堅くドラゴンスリーパーでギブアップ勝ちを収めた。

セミファイナルはエアリアル菊澤VSレディ・コーディ。

ここのところ壁に当たっているエアリアル菊澤。きょうもパワーのある強豪外人とあってなかなか自分のペースで闘えない。

「はいっ」
シャイニングウィザードも繰り出したが

「キカネエナ」
岩のような身体のレディ・コーディ、効いたそぶりも見せずニーリフトで反撃。
菊澤、それでも諦めずミサイルキック、ダイビングプレスで畳みかけコーディを追い込んだが、コーディもバックドロップ、裏投げで応戦、いい勝負になった。

最後はなんと菊澤がフランケンシュタイナーをきれいに決め、コーディから3カウントを奪った。勝負タイム14分3秒。

メインイベントは4強の直接対決。美冬VS小嶋聡美。美冬がいつものように強烈な打撃でペースを握り、

「せいっ」

最後はDDTで粘る小嶋を振り切った。勝負タイム18分17秒。

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第7戦は新潟大会。メインではエアリアル菊澤がフランケンシュタイナーで美冬を下し、先シリーズの屈辱を晴らした。

最終戦は新日本ドーム大会。営業努力の甲斐あって超満員の盛況。

セミファイナルは小嶋聡美VSエアリアル菊澤。今シリーズの菊澤はオフの間に鍛錬を積んできたのかフランケンシュタイナーの切れ味がいい。ここまで7連勝できている。しかし小嶋も先輩の意地で力押し。しかし菊澤も延髄斬りで反撃。しかし小嶋もDDT3連発という非情な攻め。これで菊澤を沈めた。勝負タイム22秒。小嶋聡美、4強の中ではただひとりSPZベルトの戴冠経験がないが、地力は持っている。

メインは美冬VSレディ・コーディの一騎打ち。今シリーズのコーディはA菊澤、小嶋に敗れるなど調子がいまいち。それでも最終戦ということでラフファイトを交えながら美冬を追い詰めていった。息詰まる熱戦となったが、最後は美冬がえぐい角度の裏投げでレディ・コーディを退けた。勝負タイム36分16秒。

2012年1月20日 (金)

第1,228回 杉浦美月ファイナル・バトル

最終戦はさいたまドーム大会。

「杉浦美月最終試合」

の看板が掲げられた。

会場入り口前では例によって引退選手恒例のグッズ半額叩き売りセール。団体に選手がいなかったころに多くのグッズが作られたので、固定ファンも多い。営業社員はレジ打ちに追われた。

「杉浦さん、人気はあったんだね」

「あの時、残ったからね。」

「対カオスとか、外人戦は見ててひどかったけど」

「あとはあの時のテロ事件。杉浦さんの気持ちは痛いほどわかる」

ファンが思い出話に花を咲かせる。

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午後6時30分、いつも通り淡々と試合が始まった。

第1試合は村上千秋VSガイア尾白川。きっぷのいいファイトを貫いた村上、そのまま押し切りフロントスープレックスで3カウント。勝負タイム6分34秒。

第2試合はジュリア渡辺が三下外人をサソリ固めできってとって勝利。

外人同士のシングル戦をはさんで第4試合は、中堅同士の対決、今治みさえ対hibari。技術なら今治、馬力ならhibariの対決、こんかいも今治がドラゴンスリーパーでhibariを退けた。勝負タイム9分40秒。その試合が終わると休憩。

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「きょうはテーピングはいいでしょう。次ないですから」

リングコスチュームに着替えた杉浦、ストレッチをしながら出番を待つ。

休憩後のシングルマッチも外人対決。フィアッセネルソンが逆エビ固めでレッドマスカレードを退けた。

そして、セミ前の試合。

「次の試合に登場する杉浦美月選手はこの試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様より一層のご声援を賜りたくよろしくお願いいたします」

「Innocent Dance」がかかり、杉浦美月、いつも通りのポーカーフェースでリングへ。

対戦相手は小嶋朱美。馬力は姉譲りなので警戒しなくてはならない。

この日もヘッドバット連打を食らって杉浦、苦しい表情。

それでも、

「はっ」

バックドロップで投げる、しかし小嶋もスクラップバスターで反撃。これで杉浦は腰を痛めた。

「あああ。。。」

ーこれ以上は受けられないこれで終わらせる

いつものようにするっと組み付いて、飛びつき腕ひしぎ。

ドワアアアア

生半可な技術のレスラーは来るとわかっていても防げない。

「あ・・・・が・・・・ぎっ」

懸命にこらえた小嶋だったが、ついに山本レフェリーをタップして意思表示。

「11分37秒、飛びつき腕ひしぎ逆十字固めで杉浦美月の勝ち」

―終わった・・・・

とどろきわたる杉浦コール。

杉浦、しんどそうに起き上がり、一礼して、腰を押さえながら引き揚げた。

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セミファイナルはエアリアル菊澤VSレディ・コーディ。

今シリーズ、コーディの調子がよく、この日も菊澤を16分8秒、馬力でひねり潰して終了。フィニッシュはラリアットだった。これでSPZ3強をすべて撃破。

メインイベントはSPZ選手権、王者美冬に対するはジーニアス武藤。今年最後の大一番なのでトップ対決を組んだ。

「出たとこ勝負で行くしかありません。」

「自分のプロレスをやれば何とかなる相手、では行ってくる」

G武藤相手にはブのいい美冬。互角の展開かと思われたが、20分過ぎに仕掛けた美冬」、裏投げ、そして頭部へのステップキック乱打。これでジーニアス武藤は苦悶の表情。それでもジーニアス武藤、勝負を捨てずエンジェルダイブで反撃して意地を見せ、続くムーンサルトはかわされたものの、

「ならば・・・これでっ」

ノーザンライトスープレックス。一度は返されたものの立て続けに2度目。

ワン、ツゥ、スリ。

吉見レフェリーがマットを3つ叩いた。王座移動。勝負タイム39分42秒。これでジーニアス武藤、7度目のベルト奪取。7度目の奪取というのは伊達遥、吉田龍子に並ぶタイ記録。

「相手が相手なので、無心でやりました。何とか流れをつかむことができました。美冬さんに勝ててうれしいです。」

やはりジーニアス武藤はベルト姿がよく似合う。

「そして、今日は、私にレスリングを教えてくれた、杉浦さんの引退試合です。みなさん、杉浦さんに最後のコールをお願いいたします。」

そういってジーニアス武藤は花道を引き揚げた。

********************

メイン終了後、杉浦美月の引退式。

スーツ姿に着替えた杉浦美月がリングへ。10カウントゴングの後、花束贈呈。

マスコミ各社の代表、アポカリプス病院の欲野医師、SPZの黒田社長、そして、フローラ小川が久しぶりに公の場に姿を見せて、杉浦と握手。

「お疲れ様。あとは第二の人生、楽しく生きて。」

そのあと杉浦が最後のあいさつ。

「本日はご来場いただきまして、また最後までご観戦いただきまして、まことにありがとうございます。おかげ様で、レスラー生活を完走できました。あの時、SPZに残る判断をして、本当に良かったと思います。みなさんの・・・・熱い声援、ほんとうに・・・ありがとうございます」

少し涙を浮かべていた。もらい泣きするファン多数

脇役レスラーで終わるはずだった杉浦、団体のピンチで一時はSPZのナンバーツーとして奮戦した。その彼女が、後進を育て、ついにリングを去った。

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杉浦美月

本名・同じ

2054年4月26日、新日本ドーム大会での対 フローラ小川戦でデビュー。2063年12月13日、さいたまドーム大会での対 小嶋朱美戦で引退。

稼動月数117ヶ月。出場試合数(概算)808試合

タイトル歴

第123代・第125代 SPZ世界タッグ王者(パートナーは優香)

2012年1月19日 (木)

第1,227回 杉浦美月 ラストロード

55年目12月
「バトルバンケットシリーズ」開幕。
「右肩が上がりません。そろそろ潮時でしょう」

SPZ46期、杉浦美月が引退を表明。大量離脱前からSPZでファイトしていた古参選手がついに引退を選んだ。

緒戦、なにわパワフルドーム大会のセミ前で杉浦美月VSエアリアル菊澤。

杉浦美月の右肩には物々しいテーピングが施されていた。

「もうこのクラスの選手と当たる必要はないと思いますが・・・」

一方的に攻めるエアリアル菊澤。ちょっと前まではいい勝負をしていたのだが、もはや両者の実力差は歴然。

杉浦も飛びつき腕ひしぎで見せ場は作ったが、すぐに力ずくで振りほどかれてしまった。
―なっ

こうなってしまっては杉浦なすすべなく、菊澤のタイガードライバー、ダイビングプレスの波状攻撃を食らって3カウント。勝負タイム9分41秒。試合後、菊澤のほうから深々と頭を下げてきて握手。

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第2戦広島大会では、杉浦美月はアイドルレスラーのジュリア渡辺と対戦。

しかしやはり肩が相当痛いのか精彩を欠くファイト、さいごはJ渡辺に裏拳で殴られてぶざまに崩れ落ちて3カウントを奪われた。勝負タイム8分30秒。

「まあこれが現実です。渡辺さんも強くなりましたね」

第3戦九州ドーム大会、今シリーズ限りで引退する杉浦はhibariと対戦。Hibariの馬力に手こずったものの、頃合いを見ての飛びつき腕ひしぎでギブアップ勝ち。

「まあ今日はうまくトラップが機能しただけです」

第4戦名古屋大会。
「この人にはトラップは効かないんですよね」

この日の杉浦の対戦相手は今治みさえ。道場で散々スパーリングしまくった相手で手の内はお互い知り尽くしているので、こうなるとスタミナや身体能力がものをいう。

やはり関節技を警戒しながら闘う今治。タックルで吹っ飛ばしてドロップキック。徹頭徹尾腕攻めを回避している。突破口を開けないと杉浦は辛い。結局スタミナ切れを起こしたところをドラゴンスリーパーに捕らえられてギブアップ負け。勝負タイム13分10秒・・・

***********************

一気に北海道へ飛んで、第5戦釧路大会。

「この次期の北海道は凍えますね。」

よりによって対戦相手はセミでジーニアス武藤。腕ひしぎで見せ場だけは作ったがそれまでで、あとはG武藤に一方的にやられる展開となってしまった。最後はエンジェルダイブの餌食になってしまった。勝負タイム7分14秒。

そのあと一行はディーゼル特急で札幌へ移動し一泊。翌日のどさんこドーム大会に備えた。

―最後の北海道ですから、悔いのないように。

この日の対戦相手は若手のガイア尾白川。スピードのある相手なので油断ならない。
「がっ」
鋭いボディスラムで投げられたが杉浦、受け身をしっかり取る。しかし尾白川もネックブリーカー、バックドロップの猛攻。

「もらったっ」

ガイア尾白川、2度目のバックドロップ、しかし杉浦、とっさに空中で体を入れ替えて上からグシャッとおしつぶした。SPZ伝統の技術的ムーブ。

「ああッ」
押しつぶされたガイア尾白川、そのまま3カウントを聞いた。

「やれやれです。バックドロップ2回は受けられませんよ、あの切り返しは新人のときフローラさんに教えてもらいました。身体は覚えてましたね(笑)」

***************************

第6戦札幌からSPZ4強の直接対決。今シリーズは小嶋が負傷欠場しているので残る3人がぶつかる、まずはセミでG武藤が菊澤に競り勝った。勝負タイム22分1秒。

「早い段階でエンジェルダイブを繰り出せました」

札幌のメインで美冬が不覚。レディ・コーディに18分26秒、パワースラムでやられてしまった。

第7戦仙台大会。

「どこもかしこも痛いですけど、あと2つなので・・・」

杉浦、この日の相手は村上千秋。思い切りのいいファイトでぶつかってくる相手なので要注意だ。ボディスラムで投げつけられ、ギロチンをノド元に食らってしまうなど危ないシーンもあったが。

「せっ」
杉浦、隙を見つけてコブラツイストに捕らえた。たまらず村上はギブアップ。

仙台大会のセミ、ジーニアス武藤がレディ・コーディの力攻めに屈してしまった。翌日のタイトル戦に暗雲が漂った。

仙台大会メインは美冬VSエアリアル菊澤。地元凱旋で奮い立った菊澤だが、美冬の容赦ない掌底乱打で「わけがわからなくなり」その場にうずくまってしまう。

どえええええ

シュールな展開にどよめく場内。そこへ美冬が上からスリーパーホールド。危険と判断した吉見レフェリーが試合を止めた。勝負タイム36分43秒。試合後菊澤は起き上がれず、担架で運ばれる屈辱を味わった・・・・

そして、最終戦はさいたまドーム大会。

「杉浦美月最終試合」の看板が掲げられた。

2012年1月18日 (水)

パソコン壊れた20120118

こんばんは、WAS没頭中筆者@konnoです。

水曜日恒例のスポーツニュースのようなもの。

■プロレス

渕正信選手58歳

1月14日で58歳。真田とシングルマッチをやって脇腹を痛め1試合欠場したものの、最終戦の山梨大会はリングに上がりました。最近は腰痛ボディスラムが持ちネタになりだせる技も少なくなってきていますが、一日も長く現役を続けてほしいものです。

2.3後楽園で秋山VS大森、カスVSオメガ。いつまでベルト総流出が続くのだろうか。

■野球

今のところ取り立てて書くことに乏しいが、石井琢朗選手、ことしは広島で始動。いきなり9時間ぶっ続けでトレーニングし「通算1万打席を狙う」と地元スポーツ紙に書かれる。

■大相撲

この原稿を書いている時点では(九日目)白い子、バルトが9連勝。今年こそもう一人の横綱が誕生しないと大相撲も面白くない。

■パソコン壊れた。

WASリプレイの原稿を管理している4号機、電源ユニット故障。修理に出したら「新しいの買ったほうがいいですよ」と言われたので5号機を新しく買う。7万7000円。だいぶ安くなった。

しかし4号機のデータを救出しないと、55年目から61年目のデータが消えてしまう。美冬からブレード上原の世代交代を書いているので・・・

今週はこんなところ。

2012年1月17日 (火)

第1,226回 杉浦美月の潮時。

練習前のロードワーク。ここ数年走っている近くの公園のランニングコース。

ーもう、あれから9年半・・・

SPZの古参選手、杉浦美月がため息をつく。

あの時、SPZに残る判断をした優香さんと自分。

新団体から提示されたギャラはそれまでの倍近いものだったが、フローラ小川からかかってきた電話で思いとどまった。

「あなたはSPZの本流です。SPZの流れを消さないためにも残ってください」

小柄でかわいい女の子がやられっぷりを見せながらも懸命に反撃するのが旗揚げ以来のSPZのウリ。そしてフローラ小川から杉浦美月へその流れは伝承された。どうかその流れを止めないでくださいとフローラ小川に説諭され、サンダー龍子側の新団体へ行くことを思いとどまった。

(もっともあの時、残れば上位のポジションで試合ができるという打算があったことは否定はできません・・・)

しかしトップ戦線で闘うということはかなり過酷なことだった。体格やパワーの違う外人選手にただ殴られ蹴られ弾き飛ばされる日々。

ーあの時は真面目に死ぬかと思った・・・・・

しかしSPZのピンチを乗り切り、ジーニアス武藤、小嶋聡美、美冬、エアリアル菊澤といった4強が入ってきて、杉浦からプロレスの何たる課を教わり、やがて杉浦を打ち負かしてトップ戦線へのし上がった。そして杉浦の居場所は前半の試合に戻った。

サンダー龍子がでもどり参戦してきたときには感情をコントロールできず鉄パイプ暴行事件を起こし、制裁金100万円を支払う破目になったが、8月のSPZクライマックスで毒霧でサンダー龍子を病院送りにした・・・・

ーあとはいまの若い選手をもう少し育てて、そのへんで引きどころですね。

寒くなってきた12月初旬、戸塚の道場でエアリアル菊澤とスパーリング。

「杉浦さん、お願いします」

基本的なグラウンドの攻防をみっちりスパーリング。腕関節を取りにいく杉浦、防御する菊澤。数分ソンナ攻防が続いたが、

「あ、アッ」

転がって上に乗ろうとしたとき、右肩のあたりがグキッとなった。

「ごめんなさい、ちょっとストップ」

スパーリングを中止して、そのあとリング下から若手選手の練習を見ていたが、肩の痛みは激しくなるばかりだった。

「ちょっと肩をやったみたいです。先に上がって大事とって病院行って見ます」

愛車のヴィッツを駆って、都内の「アポカリプス病院」へ向かった杉浦。

「先生、ちょっと診てもらえますか」

レントゲンのあと、杉浦、ジャージとTシャツを脱いで下着姿になり、腕をいろんな角度にしてもらって診察。

「せ、先生、それ痛い・・・です」

そして触診。

「ひどいね。」

診察した欲野深三ドクターが一言。

 「えっ・・・・」

「引退したほうがいいよ。このまま続けるとラーメン丼も持てなくなる」

開口一番結論を口にした欲野深三。この先生、フローラ小川の主治医をつとめていたのでレスラーのケガを見抜く力がある。

「美月ちゃん。これ以上ファイトするのはバッドフォアユーだよ。」

「・・・・・・、少し、考えさせてください」

そういいながら杉浦はTシャツを着た。

「潮時ですか・・・・」

帰り道、第三京浜、愛車を運転しながらため息をつく杉浦。

「あれ、どうして、・・・」

杉浦の目から涙がこぼれた。視界がぼやける。

ーいけない。

杉浦、車を路肩に停めて、しばらくたたずんでいた。

2012年1月16日 (月)

第1,225回 55年目11月 横浜決戦

55年目11月

そして最終戦は本拠地の横スペ大会。

第1試合は小嶋朱美が豪快なラリアットでガイア尾白川を沈めた。勝負タイム4分44秒。

第2試合は杉浦美月VS村上千秋。

「やれやれ・・・・」
いつものようにじっくりとグラウンドで攻めてゆく杉浦。まだまだ技術は健在。村上もボディスラムやフロントスープレックスで抵抗したが、最後は
「やっ」

コブラツイストで散々痛めつけてからの水平チョップ一発で村上をなぎ倒し3カウント。勝負タイム9分16秒。

「あまりいい勝ち方ではなかったですね。ラストが尻切れトンボで・・・」

第3試合はhibariVSスイレイ。新外国人のスイレイ、中国出身のカンフー使いという触れ込みでトリッキーな動きでhibariをかく乱したが、最後は動きが落ちたところをつかまえられ、DDT一発で終了。勝負タイム12分5秒。

休憩前第4試合は今治みさえVSレッドマスカレード。じっくり攻める今治、すばやさで対抗するレッド、意外といい勝負となった。

コブラツイスト、ドラゴンスリーパーでしつこく攻めた今治だったが、2発目のシャイニングウィザードを食らってしまって今治、撃沈。勝負タイム17分6秒、その試合が終わると休憩。

************************

休憩後第5試合はジュリア渡辺が登場。対戦相手は新外国人のフィアッセ・ネルソン。なかなかルックスのいいイギリス人レスラー。しかし技術もしっかり持っていて、えぐいバックドロップでジュリア渡辺を昏倒させる。
「もう一発!!」
2度目のえぐいバックドロップ。ジュリア渡辺は完全に沈黙した。勝負タイム10分19秒。

「うううう・・・」
しばらく起き上がれなかったJ渡辺。今シリーズは上位の選手とあたったこともあり、1勝7敗の成績に終わった。

セミ前はガイジン対決。レディ・コーディが力押しで攻めて、14分3秒、ザ・USAをラリアットで退けた。

セミファイナルはジーニアス武藤VSエアリアル菊澤。5勝2敗同士の対戦。

一進一退の攻防が展開されたが、

がすっ
掌底で崩れ落ちたエアリアル菊澤、そこへジーニアス武藤、伝家の宝刀エンジェルダイブでけりをつけた。勝負タイム24分27秒。

盛り上がった雰囲気の中、メインイベントSPZ戦、王者美冬に対するは小嶋聡美。

序盤は互角の展開。グラウンドでの攻防も相譲らぬ状況、

「せいやっ」
じれた美冬が掌底でなぐりつける。ならばと小嶋は頭突きで反撃。

「はっ」
美冬、ステップキック。小嶋は頭を押さえて苦しむ。そこへ美冬バックドロップ。
「うううう」

グロッキー状態の小嶋を引きずり起こしてストレッチプラムに捕らえる。小嶋抜けられず、ギブアップの言葉を吐いた。勝負タイム27分6秒。王者が初防衛に成功。

「ダメでした。美冬さんにはよほどのラッキーがないと・・・」

小嶋聡美、SPZ王座どりならず・・・

2012年1月15日 (日)

第1,224回 杉浦美月の落日

55年目11月

「ダイヤモンドシリーズ」開幕。東北地方から南下するシリーズである。

第5戦宇都宮で通好みのカードが組まれた。今治みさえVS杉浦美月。

団体最古参の杉浦、満身創痍の状態ながら懸命に今治にくらいついていったが、今治のエルボー連打でペースを乱され、最後はショルダータックルで弾き飛ばされて敗北。勝負タイム14分27秒。

「もう私は・・・・」
杉浦美月、弱気なコメント。

宇都宮大会メインはSPZ王者美冬に対するは強豪ガイジン、レディ・コーディの一騎打ち。今シリーズのレディ・コーディは体調が良く、G武藤には競り負けたものの、小嶋、A菊澤を連破するなど好調。
「うウッ」

レディ・コーディのバックドロップ連発で意識が遠のきかけた美冬だが、何とか蹴りで体勢を立て直し、最後は怒りにまかせて突っ込んでくるコーディへカウンター気味のDDT。これがまともに決まり、3カウントが入った。勝負タイム20分14秒。

「相手の力を利用するのもプロレス・・・・」

***********************

第6戦群馬大会から4強の直接対決。まずはセミでG武藤VS小嶋。50期生の同期対決。内容は保証書つき。最終戦でタイトル挑戦の決まっている小嶋が積極的に攻める展開となり、

「これでも食らえ!!」

シャイニングウィザードで前SPZ王者のG武藤から3カウントを奪った。勝負タイム14分45秒。

群馬大会メインは美冬VSエアリアル菊澤。

「私はチャンピオン。ノンタイトル戦とはいえ落とすわけには行かない」
だがエアリアル菊澤のスピードに防戦一方。

―くっ、今は耐えるしか・・・
長期戦に引きずり込んで菊澤のガス欠を待つ戦法に出た美冬、30分経過で菊澤の動きが落ちてきたところをステップキック、掌底、膝蹴りの猛攻。ならばと菊澤もシャイニングウィザードで勝負をかけるが、美冬も2で返して

「せいっ」

奥の手パワーボム、しかし菊澤カウント2.8で返して、

「てぇっ」
突進してきた美冬にタイミングよくフランケンシュタイナー。これで3カウントが入った。
「ハァ、ハァ、ハァ・・・・ッ・・・・しんどかったけど勝てました」
42分17秒の激闘を制したA菊澤、息も絶え絶え。

**********************

その翌日は千葉大会。セミで小嶋VSエアリアル菊澤。

「おりゃああああ」
前日42分やって疲労が取れていない菊澤、小嶋のコブラツイストに長時間つかまりぐったり。
「そろそろ本気で・・・っ」
小嶋のタイガードライバー。これで菊澤は頭を打ってしまい3カウントを奪われた。勝負タイム15分33秒。

「よおっし!!これで明日の横浜、乗り込むっ」

G武藤A菊澤を連覇した小嶋聡美、悲願のSPZ王座どりへ挑む。

幕張大会メインは美冬VSジーニアス武藤。いちおういまのSPZのトップ決戦。しかしこの試合は終始よく攻めた美冬が18分16秒、ストレッチプラムでG武藤を下した。

「昨日ああだったから、長引くとやばいと思って力いっぱい締めた」

そして最終戦は本拠地の横スペ大会。

(続きます)

2012年1月14日 (土)

第1,223回 敵などいない。

55年目10月
「ビッグパワーシリーズ」開幕。
「やれやれ・・・です」

三重大会、第4試合に登場した杉浦美月。若いガイア尾白川の攻めを懸命にしのぐ。ネックブリーカー2発で「意識を持ってかれそう」になり、身体に力がはいらなくなった。そこへ
「テッ」

裏拳が命中、杉浦美月は3カウントを奪われた。

**************************

上半期は入院などもあって2シリーズにしか参戦できなかった。怪我もいえてSPZマットでもう一暴れしようかとしていたが、若手の尾白川に足元をすくわれてしまった・・・

勢いに乗る尾白川は翌日の浜松でジュリア渡辺越えを狙ったが、重たいエルボーに怯んだところをあっさりネックブリーカーにやられてしまった。

「やれやれ・・・です」
それでも他の若手・・・初瀬、小嶋妹、村上には取りこぼさなかった杉浦美月。滋賀大会では村上千秋をとっておきのラ・マヒストラルで丸め込んだ。

シリーズ第6戦の和歌山大会から、SPZ4強の直接対決。SPZクライマックス優勝決定戦の死闘で「4強」の通称ができてしまった。まずセミで美冬VSA菊澤。お互い一歩も引かない好勝負が展開されたが、タイムアップ間際に美冬の仕掛けたドラゴンスリーパー。

「ぐ・・・っ」
危険と判断した吉見レフェリーが試合を止めた。

和歌山大会メインはG武藤VS小嶋。G武藤がSPZ王者の貫禄を見せて19分21秒、ニーアタックで勝利。

***********************

移動日をはさんで長野大会でもこんどは美冬が小嶋を殴り倒し、ジーニアス武藤もきっちりA菊澤を振り切って白星を重ねた。

最終戦は新日本ドーム大会。

新人の初瀬唯が勝てない。同期がいないという不利な状況下だが、この日も小島妹にやられてこれでデビュー以来48連敗。

休憩前のシングルはジュリア渡辺VS杉浦。腕関節の取り合いでも互角の攻防を繰り広げたが、試合が長引き杉浦の息が上がってしまった。そこへ裏拳で殴られて3カウント。20分52秒のいい勝負だったのだが、杉浦敗北。

「まあ、今の私は・・・こんなものでしょう」

ジュリア渡辺、欠場明けだが、前半の試合ではやはり強い。今シリーズは7勝1敗の好成績を残した。

休憩後の試合はhibariVS今治みさえ、今月はこの2人は上位戦線に当てられたため不本意な成績に終わった。この試合は今治が執拗なコブラツイストでギブアップ勝ち。

セミ前は久々来日のレディ・コーディがUSAをパワーで圧倒して下した。

セミファイナルはエアリアル菊澤VS小嶋聡美。4強の直接対決。これも白熱した好勝負、最後は2度目のフランケンシュタイナーを狙った菊澤を、

―甘い、返せる。

パワーボムで切り返した小嶋が3カウント奪取。27分57秒の熱戦を制した。

5連勝のあと3連敗したエアリアル菊澤、さすがに悄然として引き揚げた。

そしてメインはSPZ戦、王者ジーニアス武藤に対するは美冬。直近の成績では美冬に分があるが、SPZクライマックス最終戦のようにG武藤が意地を見せられるか。ファンの期待も高まる一戦。

ジーニアス武藤も早めのエンジェルダイブで仕掛けるが、これで火のついた美冬、側頭部へのステップキックで相手を悶絶させてからのバックドロップ。えぐい攻撃でジーニアス武藤の戦意を奪い、3カウント。勝負タイム22分46秒、みごとSPZベルトを奪還した。

「敵などいない。自分に負ければ負け、自分に勝てれば道は開ける・・・それだけのこと」

美冬に勝負師の風格が漂ってきた・・・

2012年1月13日 (金)

第1,222回 龍魂継承六番勝負

55年目9月

「ウルトラソウルシリーズ」開幕。
ジュリア渡辺、杉浦美月が負傷のため欠場。

今シリーズの企画として、サンダー龍子が若手中堅選手と戦う「龍魂継承六番勝負」が組まれた。

緒戦の山梨大会ではサンダー龍子、対戦相手の今治の攻めを受けきったあと、パイルドライバーで勝利。
「なかなかやるね。」

シリーズはその後九州をサーキット。

第3戦長崎、SPZ王者として連日メインで戦っているエアリアル菊澤が敗北。小嶋のサソリ固めにギブアップ負け。

第4戦熊本大会、休憩前の試合でサンダー龍子VS初瀬唯。
「軽くやってくるよ。壊すのもアレだしね」
エルボーの連打でもう初瀬戦意喪失。
「どしたおらあ、来いおらあ」
完全にすくんでしまっている初瀬、

「ちっ仕方ない」
自らダッシュして初瀬唯に回転エビ固めを仕掛け、3カウント。勝負タイム4分4秒。まったく勝負にならなかった。

第5戦鹿児島大会ではサンダー龍子は小嶋朱美と対戦、小嶋はプラズマサンダーボムを返すなど少しは粘りを見せるも、バックドロップに散った。勝負タイム6分5秒。

第6戦宮崎大会のセミでSPZ頂上決戦。こんどは美冬が打撃でペースを掴んでのバックドロップでジーニアス武藤を下し、Sクラの借りを返した。

第7戦別府大会、サンダー龍子は余裕でガイア尾白川をパイルドライバーで下し、六番勝負を5連勝。

別府大会メインはSPZ4強の直接対決。エアリアル菊澤VS美冬。今回は美冬が思い切りのいい打撃で優位に立つ。菊澤もシャイニングウィザード、ミサイルキックを繰り出すなど健闘したが、美冬のバックドロップ、ニーリフトの猛攻に力尽きた。勝負タイム40分53秒の激戦。

「いい試合だった・・・来月はベルトを取り返す」

「ハァ・・・ハァ・・・・やっぱり美冬さんは凄い」

**********************

最終戦はさいたまドーム大会。超満員の盛況。

「ふっ、あっけないものだ」
サンダー龍子、六番勝負最終戦は村上千秋をパイルドライバーで一蹴。勝負タイム5分24秒。

「じゃあ、あばよ!SPZ!」

このシリーズでSPZとの参戦契約が切れるサンダー龍子、客席にリストバンドを投げ込んでから引き揚げた。

そして後半の試合、

セミ前では小嶋聡美が4強の貫禄を見せてジョーカーレディをラリアットで下し、セミでは美冬がザ・USAをジャーマンで下し、Sクラリーグ戦の借りを返した。

そしてメインはSPZ戦、王者エアリアル菊澤に対する挑戦者はSクラ覇者・ジーニアス武藤。

Sクラの本割では菊澤の勝ち、決定戦ではジーニアス武藤の2勝。どっちに転んでもおかしくない試合。

試合は一進一退の攻防が続いたが、15分過ぎにG武藤が繰り出した逆片エビ固めが効いたのか、菊澤の動きに精彩がなくなった。
「もらった」
痛め技に弱い菊澤の弱点を突く戦いぶり、執拗なサソリ固めで動きを完全に止めてからニーアタック一撃。30分24秒、ジーニアス武藤がベルトを久しぶりに奪還した。王者は初防衛に失敗。

2012年1月12日 (木)

第1,221回 55年目9月時点のプログラムから

55年目9月
プログラムの選手紹介。
執筆したのは営業部の山本さん。

クールビューティ 杉浦美月

本名:同じ。2038年5月26日、岐阜県恵那市出身。SPZの新人テストに合格し、2054年4月26日、新日本ドーム大会での対 フローラ小川戦でデビュー。地味ながらもグラウンド技術はかなりのものを持っており、得意の飛びつき腕ひしぎで強豪選手からギブアップを奪うこともしばしば。優香とタッグを組んでSPZ世界タッグ王者にも輝く。最近では出戻ってきたサンダー龍子に対し感情をむき出しにし、鉄パイプ殴打事件を引き起こすなど意外な一面を見せる。得意技は飛びつき腕ひしぎ逆十字。
入場テーマ曲:Innocent Dance(TWO-MIX)

怪力一直線 小嶋聡美

本名、同じ、2042年6月9日、大阪府豊中市出身、実家が食堂でその手伝いをするうちに筋力がついてしまい、この素質がSPZスカウトの目に留まり、SPZ50期として2058年4月12日、京都府体育館での対 杉浦美月戦でデビュー。ヘッドバット連打など、思い切りのいいファイトが身上。ジーニアス武藤と同期タッグを組みあばしりタッグ王者に輝く。55回SPZクライマックスでは4強の一角に食い込み、リーグ戦をもつれさせる。得意技はタイガードライバー、ラリアット、DDT。

入場テーマ曲:サッド・バット・トゥルー(メタリカ)

孤高の天才 ジーニアス武藤

本名 武藤晶:2042年5月4日、静岡県静岡市葵区出身、SPZの新人テストに合格し、2058年4月21日、仙台市グランドアリーナ大会での対 杉浦美月戦でデビュー。飲み込みが早く、メキメキと実力を上昇させ、なんとデビュー1年でジュディ・コーディを破りSPZ世界王者を奪取という離れ業をやってのける。以来SPZのエースとしてトップ戦線を突っ走る。得意技はエンジェルダイブ、ジャーマンスープレックスホールド。

テーマ曲:ヴァイオリン協奏曲「調和の幻想」第8番第1楽章(A・ヴィヴァルディ)

演歌歌手の孫娘 ジュリア渡辺

本名:豊科樹理。2044年2月22日、東京都港区出身、祖母はあのSPZタッグリーグ優勝レスラーにして演歌歌手の渡辺智美。SPZの新人テストに合格し、2059年4月14日、釧路市体育館大会での対 小嶋聡美戦でデビュー。抜群のルックスと祖母譲りの頭突きで前半戦を沸かせる。得意技はヘッドバット、
入場テーマ曲:セプテンバー(アース・ウインド&ファイアー)

嵐を呼ぶハードヒッター 美冬

本名:後藤美冬、2043年9月26日、奈良県奈良市出身、SPZ51期として2059年4月14日、釧路市体育館での対 杉浦美月戦でデビュー。古武術の経験を生かした打撃は驚異的な威力で、トップグループ入りを果たし、SPZ世界王者に輝く。得意技はニーリフト、ステップキック、掌底。
入場テーマ曲:メヌエット(管弦楽組曲第2番より:J.S.バッハ)

仙台の流星 エアリアル菊澤

本名:菊澤理恵 2044年7月24日、 宮城県仙台市出身、SPZ52期として2060年4月21日、仙台市アリーナ大会での対 ジュリア渡辺戦でデビュー。なんとデビュー戦を勝利で飾る。器械体操の経験を生かしたスピード感あふれるプロレスが身上。接近戦での対応に甘い面があるものの、攻め込んだ試合で大物食いを果たすこともしばしばで、ついにはSPZ世界王者に輝く。第55回SPZクライマックスではジーニアス武藤と最後まで優勝を争い、ファンの間では語り草となった。 得意技はシャイニングウィザード。
入場テーマ曲:ワンルーム・ディスコ(perfume)

放浪の怪力 小嶋朱美

本名:同じ、2044年6月9日、大阪府豊中市出身、小嶋聡美の妹である、姉の後を追うようにSPZに入門し、2060年4月20日釧路市体育館の対小嶋聡美戦でデビュー。姉譲りの馬力で将来を嘱望されたが、デビュー半年でWWCAに無期限厭世に出る。アメリカマットで2年半活躍した後、SPZマットに戻ってきた。得意技はDDT。
入場テーマ曲:ホゥリアー・ザン・ゾウ(メタリカ)

瀬戸内の蒼い風 今治みさえ

本名:中桐美佐江 2045年11月29日、愛媛県今治市出身。柔道の経験を見込まれ、SPZにスカウトされる。53期として2061年4月20日、釧路市体育館での対 杉浦美月戦でデビュー。堅実なグラウンドレスリングを展開。上位選手に当たったときの対応が今後の課題。得意技はドラゴンスリーパー。
入場テーマ曲:Octave Rain(佐倉紗織)

岩手の怪力 hibari

本名:松本真帆子。2045年8月17日、岩手県花巻市出身。SPZ入門テストで、握力の数値が高かったことから採用される。53期として2061年4月22日、どさんこドーム大会での小嶋聡美戦でデビュー。持ち前の馬力を生かしたパワフルな攻めで会場を沸かせる。得意技はエルボー、ヘッドバット。
入場テーマ曲:セレナード第7番「ハフナー」より「ロンド」
(W.A.Mozart)

閃光少女 ガイア尾白川

本名・尾白川舞 2047年2月16日、福島県須賀川市出身、SPZの入門テストに合格し、SPZ54期として2062年5月6日、カイメッセ山梨大会での対 ミントス・フジニャーノ戦でデビュー。小柄な体格だが、リング上を動き回って相手の隙をうかがう。得意技はネックブリーカードロップ。
入場テーマ曲:Dirty Boots (Outer)

爆撃機 村上千秋

本名・同じ 2046年12月5日、鳥取県米子市出身。米子市レスリングスクールからの推薦でSPZ入り、SPZ54期として2062年5月6日、カイメッセ山梨大会での対 杉浦美月戦でデビュー。勝気な性格でリング上を躍動する。得意技は垂直落下ブレンバスター。
入場テーマ曲:リード・ミー・オン(ティーナ・マリー)

期待のニューフェイス:初瀬唯

本名:同じ。2046年11月3日、大阪府茨木市出身。SPZの新人テストを受け、1度は不合格となるも、その後もトレーニングを続け、会場整理のバイトをしながら入門をアピールし続け、1年越しの夢をかなえ入門テストに合格。2063年5月3日、高松市体育館での対ミストレス・バイテン戦でデビュー。懸命のファイトで前座戦線を沸かせる。デビュー以降、32連敗。初勝利が期待される
入場テーマ曲:赤い砂時計(久川綾)

チーフレフェリー 吉見ゆう子

本名:吉見裕子。2028年12月11日、埼玉県川口市出身。アメリカ留学中にプロレスラーの道を志し、2046年4月15日、アメリカミネソタ州セントポール、コバルト体育館での対 トラウマサンダーバード戦でデビュー。日本帰国後はフリーで各団体を渡り歩くが、ヒザの負傷により2054年4月に現役引退。その後は八王子でスポーツインストラクターをしていたが、SPZ大量離脱に伴いスタッフの頭数が足りなくなったため、採用される。海外留学の経験があり英語に堪能で外国人選手とのコミュニケーションも上手である。

レフェリー ミネルヴァ石川

本名:石川洋子、2027年7月3日、石川県小松市出身。SPZの新人テストに合格し、35期生として2043年4月17日釧路アリーナ大会での対 フローラ小川戦でデビュー。2051年、現役引退。引退後は団体に残り、若手選手のコーチおよび中盤試合のレフェリーを務める。

レフェリー セブン山本

本名:山本和男 2042年11月7日、静岡県浜松市出身、SPZにはリング設営の契約社員として入社。器用さと温和な性格を買われ、当日券やプログラムの販売もこなす。選手からはいじられキャラとして愛されている。石川レフェリーの負傷により代打レフェリーに指名され、動きが良かったのでそのまま前座のレフェリーに昇格。SPZで40年ぶりの男性レフェリーとして試合を裁く。趣味は英会話教室通い。

リングアナウンサー 奥森豊

2020年6月11日、東京都瑞穂町出身、2043年入社、学生時代はコーラス同好会に在籍していた経験を買われ、新卒で巡業部に配属され、後半戦のアナウンスを担当。趣味は旅行。

リングアナウンサー 鈴木たくろう

2034年6月30日、神奈川県横須賀市出身。2057年入社。グッズ販売やリングアナ、雑用まで何でもこなすSPZ期待の若手社員。趣味はDTM。

リングドクター 沢木凛奈

2023年6月21日、北海道利尻富士町出身。北斗星大学医学部を卒業後、蝦天堂大学病院で外科医として勤務。プロレス観戦好きが好じ、「タダでプロレスが見られる」という中森社長の甘言に乗り、SPZにリングドクターとして首都圏興行を中心に随時参戦。得意技は注射で、選手全員から恐れられている。

2012年1月11日 (水)

凍るような夜20120111

こんばんわ、WAS没頭中の筆者konnoです。

■プロレス

全日本タイトル流出続く

最強タッグを制した真田KAIもオズクエルボに敗北。世界タッグ奪還ならず。しかしあんな怪奇派にタッグベルト持たせ続けるというのもどうなのよ。

ブッチャー体調不良で帰国

けっきょく日本に来て地獄突き数発やっただけ。でも歩行器はショッキングだった。でもあれだけの選手なので最後は引退セレモニーをそれなりの会場でやってほしい。

船木顔面骨折で長期欠場

1.4ドームで永田選手の蹴りを食らって欠場に追い込まれました。河野・稔との実力派ユニットが動き出しただけに残念です・

■相撲

大相撲初場所スタート。新大関キセノサトは白星発進。

でもどうせ白い子が優勝するんだろうな。

2012年1月10日 (火)

第1,220回 死闘の果てに

55年目8月 SPZクライマックス

今年のSPZクライマックスは大混戦、美冬、ジーニアス武藤、小嶋聡美、エアリアル菊澤が10点で並ぶ未曾有の展開。

4人による決着リーグ戦が。もう時刻は午後8時。

第9試合開始。まず籤で選ばれた最初の1試合。メインイベントと同一カード

G武藤(1勝、ムーンサルトプレス 19.15)美冬(1敗)

まさに修羅場。ともかく第9試合が始まった、しかしメインの余勢を駆ったジーニアス武藤がムーンサルトプレスで美冬を下した。

午後8時28分、第10試合、読み上げられたカードは

美冬VSエアリアル菊澤。

「ゼェ、ゼェ・・・」

3試合目の美冬、息が乱れている、しかし試合前にセコンドの尾白川からアメリカ軍放出品の「救急スプレー」を噴射され、体力を回復。そして第10試合のゴング。この試合も白熱した。動く菊澤、殴る美冬。どちらに転ぶか分からない勝負。

A菊澤(1勝、ダイビングプレス 23.35)美冬(0勝)

掌底乱打に耐えた菊澤、ミサイルキック、ダイビングプレス、、ダイビングプレスの猛攻で3カウントを奪い、リーグ公式戦の借りを返した。

午後9時1分、第11試合。抽選で読み上げられたカードは美冬VS小嶋。あわれ美冬、シングルマッチ4連戦。

美冬(1勝、ニーリフトからの体固め 13.31)小嶋(0勝)

「おのれ・・・・」

憤怒の鬼とかした美冬、蹴りまくって小嶋を追い込み
「せいっ」

ニーリフトで小嶋から3カウント。けっきょく優勝決定リーグを1勝2敗で終えた。これでまず美冬の優勝は消えた。

************************

「ゼェ、ゼェ・・・・」

息も絶え絶えの美冬、控室でぶっ倒れ、そのまま自宅へ搬送された・・・

午後9時20分、続く第12試合、読み上げられたのはジーニアス武藤VSエアリアル菊澤。

G武藤(2勝、13.53 STF)A菊澤(1勝)

しかしこの試合はSTFでジーニアス武藤が勝利。お互い3試合目、フラフラの状態だったが、グラウンドに活路を見い出したG武藤が勝利。

午後9時40分、第13試合・・・

勝てば優勝のジーニアス武藤、最後の戦いということで死にもの狂いのファイト。小嶋の頭突きを受けながらもソバットで反撃。そして・・・

「エンジェル・ダイブッ」

小嶋(1勝、シャイニングウィザードからの片エビ固め 14.25)G武藤(2勝)

小嶋しかしエンジェルダイブを2.5で返してDDTで反撃。そしてシャイニングウィザード、

しかしG武藤2で返す。

「おりゃああああああ」

しかし小嶋もう一度シャイニングウィザード!!
ジーニアス武藤、力尽きた・・・

午後10時、第14試合。帰宅するファンも多数、終電間に合わないけど最後まで見るよというファン多数。

A菊澤(2勝、ダイビングプレス 15.39)小嶋(1勝)

前の試合で小嶋が勝ったため、この試合は「勝ったほうが生き残れる」という試合になった。勝ったほうが2勝目なので、既に2勝を挙げているジーニアス武藤との最終決戦となる。

しかしそのジーニアス武藤は控室で転がっていた・・・
菊澤も小嶋も4試合目、救急スプレーで体力は回復しているが本来の動きではない。

「だあああーー」

エアリアル菊澤執念、、シャイニングウィザード、延髄、逆さ押さえ込む、しかし小嶋も諦めずDDT、パイルドライバーで反撃。

「うおおおおあああ」

菊澤、この日何度目か分からないダイビングプレス、これで粘る小嶋を振り切った・・・

メイン終了後、優勝者決定リーグ戦を行ったが、結果は次のようになった

2勝1敗・・・A菊澤、G武藤
1勝2敗・・・美冬。小嶋

************************

午後10時22分、第15試合。すでに会場使用時間を過ぎているが、SPZ営業サイドが頼み込み、午前0時まで延長を許可してもらった。

両者5試合目なので疲労困憊

「ゼェ、ゼェ、ゼェ」

「・・・う、うう・・・」

55年にわたるSPZクライマックスの歴史でも最ももつれにもつれた展開だが、ようやくラスト1試合。

ジーニアス武藤VSエアリアル菊澤。

「アーーーーッ!!」
エアリアル菊澤、最後の力を振り絞りシャイニングウィザード、

しかし武藤もローリングソバットで反撃。

投げた「しゃあああっ」

菊澤、高速ブレンバスター、ミサイルキック、この小さい体のどこにまだそんな力が、泣いているファンも散見された

「アアーーッ」
菊澤、ダイビングプレス自爆、

ファンため息。

ジーニアス武藤、ネックブリーカー、しかし

菊澤、フランケンシュタイナー、
しかし体勢崩れカバーにいけず

場外で両雄ぐったり
なんとか2人リングイン

菊澤、最後の力を振り絞ってボディシスラム
投げた
カバー

ワン、トゥ
ジーニアス武藤
ロープブレイク

「・・・・・・」
ジーニアス武藤、延髄斬り、

菊澤の頭にヒット
ばったりと前のめりに倒れる菊澤、

G武藤
ひっくり返してカバー

ワン、トゥ、
スリー

吉見レフェリーがマットを3つ叩く。

G武藤(延髄斬りからの体固め 19.12)A菊澤

投げ込まれる紙テープ
両者ダウンしたまま起き上がれず。
「担架だ、2台いるぞ」

表彰式どころではなかった。
午後10時42分、両選手が担架で運ばれた。

2012年1月 9日 (月)

第1,219回 星の潰しあい(5)

55年目8月 SPZクライマックス

近年まれに見る大混戦となったSPZクライマックス。ただひとり1敗でここまで来た美冬が最終戦でジーニアス武藤に負けなければ優勝が決まる。

そして最終戦、横スペ大会。

小嶋(10点、DDTからの片エビ固め 14.21)USA(6点)

まだ優勝の可能性を残している2敗の小嶋、対戦相手USAのパワーに真っ向勝負。お互いDDT、ラリアットを繰り出す大消耗戦となったが、最後は2発目のDDTを決めた小嶋が勝利。メインイベントの結果を待つことになった。

「あ、そうか、まだ着替えちゃいけないんだ」

控室でそのまま待機、モニタで残り3試合を観戦する小嶋聡美。

敗れたUSAだが美冬に勝つなどリーグ戦を大いに引っ掻き回した・・・

T龍子(6点、ラリアットからの片エビ固め 9.42)バイテン(4点)

サンダー龍子、有終の美。バイテンを危なげなくラリアットでしとめた。しかし3勝4敗という結果に憮然として引き揚げた。

A菊澤(10点、延髄斬りからの片エビ固め 12.55)杉浦(0点)

杉浦の腕攻めにやや手こずったが、巧く流れを引き寄せ、ラリアットでフットバしてからはいつものハイスパートプロレスを見せて、最後は延髄斬り2連発で杉浦を退けた。

「決定戦・・・・多分ないと思いますよぅ」

それでもリングコスチューム姿のままメインイベントを観戦。

G武藤(10点、ムーンサルトプレスからの体固め 19.50)美冬(10点)

そして最後の試合、ここまで1敗の美冬、引き分けでも優勝。しかし本人は勝ってトロフィーを抱く気満々。何しろここ数ヶ月G武藤には負けてない。

「はっ!」

例によって激しい掌底でぐらつかせる。あせったG武藤がエンジェルダイブで逆転を図るが、受けきった美冬が反撃に転じる。ブレンバスター2連発。

それでもG武藤、勝負を捨てず、ソバットで弱らせてノーザン、そして2度目のノーザン!!

美冬これは何とか返したものの

「覚悟して」

ジーニアス武藤、ここでムーンサルトプレス。3カウントが入った。
ええええええええええええ

ジーニアス武藤が意地を見せた。

どうなるんだこれから!!

メインイベント終了後に4人による決着リーグ戦が。もう時刻は午後8時。
「うわ・・・」

エアリアル菊澤、思わず控室で口元に手をやった。

2012年1月 8日 (日)

第1,218回 星の潰しあい(4)

55年目8月 SPZクライマックス。

第6戦は札幌どさんこドーム大会。

小嶋(8点、DDTからの片エビ固め 17.42)T龍子(4点)

2敗のサンダー龍子と1敗の小嶋が対戦。一昨日の名古屋で受けた毒きりの影響が懸念されたサンダー龍子だが、「大丈夫、オフに洗浄したから」と言ってリングに上がった。

パワーファイター同士の対戦意場内は沸いたが、サンダー龍子がバックドロップ3連発の猛攻。これで小嶋はグロッキーに。それでも勝負を捨てず、DDT、タイガードライバーの猛反撃。これ以上は受けられないと判断したサンダー龍子がプラズマサンダーボムを狙うが、、ウラカンラナで切り返されてしまう。

「この・・・」

「これでも、食らえ!!」

小嶋聡美、執念のDDT、サンダー龍子はこの後のフォールを返せず無念の3カウントを聞いた・・・

サンダー龍子、3敗目。優勝戦線から脱落。
「アー、クソ。」

A菊澤(6点、ダイビングプレスからの体固め10.56)USA(4点)

2敗同士の対戦、負けたほうが優勝争いから脱落する。しかし菊澤のスピードはUSAにプロレスをさせなかった。危なげなくファイトし、最後はダイビングプレスで華麗に勝利。

G武藤(6点、ニーアタックからの片エビ固め 14.28)バイテン(4点)

このカードも2敗同士の対戦、しかし力関係で言ったらジーニアス武藤が断然上手、ここ数年も何度も当たっているが、すべてG武藤が勝っている。落ち着いてファイトしたジーニアス武藤、バイテンの力攻めもある程度受けて、最後はニーアタックで手堅く勝利。

美冬(8点、ニーリフトからの片エビ固め 8.23)杉浦(0点)

「もう後は流すだけです」
サンダー龍子戦を終えた杉浦、この日は美冬のキックの前に無抵抗状態。杉浦これで6連敗・・・・

*********************
第7戦は仙台大会。

USA(6点、トマホークDDTからの片エビ固め 13.12)T龍子(4点)

優勝争いから脱落した両者の対戦、それでもラリアット合戦を繰り広げるなど場内は沸いた。しかしサンダー龍子の暴れっぷりにいつもの迫力がない。連戦の疲労か、どこか痛めているのか、杉浦に食らった毒霧の影響か。

―お前みたいなのにやられるわけにはいかんのじゃあ!!

サンダー龍子、気合を入れて向かっていったが、トマホークDDT、バックドロップ、トマホークDDTと大技ラッシュをかけたUSAがサンダー龍子から3カウント。
「クッ・・・こんなはずじゃあ」

サンダー龍子、若い頃との自分とのギャップを痛感・・・

G武藤(8点、エンジェルダイブからの体固め 8.37)杉浦(0点)

これはもうやる前から結果は見えていた。圧倒したジーニアス武藤、2度目のトライでエンジェルダイブを決めて勝利。

A菊澤(8点、ダイビングプレスからの体固め 13.03)小嶋(8点)

2敗のA菊澤と1敗の小嶋が直接対決。みごとSPZ王者として地元に凱旋した菊澤に温かい拍手。

―小嶋さんは手ごわい。でもここは絶対に負けられない!!

既に2敗しているので絶対に落とせない。それに地元。きょうはエアリアル菊澤の気合いが違っていた。ダイビングプレスは2で返されたが、もう一回、これも返された。それでも、

「はっ」

3度目のダイビングプレス、これで小嶋聡美を振り切った・・・

美冬(10点、パワーボムからのエビ固め 16.16)バイテン(4点)

「本来の力が出せれば、何とかなる相手です」

第7戦で常連外国人、ミストレス・バイテンの挑戦を受けた美冬。優勢に試合を進め、パワーボムで1敗を守った

「これで最終戦の武藤さんに負けなければ優勝ですね。なんとかなりそうです」

美冬、早くもV宣言か。

2012年1月 7日 (土)

第1,217回 星の潰しあい(3)

第5戦は名古屋しゃちほこドーム大会。

小嶋(6点、タイガードライバーからのエビ固め 9.09)バイテン(4点)

2勝1敗同士の対戦、序盤から頭突き頭突きで頭をえげつなく攻めた小嶋がパイルドライバー、タイガードライバーの猛攻でバイテンを下した。
「バイテンさんとは何度もあたってるので、手の内がある程度分かってました」

名古屋のセミ前、危険な香り。

出戻りのサンダー龍子を快く思わない杉浦美月がそのサンダー龍子と対戦、遺恨マッチ。過去暴走した杉浦が出場停止を食らったこともある。

杉浦美月はなぜか金属バットを持って入場。そのままリングイン。コールのあとゴング前でも離すそぶりを見せない。

「そのバットをはなせってんだよ!!」

温厚な吉見レフェリーが怒鳴る。言うことを聞かない杉浦に吉見レフェリーが実力行使、青コーナー側でもみ合いになる。そこへサンダー龍子が走りこんで2人をまとめてラリアットで吹っ飛ばす。

ここでゴング。

いきなりレフェリー不在となってしまったが、サブで付いていた石川レフェリーがそのままリングに上がりレフェリング、

「てめぇこのやろう」

危険な空気を察したのかサンダー龍子がエルボー、ニーリフト、パイルドライバー、ニーリフトの一方的猛攻を見せて追い込んでゆく

「遊びじゃないんだよ」

そしてSTO,杉浦をなぎ倒し押さえ込む。

T龍子(4点、STOからの片エビ固め 6.17)杉浦(0点)

そのまま3カウントが入った。

「もっと鍛えてから挑戦してき・・わあっ」

ブーッ

「お前だけは・・・許さない」

杉浦美月、勝敗は度外視していたらしい。サンダー龍子が勝利した直後の隙をついて毒霧攻撃。サンダー龍子の顔が真っ黒に染まる。

「て、てめぇぇなにをしやがった」

「知るか・・ボケ・・・ぐふっ!」

そのまま倒れ伏す杉浦、

「うぐぐぐぐ・・・・目が・・・・」

目を押さえてもがき苦しむサンダー龍子、

「タ、担架だ、2台いるぞー」

2人とも担架で運ばれた。サンダー龍子、2勝2敗のタイに戻したが、毒霧の影響が心配される・・・

ざわめきの中始まった名古屋のセミファイナル。

G武藤(4点、エンジェルダイブからの体固め 12.13)USA(4点)

2敗となりこれ以上はもう負けられないジーニアス武藤、相手のトマホークDDT、ミサイルキックを受けきったあと、

「覚悟して」

エンジェルダイブでUSAを撃破した。

「まだ諦めてません。最終戦で美冬とあたりますから」

美冬(6点、顔面蹴りからの片エビ固め 29.52)A菊澤(4点)

1敗同士の対決。しかし入れ込んでいたのは美冬のほう。

―同じ相手に2連敗は絶対にできない・・

しかし菊澤もいつもの当たって砕けろファイトを見せたので白熱。

―早く打撃で動きを止めないと・・・・

そうはさせじと菊澤も動き回る。しかし

バスン
美冬の掌底が菊澤を捕らえる。

―いた・・・
これで菊澤の動きが鈍った。そこを突いてデスバレー、バックドロップの猛攻、やはりこの選手キラーマシンだ。

「はっ」
パワーボムは2.9で返されたが、美冬、トドメの顔面蹴り、これで菊澤は沈んだ。タイムアップ間際だった。

リーグ戦は残り3つ、トップを走るのは1敗の美冬、小嶋。

その夜、名古屋市内の病院

「ウーッ、ウーッ」

暗い病室、目に包帯を巻いたサンダー龍子がうなっていた。

(あの野郎、毒霧に何を入れたんだ・・・・っ)

2012年1月 6日 (金)

第1,216回 星の潰しあい(2)

55年目8月 SPZクライマックス。

第3戦は広島若鯉大会。

USA(4点、ミサイルキックからの片エビ固め 12.30)杉浦(0点)
「昨日見た限りでは力が強そうな選手ですね」

新顔ガイジンのUSA、この日もいきいきとしたファイトを見せる。杉浦が一発逆転ねらいでぱっとしないファイト。しかし今日の杉浦はそのままズルズル行ってしまい、ミサイルキックに3カウントを許した・・・

A菊澤(4点、逆さ押さえ込み 7.02)バイテン(2点)

「昨日は昨日、切り替えていきます」
バイテンをスピードで圧倒した菊澤、最後は相手が少しばててきたところをするするっと逆さ押さえ込みを決めて3カウント。

「う、巧い・・・」

若鯉球場に詰め掛けたファンは菊澤の技術に驚嘆。

G武藤(2点、ムーンサルトプレスからの片エビ固め 14.11)T龍子(2点)

「全力で行くだけです」

ジーニアス武藤が緊張した表情。2連敗は絶対に避けなければならない。一方のサンダー龍子も決然とした表情。

(SPZで怖いのはジーニアス武藤・・・センスはただもんじゃない)

序盤は力押しでジーニアス武藤を攻め立てたサンダー龍子だが、中盤からはジーニアス武藤もローリングソバットで盛り返し試合は白熱。

「ぐが・・・」

ニーアタックを受けたときサンダー龍子の腰に異変が起きた。

(く・・・・)

これでサンダー龍子の動きが止まった。

「覚悟して」

ここでG武藤、ムーンサルトプレス、

サンダー龍子、無念の3カウントを聞いた。

「アークソ!いい勝負してたのにヨー」

サンダー龍子、悔しがる。攻め、受け、ひとつ間違えば体がきしみ悲鳴をあげる、長いレスラー生活で身体はかなり痛んでいる

・・・

美冬(2点、ストレッチプラム 10.23)小嶋(2点)

若鯉球場大会メインイベント。

ここは落とせないと徹底してグラウンドで攻め、小嶋を弱らせた美冬。最後はドラゴンスリーパーでぐったりさせておいてのストレッチプラム。たまらず小島はギブアップ。

「きょうは、なりふりかまわず勝ちに行きました」

リーグ戦2試合を消化して、なんとUSAだけが2連勝スタート。

*********************

第4戦は大阪なにわパワフルドーム大会。

バイテン(4点、フロントスープレックスからの片エビ固め 12.53)USA(4点)

新顔ガイジンと常連ガイジンの対戦。

「ちょっと日本で小遣い稼ぎしようなんて甘いんだよ」

バイテンも常連外人の誇り、フロントスープレックスでUSAを投げきる。これもいい勝負となった。肉が弾ける、骨がきしむ、大迫力ファイトが繰り広げられたが、

「OOOOOOOO」

最後はバイテンがバックドロップ、フロントスープレックスで投げてUSAを仕留めた。

「こっちはSPZで6年ももまれているんだ、負けねえよ」

これで早くも勝ちっぱなしヶいなくなった・・・

小嶋(4点、タイガードライバーからのエビ固め 12.19)杉浦(0点)

今シリーズ、欠場明けの杉浦のファイトがいまひとつ。サンダー龍子戦だけにかけているのか。ラリアットを脇固めで切り返したシーンでは沸いたが。

杉浦美月、腕ひしぎも見せたが小嶋は力ずくで脱出。そしてタイガードライバーで杉浦をねじ伏せた。

A菊澤(4点、延髄斬りからの片エビ固め 23.46)G武藤(2点)

SPZのエースと現SPZ王者が大阪のセミで対戦。全員が1敗以上しているので、ここを落としても致命傷にはならないが、両者とも美冬戦を残しているのでとっておきたいところ。息もつかせぬ攻防が展開されたが、G武藤のエルボーが菊澤のアゴに入ったか苦しそうな表情

「これで」

ジーニアス武藤、滞空時間の長いブレンバスター。しかし菊澤もスモールパッケージで応戦

「このっ」

そのあと場外戦、ここでも場外ノーザンを決めるなどジーニアス武藤にブがあった。

「-これ以上は厳しい・・・

勝負に出たA菊澤、シャイニングウィザードは返されたが、続けざまに延髄斬り。これでジーニアス武藤を倒した・・・

「ハァ、ハァ・・・・・Sクラはひとつ勝つのが大変です」

SPZ王者。菊澤が1敗を守った

大阪大会メインイベント

美冬(4点、バックドロップからの片エビ固め 16.51)T龍子(2点)

これも実力者同士の対戦。

新幹線で大阪入りしたサンダー龍子だが足取りが重い。

「湿布が欠かせないよ、カハハハ」

それでも美冬にラリアットを連発するなど見せ場を作る。しかし美冬も掌底で応戦、よろめいたところをステップキック。

「ががががが・・・・」

サンダー龍子の様子がおかしい、目がうつろだ。
「これで眠ってください」
バックドロップ一閃、サンダー龍子、沈没。痛恨の2敗目を喫した。

「ちょっと蹴りがアレしちゃったね。まあ残り4つはそんなきつくないから、確実に取ってね、可能性を残すようにやるだけ」

第55回SPZクライマックス。5人(バイテン、USA,菊澤、小島、美冬)が2勝1敗で並ぶ展開・・・・

2012年1月 5日 (木)

第1,215回 星の潰しあい(1)

55年目8月 SPZクライマックス

2戦目の九州ドームから地獄のリーグ戦がスタート。

バイテン(2点、ニーリフトからの体固め 9.33)杉浦

「きょうは軽く流します。私の狙いはあの女だけですので」

バイテンの力攻めを耐えるだけの杉浦、そのままズルズルいってしまいあっさりとバイテンのニーリフトに倒れた・・・

T龍子(2点、ギロチンドロップからの片エビ固め 14.06)A菊澤

「こんなちっこいのがSPZチャンプ?、堕ちたなあSPZも」

サンダー龍子がパワーにものを言わせて菊澤を押し込む。ラリアットを連発、

しかし菊澤もSPZ王者としての責任感がある。いまさら過去の人には負けられない。意地と意地がぶつかり合った。そして小さな菊澤がサンダー龍子を担ぎ上げてデスバレーボム。これには沸いた。

「やろおおおおおお」

ブチキレタサンダー龍子がプラズマサンダーボム、裏投げ、ギロチンドロップの猛攻。
「ぐぼっ」

サンダー龍子の太ももが菊澤の喉に命中。これは返せなかった。
SPZ新王者、いきなり黒星発進・・・

小嶋(2点、ネックブリーカーからの体固め 18.40)G武藤

先シリーズ新日本ドーム大会セミと同一カード。頭突き頭突きでペースを握ろうとする小嶋、しかしG武藤も緒戦を落とせないとばかりに猛反撃。攻め合い、しのぎ合う同期の両者。

―これ以上は受けられない、これでフィニッシュ
G武藤、エンジェルダイブ、しかし2で返す小嶋

「これでトドメ」

G武藤、タイガードライバー、しかし小嶋2.9で返す。ドドドッド
「これでっ」

小嶋もタイガードライバーでお返し、カウント2.8で返した武藤

ドドドドド、ざわつきだす場内。頭を打ったG武藤のようすがおかしい
「おりゃあああああ」

小嶋、体ごとぶつかるネックブリーカー、そのまま覆いかぶさる。
ワン、トゥ、スリー!!
ええええええええええええええ!!

福岡爆発。ジーニアス武藤敗れる

「同期に・・・足元すくわれました」

USA(2点、STOからの片エビ固め 12.58)美冬

「京都の試合見てましたけど、ただ力が強いだけのネタ外人パフォーマーでしょう」

USAの実力を図っていた美冬。隙のない試合運び。USAもラフファイトで活路を求めるが美冬には通じない。

「トマホークDDT!」

しかしUSAもトマホークDDT、そしてSTOで見せ場を作る。

―動きはともかく、力はある・・・

思いもよらぬ新顔外国人の猛攻に狼狽する美冬。そこへ
「USAキック!!」
やや変形の浴びせ蹴りを叩き込まれふらつく美冬。
まさか・・・
「USA!!」

そこへ2度目のSTO、これで全身を強打した美冬、

ワン、トゥ、スリー!!

美冬まで敗れてしまった。福岡大波乱。SPZのトップ3強がことごとく敗北。

「そんな・・・まさか・・・・」

敵の力を読み違えた美冬、痛恨の敗北。

第55回SPZクライマックス、初戦から波乱の幕開け。団体が誇る3枚看板がことごとく敗北・・・

(続きます)

2012年1月 4日 (水)

ブッチャー引退

こんばんわ、WAS没頭中筆者のkonnoです。

アブドーラ・ザ・ブッチャーが引退を表明。

1月2日全日本後楽園大会、第3試合の6人タッグ(武藤敬司・菊タローと組んで、渕、西村、ブラックブシと対戦)に出場したブッチャーだが、上半身に「絆」Tシャツを羽織り、足腰が相当悪いのか介護用品の「歩行器」を引いて入場。リングには上がれずコーナー下に控えて地獄突きを数発繰り出したのみ。御年公称70歳(実際は75歳)では致し方ないか。

試合後、さすがにブッチャーはマイクで「2,3ヵ月後に引退」を表明。そして大会終了後「もう試合ができるコンディションではない」と申し出(全日本サイドと何らかの打ち合わせがあったと見るべきだろう)、シリーズの残り試合を欠場ということになった。(ただ、グッズ売り場でのフォーク販売は顔を出すらしい)

リングに上がることができなくなっても、満足に歩くことができなくなっても、レスラーであろうとしたブッチャー。歩行器を使っての入場シーンは見たくなかった。なぜここまでして現役にこだわるのかは「稼ぎたいから」でであろう。そのあくなき仕事への執念は見習わなければならない。

死ぬまで現役を志向していたブッチャー、ついに力尽きる。次の両国あたりでで引退セレモニーか。

ステロイドも薬物も使わず、己の頭脳と肉体とフォークで40年以上の長きにわたり活躍された名悪役レスラーがついにリングを去ります。

2012年1月 3日 (火)

WAS選手の寿命について

(お正月なので通常リプレイはお休みいたします)

SPZのレスラー稼動月数10傑(55年目時点)

1:フローラ小川 145
2:八島静香  133
3:霧島レイラ 125
4:イージス中森 121
5:ナイトメア神威 119
 :マーメイド千秋 119
7:ライラ神威   118
8:伊達遥     117
 :ハリケーン神田 117
10:小川ひかる   113
   ギムレット美月 113

WASでは選手の能力減衰がありまして、ピーク時評価の8掛けを割ると選手が引退表明するイベントが発生します。しかし、ベルトを持っている間は引退表明しないので(27歳になると4月に自動的に発生)タッグベルトを持たせて延命を図ることも可能です。

デビューして丸9年が経過すると寿命タイプが標準の選手でも2次減衰期にはいって衰えが顕著になり引退フラグが立ってしまう状況です。

SPZで10年間もったレスラーは4名しかいません。フローラ小川は露骨にタッグベルト2本もたせて延命させましたが、八島静香、霧島レイラ、イージス中森という「二線級だけど地力は持っている」タイプが長く現役を続けられるようです。

非観戦扱いにすると、評価の高いベテラン選手は負けにくいのでそれで評価の下落にブレーキがかかっているのかもしれません。好みの選手はどうしても観戦しちゃうので、若手選手に負けてしまうシーンがあり、その分自信をなくして引退につながる・・・というところでしょうか。

2012年1月 2日 (月)

プロレス技シリーズ20 ラム・ジャム

2009年に公開された映画「レスラー」で登場した技「ラム・ジャム」です。

ミッキーロークが演じる主人公ランディの必殺技。

1回しか劇中では出てこないので、(ラストで飛ぶところまでは出てきますが)私はダイビングボディプレスだと思っていましたが、ダイビング式のダブルエルボードロップのようです。

倒れている相手に向かって、コーナー最上段からダイブし、インパクトの瞬間、対戦相手に向かって両肘を突き立てる、位置のエネルギーを利用した大技です。

映画そのものも峠を越えた中年レスラーの悲哀を描いた素晴らしい作品なのですが、劇中で出た「ラム・ジャム」を使い出したレスラーが出てきました。

ザ・グレート・サスケ選手(みちのくプロレス)が映画そのままで使い出しました。なんでも「これ、まさしく私のことだ」と映画に深く共感し、使い出したようです。技に入る前の会場の一体感、大歓声の後押しを受けられる技なので愛用しているとのことです。

最近はダイブするまでのアピールに30秒もの時間をかけてしまい、まず命中せずかわされて自爆してしまうケースが目立ちますが、これもファンとの一体感を大切にしているから・・・らしいです。

2012年1月 1日 (日)

新年のご挨拶2012

2012年。

謹んで新年のお喜びを申し上げます。

WAS没頭中のリプレイ記も55年目に入りました。

まだあと45年も残っています。

SPZをシングルマッチのみのスポーツライク路線にしてしまったのですが、屋テいてつまらない部分も確かにあるので、66年目くらいをメドに軌道修正をかけたいと思います。

99年まで完走できるかはなはだ怪しい状況ではありますが、なんとか時間を作ってPS2の電源を入れられるよう頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします。

2012年元旦 k.konno

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