第1.418回 ブレード上原・最終試合
66年目6月
SPZ57期・元SPZ王者のブレード上原が引退を表明。
「悔しいけど、ここが限界みたいです」
そしてSPZ58期のREIKOも引退を表明。
「もう若くないし・・・グスン」
ということで6月シリーズはこの2人の引退シリーズとして行われることになった。
シリーズ初戦は沖縄大会。ブレード上原最後の地元凱旋で玄海恵理と初対決。あっさり裏拳で殴り倒して、5分13秒、玄海の挑戦を退けた。
「馬力はあるから今後が楽しみだね」
第3戦岐阜大会、ブレード上原はフェアリー三井寺のDDTに不覚。やはり力の衰えが顕著なのか。
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そして最終戦はさいたまドーム大会。
試合前にブレード引退に伴う「おもしろビデオ」の上映。ブレード上原ファンクラブ協力で作成されたティロフィナーレ100連発の残虐映像に場内拍手。技名を叫んでから跳んで蹴るのがB上原流なのだ。
第1試合は玄海恵理VSアプリコットつばさ。玄海の東都デビュー戦だ。
「いざゆけ若鷹軍団」で入場した玄海恵理。場内はこれで盛り上がった。
玄海のけっこう大きいガタイに場内どよめき。しかし試合が始まるやアプリコットつばさのスピードが勝り、玄海にプロレスをさせなかった。
「てーやっ!!」
ミサイルキック一撃で玄海を沈めた。勝負タイム7分32秒。
「まだ、その、えー、玄海さんプロの動きに慣れていないですね」
解説の杉浦美月が冷静に話す。
第2試合は神田幸子VS加賀美明日香。神田の顔面キックが入って流血した加賀美だが、ひるまず応戦、しかし掌底でなぎ倒され、起き上がったところを神田のビッグブーツを食らって敗北。勝負タイム18分8秒。
そして第3試合は北条咲VSフェアリー三井寺。前回の査定試合では不覚を取っている北条、頭突きを織り交ぜワイルドに攻め立てる。三井寺もSTFを決めたがあまりにもロープに近い。
「ハーッ!」
裂帛の気合を込めた北条咲、シャイニングウィザード、ニーアタック、ブレーンバスターと畳み掛けてフェアリー三井寺を下した。勝負タイム11分49秒。
第4試合は中森あずみが登場したが、ジョーカーウーマンの反則攻撃にペースを乱され、そのままジョーカーアタックに屈した。
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そして、ブレード上原とREIKOの最終試合。
「次の試合に登場するREIKO選手はこの試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様より一層のご声援のほどよろしくお願い申し上げます」
まずREIKOが入場。
「次の試合に登場するブレード上原選手はこの試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様より一層のご声援のほどよろしくお願い申し上げます」
そのあと「アナザーマン」がかかり、ブレード上原が最後のリングへ向かう。例によってトップロープを飛び越え颯爽とリングイン。
にらみ合う両者。
午後7時52分、ゴング。
B上原が積極果敢にチョップ。そしてアームホイップ。序盤はブレード上原が優勢、万感の思いを込めてチョップを叩きこむ。
しかしREIKOもアームホイップで応戦。そしてスリーパーで絞める。弱ったところへ
「やーーー!!」
ドロップキック炸裂。しかしB上原もブレーンバスターで反撃。
REIKO、エルボーを叩き込んで挽回を図るが、B上原、転ばせて逆エビ責め、そして起き上がったところをトラースキック。ふらふらと起き上ったところを
がしっ!!
裏拳炸裂。REIKO返す。しかしブレード上原、もう一度構えて、裏拳を叩き込んだ。
「がっ・・・」
前のめりにダウンするREIKO、ひっくり返してカバー。
レフェリーの村上千秋がカウントを数える。
ワン、トゥ、スリ!!
「19分43秒、裏拳からの片エビ固めでブレード上原の勝ち」
ドワアアアアア
ブレード上原、一礼してから花道を引き揚げた。
―終わった・・・自分の戦いは・・・・
そのあとREIKO、しんどそうに起き上って、一礼してから引き揚げた。こちらもものすごい拍手。
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