第1,385回 64年目11月 ダイヤモンドシリーズ
64年目11月
「ダイヤモンドシリーズ」開幕。
東北地方を回るシリーズ。初戦青森大会でブレード上原が3か月ぶりの復帰戦。
「まあ、休み明けなんで、感覚確かめながらやります」
青森大会の相手は同郷の後輩、神塩ナナシー。あんまり厳しい攻撃はやってこない人なので比較的やりやすい相手。
「ティロ・フィナーレ!!」
いつものように叫んでから必殺技を決める、一斉に瞬くフラッシュ。神塩ナナシー、大きく吹っ飛んだものの腕でガードして受けた。
―これが、自分の居場所・・・
そのまま両者譲らず、30分時間切れ引き分けとなった。
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最終戦は本拠地に戻って横スペ大会。深夜特番で全試合が放映されるので第1試合から杉浦美月さん解説でカメラが回った。
第1試合はアプリコットつばさVSフェアリー三井寺。
「技術はフェアリー選手のほうがありますね。体の線もできていますし」
SPZ巡業管理課課長、杉浦美月の解説は的確で辛口なのでファンにも好評であった。
「私のとっておき!!」
試合は攻め込まれたアプリコットつばさが逆転のシューティングスタープレス。この一発で3カウントが入った。
「三井寺選手惜しかったですね。あとはもう少し耐える力をつけないと上に上がれませんね。さして重くないあのシューティンスターでやられるのはどうかと思います」
勝負タイム7分59秒。
第2試合は相羽和希VS北条咲。
「これは相羽選手の勝ちでしょう。逆に言えば新人相手と当てられて彼女は奮起しなきゃダメなんですよ相羽選手。3分で片づけてもらいたいです」
しかし北条も裏投げからのフォールを返したので場内沸く。
「えいっ」
しかし相羽バックドロップ。誰もがこれで終わったと思ったが…返した!!!
「えええっ」
めずらしくかいせつの杉浦が声を上げる。そして北条、タイガードライバー、ブレーンバスター、もう一度タイガードライバーで反撃。
相羽返す。しかし北条3度目のタイガードライバー。
「・・・・っ」
フォールを2で返した相羽、態勢を立て直して2度目の裏投げ。
「ぬわあっ」
さすがにこれは返せなかった。勝負タイム10分15秒。
「いや、この試合北条選手が狙って勝ちに来てましたね。タイガードライバーを3回も入れましたから。まあでも相羽選手に受けきられてしまいましたね。その辺の精度アップが今後の課題かと」
第3試合は村上千秋VS神田幸子。
「クククク、弱すぎるな」
村上千秋は頭突き連打、掌底でぐらつかせる。そしてステップキック。神田も懸命にスリーパーで応戦したものの、村上千秋、すさまじい蹴り連打で神田をなぎ倒して3カウント。勝負タイム7分7秒。
「まあこれは予想通りですね。千春選手が先輩の貫録をしめしたということで」
休憩前第4試合はペガサス藤原VS REIKO。
「ペガサス藤原選手がREIKOの蹴り技をどれだけ受けられるかですね」
しかしペガサス藤原、相手の打撃を恐れずフロントスープレックス連発。これにあせったREIKOがジェットスマッシュ、掌底、延髄の猛攻、これでP藤原の動きがおかしくなった。
「いかんですね、目が死んでます」
しかし、掌底を入れられても、続くフォールをなんとかロープに逃れたP藤原、起死回生のジャーマン。REIKO返せず試合終了。
「藤原選手がジャーマン一発で決めましたね。そうとう練習しているんでしょう。」
勝負タイム24分36秒、ペガサス藤原がREIKOを撃破。敗れたREIKOはジャーマンで頭を打ってしまったのか、痛々しい表情で引き揚げた。
休憩後はVIPのカード。まずはフォルトゥナ紫月VSハルカ。
(続きます)
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