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2012年7月 2日 (月)

第1,337回 波乱は伝染する。第62回SPZクライマックス

第4戦は名古屋しゃちほこ大会。

入れ替え戦は連日第2試合で組まれ、なんと村上千秋が3連勝。この日も垂直落下で千春を仕留め、VIP復帰に王手をかけた。

リーグ戦は毎年恒例の星のつぶしあいが展開された。

S草薙(6点、草薙流兜落としからの片エビ固め 10.47)REIKO(4点)

2連勝同士の対戦。先輩のREIKO相手にも臆せずタックルやボディスラムを繰り出していったセイウン草薙、しかしREIKOもジェットスマッシュで応戦、これで倒れたセイウン草薙へREIKOバックドロップ。これで決まったかと誰もが思ったが、セイウン草薙、フォールをぎりぎりで返すと、
「・・・はああっ!」

草薙流兜落とし炸裂。まともに食らったREIKO返せず3カウント。

ええええええええええ!
吉見レフェリーがセイウン草薙の手を上げる。フロックではなかったのか。
セイウン草薙まさかの3連勝。VIPのREIKOにも勝った。

中森(3点、ストレッチプラム 9.49)サングレ(0点)

中森あずみが初日。サンディ・サングレをストレッチプラムで片づけた。

セモポヌメ(2点、ロシアン落としからの体固め 22.12)神塩(3点)

セモポヌメは右足を執拗に攻めて神塩の突進力をとめる。ほんでもって
「ウオー」
デスバレーボムで頭からマットへ。何とか返した神塩だったが、
「血祭りにあげてやる」
続いて繰り出したのは変形の裏投げ。神塩ナナシー、フォールを返せなかった・・・

(奥森リングアナは「ロシアン落とし」と決まり手を説明した)

Jウーマン(4点、裏拳からの片エビ固め 13.42 )B上原(2点)

波乱は伝染する。まだ見ぬ強豪のジョーカーウーマン。SPZ王者のブレード上原を殴り倒してしまった。
「ファンの皆様に申し訳ない」
ブレード上原は神妙な表情でコメント。なんとリーグ戦3つを消化した時点でセイウン草薙が6点で単独トップという画期的な展開。

***************************

第5戦は、大阪難波パワフルドーム大会。
「ウアアアア」
第2試合で村上千秋VS村上千春がものすごい場外乱闘を展開。レフェリーが何とかリング内に戻し、最後は村上千春が延髄斬りで1勝を返した。

中森(5点、ドラゴンスリーパー 12.41)S草薙(6点)

「セイウンさんは基本がまだできていません。そこを突けば、何とかなります」
要するにグラウンドに持ち込めばなんてことのない相手ということらしい。その言葉通り、寝かせてしまえばこっちのものとばかりに腕を極めては悲鳴を上げさせまくって主導権を握る。最後は相手の動きが落ちたところを狙ってストレッチプラム。これはなんとかロープに逃れたセイウンだったが続いてドラゴンスリーパーでしめあげられてはどうにもならず、無念のギブアップ。

「まあ、これで向こうも基本の大切さが改めて分かったでしょう」(中森あずみ)

Jウーマン(6点、ニーアタックからの片エビ固め 13.46)サングレ(0点)

 AAC外人対決はジョーカーウーマンが制した。これで勝ち点を6とし、トップに並んだ。サンディ・サングレ、初白星が遠い・・・

神塩(5点、アラビアンプレス24.39)REIKO(4点)

これもVIP公式戦でたくさんやったカード。一進一退の攻防が繰り返されたが、REIKOの延髄斬りをしのぎきった神塩が
「はいっ」
このシリーズ初めてのアラビアンプレスで3カウント奪取。

B上原(4点、裏拳からの片エビ固め 17.02 )セモポヌメ(2点)

今日負けたら優勝が絶望的になるB上原、相手のバックドロップを食らいながらも懸命に起き上がり、
「はっ」
裏拳で殴りつけてどうにか3カウント奪取。

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第6戦広島若鯉球場大会、第2試合で村上千秋が千春を裏投げで破り、入れ替え戦の対戦成績を4勝1敗として、VIP復帰を決めた。

Jウーマン(8点、ジョーカーアタックからの片エビ固め 15.51)中森(5点)

5点の中森と6点のジョーカーウーマンが直接対決。優勝争いにかかわってくる大一番だが、DDT、ノーザンと正統派で攻めてきたジョーカーウーマンに戸惑う中森、ドラゴンスリーパーで反撃するがロープに近い。
「これがペインだ」
最後はジョーカーアタック2連発。これで2敗1分けとなった中森、優勝は絶望的になった・・・

REIKO(6点、レッグドロップからの片エビ固め 14.35)セモポヌメ(2点)

得意の打撃でセモポヌメをダウンさせたREIKO、
「真鍋さん、技を借ります。」
勢いよくジャンプしてのレッグドロップ。これはまともに決まり、3カウントが入った。これでREIKO、2敗で踏みとどまった。

S草薙(8点、草薙流兜落としからの片エビ固め 25.42)神塩(5点)

セイウン草薙にとっては神塩の「負けないプロレス」は未体験ゾーン。攻めても攻めても相手は顔色変えず、逆に自らが疲れてきてしまう。
「隙あり」
そこへ強烈なバックドロップ。セイウン草薙これはきいたか。

それでもセイウン草薙、勝負を捨てず相手のボディプレスを自爆させ、フロントスープレックスで投げる。
「そおれっ」
しかし神塩2度目のバックドロップ誰もがこれで終わったと思ったが
ワン、トゥ・・・
草薙は2で返して、組みついた。

「はっ」
この土壇場で草薙流兜落としが決まった。神塩ナナシー頭からマットへ!!
「ワン、トゥ、スリー」
石川レフェリーがマットを3つ叩いた。
ええええええええええええええええええええええええええええ!!

広島若鯉球場が爆発した。神塩ナナシーがアンダーカードの選手に敗れてしまうとは。

神塩ナナシー、2敗1分けとなってしまい優勝争いから脱落。

「すみません、今日は…何もないです」(神塩)

B上原(6点、逆片エビ固め 10.49)サングレ(0点)

ブレード上原、全く危なげなくサングレを逆片エビで下して勝ち点を6とした。

第62回SPZクライマックス。リーグ5試合を消化して、セイウン草薙、ジョーカーウーマンが1敗でトップというまさかの展開。2敗で追うのがブレード上原とREIKO。

「今年は、面白いですね」(かいせつの杉浦美月)

「セイウン草薙がここまでやるとはね」(黒田社長)

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