第1,457回 フォルトゥナ紫月VS北条咲
67年目12月
2075年最後のビッグマッチ、さいたまドーム大会。
続く第2試合はNOTORI VSブラディキラー1号。
初来日のブラディキラー1号、なかなかパワーのある選手でNOTORIを圧倒、最後は豪快なフェイスクラッシャーでNOTORIを沈めた。勝負タイム8分28秒。
この後外人同士のコミカルなシングルマッチがあって、休憩。
休憩後は同期のアイドルタッグ、フェアリー三井寺、アプリコットつばさが登場し、場内沸き立つ。中森あずみ、神田幸子組み対戦。
アイドルタッグ、おそろいのTシャツを羽織って入場し、試合でもダブルラリアットを決めるなど息もあっている。しかし元SPZ王者の中森もまだまだ元気。試合は盛り上がった。最後は中森あずみがボディスラムで叩きつけ、すかさずがっちりF三井寺を押さえ込むといういつか見たムーブ。アプリコットつばさのカットはうまく神田に阻まれた。勝負タイム18分53秒。
セミ前は神塩ナナシーVS 玄海恵理。
玄海のテーマ「いざゆけ若鷹軍団」がかかるや場内盛り上がり。そして「リバースオブザビート」でゆっくりと神塩が入場。もうこれだけで異次元の対決だ。試合のほうは玄海の力押しをしのいで、神塩が要所で反撃するパターン。
「それ」
神塩のパイルドライバー。しかし玄海もラリアットを連発。しかし神塩もミサイルキック、スクラップバスターで押し込み、ダイビングプレスで華麗に舞って玄海の挑戦を退けた。勝負タイム24分10秒。神塩が元女王の貫録を示した。
そしてセミはタッグマッチ。ペガサス藤原&相羽和希のペアに対するは、ベケシャ・ウトンとヴェゲアラカ・ウトンのウトン一族タッグ。
8月のSPZクライマックスで不本意な戦績に終わったベケシャ・ウトンは、パートナーに格闘一家のヴェゲアラカを用意して再来日を果たしたというストーリー。
だが、ペガサス藤原のジャーマンでヴェゲアラカが悶絶してしまうなどふがいない状態になってしまう。一方日本人チームは相羽ちゃんが終盤、満を持して特別出演し、ダメージの深いヴェゲアラカにバックドロップを決めて15分3秒、勝利。先輩にフィニッシュを譲る藤原さん、なんて優しいのだろうか。
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メインイベントはSPZ戦、新王者フォルトゥナ紫月の相手は北条咲。しかしフォルトゥナの右ひざには分厚いサポーターが。やはり営業面を考えての強行参戦なんだろうなとファンは理解した。
開始早々ラリアットを放つなど、積極的に攻めて行った北条咲、戦いが長引くと隙が出て危険と判断したか。そのあとも頭突きをごすごす入れてフォルトゥナに嫌な顔をさせる。そしてなおも繰り出した追撃の頭突きが鼻に入ってしまいF紫月流血。場内どよめき。
「はっ」
明らかに動揺したフォルトゥナ紫月へ北条、トドメのシャイニングウィザード。これがまともに入り、フォルトゥナ紫月は3カウントを奪われた。勝負タイム28分12秒。フォルトゥナ紫月、強行参戦が裏目に出たか。初防衛に失敗し、北条咲が第192代SPZ世界王者に輝いた。
年末のプロレス大賞、MVPは前年と同じく、セイウン草薙が選ばれた。ベルトこそ11月に失ったが、SPZベルトV10の偉業が評価された。
新人賞にはまさかの小川あかりが選ばれた。プロ未勝利だが、堅実な試合運びを覚えつつある点が評価された。
「ありがとうございます。応援してくれた皆さんのおかげです」
しかしシングルのベストバウトは取れず、タッグのベストバウトはどこかの地方会場で組んだS草薙、中森あずみVSフォルトゥナ紫月、北条咲の一戦が選ばれた。
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