第1,350回 新人2人採用
63年目4月
SPZも現有選手が12名という状況なので、新人スカウトで鈴木つばさ(愛媛県松山市出身)を採用。馬力はなさそうだが反射神経がよさそうだったので声をかけた。
「あと1人欲しいですねえ」
黒田社長、なるべく外人を呼ばずに済まそうという魂胆らしい。ということで急きょ新人テストを行ったが、今年は新人のレベルに難があり、かろうじて合格ラインに達するのが1人しかいなかった。
「石山と申します、よろしくお願いいたします」
石山法子(滋賀県大津市出身)採用。柔道の経験があり物おじしない性格が格闘技向けだと判断された。しかし、2人とも耐久力に難があったので、4月は巡業には帯同させず、横浜の道場に閉じ込めて基礎練習を課した。
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「旗揚げ62周年記念エッセンシャルシリーズ」開幕。
VIPレースは壮絶な星のつぶしあいが続いたが、首位固めをしつつあったのはやはりSPZ新王者中森あずみ。ブレード上原に2連勝し、相羽和希戦も2勝1敗で乗り切る安定感。頭一つ抜け出た感じだ。
最終戦は新日本ドーム大会。旗揚げ62周年記念興行ということで超満員の盛況。
第1試合はセモポヌメが得意のラリアットでミスティックベータを下した。
第2試合は真鍋つかさVSペガサス藤原。前月の対戦で勝っているペガサス藤原が自信を持ったファイト。しかし真鍋つかさも後輩に2連敗するわけにはいかないとハッスルし、最後は長期戦で動きの止まったP藤原へコーナー最上段からのミサイルキック。26分52秒の熱戦の末、ペガサス藤原を倒した。
続く第2試合はフォルトゥナ紫月VS村上千秋。ここへきて壁にぶつかった感のあるフォルトゥナ。この日も村上千秋のラフファイトにタジタジ。結局挽回できず、11分47秒、裏投げに敗北。
休憩前第4試合はREIKO VS村上千春。
「アンダーカードの査定試合に全部勝てば、VIPへ半年で戻れます」
しかし村上千春の蹴りが入ってしまったのか本来の動きではない。そのまま村上千春がトドメの掌底。23分48秒、REIKOが沈んでしまった・・・
その試合が終わると休憩。
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休憩明けはVIP公式戦、まずは相羽和希VSブレード上原。
REIKOとの入れ替え戦を制してVIPに上がった相羽和希、すでに一回り対戦を終えてここまで6勝9敗で来ているのはまずまずの戦績。この日もブレード上原とのドロップキックの撃ち合いで場内を沸かせる。しかしこの試合はブレード上原がうまく流れを作り、最後はバックドロップで3カウント奪取。勝負タイム16分48秒。
ブレード上原、ここまでの戦績は9勝7敗。エースにしてはいまいちの戦績。相羽和希、接戦をものにできないケースが多く6勝10敗。このままいくとS草薙やハルカと最下位争いか。
セミファイナルはハルカVSセイウン草薙。両者ここまで6勝9敗と星が上がっていない状況、セイウン草薙がノーザンを連発して追い込み、逆片エビ固めで悶絶させてから
「せいっ」
レッグドロップ一発。こういう小技もうまくなってきた。ハルカはこの後のフォールを返せなかった。勝負タイム12分45秒。セイウン草薙はこれで7勝9敗の4位、ハルカは6勝10敗。相羽と並んで最下位となった。
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そしてメインはSPZ戦、王者中森あずみ、初防衛戦の相手は元王者の神塩ナナシー。
「ベストを尽くす。それだけです。」
過去3度ベルトを奪取しているがその時はいずれも初防衛に失敗している中森。今回の相手ものらりくらりファイトの神塩なので楽な相手ではない。しかし今回は徹頭徹尾寝かせてグラウンドで攻めた中森ペースで試合が進み、中盤からはしつこくしつこくストラッチプラム。これで弱ったナナシー。
「い、いまだ」
前月同様に素早く組みついてボディスラムで投げてがっちり押さえ込む。疲労している神塩はフォールを返せなかった。勝負タイム51分40秒、長期戦の果てに中森あずみが初防衛に成功。VIPレースのほうもここまで11勝5敗と2位に2ゲーム差をつけての首位。神塩は9勝7敗となり、B上原と並んで2位タイという状況。
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