第1,518回 落胆のブタ
70年目5月シリーズ最終戦
横スペ大会
そして早くも第3試合にネタ師・小川あかりが登場。今日の対戦相手は中堅外人アーニー・ストリーム。
ドワアアアア
この日も小川母が参戦し、金属バットを持って入場した。
ネット通販でさまざまな武器を仕入れたが、操作に慣れないためことごとく対戦相手の殺害に失敗し、軍資金もこころもとなくなっているようでこんかいはプリミティブな武器を携えてきた・・・
「小川母さん、ちょっとそれは・・・・」
セブン山本らフロント陣に阻まれ実力行使できず。おとなしく本部席でコーヒーをすすりながら試合を見てるだけとなった。場内爆笑。
そしてゴング。
「ううっ・・・」
試合のほうは小川あかりが毎度おなじみのぐだぐだっぷりを発揮し、やられまくる展開が続く。何しろ非力ゆえストリームのパワーに歯が立たないのだ。あっさりとフェイスクラッシャー連発にやられてしまった。勝負タイム12分12秒、
試合後、小川母(元SPZ世界王者フローラ小川)が厳しい表情でリングに上がってマイクを持った!
マットに倒れ伏す小川あかりに向けて小川母がマイクで一言。
「ふがいない人ね!小川一家の面汚しが!」
えええええええ!!
「前座の第3試合でも勝てないって、どういうことよ。しかも内容も悪すぎる。はっきりいって、あなたはレスラーに向いてないわ。別な道を選んだ方がいいと思うけど。なんならいいお店紹介しましょうか」
どわあああああああ
「今日限り、親子の縁を切るわ。あなたはただの失敗作、落胆のブタよ」
とかなんとかいって小川母はスタスタと去って行った。
「母さん、そんな・・・・」
すごすごと足取り重く引き上げる小川あかりだった。母親にまで見捨てられ、来月以降どんな形でリングに上がるのか目が離せなくなってきた。ここで休憩。
「か、かいせつの杉浦さん・・・・」
「・・・・いや、これは小川母が奮起を期待して、あえて厳しいことを言っているんだと思いますよ。何しろ小川あかりは親子三代プロレスラーという筋金入りの家系ですから。小川あかりさんに一層の奮起を期待したいですね。」
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休憩後の試合はアプリコットつばさ&フェアリー三井寺が登場し、ウトン・ヴェゲアラカ&ブラディキラー92号と対戦。外人組のパワーに押された2人だったが、なんとか分断作戦に成功し、ブラディキラー92号に狙いを絞り、合体パイルドライバーでアイドルタッグが勝利した。勝負タイム18分7秒。
セミ前は神田幸子VSメアンドロス。メキシコの強豪選手相手だろうが容赦なく打撃をばしばし入れて行った神田が優勢。メアンドロスはカウンターの打撃を恐れているのか、どこか及び腰なファイト。そのままズルズル試合が進み、裏拳をたたきこんだ神田幸子がみごと3カウントを奪った。
セミはカガミ・アスカVSペガサス藤原。寝かせればカガミなのだが、レスリングセンスならP藤原。一進一退の攻防が展開されたが、10分過ぎにカガミが仕掛けた逆片エビで突如ペガサス藤原が痛がりだし、ギブアップしてしまった。
(腰が・・・・やっちゃった・・・)
長年のつけか、ペガサス藤原の腰痛が試合中に爆発してしまったらしい。ラッキーな勝利だったが、カガミ、試合後のパフォーマンスをこなした。
「敵を屠った後に飲む紅茶もまた格別ですわ・・・・」
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そしてメインイベントはSPZ戦
玄海恵理VS北条咲。
「可能性がないわけじゃあない。ふらつかせれば勝機はある」
「へっ何度やろうと同じことだ、今の私を倒せるやつぁ国内にはいないね。山本さん、大金積んでアメリカから超一流のビッグネーム呼んで来たらよかと!」
試合のほうは完全に玄海ペース、ノーザン2連発で優位に立ち、スクラップバスター、キャプチュードの猛攻。北条も剛腕ラリアットで反撃したがそれまでのダメージ蓄積がないので限界涼しい顔で受けきり
「どうりゃ」
この日3度目のノーザンライトSHで北条を沈めた。勝負タイム16分45秒。王者が4度目の防衛に成功した。
本部席で頭を抱えるセブン山本統括部長。この選手を止める者は現れるのだろうか。
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