第1,473回 フォルトゥナ紫月のデスクロノグラフがセイウン草薙を襲う
第68回SPZクライマックス。セイウン草薙が5連覇に挑む。
第4戦はなにわパワフルドーム大会
Dジョーカー(1点、時間切れ引き分け)カガミ(1点)
「しつこいと嫌われますわよ」
カガミ、得意のアキレス腱固めを繰り出すが、ジョーカーもロープエスケープした後アキレス腱固めのお返し。そのあとレッグドロップ、ミサイルキック連発。カガミどこか動きに精彩がない。もう一度アキレス腱固めを狙うもなんとか耐えきったジョーカー、そのまま両者相譲らずドローとなった。
玄海(4点、ブレーンバスターからの片エビ固め 14.04)神田(4点)
2連勝スタートの神田、玄海にも打撃勝負を挑んでいったが、岩のような肉体を誇る玄海を倒すに至らない。逆に滞空時間の長いブレーンバスター2連発。これで神田は敗退・・・・
P藤原(5点、トラースキックからの片エビ固め 14.22)北条(3点)
ともにF紫月に引き分けての1勝1分けできた両者が激突。優勝争いのことを考えるとここはお互い負けられない。しかし、きれいにジャーマンを決めたP藤原が優位に立ち、ふらつく北条をトラースキック2連発で退けた。
「あのジャーマンをもらって訳が分からなくなった…甘くないな」(北条)
F紫月(4点、デスクロノグラフ 13.28)S草薙(2点)
お互い失点2を喫し、負けたほうが優勝戦線からほぼ脱落するシビアな一戦。しかし空気投げ、ノーザン、パワーボムといつも以上に厳しい攻めを見せたS草薙、相手をグロッキーに追い込むがこれはたまにF紫月が見せる罠だった。
「これでっ」
F紫月、一発逆転のデスクロノグラフ(変形ドラゴンスリーパー)
「は・・・・あ・・・あ・・・・ぐうう・・・・」
S草薙懸命にこらえたが抜けきれず、ガクッと力が抜けて、危険と判断した山本レフェリーが試合を止めた。
担架で運ばれる屈辱を味わったセイウン草薙。2敗目を喫し5連覇が厳しくなった・・・
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第5戦は福岡、九州ドーム大会
玄海(6点、ブレーンバスターからの片エビ固め10.44)Dジョーカー(1点)
地元の大声援を受けて気分よくファイトした玄海、10分経過と同時にラッシュをかけて、スクラップバスター、ブレーンバスターの猛攻でダークジョーカーを仕留めた。これで玄海3勝目。
「やっぱり最後はパワーの差が出たな」(玄海)
F紫月(6点、腕固め 29.55)神田(4点)
フォルトゥナ紫月、格下の神田にも地味でねちっこいファイト。さくっと勝ち点2を取りに行くということはしないで自分のプロレスを貫く。しかし神田も懸命にディフェンスを固める。このまま時間切れかと思われたが、残り時間10秒の時点でスッと腕を極めたF紫月。たまらず神田はギブアップ。
カガミ(3点、アキレス腱固め 14.28)北条(3点)
もうこれ以上は星を落とせない北条、重量感あふれる攻撃でカガミを追い込む。しかしカガミもシャイニングウィザードを2で返して、そのあとアキレス腱固め!
「ウヮァァッァ」
極められて痛がりあられもない声を上げる北条。痛みに耐えきれず無念のタップ。
「私はサウンドクリエーター。お楽しみいただけましたか?敵を屠(ほふ)った後に飲む紅茶もまた格別ですわ。」
大番狂わせ。北条が失点5(2敗1分け)で優勝戦線から脱落。
P藤原(7点、バックドロップを押しつぶしての体固め 17.27)S草薙(2点)
「これでどうだっー」
優勝戦線のトップを走るP藤原。この日もS草薙相手にジャーマンを決めたが、S草薙も草薙流兜落とし、バックドロップで猛反撃。お互いフラフラの状況となり、先に立ち上がったセイウン草薙が
「はああっ」
バックドロップを狙う、が、ペガサス藤原、上空で巧みに体をかぶせ入れて押しつぶし、そのままのしかかって3カウントを奪った。
ええええええ!!
沸き立つ九州ドーム。セイウン草薙がこのような形で3カウントを許すというのもなかなかないことである。
「どうしちゃったのでしょうか・・・」
頭を抱えるセイウン草薙、3敗目を喫し優勝の可能性が消滅した。
第68回SPZクライマックス。ペガサス藤原が7点でトップを走り、6点で玄海恵理とF紫月が追う展開・・・・
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