第1,462回 ファイナル・セモポヌメ
67年目3月
「まだ…大丈夫・・・ツ」
SPZ王者となったフォルトゥナ紫月が右ひざ負傷で欠場。こんどは治すほうを優先させた。これを受けてSPZはストーリーラインの一部変更を行った。
3月シリーズの終盤にセイウン草薙、ペガサス藤原、北条咲、玄海恵理の4人による「挑戦者決定リーグ戦」を行い、その勝者がF紫月の持つベルトへの挑戦権を得ることになった。
第6戦宇都宮大会。
北条(2点 ラリアットからの体固め 11.59)玄海
宇都宮大会セミで北条がしなるようなラリアットを決めて玄海を破り、前回対戦の雪辱を晴らした。
「同じ相手に2連敗はできない」(北条)
S草薙(2点、アキレス腱固め 17.07)P藤原
ペガサス藤原もよく応戦した。セイウン草薙のフランケンシュタイナーをパワーボムに切り返したシーンでは沸いたのだが。直後に足を取られアキレス腱固めで極められてしまい、
「うああああ!!」
耐えきれずギブアップ負け。
「あーあ!やっちゃいました」(P藤原)
第7戦幕張大会。
P藤原(2点 14.44ブレーンバスターからの体固め)玄海(0点)
P藤原の強烈ジャーマンで頭を打ってしまった玄海。続くブレーンバスターを返せず終了。
「ま、プロレスは馬力だけじゃないですからね」)(P藤原)
S草薙(4点、フランケンシュタイナーからの体固め 19.41)北条(2点)
セイウン草薙の波状攻撃を北条受けきれずフォール負け。
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そして最終戦はさいたまドーム大会。
第1試合は外人同士のシングルマッチ。
そして第2試合はタッグマッチ。中森あずみ、神田幸子VSヴェゲアラカ・ウトン、ベケシャ・ウトン。ノーザン連発を食らって動きの止まった中森、たまらず神田にタッチ。しかしその神田も外人チームにつかまってしまい25分40秒、フロントスープレックスで勝負あり。
第3試合は神塩ナナシーVSブラディキラー1号。ベテランの神塩が休憩前の位置でファイト。ゆったりとしたペースで試合を組み立て、最後は伝家の宝刀アラビアンプレスでブラディキラーを仕留めた。勝負タイム14分32秒。
第4試合は人気タッグ、フェアリー三井寺、アプリコットつばさが登場。相羽和希、NOTORI組と対戦。4者譲らぬ熱戦が展開されたが、最後はアプリコットつばさ得意のシューティングスタープレスがNOTORIに決まり終了。勝負タイム15分34秒
セミ前の第5試合、
「次の試合に出場するユーリ・セモポヌメ選手はこの試合が最後のファイトとなります、ファンのみなさまより一層のご声援をお願いいたします」
SPZの常連外人、セモポヌメがラストファイト。この日は小川あかりと対戦。相手のスリーパーやドロップキックを受けた後、反撃開始。
「オラー」
ニーアタック、フロントスープレックスで追い込む。ラリアットは脇固めで切りかえされたが、落ち着いてフロントスープレックスを3連発、これで動けなくなった小川あかり、ラリアットを叩き込んで完全に動きを止めてから、客席にアピールして
「FINISH!」
急角度バックドロップ炸裂。11分45秒、これで小川あかりを仕留めた。
「セモポヌメ!セモポヌメ!!」
満場のセモポヌメコール。第60回SPZクライマックスを制したことのあるセモポヌメ、本国で結婚したためもう危険な仕事を続けられないと判断し、今回が最後の来日となった。
「ウァハハハハ」
コーナー2段目に上がり缶ビールを飲むパフォーマンス。豪傑常連外人がリングを去った。
セミメインは挑戦者決定リーグ戦。
S草薙(6点、ノーザンライトSH 11.56)玄海(0点)
王座挑戦権争奪リーグ戦はセイウン草薙が全勝で制した。玄海の力押しを受け止めたセイウン。得意のノーザン連発で若手の挑戦を退けた。
北条(4点、パワーボムからのエビ固め 44.17)P藤原(2点)
さいたまドームのメインイベント、両者の意地がぶつかりあったが最後はパワーボムを決めた北条がP藤原を下し、44分に及んだ熱戦を制した。
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「グッバーイ!SPZ!!」
メイン終了後、ユーリ・セモポヌメの引退セレモニー。テンカウントゴングの後、全選手参加の胴上げ、SPZ杉浦社長から金一封の贈呈、本人からのあいさつと、所属選手並みのセレモニーが行われた。引退後はロシアに帰りスポーツインストラクターとして第2の人生を送るらしい。
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