第1,524回 ハルカ引退試合(下)
70年目7月
ハルカ引退試合
北条咲、ペガサス藤原、ハルカ VS小川あかり、大竹玲子、野村あおば
SPZ60期、ハルカ、3年ぶりの復帰戦は引退試合となった。はっきりいって闘えるコンディションではないので、ハルカはコーナーに控えていたが、5分過ぎ、
P藤原、ハルカにタッチ!
どわああああああああああああ
ハルカ、3年ぶりのリングイン、
かつての付け人小川あかりと相対!!
ドワアアアアアああ
ハルカ、3年のブランクに記憶障害で受け身もろくにとれる状態ではない。彼女の全盛期を知るファンはハルカの激やせぶりに慄然とした。
こんなんで試合ができるのか。
小川あかりが踏みこんで組みつく。
「は・・・っ」
小川あかり、手加減してのボディスラム、ハルカ、ぎこちない受け身で痛がる。
ハールーカー!!ハールーカ!!
ものすごいハルカコール
かなりの時間をかけて起き上がったハルカ。小川あかり自らロープへ走って、そしてドロップキック!
もんどりうって倒れるハルカ。倒れ方もぎこちない。
「小川やめろおおおおおおおお」
「ひとでなっしいいいいい」
場内、超ハイテンションマックス!!!!
ハルカ、懸命に起き上がり、
「うわあああ」
にじり寄ってくる小川あかりを力まかせに突き飛ばし、
赤コーナー側に逃げる、北条がハルカの身体を叩いてリングイン。
ハルカは場外で倒れこんでしまった
ドワアアアア
「小川、ええかげんにせえよ!」
普段はクールな北条が絶叫、
まず小川をラリアットで悶絶させ、代わって出てきた野村あおばにも
「おらああああああ」
剛腕ラリアット一閃。ぼろ雑巾のように弾き飛ばされた野村、
がっちりと片エビに固める北条、
P藤原がスッとリングインし、コーナーに控える小川と大竹をグーで殴って場外に落とす。
ワン、トゥ、スリ
セブン山本レフェリーがマットを3つ叩いた
「10分19秒、ラリアットからの片エビ固めで北条咲、ペガサス藤原、ハルカ組の勝ち」
(いったい、何が起こったの・・・)
ハールーカ!!ハールーカ!!
場内のものすごい声援にハルカ戸惑い気味
どこかで、そう、どこかで・・・
ハルカの奥底にある痛みの記憶が・・・目を覚ました
ハルカ、自らリングに上がり、北条、P藤原と握手。そして3人で手上げ。
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そしてメインイベント、玄海恵理VSウトン・ヴェゲアラカのシングルマッチ。
セミがどういう流れになるかわからなかったので、玄海圧勝と思われるカードをメインにもってきた。
「どうりゃ」
玄海、相手の攻めをひとしきり受けるやヘッドバットで反撃開始、バックドロップ、ニーアタックで追い込むと、
「オラオラオラー」
得意のパワースラム炸裂、玄海、全く危なげない試合運びでヴェゲアラカを下した。勝負タイム11分12秒。
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メイン終了後、ハルカの引退セレモニー。
ここでも耳をつんざく、ものすごいハルカコール!!!!!
「わ、私は・・・・エスピーゼット60期、ハルカ。皆さん・・・声援・・・ありがとう・・・ほんとに」
どわああああああああ
死の淵から生還したハルカ、ファンに別れの挨拶を告げ、レスラー生活に別れを告げた。
ハルカ
SPZ60期
2068年5月11日、カイメッセ山梨大会での対 中森あずみ戦でデビュー。2078年7月23日、新日本ドーム大会での対小川あかり&大竹玲子&野村あおば戦(パートナーは北条咲&ペガサス藤原)で引退。稼働月数123ケ月、出場試合数(概算)960試合
タイトル歴
第178代SPZ世界王者
第181代SPZ世界王者
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