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2012年7月17日 (火)

第1,345回 同率首位!

62年目1月
よくないことに、SPZ本社ビルが老朽化し、建て替えを余儀なくされ、56億円の投資を強いられた。

「老舗企業ともなると、カネが思わぬところで出ていくものだのう」
黒田社長がぼやく。

「新春ロケットシリーズ」開幕。

下半期リーグ戦も残り8試合、2位に2ゲーム差をつけているブレード上原、賞金奪取へラストスパートが続く。初戦山梨大会ではハルカの蹴りに流血しながらも、とっておきのラ・マヒストラルで3カウントを奪って勝利した。勝負タイム30分34秒。

勢いに乗るブレード上原は第2戦の大分大会でもハルカとの再戦をティロフィナーレで制した。残り6試合で2位の神塩に2ゲーム差。しかもそのうち3試合がここまで全敗の千秋戦なので、実質的には中森との3連戦で2勝すれば賞金獲得が確定する。

でもって第3戦の宮崎大会。ブレード上原VS中森あずみがメインで組まれたが、
「ぐっ・・:・・」
ストレッチプラムをかけ続けられて動きが止まる苦しい展開。しかし続くSTFを執念で耐えてネックブリーカーで反撃するもそこまでで、中森が2度目のストレッチプラム。20分17秒、これで上原は無念のギブアップ。2位の神塩とのゲーム差は1になってしまった。

そして第4戦鹿児島大会でもブレード上原は中森あずみのストレッチプラムにギブアップしてしまい、痛い星を落としこれで2位の神塩に並ばれてしまった。

ところがー

第5戦の熊本大会が駅前で起こった爆弾テロ事件の影響で中止になってしまった。
これによりまず4位との差が4ゲームとなっていたREIKOの5位が確定。来月はVIP残留をかけて入れ替え戦に回る。
そしてブレード上原は最悪でも同率1位が事実上確定。

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そしてシリーズ最終戦は新日本ドーム大会。

「次の試合に登場する初瀬唯選手はこの試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様より一層のご声援をお願いいたします」

定型文アナウンスの後、初瀬唯がリングへ向かった。地元大阪で市議会議員に立候補するため、プロレスを卒業するとのことである。対戦相手は新人のペガサス藤原。ペガサス藤原の巻き投げやらフロントスープレックスに投げられ防戦一方となった。なんとかドラゴンスリーパーで反撃するも振りほどかれてしまい、最後もアームホイップで転がされて、そのあとがっちり押さえ込まれて敗北。勝負タイム15分12秒。

―終わった、私のプロレス人生は・・・
起き上がって一礼した初瀬唯、さばさばとした表情で引き揚げた。

そして第2試合はフォルトゥナ紫月VS真鍋つかさ。
入社2年目のフォルトゥナ、同期の草薙がベルトを巻いたので、もう少し自己主張してもいい頃あい。この日は真鍋をコブラツイストで仕留めた。

続く第3試合は相羽和希VS村上千春。勝ったほうがアンダーカード2位となり、REIKOとの入れ替え戦に進出できる。
「これで決めちゃいます」
17分49秒、相羽和希がノーザンライトSHで千春を仕留め、入れ替え戦の出場権を手にした。

続く第4試合はセイウン草薙VSユーリ・セモポヌメ。すでにアンダーカード1位、VIP自動昇格が決まっているセイウン草薙、この日はSPZクライマックス優勝経験者のセモポヌメと真っ向勝負。しかし相手の張り手を食らって口の中を切ってしまい流血する苦しいファイトを強いられる。

―ベルトを持っているのだから、負けられない・・・・
草薙流兜落としが決まった。これで3カウントが入った。勝負タイム11分52秒。
その試合が終わると休憩。

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セミ前は神塩ナナシーVSハルカ。ここまで25勝11敗2分けで首位タイで来ている神塩、1000万円獲得の可能性を残すためには負けられない試合。
いつものように相手の攻めを受けながらゆったりと反撃する神塩、しかしこの流れにじれたハルカが
「アルティマシュート」
ジャンピング蹴りを叩き込む。ふらつく神塩、シャイニングウィザード、パイルドライバーで畳み掛ける。返すハルカ。DDTで反撃。身長があるのできつい
「もういっかい」
DDT2度目、神塩返す。ドドドドド
神塩パイル狙い、しかしハルカリバースで返す。カウント2、
しかし神塩冷静にボディスラムでハルカを投げると、
「はっ」
切り札アラビアンプレス。これで試合を決めた。勝負タイム28分19秒。これで26勝11敗2分けで公式戦を終えた。

敗れたハルカは16勝23敗の4位で全日程を終えた。
そしてセミファイナルに出たブレード上原は余裕の試合運びで村上千秋を下し、(10分0秒、ネックブリーカー)26勝11敗2分け、神塩と同率1位で終えた。

この結果を受けてSPZマッチメイク委員会は、次期2月シリーズで
「ブレード上原VS神塩ナナシー3番勝負」を行い、2勝したほうに賞金1000万円を与えることを発表した。

「く・・・」
村上千秋、0勝39敗という屈辱的な成績で終えた。3月からはアンダーカードでファイトすることになる。

メインは中森あずみVSREIKO。中森あずみが落ち着いてREIKOの打撃をさばき、最後は15分46秒、ストレッチプラムでギブアップ勝ちを収めた。中森あずみは26勝13敗の3位、REIKOは13勝26敗の5位に終わり、次期シリーズで相羽和希との7連戦に残留をかけることとなった。

そして、3位までに入った神塩、ブレード上原、中森あずみが8月のSPZクライマックス出場権を手に入れた。

メイン終了後、初瀬唯の引退セレモニー。
「ホンマありがとう」
派手な大技はない選手だったが、前座戦線を沸かせた名わき役がリングを去った。

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初瀬唯
SPZ55期
2063年5月3日、高松市体育館での対ミストレス・バイテン戦でデビュー。
2071年1月15日、新日本ドーム大会の対 ペガサス藤原戦で引退。
稼働月数93ケ月 出場試合数(概算)646試合
タイトル歴なし

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