第1,367回 63年目1月 新春ロケットシリーズ
63年目1月
SPZはおよそ20億円を投じて、ここ数年の懸案だったグッズショップ全店の改装リニューアルを行った。いくつかの拠点では移転も行った。
「新春ロケットシリーズ」開幕。
初戦岡山武闘館大会、いきなり新年最初の興行でSPZ選手権、新王者ハルカに挑むのは元エース、ブレード上原。
「たぶん今回が最後の挑戦だろうなあ、まあでも相手が大月だからチャンスはあるよ」
そう言ってリングへ向かった上原。要するに相手はメンタルに難があるのでそこを突けば勝機がある。
「ティロフィナーレ!!」
20分過ぎに上原が得意のティロフィナーレ、ソバットを繰り出すが、ハルカも
「勝たせてもらいます。アルティマシュート!」
ハルカのジャンピングキック。これがまともに入った。ブレード上原崩れ落ちる。そして起き上がろうとしたときにシャイニングウィザード。
―強くなったな・・・・
もう足腰に力が入らないブレード上原、2度目のシャイニングウィザードで沈没。勝負タイム26分36秒、王者が初防衛に成功。
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そのあと一行は四国各地、奈良と巡業。しかし首位ハルカと2位セイウン草薙の賞金1000万円をかけた首位争いは激しく、残り2戦の段階で1ゲーム差。という状況。
第7戦新潟大会で追うセイウン草薙がノーザン、バックドロップの猛攻でブレード上原を追い込み、最後は8分49秒、パワーボムであっさりと勝利。
―ま、負けられない・・・・
メインに登場したハルカ、神塩ナナシーののらりくらりファイトに手を焼く。そのまま60分が過ぎ、時間切れドローとなってしまった。これで両者の差は0.5ゲームとなった。
シリーズ最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合はもはや前座名物となったアプリコットつばさVSフェアリー三井寺の新人対決。ぺちぺちしたチョップの撃ち合いがいかにも新人同士だ。なんと今回は三井寺がタックルでアプリコットつばさを弾き飛ばし3カウント。勝負タイム8分6秒。
外人同士のシングルを挟んで第3試合はフォルトゥナ紫月VSペガサス藤原。入社2年目のP藤原、先輩相手に果敢に挑んでいったのだが、ジャーマンを受けきられてしまって最後はコブラツイストの刑。ペガサス藤原脱出できず無念のギブアップ。勝負タイム13分49秒、
第4試合は相羽和希VSREIKO。負傷欠場明けの相羽だが、VIP復帰がかかっているので急ピッチで怪我を治し新春シリーズに仕上げてきた。この日もREIKOの打撃をかいくぐって、組みついて投げ技を繰り出す。もうそれしか勝つ道はないのだ。
「やっ」
掌底を食らっても元気に組みついてバックドロップを狙う。しかしこれは態勢が崩れた、両者ダウン。
相羽、起き上がってパイルドライバーを狙ったがリバースに返される。そしてREIKO掌底、鼻に入った、相羽流血
「このおっ」
相羽パイルドライバー、今度は決まったがREIKO2でフォールを返した!
ドドドドドド
そしてREIKO、これ以上は受けられないとばかりにもう一度掌底、ふらつく相羽へ
「けええー」
ジェットスマッシュ炸裂。飛び散る鮮血。、相羽が沈んでしまった。勝負タイム16分4秒。
これでREIKOはVIP昇格を決めた。
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そして休憩明けは中森あずみVSセモポヌメ。負けたら5位が確定してしまう中森あずみ、懸命のファイト。セモポヌメの力押しをかいくぐってパイルドライバー、スクラップバスターと攻め立てて勝利。
これで中森あずみ、18勝20敗1分けでシリーズを終えた。
セミはブレード上原VSセイウン草薙。この試合に負けると中森あずみに勝率で並ばれてしまうB上原、しかしセイウン草薙の投げまくり攻勢にタジタジ。最後は起き上がれなくなったところをレッグドロップ2連発に沈んだ。勝負タイム10分9秒。
ブレード上原、18勝20敗1分け。中森と並んで同率4位、入れ替え戦にはどちらが落ちるのかという話になったが、試合直後に本部席からアナウンスがあり、「入れ替え戦は前節の戦績の高いほうを上位とみなす旨の規定が適用される」とアナウンスされ、翌月の入れ替え戦は中森あずみVS相羽和希で行われることが発表された。
セイウン草薙は28勝11敗。(勝率718)メインの結果を待つ。
そしてメインはハルカVS神塩ナナシー。負けなければ優勝のハルカ、なんと60分間動き回り、グラウンドの攻防、そしてとりあえず出しておく軽い打撃。そのまま時間切れ引き分けに持ち込み、27勝10敗2分け(勝率730.)でリーグ戦を終えた。
勝利数はS草薙のほうが一つ多いのに、勝率上位が優勝という規定が適用され、ハルカが賞金1,0000万円をゲットした。
神塩ナナシー、18勝16敗5分け。3位でリーグ戦を終えた。
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