第1,454回 67年目10月 新日本ドーム大会
67年目10月
杉浦新体制下で再始動したSPZ最初のビッグマッチ。新日本ドーム大会。
大看板には「SPZ世界選手権 セイウン草薙VS北条咲」が。
「少しずつ変えていきますよ。徐々に。いきなり自分の理想を現場やファンに押し付けると反発を招きますから、今までの路線を急に変えることはしません」(杉浦社長)
セブン山本のMCのあと第1試合、テレビ解説者席に座ったのは杉浦美月新社長。
「他に誰がいますか?」(杉浦美月)
ようするにそこそこ喋れて技術的なことを平易に説明できる元現役選手はすぐに養成できないと社長が判断し、当分の間テレビ解説を兼務することになった。
「え、まあ…引き続きよろしくお願いいたします」(大日本テレビの吉澤アナウンサー)
第1試合は小川あかりVSアプリコットつばさ。
新人の小川あかり、まだプロとしての動きに難があり、アプリコットつばさのスピードについていけず、一方的に攻め込まれた挙句、7分40秒ダイビングプレスに敗北。
「うう・・・・・・」
小川あかり、初白星が遠い。
「解説の杉浦さん、小川選手初白星が遠いですねえ」
「ちょっと心配です。負けるにしても今日はちょっと内容が悪いですね、努力熱心なのは認めますけど・・・・」
第2試合はNOTORI VSフェアリー三井寺。頃合いをみて三井寺がスッと足を取りアキレス腱固めに捕えた。このあたりの技術はさすが。
「ギウッ」
痛がり出すNOTORI,たまらずギブアップの意思表示。勝負タイム7分9秒。
第3試合はタッグマッチ、玄海恵理、神田幸子組VSフロリダ・ブリーズ、リディア・リチャーズ組。玄海が持ち前のパワーで暴れまわり主導権を握る。
「玄海、連携!!」
サンドイッチラリアットも流れの中で違和感なく決めた。最後は先輩にフィニッシュを譲ったのか、神田がバックブローでブリーズを仕留めた。その試合が終わると休憩。
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外人同士のタッグマッチを挟んで、
第5試合はシングルマッチ、神塩ナナシーVSセモポヌメ。過去何度も死闘を繰り広げてきた間柄だ。セモポヌメの凶悪なバックドロップがさく裂、しかし神塩もダイビングプレスで反撃。やはりこの試合、内容は保証書つきだ。2度目のダイビングプレスを決めた神塩が3カウント奪取。勝負タイム14分24秒。
「ウォーーーーーー」
荒れ狂ったセモポヌメ、クリムレフェリーに八つ当たり、蹴りを入れて引き揚げた。
セミは実力者同士のタッグマッチ。ペガサス藤原、相羽和希VSフォルトゥナ紫月、中森あずみ。
相羽ちゃん以外はSPZベルトを巻いたことのある実力者なので、この試合は盛り上がった。
「これでトドメ」
フォルトゥナのデスクロノグラフが相羽を捕らえたがすかさず藤原が殴ってカット。
「そんな・・・」
関節技絞め技使いはタッグマッチだと不利になる。場内爆笑。最後は4人が入り乱れる動きが自然にできていた。そのバタバタの中で相羽がバックドロップ。これで中森が動けなくなってしまい、3カウントが入った。勝負タイム29分55秒の激戦。
メインイベントはSPZ戦。
王者セイウン草薙VSチャレンジャー北条咲。
馬力があるので番狂わせの可能性があるとSPZマッチメイク委員会は考えたが、セイウン草薙のタイトル戦の時の集中力は尋常ではなく、ノーザンで攻勢の起点を作り、フランケンシュタイナーでなぎ倒し、アキレスけん固めで動きを封じもう一度ノーザン。これは返した北条だが、続けざまに3度目のノーザンを食らっては万事休す。勝負タイム24分57秒、王者が10度目の防衛に成功。通算防衛回数も21となり、歴代7位のビューティ市ヶ谷に並んだ。
「うまく相手の勢いを止めることができました。記録はあまり意識していません。1試合1試合を大切にしてこれからもがんばります」
なかなかセイウン草薙の長期政権が止まらない。
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