第1,361回 真鍋つかさ最終試合
63年目10月
「まだまだ頑張りたいんだけど、身体が言うこと聞いてくれないの」
真鍋つかさが引退を表明。
シリーズ初戦沖縄大会のメインイベントでSPZ戦が組まれた
王者セイウン草薙、初防衛戦の相手は神塩ナナシー。
「まあ、やるだけやってみます」
神塩ナナシー、いつものゆったりファイトでセイウンと相対したが、20分ほど付き合ったセイウン草薙、いきなり草薙流兜落としで逆襲を始めそしてノーザン。
神塩もあわててアラビアンプレス、バックドロップを繰り出すが、セイウン草薙もバックドロップのお返し。
「ううっ」
これで目の前がぼうっとかすんだ神塩、無念の3カウントを聞いた。勝負タイム24分25秒
*************************
シリーズ第3戦からはセイウン草薙VSブレード上原の3連戦。ブレード上原がティロフィナーレで2連勝、追い詰められたセイウン、第5戦の滋賀大会でも懸命に応戦したが、バックドロップを押しつぶされてフォール負け。
「まだまだあいつには負けませんよ」
ブレード上原がSPZ王者を3タテ。
セイウン草薙これで自分のファイトを見失ってしまったのか、第6戦第7戦とハルカに2連敗してしまった。
************************
そして最終戦は新日本ドーム大会。
「次の試合に登場する真鍋つかさはこの試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様より一層のご声援をお願いいたします」
ドワアアアア
第1試合は真鍋つかさ最終戦、新人のアプリコットつばさと対戦。
やはりこのクラスの相手だとまだまだ余裕で、一方的に攻め立てて、
「これで終わり」
最後は得意のレッグドロップでアプリコットを仕留めた。勝負タイム7分19秒。
第2試合はフォルトゥナ紫月VSフェアリー三井寺。フォルトゥナが余裕のファイトで相手の攻めを受けて、そのあと
「はい」
パイルドライバー一発で三井寺を仕留めた。勝負タイム7分26秒。
続く第3試合はペガサス藤原VSセモポヌメ。入社2年目のペガサス藤原、外連味のないファイトでセモポヌメを追い込んだが、
「ぐわあっ」
裏拳で目の前が真っ黒になったところをネックブリーカーで敗北。勝負タイム12分29秒。ペガサス藤原、あと一歩だったのだが・・・
第4試合は相羽和希VSREIKO。VIP復帰のためにはお互い負けられない。この試合は相羽ペースで進み、バックドロップでフォール勝ち。
**************************
休憩後はVIP絡みのカード。まずは神塩ナナシーVS中森あずみ。実力派同士の対戦は息詰まる攻防の末、時間切れ引き分けに終わった。神塩ナナシーのダイブ技はことごとく自爆。
セミはブレード上原VS村上千春。 なんと村上千春のキックがタイミングよく決まり、ブレード上原を悶絶させ3カウントが入ってしまった。村上千春VIPでようやく初日を出した。
メインはセイウン草薙VSハルカ。このシリーズ5連敗を喫し奮起したセイウン草薙、バックドロップでハルカを仕留めた。勝負タイム23分9秒。
メイン終了後、真鍋つかさの引退セレモニー。
「今まで応援ありがとう。私の第2の人生も応援よろしく」
小柄な体格ながら無類のスピードとレッグドロップで、VIPにまでのし上がった名選手がリングを離れた。
真鍋つかさ
SPZ56期
2064年5月22日、カイメッセ山梨大会での対 吉原泉戦でデビュー。2071年10月22日、新日本ドーム大会での対 アプリコットつばさ戦で引退。稼働月数91ケ月 出場試合数(概算)666試合
タイトル歴なし
« 残暑お見舞い申し上げます | トップページ | 第1,362回 63年目11月ダイヤモンドシリーズ »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント