第1,504回 69年目11月 ダイヤモンドシリーズ
69年目11月
「ダイヤモンドシリーズ」開幕。
負傷欠場を続けていた元SPZ王者、ペガサス藤原が復帰。初戦青森大会で復帰戦、大柄な外人選手、アーニー・ストリームの攻めを耐えて、最後はタックルでなぎ倒して3カウント奪取。
「最終戦でタイトル戦なので、調子上げていきます」
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第3戦山形大会のセミは通好みのカード。
玄海恵理VS小川あかり
「きょうはイージーマッチだなあ。さくっと片付けてやんよ」
いきなり頭突き連打で先手を取った玄海。小川あかりもドロップキックで活路を開かんとするも
「効かねえよ」
弾き飛ばされる始末。ならばとSTFを繰り出すが力ずくで振りほどかれ、
「人間を痛めつけるってのはこうやるんだ!」
問答無用のキャプチュード、小川あかり無念の3カウントを聞いた。勝負タイム11分34秒。
「チッ、10分かかってしまったか」
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シリーズ第7戦、千葉大会ではメインがSPZ世界タッグ選手権、王者北条咲、神田幸子に挑むのは、ヴェゲアラカ・ウトン、デイジー・ケンズリー(初来日)組。
「外人戦か。明日のこともあるし手堅くやろう」
先発は神田とウトン。しかし神田の打撃が今日はよく決まり、外人チームをたちまちのうちに追い込んでゆく。最後は2冠王の北条が特別出演し、ラリアットでウトンを仕留めた。勝負タイム25分38秒、王者組が初防衛に成功。
最終戦は横スペ大会。
外人同士のシングルマッチのあと、第2試合は野村あおばVSアンリ・スペンサーのシングル対決。しかし新人のあおばには荷が重すぎたのか。5分1秒、あっさりとアキレス腱固めにギブアップ負け。
第3試合はアプリコットつばさ&フェアリー三井寺のアイドルタッグが登場。小早川志保&大竹玲子の若手新人コンビと対決。しかしアイドルタッグの抜群のタッチワークに新人若手の2人が太刀打ちできず、最後は
「今日は、重い試合が多そうだから、そろそろ終わらせるよ!」
などと客席にアピールしたアプリコットつばさが大竹を場外へ連れ出して分断。孤立した小早川をF三井寺が逆片エビ固め。
「アーーーッ!!」
こらえきれず小早川がギブアップ。勝負タイム8分55秒、その試合が終わると休憩。
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休憩後第4試合は神田幸子&NOTORIが登場。対戦相手はデイジー・ケンズリー&キッパー・へリングの初来日組。パワーの外人組と神田の打撃が正面からぶつかり合ういい試合となったが、最後はNOTORIが農鳥を決めて3カウント奪取。勝負タイム18分50秒。
セミ前は小川あかり劇場。例によって小川母がいっしょに登場、対戦相手はヴェゲアラカ・ウトン。
「我が子に何としても白星を・・・・ええええい!」
ぼすん!
試合前、小川母がエプロンに立ってマインスロアーを発射したが、かわしたヴェゲアラカ、マインスロアーの弾はコーナーポストに激突。一拍おいて爆発音に場内どよめき。
ぼん。
あわてて2発目を発射すべくマインスロアーを構えた小川母だが、
「いいかげんにしなはれ」
ヴェゲアラカが赤コーナー側へ歩み寄りロープ越しのラリアット。小川母は場外マットに落下しそのまま動けなくなった。場内失笑。
試合のほうは小川あかりがやられっぷりを発揮し、9分52秒、キャプチュードにあえなく敗退。
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セミはカガミ・アスカVS玄海恵理。
次期SPZ王座挑戦のことを考えるとお互い負けられない試合。しかしパワーに勝る玄海が主導権を握る。
「オウァアアアアア」
そして必殺ラストライド。これでカガミを沈めた。勝負タイム12分16秒。
メインはSPZ選手権、王者・北条咲に対するは挑戦者ペガサス藤原。
「今できることを、目いっぱいやります」
気が付けば団体最古参。ペガサス藤原、そのレスリングセンスは健在。しかしパワーでは完全に上をゆく北条が優位に試合を運ぶ。P藤原もジャーマンを繰り出すなど手数は返したのだが
「よっ」
北条のバックドロップを受けきれず、無念の3カウントを聞いた。勝負タイム16分32秒。王者が防衛に成功。内容もいいとは言えない試合だった。
試合後玄海がリングに上がり「今度こそお前を潰す」 と挑発。北条が「ふん。お前は馬力だけなんだよ。まあ歯ごたえがありそうだから来年1月のドームで受けてやる」というアクションがあった。
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