第1,477回 68年目9月 さいたま決戦
最終戦はさいたまドーム大会。
第1試合は小早川志保VSブラディキラー1号。わずか4分13秒でラリアットを叩き込んだブラディキラーが圧勝した。
第2試合は小川あかりVSヴェゲアラカ・ウトン。入社2年目の小川あかり、力はつけてきてはいるのだが、EWAの中堅どころにはまだまだ実力の開きがある。この日もヴェゲアラカの余裕を消せず、ニーリフト一発で悶絶してしまってフォール負け。勝負タイム10分21秒。
外人同士のシングルマッチの後休憩。
休憩後にアイドルタッグが登場。フェアリー三井寺&アプリコットつばさが入場。これだけで場内沸く。対するは極悪外人コンビ、ダークジョーカー&ダークデイジー。飛び回って相手のペースを乱そうとしたアイドルタッグの2人だったが、地力が違うのか外人チームは余裕の表情。
「うわああっ」
最後はダークデイジーのハイキック一発でフェアリー三井寺がやられてしまった。勝負タイム12分47秒。
セミ前第5試合のシングルマッチに神田幸子が登場。ベケシャ・ウトンと対戦。
―中堅どころじゃ終われない。北条さんに並ぶんだ!
先シリーズでS草薙を倒すなど上位戦線に食い込んできた神田幸子、この日もベケシャを攻め込んで、
「遊びじゃないんだ」
8分47秒、タイガードライバーで完勝。
「もっと強い相手を用意しろ!」
そう一言叫んでから神田は引き上げた。
セミファイナルはスペシャルタッグマッチ。玄海恵理、北条咲VSセイウン草薙、カガミ・アスカ。
「この試合でフォールまたはギブアップを取った選手に次期SPZ挑戦権が与えられます!」
場内どよめき。実力者4人による武闘四重奏だ。セイウン草薙、一時の不調から脱したのか、軽快な空気投げで北条をちぎって投げる。変わって出てきた玄海もうまく懐に入り込んで投げを決める。
「チッ」
北条と玄海がひとまず力を合わせ、サンドイッチラリアットでS草薙を悶絶させてから、こんどは北条がセイウン草薙にラリアット2連発。これはカットに救われたものの、S草薙、これで動きが止まってしまった。カガミにタッチしたが場外でうずくまってしまった。あとはカガミがつかまってしまい、27分5秒、合体パワーボムを食らってフォール負け。この結果次期SPZ挑戦者には北条咲が内定した。
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そしてメインイベントSPZ戦、王者フォルトゥナ紫月に挑むのは、先月SPZクライマックスを制したペガサス藤原。
―ここで負けたら、Sクラを制したのも無意味になりかねない。
だがフォルトゥナ紫月も闘いの年季が違う。とにかく立ち技では深追いせずグラウンドで闘って隙を窺うという戦法に出た。
―このままじゃ、時間が・・・・
勝たなければベルトを奪えないP藤原。最悪引き分けでもベルトを守れるF紫月。ポーカーフェースをなかなか崩さない。そのまま時間だけが過ぎて行った。終盤、P藤原は長々とサソリ固めをかけ続けてギブアップを迫ったが、こらえたフォルトゥナ、そのまま60分フルタイムドローとなった。王者が初防衛に成功。
「負けなかった。それだけ」
インタビューもそこそこに引き揚げたフォルトゥナ紫月、この引き分けは負けに等しいと悔しがるP藤原。
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