第1,421回 奈良田忍者養成所第4の戦士
66年目7月
ブレード上原とREIKOの2名が引退し、SPZは人員が減ったので、黒田社長はコネクションのある「奈良田忍者養成所」に連絡し、「若くて伸びしろのありそうなくのいち」を1人貸してもらうことにした。本名は西山節子。
しかし本名は出さない約束なので、例によって忍者風の覆面をかぶせ、近くの山にあやかって「NOTORI」のリングネームでデビューさせることにした。REKI,RIKKA、NARATAに続く第4の戦士である。しばらくは横浜の道場に閉じ込めて、プロレスの受け身を覚えさせた。
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「ちょっと傷を負ってしまいました」
セイウン草薙先シリーズ最終戦、絞められる前に受けたコブラツイストでまた腰をやってしまった。大事を取って7月の興行は休み、8月のSPZクライマックスに照準を合わせるようにした。
しかたがないので7月シリーズのVIPリザーバーにはセモポヌメが起用された。これで1000万円レースの行方は混とんとしてきた。勝率6割あたりにハルカ、フォルトゥナ、神塩の3名。この3人にチャンスがある状況。
第3戦山形大会メインでフォルトゥナがフランケンシュタイナーでハルカを押さえ込み、ついに勝率625.でトップに並んだ。しかし第4戦水戸ではハルカが蹴りまくってフォルトゥナを倒して再び単独トップに。
第5戦宇都宮大会のメインではハルカVSフォルトゥナの最終戦。ハルカが積極的にしかけていって、膝蹴りで弱らせて長身を生かしたブレーンバスター2連発。これでなんとかフォルトゥナを撃破して、フォルトゥナに2ゲーム差をつけた。勝負タイム36分31秒。
そして第6戦群馬・7戦幕張とハルカが神塩に2連勝し、1,000万円獲得を決めた。
「・・・まあ、頂けるものは頂いておきます。引退後のこともあるので」
4位争いも熾烈。ペガサス藤原がフォルトゥナを2連破してゲーム差を0.5に縮めてきた。
そして最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合は加賀美明日香VS玄海恵理。加賀美が1年先輩の意地を見せて掌底で殴りつける。倒れたところを逆エビでぐいぐいグイ!玄海、防戦一方。最後は片膝をついたところを背後から忍び寄ってスリーパー
「ぐううう・・・・」
玄海、無念のタップ。勝負タイム10分37秒。体格やパワーはいいものを持っているのだが、まだ守勢に回った時にもろい面がある。
続く第2試合は神田幸子VSアプリコットつばさ。アプリコットがスピードを生かして優勢に試合を運び、シューティングスタープレスを決める。これは返した神田だが、続く逆片エビ固めに無念のタップ。勝負タイム9分34秒。
第3試合は北条咲VSフェアリー三井寺。勝ったほうが入れ替え戦に出場できる大一番。
―今更こんな所で負けられない
北条が気合のこもった攻め。ブレーンバスターを連発して追い込む。フェアリー三井寺はSTFを狙うがロープに近い。北条、3度目のブレーンバスターで三井寺を仕留めた。勝負タイム9分25秒。
第4試合は中森あずみVSイレーヌ・シルバ。初来日のシルバ、前半の試合で奮闘したものの大きなインパクトを残すことはできなかった。この日も中森の理詰めプロレスに押され、スクラップバスターに敗北。勝負タイム11分18秒。中森はアンダーカードを1位で通過し、9月からのVIP復帰を決めた。
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そしてVIP同士の対戦カード。
(長くなるので続きます)
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