第1,335回 46年ぶりによみがえったあの技
62年目7月
「自分探しの旅に出ようと思います」
習志野礼子が無期限海外遠征。SPZ在籍はわずか3か月。先輩方との人間関係でいろいろあったようだ。
「サマースターナイツシリーズ」開幕。
第5戦群馬大会でSPZ選手権、新王者中森あずみに対するは挑戦者ブレード上原。
「まあ、絞め落とされないよう頑張ります」
序盤は王者がスリーパーやらタックルで積極的に攻める。しかしB上原も得意のドロップキック連発で反撃。そして、
「これが受けられるか」
裏圏でくらっとしてしまった中森あずみ、続けてネックブリーカーを食らって3カウントを奪われた。30分52秒、ブレード上原が王者に返り咲いた。
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最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合は初瀬唯VSペガサス藤原。
「いてこましたる」
ペガサス藤原、いきなり脇固めを仕掛けられた。
「ひああああっ」
激しい痛みが襲う。たまらずペガサス藤原はギブアップ。勝負タイム2分4秒という短時間決着に場内どよめき。
続く第2試合はフォルトゥナ紫月VS相羽和希。フォルトゥナの執拗なコブラツイスト攻めに苦しんだ相羽だったが
「これで決めちゃいます」
得意のノーザンライトスープレックスを決めて勝利。
そして第3試合はセイウン草薙VS村上千秋。
いきなり草薙が仕掛けた。
「はああっ」
村上千秋を組み止めて、変形の裏投げで頭から落とした。
―なんだあの技は
「草薙流兜落としだ!」
46年ぶりにSPZマットでよみがえった草薙流奥義。しかも
「もう一度っ」
2度目の草薙流兜落とし。これで村上千秋は目の前が真っ黒になった。
「うううう」
「これで決めます」
そして草薙非情の攻め、3度目の草薙流兜落とし。
「うわあ・・・・」
ファンは凍りついた。一度でも苦しい草薙流兜落としを3発。
村上千秋、薄れゆく意識の中3カウントを聞いた。勝負タイム6分24秒。
城内どよめきと悲鳴。敗れた村上千秋は起き上がれず、担架で運ばれた。セイウン草薙も上位に割って入りそうな勢いである。
第4試合はハルカVSサンディ・サングレ、打撃を的確に入れたハルカが危なげなく勝利。最後はタックルで弾き飛ばしてそのあとがっちりと押さえ込んだ。勝負タイム19分50秒。
この結果、アンダーカード1位はハルカとなり、VIP昇格が決まった。アンダーカード2位は村上千秋となり、村上千春との決定戦に回る。
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(筆者ここで寝落ち)
VIP公式戦最後の3試合は順当にB上原、神塩、中森あずみが勝利して終わった。この結果VIP上半期公式戦の最終結果は、以下の通りとなった。
1位 神塩ナナシー 33勝4敗2分け
2位 中森あずみ 23勝15敗1分け
3位 ブレード上原 22勝16敗1分け
4位 REIKO 21勝18敗
5位 村上千春 9勝30敗
6位 真鍋つかさ 5勝34敗
真鍋つかさはアンダーカードへ自動降格、村上千春は村上千秋との入れ替え戦に回ることとなった。
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