第1,478回 68年目10月 ビッグパワーシリーズ
68年目10月
「ビッグパワーシリーズ」開幕。アイドルタッグの一人、フェアリー三井寺がひざ痛のため欠場。
シリーズは日本海側の都市を中心にサーキットし、最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合は小早川志保VSノティア・コプト。前座の定番カードとなりつつあるこの試合、小早川が動き回って存在感を発揮し、最後は打点の高いドロップキックを決めてフォール勝ち。勝負タイム12分14秒。
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ここでセブン山本レフェリーがご挨拶。
「ウエルカム トゥ エスピーゼット」
ドワアアアア
しばらくMCが続いた後、「まあ今日のメインはフォルトゥナ紫月と北条咲のタイトルマッチです。まあフォルトゥナがいつものマイペースプロレスをやってくれるでしょう」と王者側に肩入れしたコメント。
第2試合の外人同士タッグマッチを挟んで、第3試合は小川あかりVSアプリコットつばさ。
パートナーのフェアリーが負傷欠場したため、今シリーズはメインの6人タッグに出るか、前座でシングルマッチを戦うかというカード編成となったアプリコットつばさ。この日は後輩の小川あかりの挑戦を受ける。しかしこの日は小川あかり、母親直伝のSTFを勝負どころで決めて、13分3秒ギブアップ勝ち。小川あかりが先輩越えを果たした。
「今回はたまたまうまくいっただけです。まだまだ頑張ります。」
地方のメインイベントでもまれることの多くなってきた小川あかり、からだつきも一回り大きくなってきた。その試合が終わると休憩。
休憩明けはタッグマッチ。神田幸子、NOTORI組VSヴェゲアラカ、ベケシャのウトン一族。上位グループ入りをうかがう神田幸子が安定したファイトを見せ、最後は14分35秒、鋭いDDTでベケシャを沈めた。負傷欠場明けのNOTORIはうまく神田のフォローに徹していた。
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そのあと、新日本ドーム3大シングルマッチ。
セミ前は玄海恵理VSペガサス藤原。前回の対決のSクラ公式戦ではP藤原が勝っているが、玄海も馬力では団体一なので展開の読めない好カード。レスリングセンスに勝るP藤原がやや押していたように見えたが、執拗な逆片エビ責めに玄海がブチ切れた。
「ウオオオオオオおお」
玄海、得意のラストライドを決めた。
「あ・・・・が。・・・・」
ペガサス藤原返せず、無念の3カウントを聞いた。
「Sクラの借りは返したぜ!さあ次の挑戦者は当然あたしだよなあ、山本さん」
セミファイナル、セイウン草薙VSカガミ・アスカ。ここのところ動きに精彩を欠いているといわれているセイウンだが、さすがに今日の相手の「サウンドクリエーター」は大技をもっていない分、(関節技にさえ気を付ければ)セイウン草薙にとってやりやすい相手。カガミもインド式レスリング?の動きで応戦したがセイウン草薙の余裕を消せず、
「はあっ!」
セイウン草薙、気合一閃DDT。これで頭を打ってしまったカガミ、無念の3カウントを聞いた。勝負タイム14分43秒。
そしてメインはSPZ選手権。王者フォルトゥナ紫月に挑むのは北条咲。
「ようやくチャンスが回ってきた。紫月さんを潰す」
試合はとにかくフォルトゥナが隙あらばスリーパーを狙うという緊迫感あふれる出だしとなったが、北条も頭突きやニーアタックで反撃したので盛り上がった。
―ガンガン攻めてく、返されるのを恐れずに
北条、30分過ぎにタイガードライバーを2連発。これでフォルトゥナの動きが止まった。
「いくぞっ」
勝利を確信した北条、剛腕ラリアット!一度はぎりぎりで返したフォルトゥナだったが、2度目を続けざまにもらってしまってはどうにもならず、3カウントを奪われた。
勝負タイム36分0秒。北条咲が第198代目SPZ世界王者に返り咲いた。
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