第1,459回 67年目1月 新日本ドーム決戦
時に西暦2076年
新春1月5日、新日本ドーム大会。
休憩明けはタッグマッチ。
相羽和希、神田幸子に対するはベケシャ・ウトン&ヴェゲアラカ・ウトン。
神田の強烈バックブローがヴェゲアラカをたじろがす。しかし相羽ちゃんの調子が今一つで、外人チームに攻め込まれてしまう。
「セヤッ」
裏投げ、ラリアットの猛攻を食らって相羽ちゃん、沈んでしまった・・・勝負タイム16分42秒。
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セミ前、第5試合からは3大シングルマッチ。まずは神塩ナナシーVS玄海恵理。ここ数か月続いている両者の抗争だ。
「あんたを倒して、上に行く」
「・・っふ。力だけでは通用しませんよ」
しかし今回の玄海はとにかく手数を繰り出す戦法に出て、ラリアット連発で吹き飛ばし、ステップキックで追い込む。ざわつきだす場内。なお玄海、攻撃の手を緩めずバックドロップ、スクラップバスターの猛攻
ーいける、いけるぞ!!
波状攻撃を食らって弱った神塩を捕らえて、抱え上げた。
「オラーーーー」
ラストライド炸裂。まともに食らった神塩はフォールを返せず3カウントを聞いた。勝負タイム15分9秒。
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セミファイナルはフォルトゥナ紫月VSセモポヌメ。先月は体調不十分な状態で北条に敗れてSPZ王座から転落したF紫月だが、今日の相手は三下外人のセモポヌメなので余裕のファイト。
「行きます」
ムーンサルトプレスで華麗に決めた。大きな会場なので派手な技で決めたほうがよいと判断したか。勝負タイム15分39秒。
「ノォォォォ」
敗れたセモポヌメは腹いせに尾白川レフェリーを殴ってから引き揚げた。場内笑い。
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そしてメインイベント、白いスラックスと黒いワイシャツに着替えたセブン山本レフェリーがリング上で一礼。そのあとセイウン草薙のテーマ曲「暉映の戦場」がかかり、白装束に身を包んだセイウン草薙がゆっくりと長い花道をリングへ。
そのあと「チゴイネルワイゼン」がかかり、黒いレザーコートを羽織った北条咲がゆっくりとリングへ。場内ドワアアア。
京スポ新聞記者さんの認定証読み上げに続いてチャンピオンベルト返還、豪華な花束の贈呈と続いて、奥森リングアナが両者をコール。
午後8時22分、運命のゴング。
―セイウンさんには作戦は通用しない。出たとこ勝負でやらないと。
いきなり組みついたセイウン草薙、スリーパーに捕えてそのあといきなり
「てゅりや!!」
いきなり草薙流兜落としをさく裂。北条頭からマットへ。
―く、よくも・・・
これでペースが狂った北条、フロントスープレックス、ノーザン、ダイビングプレス、フランケンシュタイナーとS草薙が怒涛の猛攻をしかける。
「このっ」
北条もラリアットを放ったがS草薙、ダメージの蓄積がないのでやすやすと受けきり、起き上がって組みつくや
「せいっ」
この日2度目のノーザンであっさりと北条を仕留めた。勝負タイム18分9秒。
セイウン草薙が193代王者に輝いた。やはりこの人、タイトル戦となると無類の勝負強さを発揮する。
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ドワーーーー
ベルトを巻いて記念撮影するS草薙、そこへフォルトゥナ紫月が現れて王座挑戦をアピール。
「私はあなたの痛いところを全部知ってる。だって同期だもの」
場内どよめく。そのまま視殺戦を展開。
最後はセブン山本が締めた。「まあ、そういうことで、今回はセイウン草薙にベルトが戻ってしまいましたが、包囲網は着々とできているので、また来月手放すと思うよ。それじゃみなさん、来月横スペでお会いしましょう」
こうして2076年最初のビッグマッチ、新日本ドーム大会は終わった。
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