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2012年7月31日 (火)

第1,355回 混沌レースの結末

53年目7月

シリーズは東北地方を転戦。

第5戦福島大会。メインイベントはハルカVS相羽和希。
この試合で負けてしまうと5位とのゲーム差が4になり、最下位、自動降格が確定してしまう相羽、懸命のファイトを見せたが、ノーザンを返されると攻め手がなくなり。
「手加減はしません」
ハルカの長身を生かしたDDTを食らって相羽悶絶。勝負タイム19分3秒。

「もう一度、下で鍛えなおしてきます」(相羽)

************************

VIPレース首位争いはますます混沌。B上原と神塩のマッチレースだがそれにハルカが割って入る形となってきた。

第7戦千葉幕張大会。セミはブレード上原VSセイウン草薙。この試合で負けると5位が決まってしまい入れ替え戦が決まってしまうセイウン草薙。いっぽう優勝のために何が何でも勝っておきたいB上原、早い段階からティロフィナーレ、ネックブリーカーとたたみかけるB上原、そしてフェイスクラッシャー。セイウン草薙も兜落とし、パワーボムで反撃。両者ダウン。ワーワーワーワー。

先に立ち上がったセイウン草薙、コーナー最上段から珍しくボディアタックで飛んだ。これで3カウント。勝負タイム12分28秒。

メインはハルカVS神塩ナナシー。勝てば1位が確定する神塩が積極的に攻めてムーンサルト。しかしハルカもニーリフト連打。そしてDDT。この試合もどちらに転ぶかわからないいい勝負となったが、パイルドライバーで頭を打ってしまったハルカの動きが止まり、
「はい」
バックドロップ。1度目はぎりぎりで返したハルカだったが2度目は返せず3カウントを聞い..た。勝負タイム21分56秒。これでハルカの優勝可能性は消えた。

*******************************

そして最終戦は新日本ドーム大会。

第1試合はフェアリー三井寺VSアプリコットつばさ。新人同士の試合はアプリコットつばさがショルダータックルで制した。勝負タイム6分53秒。フェアリー三井寺、初勝利が遠い・・・

第2試合はペガサス藤原VSセモポヌメ。入社2年目の藤原、対戦相手セモポヌメのラフファイトについていけない。
「オッシャ」
ラリアットで吹き飛ばされて、バックドロップに力尽きた。勝負タイム11分53秒。

そして第3試合、
「次の試合に登場する村上千秋選手はこの試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様より一層のご声援をお願いいたします」

村上千秋、長い花道をバイクに乗って入場。
対戦相手はフォルトゥナ紫月。
いきなり殴りかかっていった千秋だが、うまく紫月に組みとめられスリーパー地獄にとらえられる。
「うごごごご・・・・」
ボディスラムで反撃し、場外戦に持ち込むも、なかなか主導権が握れない。
フォルトゥナ紫月、レッグドロップ。返す村上千秋、
ならばと紫月、コブラツイストに行くと見せかけてそのままグラウンドに移行して丸め込んだ。
「ワン、トゥ、スリッ」

ガイア尾白川レフェリーがマットを3つ叩いた。
「カウント早くね?」
 「いや、3つ入りました」
「しゃあねーな・・・・」

とりあえずレフェリーにクレームをつけた千秋だったが、チッと舌打ちしてそのまま引き揚げた。ヒールなので胴上げとか花束のセレモニーはなかった。

そして休憩前はREIKO VS村上千春。勝ったほうがVIP自動昇格がかかる大一番だったが・・・・
「ケケケケケケ」
村上千春のキック連打が入ってしまった。崩れ落ちるREIKO。
覆いかぶさる千春。そのまま3カウントが入った。勝負タイム20分18秒。
この結果村上千春がVIP自動昇格決定。敗れたREIKOは入れ替え戦に回ることになった。

**************************

休憩後はVIPリーグ上半期公式戦最後の3試合。

まず中森あずみVS相羽和希。中森が自分のプロレスを貫き、得意のグラウンド地獄で相羽をきりきり舞いさせてから、最後はボディスラムからがっちり押さえ込んで勝利。相変わらず隙のないプロレスをする。勝負タイム13分10秒、この結果相羽は11勝29敗の最下位。中森あずみは19勝21敗(うち不戦敗8)の4位が決まった。

セミはブレード上原VSセイウン草薙。前の試合の結果で5位、入れ替え戦が決まってしまったセイウン草薙だがこの日はブレード上原を攻め込み、ティロフィナーレを食らったもののなんとか返して、バックドロップで勝利。15分34秒の試合を制した。
セイウン草薙、18勝22敗(うち不戦敗8)の5位。ブレード上原は21勝18敗1分けの2位に終わった。

新日本ドーム大会メインはハルカVS神塩ナナシー。前の試合でB上原が敗れたため単独1位&1000万円獲得が決まった神塩ナナシー。気をよくしてメインのリングに立った。しかしSPZ王者ハルカも打撃で応戦したので盛り上がった。

ハルカのアルティマシュートも決め手にならず、神塩が懸命に応戦。試合は長期化した。しかし神塩が勝負をかけたアラビアンプレスは自爆。、ハルカ、レッグドロップを放つも、神塩カウント2で返す。けっきょくそのあと両者攻め手を欠き60分時間切れドローに終わった。

ハルカは20分19敗1分けの3位、神塩ナナシーは22勝16敗2分けで何とか優勝。しかしもっとも勝率の高い選手でも半年で16敗を喫するというのがいまのSPZの混戦模様を物語っている。

***************************

「アーやっとメイン終わったか。ポテチ2袋食っちまったぜ」
そのあと、村上千秋の引退セレモニー。

10カウントゴングの後、村上千秋が挨拶。

「辞めたくなったからやめる。それだけさ。いままでゼニ出して会場に来てくれて、ありがとう。これからは極悪レフェリーでもうちょっと稼ぐのでよろしく。」

SPZベルトには届かなかったが、勝気なファイトでSPZマットを盛り上げた選手が、現役を離れた。

***********************

村上千秋

SPZ54期として2062年5月6日、カイメッセ山梨大会での対 杉浦美月戦でデビュー。2071年7月23日、新日本ドーム大会での対 フォルトゥナ紫月戦で引退。稼働月数111ケ月、出場試合数(概算)807試合。

2012年7月30日 (月)

第1,354回 53年目7月 バトル・イン・盛岡

63年目7月
「ま、そこそこ稼げたし、いつまでも続けてられないよ」

SPZ54期、村上千秋が引退を表明。腰の負傷がどうにもならなくなってしまったらしい。引退後はしばらく会社に残り、雑用係兼レフェリーを務めることが発表された。

ハルカとセイウン草薙のファンクラブが結成された。若手の実力派2人も人気がでてきた。
真鍋つかさが首の負傷で欠場。

7月シリーズ「サマースターナイツシリーズ」開幕。
セイウン草薙が負傷から復帰。
「療養中もやれる範囲で体は動かしていました」
その言葉通り、欠場明けでも中森あずみに2連勝し上々の立ち上がり。

最下位争い、相羽和希がこの土壇場で神塩ナナシーに2連敗してしまい、厳しい状況。

第2戦秋田大会メインでSPZ戦が組まれた、王者ハルカ、初防衛戦の相手はブレード上原。

「が、頑張ります・・・・」(ハルカ)
「勝率が一番高いのは私だ。自信持ってやる。」
ティロフィナーレとアルティマシュート、どちらも決定的な必殺技を持っている。
「要するにどちらが先に必殺技をいい状況で繰り出せるかですね」

かいせつの杉浦が指摘。

しかし序盤はハルカのペースで進む。グラウンドでも巻き投げの応酬でもイニシアチブを握る。自信はなくてもリングに上がれば懸命のファイトを見せるところが彼女の長所。

「ハルカ選手が自信持ってやってますね。ベルトを取った自信があるんでしょうか」

そしてニーアタックで上原を吹き飛ばし
「たっ」
長身を生かしたブレンバスター。それも2連発。

「・・・・くうう」
ブレード上原、狼狽していた。
そこへタックルでなぎ倒され、
「はっ」
もう一度ブレンバスター。

ワン、トゥ、スリ

セブン山本がマットを3つ叩く。

これで試合は終わってしまった。勝負タイム39分11秒。王者が初防衛に成功。
「うーん…・上原選手どうしちゃったんでしょうかね・・・・まあ攻め込まれるともろい面が出てしまったんでしょうねえ・・・」

解説の杉浦美月、首をひねった。

*************************

そのあとシリーズは東北地方を巡業。
第3戦は盛岡大会。
「オラオラオラ」
第1試合は公開SMショー、今シリーズ限りで引退する村上千秋が3分35秒、アプリコットつばさを一方的に攻め込みボディスラムで試合終了。

「今日の相手は、雑魚だったなあ」

第2試合は村上千春VSフェアリー三井寺。
「おラオラ、泣いてみろよ」
新人のフェアリー、やはりまだプロの動きとは言えず、コブラツイストで悶絶し、そのあとドロップキックで崩れ落ちフォール負け。勝負タイム6分23秒。

第3試合はフォルトゥナ紫月VSペガサス藤原。

入社3年目の紫月、そろそろ飛躍してもいい頃なのだが前座戦線で壁に当たってしまっている。今日はひとつ後輩のペガサス藤原と対戦。
「はっ」
フォルトゥナ紫月が執拗なスリーパー攻め。それでペースを握り、相手が弱ったころあいで
「行きます」
ムーンサルトプレス炸裂。これで3カウントが入った。

休憩前第4試合はREIKOが登場。今日の対戦相手はSPZクライマックス優勝経験のある強豪外人、ユーリ・セモポヌメ。
VIP制を敷いて以来SPZはあまり外人を呼ばなくなっているが、セモポヌメはわかりやすい狂乱キャラが評価されたのか、準レギュラーで参戦している。

ガッシャーーン!

この日も場外フェンスにREIKOを叩きつけるなど残虐ぶりを発揮。そうして弱ったところへパイルドライバーで落とすクレバーさ。しかしこれでムッとしたREIKO、掌底乱打、
「アーッ!!」
REIKO、ジャーマンを狙ったが前方回転エビで切り返された。しかしセモポヌメもバックドロップ狙いを上から押しつぶされた。何回も対戦しているとえてしてこういうことになる。

「ガンガン、いっちゃうぞ!」
2度目のトライでジャーマンを決めたREIKO、13分57秒の熱戦の末勝利した。
「Shit」
敗れたセモポヌメ、3カウントを入れたセブン山本レフェリーに八つ当たりの蹴りを入れてから引き揚げた。その試合が終わると休憩。

**************************

休憩後、VIP同士の直接対決。
まずはセイウン草薙VS神塩ナナシー。
「はっ」
セイウン草薙がいい動き。空気投げの連発で相手に攻め手を与えない。そしてノーザン連発。あの神塩ナナシーが一方的に攻め込まれる展開。
神塩、苦し紛れにアラビアンプレスで反撃するもこれは草薙があえて受けた感がある。
「これでっ」
そのあと3度目のノーザンライトSHで3カウント。セイウン草薙が快勝した。4位の中森あずみを猛追。

そしてセミはブレード上原VS中森あずみ。ここまで20勝13敗1分けと首位につけているブレード上原だが、SPZベルトどりに失敗するなど絶対的な力はない。この日も中森のねちっこい攻めにタジタジ。しかし、
「ティロフィナーレ!!」
絶叫とともに繰り出した飛び蹴り、しかし腕でガードした中森、返す。
上原延髄、中森2で返す。
中森裏投げで反撃、B上原ぎりぎりで返す。両者ダウン。
ワーワーワーワー
ドドドドド
ここで先に立ち上がったB上原、フェイスクラッシャーを決めて3カウント。勝負タイム24分19秒。
ブレード上原、トップを死守。そして、中森あずみはついに5位のセイウン草薙に並ばれた。

***************************

盛岡大会メインイベントはハルカVS相羽和希。

晴れてSPZ王者になり、初防衛に成功したハルカが相羽を攻め込む。全く危なげない。相羽もノーザンライトSHで反撃したがこれはハルカがあえて受けた感が。そして最後はシャイニングウィザードで終了。勝負タイム20分19秒、ハルカは本当に強くなった。

2012年7月29日 (日)

第1,353回 ハルカ祝勝会

「手加減はしません、アルティマシュート」
がすっ
ジャンピングハイキックがさく裂。崩れ落ちる中森あずみ。
ハルカ、片エビでカバーに行く。
ワン、トゥ、スリー
セブン山本レフェリーがマットを3つ叩いた。
勝負タイム29分15秒。
「え…うそ…獲った…私」
ハルカがSPZ王者に。

ドワアアアアア

ハルカの腰に金色の古びたSPZベルトが巻かれる。信じられないといった表情のハルカ。あっさりチャンスをものにし、団体女王の座に輝いた。笑顔は見せず。呆然とした、いや、厳しい表情を崩さないまま勝利者賞のトロフィーと記念撮影におさまった。

「おめでとーございます!」

セブン山本レフェリー、ガイア尾白川レフェリー、後輩のフォルトゥナ紫月らと控室隅で恒例行事。未成年なのでビールかけはできず、代わりに炭酸水を使用した。

どばどばどば・・・・

ハルカ、こういう状況でも自分が団体トップに立ったという事実を飲み込めていない状況だった。

ー自分はプロレスに向いていない。なのになんで・・・・・

***************************

ガイア尾白川レフェリーの計らいで帰り道、立川駅近くの寿司屋でささやかな祝勝会を行った。若手選手は一心不乱に高級寿司を食いまくっているが、ハルカは浮かない表情だった。

「これから私、どうすればいいんでしょうか・・・・」

「そうねえ・・・」尾白川レフェリーがぼそっと。

「自分もベルト巻いたことはないからよくわからないけど、チャンピオンだって意識しないで今まで通りのファイトを日々やっていけばいいと思うよ。ただ試合順はベルト巻いてる間は一番後ろになるから、それが大変だと思う」

「うん・・・・」

「しっかりしなさい、大月遥!あなたもう入社4年目なんだから。会社を支える側に回らないと」

「は、はい・・・・」

ハルカは鉛のような寿司を食べた。

****************************

シリーズ終了後はオフで、軽めの調整をして巡業の疲れを取るのだが、SPZ新女王となったハルカにはインタビューなど取材の申し入れが相次いだ。

シリーズ終了翌々日にSPZ本社で行った週刊ハッスルのインタビューでも要領を得ない受け答えしかできず、立ち会ったセブン山本は頭を抱えた。

ー3年余りの苦労が報われましたね

「ええ・・・」

ー今後はどんなチャンピオンを目指していきたいですか。

「そ、そうですね・・・・今まで通り・・・自分のプロレスを・・・やる・・・だけ・・・」

取材の連発をこなした後、本社休憩所のイスに腰掛けペットボトルのお茶を飲むハルカ。

ふと廊下に目をやると、

ー自、自分の写真が…貼ってある!

SPZ本社名物、歴代チャンピオンの額縁入り写真の末尾に自分のがある。ベルトを巻いてもらった直後の写真だ。

ハルカ、表情がこわばった。

(ちょ、ちょっと待って・・・・・・っ・・・・・)

その1週間後に発売された週刊ハッスル。取材がああだったにもかかわらず、そこはライターさんと団体サイドが適度に脚色した。そして記事の最後には

「ハルカ18歳、その秘められた力は本人もまだ知らない。彼女がそのすさまじいばかりの眠れる力を解放させたとき、SPZの勢力関係は一変するだろう」などと書かれた。

2012年7月28日 (土)

第1,352回 ハルカ、頂点へ

63年目6月
「バトルアトランティス」開幕。

「傷を負ってしまいました」
前SPZ王者・セイウン草薙が腰を痛めて負傷欠場。ここへきての不戦敗8は痛い。リザーバーには前月同様にセモポヌメが起用された。

「1戦1戦、獲ってゆくだけです」

ブレード上原、気が付けばVIPレース首位。SPZ王者の中森あずみが負傷欠場の間にトップに躍り出て、18勝10敗の貯金8.相羽和希との3連戦も手がたく3連勝。第5戦福井大会で相羽を軽く追い込んで、最後は逆さ押さえ込みで渋く決めた。これで19勝10敗。2位の神塩とは3ゲーム差をつけた。

しかしブレード上原は第6戦の金沢第7戦の高岡と、神塩ナナシーとの直接対決で2連敗。これでゲーム差は1に縮まった。

************************

そして最終戦はさいたま大会。
第1試合はアプリコットつばさVSフェアリー三井寺。これが新人同士のシングル初対決。勝ったほうがプロ初勝利となる一戦。ぎこちないグラウンドの攻防でしのぎ合った後はスリーパーの応酬。

「えい」
アプリコットつばさのエルボー。これでガクッと崩れた三井寺、のしかかるAつばさ、そのまま3カウントが入った。8分17秒、アプリコットつばさ、プロ初勝利。
「や、やった・・・・」

続く第2試合はフォルトゥナ紫月VS真鍋つかさ。
いつものようにマイペースを崩さずねちっこいプロレスを展開するフォルトゥナ。しかし真鍋もドロップキックで反撃。攻め合いしのぎ合う両者。しかし紫月がコブラツイスト、ドラゴンスリーパーといやらしく攻め立て、真鍋が弱ったところをショルダータックルでなぎ倒して3カウント。勝負タイム23分33秒の熱戦を制した。

「私の勝ち・・・・・」

フォルトゥナ紫月も確実に力をつけてきている。

第3試合は村上千秋VSペガサス藤原。最近力を急速につけてきている入社2年目のペガサス藤原。村上のラフファイトにも懸命についてゆく。そして最後は一瞬で決まった。ペガサス藤原のスリーパーが入ってしまい、村上千秋はこらえきれずにタップしてしまった。勝負タイム14分43秒。

前半最後の試合はREIKO VS村上千春。この日のREIKO、体調でも悪いのか闘いぶりが今一つ。
「クククククク」
そこへ村上千春の蹴り連打、崩れ落ちたREIKO、覆いかぶさる千春。そのまま3カウントが入った。勝負タイム12分44秒。
「・・・・・っ」
勝てばVIP復帰が濃厚だったREIKO、肩を落として引き揚げた・・・・

***************************

休憩後はVIPの対決カード。
まずセミ前は相羽和希VSセモポヌメ。

ここまで11勝20敗と苦しい星勘定の相羽和希。この日もセモポヌメのラフファイトにタジタジ。場外乱闘で椅子攻撃を食らって流血。
「オラアアアアア」
最後はセモポヌメの豪快なレッグドロップを食らって悶絶。勝負タイム12分43秒。

これで相羽和希11勝21敗。負傷欠場中のセイウン草薙と並んで5位タイ。これでは翌月相当巻き返さないと自動降格もある厳しい状況。

セミはブレード上原VS神塩ナナシー。首位攻防の一戦だ。しかし神塩ナナシー、いつもの通りゆったりとしたファイト。、ブレード上原、ティロフィナーレを繰り出すが神塩もしっかり腕でガード。そのまま時間が過ぎて行って、30分タイムアップドローとなった。ブレード上原、ここまで19勝12敗1分けの首位。神塩ナナシー、ここまで18勝13敗1分けの2位。その差わずかに1ゲーム。

************************

さいたまドーム大会メインはSPZ戦、王者中森あずみ、2度目の防衛戦の相手はハルカ。一発のあるハルカをやや苦手にしている中森。金沢・高岡の前哨戦でも敗れている。

グシャッ

いきなりエルボーが入って口元から出血した中森。
―落ち着け。いつも通りやるだけ・・・

しかし動揺は隠せない。ハルカ、ひじ打ち連打。苦しいファイトを強いられた中森、ドラゴンスリーパー、スクラップバスターで反撃するがどうも力強さに欠ける。

―苦しい、が、負けられない・・・

中森、懸命にジャンプして延髄斬り2連発。
これ以上は受けられないと判断したハルカ。

「手加減はしません、アルティマシュート」

がすっ!

ジャンピングハイキックがさく裂。崩れ落ちる中森あずみ。

ハルカ、片エビでカバーに行く。
ワン、トゥ、スリー
セブン山本レフェリーがマットを3つ叩いた。
勝負タイム29分15秒。

「え…うそ…獲った…私」
ハルカが第178代SPZ王者に。
ハルカ、15勝17敗の3位。中森あずみ、13勝19敗の4位。

2012年7月27日 (金)

第1,351回 テメー、勝つ気あんのか!

63年目5月

「まあ、ケガは仕方ないです。きっちり直して夏場には戻ってきます」

SPZのVIPレースは混沌が続く、11勝5敗で首位を走っていた、中森あずみの右ひじの状態が悪くなり、無念の5月シリーズ負傷欠場。リザーバーには凶暴外人、ユーリ・セモポヌメが起用された。

***************************

初戦岡山大会で石山法子改めフェアリー三井寺のデビュー戦。滋賀県大津市出身ということで、「地味だとだれも覚えてくれない」とかいう理由で、セブン山本レフェリーの発案で実家近くのお寺の名前を付けられてしまった。

やはり何もできず、真鍋つかさのレッグドロップに3分ほどでやられてしまった。

VIPリーグは相変わらずの星のつぶしあい。中森欠場に伴いリザーバーのセモポヌメ戦で白星を稼げると思いきや、ハルカやセイウン草薙でもセモポヌメのラフ殺法に手こずり痛い星を落としてしまう。

第5戦松山大会、鈴木つばさ改めアプリコットつばさのデビュー戦、地元でのデビュー戦とあって大声援が飛んだ。

対戦相手は入社2年目のペガサス藤原
「フアッ」
いきなりタックル連発で弾き飛ばされるアプリコット。P藤原引きずり起こしてチョップの連打。これで崩れ落ちたAつばさ、あっけなく3カウントを奪われた。勝負タイム4分26秒。

**********************

最終戦は横スペ大会。

第1試合は新人のアプリコットつばさVS真鍋つかさ。やはりまだまだ勝負にならず、真鍋がタックル連発でひるませて、トドメのミサイルキック。勝負タイム5分12秒。

「んんー、40点。まだまだ打たれ強さが足りない」

第2試合はペガサス藤原VSミスティックベータ。ミスティックベータはパッとしない三下外人。この日も藤原の積極的な攻めに押されっぱなし。そのままアームホイップにやられてしまった。勝負タイム7分59秒。

続く第3試合はフォルトゥナ紫月VS村上千春。

「来な、不思議ちゃん。ボッコボコにしてやっから」

村上千春がフォルトゥナを挑発。しかしフォルトゥナ紫月も思いのほかしつこく腕関節攻めを見せたので試合は長引いた。

「このおっ、ちまちました勝負しやがって」
終盤、顔面蹴り、パワースラムでラッシュをかけた村上千春だったが、耐えきったF紫月、30分時間切れとなった。

「テメー、勝つ気あんのか!!」

勝ち星をとり損ねた村上千春が叫ぶが、フォルトゥナ動じず、淡々とした表情のまま引き揚げた。

休憩前はREIKO VS村上千秋。この試合はREIKOの打撃がテンポよく入り、千秋を流血に追い込む。村上千秋も場外での垂直落下ブレンバスターという荒技を繰り出したが、これでキレたREIKO、リングに戻るや延髄斬りで千秋を仕留めた。勝負タイム10分2秒。

*************************

休憩後はVIPのカード。まずセミ前は相羽和希VSハルカ。

「何とかなる相手。精いっぱいやります」(ハルカ)
打撃ならハルカなのだが、相羽にはガッツとレスリングセンスがある。しかしセイウン草薙のようにえげつない投げはあまり見せず真正面からくるタイプなので、ハルカにとっては比較的やりやすい相手。

「勝機」
アルティマシュートが命中。こうなるとハルカのペースだ。ニーリフト、シャイニングウィザードで仕掛けるハルカ。そして
「はっ」
高さのあるブレンバスター、1度は返した相羽だったが、2度目は返せなかった。勝負タイム11分59秒。

これでハルカの通算成績は9勝15敗、最下位だが5位とは1ゲーム差なのでまだチャンスはある。相羽和希の通算成績は10勝14敗の5位。

セミはブレード上原VSリザーバーのユーリ・セモポヌメ。
落ち着いてファイトしたブレード上原が危なげない試合運び、最後は裏拳で殴って3カウントを奪った。勝負タイム14分18秒。
「ふう」
ブレード上原、15勝9敗で単独トップ。今シリーズ全休した中森あずみは11勝13敗(うち不戦敗8)となり、一気に4位まで順位を下げた。

*************************

横スペ大会メインイベントはセイウン草薙VS神塩ナナシー。SPZ前王者と元王者の対決。神塩のゆったりペースをかいくぐりながら、空気投げを仕掛けてゆくセイウン草薙。しかし神塩もダイビングプレス2連発で反撃。そして、
「これでフィニッシュです」
切り札アラビアンプレスをさく裂させ、セイウン草薙から3カウント奪取。勝負タイム20分13秒。

神塩ナナシー、ここまで14勝10敗の2位。敗れたセイウン草薙は11勝13敗の3位タイ。

2012年7月26日 (木)

第1,350回 新人2人採用

63年目4月
SPZも現有選手が12名という状況なので、新人スカウトで鈴木つばさ(愛媛県松山市出身)を採用。馬力はなさそうだが反射神経がよさそうだったので声をかけた。
「あと1人欲しいですねえ」

黒田社長、なるべく外人を呼ばずに済まそうという魂胆らしい。ということで急きょ新人テストを行ったが、今年は新人のレベルに難があり、かろうじて合格ラインに達するのが1人しかいなかった。
「石山と申します、よろしくお願いいたします」
石山法子(滋賀県大津市出身)採用。柔道の経験があり物おじしない性格が格闘技向けだと判断された。しかし、2人とも耐久力に難があったので、4月は巡業には帯同させず、横浜の道場に閉じ込めて基礎練習を課した。

******************************

「旗揚げ62周年記念エッセンシャルシリーズ」開幕。
VIPレースは壮絶な星のつぶしあいが続いたが、首位固めをしつつあったのはやはりSPZ新王者中森あずみ。ブレード上原に2連勝し、相羽和希戦も2勝1敗で乗り切る安定感。頭一つ抜け出た感じだ。

最終戦は新日本ドーム大会。旗揚げ62周年記念興行ということで超満員の盛況。

第1試合はセモポヌメが得意のラリアットでミスティックベータを下した。

第2試合は真鍋つかさVSペガサス藤原。前月の対戦で勝っているペガサス藤原が自信を持ったファイト。しかし真鍋つかさも後輩に2連敗するわけにはいかないとハッスルし、最後は長期戦で動きの止まったP藤原へコーナー最上段からのミサイルキック。26分52秒の熱戦の末、ペガサス藤原を倒した。

続く第2試合はフォルトゥナ紫月VS村上千秋。ここへきて壁にぶつかった感のあるフォルトゥナ。この日も村上千秋のラフファイトにタジタジ。結局挽回できず、11分47秒、裏投げに敗北。

休憩前第4試合はREIKO VS村上千春。
「アンダーカードの査定試合に全部勝てば、VIPへ半年で戻れます」
しかし村上千春の蹴りが入ってしまったのか本来の動きではない。そのまま村上千春がトドメの掌底。23分48秒、REIKOが沈んでしまった・・・

その試合が終わると休憩。

*****************************

休憩明けはVIP公式戦、まずは相羽和希VSブレード上原。
REIKOとの入れ替え戦を制してVIPに上がった相羽和希、すでに一回り対戦を終えてここまで6勝9敗で来ているのはまずまずの戦績。この日もブレード上原とのドロップキックの撃ち合いで場内を沸かせる。しかしこの試合はブレード上原がうまく流れを作り、最後はバックドロップで3カウント奪取。勝負タイム16分48秒。

ブレード上原、ここまでの戦績は9勝7敗。エースにしてはいまいちの戦績。相羽和希、接戦をものにできないケースが多く6勝10敗。このままいくとS草薙やハルカと最下位争いか。

セミファイナルはハルカVSセイウン草薙。両者ここまで6勝9敗と星が上がっていない状況、セイウン草薙がノーザンを連発して追い込み、逆片エビ固めで悶絶させてから
「せいっ」
レッグドロップ一発。こういう小技もうまくなってきた。ハルカはこの後のフォールを返せなかった。勝負タイム12分45秒。セイウン草薙はこれで7勝9敗の4位、ハルカは6勝10敗。相羽と並んで最下位となった。

************************

そしてメインはSPZ戦、王者中森あずみ、初防衛戦の相手は元王者の神塩ナナシー。
「ベストを尽くす。それだけです。」
過去3度ベルトを奪取しているがその時はいずれも初防衛に失敗している中森。今回の相手ものらりくらりファイトの神塩なので楽な相手ではない。しかし今回は徹頭徹尾寝かせてグラウンドで攻めた中森ペースで試合が進み、中盤からはしつこくしつこくストラッチプラム。これで弱ったナナシー。

「い、いまだ」

前月同様に素早く組みついてボディスラムで投げてがっちり押さえ込む。疲労している神塩はフォールを返せなかった。勝負タイム51分40秒、長期戦の果てに中森あずみが初防衛に成功。VIPレースのほうもここまで11勝5敗と2位に2ゲーム差をつけての首位。神塩は9勝7敗となり、B上原と並んで2位タイという状況。

2012年7月25日 (水)

暑かったり涼しかったり20120725

こんばんわ。WAS没頭中筆者のkonnoです。

暑かったり涼しかったり体調管理が大変なこの頃です。まだアイスチョコもなかに走っていないので、自分の中では夏本番にはなっていないとは思うのですが・・・

■プロレス

アンディ・ウーの正体は新人の水木さんだった。

ちょっと前に酔拳を披露して全日の入門テストに合格したのがいたというニュースを読んだが、その新人が謎の中国人覆面レスラーというふれこみで、アンディ・ウーという名前でデビュー。しかもジュニアリーグ戦にいきなりエントリという破格の?扱い。もう一人の謎、エジプト人?レスラーのアウギュストス・エアリアルって誰だろう。

■相撲

日馬富士全勝優勝

先場所8勝7敗だったのにまさかの全勝優勝。いったいどうしちゃったのか。これで来場所は綱取り。白い子の勢いがいまひとつなので、昇進の可能性はある。下手に横綱になるよりは大関で長くやった方がいいとも思うが。(稼ぎ目的で来ている外国人力士が多くなってきている昨今、横綱も勝てなくなったら即引退ではなく、任意で降格可能にした方が良いとも思うのだが・・・)

旭天鵬2勝13敗

優勝直後の場所で初日から13連敗し、見かねた審判部が終盤、負けの込んでいる格下の2人と当てる優しさで何とか2勝。これで来場所は前頭11~12枚目あたりで再出発。あと2年、幕内を張れるか。

■野球

オールスター。中村ノリホームラン打ってMVP。

去年の今頃は浪人から這い上がって横浜に拾われて代打専門だったので(一塁ハーパー三塁村田だった)、村田が巨人行ってレギュラーを勝ち取りオールスターに選出され、第1戦で佑ちゃんからHR打ってMVP。生々流転だ。

■大津いじめ問題

要は教職員だけで学級の安全が図れない、全生徒が安心して勉学に打ち込める環境を提供できていないということなので、このさいすべての中学校の1クラスに1人ずつ、バウンサー(用心棒)をバイトで雇って教室に貼り付けたらどうか。雇用対策にもなって一石二鳥だと思う。

※38歳になっちまったぜ

働かされすぎで全身がギシギシ言っています。いざという時の体力をつけるためにスポーツジムに通ってます・・・・

2012年7月24日 (火)

第1,349回 あれの才能は認める。だがプロレスは何が起こるかわからない

62年目3月

シリーズ最終戦はさいたまドーム大会。

第1試合はセモポヌメが持ち前のパワーを生かしラリアットでミスティックベータを仕留めた。

第2試合、ペガサス藤原VS真鍋つかさ。一時はVIPまでポジションを上げた真鍋つかさもこの位置でファイト。持ち前のスピードでP藤原を翻弄。最後は得意のレッグドロップで…と思われたが、ペガサス藤原も返した。そして

「どうだっ」
フロントスープレックスを連発。そしてドロップキック。これで真鍋から3カウントを奪ってしまった。勝負タイム28分4秒。

「驚きましたねえ。真鍋選手も地力はある選手なのですが」(解説の杉浦美月)

続く第3試合はフォルトゥナ紫月登場。対戦相手は村上千春。

この試合は村上千春のキックが冴え、フォルトゥナをハイキックで蹴り倒して終了。勝負タイム15分22秒。

休憩前の第4試合、村上千秋VS REIKO。アンダーカード落ちした両者の対戦だが、直近の公式戦での対戦ではすべてREIKOが勝っているのでREIKOが落ち着いて打撃を入れてゆく。最後もタイミングよく掌を入れる。あせった村上が垂直落下ブレンバスターで反撃するが、これを受けきったREIKO、

「ええい!」
ジェットスマッシュでなぎ倒し3カウント。勝負タイム15分2秒。

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そして休憩後はVIP対戦のカード。まずセミ前は神塩ナナシーVS相羽和希。

下半期の覇者ながらここまでまさかの2勝5敗で来ている神塩。S草薙に3連敗したものの神塩に2勝し、ここまで3勝4敗で来た相羽。星の上がっていない両者、技がよく出た。最後は神塩がアラビアンプレス、ダイビングプレスの猛攻で相羽を仕留めた。

勝負タイム29分57秒の大熱戦。これで神塩、相羽の両者とも3勝5敗で最初のシリーズを終えた。

「1試合1試合、一生懸命やります。アンダーカードには落ちたくありません」(相羽)

「ファンの皆さんに申し訳ないです。来月は全部勝つつもりでやります」(神塩)

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セミはブレード上原VSハルカ。

「きょうは上原さん・・・・・あの蹴り(ティロフィナーレ)はもらわないようにしないと」
押していたのはブレード上原。若手の台頭が著しいとはいえ負けてられない。

―あいつは痛がり。苦しくなったら絶対崩れる。

そう考えて技を繰り出してゆくブレード上原。ネックブリーカーを豪快に決め、ハルカから3カウントを奪った。

このセミも29分15秒の熱戦。ブレード上原は5勝3敗で、ハルカは4勝4敗でシリーズを終えた。

「まだまだ、あいつには負けませんよ。先輩の貫録ちゅうことで。あいつの痛いところは全部知ってるから」(上原)

「次頑張ります」(ハルカ)

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そしてメインイベントSPZ戦、王者セイウン草薙初防衛戦の相手は、前王者中森あずみ。
「あれの才能は認める。だがプロレスは何が起こるかわからない」

不気味に言い残して中森あずみリングへ。SPZベルトを3回も巻いているので実力はトップクラス。

しかしセイウン草薙もデビューから2年を経て、粗さがなくなってきた。中森のグラウンド攻めにも懸命に応戦。しかし隙をついての中森ストレッチプラム。

「ぎ・・・っ」
苦悶の表情を浮かべながら耐える。そして抜け出すが中森、スクラップバスターを挟んでもう一度ストレッチプラム!

しかしセイウン草薙、ギブアップの言葉だけは吐かなかった・・・
―なぜ・・・?まあ、いいでしょう

ストレッチプラムを自ら解いてその瞬間正面から組みついて不意打ち気味のボディスラムでたたきつけて、すかさず片エビでがっちり押さえ込んだ。

「ワーン、トゥー、スリー」
セブン山本レフェリーがマットを3つ叩いた。やや高速カウント気味だったので、セイウン草薙、キックアウトが一瞬遅れてしまった。

勝負タイム48分32秒。

「…一瞬の機転で勝つことができた。これだからプロレスは奥が深い」
中森あずみ、4たび女王の座に。

セイウン草薙は4勝4敗、中森あずみは5勝3敗でシリーズを終えた。

2012年7月23日 (月)

第1,348回 誰が誰に勝ってもおかしくない試合

63年目3月
「ファイヤーソウルシリーズ」開幕。

興行用ポスターは珍しく6人の選手が掲載された。

神塩ナナシー、ブレード上原、中森あずみ、ハルカ、セイウン草薙、相羽和希がコスチューム姿で厳しい表情を見せている。

「上半期VIPシリーズ開幕!最強の女は誰だ!」というキャッチコピーが。

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上半期VIPレースが始まった。新たにVIP6人の枠に入ったのがセイウン草薙と相羽和希。
「いたっ・・・」
初戦青森大会、セミでいきなり団体エースのブレード上原とあたった相羽和希。

「力はあるけど、まだ顔じゃない」(B上原)
相手に適度に攻めさせてから、裏拳一発で相羽をひるませておいて、素早く組みついてのバックドロップ。これで目の前が真っ黒になった相羽、

「…これで終わり、ティロ・フィナーレ!」
ふっとぶ相羽、押さえ込むB上原。
しかし相羽和希、フォールをぎりぎりでを返して、懸命に組みついて裏投げ!
上原、懸命に起き上がるが、相羽組みついてもう一度、
「ええいっ!」
裏投げ。すかさず押さえ込む相羽、そのままカウント3が入った。
ええええええええええええええええええ!!

どよめく青森武道館。
「そんな・・・・ティロフィナーレを返すとは・・・・。私が甘かった。レイコさんを倒してVIPに上がってくるということは格段に腕を上げてるということなんだな・・・」

青森大会メインはセイウン草薙VSハルカ。
「ああ・・・・草薙さんの相手は怖いな」

ようするに頭から落とされるのが嫌なのである。ということで序盤からアルティマシュート、膝蹴りで攻め込む作戦をとった。しかしセイウン草薙も空気投げで反撃。
「手加減はしません」
戦いが長引くと受け身がとりにくくなる。そう考えたハルカはシャイニングウィザードで勝負をかけるが、返したセイウンもバックドロップ、パワーボムの猛攻。

―次はアレが来る、その前にっ・・・
2度目のシャイニング、しかし草薙は返してうまく組みついて押し倒し、そのまま足を取ってサソリ固めにとらえた。

「うぐぐぐ」
こらえきれずハルカはギブアップ。勝負タイム15分0秒。

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驚くことに第2戦の岩手大会でのVIP同士の同一カードはすべて昨日の青森と逆の結果に終わった。すなわち中森がSTFで神塩に勝ち、B上原が延髄斬りで相羽に競り勝ち、メインではハルカがS草薙を蹴り倒した。

「今回のレースは読めないですね、6人の実力がそんなに離れていません」
解説の杉浦が指摘する。

第3戦山形大会、SPZ王者セイウン草薙が故郷凱旋。相羽和希と対戦。

「相羽さんのこわさはよくわかっています。新人の頃よく潰されましたから」
こんどはVIP同士で相対。セイウン草薙、パワーボムを2連発。意外とこの人馬力もある。相羽返せず試合終了。

しかし今シリーズの上位戦線は「誰が誰に勝ってもおかしくない試合」が続いた。SPZ王者のセイウン草薙、同じ新VIPの相羽には3連勝したものの、テクニシャンの中森あずみ相手には2連敗。不安定な状況のまま最終戦のさいたまドーム大会を迎えた。

「これが理想のプロレス興行だと思う。強いファイターが6人いてしのぎを削りあう。マンネリだけどつねに筋書きの読めない展開。やっと形になってきたね。」(黒田社長)

2012年7月22日 (日)

第1,347回 62年目2月 トーナメント戦

62年目2月

最終戦横スペ大会、恒例のトーナメント大会。ことしは出場者が完全くじ引き選抜で決まる。

1回戦第1試合 相羽和希VSハルカ!!
1回戦第2試合、真鍋つかさVS村上千秋!!
ワー ドドドド。
1回戦第3試合、ペガサス藤原VS村上千春!!
1回戦第4試合、神塩ナナシーVSフォルトゥナ紫月!!

なんと実力者のブレード上原、中森あずみ、セイウン草薙、REIKOがいきなり落選してしまった。この4人は前座の試合に回る。とはいっても内容はいつもと同じなので、第2試合で中森がSTFでREIKOをギブアップに追い込み、休憩前第3試合でブレード上原がティロフィナーレでセイウン草薙をなぎ倒して勝利。

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そして、トーナメント。
ハルカ(20.0タックルからの片エビ固め)相羽

VIP入りが決まった相羽和希、ハルカの打撃をかいくぐって、組みついて投げる。
―ハルカさんに勝たなきゃ、VIPでやっていけない・・・
そう考えたのか、相羽懸命の攻め。しかし、

「手加減はしません」
ハルカ、得意のシャイニングウィザード、これで相羽の動きが止まった。しかし相羽も裏投げを決めた。両者ダウン、どちらに転ぶかわからなくなったが、先に立ち上がったハルカが体ごとぶつかるタックルで相羽を弾き飛ばし3カウント奪取。20分の激闘を制した。

ーハア、ハア・・・・

激闘を何とかものにしたハルカ、シャワールームへ行こうとしてスタッフに止められた。

「次の試合ありますから」

真鍋(12.41レッグドロップからの片エビ固め)村上千秋

アンダーカード落ちした村上千秋が登場。しかしスピードに勝る真鍋つかさにペースを奪われる苦しい展開。垂直落下ブレンバスターを仕掛けるが決定打にならず、
「そりゃあ」
レッグドロップに沈んでしまった。村上千秋、1回戦敗退・・・

村上千春(8.27、蹴り連打からの体固め)P藤原
「相手は新人だろ、なぶり殺しにしてやるよ」
容赦のない蹴りでP藤原を悶絶させる。あとは公開SMショー。村上千春が完勝を収めた。

神塩(13.49ダイビングプレス)F紫月

神塩がゆったりとしながらも危なげのない試合運びでフォルトゥナを下した。主力選手が軒並みエントリー落ちしているので優勝はほぼ決まったとみていい。

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そして準決勝。
ハルカ(6.33 ブレンバスターからの片エビ固め)真鍋

ー体力的にきつい、なんでこんなことしなくちゃ・・・・
1回戦の相羽戦で疲労しているハルカ、いきなりアルティマシュート、シャイニングウィザードの猛攻、最後は高さのあるブレンバスターで真鍋を撃破した。

神塩(16.46 ダイビングプレス)村上千春
圧勝で1回戦を突破した両者の対戦。やはり地力に勝る神塩が優位に立ち、千春の打撃を適度に受けながら試合を作ってゆく。千春も顔面蹴りを入れるなど健闘したが・・・

そのあと決勝まで15分のインターバルが置かれた。

ハルカ(11.30 レッグドロップからの片エビ固め)神塩

かくて決勝戦。神塩ナナシーVSハルカ。VIP公式戦でも負けていない相手なので神塩の楽勝かと思われたが、ハルカが短期決戦狙いで膝蹴りをガスガス入れてきて、神塩、苦悶の表情、ダイビングプレスも2度自爆というちぐはぐな攻め。
それでもパイルドライバー2連発で形勢を挽回し、
「それっ」
そしてアラビアンプレス、しかしハルカ懸命にロープへ。

両者ダウン
ワーワーワーワー
「これでっ」
先に起き上ったハルカ、シャイニングウィザードで反撃、しかし神塩カウント2.8で返す。

―これで…決める
神塩バックドロップ、ハルカ、ぎりぎりで返した。

ドドドドドド

―そんな?

首投げで神塩を転がしたハルカ、勢いよくジャンプ。そのまま神塩の喉元にレッグドロップを当てた。
「・・・グッ」
そのまま押さえ込むハルカ、
ワン、トゥ、スリー

ハルカ、トーナメント優勝。賞金200万円を手に入れた。
「あの・・えっと・・・勝てたみたいです」

優勝カップを手にしても厳しい表情を崩さないハルカだった。

2012年7月21日 (土)

第1,346回 ティッシュ箱くじ引き

62年目2月

「スノーエンジェルシリーズ」開幕。

このシリーズの目玉は相羽和希VS REIKOのVIP入りをかけた入れ替え戦7番勝負。同期の中森がトップで闘っているのにこんなところでくすぶっていられない相羽、初戦の沖縄大会ではダイビングプレスで、第2戦の和歌山大会では裏投げでREIKOから連勝。

そして第3戦三重大会でもREIKOをノーザンライトSHで倒し、VIP入りに王手をかけた。

第4戦滋賀大会の第2試合。登場した相羽和希はさすがに緊張した面持ち。
「あと、ひとつで、VIP・・・・」
 しかしこの緊張が災いしたのかREIKOに蹴り倒されて敗北。REIKOが踏みとどまった。

第5戦、岐阜大会。
「あと3つあるんですけど、今日勝つつもりでやります」
相羽和希、悲願のVIP入りへ向けて懸命のファイト。しかしREIKOも打撃では団体有数のキラーぶりなので、試合は白熱した。
「えいっ」
相羽パイルドライバー、これでREIKOから3カウントを奪い、4勝目をゲットし、VIP入りが決まった。勝負タイム13分12秒。

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そして岐阜大会からはメインでブレード上原VS神塩ナナシーの3連戦が。この勝者が下期VIPリーグ公式戦の賞金1000万円をゲットする。
まずは23分40秒、神塩がダイビングプレスで1勝。

そして第6戦静岡大会、後がないブレード上原、
「別に金のためにやっているわけではないのですが・・・・」

試合の方は、神塩ナナシーが執拗にじわじわじわと逆片エビで絞り上げてきてブレード上原苦しむ。
「これでっ」

ティロフィナーレで吹き飛ばしたが、両者ダウン、B上原追撃できない。そのまま60分時間切れドローとなった。これで対戦成績は1勝1分け。

この結果、SPZマッチメイク委員会は第7戦の長野大会でブレード上原が勝った場合は、勝ち試合の勝負タイムが短いほうを優勝者として認定する声明を出した。すなわちブレード上原が優勝するためには神塩を23分40秒以内に倒さないといけない。のらりくらりの神塩のファイトスタイルから言って絶望的な数字だ。

「だ、だから別にカネのためにやっているわけじゃあ・・・」(B上原)

第7戦長野大会、消化試合となった入れ替え戦最後の試合はREIKOが相羽を殴り倒して勝利し通算成績は、相羽の4勝3敗で終わった

で、長野大会メインイベント、例によって神塩のゆったりペースで試合が進行し、25分経過のアナウンスが流れた時点で場内どよめく。そのあとも神塩が落ち着いてファイトし、最後はスクラップバスターで30分4秒、ブレード上原を倒した。この結果下半期VIPリーグ公式戦の賞金1000万円は神塩ナナシーが獲得した。上半期リーグ戦から連覇を果たした。

「勝っちゃいました!」

1000万円の小切手を手にしてにっこり、ご機嫌ちゃんの神塩ナナシーであった。

そして最終戦は横スペ大会。

年に一度の湘南カップトーナメント大会だが、今年からは趣向をやや変えて組み合わせおよびエントリーを「くじ引き選抜」で決めることになった。現時点の所属選手12名のうち、トーナメントに出られるのは8選手のみ。

「では私がくじを引こう」

第1試合開始前、リング上のテーブルに置かれた空のティッシュボックス。その中に各選手の名前が記されたカードが入っている。SPZの黒田社長がこれを8枚引いてエントリー者が決まるのである。いかなる実力者であろうがくじ運が悪ければエントリーすらできないという無茶苦茶なルールだ。選抜される確率は3分の2。

黒田社長がティッシュ箱に手を入れ、次々にカードを引いてゆく。奥森リングアナが結果を次々とアナウンスする。

1回戦第1試合 相羽和希VSハルカ!!
1回戦第2試合、真鍋つかさVS村上千秋!!
ワー ドドドド。
1回戦第3試合、ペガサス藤原VS村上千春!!
1回戦第4試合、神塩ナナシーVSフォルトゥナ紫月!!

なんと実力者のブレード上原、中森あずみ、セイウン草薙、REIKOがいきなり落選してしまった。

2012年7月20日 (金)

第1345.7回 間奏曲2

パパとママは、仕事大好き人間。

ママはホテルで調理チーフとかでめちゃめちゃ忙しい。

パパはシステム会社の課長とかでめちゃめちゃ忙しい。

だから自分は聞き分けのいい子を演じる。

朝7時には家を出て、帰りは夜遅く。

土日も仕事が入って家を空けることが多い。

西明里(にしあかり)11歳、東京都渋谷区笹塚在住。

ママがたまの休みの日も、ママは仕事で疲れていて、顔色が良くないのでソファーでゴロゴロしている。そんなときママは言ってくれる。

「ひかるおばちゃんのとこ、行く?」

といってママは1万円札をくれた。

もう何回か行っているので、行き方はわかっている。都会っ子だから。

京王線で新宿に出て、新宿で「ウルトラあずさ」に乗って、本を一冊読んでいればそのうちに松本に着く。

松本でバスに乗り換えて、ちょっといなかにはいったところに、おばあちゃんの実家がある。

「あらー、よく来てくれたねー」

おばあちゃんはもう70代だけど、まだ元気で身の回りのことはできる。

「ちょっと病院行ってくるから、お留守番お願いね」

「はい」

おばあちゃんの家は広い。

笹塚のマンションの3倍はある。開かずの間がいくつもあって、探検みたいで面白い。

一番北側の部屋には、段ボールがいっぱい重なっていた。

おばあちゃんからも「危ないからそこで遊んじゃダメですよ」といわれてたけど、ウンで追う神経はある方だから。

段ボールの中は「監査記録」とか「決算短信」とか書いてあるわからない書類ばかりで、重いのが多い。

ひとつくらい財宝とか金塊とか札束とか入ってないかなーって思ってさがしていたら、ひとつだけ大きい割に軽い段ボールがあった。

「わっ・・・・と」

開けてみたら、靴がいっぱい入っていた。

「なに、この靴・・・・」

底がやけに薄いブーツのような靴が6足入っていた。

気になったのは、やけにかっこいい色使い。6足とも銀色の靴で、ピンクや赤、ブルーでぶち取りがされている。

そのときおばあちゃんが戻ってきた。

「おばあちゃん、この靴、なに?」

「・・・・!!」

おばあちゃんは一瞬厳しい表情になってたけど

「昔、おじいちゃんから貰ったのよ、お仕事で使ってただけ・・・・」

******************

私もそれ以上は聞かないでおいた。

おばあちゃんも昔、プロレスをやっていたんだ。

帰りの「ウルトラあずさ」の中、ちょっとコウフンしている自分がいた。

2012年7月19日 (木)

第1,345.5回 間奏曲

時に西暦2071年、

SPZ入社3年目のホープ、大月遥は順調に出世街道を駆け上げっていたかのように見えたが、内向的な性格ということもあり、精神的な落ち込みは激しいものがあった。

ー生きているのがつらい・・・・

オフの日、寮の自室でひとり落ち込む。

もともと痛いのが嫌なのにプロレス入りしてしまった彼女、周囲の評価は「まれにみる逸材」ということで社内のポジションをどんどん上げていったが・・・・

ーでも、ほかの仕事ではこれほど稼げない。

VIP(SPZ実力上位6名によるリーグ戦)に入ってから、個人グッズも制作されるようになり、売上額の10%が本人に入ってくるので、シリーズ参戦した時の手取りの月収も100万に近くなってきた。生活レベルはさして上げていないのでブルーライト銀行の預金残高が恐ろしい勢いで上がっていった。あと2-3年頑張れば家が買えるだけの金額になる。

でも上原さんの蹴りや草薙さんの投げで頭をやってしまった時の感覚を思い出すと、

ー正直吐き気がする。

試合前の控室、人一倍厳しい表情のハルカ、入場シーンでも厳しい表情を崩さない。試合で競り合いを制して3カウントを奪っても苦しそうな表情で一礼して引き揚げるだけ。それがかえって「真剣勝負に徹している」とファンに解釈されるのだからこの業界何が幸いするかわからない。

ーこのままどこかへ逃げ出したい

締切が迫って夜逃げする作家さんの話を聞いたことがあるが、なんとなくその気持ちがわかる。シリーズ前で地方巡業に出るとき、スーツケースに身の回りの品を詰めるのが本当に苦痛になってきた。

ー来月はリーグ戦じゃないから巡業はラクだけど、最後のトーナメントではだれと当るかわからない。

冬の寒さが身に染みる。会社の期待はどんどん大きくなってきている。上原さん神塩さんのトップ争いに自分や草薙さんが割って入っていく構図を期待されている。毎日メインやセミで戦って、意識が飛ぶまで相手の技を受けて・・・

ー誰か、助けてよ・・・・・

ハルカ、18歳の冬。

2012年7月18日 (水)

冷酒飲みまくる20120718

WAS没頭中筆者のkonnoです。

一気に暑くなってきました。

本業の仕事がちょっと大変なことになり、酒でストレスをまぎらわすこの頃です。

今週のスポーツニュースのようなもの

■野球

岩瀬沈没2回

長きにわたり抑えの切り札だった背番号13、巨人戦で代打阿部に打たれて1点差守れず。でも次の試合で雪辱して27S、しかし次の広島戦で連打を食らって被安打5、2点差守れずサヨナラ負け。やはりピークは過ぎていて、「名前で抑える」のも厳しくなってきているのか。高木ブチ切れ監督の判断が注目されます。

巨人貯金20来たー 圧倒的戦力と熾烈な内部競争がうまくかみ合っています。

■プロレス

全日ジュニアハイパーリーグ開幕。アンディ・ウーって誰なのか。公式サイトで戦況をチェックしたらカズハヤシに6分で負けていた。メインは諏訪魔征矢大森VSケア真田ドーリングの連戦。少しはカード編成にひねりを聞かせてほしいとも思うが、729後楽園への布石か。

■相撲

旭天鵬10連敗

先場所まさかの優勝をした旭天鵬だが横綱大関7連戦で調子を狂わされたのか、はたまたいつもの安全運転モードに戻っているだけなのか、勝てません。0勝15敗だと一気に幕尻近くまで落ちてしまうので一つでも二つでも勝ってほしいものですが。優勝争いは白い子と日馬が10連勝、これに2敗のキセが割って入れるかどうか。

今週はこんなところ。

2012年7月17日 (火)

第1,345回 同率首位!

62年目1月
よくないことに、SPZ本社ビルが老朽化し、建て替えを余儀なくされ、56億円の投資を強いられた。

「老舗企業ともなると、カネが思わぬところで出ていくものだのう」
黒田社長がぼやく。

「新春ロケットシリーズ」開幕。

下半期リーグ戦も残り8試合、2位に2ゲーム差をつけているブレード上原、賞金奪取へラストスパートが続く。初戦山梨大会ではハルカの蹴りに流血しながらも、とっておきのラ・マヒストラルで3カウントを奪って勝利した。勝負タイム30分34秒。

勢いに乗るブレード上原は第2戦の大分大会でもハルカとの再戦をティロフィナーレで制した。残り6試合で2位の神塩に2ゲーム差。しかもそのうち3試合がここまで全敗の千秋戦なので、実質的には中森との3連戦で2勝すれば賞金獲得が確定する。

でもって第3戦の宮崎大会。ブレード上原VS中森あずみがメインで組まれたが、
「ぐっ・・:・・」
ストレッチプラムをかけ続けられて動きが止まる苦しい展開。しかし続くSTFを執念で耐えてネックブリーカーで反撃するもそこまでで、中森が2度目のストレッチプラム。20分17秒、これで上原は無念のギブアップ。2位の神塩とのゲーム差は1になってしまった。

そして第4戦鹿児島大会でもブレード上原は中森あずみのストレッチプラムにギブアップしてしまい、痛い星を落としこれで2位の神塩に並ばれてしまった。

ところがー

第5戦の熊本大会が駅前で起こった爆弾テロ事件の影響で中止になってしまった。
これによりまず4位との差が4ゲームとなっていたREIKOの5位が確定。来月はVIP残留をかけて入れ替え戦に回る。
そしてブレード上原は最悪でも同率1位が事実上確定。

********************

そしてシリーズ最終戦は新日本ドーム大会。

「次の試合に登場する初瀬唯選手はこの試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様より一層のご声援をお願いいたします」

定型文アナウンスの後、初瀬唯がリングへ向かった。地元大阪で市議会議員に立候補するため、プロレスを卒業するとのことである。対戦相手は新人のペガサス藤原。ペガサス藤原の巻き投げやらフロントスープレックスに投げられ防戦一方となった。なんとかドラゴンスリーパーで反撃するも振りほどかれてしまい、最後もアームホイップで転がされて、そのあとがっちり押さえ込まれて敗北。勝負タイム15分12秒。

―終わった、私のプロレス人生は・・・
起き上がって一礼した初瀬唯、さばさばとした表情で引き揚げた。

そして第2試合はフォルトゥナ紫月VS真鍋つかさ。
入社2年目のフォルトゥナ、同期の草薙がベルトを巻いたので、もう少し自己主張してもいい頃あい。この日は真鍋をコブラツイストで仕留めた。

続く第3試合は相羽和希VS村上千春。勝ったほうがアンダーカード2位となり、REIKOとの入れ替え戦に進出できる。
「これで決めちゃいます」
17分49秒、相羽和希がノーザンライトSHで千春を仕留め、入れ替え戦の出場権を手にした。

続く第4試合はセイウン草薙VSユーリ・セモポヌメ。すでにアンダーカード1位、VIP自動昇格が決まっているセイウン草薙、この日はSPZクライマックス優勝経験者のセモポヌメと真っ向勝負。しかし相手の張り手を食らって口の中を切ってしまい流血する苦しいファイトを強いられる。

―ベルトを持っているのだから、負けられない・・・・
草薙流兜落としが決まった。これで3カウントが入った。勝負タイム11分52秒。
その試合が終わると休憩。

***************************

セミ前は神塩ナナシーVSハルカ。ここまで25勝11敗2分けで首位タイで来ている神塩、1000万円獲得の可能性を残すためには負けられない試合。
いつものように相手の攻めを受けながらゆったりと反撃する神塩、しかしこの流れにじれたハルカが
「アルティマシュート」
ジャンピング蹴りを叩き込む。ふらつく神塩、シャイニングウィザード、パイルドライバーで畳み掛ける。返すハルカ。DDTで反撃。身長があるのできつい
「もういっかい」
DDT2度目、神塩返す。ドドドドド
神塩パイル狙い、しかしハルカリバースで返す。カウント2、
しかし神塩冷静にボディスラムでハルカを投げると、
「はっ」
切り札アラビアンプレス。これで試合を決めた。勝負タイム28分19秒。これで26勝11敗2分けで公式戦を終えた。

敗れたハルカは16勝23敗の4位で全日程を終えた。
そしてセミファイナルに出たブレード上原は余裕の試合運びで村上千秋を下し、(10分0秒、ネックブリーカー)26勝11敗2分け、神塩と同率1位で終えた。

この結果を受けてSPZマッチメイク委員会は、次期2月シリーズで
「ブレード上原VS神塩ナナシー3番勝負」を行い、2勝したほうに賞金1000万円を与えることを発表した。

「く・・・」
村上千秋、0勝39敗という屈辱的な成績で終えた。3月からはアンダーカードでファイトすることになる。

メインは中森あずみVSREIKO。中森あずみが落ち着いてREIKOの打撃をさばき、最後は15分46秒、ストレッチプラムでギブアップ勝ちを収めた。中森あずみは26勝13敗の3位、REIKOは13勝26敗の5位に終わり、次期シリーズで相羽和希との7連戦に残留をかけることとなった。

そして、3位までに入った神塩、ブレード上原、中森あずみが8月のSPZクライマックス出場権を手に入れた。

メイン終了後、初瀬唯の引退セレモニー。
「ホンマありがとう」
派手な大技はない選手だったが、前座戦線を沸かせた名わき役がリングを去った。

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初瀬唯
SPZ55期
2063年5月3日、高松市体育館での対ミストレス・バイテン戦でデビュー。
2071年1月15日、新日本ドーム大会の対 ペガサス藤原戦で引退。
稼働月数93ケ月 出場試合数(概算)646試合
タイトル歴なし

2012年7月16日 (月)

第1,344回 ぬおおおー かっー

62年目12月仙台大会、メインのセイウン草薙VS中森あずみ戦は激烈な死闘となった。

「担架だ、2台いるぞ」
頭を押さえて動けない中森あずみと足が震えているセイウン草薙。大事を取って2人とも担架で控室に運ばれた。

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それでも試合はやってくる。第3戦名古屋大会ではセイウン草薙VSブレード上原のVIPリーグ公式戦。

「Sクラの借りを返しますよ」(B上原)

「ティロ・フィナーレ!」
ブレード上原の代名詞を食らって吹っ飛ぶ草薙、しかし草薙も兜落としで反撃、両者ダウン。先に起き上ったブレード上原がラ・マヒストラルで丸め込むが、草薙もカウント3ぎりぎりで振りほどく。そして草薙組みついて

「うあああっ」
バックドロップ炸裂。これでブレード上原も沈んだ。

翌日は広島若鯉球場大会。寒い中の屋外開催となった。

「はっ」
セミではこの日もブレード上原VSセイウン草薙戦。試合開始早々に兜落としを仕掛けた草薙だが、ブレード上原も何事もなかったかのように起き上がってドロップキックを叩き込む超絶展開にどよめき。きょうは連敗を回避したいB上原が必死に攻め込み、裏拳で殴ってひるませてのネックブリーカー。しかし草薙返してバックドロップ。ブレード上原も2で返す。しかし草薙もう一度バックドロップ。ブレード上原2で返して

「ぬおおおー かっー 」

自らに気合を入れるや
「ティロ・フィナーレ!」
ブレード上原、この土壇場でティロフィナーレをさく裂させどうにかカウント3をもぎ取った。

「恐ろしい存在だ・・・・」
ブレード上原、入社2年目で追いつかれてしまった後輩の力を感じていた。

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で、第5戦九州ドーム大会で3連戦の3つ目。
「もうこれは事実上のSPZエース決定戦ですよ」(解説の杉浦美月)

セイウン草薙、バックドロップで投げようとするがB上原も巧みに上から押しつぶす。そしてフランケンシュタイナーで反撃するが、最後は
「つうっ」
バックドロップをもらってしまい、頭を打ったところをセイウン草薙逆片エビ固め!

ブレード上原こらえようにも体に力が入らずどんどんエビぞり状態になって、
「あが・・・っ!」
たまらずタップ。これでブレード上原はセイウン草薙との3番勝負に負け越してしまった。

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そして最終戦はさいたまドーム大会。

第1試合はセモポヌメSVSミスティックベータの外人対決。例によってセモポヌメがパワーで圧倒し、最後はバックドロップでミスティックベータを退けた。

第2試合はフォルトゥナ紫月VSペガサス藤原。8分14秒、フォルトゥナがボディスラムでペガサス藤原を退けた。

そして第3試合は相羽和希VS初瀬唯。
―ボクはVIPで闘う。こんなところで足踏みしてられない。
裏投げでさくっと初瀬を仕留めた。勝負タイム8分15秒。その試合が終わると休憩。

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休憩後はセイウン草薙VS村上千春。リザーバー同士の対決。

「まぐれでチャンピオンになってテングになってんのかゴルァ」

しかし村上千春が一発狙ってきて蹴りの猛ラッシュ。追い詰められた草薙だが兜落としで反撃。場外へ逃げる千春、しかし草薙追ってきて
「はあっ」
なんと場外バックドロップという荒技を見舞う。場内どよめき。
もがき苦しむ千春。

セイウン草薙、リング内へ戻し、起き上がったところをドロップキックでなぎ倒して3カウント。勝負タイム18分55秒の熱戦を制した。

セミはブレード上原VS神塩ナナシー。現在トップを走っているブレード上原だが、2位の神塩とは2ゲーム差なので勝っておきたいところ。しかしお互い負けられない意識が災いしたのか、決め手を欠き30分時間切れドローとなった。試合内容はともかく、これでブレード上原が賞金1000万円へ向けて、半歩前進した。

メインはSPZ前王者中森あずみVSハルカ。打撃ならハルカなのだが、レスリング技術なら中森のほうが何枚も上、
「アルティマシュート」
ハルカのジャンピングキック、ニーリフト、シャイニングウィザードの猛攻、しかし何とかフォールを返した中森もドラゴンスリーパー、裏投げのお返し。どちらに転ぶかわからない試合となったが、
「うおっ!」
最後はSTOを決めた中森あずみがハルカをなぎ倒した。勝負タイム23分16秒。

年末のプロレス大賞、MVPはブレード上原が受賞。ペガサス藤原が最優秀新人。しかしベストバウトは受賞できなかった・・・・

2012年7月15日 (日)

第1,343回 担架だ、2台いるぞ

62年目12月
「歳末バトルグランデ」開幕。

VIPの村上千秋が首の負傷で欠場。そしてREIKOも欠場。

VIPリーグで2名欠場が出てしまったので、リザーバーをどうするかSPZの会社サイドは考えたが、けっきょくアンダーカード上位2名から、セイウン草薙がREIKOのところに、村上千春が千秋のところへ充当された。

「いまのセイウン草薙ならVIPの中でも存在感を発揮してくれることでしょう」(黒田社長)

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そして第1戦どさんこドーム大会はいきなりSPZ戦が組まれた。王者中森あずみ、初防衛戦の相手は、REIKOのリザーバーとしてこのシリーズVIPで闘うことになったセイウン草薙が抜擢された。

「自分のプロレスをしっかりやるだけです」(セイウン草薙)

「自分はまだベルトを防衛したことがないので、確実に勝ちを取りに行きます」(中森あずみ)

「入社2年目でベルト挑戦というのは破格の扱いですが、まあ将来のことも考えての抜擢でしょうね」(解説の杉浦美月)

タイトル初挑戦であるセイウン草薙。中森の緻密なレスリングにどこまでくらいついていけるか。

「プロレスは基本が大事。普段通りにやれば何とかなる相手」

そう、あの主力選手が軒並み敗れた8月のSPZクライマックスでも中森だけは完勝を収めているのだ。そして試合が始まるやグラウンドでねちっこく攻める中森。しかしセイウン草薙も

―このままじゃいけない

バックドロップで反撃、しかし後が続かず、逆に中森のスクラップバスターを連発で食らってしまう。

―負けたくない。

ここでセイウン草薙、2度目のバックドロップ。

「・・・・・ううっ」
頭を押さえてもがき苦しむ中森あずみ。これはキてしまったようだ。

「勝たせていただきます」
ここで伝家の宝刀・草薙流兜落としがさく裂。中森あずみはフォールを返せなかった・・・・
ええええええええええええええええええええええ!!
札幌どさんこドームが爆発した。

「最後のほうは本当に苦しかったのですけど、なんとか自分のプロレスをすることができました」
セイウン草薙、デビュー1年8か月で第176代SPZ女王に輝いた。

「・・・くっ・・・・向こうもそうとう強くなっていた・・・前より・・・」

中森あずみ、3度ベルトを巻いたが、いずれも防衛できず手放す仕儀となった・・・・

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その翌々日、仙台大会、メインは第1戦と同じくセイウン草薙VS中森あずみ。ノンタイトル戦だがお互い負けられない試合。

―同じ相手に2連敗はできない。潰す。

こんどは中森も死ぬ気でぶつかっていった。グラウンドの攻防でも圧倒。
「この技で眠ってください」
中森あずみ、ドラゴンスリーパー、しかしセイウン草薙、砕けそうな意識を繋ぎ止め、

「あああああっ!!!」
気合一閃。草薙流兜落とし。やや技のはいりが雑だったせいか、かえって危険な角度で中森がマットへ落ちた。懸命にカバーする草薙。中森あずみ返せず。勝負タイム32分15秒。

ドワアアアア

場内は称賛の歓声と拍手。

セイウン草薙、メインイベントで2連勝。しかし勝った草薙もドラゴンスリーパーの影響か、足元が定まらず立ち上がったものの、なかなかリングを降りられない。

「担架だ、2台いるぞ」(本部席のセブン山本)

頭を押さえて動けない中森あずみと足が震えているセイウン草薙。大事を取って2人とも担架で控室に運ばれた。

「うーん・・・SPZの時代が変わりましたねえ」(解説の杉浦美月)

2012年7月14日 (土)

第1,342回 62年目11月 ダイヤモンドシリーズ

62年目11月

「ダイヤモンドシリーズ」開幕。村上千秋が連敗街道まっしぐらでいらない子ぶりを発揮。トップ争いはブレード上原と中森あずみのデッドヒート。

最終戦は横スペ大会。

第1試合は初瀬唯VSセモポヌメ。やはりセモポヌメがパワーで圧倒し、裏投げ3連発で初瀬を仕留めた。勝負タイム9分15秒。

第2試合はペガサス藤原VSフォルトゥナ紫月。いきなりドラゴンスリーパーでP藤原の意識を遠のかせたフォルトゥナ。そのまましつこく絞め続けてギブアップを奪った。

第3試合は相羽和希VS真鍋つかさ。

「こんなところでくすぶっているわけにはいかない」
同期の中森がタイトル戦線に絡んでいるのにいまだアンダーカードから抜けられない相羽和希。この日は真鍋つかさをよく攻めて、ノーザンライト、バックドロップとたたみかけて勝利。勝負タイム12分1秒。

第4試合はセイウン草薙VS村上千春。

「はっ」
ここのところセイウン草薙が多用する空気投げ。しかし村上千春もキック連打で反撃し、セイウン草薙をダウンさせる。
「おらどうした、三流巫女」
しかしセイウン草薙も起き上がってノーザンライトSH2連発

「やべ」
村上千春場外へエスケープ。しかし場外戦でも形勢を変えられず、最後は3度目のノーザンでセイウン草薙が勝利。勝負タイム20分12秒。

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休憩後、VIPの公式戦。

セミ前は神塩ナナシーVS村上千秋。
村上千秋、空回りが続く。神塩相手に垂直落下ブレンバスター、ミサイルキック、裏投げ2連発を決めたもののもう一歩続かず、
「はいっ」
神塩がスクラップバスターで千秋を叩きつけて3カウント。勝負タイム14分13秒。

神塩はここまで14勝9敗1分けで3位につけている。一方の村上千秋は泥沼24連敗。5位とのゲーム差も11あるので自動降格が濃厚になってきた。

セミはREIKOVSハルカ。ともに打撃を得意とする選手、双方の打撃が交錯するエキサイティングな試合になった。ハルカ、ニーアタックでぐらつかせてDDT。この辺の組み立ても進歩した。

―これ以上、受けられない
REIKO、切り札のジェットスマッシュ!
しかしハルカもカウント2.8で返して
「アルティマシュート!」
ジャンピングハイキックが直撃。バッタリ倒れるREIKO。押さえ込むハルカ。これで3カウントが入った。勝負タイム17分19秒。

これでハルカは12勝12敗の4位につけ、REIKOは11勝13敗で5位。残り2か月、このままいくと入れ替え戦に回ってしまう。

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そしてメインはブレード上原VS中森あずみ、SPZタイトル戦。このシリーズの宇都宮と千葉で組まれた前哨戦は1勝1敗の互角。

「はっ」
いつものように地味で堅実に仕掛けてゆく中森あずみ。そしてストレッチプラムで延々痛めつける。
―ぐ・・・

窮地に陥ったB上原、ティロフィナーレ、ネックブリーカーで打開を図るが、中森あずみもひたすらストレッチプラムでギブアップを迫る。ただただ耐える上原。場内ハイテンションマックス。

「できればこの結末は避けたかったのですが、仕方がないです」

そして中森あずみ、ドラゴンスリーパーで決めにかかる。
「うげぇっ・・・・・」

ブレード上原、懸命にこらえたが落ちてしまった。危険と判断した吉見レフェリーが試合を止めた。
「担架だ担架!」

勝負タイム48分50秒、中森あずみがベルトを奪還した。

VIPレースもブレード上原は17勝6敗1分けで1位、中森あずみは17勝7敗で2位、その差はわずか0.5ゲーム差。

2012年7月13日 (金)

第1,341回 空気投げ発動

62年目10月

「ビッグパワーシリーズ」開幕。日本海側の都市を回るシリーズ。VIP公式リーグ戦で村上千秋は連敗街道を驀進し、いらない子ぶりを晒した。とにかく勝てないのだ。もう一人の新VIP、ハルカも、対REIKO,対中森あずみには負け続け、なかなか順位が上がらない。

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そして最終戦・新日本ドーム大会。

第1試合は初瀬唯VSペガサス藤原。なんと入社して半年のペガサス藤原が巻き投げやフロントスープレックスで攻め込み、場内をどよめかせる、しかし、初瀬唯、相手が攻め疲れるのを待ってから
「もう逃げられへん」

ドラゴンスリーパーで大逆転。たまらずペガサス藤原はタップ。第1試合から23分45秒の熱戦が展開された。

第2試合は相羽和希VSフォルトゥナ紫月。

同期の中森あずみはトップグループに入っているのに、ボクはいまだに前座戦線…

その意地か、積極的に攻めた相羽。裏投げ、バックドロップとたたみかけ、10分19秒、フォール勝ち。

そして第3試合はセイウン草薙VS真鍋つかさ。小気味よく動いてセイウン草薙のペースを崩そうとした真鍋だが、草薙も組み合って即投げつける独特のムーブで応戦。
「すげえ!」
「まるで空気投げだ!」

・・・・空気投げ・・・・

相手に触れたら、即投げているという 得体のしれない大技である。この技を習得するには、踏みこみの速さ、組みついて投げる際の瞬発力など、一朝一夕の修練では習得できず、過去柔道、総合格闘技などで、幾人もの猛者がこの技を体得せんと挑戦を重ねたがたいていは失敗に終わっている

空気投げの発動には 自らを追い込んで、いわゆる火事場の力的なものを発揮するとうまくいくケースもあり、そのために武道家の中には 雪山や崖っぷちなど厳しい自然条件の中 あるいは百人組手など無謀とも思える条件の中で修行を重ねて習得を図るケースも見られ その結果、再起不能に陥るものも珍しくない

空気投げが見られた代表的な例として 2009年の5月 両国国技館で、当時大関陥落の危機にあった大関千代大海がこの技の封印を解き、対戦相手の巨漢力士バルトを一瞬で投げ飛ばしたのは記憶に新しいところである

【高幡書房 世界格闘技禁断の技 より 】

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そのあと走りこんでのタックルを連発したS草薙、とにかく手数を意識して繰り出すことを覚えたらしい。真鍋もレッグドロップ、バックドロップとを繰り出すなど、見せ場は作ったが、最後はフロントスープレックス気味に投げ飛ばされて3カウントを奪われた。勝負タイム16分30秒。
これでセイウン草薙、アンダーカードの中でも序列を上げてきた。

休憩前は村上千春VSセモポヌメ。SPZクライマックス優勝経験のある強豪外人セモポヌメのパワーに歯が立たず、村上千秋敗北。勝負タイム10分36秒。

休憩明けの試合はセミ前。村上千秋VSハルカ。ここまでVIPで15連敗中の村上千秋。自分のレスリングを見失ってしまっている。この日も新鋭のハルカにズルズルと攻め込まれ、シャイニングウィザードに敗北。勝負タイム13分43秒。村上千秋はここまで0勝16敗。ハルカは7勝9敗。 

セミは神塩ナナシーVS中森あずみ。SPZの前王者と元王者が対戦。前半は飛び技でナナシーが押していたのだが、執拗なドラゴンスリーパーで攻守逆転。最後は息の上がった神塩を落ち着いてストレッチプラムで仕留めた。ここまで中森あずみは12勝4敗。神塩ナナシーは8勝7敗1分け。

そしてメインはSPZ戦。王者ブレード上原に対するは挑戦者REIKO。

「もう、次のチャンスはないかもしれませんね。悔いのないようにやります」
ここまで7勝8敗と星の上がっていないREIKO。後輩も中森あずみにベルト奪取で先を越され、そしてハルカ、そして来期にはおそらくセイウン草薙が上がってくる。

―1回は黄金のベルトを巻いておきたい。上原さんはどうにもならない相手じゃない。
上原のドロップキックを食らいながら懸命にチョップで反撃するREIKO。
しかしブレード上原も頭突き、ブレーンバスターとパワフルに攻める。
―とにかく打撃を入れないと・・・

REIKO、エルボーを叩き込んで隙をうかがうが、ブレード上原も強烈なスクラップバスターを連発。
―これ以上は受けられない
REIKO、ジェットスマッシュ。これで上原も尻に火が付き延髄で反撃、懸命にフォールを返すREIKO。ブレード上原、バックドロップ狙いもつぶされる。ならばと、
「ウォアッ」
バックを獲りジャーマンを狙うふりをしてすぐ正面に回り組み直し、強烈なボディスラム。そのままがっちり押さえ込んで3カウントを奪取。勝負タイム26分45秒。王者が2度目の防衛に成功。
ブレード上原、公式戦の通算成績も13勝2敗1分けとトップを快走。敗れたREIKOは7勝9敗と、気が付けばハルカと同率4位・・・・

2012年7月12日 (木)

プロレス技シリーズ28 ノーザンライトスープレックスホールド

リプレイが全く進まないので。プロレス技シリーズで

今回はノーザンライトスープレックス。

頭を相手の脇の下に入れ、両腕をロックした状態で後方に反り投げてそのままブリッジを効かせてフォールする技です。

この技の創始者は馳浩で、カナダ遠征中に見たオーロラの美しさにちなんで名付けたといわれています。

腕をロックされたままフォールされるので返しづらい技です。ジャーマン、フィッシャーマンに続く第3のスープレックス技として知られるようになりました。

全日マットで使いだしたのは確か記憶が正しければジョー・マレンコ。この技で渕正信を下して世界ジュニア王者になっています。

「食らった時に肩が腹にめり込むので返せなかった」と渕さんはコメントしていました。

最近では多くの選手がつなぎ技として使用していますが、相手の受け身技量を考えてか、腕をロックしないパターンで仕掛けるケースの方が多いようです。この場合フィッシャーマン同様、空いた手でブリッジしている相手を殴りつけてフォールを返せます。(6.26出雲大会の渕さんもこれで大和を殴って返していました)

WASでは実装されていますが、威力がジャーマン、タイガーに比べて低く、試合中盤のつなぎ技として使われてしまう不遇の技です。ただこのゲームは先に相手の体力を削ってしまえばまず勝てるゲームなので、ノーザンの乱れうちで飼ってしまうケースが結構あります。

2012年7月11日 (水)

梅雨明けも近い 20120711

こんばんわ。WAS没頭中筆者のkonnoです。

暑くなってまいりましたこの頃いかがお過ごしでしょうか。

今週のスポーツニュースのようなもの、行きます。

■美少女ゲーム「てにおはっ!女の子だって本当はえっちだよ」(7月27日発売予定)

アキバブログを巡回していたら妙に気になった。買うかもしれない。

だいしゅきホールドって言葉を覚えてしまった。

■大相撲名古屋場所開幕

先場所優勝の旭天鵬37歳はやはり3連敗

まあ相手がバルト白い子キセでは仕方ない。4勝11敗で踏みとどまってほしいものです。

3日目終了時点では菊、鶴、欧州が1敗と、大崩れする上位陣は出てきていない模様。

こんどこそ稀勢の里が優勝するか。白い子がパワーダウンしてきている今がチャンス。

■全日本プロレス次期シリーズはジュニアハイパーリーグ。

いつものメンバーにSUSHIとか謎の外人2人(アンディ・ウー&アエギュプトゥス・エアリアル)と豪華メンツ。参戦選手のギャラがかさんだのか、渕さんは水戸大会のみの参戦(VS中之上)。

■プロ野球

広島石井琢朗、出場選手登録外れる

新外国人エルドレッドトと入れ替わり。代打で打率147では仕方ない。コーチ兼任しているので二軍落ちではなくチームにはコーチとして帯同し、けが人が出た時のために調整は続けるとのこと。やはり今季限りなのか・・・

今週はこんなところ。

2012年7月10日 (火)

第1,340回 62年目9月 さいたまドーム決戦

そして最終戦はさいたまドーム。

第1試合はセモポヌメVSジョーカーウーマン。怪奇派外人同士の対戦がオープニングマッチを飾った。しかし前日の新潟で兜落としを2発くらった影響か動きに精彩を欠いたジョーカーウーマン、そのまま押し切られセモポヌメのバックドロップに敗北。

続く第2試合はフォルトゥナ紫月VSペガサス藤原。新人のペガサス藤原、先輩相手に懸命に食らいついてゆくが、フォルトゥナが腕関節をとって悲鳴を上げさせる。そしてコブラツイストを延々かけ続けて13分45秒、ギブアップ勝ち。

「次の試合に出場するhibari選手はこの試合が最後のファイトとなります、ファンの皆様より一層のご声援をお願いいたします」
そして第3試合はhibariの最終試合、対戦相手は前座仲間の初瀬唯。
「はっ」
いつものようにヘッドバットで先手を取るhibari、そして体ごとぶつかるネックブリーカー。初瀬も腕関節をとろうとするのだが力ずくで振りほどかれてしまうそして頭突きでまたもひるませてボディスラム。Hibariが最後も荒々しい攻め。

この日何度目かわからない頭突きで初瀬がダウン。覆いかぶさるがフォールは2、しかし初瀬がふらふらと起き上ったところを
「はっ」
至近距離からのラリアット一閃。力任せの一発で3カウントを奪った。勝負タイム17分13秒。Hibariは四方にお辞儀をしてから引き揚げた。

そして第4試合は相羽和希VSセイウン草薙。セイウン草薙、SPZクライマックスで準優勝したからといって、アンダーカード査定試合で取りこぼすことは許されない。しかし相羽のノーザンを食らうなど危ないシーンが見られた、なんとかボディスラムで投げ捨てて3カウント奪取。勝負タイム15分2秒。

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休憩後の第5試合は村上千春VS真鍋つかさ。7月まではVIPで闘っていた両者が対決。お互いVIP復帰のためには負けられない。真鍋もレッグドロップで追い込んだが、村上千春もタックル連打でペースを奪い返す。そしてお返しのレッグドロップ。しかし真鍋ロープへ。けっきょく村上千春、何度目かのタックルでなぎ倒したところを押さえつけて3カウント奪取。勝負タイム23分4秒。

セミ前はVIP公式戦、中森あずみVS村上千秋。延々とドラゴンスリーパーでしめあげた中森、これで千秋をわけわからなくしておいてドロップキックでなぎ倒してフォール勝ちを収めた。勝負タイム13分34秒。中森あずみ6勝2敗と上々の立ち上がり。一方の村上千秋は8連敗・・・・

セミはREIKO VS 神塩ナナシー。 得意の打撃がさえ渡ったREIKO、ジェットスマッシュ、掌底で主導権を握る。しかし神塩も要所要所で反撃したので試合は長引いた。
「えいっ」
ならばと掌底で殴り倒しておいてその隙にコーナーに登りダイビングプレスで落下、これでフォール勝ちをスコア。勝負タイム20分24秒。REIKOは5勝3敗の滑り出し。神塩は2勝5敗1分け。

メインイベントはブレード上原VSハルカ。昨日の新潟で初めてB上原に勝ったハルカ、懸命にB上原の攻めを受けて
「アルティマシュート!」
得意のジャンピングキックを叩き込んだが、今度は受けきったB上原、ボディスラムで反撃。しかしハルカ、ニーリフトで反撃、両者ダメージが深い。

(同じ相手に2連敗は絶対にできない・・・・)

奮起したブレード上原、

「これが、ほんとうの、必殺技だ!ティロ・フィナーーーーレ!」

絶叫とともに、ブレード上原がここで切り札のティロフィナーレをさく裂させ、ハルカを沈めた。勝負タイム22分4秒。ブレード上原は6勝1敗1分けの発進。ハルカは4勝4敗で最初のシリーズを終えた。

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メイン終了後、hibariの引退セレモニー。
10カウントゴングの後、SPZの黒田社長から金一封と記念品が贈呈された。
そのあとファンに最後のあいさつ
「応援ありがとうございました。」

不器用だが馬力のあった名わき役がリングを降りた。

“岩手の怪力”hibari
SPZ53期
2061年4月22日、どさんこドーム大会での小嶋聡美戦でデビュー。
2070年9月17日 さいたまドーム大会での初瀬唯戦で引退
稼働月数114ケ月、出場試合数823試合(概算)
タイトル歴なし

2012年7月 9日 (月)

第1,339回 リベンジ!

62年目9月

入社2年目でSPZクライマックス準優勝という快進撃を見せた若手、セイウン草薙。マスコミ各社から取材申し込みが相次いだが、セイウン草薙は最終戦でジョーカーウーマンに食らった凶器攻撃で負傷したため、道場での囲み取材のみ応じた。

「ああいう形で負けてしまったのは想定していなかった自分に甘い面がありました。切り替えて次のシリーズまでに、けがを治して頑張ります」

とりあえずはアンダーカードで結果を出して、来春のVIP入りをうかがう。

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最年長のhibariが引退を表明。

今頃になって村上千秋のファンクラブが結成された。

そして「ウルトラソウルシリーズ」開幕、岡山から始まって四国各地を転戦するシリーズである。

「はっ」
新しくVIP入りしたハルカ。初戦の岡山大会では村上千秋と対戦。こちらはVIPに戻ってきた選手。得意の打撃を連発し、最後はシャイニングウィザードでVIP公式戦初勝利を飾った。勝負タイム11分12秒。

第5戦松山大会でSPZ戦、王者ブレード上原に対するは元王者の神塩ナナシー。いちおういまのSPZの頂上対決。前月のSPZクライマックスでは時間切れ引き分けに終わっているが、このシリーズの徳島・高知での前哨戦はいずれもブレード上原がティロフィナーレで制している。そしてこのタイトル戦はお互い負けたくないという意識が強すぎ、淡々とした消耗戦になってしまった。

リングサイドの観客はもの食い、酒飲む人もいた、ようするにそうそう試合は動かないということだろう。で、悪い予感が的中し、そのまま両者攻めてを欠き、60分時間切れとなってしまった

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第6戦奈良大会、先シリーズSPZクライマックス最終戦で遺恨が発生したセイウン草薙とジョーカーウーマンの対決が組まれた。

「全力で行きます」

なんとセイウン草薙が延々と逆片エビ固めを仕掛けるという展開。ロープに逃れても引きずってまた逆片エビ。

「ギギギギ」

苦しそうにうめき声をあげるジョーカーウーマン。耐えきれず14分22秒、ギブアップの意思表示。

「やっぱり先シリーズ最終戦のあれ、根に持ってますね。」(かいせつの杉浦美月)

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そして第7戦新潟大会、第5試合でまたもセイウン草薙VSジョーカーウーマンの対決が組まれた。

「UAAAAAAAA」」

昨日の屈辱を晴らすべく、コール直後に奇襲を仕掛けたジョーカーウーマン、鋭いキックを連発。いきなりのエキサイティングな展開に場内どよめき。ムッとしたセイウン草薙は早い段階で草薙流兜落としを繰り出した、が、ジョーカーウーマンもすっくと起き上がる。

「き、効いていない・・・・?」

「私のような一流にとってお前の技を受けきることくらいたやすいこと。さあ、真の恐怖と痛みを知るがいい」

とか言って裏拳をぶちこむジョーカーウーマン。しかしセイウン草薙、フォールを返すや組みついてもう一度草薙流兜落とし、こんどはジョーカーウーマン頭からマットへ。

「ワン、トゥ、スリ」

セブン山本レフェリーがマットを3つ叩く。セイウン草薙がジョーカーウーマンに2連勝。先シリーズの借りを返した。

そして新潟大会メインで大波乱。ハルカがSPZ現王者のブレード上原に勝ってしまった。シャイニングウィザードで動けなくして置いてのコブラツイストでギブアップ勝ちを収めた。

「ま、まぐれです・・・・でも良かった」

いよいよハルカもトップグループに割って入ってきたか。

そして最終戦はさいたまドーム。

2012年7月 8日 (日)

出雲までプロレス観戦(4)

セミファイナル 6人タッグマッチ 諏訪魔 曙 浜亮太 VS 真田聖也 ジョードーリング 太陽ケア

レフェリーはチーフ格の村山大値が登場。誰が負け役をこなすのか筋書きが読めない6人タッグ。赤コーナー側のセンターに立つ諏訪魔、そして曙と浜の巨漢2人。豪華トリオだ。客席も沸く。ケアと諏訪魔の先発で始まった試合、静かな立ち上がりだったが、真田がつかまる展開に。曙と浜のデブ2人に追い込まれる展開。巨体を利したエルボードロップをまともに食らって真田大ダメージ。そして真田が浜を回転エビにとらえようとして失敗して潰されるおやくそくパターンも披露。

そして諏訪魔も真田を痛めつける。やはり先輩として上がってきた若手を叩き潰さないとと感じているのか。場外で真田を突き飛ばす諏訪魔。真田はふらつき、リングサイド最前列の女性ファンの上に倒れこんでしまう。

「なに抱きついてんだこらっ」諏訪魔が真田を捕まえてなおもいたぶる。

なんとかピンチを脱した真田がパートナーにつなぐ。どーリングはガタイの良さを生かしたパワフルな攻めを見せ、ケアはキックで応戦。河津落としも見せた。そして15分過ぎに試合が動きだし、リング上はいつのまにか真田と浜という状況。真田、ドラゴンスリーパーを見せたがこれはパートナーがカット。なおも場外では乱闘が続く間に真田が浜をうまく丸め込み3カウント奪取。

「あれ・・・・」という表情を見せる浜。大男、総身に知恵が回らなかったのだろうか。ともかくこれでドーリング真田ケアの3人で勝ち名乗り。勝利者賞の島根米をゲットして、地元の支援者らしき方と記念撮影。

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メインイベント 大森隆男 征矢学 VS船木誠勝 田中稔

往年のヒット曲「GET WILD」が流れ、世界タッグ王者・ゲットワイルドの2人がタッグベルトをかざしながら入場。対するのは実力派集団、スタックアームズの船木と田中。まあたぶん軽量の田中がつかまる展開だろうなと思う。しかしイケメンレスラーの田中稔、人気はあるようで出雲なのに横断幕は出てるし、今日の興行で唯一紙テープが舞った。

試合は大森と征矢が早いタッチワークで田中を痛めつける展開。田中も「この原始人めっ」と征矢に言い放って反撃するのだが、なかなか流れがつかめない。ようやく船木にタッチ。蹴りと関節技主体のファイトで大森征矢とやりあう。青コーナー下には第1試合に出た河野がセコンドにつき、ですます調で田中と船木に「そこです」「抜けられます」などとアドバイスを送るいい人ぶり。船木も大森を腕ひしぎ逆十字に捕らえるなど存在感を発揮したが、タッグマッチなのでカットされてしまう。

田中も腕ひしぎで大森を追い込んだが、しのぎ切った大森がアックスギロチンドライバー。これは船木がカットしたが、なんと征矢が船木をデスバレーのような感じで担ぎ上げてしまった。その間に大森がアックスボンバーで田中を仕留めて試合は終わった。勝負タイム19分くらい。
大森と征矢がマイクパフォーマンスをして(内容は来ていただいてありがとうございました的なものだったと思う)引き揚げた。

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メインイベントが終わったのが午後8時40分。全6試合、まあ今の全日本の地方興行を堪能できた。大森と征矢が体育館の出口でお見送り。「ありがとうございました」とファン1人1人と握手。売店ではKENSOがファンと記念撮影。「情熱をもってー、びちっとー」と絶叫。
会場の外に富士急行の大型選手バスが横付けされていて、試合を終えた選手たちがバスに乗り込んでゆく。出待ちで選手の私服を見るのも面白い。渕さんにお疲れ様ですとあいさつしておく。

選手を乗せたバスが出たのが9時半頃。夜行バスの11時までは間があったので、私は歩いて出雲市の駅前まで戻り、駅前の居酒屋で刺身を食べながら酒を飲んだ。そのあと23時の夜行バスで眠りながら京都へ向かい、翌朝、京都からのぞみで帰京、そのまま出社した。

2012年7月 7日 (土)

出雲までプロレス観戦(3)

2012.06.26全日本プロレス観戦記

お目当ての試合、渕正信VS大和ヒロシで、渕さんは8分5秒、横回転エビ固めで負けてしまった。58歳の選手がシングルマッチで出てノーザンライト受けること自体どうかとも思うが、あっさり負けた渕さん。まあ時代の流れか・・・

第3試合 KAI MAZADA VS カズハヤシ SUSHI

前半戦最後の試合はタッグマッチ。往年のヒット曲「スシ食いねぇ」に乗って、頭にマグロの握りを乗っけた覆面レスラー、SUSHI登場。緑基調のコスチューム。腰には「すし」と書かれたのれん状腰巻。正体は雷陣明のようだが、インディー団体ならともかく、老舗の全日本プロレスでこういうのはどうなのよとも思う。馬場全日本では考えられないことだ。

「へいらっしゃい」のパフォーマンス、そして寿司を握るポーズ。でも地方の客は沸いた。スシー!!の声援が飛ぶ。やはりわかりやすさは重要なのか・・・・

そしてゴング。裁くレフェリーはボンバ―斉藤。

カズハヤシとKAIはさすがジュニアの第一線どうし、スピード感あふれるハイレベルな攻防。バルザックのタンクトップを着たMAZADAはSUSHIをラフファイト交じりに追い込む。頭のマグロへカミツキ攻撃なんかも見せる。しかし8分ごろにやはり予定通り?戦いが二つに割れ、カズとKAIが場外でやりあう展開、リング上はMAZADAとSUSHI、この状況でSUSHIが得意のテッカマキで丸め込み3カウント。「まいどあり!」SUSHIが勝ち名乗りを受けてパフォーマンス。時代は変わった。

その試合が終わると休憩。売店では第1試合で勝った河野真幸、第2試合で勝った大和がサイン会をやっていた。

第4試合 KENSO VS 近藤修司

「TOKYO DRIFT」が流れ、赤いロングタイツ姿のKENSOがリングイン。四方のコーナーに上がって両手を広げるいつもの「エルアギラインペリアル」ポーズを決める。
試合のほうは近藤の攻めをKENSOが受ける展開。近藤がパワーを生かした殴る蹴るの攻め。KENSOはただ受けるだけという展開。時折KENSOもビンタで反撃するが単発。

客席から「ケンソー」コールが出るが、近藤が「ちゃんと応援してんのかー」とやり返し、場外乱闘で客席でコールが出たあたりまでKENSOを引きずって行ってなぎ倒すというサービス満点の荒々しい攻め。リングアウト寸前でリングに戻ったKENSO、そのあとも近藤の攻めを受ける苦しい展開。しかし10分経過のあたりでKENSOがスピアータックルで反撃に転じ、ニードロップ、葉隠れシャイニングウィザードと畳み掛けて3カウント奪取。

しかしダメージが深かったのかKENSO、勝った後もなかなか起き上がれず。まあ近藤のヒールぶりが光った一戦。そのあと立ち上がったKENSO、「しゃべってもいいですかー」から始まるマイクパフォーマンス。あいかわらずのわけわからんキャラぶりを見せつける。話の内容は「私が出雲が大好きです」のあと「ビチッとー、全日本、イヤーッ」と叫ぶ。KENSOワールド炸裂。

2012年7月 6日 (金)

出雲までプロレス観戦 (2)

2,012.06.26 全日本プロレス出雲大会観戦記

第2試合 渕正信VS 大和ヒロシ

「デンジャーゾーン」がかかり、渕正信が入場。大ベテランで知名度のある選手なので場内沸く。58歳の老選手にシングルマッチをやらせる全日本プロレスって。対戦相手はジュニアの若手選手、大和ヒロシ。バッキバキのいい身体をしている。

両者握手の後、試合開始のゴング。序盤から大和が仕掛け、渕を場外に落とすやプランチャで主導権を握る。しかし渕も素早い動きを見せてショルダータックルを連発。若々しい動きだ。そして渕は最近の持ちネタである「腰痛ボディスラム」を仕掛ける。

バァンッ。受け身の音。単純なボディスラムなのだが、これだけで場内沸く。仕掛けた渕も苦しそうな表情なのがポイントか。客席からの「もう一回!」コールに応じて渕さん頑張って計4回(だったと思う)もボディスラム。しかし続いて渕が仕掛けたバックドロップで切り返され大和が一回転して着地。不発に終わった。

大和は渕をコーナーに詰めて、自ら対角線に走って突進するが、渕はそのたびにかわしたりキックで迎撃したりという切り返しを見せる。まあ猪突猛進の大和と老獪な渕という構図か。

そして渕は首固めを連続で仕掛けるが大和も返す。渕は逆さ押さえ込みまで繰り出すが、これも大和返す。これで攻め手のなくなった渕、苦しい展開。大和の反撃が始まり、渕にノーザンライトスープレックス。

58歳でノーザン受けるって、渕さん大丈夫かとも思う。これは返した渕だが、大和、うまく絡み付いて横回転エビ固めのような形で丸め込んだ。ダメージがあったのか、渕さんはフォールを返せなかった。勝負タイム8分5秒。

「勝ったぞー」コーナーに上がって勝どきを上げる大和。意外にも大和がシングルで渕に勝ったのはこれが最初。やはり大和も来月のジュニアリーグに出る関係で、団体サイドとしては格上げさせたかったんだろうなとも感じる。渕は序盤の地味なプロレスがなく、攻めがやや早すぎたようにも感じる。やはり調子が悪いのか。

2012年7月 5日 (木)

6.26 出雲までプロレス観戦(1)

全日本プロレス 地方興行観戦記

2012年6月26日 出雲体育館

まだ島根県に行ったことがないので、島根県旅行のプランを温めていたころ、全日本プロレスが火曜日に出雲で興行を行うニュースが入った。しかも渕正信選手も巡業に帯同するという。これは行かねばなるまい。そう考えて、旅行中に無理矢理プロレス観戦を組み入れるプランを立てた・・・・

6月25日、22時、仕事がはねて、東京駅から旅立つ。寝台特急「サンライズ出雲」のB寝台個室「ソロ」で。個室といっても独房だが。閉所恐怖症の人はたまらない作りになっている。それでも個室内であぐらをかいて、赤ワインのハーフボトルを空ける。京浜東北線の電車と並走、帰宅途中の人々を横目に電車内で酒を飲む。熱海のあたりで寝た。

岡山駅で信号トラブルがあった影響で特急列車は遅れ、出雲市に着いたのが翌日11時15分。出雲は遠いところだ。大田市まで一両だけのディーゼルカーに乗り継ぐ。日本海がグッド。

6月26日、17時、三瓶山(1126m)登山を済ませ、出雲市駅前の日帰り温泉施設「らんぷの湯」で山行の汗を流した私は、駅ビル内の店であまりおいしくない出雲そばとしじみ汁を食べてから、駅前からタクシーに乗り出雲市体育館へ向かった。駅からそんなに遠くないところにあったので、タクシー代は初乗りの560円で済んだ。

出雲市体育館は大きめの体育館だが昭和30年代にできた施設なので、古さが目立つ。2階の当日券売り場で特別リングサイド2列目の席を購入し、プログラムを読みながら6時半の試合開始を待つ。売店で「GET WILD」Tシャツを買った。

ひな壇席を開放せず、リングの周りに椅子を並べただけなので500人くらいの収容力と思われた。しかし島根県は娯楽が他にあまりないのか、それとも団体サイドの営業力が強かったのか、椅子席はそこそこ埋まった。そして午後6時半、阿部リングアナがリングに上がり、例によって前説。

第1試合 河野真幸VS中之上靖文

デビューして2年以上が経過しているのにいまだ白星のない若手レスラー、中之上靖文。今日の対戦相手も三冠挑戦したことのある河野真幸なので厳しい戦いが予想される。前座試合らしく神林レフェリーのルール確認の後、両者握手してゴング。やはり実力差は歴然で河野の攻めに防戦一方。中之上が反撃しても河野の膝蹴り一撃で止められる。

地方会場ということを考えたのか、河野が逆エビ固めややたら滞空時間の長いブレンバスターなど、スタンダードなプロレス技で観客を引っ張ろうとしていたのが印象的。中之上もネックブリーカーやバックドロップで反撃するも後が続かず、河野が打撃かなんかでマットに這わせ、すかさずコーナー最上段に上がってのダイビングニードロップで中之上をしとめた。勝負タイム7分くらい。実力差はあったものの、まあ少しは中之上が頑張ったと思われる試合。

(続きます)

2012年7月 4日 (水)

ただただ眠い20120704

こんばんわ、WAS没頭中筆者のkonnoです。

そろそろ暑さを感じてきたこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか

◆7.1合同興行超満員

全日と新日が合同興行って。まあ全日が両国埋められないから合同興行にしたんだろうな。太陽ケアは秋山に敗れ三冠奪取ならず。やはりエース諏訪魔が頃合いを見て奪還・・・というストーリーラインがいいのだろうか。太陽ケアはすごみというかオーラがないんですよね。この間の島根でも見たけど。銀色のリングシューズばかりが印象に残るようでは。

渕正信58歳は第1試合に登場。KENSO&キャプテンニュージャパンとタッグを組んで勝利。

◆野球

金満巨人1位浮上。

対抗してくるのが70代ぶちぎれ采配の中日では・・・・・投手起用を巡って高木監督と権藤投手コーチがやりあったらしい。

石井琢朗の打率が147.

うっわー。通算1万打席まであと44なのだが、年齢からくる衰えなのか代打で出ても内野ゴロ。新外国人エルドレッドも来ることだし2軍で再調整してはどうか。

◆マラソン

川内優輝選手、ゴールドコーストマラソンに出場。2時間13分台という平凡なタイムで4位に終わる。

福岡国際で2時間7分台を出すことを目指しているというが・・・・次回出走は7/29の釧路湿原マラソン。

今週はこんなところ。

2012年7月 3日 (火)

第1,338回 大一番まさかの結末。第62回SPZクライマックス

62年目8月 SPZクライマックス

(ここまでのあらすじ)

アンダーカードから抜擢されたセイウン草薙がここまで4勝1敗の勝ち点8とまさかの快進撃。このまま突っ走るのか。並走するのはAACの怪奇派レスラー、ジョーカーウーマン。

第7戦は九州ドーム大会。

Jウーマン(10点 ジョーカーアタックからの片エビ固め)REIKO(6点)

勝てば優勝へ大きく近づくJウーマン、ボディスラム3連発など荒々しい攻めを見せる。REIKOは連戦の疲労か今一つ動きに精彩がない。

「フフフフフフ」
この日もジョーカーアタックが火を噴き、REIKOもジョーカーに屈した。ジョーカーウーマン、怪奇派パフォーマーと思われたが、B上原、中森、REIKOを軒並み連破するという離れ業をやってのけた。

神塩(7点、逆片エビ固め 13.0)サングレ(0点)

神塩ナナシー、いつも通りの落ち着いたファイトを展開し、サングレを逆片エビ固めで退けた。

セモポヌメ(4点、ギロチンドロップからの片エビ固め 13.40)中森(5点)

中森あずみ、対戦相手セモポヌメのパワーに太刀打ちできず。無念の敗北。

S草薙(10点、草薙流兜落としからの片エビ固め 11.05)B上原(6点)

勝てばまだ可能性が残るブレード上原だったが、初顔のセイウン草薙相手に有効打をくりだせぬまま、セイウン草薙が唐突に繰り出した草薙流兜落としに3カウントを聞いた・・・

「油断したわけではないのですが・・・」ブレード上原、頭を抱える。

「残りひとつ、しっかりやります」
セイウン草薙、あさって横浜でのジョーカーウーマンとの直接対決で勝てば優勝。恐ろしい子だ。

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そして最終戦は横スペ大会。

SPZクライマックスの優勝はセイウン草薙とジョーカーウーマンの2人絞られた。セイウン草薙、史上初の入社2年目、史上最年少での優勝は成るのか。

入れ替え戦はけっきょく村上千秋の5勝2敗で幕を閉じた。9月からは村上千秋がVIP入りすることになる。

そしてリーグ戦最後の4試合。

REIKO(8点、ジェットスマッシュからの片エビ固め 15.27)中森(5点)

この試合は盛り上がった。中森のグラウンド攻めに苦しんだREIKOだったが、ジャーマンで反撃し、ジェットスマッシュを叩き込んで逆転勝利。

「うーん・・・・・結果が出ませんでしたね」
中森あずみ、初出場のリーグ戦は5点に終わった・・・

そして大一番。

ワーワーワーワーワー
勝ったほうが優勝のセミ前。

Jウーマン(12点、ミサイルキックからの片エビ固め 9.41)S草薙(10点)

快進撃を続けるジョーカーウーマン、SPZ最後の砦はセイウン草薙。いきなりミサイルキックを放ったジョーカーが優位に立つ。一つ一つの技をちゃんと決めて、スピードもあるので厄介な相手だ。そして8分過ぎにレフェリーの死角をついて、リングシューズからナニかを取り出して・・・

ガッ

栓抜き凶器攻撃。セイウン草薙の喉を突いた。

「・・・・がっ!!?」

なんてことするんだ。そうまでして優勝したいのか。伝統あるSPZクライマックス62年の歴史で優勝決定試合で凶器攻撃で試合の流れが決まったなんてのは初めてのこと。

「ギギギギギ・・・」

喉を押さえてのた打ち回るセイウン草薙。その隙にコーナー最上段に登ったジョーカーウーマン。

「ウアイッ!!」

ふらふらと起き上ったセイウン草薙だが、気づいた時にはもう遅い

ガシイッ

ミサイルキックをまともに受ける。覆いかぶさるジョーカー。

「ワン、トゥ、スリー」
山本レフェリーがマットを3つ叩いた。

ブーブーブーブーブー

ブーイングの中ドヤ顔で勝ち名乗りを受けるジョーカーウーマン。ダークホースがSクラの優勝をかっさらっていった。セイウン草薙、最終戦で敗北。史上最年少の優勝は成らなかった。凶器攻撃のダメージが深く、試合後は医務室に直行した。

「確率でいえば私の優勝は驚くことではない」(ジョーカーウーマン)

「まあ、残念でしたけど、凶器攻撃を想定していなかったセイウン選手もどうかと思いますね。AACのヒールとやってるんですから。でもまあこれでセイウン選手、ああ見えて執念深いですから、コンチクショウと思ってますよ。今後の巻き返しが期待できますよ」(かいせつの杉浦美月)

セモポヌメ(6点、ラリアットからの体固め 10.28)サングレ(0点)

ざわめきの中始まったセミファイナル。向かってくるサングレへ迎撃のカウンターラリアット。これがまともに決まり3カウント。結局サングレは全敗に終わった・・・・

B上原(7点 時間切れ引き分け)神塩(8点)

優勝争いから脱落した両エースの試合が横スペ大会メインで組まれた。一進一退の攻防となったが、例によってのらりくらりファイトを見せた神塩が相手の攻め疲れを待って反撃。
「それっ」

神塩ナナシー、得意のパイルドライバー、上原2で返す。ここで試合終了のゴングが鳴った。時間切れ引き分け。

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メイン終了後、いつもなら表彰式だが、ジョーカーウーマンが勝った手段が手段なので、恒例の大トロフィーの授与は行われず、賞金200万円と副賞のブランドバッグは控室での手渡しとなった。準優勝のセイウン草薙も凶器攻撃のダメージが深く、横浜中華街のお食事券は後日道場で手渡された。
3位にはREIKOと神塩ナナシーが入り、それぞれスポーツドリンク12本が贈られた。

2012年7月 2日 (月)

第1,337回 波乱は伝染する。第62回SPZクライマックス

第4戦は名古屋しゃちほこ大会。

入れ替え戦は連日第2試合で組まれ、なんと村上千秋が3連勝。この日も垂直落下で千春を仕留め、VIP復帰に王手をかけた。

リーグ戦は毎年恒例の星のつぶしあいが展開された。

S草薙(6点、草薙流兜落としからの片エビ固め 10.47)REIKO(4点)

2連勝同士の対戦。先輩のREIKO相手にも臆せずタックルやボディスラムを繰り出していったセイウン草薙、しかしREIKOもジェットスマッシュで応戦、これで倒れたセイウン草薙へREIKOバックドロップ。これで決まったかと誰もが思ったが、セイウン草薙、フォールをぎりぎりで返すと、
「・・・はああっ!」

草薙流兜落とし炸裂。まともに食らったREIKO返せず3カウント。

ええええええええええ!
吉見レフェリーがセイウン草薙の手を上げる。フロックではなかったのか。
セイウン草薙まさかの3連勝。VIPのREIKOにも勝った。

中森(3点、ストレッチプラム 9.49)サングレ(0点)

中森あずみが初日。サンディ・サングレをストレッチプラムで片づけた。

セモポヌメ(2点、ロシアン落としからの体固め 22.12)神塩(3点)

セモポヌメは右足を執拗に攻めて神塩の突進力をとめる。ほんでもって
「ウオー」
デスバレーボムで頭からマットへ。何とか返した神塩だったが、
「血祭りにあげてやる」
続いて繰り出したのは変形の裏投げ。神塩ナナシー、フォールを返せなかった・・・

(奥森リングアナは「ロシアン落とし」と決まり手を説明した)

Jウーマン(4点、裏拳からの片エビ固め 13.42 )B上原(2点)

波乱は伝染する。まだ見ぬ強豪のジョーカーウーマン。SPZ王者のブレード上原を殴り倒してしまった。
「ファンの皆様に申し訳ない」
ブレード上原は神妙な表情でコメント。なんとリーグ戦3つを消化した時点でセイウン草薙が6点で単独トップという画期的な展開。

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第5戦は、大阪難波パワフルドーム大会。
「ウアアアア」
第2試合で村上千秋VS村上千春がものすごい場外乱闘を展開。レフェリーが何とかリング内に戻し、最後は村上千春が延髄斬りで1勝を返した。

中森(5点、ドラゴンスリーパー 12.41)S草薙(6点)

「セイウンさんは基本がまだできていません。そこを突けば、何とかなります」
要するにグラウンドに持ち込めばなんてことのない相手ということらしい。その言葉通り、寝かせてしまえばこっちのものとばかりに腕を極めては悲鳴を上げさせまくって主導権を握る。最後は相手の動きが落ちたところを狙ってストレッチプラム。これはなんとかロープに逃れたセイウンだったが続いてドラゴンスリーパーでしめあげられてはどうにもならず、無念のギブアップ。

「まあ、これで向こうも基本の大切さが改めて分かったでしょう」(中森あずみ)

Jウーマン(6点、ニーアタックからの片エビ固め 13.46)サングレ(0点)

 AAC外人対決はジョーカーウーマンが制した。これで勝ち点を6とし、トップに並んだ。サンディ・サングレ、初白星が遠い・・・

神塩(5点、アラビアンプレス24.39)REIKO(4点)

これもVIP公式戦でたくさんやったカード。一進一退の攻防が繰り返されたが、REIKOの延髄斬りをしのぎきった神塩が
「はいっ」
このシリーズ初めてのアラビアンプレスで3カウント奪取。

B上原(4点、裏拳からの片エビ固め 17.02 )セモポヌメ(2点)

今日負けたら優勝が絶望的になるB上原、相手のバックドロップを食らいながらも懸命に起き上がり、
「はっ」
裏拳で殴りつけてどうにか3カウント奪取。

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第6戦広島若鯉球場大会、第2試合で村上千秋が千春を裏投げで破り、入れ替え戦の対戦成績を4勝1敗として、VIP復帰を決めた。

Jウーマン(8点、ジョーカーアタックからの片エビ固め 15.51)中森(5点)

5点の中森と6点のジョーカーウーマンが直接対決。優勝争いにかかわってくる大一番だが、DDT、ノーザンと正統派で攻めてきたジョーカーウーマンに戸惑う中森、ドラゴンスリーパーで反撃するがロープに近い。
「これがペインだ」
最後はジョーカーアタック2連発。これで2敗1分けとなった中森、優勝は絶望的になった・・・

REIKO(6点、レッグドロップからの片エビ固め 14.35)セモポヌメ(2点)

得意の打撃でセモポヌメをダウンさせたREIKO、
「真鍋さん、技を借ります。」
勢いよくジャンプしてのレッグドロップ。これはまともに決まり、3カウントが入った。これでREIKO、2敗で踏みとどまった。

S草薙(8点、草薙流兜落としからの片エビ固め 25.42)神塩(5点)

セイウン草薙にとっては神塩の「負けないプロレス」は未体験ゾーン。攻めても攻めても相手は顔色変えず、逆に自らが疲れてきてしまう。
「隙あり」
そこへ強烈なバックドロップ。セイウン草薙これはきいたか。

それでもセイウン草薙、勝負を捨てず相手のボディプレスを自爆させ、フロントスープレックスで投げる。
「そおれっ」
しかし神塩2度目のバックドロップ誰もがこれで終わったと思ったが
ワン、トゥ・・・
草薙は2で返して、組みついた。

「はっ」
この土壇場で草薙流兜落としが決まった。神塩ナナシー頭からマットへ!!
「ワン、トゥ、スリー」
石川レフェリーがマットを3つ叩いた。
ええええええええええええええええええええええええええええ!!

広島若鯉球場が爆発した。神塩ナナシーがアンダーカードの選手に敗れてしまうとは。

神塩ナナシー、2敗1分けとなってしまい優勝争いから脱落。

「すみません、今日は…何もないです」(神塩)

B上原(6点、逆片エビ固め 10.49)サングレ(0点)

ブレード上原、全く危なげなくサングレを逆片エビで下して勝ち点を6とした。

第62回SPZクライマックス。リーグ5試合を消化して、セイウン草薙、ジョーカーウーマンが1敗でトップというまさかの展開。2敗で追うのがブレード上原とREIKO。

「今年は、面白いですね」(かいせつの杉浦美月)

「セイウン草薙がここまでやるとはね」(黒田社長)

2012年7月 1日 (日)

第1,336回 あと2年もすれば恐ろしい存在になるだろうが

62年目8月
恒例のSPZクライマックス。
出場は下記8名。

ブレード上原(20)

下期レギュラーシーズン1位
 5年連続5度目の出場

「優勝目指して、精いっぱいやる」

神塩ナナシー(19)

前回優勝 上期レギュラーシーズン1位
 2年連続3度目の出場
「やるからには、優勝を目指したいと思います」

REIKO (19)

2年連続2度目の出場 下期レギュラーシーズン3位
 「ガンガン行きます!」

中森あずみ(18)

初出場 上期レギュラーシーズン2位
 「変に意識せず、自分のプロレスをやるだけです。」

セイウン草薙(16)

初出場
 (VIPに入っていないが、アンダーカード選手のモチベーションアップを図るため、セイウン草薙が特別エントリーされた。)
 「全力で行きます」
所属選手はこの5名だけで、あとは招待選手。

ユーリ・セモポヌメ 

3年連続3度目の出場 第60回大会優勝
 「ウァハハハハ、ヨーロッパマットで鍛えた。今年は全員ぶったおしてやる」

サンディ・サングレ 

4年ぶり3度目の出場
 「AAC代表として、恥ずかしくないファイトをします」

ジョーカーウーマン

(初出場)
 「フフフフフ」

初戦の釧路大会は公式戦は組まれない通常の試合。しかしガチ勝負であることなので、リーグ戦出場者の中森あずみが村上千春に不覚。蹴りを食らって「少しやばい状況になった」のでフォール負けを喫した。

同様に釧路大会メインもブレード上原VSハルカの初対決。ハルカの打撃に手を焼いたブレード上原だが、ブレーンバスター2連発で体勢を立て直すと、ネックブリーカー、バックドロップの大技攻勢でけりをつけた。勝負タイム17分18秒。

―なかなか・・・やるようね。

9月からはVIPに上がってくる選手。今後が楽しみだ。

2戦目の札幌大会から地獄のリーグ戦がスタート。
S草薙(2点、ボディスラムからの片エビ固め 11.14)サングレ

VIPのレギュラーシーズン3位以上というのがSPZクライマックス出場の条件なのだが、セイウン草薙はSPZ本社サイドの意向で参戦が急きょ決まった。練習熱心で成長が著しく、アンダーカードの選手と組ませるよりはここで一流選手の壁に当てておいたほうが・・・というのが黒田社長の判断。

「つうっ・・・」

サングレのミサイルキックをもらってしまいふらつく草薙。そしてニーアタックをもらってピンチに陥ったが、組みついて

バァンッ
強烈なボディスラム。押さえ込むセイウン草薙。これで3カウントが入ってしまった。場内えええええ。
カウントは2だとセブン山本レフェリーに食って掛かるサングレだが判定は絶対。怒ったサングレはセブン山本に蹴りを入れて引き揚げた。ともかくセイウン草薙大きな1勝。

Jウーマン(2点、ニーアタックからの体固め 14.01)セモポヌメ

怪奇派対決はジョーカーウーマンが制した。ラフファイトと奇声交じりの打撃。セモポヌメも戸惑ったのか、得意の投げ技に持ち込めなかった・・・

神塩(1点 時間切れ引き分け)中森(1点)

30分の時間制限があるSPZクライマックス公式戦だろうが、ゆったりとしたファイトスタイルを変えない神塩、そして相手は基本に忠実に崩していく中森あずみだから、緊張感はそれなりにあるが山場のない試合となった。これで両者1点ロス。

REIKO(2点、掌底からの片エビ固め 15.02)B上原

VIP公式戦で散々当たっている両者の対決。直近1年の対戦成績はブレード上原の9勝3敗(不戦敗3はカウントしない)しかしこの試合はREIKOの打撃がよく入り、ブレード上原苦しい展開。なんとか、
「ティロ・フィナーレ!」

これで形勢逆転かと思われたが次が続かない。めげずに攻めたREIKO.ジェットスマッシュを叩き込みふらふらと起き上ってきたところを

がすっ!

掌底がまともに入って終了。
「うう・・・・最後のほうは何が何だか」

SPZ王者のブレード上原、殴り倒されていきなり黒星発進・・・

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第3戦は仙台大会。

REIKO(4点、ジャーマンSH 9.17)サングレ(0点)

REIKO、初戦の勝利に気をよくしたのか、よく攻めていって
「ガンガン行っちゃうぞー」
ジャーマンでベテラン外人のサングレから3カウント。REIKOが連勝スタート。

S草薙(4点、ボディスラムからの片エビ固め 13.59)セモポヌメ(0点)

「あと2年もすれば恐ろしい存在になるだろうが、現時点では私の敵ではない」

テクニックとラフを兼ね備えたセモポヌメのスタイルに防戦一方、しかしセイウン草薙、草薙流兜落としで見せ場は作る、が、
「オッシャー」
裏拳、セイウン草薙の意識が遠のく。しかしそれでも相手のジャーマン狙いを切り返したり、勝負は捨てなかったセイウン草薙、懸命にボディスラムで投げて、押さえ込んだ。

「ワーントーゥスリイ」

セブン山本レフェリーがマットを3つ叩いた。場内えええええ。なんでボディスラムで決まってしまうのか。

「あれは…全力でフォールの時に押さえ込んでますね。ああいう押さえかたされると返しづらいんですよ。あと山本レフェリーのカウントは微妙に速いんですよ」

解説者の杉浦美月が冷静に指摘。

「ウォォォォォォォ」
怒り狂ったセモポヌメは山本レフェリーにラリアット一撃。セブン山本は担架で運ばれた。

神塩(3点、パイルドライバーからの片エビ固め 14.31)Jウーマン(2点)

神塩ナナシー、引き分けた初戦の反省からか積極的に攻め、ダイビングプレス、パイルドライバーと畳み掛けて3カウントを奪取。
「初めて当たる相手でしたから、積極的に行こうと決めてました」

B上原(2点、回転エビ固め、12.08)中森(1点)

SPZ現王者と前王者の対戦は、巧みにくるっと丸め込んだブレード上原が初日を出した。
「こういう勝ち方もリーグ戦では必要です、シリーズ通しての配分というか」

第62回SPZクライマックス。REIKOとセイウン草薙が2連勝スタート(続きます)

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