第1,489回 68年目3月 さいたまドーム決戦
68年目3月
ファイヤーソウルシリーズ
そして最終戦はさいたまドーム大会。
第1試合は新人の小早川志保が登場、マスクドミスティとスピーディーな攻防を展開。最後はドロップキックでなぎ倒し10分11秒、フォール勝ち。この選手もだいぶ打たれ強くなってきた。
第2試合はNOTORIが目を見張る空中殺法でブラディキラーを追いこんだが、逆襲のタイガードライバーで頭を打ってしまったNOTORIが棒立ちになり、エルボーでなぎ倒されて11分32秒終了。
第3試合はアプリコットつばさ、フェアリー三井寺のアイドルタッグが登場したが、外人チームのパワーに押し切られて無念の敗北。
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そして休憩後の試合、ベテランのフォルトゥナ紫月が登場、小川あかりの挑戦を受ける。
この試合は「100万円争奪マッチ」として行われることになった。小川あかり、よく動いたのだがいかんせん線が細く、攻め込まれると厳しい面がある。この日もフォルトゥナ紫月のスクラップバスターを食らって厳しい状況に。
「ふっ!」
そこへパイルドライバーの追い討ち、小川はこれで頭を打ってしまいマットに倒れ伏す。デスクロノグラフは懸命に耐えた小川だが反撃する力なく、ストレッチプラムにギブアップ負け。勝負タイム26分44秒。
「小川さんは攻めやすいところがあるので・・・」
フォルトゥナ紫月、落ち着いた表情でコメント。
そしてセミにはSPZタッグ王者となったサウンドクリエーター、カガミ・アスカ様が登場。実力派、神田幸子と対戦。
いつでもどこでも自分のスタイルを崩さないカガミ。この日も持ち前のインド式グラウンドレスリング地獄で神田と勝負。
「くううっ・・・」
しかし神田のヘッドショットキックが入ってしまったのか、カガミの動きも精彩がなくなる。長引いた試合、どちらに転んでもおかしくはなかったが、けっきょくお互い決め手を欠き30分時間切れ引き分けとなった。
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そしてメインはSPZ戦、王者ペガサス藤原に対するは、前王者の北条咲。
「いただいたチャンスは確実に活用する。きょうであいつの王者は終わりだ。力ではこっちのほうが確実に上だよ」
「気迫と根性で勝つ、それだけ」
いまのSPZの頂上決戦。押していたのはベルト奪還に燃える北条、掌底、ニーアタックと手数を積み重ね藤原の動きを止める戦法に出た。
藤原、相手の力押しの前に手数をなかなか返せない。
「もうアソビの時間は終わりだ」
先に仕掛けた北条、必殺のラリアットを放ったがP藤原、ぎりぎりで返す、そして藤原ジャーマンで反撃。
ワン、トゥ、ドドドド。
「ここまで実力が拮抗してると、フィニッシュホールドでも決まりませんね・・・・」
解説のブレード上原が指摘。
お互いズタズタの状況下、ペガサス藤原が吠えた。
「上原さん技借ります!ティロフィナーレ!!」
変形のレッグラリアットが火を噴いた。
この一撃がクリーンヒットし、北条咲は無念の3カウントを聞いた。王者が2度目の防衛に成功。
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