第1,321回 61年目8月セモポヌメの挑戦(下)
61年目8月シリーズ
第7戦は仙台大会。
「はああっ!」
中森あずみが23分46秒の熱戦の末、今治みさえをエルボーでなぎ倒し3カウント。これで入れ替え戦の成績を4勝1敗1分けとしてVIP入りを決めた。
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そしてSPZクライマックス公式リーグ戦。
セモポヌメ(6点、ラリアットからの体固め 13.38)ブリーズ(4点)
とき既に・・・の感はあるがようやくセモポヌメがここへきて3連勝。
神塩(12点、アラビアンプレス 8.36)リュクスローズ(0点)
神塩ナナシー、対戦相手のリュクスローズを問題にせず、アラビアンプレスで勝利。堂々の6連勝をマークして最終戦の横スペへ。
マリア(4点、アキレス腱固め 11.33)REIKO(6点)
REIKO3敗目、相手の脚攻めにはまってしまった。
B上原(12点、ネックブリーカーからの片エビ固め 10.34)カレン(2点)
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そして最終戦は横スペ大会。公式戦最後の4試合
ブリーズ(6点、ラリアットからの体固め 14.57)マリア(4点)
ブリーズが3勝目を挙げた。ダイナミックなファイトが光った。
セモポヌメ(8点、アキレス腱がため15.45)カレン(2点)
セモポヌメ、前年優勝者の意地を見せて8勝でリーグ戦を終えた。外人戦は全て制したのだが・・・・
REIKO(8点、ダイビングプレス 14.22)リュクスローズ(0点)
REIKOも勝ち越しての8点でリーグ戦を終了。セモポヌメにはリーグ戦で勝っているので3位が確定し、賞品のスポーツドリンク1ケースをもらって引き揚げた。
B上原(13点 時間切れ引き分け)神塩(13点)
そしてメインイベント。
勝った方が賞金200万円&Sクラ優勝大トロフィーの大一番。
「何回もやってますから。なるようにしかなりません」
ブレード上原、落ち着いたファイト。エルボーやチョップの応酬が続く。
「ああ、これは典型的な相手が疲れるの待ちファイトですね」
解説の杉浦が指摘。
「とおおっ」
ドロップキック2連発でぐらついたB上原、しかし神塩もなかなかラッシュをかけない。そのままじりじりと時間が過ぎて行って、
―これで決める
制限時間近くになってようやくティロフィナーレが炸裂したが、神塩ナナシーがフォールを返したところで30分タイムアップのゴングが鳴った。
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ということで優勝の行方は、同一カードでの決定戦にもつれ込むことになった。ファンは大喜び。20分のインターバルのあと、再度両選手が入場して、優勝決定戦。裁くレフェリーはセブン山本。
再試合になってもドロップキックとタックルの応酬が続く。だが公式戦でティロフィナーレを食らった影響か、神塩ナナシーのほうが押され気味。
―くうっ・・・・
手数を返さないとズルズル行ってしまうと考えた神塩がネックブリーカー。しかしブレード上原もトラースキック。これはこれで壮絶な消耗戦となってきた。
―殴り倒す他ないか・・・
「せいっ」
ブレード上原裏拳、これでぐらついた神塩、アラビアンプレスで勝負をかけたがカウント2、
「これでっ」
さらにバックドロップ、これもカウント2、
―まだ、取れない・・・の?
ブレード上原2度目の裏拳、しかし当たりが浅かったが、神塩ナナシー起き上がってボディスラム。
ドワアアアア
神塩ナナシー、アラビアンプレス2度目、しかしロープに近い。
「はっ」
ブレード上原が起き上がったところへ神塩、エルボーを叩き込んだ。崩れ落ちるブレード上原、押さえ込む神塩、
ワン、トゥ、スリ
山本レフェリーは3つカウントを入れた。ブレード上原、キックアウトの力が出ず、肩が上がらなかった。
勝負タイム28分46秒
ドワアアアア
「3つ入りました?」
「入りました」
微妙なタイミングだったので神塩ナナシーはセブン山本レフェリーに確認した。
ブレード上原、顔を覆った。優勝候補の筆頭と目されていたが、後輩の神塩ナナシーに優勝をさらわれてしまった・・・・
「みなさーん、勝っちゃいましたー」
2試合で合計58分あまりを闘った神塩ナナシーだが、笑顔で大トロフィーを抱き、賞金200万円と副賞のブランド腕時計を受け取った。
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