第1,517回 70年目5月 バトル・カデンツァ
70年目5月
「バトルカデンツァ」開幕。
新人2人は基礎ができていないので、横浜の道場に閉じ込めて練習。
シリーズ初戦山梨大会メインイベントは玄海恵理、小早川志保VS北条咲・神田幸子のカード。
セブン山本統括部長が試合前にマイクアピール。
「2冠王の玄海さん、そろそろ空気呼んで負けてもらえませんかねえ。あんたがチャンプだと前売り券がはけないんですよ」
ようするに玄海のガタイとパワーに任せたファイトスタイルだと人気が集まらないらしい。
場内失笑。
「あ、あんたが営業しっかりしないせいだろ!、毎晩キャバクラで飲み歩いてる管理職」
玄海もマイクで応戦。
場内爆笑。
「うりゃああ」
そこへ神田がいきなり玄海へ殴りかかった。
しかし試合のほうは相変わらず強い玄海ということで、鉄壁同期コンビ北条神田でも玄海の勢いを止められず、22分29秒、玄海のパワースラムに神田がやられてしまった。
「ギギギ・・・・」
悶絶してマットに横たわる神田、
「北条・・・・さん、最終戦、横スペ、あなたがこうなる」
「・・・・・・っ」
2冠王・玄海恵理、死角はないのか。
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そしてシリーズ第4戦鹿児島大会でSPZタッグ戦が組まれた。王者玄海恵理、NOTORIに対するはカガミ・アスカ、フェアリー三井寺組。
「インド式レスリングの奥義を見せて差し上げましょう」
しかし玄海のパワーは規格外。いくら寝技に活路を見出しても力ずくで振りほどかれてしまう。パートナーのフェアリー三井寺は出しゃばらないファイトに徹しているので流れが王者組に乗ったまま時間が過ぎてゆく・・・・
NOTORIを狙おうにも、NOTORIも引き足が速くさっと玄海につないでしまうため活路が開けない。
「オラオラオラー」
最後は玄海が体重の乗った掌底を一撃して、前のめりに倒れたカガミをひっくり返してカバー。これで3カウントが入った。
王者組強し。3度目の防衛に成功。
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そしてシリーズ最終戦は横スペ大会。
第1試合は入社2年目どうしの対戦、野村あおばVS大竹玲子の試合。エルボーを入れて優位に立った大竹だが、野村もスピードの乗ったネックブリーカーで応戦。両者フラフラの状態だったが、もう一度エルボーを撃ち込んだ大竹が9分2秒、勝利。
第2試合は早くも世界タッグ王者のNOTORIが登場。この日は小早川志保と組んでエレンシア・サンチェス&エルム・マキノ(初来日)と対戦。小早川がきっぷのいい攻めを見せて、ネックブリーカーで10分2秒、エレンシアから3カウントを奪った。
そして早くも第3試合にネタ師・小川あかりが登場。今日の対戦相手は中堅外人アーニー・ストリーム。この日も小川母が参戦、手には金属バットが・・・・・
ざわつく場内。
(続きます)
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