第1,488回 人間万事塞翁が馬
68年目3月
玄海恵理が腰痛のため欠場。
「ファイヤーソウルシリーズ」開幕。東北地方を回るシリーズ。初戦の青森大会から熱い戦いが展開された。青森大会メインはペガサス藤原、小川あかりのSPZチャンピオンチームと北条咲、NOTORIが対戦するノンタイトル戦。
「が・・・・っ」
体重を的確に乗せてくる北条のラリアットを食らってふっとぶペガサス藤原。パートナーの小川が奮戦し、流れを引き寄せる。そして20分過ぎに仕掛ける。
「小川さん、分断!」
「はいっ」
小川が北条を体当たりで場外転落させ、孤立したNOTORIをペガサス藤原が仕留めにかかる。
「うーりゃー、行くぞー!!」
タイガースープレックスホールド炸裂。21分15秒、これでNOTORIが沈んでしまった。
「北条さん、最終戦、さいたま、あなたがこうなります」
マットに横たわるNOTORIを指さしてマイクアピールするペガサス藤原。最終戦ではこの2人が激突する。
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そして第5戦宇都宮大会メインではSPZタッグ戦が組まれた。王者ペガサス藤原、小川あかりに対するはカガミアスカ、フォルトゥナ紫月組。セイウン草薙引退に伴いパートナーを失ったF紫月がカガミとタッグを組んでベルト挑戦。
「インド式レスリングの真髄を見せてあげますわ」
前月の横スペで藤原に惜敗しているカガミ、どこまでも独自の寝技ムーブでP藤原を追い込む。宇都宮のファンはハイレベルな技術に酔いしれた。フォルトゥナはベテランらしくカガミのフォローに徹する。
「若い選手はタッグでも目立とう活躍しようとしますからね。ああいう動きはなかなかできません」
解説のブレード上原がコメント。
一方の王者チームも小川を引っ張るとつかまってしまうので、ペガサス藤原が矢面に立つ苦しい展開。
「あがーーー」
足関節を捕らえられ絶叫するP藤原、そこをよく見ていたF紫月、ダッシュしてコーナーに控える小川を小突いて転落させる。あとは足を押さえてもがき苦しむP藤原。かろうじてロープに逃れたものの、カガミ、ダウンしたP藤原をリング中央へ引きずって行って・・・・
「ウフフフフ、もう一度悲鳴を聞かせて」
もう一度変形のアキレス腱固めに捕らえられるP藤原
「うぉあああああああーーー!」
痛みに耐えきれずペガサス藤原タップ。王座移動してしまった。勝負タイム39分40秒、カガミアスカ、フォルトゥナ紫月組がタッグベルトを巻いた。
「私はサウンドクリエーター、お楽しみいただけましたか?うふふふ、ベルトを巻いた後に飲む紅茶もまた格別ですわ・・・・」
「人間万事塞翁が馬・・・・・」
リング上で紅茶で乾杯する2人だった。
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