第1,476回 敵を屠った後に飲む紅茶もまた格別ですわ・・・
68年目9月
「ウルトラソウルシリーズ」開幕。NOTORIが膝の負傷で欠場。
ある日のSPZ地方興行。
前夜を松山市のホテルに泊まったご一行、巡業バス2台に分乗してこの日の興行地、奈良へ向かった。
午後6時30分、第1試合のゴング。
まずは小早川志保VSノティア・コプト。なんとこの試合、最後まで息切れを起こさなかった小早川がタイミングよくローリングソバットを決めてプロ入り初勝利。勝負タイム8分30秒。
「よし・・・勝てたっ」
第2試合は小川あかりVSブラディキラー1号。やはりパワーでは完全にあかりの上をゆくブラディキラーが軽々と投げ飛ばす。小川あかりも懸命にグラウンドに引きずり込んで応戦するが、ネックブリーカードロップを食らって動きが止まってしまった。
「ウフフフフ」
ブラディキラーの2度目のネックブリーカーで3カウントを奪われた小川あかり、まだまだシングルマッチでは脆い。勝負タイム13分7秒。
***********************************
休憩前第3試合には人気アイドルタッグが登場。アプリコットつばさ&フェアリー三井寺が、悪の外人コンビ、ダークジョーカー&レッドロシアンを迎え撃つ。しばらくは互角の攻防が続いたが、10分過ぎにダークジョーカーが卑怯な手を使った。
ぱつ。
会場の照明を落とし場内真っ暗
「えっ、どこ・・・・」
しばらく真っ暗な状態が続いた。まずコーナーに控えているフェアリーが背後から殴り倒されて悶絶し、ダークジョーカー、そのままコーナー最上段に上がって、
ぱつ。
ここで照明が回復した。
「こっちだ、バカ」
ミサイルキック。無防備なところにくらったのでアプリコットつばさはフォールを返せなかった。勝負タイム13分9秒。まさに闇討ち。その試合が終わると休憩。
休憩後第4試合にカガミ・アスカ登場。対するは実力派外人ダークデイジー。インドの山奥で古式レスリングを修業した(ことになっている)カガミ、相手の打撃をもらって苦しむシーンもあったものの、最後はうまく右足に狙いを定め、アキレス腱固めで絞り上げる。
「グワアアアアア」
「人は私をサウンドクリエーターと呼びます」
17分15秒これでカガミ・アスカが勝利。
「敵を屠った後に飲む紅茶もまた格別ですわ・・・」
そして試合後はリング上で紅茶を飲むパフォーマンス。
***************************
セミファイナルはタッグマッチ。玄海恵理、北条咲に対するはヴェゲアラカ・ウトン、ベケシャ・ウトンのカード。カード編成の都合ではあるが元SPZ王者が2枚並ぶと壮観。ウトン一族が連携技やキックでかき乱そうとするが、個々の力が強い2人にはさして通じない。
「遊びはもう終わりだ」
最後は北条がバックドロップを決め、余裕の表情で勝ち名乗り。勝負タイム12分16秒。2人にとってはイージーマッチだったか。
メイン開始前、セブン山本レフェリーが挨拶。
「奈良市のみなさんこんばんは。いまこの団体のチャンピオンベルトは不思議ちゃん、フォルトゥナ紫月が持っていますが、今シリーズ最終戦でペガサス藤原が挑戦します。まあ営業的には紫月ちゃんが持ってたほうがいいのですが(場内笑い)」
そしてメインはフォルトゥナ紫月、セイウン草薙VSペガサス藤原、神田幸子のタッグマッチ。3日後にタイトル戦を控えたP藤原とフォルトゥナが激しくやりあう。その輪の中に最近不調から脱してきたセイウン草薙も入り込み、P藤原に草薙流兜落としを決めて悶絶させる。神田はタイトル戦を控えたP藤原のフォローに徹した。
「やっぱり最後は必殺技で決まりでしょ!」
最後は4人が入り乱れる攻防の中、セイウン草薙にジャーマンを決めたP藤原が3カウントを奪い、前哨戦を制した。勝負タイム38分5秒。
「フォルトゥナ・・・・さん。さいたまドームではあなたがこうなります!」
ジャーマンのダメージが深く起き上がれないS草薙を指さして、ペガサス藤原がマイクアピール。
« カイシャインとして15年もった20130403 | トップページ | 第1,477回 68年目9月 さいたま決戦 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント