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2012年9月30日 (日)

第1,392回 64年目2月 トーナメント戦

64年目2月

スノーエンジェルシリーズ 最終戦 新日本ドーム大会

そしていよいよトーナメント戦。

中森(タックルからの体固め 7.47)F三井寺

トーナメント最初の試合は三井寺が中森に挑むカード。スリーパー攻めを見せた三井寺だったが、余裕で受けきった中森がタックルでなぎ倒し3カウント、手堅く準決勝進出。

フォルトゥナ(37.13 ドラゴンスリーパー)神塩

先月新日本ドームメインのタイトル戦カードがここで再現。ファンはどええええの歓声。マイペースのフォルトゥナ、神塩は神塩でのらりくらりファイト。この2人独特の「間」にファンは引き込まれたが、アラビアンプレスで優位に立った神塩が押す展開。

しかし2度目のアラビアンをかわされて流れが変わり、フォルトゥナがフランケンシュタイナー、これは2で返したが、神塩が息も絶え絶え。

「行きます・・・・」

そこへフォルトゥナ紫月、ストレッチプラム、ドラゴンスリーパーの攻めでついに神塩からギブアップの言葉を吐かせた。37分の熱戦を制したフォルトゥナ紫月、一礼して引き揚げた。

ハルカ(17.27 DDTからの片エビ固め)相羽

実力ナンバー2のハルカが相羽和希と対戦。ハルカが間合いを計りながらけん制気味の打撃を繰り出すシビアな試合を見せる。相羽もノーザンを繰り出すなど大いに健闘したが、最後はハルカのDDTが決まって終了。

S草薙(ノーザンライトSH 14.40)千春

優勝候補筆頭のS草薙、最大の難関であるティッシュ箱くじ引きを突破し、1回戦ではくせ者・村上千春と対戦したがまったく危なげないファイト。力のこもったパワーボムで追い込み、最後はノーザンで終了。

15分のインターバルの後準決勝。

中森(15.53 パイルドライバーからの片エビ固め)フォルトゥナ

この日2試合目の両者、神塩と37分やって汗まみれのフォルトゥナ、いきなりドラゴンスリーパーを仕掛けて落としにかかったが中森もロープに逃れる。なおもフォルトゥナ寝かそう寝かそうとするがいつもと比べて攻めが強引。やはり1回戦で37分やって疲れているのか。自分のプロレスができていない。

そこを突いて中森がSTO、ボディスラムで畳み掛ける。そして弱らせておいてストレッチプラム。これでフォルトゥナの動きが止まってしまった

「行きます」

パイルドライバーで試合終了。中森あずみが決勝進出。

S草薙(9.0 パワーボムからのエビ固め)ハルカ

団体ナンバー1とナンバー2の対決が実現、しかし相羽と17分やって疲れているハルカをS草薙が上手くパワーボムで料理した。

(終わった・・・・帰ろう・・・)

ハルカ、あまり粘らずに準決勝で姿を消した。

そして決勝戦。
S草薙(12.35草薙流兜落としからの片エビ固め)中森

お互い3試合目、疲労は隠せない。しかしアキレス腱固めで流れをつかんだセイウン草薙、パワーボムもきれいに決めた。中森もスクラップバスターで反撃したが、後が続かず
「勝たせていただきます」
セイウン草薙、必殺ムーブの草薙流兜落とし。頭から落ちた中森、返せず3カウントを聞いた。

トーナメントはセイウン草薙が優勝。賞金200万円を手に入れた。

2012年9月29日 (土)

第1,391回 マットを叩いて悔しがるブレード上原

64年目2月

「スノーエンジェルシリーズ」開幕。

VIPリーグも査定試合もないシリーズなので、そんなに殺伐としない試合が展開されたが、この2人だけは別だった。

VIP入れ替え戦、中森あずみVSREIKO。

3度目のVIP入りを果たすためには、実力派の中森から4勝を上げなくてはならない。初戦の沖縄ではドラゴンスリーパーにやられてしまったREIKO、2戦目の長野大会でも懸命に打撃で応戦したが、受けきられてしまい、疲弊したところをボディスラムで押さえ込まれて2敗目。勝負タイム13分27秒。

しかしREIKOも3戦目の静岡でジェットスマッシュをさく裂させ1勝を返した。だが、4戦目の岐阜で中森がSTFでギブアップを奪い3勝目を挙げ王手をかけた。

―もう負けられない。

不利な状態で迎えた第5戦三重サンシャインアリーナ大会。懸命に粘ったREIKOだったが、ドラゴンスリーパーで半失神に追い込まれ、起き上がろうとしたところをチョップで一撃され終了。勝負タイム25分9秒、中森あずみがVIPの座を守った。

それでもREIKO、第6戦の大津でタイガーSHで1勝を返すなど健闘し、入れ替え戦を2勝5敗で終えた。

そして最終戦、横スペ大会。

************************

第1試合開始前にSPZの黒田宏社長による「ティッシュ箱くじ引き」で、トーナメントの出場者及び組み合わせが決定された。電光掲示板にカードが発表されるたびに湧き起こる歓声。くじ運が悪いとエントリーすらできないむちゃくちゃなトーナメントである。

中森あずみVSフェアリー三井寺

神塩ナナシー VS フォルトゥナ紫月

ハルカ VS 相羽和希

セイウン草薙 VS 村上千春

選から漏れた6名はアンダーカードに回る。

*************************

第1試合は神田幸子VSアプリコットつばさ。

「自分はくじ運が悪いからたぶんそうなると思っていた」
上位の選手とあたるチャンスを逃した神田、第1試合に登場。いつものようにキックに活路を見出すファイト。アプリコットもミサイルキック狙いで挽回を図るが2回とも自爆。

「てりゃあ」
エルボーでなぎ倒して神田幸子が勝利。

第2試合は北条咲VS REIKO。

残念ながらVIP昇格はかなわなかったREIKOだが、この日与えられた役割を全うすべく元気のいいファイト。

がすっ!

流れの中でうまくあてた掌底で北条ダウン。そこへレッグドロップ2連発。流れるような攻めだ。
「えーいっ」

そして引きずり起こして
がすっ!
至近距離からの掌底一撃、崩れ落ちる北条、7分16秒、これで3カウントが入った。

続く第3試合はブレード上原VSペガサス藤原。アンダーカードに落ちるB上原とこれからVIPに上がるP藤原が熱い攻防を展開。

「まだまだあんたなんかには負けられん」

「いつまでも前の自分と思わないでください」

ペガサス藤原、コブラツイストで痛めつけてからのブレーンバスター。B上原苦悶の表情。

―やばいな。勝負に出よう

B上原、いつものように必殺技の名前を叫んでからティロフィナーレ、吹っ飛ぶ藤原だが起き上がるやすぐB上原のバックに回り、

「どーりゃーー」

見事なタイガースープレックスホールド、ブレード上原返そうとするが腕のフックも万全で力なく足を動かすが肩が上がらず無念の3カウントを聞いた。勝負タイム20分20秒。

バン!

マットを叩いて悔しがる敗者ブレード上原。完全に世代交代を印象付けてしまった、そしていよいよトーナメント戦。(続きます)

2012年9月28日 (金)

第1390.3回 小料理屋の出会い

時に西暦2073年、1月下旬

SPZ元王者は戸塚駅ちかくの裏通りを歩いていた。

ハルカが足しげく通っている「小料理 すずなみ」。

SPZ60期、ハルカ(本名:大月遥)は料理ができないので、マネーパワーに物を言わせ外食率100パーセントという状況だった。

メガネをかけ、髪型を変えているのでぱっと見ではわからないが、ハルカはSPZの看板レスラーの一人で、きょうも新日本ドーム大会で神塩ナナシーと30分ドローを演じてきた。

「いらっしゃい!今日は」

店番のおばさんが挨拶する

「ビールと・・・・ハムエッグ定食、ください」

ハルカ、20歳になりやはりプロレスの痛みをまぎらわすためか、酒に逃げてしまった。

「ほい」

おばさんがビールの大瓶とグラスを差し出す。

ハルカ、手酌でビールをグラスに注ぐ。

んぐんぐんぐ・・・・

おいしそうにビールを飲むハルカ。

「いらっしゃい・・・・」

車いすで厨房に入ってきたこの店の総店長、鈴波かすり。

ガス台の前で立ち上がるや、ふらつく手つきでハムエッグを作り出す。

店長が添え物のキャベツを刻む。

「焼けたー、ツムギ、皿だして」

「はいー」

 「そのお年で・・・まだ働かれるんですか」

ハルカが問う。

「んー、私は生涯現役。1日10食作れなくなってもねぇ、動けるうちは働かないと。倒れるときは前のめりよー」

ハムエッグの皿を受け取るハルカ。見栄えはともかく、半熟の焼け具合が秀逸だ。

「いやー、引退してって言ってるんだけどね、いうこと聞かないし、お医者さんも「それで気が張っているからいいんでしょう」とかいってるんでねー」

店長が苦笑いする。かつては鈴波かすり、自分の店を戸塚に持っていたのだが、運営面を含めて店を切り盛りするのがしんどくなって、15年前くらいに店を閉めてからは娘夫婦が経営する居酒屋に身を寄せ、総店長の肩書を与えられて助っ人料理人として働いている。

「それじゃあ、ごゆっくりー」

鈴波総店長が車椅子に乗って奥へ引っ込む。

ハルカはハムエッグを食べながらビールを流し込んだ。そのあと大盛りごはんを味噌汁で流し込み、「すずなみ」を後にした。

(みんな戦ってるんだ。、この街で・・・・)

あと2,3年頑張れば、先輩たちの後を追うようにこの仕事から円満に足を洗える。そのあと別の道を選べれば、生きていくのもそう苦しくないかもしれない。

2012年9月27日 (木)

ローリングドリーマーとマッチョドラゴン

(本業激務で本編が進まないので)

携帯をスマートフォンに変えて、youtubeを楽しんでいます。

出勤途中にレスラーの入場テーマ曲を聴きながら会社へ向かうのも闘志をかき立てられます。たいていの一流レスラーの入場テーマ曲は検索すればでてきます。個人的なお気に入りは、CAR WARS(全日時代のキッドのテーマ曲)です。

超一流レスラーの中には自分で歌ってしまう選手もいて、鳥肌が立ったのが

ローリングドリーマー

マッチョドラゴン

でした。

ローリングドリーマーはジャンボ鶴田が若手時代1981年に出したレコード。

ギターをつま弾きながら歌うことが趣味だった若大将・鶴田さんがレコードを出してしまう暴挙?を働きました。(当時はプロレス団体のスター選手はそのくらいステータスが高かったのでしょう)

なかなか味のある歌詞に昔っぽいサウンド、そしてどことなく野暮ったい鶴田さんのボーカル。夢を追い、夢に揺られること。生きることは夢を求めること。どことなく切ないのですが、たまに聞きたくなるいい歌です。「J」の前の鶴田さんの入場テーマ曲はこれのオフボーカル盤でした。

で、別の意味で鳥肌が立ったのが、マッチョドラゴン。

電波ソングの分類に入れてもおかしくない。

新日本の飛龍戦士、藤波辰巳が1985年出だしたレコード。

元歌はエディ・グラントの「boys in the street」を替え歌にして藤波さんがカバーしたのだが、歌の内容は、レスラーの入場テーマらしく「熱いファイトを見せてやるぜリングの上で」という感じで、しかも藤波さんの独特の歌いっぷりが、一度聴いたら頭から離れない。藤波さんもこのインストバージョンで入場していた時期があったらしい。

B面の「ドラゴン体操」にいたっては・・・・言うべき言葉もない。

まあプロレスの黄金時代はレスラーの社会的地位が高かったので歌手デビューしてもレコードが売れるということだったのでしょう。歌唱力が少々あれでも、それがかえっていい味を出しているのだからくせになります。

2012年9月26日 (水)

徹夜明けで週1休暇って20120926

眠いよう。

とりあえず今週のあれ行きます。

■横綱日馬富士誕生

白鵬との1分47秒の激戦を制し31連勝で文句なしの横綱昇進。大関に上がってから3年、筋力トレーニングを重ね、軽量のハンデを克服し綱取り。これで来場所からは2横綱5大関。白鵬の巻き返しなるか。あと5年やれば1047勝超えあるので。

■若の里、旭天鵬との800勝対決制す

秋場所14日目でこのカードが実現。通算800勝以上同士の対決というのは大相撲の長い歴史で初らしい。平成4年初土俵の同期で20年選手。

■金満巨人優勝

私は97年まで巨人ファンだった。巨人戦しか大きく扱わない読売新聞の読者なので。だが清原とって落合切ったあたりでついていけなくなった。金満補強のほかに野村ID野球の申し子橋上さんをスタッフに入れたのが相手チームの苦手投手を攻略するうえで大きかったらしい。

■船木、諏訪魔を破り三冠防衛成功

9.23横浜大会で船木がハイブリッドブラスターで諏訪魔に勝利。U系上がりの選手が三冠王者っていうのも全日変わり果てたな感があるのだが・・・・次の挑戦者は大森隆男。

■スコットノートン全日参戦

かつての新日常連外人ノートンが全日次期後楽園に参戦。集客に苦しむ全日本は昔の大物を呼んでテコ入れ・・・・・・まあ、あの170kgのガタイはどうなっているのか。武藤ノートンVSケア渕。渕さんとノートンはこれが初顔合わせ(だと思う)

今週はこんなところ。

2012年9月25日 (火)

第1,390回 いつかはこういう日が来ると思っていた

64年目1月

そして下半期VIPレースも佳境。

第6戦熊本大会ではブレード上原がセイウン草薙に投げまくられて敗れ、最下位そしてVIPからの自動降格が決定。

「いつかこういう日は来ると思っていた」

VIP制度創設以来守り続けていた地位から落ちてしまったブレード上原、3月からはアンダーカードでのファイトとなる。

同様にメインではフォルトゥナ紫月のフランケンシュタイナーに押さえ込まれた中森あずみも5位が確定し、入れ替え戦に回ることになった。

「まあこれが現実です。入れ替え戦で4勝できるよう頑張ります」

***************************

そして最終戦は山梨カイメッセ大会。アンダーカードの選手にとっては査定試合が組まれるので必死のファイト。

第1試合はアプリコットつばさがいきなり仕掛け、6分48秒、シューティングスタープレスで同期のフェアリー三井寺を退けた。

第2試合は北条咲VS村上千春。

「きな、新人。ボコボコに叩きのめしてやるからよお」

村上千春、最近は若手相手のいじめファイトに開眼したのか、殴って蹴って、怯んだところを逆エビ責め。完全にサドモードだ。北条も懸命にタイガードライバーで反撃したが

「10年早えーんだよ」
あっさりキックアウト。しかし北条もあきらめずに2度目のタイガードライバー

「10年早えーって、いってんだろがー」

絶叫とともにものすごいタックルで北条をなぎ倒し3カウント。11分54秒。
「あいつの技はまだ三流なんだよ」
村上千春がベテランの貫録を示した。

続く第3試合はREIKO VS相羽和希。この試合で勝ったほうが、中森との入れ替え戦に進出できる。
相羽がコブラツイストで攻め込むも、REIKOも負けじと打撃で応戦。しかし相羽のニーアタックが効いたのか、REIKOの動きがおかしい。相羽にとらえられパイルドライバーをもらってしまう。

―これ以上はダメ。受けきれない

REIKO、ジェットスマッシュを放つ。相羽ダウン。起き上がったところを延髄斬り。相羽前のめりに崩れ落ちる、ひっくり返してカバー。相羽、フォールを返せず試合は終わった。勝負タイム16分59秒。

「あああ・・相羽選手、終盤のしのぎあいで粘り切れませんでしたねえ・・・」(解説の杉浦美月)

休憩前第4試合はペガサス藤原登場。この日は神田幸子の挑戦を受けるカード。
「かかってきなさい」
神田の打撃を巧みにさばくP藤原、機を見てドロップキックで反撃し、タックルで追い討ちをかけ、コブラツイストで痛めつける。神田もステップキックで反撃したが、P藤原、さしていたがるそぶりも見せず
「そろそろこの辺で」
ブレーンバスターで神田を退けた。勝負タイム11分54秒。

***************************

休憩後はVIP対戦のカード。セミ前に早くもSPZ新王者神塩ナナシーが登場。ハルカと対戦。
晴れてSPZ王者になった神塩だが、試合内容のグダグダぶりに拍車がかかっており、今シリーズはベルト奪取後にS草薙に3連敗、ハルカにも2連敗。さすがにこの日は奮起したのか、ミサイルキックで流れを引き寄せたのちダイビングプレス、アラビアンプレスの猛攻、しかしハルカも懸命に返し続けてアルティマシュートの一撃。両者ダウンしたまま時間切れ引き分けのゴングが鳴った。館内拍手喝采。

ハルカは26勝13敗1分けの2位。セイウン草薙にも4勝しており準エースの活躍。神塩は15勝21敗4分けの4位に終わった。

セミはS草薙VSブレード上原。現エースと元エースの一騎打ちだが、追い込まれたB上原、ティロフィナーレを放つがガードされてしまい。
「ならばこれで」
ティロフィナーレ封じか、アキレス腱固めを仕掛けたS草薙
「うぐおおおおっ」
あっさりB上原タップしてしまった。勝負タイム7分43秒。前の試合が長かっただけにえ、もう終わり?という雰囲気。

ブレード上原、9勝30敗1分けで最下位。不戦敗16を除いても負け越している。一つの時代が確実に終わりを告げた。

セイウン草薙、35勝5敗でぶっちぎりのトップ。笑顔でVIPレース1位賞金の1000万円を受け取った。

「賞金の使い道ですか・・・・?ふふ、内緒です」(S草薙)

メインイベントは中森あずみVSフォルトゥナ紫月。地味なファイトをこなす両者の対戦。通好みのシビアな攻防が展開されたが、試合中打撃が入ったのか、フォルトゥナが鼻から出血。

「・・・・・・っ」

これでフォルトゥナの動きに精彩がなくなり、中森ペースで試合が進む、最後はSTFで中森が流血したフォルトゥナの鼻をつぶすように攻め、ギブアップを奪った、勝負タイム40分14秒。

「負傷箇所を責めるのは後味が悪かったが、どうしても結果が欲しかった。来月入れ替え戦はREIKOさんなので全部勝つつもりでやります」

中森あずみ、13勝26敗1分けの5位。一方のフォルトゥナは17勝22敗1分けの3位に食い込んだ。VIPの昇格して最初のシーズンで、3位に食い込み、ベルトを一度は奪うなど素晴らしい活躍を見せた。

2012年9月24日 (月)

第1,389回 64年目1月 年明け一発目興行

64年目1月
年明け一発目、2073年最初の興行は新日本ドーム大会。

―まだ前座の第1試合・・・

北条咲VSフェアリー三井寺がオープニングマッチ。馬力はいいものをもっている北条なのだが、まだプロのスタミナとスピードに難がある。この日もフェアリー三井寺を攻めていたのだが、9分7秒、STFに捕えられてしまい無念のギブアップ。

デビュー戦では勝った相手なのに・・・・
まあ三井寺も真剣に練習に取り組んでいる。期待の新人として入門した北条だが、まだプロレスの動きをつかみ切れていない。

続く第2試合はアプリコットつばさVS村上千春。この試合は村上千春が残忍な殴るけるでいたぶっていたぶって
「人間を痛めつけるってのはこうやるんだ」
最後はダッシュしてのエルボーでアプリコットを沈めた。勝負タイム10分28秒。

第3試合は相羽和希VS神田幸子。これは格の差が歴然。鋭い相羽のボディスラムで転げまわる神田。
「受け身の練習不足ですね」
裏投げで悶絶させておいて、ふらふらと起き上ったところをエルボーでなぎ倒して終了。8分56秒。

休憩前第4試合はREIKO VSペガサス藤原。

アンダーカードの争いを突き抜けた感のあるP藤原がこの試合も自信を持ってファイト。REIKOの打撃をある程度受けるや、得意のジャーマンを決めて終了。勝負タイム13分1秒。
「任務完了しました」
VIP昇格が決定的になっているペガサス藤原、危なげなく勝利。

***************************

後半3試合はVIPの直接対決、まずセミ前はブレード上原VSハルカ。

ハルカが場外DDTという荒技。これで悶絶したB上原、リング内に戻ったところでもう一回DDTを食らって敗北。14分47秒。

「ハルカ選手も…強くなりましたね」
ブレード上原、後ろ姿に哀愁。

セミは前SPZ王者セイウン草薙が登場。対戦相手は中森あずみ。

―ぎゅっ

控室でセイウン草薙、支援者から送られた腰痛ベルトを試合用の下着の上に巻く。この上にリングコスチュームを羽織るのでパッと見では目立ちにくい。

―でも専門誌には書かれる。影響を感じさせないファイトをしないと。
ノーザン連発で相手をダウンさせて

「てりゃ」

レッグドロップ2連発、喉を押さえてもがき苦しむ中森、そこを引きずり起こして、バックドロップ。13分31秒、セイウン草薙が快勝。

***************************

新日本ドーム大会メインイベントはSPZ戦。新王者フォルトゥナ紫月に挑むのはここまで3位でつけている神塩ナナシー。

SPZマッチメイク委員会も、初防衛戦なので何とかなりそうな相手を当てる温情マッチメイク。しかし、きょうの神塩は王座奪回のチャンスに燃えた。体ごとぶつかるネックブリーカーを連発して攻勢。一方のフォルトゥナはどこか硬さの残るファイト。

「先輩相手のタイトル戦ということを意識しすぎちゃあだめなんです。いつも通りの彼女のいいところを出さないと苦しいということは彼女もわかってはいるんですけど、雰囲気に飲まれるのが防衛戦の怖いところなんでしょうね」

かいせつの杉浦美月がもどかしげにコメント。

「どこを見ているの?」

そして神塩、ミサイルキックで追撃。フォルトゥナもドラゴンスリーパーで逆転を狙ったが、こらえられてしまう。

「それっ」
神塩、意外と重さのあるスクラップバスターで叩きつけてからコーナー最上段にあがってダイビングプレスを狙ったが自爆。それでもシャイニングウィザードを放ち主導権を手放さない。

しかし追い込まれたフォルトゥナもムーンサルト、パイルドライバーの猛攻、どちらに転ぶかわからなくなったと思われたが、

先に立ち上がったのは神塩だった。

「受けてみなさい、この技を」
アームホイップで転がすや、トップロープに飛んでアラビアンプレス。これでカウント3が入った。勝負タイム58分33秒。フォルトゥナ紫月が初防衛に失敗。神塩ナナシーが王者返り咲きを果たした。

2012年9月23日 (日)

第1,388回 セイウン草薙の失策

そしてメインはSPZ戦、

「キャプチュード」が流れる中、リングコスチュームの上からデザイナーズTシャツを羽織っただけのフォルトゥナ紫月、花道を淡々と歩いてリングイン。Tシャツを脱いで王者の入場を待つ。

「暉映の戦場」が流れ、こんどは白装束に身を包んだセイウン草薙が錫杖の音を響かせながらゆっくり花道を歩いてリングイン。腰には金色のSPZベルトが巻かれている。

無敵の王者セイウン草薙に初めて挑むのは、同期のフォルトゥナ紫月。ようやくタイトル戦線で闘うところまで並んできた。

お決まりのセレモニーの後、8時31分、運命のゴング。

―あの人は滅法強い。まともにいったらまず勝てない。隙を見て絞め落とすしかない。

実際その通りで、この下半期シリーズでS草薙が喫した4敗は、いずれもハルカに蹴られて意識を飛ばされて不覚を取ったパターンである。

「はっ」

のっけからスリーパー攻めでセイウンを責めるフォルトゥナ。しかしこれは草薙があえて受けたようで、5分過ぎにいきなりS草薙が草薙流兜落としを仕掛けた

ー頭の中が真っ黒に・・・!!!

「ぐううう」

頭から落ちていきなり朦朧状態の紫月。

悠然と見下ろすS草薙。

「やれるか、大丈夫か?」
セブン山本レフェリーが焦って叫ぶ。
「だ、大丈夫です・・・っ」
何とか立ち上がったフォルトゥナ、なおも腕関節を取って反撃を見せるが動きがおかしい。そこへS草薙バックドロップ。

またF紫月の頭が危険な角度でマットへ。同期で至近でお互いのファイトを見てきたので、これくらいなら受けられるだろうという判断はS草薙、働いている。

ーこれ以上は・・・もう・・・・

しかしフォルトゥナ、気力を振り搾って起き上がり、ここで組みついてストレッチプラム!!

運の悪いことにリング中央、場内ドワアアアア

「ぐぐぐぐ・・・・ああああっ!!」

これは何とか強引に腰投げで振りほどいたS草薙、

しかしフォルトゥナ、休まず、

「これでっ」
ここでコブラツイスト。絞り上げる。絞り上げる。単純な技なのだがフォルトゥナ、本気で絞り上げている。

S草薙、再度腰投げで返そうとしたときに電気が腰に、びりっと走った。
「ひぎいっ!!」

S草薙、激しい痛み、苦悶の表情がオーロラビジョンに大写し、

場内ハイテンションマックス。

なおも絞り上げるフォルトゥナ。

―参ったしてください。あなたには次のチャンスがあるはずです。

「う・・・あああああ・・・・」

王者の意地で懸命にこらえたS草薙だったが、腰に異常が起こったことを理解して、山本レフェリーにギブアップの意思表示。

山本レフェリー、まさかの結末にたじろいだが、すぐ本部席のほうを向いて試合終了のサインを送った。

カンカンカンカン

どえええええええええええええ!!!!
「27分23秒、コブラツイストでフォルトゥナ紫月の勝ち」

誰もが予想していなかったフォルトゥナ紫月逆転勝利。コブラツイストが解かれる。

顔を覆って呆然とするS草薙。7回目の防衛に失敗。

ー意識を持って行かれたわけではないが、腰が釘でも撃ち込まれたように痛い。

大事を取ってセコンドの若手2人、北条と神田の肩につかまりながら引き揚げた。

「決して油断したわけではありませんが・・・この結果は悔しいです。身体を治して取り返しに行きます。」(S草薙)

ドワアアアアア

まだざわめきが収まらないさいたまドーム。フォルトゥナもまさか勝てるとは思っていなかったらしく、青天の霹靂といった表情でベルトを巻いてもらうフォルトゥナ。183代目SPZ王者の誕生だ。

「うーん・・・・」

本部席でかいせつの杉浦美月がうなる。

「フォルトゥナ選手ああ見えてけっこう馬力がありますから、ストレッチプラムとコブラツイストの流れがかなり効いたんでしょうね。まあ、強引に返そうとしたセイウン草薙選手がちょっとまずかったですね。あの手の技は耐えながら相手の息継ぎを見て振りほどくかロープに逃げるのがいいんですけど。まあ試合終了のゴングまでは何が起こるかわからないのがプロレスです。そいった意味では若い選手の参考になったと思いますよ」

かみ合わない勝利者インタビュー(ええ・・・とかはい・・・とかの受け答えばかりだった)のあと、お決まりの記念撮影があって、そのあとフォルトゥナが引き揚げた。

***************************

年末恒例のプロレス大賞、MVPはセイウン草薙が2年続けて受賞。最後の最後でベルトを落としてしまったものの、年間通じた活躍が評価された。最優秀新人は北条咲が選ばれた。しかしベストバウトはまたも新女の外人激突カードが選ばれてしまった。

2012年9月22日 (土)

第1,387回 64年目12月 歳末バトルグランデ

64年目12月
「歳末バトルグランデ」開幕。

初戦どさんこドーム大会第1試合、新人同士の対戦、神田幸子VS北条咲。

―いつまでもこんな所で燻ってられない。
北条がボディスラムで攻め立てたが、神田幸子も顔面蹴り、ヘッドバットで応戦。ムッとした北条、頭突きをやり返すと
「潰れろ!!」
タイガードライバーで神田幸子から3カウントを奪った。勝負タイム9分18秒。

シリーズ中盤戦でセイウン草薙が2敗。第3戦名古屋と第5戦広島でハルカのキックをまともに食らい、フォールを返せなかった。ベルトがかかっていなかったからいいようなものを・・

「ちょ・・・ちょと蹴りをもらって、訳がわからなくなりました・・・・」

*************************
最終戦はさいたまドーム大会。

メインはSPZ選手権、「セイウン草薙VSフォルトゥナ紫月」が組まれたので超満員の盛況。先月解説者も指摘した通りいまのセイウン草薙が敗北するとしたらアクシデントしかない。そして試合でアクシデントを起こせるのがハルカとこのフォルトゥナ紫月。ストップS草薙の期待を託されたF紫月だが、当人は淡々としたもので、大一番が迫っても控室奥でのんびりストレッチなどしている。

さいたま大会第1試合は北条咲VSフェアリー三井寺。

組み合う。単純な馬力なら北条だが、三井寺のほうが1年先輩なので巧みにグラウンドに移行。スリーパー、アキレス腱固めでペースを握る。そして動きを落としてニーアタック。しかし北条もタイガードライバー。

「うわあっ!」
これを受けきれなかった三井寺、無念の3カウントを聞いた。。勝負タイム11分44秒。

「やはり北条選手馬力はありますね。あと2年もしないうちに上に上がってきますよこれは」

解説の杉浦美月が落ち着いてコメント。

第2試合は神田幸子VSアプリコットつばさ。

「けええっ」
この試合は徹底的に打撃を繰り出した神田が優位に試合を進め、最後は鋭いエルボーでアプリコットを沈めた。勝負タイム8分41秒。

「神田選手が自分の得意な領域で戦い切りましたね。ただ将来を見据えると、打撃に頼りすぎるのもどうかとは思うんですけど」

第3試合は村上千春VS相羽和希。

―このまま中堅どころで終わるのは嫌だ。
この試合は相羽が攻め込み、バックドロップで村上千春を退けた。勝負タイム15分15秒。

「相羽選手は技量や体力はいいものもっているんですけど、詰めが甘いんですよねえ。もう一度VIPに上がってほしいとは思うんですけど、その辺の争いも熾烈ですから、でももうひと頑張りしてほしいですね」

休憩前第4試合はREIKO VSペガサス藤原。勝ったほうがVIP入りへ大きく近づく一戦。お互いの気迫がぶつかりあった。しかしペガサス藤原、自信を持ってファイト。いつのまにか体つきもいっぱしのレスラーっぽくなってきており、REIKOの打撃を少し受けてもこらえる力をつけてきた。しかしREIKOも掌底でぐらつかせておいてのジェットスマッシュ。

「・・・・・!!」

これで顔色が変わったP藤原、さくっとジャーマンを決めて3カウント奪取。勝負タイム14分24秒。これでペガサス藤原、VIP昇格が決定的になった。

「ブリッジが凄いですね。そうとうスープレックス系の練習を積んでいるのでしょう。あのジャーマンは上位でも通用しますよ、あとは受けとスタミナができれば驚異的な存在になります」
杉浦美月が珍しくほめるコメント。

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そして後半の試合はVIPの星のつぶしあい。まずはハルカVS中森あずみ。現時点でセイウン草薙に相性がいいハルカ、このまま2位で走りたいところだったが、中森のねちねちとしたグラウンド攻めに大苦戦。アルティマシュートを放ったが、当たりが浅い。それでもなんとかニーリフトで流れを引き寄せ長身を生かしたブレンバスター

―よし、いける・・て、えっ!

冷静にロープからの距離を測っていた中森あずみ。ハルカの足が届かないなと判断したあたりで、するっと組みついてドラゴンスリーパー。ハルカこらえきれず無念のタップ。

勝負タイム29分16秒。ハルカはここまで21勝11敗で2位をキープしているが、トップのS草薙とは6.5ゲーム差なので逆転は絶望的。いっぽうの中森あずみは11勝20敗1分け。5位と苦戦しており、このままでは入れ替え戦が濃厚である。

「ハルカ選手がとると思いましたが、ポカしましたね。まあこの選手はグラウンドへの対応に甘さがありますからね。このへんがエースとして君臨できない理由なんでしょうね、まあ残念です」

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(あ、セミ始まる)

ジャージ姿で控室奥で試合を見ていたフォルトゥナ紫月、ゆっくりと起き上がり控室奥の着替えスペースでジャージを脱ぎ、試合用の下着に履き替え、その上にリングコスチュームを着る。セミの試合を横目で見ながらリングシューズに紐を通す。

すでにリングコスチュームに着替えていたセイウン草薙、若手のフェアリー三井寺相手にロックアップの動作確認。大一番が近づく。

セミはブレード上原VS神塩ナナシー。どうせ引き分けに終わるんでしょという空気の中、お互い譲らぬ攻防。B上原のティロフィナーレも神塩きっちりガード。そして20分を過ぎてB上原の息が上がったところへ神塩ダイビングプレス。これで3カウントが入った。

「勝ちましたー!!」

神塩、満面笑顔で勝利をアピール。やはり同郷の先輩に勝つのはうれしいのだろう。

勝負タイム23分52秒。神塩ナナシー14勝15敗3分けで、3位につけているのは立派。

「駄目ですね、粘り切れてません」

ブレード上原、負傷欠場明けも星が上がらず6勝25敗1分けという戦績で、5位の中森とも5ゲーム差。VIP自動降格が濃厚となってきた。

そしてメイン、SPZ選手権

セイウン草薙VSフォルトゥナ紫月。

「それじゃあ」

フォルトゥナ紫月、いつもと変わらない表情で、デザイナーズTシャツを羽織り、花道へ向かった。

2012年9月21日 (金)

第1,386回 64年目の横浜決闘

64年目11月

ダイヤモンドシリーズ最終戦 横スペ大会。

後半3試合の模様を杉浦美月さんの解説でお送りいたします。

休憩後はVIPのカード。まずはフォルトゥナ紫月VSハルカ。

「フォルトゥナ選手はつかみどころのない人なんですよね」

テレビかいせつの杉浦美月が語る

「あんまり大技に頼っていなくて、マイペースで闘って、あっさり負けるか、絞めて勝っちゃうかのどっちかなんですよ」

しかしこの日はハルカのニーアタックを食らって苦しい表情。そしてハルカ、長身を生かしたブレンバスター、返すフォルトゥナ。しかしハルカ、ニーリフトで追撃。これも何とか返したフォルトゥナだが動きが止まってしまった。

「はっ」

ハルカここでDDT。フォルトゥナこれは返せず試合は終わった。勝負タイム16分54秒。

「やはり上背のある人がDDTをやると効果的ですね。紫月選手今回は残念でしたけど、あのハルカ選手相手に試合はきっちり作っていたので今後は伸びてきますよ。」

しかしフォルトゥナ紫月、ここまで10勝13敗1分けで3位につけているのだから立派。

セミはブレード上原VS中森あずみ。

「負傷欠場明けの上原選手がどこまで復調しているかですね。でも相手が理詰めでプロレスをしてくる中森選手なのでやりづらいでしょうね。」

いつものようにブレード上原、トップロープを軽く飛び越えリングイン。

対する中森あずみは花道を淡々と歩き、階段を上ってセカンドロープをまたぎリングイン。右手には白いタオルを握っている。

中森の緻密なレスリングとB上原の躍動感あふれるファイトがかみ合う。

けっきょく、この試合は18分57秒フェイスクラッシャーを決めたB上原が制して、3勝目を挙げた。(通算成績3勝20敗1分け)

「まあ上原さんが自分のプロレスをやってましたね。さすがベテランです」

横スペ大会メインイベントはSPZ戦、王者セイウン草薙に対するは神塩ナナシー。

黄色いロングガウンを羽織った神塩ナナシーが営業スマイルを振りまきながら、花道をゆっくり歩きのそりとリングイン。

白装束に身を包み錫杖の音を響かせながら、SPZベルトを巻いたセイウン草薙がリングイン。

そのあとチャンピオンベルトの返還、花束贈呈、大日本テレビの偉い人による認定証の朗読とお決まりのセレモニーが続く。

そして8時22分、ゴング。

「いまのセイウン草薙選手を崩すのは容易ではないです。立ち技も寝技もいける、マルチファイターになってきましたからね」

解説の杉浦美月が指摘。

神塩がいくらはぐらかしたり間合いを取っても、セイウン草薙が空気投げやタックルを当ててくる。徐々にではあるが確実に、神塩ナナシーは追い込まれていった。神塩も思い出したように反撃するのだが、手数が全然違う。

「はっ」

セイウン草薙ノーザン。これで腰を打ってしまったのか、神塩の動きが止まった。そこへセイウン草薙がサソリ固め、懸命にこらえた神塩ナナシーだったが、脱出できずついにギブアップ。23分21秒、王者が6度目の防衛に成功。

「やっぱり…っていう感じですね。神塩選手が自分のペースに持ち込もうとしたんですけど、チャンピオンが冷静にさばきましたね」

「今後セイウン選手を止めるのは誰でしょうか」

「うーん・・・・あるとしたらアクシデントですね。ハルカ選手の蹴りが入って失神するとか、フォルトゥナ選手の締め技が入って失神するとか、そのクラスのアクシデントがあれば・・・としか想像できないですね。プロレスが完成されてますよ、いまのセイウン選手は」

こうして64年目の秋、本拠地横浜決戦は終わった。

2012年9月20日 (木)

第1,385回 64年目11月 ダイヤモンドシリーズ

64年目11月

「ダイヤモンドシリーズ」開幕。

東北地方を回るシリーズ。初戦青森大会でブレード上原が3か月ぶりの復帰戦。

「まあ、休み明けなんで、感覚確かめながらやります」

青森大会の相手は同郷の後輩、神塩ナナシー。あんまり厳しい攻撃はやってこない人なので比較的やりやすい相手。
「ティロ・フィナーレ!!」
いつものように叫んでから必殺技を決める、一斉に瞬くフラッシュ。神塩ナナシー、大きく吹っ飛んだものの腕でガードして受けた。

―これが、自分の居場所・・・
そのまま両者譲らず、30分時間切れ引き分けとなった。

*********************

最終戦は本拠地に戻って横スペ大会。深夜特番で全試合が放映されるので第1試合から杉浦美月さん解説でカメラが回った。

第1試合はアプリコットつばさVSフェアリー三井寺。
「技術はフェアリー選手のほうがありますね。体の線もできていますし」

SPZ巡業管理課課長、杉浦美月の解説は的確で辛口なのでファンにも好評であった。

「私のとっておき!!」
試合は攻め込まれたアプリコットつばさが逆転のシューティングスタープレス。この一発で3カウントが入った。

「三井寺選手惜しかったですね。あとはもう少し耐える力をつけないと上に上がれませんね。さして重くないあのシューティンスターでやられるのはどうかと思います」

勝負タイム7分59秒。

第2試合は相羽和希VS北条咲。

「これは相羽選手の勝ちでしょう。逆に言えば新人相手と当てられて彼女は奮起しなきゃダメなんですよ相羽選手。3分で片づけてもらいたいです」

しかし北条も裏投げからのフォールを返したので場内沸く。

「えいっ」
しかし相羽バックドロップ。誰もがこれで終わったと思ったが…返した!!!

「えええっ」
めずらしくかいせつの杉浦が声を上げる。そして北条、タイガードライバー、ブレーンバスター、もう一度タイガードライバーで反撃。

相羽返す。しかし北条3度目のタイガードライバー。
「・・・・っ」
フォールを2で返した相羽、態勢を立て直して2度目の裏投げ。
「ぬわあっ」
さすがにこれは返せなかった。勝負タイム10分15秒。

「いや、この試合北条選手が狙って勝ちに来てましたね。タイガードライバーを3回も入れましたから。まあでも相羽選手に受けきられてしまいましたね。その辺の精度アップが今後の課題かと」

第3試合は村上千秋VS神田幸子。

「クククク、弱すぎるな」
村上千秋は頭突き連打、掌底でぐらつかせる。そしてステップキック。神田も懸命にスリーパーで応戦したものの、村上千秋、すさまじい蹴り連打で神田をなぎ倒して3カウント。勝負タイム7分7秒。

「まあこれは予想通りですね。千春選手が先輩の貫録をしめしたということで」

休憩前第4試合はペガサス藤原VS REIKO。

「ペガサス藤原選手がREIKOの蹴り技をどれだけ受けられるかですね」

しかしペガサス藤原、相手の打撃を恐れずフロントスープレックス連発。これにあせったREIKOがジェットスマッシュ、掌底、延髄の猛攻、これでP藤原の動きがおかしくなった。

「いかんですね、目が死んでます」

しかし、掌底を入れられても、続くフォールをなんとかロープに逃れたP藤原、起死回生のジャーマン。REIKO返せず試合終了。

「藤原選手がジャーマン一発で決めましたね。そうとう練習しているんでしょう。」

勝負タイム24分36秒、ペガサス藤原がREIKOを撃破。敗れたREIKOはジャーマンで頭を打ってしまったのか、痛々しい表情で引き揚げた。

休憩後はVIPのカード。まずはフォルトゥナ紫月VSハルカ。
(続きます)

2012年9月19日 (水)

まだ暑いです20120919

こんばんわ、WAS没頭中筆者のkonnoです。

映画バイオハザード5リトリビューション観ました。

おばさんガンアクション映画です。

ゲームやりこみ派としてはたまらないシーンの数々。

処刑マジニの巨大斧でバスがズタズタにされるシーンとか。

いつものやついきます。

■相撲

旭天鵬、まさかの9連勝

先場所名古屋で2勝13敗の地獄を見た旭天鵬は前頭11枚目まで番付を落とし、格下にはめっぽう強いというスキルを活かし初日から9連勝。あっさり高見山の通算812勝を抜きました。「あくまでも数字上で並んだだけ。高見山関は1人で来日して凄い苦労されているので、偉大な先輩の隣に名前があるのはうれしい」いい人だなー。38歳の誕生日を迎えて、お子さんにケーキのろうそくを吹き消され、弟弟子からはヴィトンのバッグをもらったそうだ。怪我しなければ魁皇の1047勝越えあるで。

まあ10日目は(この原稿書いているのは火曜日の午前中)これ以上勝たせたくない協会サイドが早めに大関鶴竜戦を組んだので今後強い相手とやることになるのでこれ以上上積みできるかどうか。

3大関休場。バルト、琴欧洲、琴奨菊がバタバタと。星のつぶしあいが面白いのに。

■プロレス

全日本プロレスが石巻でチャリティ大会。

あの日3.11流れた石巻大会。チャリティ興行として帰還。メインのバトルロイヤルはKENSOが優勝。

■野球

広島脱落

やはり。3位ヤクルトに4ゲーム差をつけられてしまいました。貧打が深刻。バリントンあたりはかわいそうを通り越してブチ切れてもいいレベルだと思う。

阪神金本引退 さすがに若返りを図りたいフロントに引導を水面下で渡されたらしい。

今週はこんなところ。

2012年9月18日 (火)

第1,384回 生涯現役の総店長

時に西暦、2072年

10月22日、新日本ドーム大会でセイウン草薙の持つSPZ王座に挑戦したものの、あえなくアキレスけん固めにタップしてしまったハルカ(SPZ60期)。

ーまあこんなものでしょう。草薙さん本気にさせるとえらいことになるし・・・・

とぼとぼと引き上げるハルカ。

頭から落とされなかっただけよかった。こうして意識ある状態で花道を戻れることにホッとしていた。

「なに今日の試合」

控室で観ていた負傷欠場中のブレード上原がちょっと険しい表情で

「あんたメインイベントでやってるんだよ、もうちょっと粘らないと」

 「・・・はい、すみません・・・・」

ーこの選手は追い込まれるともろいし、試合前の事前打ち合わせを基本的にやらないので、あっさり負けることが多い。

*****************

ハルカ、シャワーを浴びて私服に着替えた後、村上千秋(SPZコーチ)の運転する車で新日本ドームを後にした。

「まあしゃあない。お客さんもあんたの性格は知ってるから。誰もあんたがカウント2.9の応酬するなんて思ってない」

「・・・はい」

クルマに小一時間乗って、戸塚駅近くで降ろしてもらう。いったん自宅に試合道具の入ったボストンを置いて、戸塚駅近くの裏通りへ

(まだやってるかな)

日付が変わる少し前。

「小料理 すずなみ」。

料理のできないハルカは巡業に出ているとき以外はここで夕食を食べるようにしている。基本的には居酒屋業態だが、家庭料理的フードメニューも充実しており、値段も安いのでハルカはここを行きつけにしていた。

「あー、いらっしゃーい」

「こんばんわ」

割烹着を着た50歳くらいのおばさん店長がハルカに挨拶する。

「今日は?」

「・・・にら玉のごはんセット、ください」

 「ちょっとまってね、総店長いれば作れるんだけど、総店長、お願いします」

ーこんな小さな店で、総店長?

2分後、店奥のスロープリフトが動き、一人の老婆が車いすに乗って降りてきた。

「あ、大月さん、紹介する、私の母で、ここの総店長」

 「い、いらっしゃい・・・・」

総店長は車いすから立ち上がり、ガス台の前に行くや真剣な表情になり、フライパンに油をひきニラを炒め始めた。

「焼き物とか炒め物は総店長がいる時間は総店長にお願いしてるのよー」

手慣れた手つきでにら玉を作った総店長、横目で見ていた店長がご飯と味噌汁を盛る。何も言わずに大盛りで出してくるようになった。

「どうぞ、ごゆっくり・・・・」

総店長がハルカに挨拶して裏へ戻ろうとしたところ、ちょっと気づいたのかハルカに向き直る。年老いているがまだ足の動きはしっかりしている。

「あなた…ひょってして・・エスピーゼットのひと・・・?」

彼女のオーラが闘いを生業とするものだと感じたのだろうか。ハルカは正直に答えた。

 「は、はい」

「そういう・・・・感じがしたわ。私はね、昔ね、SPZのビルの2階で喫茶店やってたのよー」

 「・・・・そうなんですか」

「杉浦さんは、元気?」

 「はい、今も道場で・・・指導されています」

「そう、よかったわ・・・・それじゃあごゆっくり・・・」

リフトの音がして、総店長は2階に戻った。

「もう80近いからチューボーに立つのは控えてってお願いしてるんだけどね。生涯現役だからーとか言ってきかないのよ。だから夜九時から限定で店に出すようにしてるの、仕事が好きなんだよねー」

店長がお茶を運んできた。

(仕事が、好き・・・・・・)

ハルカには縁遠い言葉だった。

2012年9月17日 (月)

第1,383回 64年目10月 ビッグパワーシリーズ

64年目10月

「まだちょっと、リングに上がれる状況では・・・」

「ビッグパワーシリーズ」開幕。ブレード上原は腰痛が治らず2か月連続で欠場。いきなり不戦敗16を喫したのでVIPからの自動降格は濃厚だろう。

第6戦金沢大会からセイウン草薙とハルカの3連戦。金沢、富山と今度はセイウン草薙が2連勝として、先シリーズの借りを返した。

最終戦は、新日本ドーム大会。

第1試合はアプリコットつばさVSフェアリー三井寺。もはや前座の定番カード。動き回るアプリコットにどっしり構える三井寺。今回の対決は三井寺がスリーパー攻めで相手の動きを止めて、タックルで3カウント。勝負タイム8分42秒。

第2試合は神田幸子VS北条咲。新人同士の対決。エルボー連打でペースを握った神田、押さえつけてのステップキックで北条を悶絶させる。
―これ以上は受けられない、
北条タイガードライバー、しかし神田も返した。
「マットに沈めてやる」
神田幸子、顔面蹴り連打。今度は北条返せなかった。勝負タイム10分23秒。

「先輩がはともかく、北条さんにまでは負けたくありません」(神田)
「蹴りをもらってちょっとわけがわからなくなってしまった。もっと受ける練習を積まないと」(北条)

第3試合は相羽和希VSペガサス藤原。なんとこの試合、攻めに攻めたペガサス藤原がそのまま押し切り、得意のジャーマンで相羽を沈めた。勝負タイム18分41秒。

休憩前第4試合は、村上千春VSREIKO。写真集撮影明けで休養充分のREIKOが落ち着いてファイト氏、千春のラフファイトをしのいでジェットスマッシュを決める。これで決定的ダメージを負った千春の動きに精彩がなくなり、掌底で倒されてレッグドロップ、そしてジャーマン。この大技攻勢でREIKOが勝利。勝負タイム18分23秒。

********************

休憩明けはVIPのカード。まずセミ前はフォルトゥナ紫月VSアメリカンマスク(リザーバー)。しかしこの試合はアメリカンマスクのラリアットをまともに受けてしまったフォルトゥナが大苦戦。ミサイルキックで追い詰められたが、一瞬の隙を逃さずストレッチプラム。22分39秒、これで何とか逆転勝利を収めた。

フォルトゥナ紫月、ここまで8勝7敗1分けとまずまずの戦績。

セミは神塩ナナシーVS中森あずみ。やはりこの2人の対決は神塩のぐだぐだペースに中森が合わせてしまって、そのまま時間切れ引き分けとなった。中森あずみは8勝7敗1分け、フォルトゥナと並んでの3位、神塩は6勝8敗2分けの5位。

メインはSPZ戦、ハルカVSセイウン草薙。ハルカも先シリーズ、S草薙相手に2連勝しているので、可能性がないわけではない。

しかし新日本ドームに詰めかけたお客さんのうち半分以上は、どうせS草薙が勝つんでしょ…という表情でビールなんか飲んでいる。いかんなとSPZの黒田社長は感じた。

「せっ!」
空気投げで形勢逆転したS草薙が豪快なタックルを連発。ハルカはこういう受け身に難がある。そして倒れこんだところをくいっとアキレス腱固め。

「うわああああ!!」
情けないことにハルカ、痛みに顔をゆがめあっさりとタップ。勝負タイム19分3秒、セイウン草薙の完勝。投げ技乱発を出すまでもなかった。王者が5度目の防衛に成功。ハルカは9勝7敗の2位、セイウン草薙は14勝2敗でトップ。

2012年9月16日 (日)

第1,382回 64年目9月 ウルトラソウルシリーズ

64年目9月

「ウルトラソウルシリーズ」開幕。

ブレード上原が重度の腰痛で欠場。しかたがないのでリザーバーには新鋭外人アメリカンマスクが充当された。VIP落ちしたREIKOが「気分転換とファンサービス」のため写真集撮影。ファンは色めきたった。

初戦岡山大会。晴れてVIPに昇格したフォルトゥナ紫月、対戦相手のアメリカンマスクの力押しに手こずったものの、最後はコブラツイスト、ストレッチプラムとつないで22分19秒、ギブアップ勝ちを収めた。

このシリーズ序盤、無敵を誇ったセイウン草薙がハルカ相手にまさかの連敗スタート。初戦の岡山大会で強烈なアルティマシュートが入ってしまい敗北。翌日のうどん県体育館でもその後遺症か、精彩を欠くファイトでやられてしまった。

「油断したわけではないのですが・・・」(S草薙)

「えっと、その・・・たまたまです。蹴りが入っただけです」(ハルカ)

それでもS草薙、翌日徳島からのフォルトゥナ紫月3連戦では取りこぼすことなく3タテし、奈良大会、新潟大会ではさくっと中森あずみを連破して星を5勝2敗に上げてきた。

************************
最終戦はさいたまドーム大会。
第1試合はアプリコットつばさVSフェアリー三井寺。新人2人より前の出番ということで発奮したアプリコットつばさ、なんと難易度の高いシューティングスタープレスを初公開し、7分10秒、三井寺から3カウント。

第2試合は神田幸子VSペガサス藤原
「ハッ」
いきなりチョップ連打で攻めていった神田だが、これは藤原があえて受けた感じ。余裕が消えてない。ならばと神田いきなりステップキック。しかしそれでも藤原の表情は変わらない。
―そんなもん?
フロントスープレックス、そのあとタックルでなぎ倒し、あっさり3カウント。8分51秒、P藤原が余裕を見せつけ完勝。

そして第3試合は北条咲VS村上千春。

村上千春、いきなり鋭いキックを連打し北条を鼻から出血に追い込み、
「キェェェェェ」
もう一度、ローミドルハイの蹴り連打。北条受けきれずダウン。3カウントを取られた後も起き上がれず、北条は担架で運ばれた。
「ちょっと生意気な新人だったからさ、制裁してやったのさ」

第4試合は相羽和希VSジョーカーウーマン。一進一退の攻防が繰り広げられたが、DDTを食らって首が詰まってしまった相羽、これで戦意を失い、裏拳で3カウントを奪われた。13分41秒。

後半の試合はいよいよVIPの直接対決。まずはハルカVSアメリカンマスク。アメリカンの力押しにやや手こずったハルカだったが、それでもシャイニングウィザードを決めて22分37秒、逆転勝利。VIPレース最初の月を6勝2敗で乗り切った。

セミは神塩ナナシーVSフォルトゥナ紫月。この試合は神塩ののらりくらりペースにフォルトゥナがはまってしまい、時間切れ引き分けとなった。

さいたまドーム大会、メインイベントはSPZ選手権、今回の挑戦者は中森あずみ。セイウン草薙が無双状態なので、力のある選手を機械的にあてていくしかないと会社は判断した。

で、結果も予想通りで、ノーザンを連発したセイウン草薙のペースで進み
「はああっ!」
フィニッシュはパワーボム。全く危なげなし。17分9秒、王者が4度目の防衛に成功。

2012年9月15日 (土)

第1,381回 64年目のSPZクライマックス(下)

第64回SPZクライマックス。

第7戦仙台大会、リーグ戦も佳境。

中森(8点、延髄斬りからの体固め 16.56)アメリカン(2点)

中森4勝目、相手の力押しをかいくぐって、ストレッチプラムで弱らせて延髄一撃。
「優勝は厳しいとしても、3位以内に入って賞品をもらいたいですね」

ハルカ(10点、ブレーンバスターからの片エビ固め 10.53)レディD(0点)

ハルカが難なく1敗キープ。これでトップと1差を保ったまま最終戦のS草薙戦に挑む。
「自分のプロレスをする。それだけです」

Jウーマン(4点、ジョーカーアタックからの片エビ固め 13.43)B上原(4点)

ブレード上原、4敗目。ジョーカーウーマンのラフファイトに対応しきれず。旧エースの落日が決定的となった。

S草薙(12点、背面トペからの体固め 12.32)戦闘員(8点)

団体対抗戦らしいカード。しかし戦闘員の打撃を巧みにさばいたセイウン草薙がノーザンで優位に立ち、最後は相手のニーアタック狙いをうまく背面トペに切り返してそのまま押しつぶし3カウント。

************************

そして最終戦は横スペ大会。結局入れ替え戦、神塩ナナシーVS村上千春は神塩の7連勝に終わった。

アメリカン(4点、コブラツイスト 10.32)Jウーマン(4点)

アメリカンマスクがコブラツイストでジョーカーウーマンからギブアップを奪い有終の美。ジョーカーウーマン、前々回覇者の本領を発揮することはできなかった・・・・

中森(10点、延髄斬りからの片エビ固め 26.59 )戦闘員(8点)
戦闘員、ドラゴンスリーパー地獄にはまる。なんとかロープに逃れたものの目の焦点が合ってない。マネージャーのミラノ窪田がヘンギンデア!と叫ぶが戦闘員フラフラだ。

すかさず延髄斬りを決めた中森が5勝目を挙げた。戦闘員、4連勝のあと3連敗。だが初参戦のSPZクライマックスで存在感は残した・・・

B上原(6点、バックドロップからの片エビ固め 11.40)レディD(0点)

セミに登場したブレード上原。危なげなくレディDを攻め込み、バックドロップ2連発で快勝。「結果?納得してませんよ」とつぶやきながら控室へ消えた。一方のレディDは元気なく7連敗。
そしてついにメインイベント。1敗のハルカと全勝のS草薙が対決。

S草薙(14点、バックドロップからの片エビ固め 14.19)ハルカ(10点)

ハルカが打撃で先手を取るが、S草薙も空気投げでハルカを這わす。そしてS草薙バックドロップ。強い。隙がない。打撃をもらう前に決めようと考えたのかS草薙ノーザン2連発。
「がふ・・・・っ」
これで決定的ダメージを負ったハルカ、続くバックドロップにやられてしまった。
セイウン草薙、全勝優勝。

「日頃の修練のたまものでしょうか」
2位はハルカと中森が10点で並んだが直接対決で勝っているハルカが準優勝となり横浜中華街のお食事券をゲット。3位の中森にはスポーツドリンク1ケースが授与された。

2012年9月14日 (金)

第1,380回 64年目のSPZクライマックス(中)

第4戦は大阪難波パワフルドーム大会。

戦闘員(6点、アーミーキックからの体固め 15.14)アメリカン(2点)
「せんとーいーん!!」
観客も戦闘員コール。気をよくしたのか戦闘員、アメリカンを熱戦の末蹴り倒した。
「何がSPZクライマックスじゃゴルァSPZなんか大したことねーよオラッ」
マネージャーのスピーカー男・ミラノ窪田がお得意のがなりを決める。

Jウーマン(2点、ジョーカーアタックからの片エビ固め9.17)レディD(0点)

ジョーカーウーマンが初日を出した。レディDをジョーカーアタックでねじふせた。

B上原(2点、水面蹴りからの片エビ固め 15.47)ハルカ(4点)

B上原、連日苦しい試合が続く、この日もティロフィナーレを返されるなど苦しい展開。それでもフェイスクラッシャーを乱発するなど意地を見せ、最後はハルカのアルティマシュート狙いを
「せっ」
水面蹴りで切り返しすっころばせ、3カウント奪取。
「やれやれ。一つ勝つのも大変さ」

S草薙(6点、ノーザンライトSH 11.35)中森(2点)

セイウン草薙強い。この日も中森を圧倒し、3発目のノーザンで中森を下した。

***********************

第5戦広島大会。

VIP入れ替え戦は神塩ナナシーがあっさり村上千春を4タテし、VIPの座を守った。

戦闘員(8点、パワースラムからの片エビ固め 20.31)Jウーマン(2点)

戦闘員まさかの4連勝。この日はジョーカーウーマンの動きの速さに苦しんだが、ステップキックで形勢逆転しパワースラムで勝利。

中森(4点、水平チョップからのエビ固め11.06)レディD(0点)

中森が理詰めのレスリングで元気のないレディDを下した。

ハルカ(6点、シャイニングウィザードからの片エビ固め 14.45)アメリカン(2点)

アメリカンの力押しに苦しんだハルカだったが、最後はきっちりシャイニングウィザードで勝利。

S草薙(8点、ノーザンライトSH 14.42)B上原(2点)
セイウン草薙強い、真正面からやってブレード上原をあっさり撃破。ノーザン連発で試合の大勢が決まってしまうのである。
「戦闘員さんも負けてないので・・・・気を引き締めていきます」

************************

第6戦は九州ドーム大会。
中森(6点、ストレッチプラム 29.37)Jウーマン(2点)
長期戦を制したのは中森あずみ。タイムアップ23秒前でなんとかギブアップ勝ちを収めた。

B上原(4点、ティロフィナーレからの片エビ固め 15.22)アメリカン(2点)

ブレード上原の伝家の宝刀、ティロフィナーレがズバッと決まり、ブレード上原が2勝目。
「星勘定には納得していない。あと2つ気合い入れていく」

ハルカ(8点、ブレーンバスターからの片エビ固め 20.47)戦闘員(8点)

1敗のハルカと無敗の戦闘員が対戦。スピーカー男・ミラノ窪田がガなる中、ハルカは自分のペースでファイト。エルボー連打でぐらつかせ、DDT、ブレーンバスターの猛攻。戦闘員も顔面蹴りで応戦したが、後が続かなかった・・・・
「・・・ググググ」
敗れた戦闘員だが、あのハルカ相手に20分のいい勝負を展開。存在感は残した。

S草薙(10点、ノーザンライトSH 12.04)レディD(0点)

前の試合で戦闘員が敗れ単独トップになったセイウン草薙だが全く動じす。余裕の表情でレディDの攻勢を受けきり、頃合いを見計らってノーザンライトスープレックスで勝利。

2012年9月13日 (木)

第1,379回 64年目のSPZクライマックス(上)

64年目8月
恒例のSPZクライマックス。

◆ブレード上原(22)7年連続7度目の出場
上期レギュラーシーズン2位
「Sクラは何が起こるかわからない。諦めずにやる」

◆中森あずみ(20)3年連続3度目の出場
上期レギュラーシーズン2位タイ
「変に意識せず自分のプロレスをやるだけです」

◆ハルカ(19)2年連続2度目の出場
第63回大会優勝 下期レギュラーシーズン1位
「えっと・・・あのう・・・・頑張ります」

◆セイウン草薙(18)2年ぶり2度目の出場
SPZ世界王者 上期レギュラーシーズン1位
「チャンピオンなので、負けられません」

団体所属はこの4名だけで、あとは招待選手。

◆戦闘員13号(新日本女子プロレス:年齢不詳)
「すべてを破壊しにこのマットに来た」(マネージャーのミラノ・窪田談)

◆ジョーカーウーマン(21)2年ぶり2度目の出場
第62回大会優勝
「ククククク」

◆レディーD(年齢不詳 2年連続2度目の出場)
「私のパワーは誰にも止められません」

◆ハイパー・アメリカン・マスク(年齢不詳 初出場)
「アメリカンレスリングの真髄を見せてあげるわ」

今回はじめて新日本女子プロレスとの交流戦が実現。戦闘員13号が参戦し、SPZクライマックスに出場。初戦の釧路大会では慣らし運転か、第2試合に登場しフェアリー三井寺を7分15秒、ニーアタックで一蹴。

そして初来日外人、ハイパーアメリカン。誰なのという期待感。第5試合に登場し村上千春と対戦。しかしまだ飛行機での移動の疲れがのこっているのか、村上千春がブック破りをしたのか、蹴り連打を食らってフォール負け。
「よくいる大味なレスラーだね。大した選手じゃあない」
花道で注視していたB上原が一言。

2戦目の札幌どさんこドームからリーグ戦がスタート。

戦闘員(2点、ボディスラムからの体固め 11.30)レディD
「テポイアマタール!!」
数年前にヒットしたアクション映画のキャラをそのままプロレスに持ってきた戦闘員13号。ゲリラ兵のような迷彩軍服のようなコスチュームに身を包み、顔は浅黒いペイント。場内どよめく。レディDの頭をつかんでものすごい蹴り連打を叩き込むばこばこばこばこ。

―なんなのこれ。
相手のレディD、怯んでしまってボディスラムにフォール負け。

中森(2点、ストレッチプラムからの片エビ固め 17.36)B上原

中森あずみが手堅いファイトを見せ、ストレッチプラムで延々痛めつけ、上原がぐったりしたところを押さえ込んで3カウント。

ハルカ(2点、顔面膝蹴りからの体固め 15.49)Jウーマン

前々回大会の優勝者、怪奇派ジョーカーウーマンがSPZクライマックスに2年ぶり登場。しかしハルカが落ち着いて打撃で攻め込む。

ジョーカー追い込まれてシューズの中から栓抜きを取出し頭を一撃!!2年前にセイウン草薙を悶絶させ優勝をかっさらったのと同じ手だ
ぐさっ

「・・・・・・・・!!」

これで珍しくブチ切れたハルカ、首筋をつかんでひねり倒すやその場で膝蹴りを顔面にぶち込んだ。
「えうお・・・」
この一発で3カウントが入った。怒らせたらこの選手こわい。

S草薙(2点、草薙流兜落としからの体固め 12.04)アメリカン

「初顔なので、少し不安なのですが」
アメリカンのパイルドライバーやニーアタックを受けるなど危ないシーンもあったが、最後はセイウン草薙が伝家の宝刀兜落としを決めて白星発進。

*******************

第3戦は名古屋大会。

アメリカン(2点、ラリアットからの片エビ固め 13.56)レディD(0点)

ハイパーアメリカンマスクが初日。豪快なラリアットでレディDを下した。

戦闘員(4点、パワースラムからの体固め 16.53)B上原(0点)

戦闘員、リングインするや腕立て伏せをするパフォーマンス。そしてテポイアマタールと叫ぶ。なんだよあいつとブレード上原もあきれ顔。そして試合が始まるや戦闘員はニーアタック連打で攻める。

―じょ、冗談じゃない。こんなのに負けてたまるか!
「シュッ」
しかし戦闘員のハイキックをまともに食らってしまう。焦ったB上原、

「ティロフィナーレ!!」
伝家の宝刀ティロフィナーレで逆転を図ったが、腕でガードされ、うろたえたところをパワースラムを食らって敗北。

「ええおいSPZの看板なんかこのテードなんだよ!!」
同行した拡声器を持ったマネージャー・ミラノ窪田が叫ぶ。悔しがるブレード上原。これはただの一敗ではない・・・・

ハルカ(4点、シャイニングウィザードからの片エビ固め 29.55)中森(2点)

息詰まる攻防を制したのはハルカ。中森のねちねちした攻勢をこらえて、アルティマシュートで突破口を開きDDT、ブレーンバスターと長身を生かした猛攻で相手を追い込み、シャイニングウィザードで2連勝。

S草薙(4点、ノーザンライトSH 8.33)Jウーマン(0点)

「2年前の仕返しです」
2年前の横浜で優勝目前で凶器攻撃に敗れているセイウン草薙。
あのころのセイウン草薙とは全然違う。体つきも闘いの経験も。ジョーカーウーマンを軽く一蹴した。

第64回SPZクライマックス、ハルカ、S草薙、戦闘員13号の3名が2連勝スタート。

2012年9月12日 (水)

まだ残暑が残る20120912

こんばんわ、WAS没頭中筆者のkonnoです。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

■相撲

旭天鵬優勝額贈呈

国技館に掲示される優勝額に5月場所で優勝した旭天鵬の額が。(肖像画ではなく、白黒写真に油絵具で手彩色している)まずありえないと思っていた優勝額なので、本人も励みになることだろう。これは国技館まで見に行かねばなるまい。

若の里通算800勝

大相撲の長い記録でも過去10人しか達成していない。本人は「廃車寸前の中古車」と自虐的に話すがこの人も息の長い活躍をされています。旭天鵬807勝と同様、どこまで上積みできるか。

■野球のCS争い

セリーグ1位金満巨人2位中日はほぼ確定、クライマックスシリーズ進出がかかる注目の3位争いは、ヤクルトか広島か、(阪神も可能性を残しているが)バレンティン、ミレッジの強力中軸を要するヤクルトがやや有利か。

■プロレス(主に全日本)

ドーリングのパートナーXは久々来日のゾディアックだった。やはり今の全日では超大物は呼べまい。

宮本和志、征矢学を6分で片づける

 出戻りのターメリック宮本、世界タッグの征矢をあっさり撃破してトーナメント2回戦進出。なんでいまさらという感じがするが・・・

アジアタッグ王座決定トーナメント開催

カズ近藤、田中金本、宮本本間、東京愚連隊の4チームが参戦。これは格から言って本間宮本かな。

渕正信と中澤マイケルが初遭遇。渕正信は変態攻撃を食らったものの、なんとか首固めで勝利。

今週はこんなところ。

 

2012年9月11日 (火)

第1,378.5回 間奏曲64年目7月 Crossing Life

64年目7月末
SPZの真夏の祭典、SPZクライマックス。

出場者8名の大写真が駅貼りポスターをジャックした。

(所属選手)
◆ブレード上原(22)7年連続7度目の出場

◆中森あずみ(20)3年連続3度目の出場

◆ハルカ(19)2年連続2度目の出場

◆セイウン草薙(18)2年ぶり2度目の出場

(参戦選手)
◆戦闘員13号(新日本女子プロレス:年齢不詳)

◆ジョーカーウーマン(21)2年ぶり2度目の出場

◆レディーD(年齢不詳 2年連続2度目の出場)

◆ハイパー・アメリカン・マスク(年齢不詳 初出場)

初参戦は2人。新日本女子プロレスのヒールレスラーとして活躍している選手「戦闘員13号」がSPZクライマックスに電撃参戦。日本の内閣調査室が極秘プロジェクトで養成した(ということになっている)立ちふさがるものすべてを殴り倒し蹴り倒す戦闘マシーンというギミックのレスラー。名物男性マネージャーのミラノ・窪田も帯同するらしい。

そのミラノ・窪田からファックスがSPZに届いた。

「SPZ選手を全員潰す。

何が最強のプロレス団体だ。

仲間内でやりあってるだけじゃん。

リーグ戦、真のバイオレンスを見るがよい」

ハイパー・アメリカン・マスクはアメリカのWWCAルートで参戦が決まった謎の覆面レスラー。得意技とか出身地身長体重一切謎らしい。

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SPZ60期、ハルカは入社5年目に入り、会社の規定により寮を出ることになり、ひとり暮らしをはじめたが、私生活は荒れまくっていた。

性格に難のある彼女、オフの日は家にこもっているだけなので、家事はほとんどしないので自宅はごみ屋敷状態。しかも食事は基本的にコンビニ弁当だった。しかし道場でハードな練習を積んでいるうちに彼女も異変を感じた。

(動けない・・・・ちゃんとしたものを食べないと・・・・)

でもハルカ、料理がダメなので、7月末のある日、全体練習終了後に戸塚の夜の街へ出かけた。

(おいしそうなところ・・・)

彼女にとっては大冒険だった。

一軒の小さな店の前で足が止まった。

「小料理 すずなみ」

ガラッ

ハルカは思い切って引き戸を開けた。

(これが、ハルカの運命を変転させる第一歩だった。)

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西明里、中学1年生。

そろそろ色気づいてくる年頃だが、彼女は笹塚の自宅近くのスポーツジムにほぼ毎日通っていた。インストラクターさんとも顔なじみになった。

「ふ・・・・・っ」

15kgのダンベルを2つ、両手に持つ。腰にベルトを巻いているがそれでも砕けそうだ
(上がらないよ・・・っ・・・)

それでも通い始めた時は7kgずつしか持てなかったので大きな進歩だ。

ダンベルをひとしきりやったあとはマシンジム。チェストプレスで耐える。

(きょうは、35キロ行ってみようか・・・はっ・・・・・)

夜9時ころ笹塚のマンションに帰る。

「お帰り、今日は何やってきたの」

 「チェストプレスとフリーウェイト。35kgできるようになったー」

「あかり、本当にレスラー目指すの?私口添えしないわよ、死ぬかもしれない仕事なんだから」

 「いいもん、母さんには内緒で新人テスト受けるから」

ホテルの料理人の仕事で忙しい西花子(元 フローラ小川)、ボソッと一言。

「負荷の量を下げていいから、回数できるようになりなさい」

 「えっ、でも・・・」

「耐久力を問われるわ、何よりも」

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2012年9月10日 (月)

プロレス技シリーズ31 ダイビングヘッドバット

今回はダイビングヘッドバット。

あおむけに倒れた相手がいる状態で、コーナー最上段に登り、勢いよくダイブして自分の頭を相手の肩口または腹または頭(使い手によりさまざま)にぶっつけるワイルドな技。威力というより見栄えがいいのでフィニッシュに使うレスラーも多いです。

かわされて自爆した時は仕掛けた方が大ダメージ。リスクの大きい技でもあります。

この技の使い手はなんといっても80年代の名選手ハーリー・レイス。主にセカンドロープからのダイビングヘッドを得意とされていました。この技で馬場さんから3カウントを奪ったこともあります。125kgのガタイを活かして頭からつっこんでくるのだからやられる方はたまらないでしょう。

印象的なのはダイナマイトキッド。体重がない分スピードと跳躍力で威力を出すタイプです。この技も「自分が壊れることをいとわないハードな戦い」を身上とされていたキッドの性格に合っていたのでしょう。92年の最強タッグ最終戦のキッド引退試合の際、サニービーチにダイビングヘッドを決める前に一瞬だけ客席をチラ見していたシーンが忘れられません。

現役選手では新日本の天山広吉選手が得意とされています。頭の大きい選手、硬い選手にとっては大きな武器なのでしょう。

WASでは実装されていません。相羽和希あたりに覚えさせると自爆しまくって面白そうなのですが・・・・

2012年9月 9日 (日)

第1,378回 64年目7月 サマースターナイツシリーズ

64年目7月
「サマースターナイツシリーズ」開幕。

初戦青森、2戦目盛岡と神塩ナナシーVSREIKOの裏天王山。5位と6位の対決は神塩ナナシーが2連勝し、REIKOが6位に降下した。

そして第5戦宇都宮、ここで神塩ナナシーの5位(入れ替え戦行き)と、REIKOの6位(自動降格)が確定。

そして最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合は神田幸子がエルボーの連打で7分30秒、アプリコットつばさを沈めた。

第2試合はフェアリー三井寺VS北条咲。序盤はタックルのぶつかり合いで幕を開けたこの一戦、北条が早めにタイガードライバー狙いを仕掛けたが三井寺リバースで返す。そして三井寺アキレス腱固め。懸命にこらえた北条、痛む足で踏ん張りながらブレーンバスター。しかし三井寺もラリアットで反撃。両者ダウン。先に起き上ったのは北条で、2度目のブレーンバスターを決めて10分7秒、フォール勝ち。

続いて第3試合、村上千春VSペガサス藤原。VIP復帰のためにはこの試合落とせない村上千春、掌底を当てて主導権を握ろうとするが、P藤原も懸命に応戦。そしてとうとうジャーマンを決める。
―くっ
これで頭を打ってしまった千春、続くブレーンバスターにフォール負け。23分5秒、ペガサス藤原が村上千春を破った。

そして第4試合、フォルトゥナ紫月VS相羽和希。VIP入りを目指す両者の対戦は、一進一退の攻防の末、しつこくドラゴンスリーパーをかけ続けた紫月が相羽を半失神に追い込み、すかさずレッグドロップを決めて29分51秒の勝負を制した。

これでフォルトゥナ紫月のVIP昇格が決定。一時期は壁に当たったとかファイトに覇気が感じられないとかいろいろ言われたが、自力で上への切符をつかんだ。
アンダーカード2位は村上千春が認定され、来月、神塩ナナシーとの入れ替え戦を行うこととなった。

**********************

休憩後はVIP最後の3試合、まずREIKO VS中森あずみ。すでに降格の決まっているREIKOだが、中森をガシガシ殴りつける。掌底ラッシュ、延髄で追い込んだが中森もドラゴンスリーパーで反撃。どちらに転ぶかわからない勝負は、先に起き上ったREIKOがタイガースープレックス。これで14分38分の熱闘を制した。REIKO、無念の10勝30敗。中森あずみ、19勝20敗1分け。勝率5割はならなかった。

セミはハルカVS神塩ナナシー。
神塩ナナシーのゆったりペースにはまってしまったハルカ、たちまち30分が経過し時間切れ引き分けとなった。ハルカ、17勝22敗1分けで4位、神塩は13勝24敗3分けで5位に終わった。

メインはSPZタイトル戦、王者セイウン草薙に挑むのはブレード上原。これぞ新旧エース対決。
「・・・まあね、あんまり気張らずやってきますよ」

だがいまのセイウン草薙を崩すのは容易ではない。いつの間にか寝技も立ち技も強い隙のないファイターになっていたセイウン草薙、この日も危なげないファイトを貫き、
「せいっ」

パワーボム。草薙流の技ではなくプロ入りしてから覚えた技なのだが、「誰もが使う技なので、その分内容を見せなければなりません」と考えていて結構な威力。

「つ・・・・・うっ」

上原起き上がれない、起き上がれない!すかさずレッグドロップを決めたセイウン草薙が3カウント奪取。22分59秒、3度目の防衛に成功。

セイウン草薙は34勝6敗で堂々の1位。笑顔で1,000万円の小切手を受け取った。そしてブレード上原は19勝20敗1分けの2位タイ。

2012年9月 8日 (土)

第1,377回 どこまでも個人闘争

64年目6月

「バトルアトランティス」開幕。負傷欠場者もなくフルメンバーでの興行となった。初戦沖縄大会、期待の新人北条咲は村上千春と対戦。
「あ、こんなのとやんなくちゃならねえんだ」(村上千春)

北条咲、まだまだかなうはずもなく、6分1秒、延髄斬りをもらって敗北。

「力はともかく動きがないからね。守勢に回るともろい。まあ仕方ない面もあるけど」(千春)

第5戦、大津大会メインでSPZタイトル戦、王者セイウン草薙に挑むのは前王者のハルカ。しかし逆片エビで延々と絞る作戦が効いたのか、ハルカの動きが止まってしまう。

追い詰められてアルティマシュートを放つも受けきったセイウン。得意のノーザンライト。これは何とか返したハルカだが、空気投げで叩きつけられたところを
「はっ」
レッグドロップ一撃。セイウン草薙が20分20秒、さして苦戦した印象も見せず、2度目の防衛に成功した。

**************************

第7戦長野大会、2位につけていたブレード上原がセミファイナルで神塩にアキレス腱固めで敗れたため、10ゲーム差をつけていたセイウン草薙の上半期VIPレース優勝が決まった。
セイウン草薙、1000万円獲得が決まってほっとしたのか、メインでREIKOのジェットスマッシュをまともに食らって星を落としてしまった。

「ファンの皆様のおかげで賞金をいただけました。きょうは一撃貰っちゃいましたけど・・・切り替えて明日の埼玉がんばります」(S草薙)

**************************

そして最終戦はさいたまドーム大会。

第1試合は神田幸子VSアプリコットつばさ。この新人2人が入ってから入社2年目の2人の目の色が変わった。

―もっと死ぬ気で頑張らないとあっさり抜かれる。

「せいっ」
しかしこの日は神田のエルボーがまともに入り、アプリコットつばさは3カウントを聞いてしまった。勝負タイム8分24秒。

続く第2試合はフェアリー三井寺VS北条咲。いきなりのスリーパー攻めで優位に立った三井寺、北条の表情がゆがむ。

―いける。向こうの力は強くても、それをかいくぐって対処できる。

しかし一瞬の隙をつかれ、組みとめられてタイガードライバーで落とされてしまう。懸命に返した三井寺だったが、立て続けにブレーンバスターを食らって万事休す。勝負タイム9分57秒。

「2人の新人も凄いんですが、2年目の2人の態度が変わりましたね。練習とかセコンド業務とか。プロレスに対して真剣に向き合ってきましたよ。今後の巻き返しが期待できます」(解説の杉浦美月)

そして第3試合は相羽和希VSペガサス藤原。

VIP復帰のためには、相羽ここは勝っておきたいところだが、入社3年目のペガサス藤原も相当力をつけており、中盤まで全く互角の攻防を展開。しかし最後は相羽が幅の広さを見せ、ダイビングプレス、バックドロップで決まったかに見えたが、ペガサス藤原も返してタイガーSHを狙ったが、
「甘い返せる」
この動きを読んでいた相羽、冷静に前方回転エビに切り返して勝利。勝負タイム20分10秒。

**********************

休憩前は村上千春VSフォルトゥナ紫月。打撃なら千春、グラウンドならフォルトゥナ、対照的なスタイルの両者の対戦、徐々にではあるが確実にフォルトゥナが押してきて、最後はドラゴンスリーパーで千春からギブアップを奪った。勝負タイム22分13秒。

休憩後は早くも消化試合となったVIPの直接対決。まずはハルカVS中森あずみ。中森、3位以内に入ればSPZクライマックスに出られるので真剣な表情で攻める」。しかしハルカも
「アルティマシュート」
えっげつない蹴りで中森を這わせる。ならばと中森は逆エビ固めでじわじわと。お互い譲らぬ好勝負だったが、例によってニーリフトで突破口を開いたハルカが攻めきるかにみえたが、中森も逆転のストレッチプラム。懸命にこらえたハルカだったが23分29秒ついにギブアップ。中森あずみここまで15勝16敗1分け。ハルカは14勝18敗。(うち不戦敗8)

セミはブレード上原VS神塩ナナシー。押していたのは神塩のほうにも思えたが、ブレード上原も要所で反撃。そのまま相譲らず30分時間切れとなった。

神塩ナナシー、8勝22敗2分け(不戦敗8)で最下位。来月頑張らないと自動降格もある。

さいたま大会メインはセイウン草薙VS REIKO。

すでにVIPレース優勝を決めているS草薙。きょうは格下のREIKOと対戦。一発のある相手なので要注意だ。

二線級と思われがちなREIKOだが、キックの「科学的測定値」ではハルカ以上の威力をたたき出している。そのためか今期もセイウンから2勝を挙げており、番狂わせメーカーとなりつつある。

しかし相手の打撃をかなり警戒して戦ったセイウン。ジェットスマッシュを食らった時もインパクトの瞬間飛びのいて威力を半減させる。しかしREIKOも掌底、バックドロップの追い込み、セイウンもこれでは切り札を出さざるを得なくなった。

「せえええい」
出た久々の草薙流兜落とし、REIKOは頭からマットへ。当然返せるはずもなく20分22秒、決着。
セイウン草薙27勝5敗、REIKOは9勝23敗の5位。

2012年9月 7日 (金)

第1,376回 64年目5月 バトル・カデンツァ

64年目5月
「バトルカデンツァ」開幕。

初戦山梨カイメッセ大会の第1試合で北条咲VSペガサス藤原の再戦。

新人の北条咲、オフの間にかなりのトレーニングを積み、P藤原にぶつかっていった。得意のタイガードライバーも決めた。

しかしP藤原、何事もなかったかのように起き上がり

「はあああっ・・・・」
タイガースープレックスの洗礼。しかし北条、薄れゆく意識の中で懸命にフォールを返した。しかしこれでもう実質勝負ありで続くネックブリーカーは返せなかった。勝負タイム9分26秒。

「確かに北条さんは力はあります。だがそんなのにやられるほどやわな鍛え方はしてません」(ペガサス藤原)

今シリーズ、神塩ナナシーが右肩の負傷で欠場したため、リザーバーは村上千春が選ばれた。いきなり山梨大会でB上原をパワーボムで破る殊勲。

第5戦熊本アクエリアン大会のメインでSPZタイトル戦、王者セイウン草薙に対するは中森あずみ。過去2回ともセイウンからベルトを奪っている中森が挑戦者に選ばれた。しかしセイウン草薙、ここ最近多用しているノーザンの連発であっさりと中森の挑戦を退けた。勝負タイム21分41秒。王者が初防衛に成功。

****************************

シリーズ最終戦は横スペ大会。

第1試合は神田幸子VS北条咲の新人同士初対決。いきなりタックル、エルボーで先手を取った北条、やすまずヘッドバット攻め。しかし神田もエルボーでお返し。
「おおおお」
北条咲、ボディスラムを2連発。これで神田を追い込んで、

「はっ」
頭突きを叩き込んで3カウントを奪った。勝負タイム7分17秒。北条が新人対決を制した。

第2試合は入社2年目どうしの対戦。アプリコットつばさVSフェアリー三井寺。執拗なスリーパー攻めでペースをつかんだ三井寺が、最後はショルダータックルで弾き飛ばして勝利。勝負タイム10分16秒。

続く第3試合はペガサス藤原VSミスティックベータ。ペガサス藤原が力の差を見せるファイト。ネタ外人の攻めを受けきり、ブレーンバスターで退けた。9分31秒。

第4試合は相羽和希VSフォルトゥナ紫月。負傷欠場明けの相羽だが、影響を感じさせないファイト、熱い攻防を展開。フォルトゥナ紫月もストレッチプラムで追い込んだのだが、最後はニーアタックを狙ったところを相羽にうまくかわされ、バランスを崩したところを抑え込まれて敗北。29分54秒。

休憩明けはVIP登場、セミ前のハルカVSREIKOは前王者のハルカが安定した試合運びを見せ、最後はシャイニングウィザードで決めた。故障で出遅れたハルカだが、さすが実力者で10勝14敗の4位まで順位を上げてきた。敗れたREIKOは5勝19敗の最下位と苦しい星勘定。

セミはブレード上原VS中森あずみ。これも実力者同士の息詰まる攻防。両者ふらふらになりどちらに転ぶかわからない状況となったが、最後はチョップでなぎ倒された上原がそのままがっちりとエビに固められ敗北。19分20秒のいい試合。

ブレード上原はここまで14勝10敗。中森あずみは10勝13敗1分け。

メインはセイウン草薙VS村上千春(リザーバー)。セイウン草薙が苦も無く村上千春を下した。勝負タイム14分11秒、フィニッシュはパワーボムだった。大会場のメインとしてはちょっと物足りない内容。

セイウン草薙ここまで21勝3敗、いよいよ大エースへの階段を登りはじめたか。

2012年9月 6日 (木)

第1,375回 ハルカの新生活

時に西暦2072年。

横浜のお嬢様プロレス団体SPZの主力選手・ハルカ(本名 大月遥)は紆余曲折あったものの、どうにか入社して丸4年が経過した。

「当社の規定により・・・・・・」

4月シリーズの巡業中、マネージャーさんが告げる。

「大月遥さんは入社4年が経過したので、退寮していただくことになります」

 「た・・・・退寮?」

「今後は通い待遇となります」

 この会社、年度中に20歳になる選手は基本的に寮生活から解放している。年長組が寮に多くいると若手新人の息が詰まってしまうという配慮もあるし、第2の人生を選ぶ時期が近くなっているので、寮生活から解放させてさまざまな社会経験を積ませるという意味合いもある。大半の選手はやったーこれで門限がないとか遊べるーとか言って喜ぶのであるが、この人の場合は・・・・

「で、どこに住めば・・・いいのですか」

 SPZベルトを失った4月シリーズ終了の3日後、SPZと取引のある不動産業者さんが現れて面談。ブレード上原が同席。

「これなんかいかがでしょうか。ディストラクション西戸塚。今の道場と1kmも離れていませんし、築5年と割と新しい賃貸マンションです、家賃は月々6万円で」

 「社宅扱いで会社が3万円までは出してくれるよ」

「は、はい・・・・」

というわけでハルカの退寮、引っ越しが決まった。4月下旬の晴れた日、ハルカは私物を段ボールに詰めて、トラックを待った。

んで、新居の「ディストラクション西戸塚」の3階。

(ど、どうすればいいんだろう・・・・)

今までは寮で三食きっちり管理人さんの作る食事が出てきたのだが、これからはそうもいかない。

自由は、ありすぎると扱いに困る。

かごの鳥は解放されるとすぐ飛び出すのだろうか。

*******************

「家電製品とか買い揃えた?」

その翌々日、全体練習中にブレード上原がぼそっと。

「いえ、まだ、全然・・・・」

「うん、でも、どこに行って…どう買えばいいのか」

「・・・・・・・・」

 (そういえば昔からこいつの人見知り癖は激しかった。ひとりでタナカ電機行って買えとかいうのは無理な話だったか・・・・)

見かねたブレード上原、会社オフイスのパソコンでネット通販のサイトにログインし、30分でテレビ冷蔵庫洗濯機掃除機炊飯器その他を手配した。

「う、上原さん…凄いですね」

「なにいってんの。いまどきの大人ならこのくらい当然。27万2500円、ギンフリだからお金用意しといて」

「は、はい」

「自炊する癖はつけといたほうがいいよ。出ていくお金が全然違うから」

だが、料理の全くできないハルカ、途方に暮れた。

(どこかに食べに行こうか・・・)

2012年9月 5日 (水)

徹夜明けで眠い20120904

徹夜明けで仮眠してWAS没頭中のブログを1週間分まとめて更新って。

まあ今週のあれ行きます。

(プロレス)

■曙、肺炎で緊急入院

大仁田との電流爆破ショーでどこか負傷したのか、色々な団体に参戦しまくってで体調を崩したのか。40代になって200kgの体重があるといろいろ大変なのでしょう。早期カムバックを期待します。

■全日本2本目のシングルベルト創設

GAORA TVベルトを創設とのこと。んで、次期シリーズで初代王者決定トーナメントの1回戦。いまさら宮本とか本間とか参戦させるか・・・・

(相撲)

■日馬富士 綱取りなるか

9月の秋場所で日馬富士が横綱挑戦。ここ1年で8勝7敗が3度もあるのが不安材料。突き刺さるような速攻は凄いのだが一度どこか痛めたりバランスを崩すと・・・というのがある。だが白い子もそろそろ2人目の横綱が欲しいらしいので可能性は大いにある。

(野球)

■中村紀 2軍落ちは造反だった

クルマのキー云々は方便だったか。自分の打席の時に(首脳陣に自分の判断で走っていいよと指示されている)ランナーに盗塁されて説教って。拾ってもらった経緯を忘れてしまったのか。黒ノリさん覚醒とか、やっぱりこの人をコントロールできるのは落合さんしかいなかったか・・・とか。2000本安打が近いので頑張って欲しいのですが。

今週はこんなところ。

2012年9月 4日 (火)

第1,374回 旗揚げ63周年記念興行!

64年目4月

旗揚げ63周年記念興行、前半の3試合は新人の頑張りがファンの胸を打った。神田幸子はアプリコットつばさを蹴り倒す殊勲、北条咲はペガサス藤原の前に玉砕

そして第4試合は村上千春VSフォルトゥナ紫月。

「今日の相手はお前か、このどんくさいの。同期のセイウンがベルト巻いてるのに情けねえなあ」
というマイクアピールをしてから襲いかかっていった村上千春。しかしフォルトゥナも懸命に耐える。そうこうしているうちに試合が重くなってしまい、そのまま30分時間切れ引き分けとなった。

その試合が終わると休憩。

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後半はVIPの3試合。

休憩後はまず神塩ナナシーVS中森あずみの重い試合、神塩がいつもの通りパッシブな試合運び、中森が隙狙いのドラゴンスリーパー。結局相譲らず時間切れ引き分けとなった。2試合続けてのドローに場内の空気が少し重くなった。

セミはブレード上原VS REIKO。

REIKOの打撃を適度に受け流したB上原、バックドロップで勝負をかけるが、REIKOも返す。
「ジェットスマッシュ」

REIKOが勝負をかけた打撃、崩れ落ちる上原、

ワン、トゥ・・・ドドドドド
懸命にB上原、ロープへ。よろよろと立ちあがり、

「ティロフィナーレ!!」
出た伝家の宝刀、14分22秒、これで粘るREIKOをなぎ倒して勝利。

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新日本ドーム大会メインはSPZ戦、王者ハルカに対するは、セイウン草薙。いまのSPZのトップ2が激突。

しかし今シリーズのハルカは欠場明けとあって動きがよくない。ここまでですでに4敗している状況。この日もセイウン草薙にいいように投げられてしまい苦しい展開。なんとかニーアタックで反撃するも、

「せええっ」

この日3度目のノーザンライトでハルカは3カウントを奪われた。
「25分53秒、ノーザンライトスープレックスホールドでセイウン草薙の勝ち」

セイウン草薙がSPZ王者に返り咲いた。

「ちょっとハルカ選手動きに元気がなかったですね。まあ負傷欠場明けで本来の動きではなかったですね。早くコンディションを戻して、ベルトを取り返しに来てほしいと思います。」(解説の杉浦美月)

2012年9月 3日 (月)

第1,373回 割り返し

そして最終戦は新日本ドーム大会。

「旗揚げ63周年記念興行!」

の大看板が掲げられた。超満員の盛況。

いつもなら淡々と第1試合が始まるのだが、

「本日はスーパースターズ・プロレスリング・ゼットの旗揚げ63周年記念興行にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。えー、まずお配りのプログラムに掲載されているカードですが、一部変更がございます。」

鈴木リングアナがそういってセブン山本にマイクを渡す。

観客に入口で無料配布されているプログラムの2ページ目に【本日のカード】が印刷されている。万単位の観客を呼ぶ大会場の場合、カードは事前に印刷されている。

その上半分はこう印刷されていた。

△30分1本勝負

1.アプリコットつばさ VS 神田 幸子

2.フェアリー三井寺 VS 北条 咲 

3.ペガサス藤原   VS ユーリ・セモポヌメ

「プログラムではこのように印刷されておりますが、カードを一部変更させていただきます」

セブン山本レフェリーがアナウンス。

「変更後のカードを申し上げます。第2試合シングルマッチ30分1本勝負、ペガサス藤原VS北条咲、第3試合シングルマッチ30分1本勝負、フェアリー三井寺VSユーリ・セモポヌメ、以上であります。直前になってのカード変更となったこと、深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんが、あしからずご了承のほどお願いいたします」

負傷とかアクシデントもないのに、直前になって、事前に発表されていたカードが変更されるというのも異例だ。

「えー、なんでー?」「理由はー?」リングサイドの観客が茶々を入れる。

セブン山本レフェリーが反応する。

「お察しください」

ドワハハハハハ

「割り返しかよ」「新人なのに北条やるなあ」客席からはつぶやきが漏れた。

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そして第1試合は、神田幸子(新人)VSアプリコットつばさ。

神田幸子の東都デビュー戦。場内に「メイキング・ラヴ」(神田幸子テーマ曲)が流れて、SPZTシャツを羽織った神田が淡々と入場。

―SPZで1年もまれた意地を見せる。

先輩の意地を見せるべく、神田へ向かっていったアプリコットだが、押さえつけられてステップキック。

「ぎゃあああ」

これで火花が散ったアプリコット。タックルでなぎ倒されてフォール、しかしぎりぎりで返した。

―負けられない、私は・・・

しかし起き上がれない。先ほどのキックがきいてるのか

あれ、何かが落ちて・・・
神田幸子、この流れに乗ってギロチンドロップを決めて勝利。

うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
新日本ドーム熱狂。新人の神田幸子がこれで3勝2敗でシリーズを終えた。

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そして第2試合、「チゴイネルワイゼン」が場内に流れ、これまた東都デビュー戦の北条咲登場。

対戦相手は当初発表ではフェアリー三井寺となっていたが、

「常識的に考えて新人をこれ以上勝ち進ませるわけにはいかんやろ。彼女のためにもよくない」(ブレード上原)

異例のことだが、直前になって急きょカードが変更され、入社3年目のペガサス藤原が第2試合で北条の相手を務めることになった。

「お手柔らかにね」

試合前リング中央で握手。

―!!
オーラが違う。今までの相手とは。

北条咲、戦う前から気圧されていた。

「いくぞっ」
ペガサス藤原、いきなりアームホイップで転がし、
「終わり」

引きずり起こして組みつくや、

そしていきなりタイガースープレックス!

ええええええ新人相手にやりすぎだろそれは。場内どよめき。

ーっつ!!

北条懸命に顎を引いて衝撃を逃がす。目の前が真っ黒に、

「ツー、」

次の瞬間レフェリーの声は聞こえたので、懸命にもがいて肩を上げる。

「へえ、わけわかんなくなっても返すんだ。すごいね」

ちょっと感心したペガサス藤原、チョップでなぎ倒すと
「どうだっ」

起き上がってくるところを強烈なタックルで弾き飛ばす。
崩れ落ちる北条、がっちり押さえ込むP藤原、これで3カウントが入った。

―うううっ…何が何だか・・・・

それでも何とか起き上がり、ふらつく足で引き揚げた北条へ大きな拍手が送られた。勝負タイム4分16秒。

「いや、結果から見たら北条が潰された試合なんですけど、ペガサス藤原選手が力押しの消耗戦を避けましたね。ペガサス藤原選手も上を目指すためには新人に負けるわけには絶対に行きませんからね。受け身の練習がまだ不十分な相手の弱点を最初に突きましたね。でもまあカード変更まで会社にさせたなんてのは、私の知る限り初めてですよ。そういう意味ですごい新人ですね、今後が楽しみです」(かいせつの杉浦美月)

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第3試合はフェアリー三井寺VSセモポヌメ。これも急きょ割り返されたカードだ。

「ウォラアアアアア」

(ペガサスフジワラとやるはずだったのに、こんなザコの相手をしろだと?私はSPZクライマックスのウィナーだぞわかってるのか)

案の定、セモポヌメが暴れまわり、4分56秒、ニーリフトで三井寺を悶絶させて終了。

2012年9月 2日 (日)

第1,372回 2連勝!驚異の新人もうひとり

横浜のお嬢様プロレス団体、SPZは旗揚げ63年を迎え、2名の新人、北条咲と神田幸子を採用して、簡単な受け身や基本動作だけ覚えさせてから4月シリーズに投入した。

通常ならば、デビューシリーズは緊張とかスタミナ切れとかで、練習で覚えたことの半分も出せず第1試合でむごくやられてしまうのが常なのだが、北条咲は違った。京都大会で三井寺を倒してデビュー戦白星を飾ると、大阪ではミスティックベータ、広島ではアプリコットつばさをそれぞれタイガードライバーで倒してまさかの3連勝スタートを飾った。

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北条咲、デビュー3連勝。
「自分の持ち味をリングで出そうと考えただけです」
これはすごい新人が入ってきた。

(動きはともかく、力が凄い。こりゃあ2年もしないうちに上がってくるなあ)

控室モニタで観ていたブレード上原が瞠目。

そこへ試合を終えた北条咲が戻ってきた

「よっ、お疲れさん。見てたけどいい動きだったよ」

 「あ、ありがとうございます」

「明日からの4つは試合ないけど、最終戦のドームにそなえてみんなの試合を見てろ。人の試合を見るのも大事だ」

 「はい、わかりました」

(呼吸がそんなに乱れてない・・・・体力もありそうだ)

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第4戦九州ドーム大会。この日は第1試合で神田幸子のデビュー戦。新人のシリーズフル参戦は厳しいと判断した会社側が、巡業前半を北条、後半を神田の育成マッチに充てるカードを組んだのである。

対戦相手は1期先輩のフェアリー三井寺。

―やるしか、ない・・・

激しいチョップでたじろがせた神田、しかし対戦相手の三井寺も新人にこれ以上負けるわけにはと考えたのか、スリーパー、アキレス腱固めで応戦。

―く、息が上がってきた、どうしたら・・・・

しかし神田幸子、あきらめずに組みついて上から押さえつけて、思い切り顔面に蹴りを入れた

「ひぎいっ!」

これで昏倒したフェアリー三井寺、押さえ込む神田、3カウントが入った。

ええええええええええええええええええええええええ!!

どよめく観衆、もう一人の新人、神田幸子もデビュー戦を白星で飾った。

セコンドとしてリング下で観ていた(今日試合のない)北条咲、瞠目した。

―あれを自分が食らったら、立ち上がれるだろうか?

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5戦目の名古屋しゃちほこドーム大会。第1試合で組まれたのはフェアリー三井寺VS神田幸子の再戦。さすがに三井寺は厳しい表情をしていた。

―新人と思ったら、やられる。目の前にいるのは私を倒そうとする一人の格闘家。同じ相手に連敗はしたくない・・・・

三井寺、アキレス腱固めで絞り上げたが、ギブアップしなかった神田、懸命にロープへのがれて、そのあと組みつくと見せかけて、強烈なエルボーを食らって三井寺の意識が遠のく。

ーっ・・・・

「これでっ」

ボディスラムで投げつけられる。押さえ込まれる。懸命に足をばたつかせて返そうとした三井寺だったが、山本レフェリーがやや高速気味に3カウントを叩いた。勝負タイム7分4秒。
この会社始まって以来の「新人の2連勝」が2人続いた。

呆然とするフェアリー三井寺。ホッとした表情で勝ち名乗りを受ける神田幸子。

「うーん・・・・・空手の経験を活かしてますね。一発が重いから動けなくなっちゃうんでしょうねえ、自分のいいところを出すということができていますね」

辛口の解説で知られる杉浦美月もほめるしかなかった。

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第6戦どさんこドーム大会。第1試合で神田幸子VSミスティックベータ。

―新人に負け続けたら、日本に呼んでもらえなくなる!

「生活上の理由」で奮起したミスティックベータ、とにかくひたすら飛び回って神田を幻惑。そして組みついてアームホイップ。

―だてに世界各国でやってるわけじゃあないノヨ!!

神田、ペースをつかめず、4回目のホイップで場外に落とされ、場外でブレーンバスターを食らってしまう

―ぐぐぐぐぐ

これで非力となった神田。すかさずリングに戻ったベータがアームホイップで仕留めた。

―これが負けか・・・北条さんは勝てたのに・・・

神田幸子、初黒星、勝負タイム10分16秒。

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「今年の新人は2人ともいいのが入ってきたなあ」
村上千春が花道奥でぼそりと。

神田幸子、7戦目の仙台でもミスティックベータにソバットをもらって敗れ、リベンジはならなかった。

2012年9月 1日 (土)

第1,371回 3連勝!驚異の新人現る

レッスルエンジェルスサバイバー プレイ日記
輝くエッセンシャル
64年目4月

新人スカウトで北条咲を採用。富山県出身で、弓道をやっていたが、大金を稼げると聞いてプロレスのオファーに乗った。

「一日も早くSPZの戦力として認められるように頑張ります」

新人テストで神田幸子を採用。空手の経験があり、村上千春とスパーリングをしてその力を認められた。

「自分の持ち味は打撃です。強くなってメインイベンターになります」

旗揚げ63周年記念エッセンシャルシリーズ開幕。相羽和希が腰痛で無念の欠場。

「新人2人も連れて行きましょう、ガタイよさそうだし」
黒田社長が判断。急きょこの2人のコスチュームとシューズが作られることになった。

「ん、できることを・・・・精一杯やります」

ハルカ、腰痛をとりあえず治療して処置し、戦線復帰となった。最終戦ではセイウン草薙とのタイトル戦が組まれている。

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第1戦京都大会第1試合で北条咲デビュー戦。対戦相手は1期先輩のフェアリー三井寺。
「はあっ」

いきなり三井寺にエルボーを連打。

ワアアアア

緊張していない。流れの中で頭突きをきめた。

新人に攻め込まれるなんて冗談じゃないと三井寺、いきなり足を取ってアキレス腱固めを仕掛けたが、北条懸命にロープへ。これで動きが鈍った北条だったが、

「はっ!」

なんとかドロップキックを叩き込んで、そのまま片エビで押さえ込みフォール勝ちを収めた。
ええええええええええええ?

曲がりなりにもSPZで1年もまれた先輩レスラーに勝ってしまうとは。この離れ業をやったのはあの優香以来18年ぶりの快挙である。これは楽しみな新人が入ってきた。勝負タイム7分6秒。

京都大会メインイベントでハルカが復帰戦。REIKOと打撃戦を展開したがまだまだ慣らし運転の様子。最後は蹴り倒したところをアキレス腱固めでタップを奪った。

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第2戦なにわパワフルドーム大会。

北条咲、2戦目の相手は早くも外人戦。ミスティックベータとのカードが組まれた。さすがに修羅場を潜り抜けた経験を持つ外人相手、苦戦はまぬかれない。しかし流れの中でタイガードライバーを決めるなど驚異の新人ぶりを見せる。

「UAAAAA!!」

これを懸命に返したベータ、ブレンバスターで反撃。しかし、北条咲、フォールを返してすっくと立ち上がり、大きく息を吸い込んで
「はあああっ」

組みついて、2度目のタイガードライバー。いくら相手が軽量だといってもきれいに決めるとはなんという筋力。ミスティックベータは無念の3カウントを聞いた。

ええええええええええええ!!

勝負タイム8分48秒。新人のシングル2連勝スタートというのは団体始まって以来、はじめての記録である。

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「負けないわよ。私だってこの会社で死ぬ思いしてきたんだからっ」

3戦目広島、北条咲の相手は1期先輩のアプリコットつばさ。同期の三井寺のカタキを取れるか。

―力はそこそこあるみたい、でも動きはどう?

持ち前のスピードでするっと組みつきスリーパーにとらえる。そしてネックブリーカー。初めて体感するプロのスピードに戸惑う北条だが、

「捕まえたっ」

動きをよく見てアプリコットをつかんで、上から組みつく

―なんて力なの!

そのままダブルアームの態勢

―持ち上げられる!!
タイガードライバー炸裂。懸命に受け身を取ったアプリコットだったが、しっかり押さえ込まれて返せなかった。

ええええええええええええええええええ!!
北条咲、デビュー3連勝。
「自分の持ち味をリングで出そうと考えただけです」

これはすごい新人が入ってきた。

「うーん・・・・新人特有の粗さとかスタミナのなさとかが露呈する前に力ずくでもっていけるんですねえ・・・・大したものです」

辛口の解説で知られる杉浦美月も褒めるしかない状況だった。

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