第1,485.5回 ベイサイドホテルにて記者会見
68年目2月
晴れてSPZ王者に返り咲いた熱血系ヒロイン・ペガサス藤原だが、やっかいな相手が挑戦者に決まってしまった。
2月シリーズ開始前、横浜ベイサイドホテルの小会議室でタイトルマッチの記者会見が行われた。本社でもできるのにベイサイドを使うあたりが、この会社変わってきた。
まず三重サンシャインアリーナ大会で行われるタッグタイトル戦、
王者北条咲、神田幸子に対するはペガサス藤原、小川あかり。
「誰が相手でも、全力を尽くして勝ちを取りに行くのみです」(北条)
「やすきに流れたマッチメイクだな。藤原さんはともかく、小川さんは攻めやすいからあいつをハーフボッコにすればそれで終わり。イージーマッチだ」(神田)
「2冠王になれるチャンスをいただきましたので、力の限りやります」(P藤原)
「えっと・・・その・・・先輩たちの胸を借りるつもりで…頑張ります」(小川)
余裕綽々と言った感じの王者チーム。ベルト奪取はどうかな、運を天に任せるよと言った表情のP藤原、緊張の面持ちでオレンジジュースをすする小川、しまらない記者会見となった。
そのあとペガサス藤原以外の3名が退席。
そしてインド式レスリングの達人、カガミ・アスカが入れ替わりで会見場に入ってきた。昨年夏のSPZリング復帰以降、その技術と妖しさに磨きをかけ、「サウンドクリエーター」の異名を持ち、こんかいついにSPZベルト挑戦が決定した。インド式レスリングで地力はあった彼女で、先月の新日本ドーム大会でノンタイトルながらP藤原に勝った実績が評価された。タイトルマッチ調印式の後の記者会見でも彼女はマイペースを崩さず。
「藤原選手にはどのような戦法で立ち向かいますか」
「調印式の後の紅茶もまた格別ですわ・・・」
ゆったりとした表情で紅茶を飲み干すカガミ。
一方のペガサス藤原も険しい表情。何しろ先月のシングルマッチでは苦杯を喫している。
「厳しい戦いになるとは思います。一瞬のミスも許されない厳しい戦いに。しかしこの場で明かすわけにはいきませんが作戦通りにいけば勝機は必ずあります。とりあえずここ直近でカガミさんが負けた試合のDVDを見て研究します」
2月の横浜決戦。これはどんな展開になるかわからない。記者さんたちは色めきたった。
カガミは対戦相手に目もくれず2杯目の紅茶を味わっていた。
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