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2013年6月30日 (日)

第1,528回 70回目のSPZクライマックス(2)

第70回SPZクライマックス

第3戦は一気に名古屋へ飛んで、しゃちほこドーム大会。

小川(4点、逆片エビ固め 12.12)F三井寺(2点)

一昨日まさかの大金星を挙げた小川あかり、この日は先輩のF三井寺と対戦。さすがに三井寺先輩の意地で試合ペースを握るが、

「もう逃げられないわよ!」

STFで形勢逆転に成功。何とか振りほどいた三井寺だがここで動きが止まってしまい、続く逆片エビ固めに屈した。小川あかり、まさかの2連勝スタート。

「ま、まぐれです・・・でも、ちょっとうれしいです」

神田(2点、裏拳からの体固め 23.35)カガミ(2点)

対照的なファイトスタイルの両者が対戦。殴ってなんぼの神田、寝かしてグラウンド地獄に持ち込もうとするカガミ。神田も足殺しを耐えきってステップキック。これがアタマに入ってぐらついたカガミ。動きがおかしい。
「遊びじゃないんだ」
裏拳で殴りつけた神田。カガミ返せず試合終了。

北条(4点、シャイニングウィザードからの片エビ固め26.35)P藤原(0点)

「昨日のあれ?あれは完全に玄海ちゃんが油断してたんでしょ。まともにやれば100パー勝てるのに」

「ただ」

北条、リングシューズを履きながら

「ひとの心配をしている余裕はこのシリーズには無い」

北条咲、今日の相手は先輩のP藤原、レスリングセンスはあるので要警戒の相手だが、頭突きやレッグドロップで相手尾パースを崩すことに成功。

―藤原さんはがーっと来られるのに弱いから

タイガードライバー、重爆ドロップキックでいためつけ、伝家の宝刀ラリアットを狙うがP藤原飛びのいてかわす。場内ドワアアア

ならばとラリアットへ行くふりをして北条バックドロップ2連発、これで非力となったP藤原へ、北条シャイニングウィザード!一度は返す粘りを見せたP藤原だったが立て続けに2度目を食らっては返せなかった。

「しんどいですね」

P藤原、敗れはしたものの26分の熱戦を繰り広げ、健在を印象付けた。

玄海(2点、ラストライドからのエビ固め 7.08)NOTORI(0点)

「オラオラオラー」

昨日の反省か、早い段階で仕掛けた玄海、組みとめるや無理矢理ラストライド!これは返したNOTORIだが、玄海容赦せずもう一発ラストライド。立て続けに2回も高いところから落とされては、NOTORI、沈没するしかなかった・・・・

**************************

シリーズ4戦目はなにわパワフルドーム大会。

神田(4点、DDTからの片エビ固め 11.26)小川(4点)

殴って蹴ってペースをつかんだ神田。小川あかりは悪い時のズルズルパターン。頭突きでひるませてのビッグブーツ。小川、STFで逆転をかけるが神田も落ち着いて振りほどいてDDTで小川を仕留めた。小川あかりの連勝は2でストップ。

NOTORI(2点、農鳥からの片エビ固め 11.0)F三井寺(2点)

この試合はNOTORIのペースで進み、農鳥をかっこよく連発で決めたNOTORIが初日を出した。

北条(6点、バックドロップからの片エビ固め 14.02)カガミ(2点)

実力者同士の一戦。しかし北条の頭突きがカガミの鼻に入ってしまいカガミ流血、苦しいファイトをしいられ、得意のインド式レスリングに持ち込めず、バックドロップに敗北。

玄海(4点、スリーパーホールド 10.22)P藤原(0点)

「まあ、胸を借りますよ」
絶対王者に向かっていったP藤原、しかし重量感に満ちた攻勢にタジタジ。P藤原、得意のジャーマンを繰り出すも玄海、カウント1で返して得意のラストライド炸裂!

「ぐうううう」
頭真っ黒状態でフォールは何とか返したP藤原だったが、頭を打ってしまったらしくもう動けない。察した玄海がスリーパーで締め上げた。察したセブン山本レフェリーが試合を止めた。P藤原はダメージが深く担架で運ばれた。

第70回SPZクライマックス、リーグ戦3試合を消化して、北条咲が3連勝スタート。玄海、小川、神田が4点で追う展開・・・・

2013年6月29日 (土)

第1,527回 70回目のSPZクライマックス(1)

70年目8月
恒例のSPZクライマックス。今年は第70回の記念大会。

出場選手は、以下の8名。

◆ペガサス藤原(23)

6年連続6回目の出場
第68回大会優勝
「優勝狙っていきます!」

◆北条咲(21)

3年連続3度目の出場
「SPZ王者として、全部勝つ。」

◆玄海恵理(19)

4年連続4度目の出場 第69回大会優勝
「こういう過酷日程じゃあ馬力のあるやつが有利!賞金はもらうぜ」

◆神田幸子(21)

3年連続3度目の出場

「一人でも多く大物食いをする」

◆カガミ・アスカ(20)

3年連続3度目の出場
「記者会見で飲む紅茶もまた格別ですわ・・・」

◆NOTORI(19)

2年連続2度目の出場
「奈良田の里のため・・・・賞金を頂く」

◆小川あかり(18)

2年連続2度目の出場
「えっ、えーと、その・・・・頑張ります」

◆フェアリー三井寺(22)

初出場
「優勝は無理だと思いますが~、頑張ります~。」

今年は70回目の記念大会ということでスポンサーが付き、優勝賞金は700万円に増額された。

******************************

2戦目の札幌大会から地獄のリーグ戦がスタート

F三井寺(2点、丸め込みからのエビ固め 10.35)神田

神田幸子が打撃を軸に試合を組み立ててゆくが、勝負はあっけなくついた。神田が大ぶりの裏拳を狙ったところをするっと組みついて丸め込んだフェアリー三井寺。虚を突かれた神田は無念の3カウントを聞いた・・・

「クソッ、あー、うまくやられた、次!次!」(神田)

カガミ(2点、エルボーからの片エビ固め 18.35)P藤原

ベテランのペガサス藤原、初戦の相手はカガミ・アスカ。やはりグラウンドでは太刀打ちできないので立ち技で勝負しようとするが、カガミもその辺は分かっていて隙あらばグラウンド地獄に引きずり込む。

「あ、足が・・・・」

最後は足殺しで完全に足を封じて棒立ちになったところを、エルボーをさくっと叩き込んで勝利。

「リーグ戦白星発進の後の紅茶もまた格別ですわ」(カガミ)

北条(2点、バックドロップからの片エビ固め 11.09)NOTORI

「最終戦で玄海とやるまでは落とせない」

最終戦で組まれている限界線までに失点してしまうと優勝争いの火を消しかねない。NOTORIのスピードにも動じずニーアタックを叩き込む北条、そして掌底、頭突きと荒々しい攻めを見せる。これでひるんでしまったNOTORI、タイガードライバー、シャイニングウィザード、バックドロップ2連発と畳み掛けられて万事休す。

小川(2点、STF 11.32)玄海

「来な、身体を潰してやるからよう」

圧倒的肉体の玄海、線の細い小川あかり、やる前から勝負は見えていた。ボディスラムで派手に叩きつけられ逆片エビでぐいぐいグイ。

「ああ・・・・」

公開残虐ショーになってしまった。ラリアットで弾き飛ばされた小川、これでもう足元が定まらなくなり、勝負が見えたかと誰もが思ったが、

「おら・・・え?」

決めに来た玄海、ハイキックで蹴りつけようとしたが、小川あかり、とっさに水面蹴りに切り返し、そのあと無我夢中で組みついて伝家の宝刀STF!

これでも多くのファンは玄海が力ずくで振りほどくだろうと予想していたが、顔面を襲う痛みに耐えかねたのか、玄海、まさかのタップ。

ええええええええええええええええええええええ???

どさんこドームが爆発した。

小川あかりもまさか勝てると思っていなかったらしく驚きの表情。玄海まさかの敗北に呆然とした表情で引き揚げた。これで優勝争いは一気に面白くなってきた。

第70回SPZクライマックス、優勝候補筆頭の玄海恵理がいきなり黒星発進。格下の小川あかりにまさかの敗北。

「か、かいせつの杉浦さん・・・・」

「100パー勝てる相手だと油断してましたねえ、玄海選手。まあ面白くなってきたんじゃあないですか」

(続く)

2013年6月28日 (金)

ケツ決めもシューティングもプロレスですよ

別冊宝島のうさんくさいマット界裏情報雑誌

「プロレス偽装のリング」1000えんを買ってしまった。全日がこういう状況なので!

白石さんが25ページにわたって持論を展開している。

読んで半分は納得して半分はあきれた。

「今までと同じことをやっていたのでは、全日本は潰れる」

経営者としてこの問題提起は理解できる。

「私が社長になったからにはケツ決め(あらかじめ事前の打ち合わせで試合の勝敗を決めること)は許さない」

この部分に関しては何を言っておるのかとも思う。

プロレスは表面上格闘技の体裁をとっている壮大かつ胡散臭いショーなのです。でなければ年間100試合もできませんし、ガチンコだったら50代60代の選手は存在しなくなるでしょう。とはいえ、受け身をミスったら死ぬわけですから、高い技量と身体能力が要求される競技であることは間違いありません。

90年代前半の全日本がなぜあれだけ支持されたのか。

すごい男がそろっていたからだと思います。

ジャンボ鶴田さんがその身体能力とレスリングセンスで三沢川田小橋ら超世代軍が束になってかかってくるのを余裕で撃退していた。(たまにキレることがあったけど)あの時の鶴田さんは怪物と呼ばれていて、それに潰されるのを恐れず真っ向からファイトする三沢川田小橋もまたすごい男かつイケメン。そして鶴田軍を支える相撲上がりの好漢、田上明と参謀の渕正信、小川良成で鶴田軍を形成して、三沢ら4人の超世代軍と日々全国津々浦々で壮絶な軍団抗争を繰り広げていました。

リングアウトや反則決着を撤廃してスポーツライクなものにしたとはいえ、地方のタッグマッチでは20分越えのファイトを繰り広げた後、最後には鶴田軍なら渕さんか小川がつかまって、超世代軍なら菊池がつかまってやられてしまうという結末は、当然事前に仕込まれてものと思われます。しかし私たちは試合の流れそのもの、20分前後の抗争ファイトを楽しんでいたのであって、最後誰が負けるかというのは大した問題ではありません。

また、脇を固める外人も今と違って錚々たるメンバーがそろっており、ハンセン、ゴディ、ウイリアムス、スパイビーの外人4強は日本人選手には出せないスーパーヘビー級のド迫力。これに日本人選手がガッツで向かっていくのも凄い男のありようを見せてくれました。これに峠を越えたベテランのドリー、アンドレ、ブッチャーが健在ぶりを示し、クロファット、ファーナス、ディートンらそこそこのB級外人が絡む構図も面白かった。

私が自分の中で最高の試合だと思っている92年10月の馬場ハンセンドリーVS鶴田アンドレゴーディの6人タッグ戦も、あとから何回も見ると、「最後はドリーのスピニングトーホールドを鶴田が丸め込んで、スモールパッケージの応酬やってドリーが3カウント取られて終わり」という結末は事前に決められていたことが推測されます。丸め込みの負けなのでドリーもそれを応援するファンもあまり傷つかない・・・といった配慮があったことがうかがえます。

でもあの試合は世界最強の選手が6人、15分ちょいの試合の中で歴史と品格と個性のある攻防を展開された素晴らしい試合でした。

話を戻して、新しい全日本がまずやることはケツ決め撤廃の前に、誰をスターとして売り出すのかという看板路線の明確化でしょう。あとはガタイのいい外人を毎シリーズ何人か呼んで、地道に各選手のファンを作ってゆくしかないと思われます。各選手の人気の総和が観客動員となって現れるので、地道に試合内容に手を入れつつ各選手の人気を作ってゆく。それしか全日の観客動員を上げる方法はないと思われます。

正直地方の全日の試合を見ると、25名前後のレスラーが、全6試合の中で淡々と各自の持ちネタを展開して終わり。これで特リン7000円を支払う価値はあるのかと思うこともあります。

ブッチャーさんが自伝で述べていますが、プロレスは「芸術的な暴力」。殺し合いではないがそれに近いものを見せ続けないといけないと。

ケツ決めでもシューティングでも、それをすべて包容したものが純プロレスではないか、そう思っております。

観客がおおっ!と思うか、また来たいと思うか。高いチケット代を払うに値するものだと認めていただくか、そのためにどんな戦術を立てるかが白石さんが今後判断して実行してゆくところだと思われます。

私の20年来の娯楽であったプロレス観戦ができなくなろうとしていますので、

最近のごたごたで思っていることを打ってみました。

2013年6月27日 (木)

7時間目の音符最終回

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30歳音楽教師・佐藤米子ちゃんが12歳年下の高校生・米沢悟君にモーションをかけられてドキドキなラブコメ漫画、「7時間目の音符」が6/24発売のきららフォワード8月号で最終回を迎えました。

最終回はメインの2人に焦点があてられているとあって、30歳裏ヒロイン、米子ちゃんのセリフ・出番はなし。6年後のエピローグでは米沢くんと歳の差12歳カップル成立、結婚して3歳と1歳の子供がいる・・・ということになっています。美少女ゲームのトゥルーエンドのようなエピローグでまとめてきたよ。

それにしても米子ちゃんのイチャラブシーンが描かれなかったのは残念です。単行本3巻以降は米子ちゃんが目立つ展開だっただけに。どなたか同人誌で描かないかなー。

最終回は主人公カップルの葉平くんとあずみさんの話、あずみさんが高校卒業し今後どうするのかという課題、2人で家族になるために頑張るというのが2人で出した答えでした。そして最後は部員全員の前でキス。リア充は爆発しろー!!

吹奏楽部が舞台とはいえ、演奏しているシーンの描写は抑え目で、赤面しまくり、イチャラブ模様が壁ドンしたくなるくらい秀逸。楽しませていただきました。

2013年6月26日 (水)

ビールがうまい20130626

皆様こんばんわ。WAS没頭中筆者のkonnoです。

夏本番までもう少し、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今週のスポーツニュースのようなもの、行きます。

■全日本プロレス

全日真っ二つ!

残留を表明しているのは諏訪魔、バーニング5人(フリーとして)、SUSHI、KENSO、外人のドーリングくらい。態度明確にしていないのは真田、KAI、大森、征矢学、中之上、アンディ。まあ業界的にみれば2000年の大量離脱の時よりオファー待ちのフリーのレスラーはだぶついているので、ゾンビ状態ながらも全日本の看板がいますぐどうこうということはなさそうだが

・・・・全日本一筋の渕さんは両国が終われば結論を出すはずだが。このまま引退かもしれないが、パチンコ代とか家賃を稼ぐためにまだもう少し老体にムチ打たねばならないのも確からしい。

■野球

・広島コーチ石井琢朗、3人目の子供授かる

休止していたブログを再開したと思ったら「新しい家族を授かりました、予定日は来月」と明かす。第3子は待望の男の子。

・中日岩瀬、オールスターファン投票で選出される

全盛期を過ぎたとはいえ、9回の1イニングなら経験と技術、あと名前で抑えられるので350セーブ達成し、いまなお球界を代表する抑えとして活躍しているのでファン投票選出される。

■その他

東京都議選投票率43%

ブラック企業で働かされている以上、世の中に物申すには投票に行くしかない。そう思ってます。しかし6割近い有権者が棄権するこの国って・・・・そうすると組織力のある政党ばかりが有利になるんだってば・・・

今週はこんなところ。

2013年6月25日 (火)

第1,526回 痛みの記憶(7)

ハールーカ!ハールーカ!!

終わっても鳴りやまない5万人超のハルカコール。

―そう、この感覚、たしかに、どこかで・・・・・・・

ハルカ、背中の痛みをこらえてリングに上がり、北条咲、ペガサス藤原と握手。

そして長い花道を引き揚げて、すぐジャージに着替える。このあと引退セレモニーがある。
加藤貴明はリングサイド席で少し涙ぐんでいた。

・・・・記憶はまだ戻っていないようだが、元気ならそれでいいんだ・・・もう一度、キスしたかったけど・・・

************************

メインイベントの試合はあっさりと終わり、ハルカの引退セレモニー。

「あかりさん」

 「・・・はい」

「私…良く思い出せないけど…ここへ来たことがある」

 「えっ」

「お客さんみんなに・・・挨拶だけしてくる」

黒いジャージに身を包んだハルカ、長い花道を歩いて、セカンドロープをまたいでリングへ。体調を考慮して、セレモニーはごく簡素に行われた、

ものすごいハルカコールの中リングに上がったハルカ、

セブン山本レフェリーからマイクを渡される。
とたんに静まり返る場内

「わ、私は・・・・エスピーゼット60期、ハルカ。皆さん・・・声援・・・ありがとう・・・ほんとに」

どわああああああああ

涙ぐむファン多数。しばらくのち、ハルカはリングを降り、花道を歩いて一礼して、バックステージに引き揚げた。

まだ体調が戻っていないハルカ、これだけで肩で息をしていた。

「お疲れ」

ハルカはこの後、ブレード上原の車でアポカリプス病院に向かい、検査を兼ねて一泊した。

「けっきょく記憶は完全には戻らんかったか」

欲野医師が慨嘆する。大枠では以前やってたことを理解したというレベルで、細かいところの記憶は戻っていない。

引退後、ハルカは会社に残り、都内にあるSPZフィーバーの物流センターで雑用係として第2の人生を送ることが決まっている。

2013年6月24日 (月)

第1,525回 痛みの記憶(6)

そして試合当日。
体力の消耗を考慮し、ハルカは夕方までホテルで静養し、第1試合が始まった午前6時半に、小川あかりと一緒にホテルを出て、ブレード上原の運転するワンボックスカーで新日本ドームへ。7時15分頃会場入り。

リングコスチュームに着替えた後、メイクを施す。
「・・・・・・・」

さすがにハルカ、緊張を隠せない。けっきょくさいごまでリングを用いた練習は出来なかった・・・・・

この引退試合を終えると、大月遥には「特別功労金」として1億円がSPZから支給される。生死の境をさまよった事故に関する償いの意味合いもある。

そしてタッグパートナーの北条咲とペガサス藤原が緊張した面持ちで控室に入ってきた。かつてはVIPで死闘を繰り広げた間柄。

対戦相手の小川あかり、大竹玲子、野村あおばの3人を交えて最後の打ち合わせ。去り際に小川あかりが一言。

「ハルカさん、ファンの方の声援・・・・感じてください」

午後8時22分、セミ前の試合が長引いたので少し遅い進行。

「ハルカさん、そろそろ」

北条咲が促す。3人で花道に通じるゲートへ。
そして流れるハルカのテーマ曲。

カーテンが開いた。
「行きましょう」

*********************

ドワアアアアアアアア

耳をつんざく大歓声の中、長い花道を歩く。
(こんななかで…私は闘ってたの・・・・?)

ハルカ、長い花道を歩き終えてエプロンに立つ。、新人2人がロープを空けてくれたが、ここではリングに入らない。P藤原と北条が乱闘を仕掛ける手はずになっていたので、ハルカはそのまま赤コーナーで待機。

ハルカ、3年ぶりにリングに立ち、ロープをつかむ。

(なんだろう・・・・見たことあるような無いような・・・)

目の前ではバタバタした乱戦が繰り広げられている。

5分過ぎ、ハルカは事前の打ち合わせ通り右手を少し挙げた。

ペガサス藤原がタッチの手を伸ばす。
「お願いします」

ハルカ、無意識のうちにセカンドロープをまたいでリングへ入った。

目の前にいるのは・・・あかりさん・・・

普段の柔和な表情じゃない・・・

なんなの・・・

組みついてくる。
なんて力。
そして掴まれて持ち上げられた。

えっ・・・
「えい」
バァンッ
痛いっ・・・・
マットに叩きつけられるのがこれほど痛いとは。

かつてのような筋肉の鎧がない状態。小川あかりが手加減したとはいえ息が詰まってしまった。

―ルーカ! ハ―ルーカ!!

声援が凄い

みんなみんな、私のことを

ハルカ、懸命に起き上がろうとするが背中の痛みが残る

「はぁっ」

何とか起き上がったハルカだったが、小川あかりがロープに走って、反動を利して走ってきた
―何

小川あかりが飛んだ。ドロップキックが当たる。

「ひっ」

ぶざまに尻から落ちるハルカ。受け身が取れていない。

―いたっ

ここでもものすごい声援が集中する。

「うう・・・」
懸命に起き上がるハルカ。

小川あかりが間合いを詰めてくる。後ずさりするハルカだったが小川がなお間合いを詰めてくる

「うわああああ」

狼狽したハルカ、無我夢中で小川あかりを両の腕で突き飛ばした。

「うわあっ」

たじろいで倒れこむ小川あかり。すこしオーバーアクション。

「ハルカさん、よく頑張った、代わろう」

察した北条がハルカの肩をたたいてリングイン。

「下で休んでてください」

ハルカ、息切れを覚え、ロープをまたいでエプロンに下がり、うずくまる。
「大丈夫?」

ブレード上原が言葉をかけ、ハルカに肩を貸しリング下へ下ろす。
「もうすぐ終わるから」

リング上では

「小川、ええ加減にせえよ!!」

北条咲がまず怒鳴ってから小川をラリアットで悶絶させる。

「くうっ」

不利を悟った小川あかりが野村あおばにタッチしたが、北条は野村あおばにも力強いラリアットを叩き込んだ。

「藤原さん逆カット!」

「はいよ」

ペガサス藤原がコーナーに控える小川と大竹をグーで殴って落としたのを確認してから北条は野村あおばをフォール。これで試合が終わった。

2013年6月23日 (日)

第1,524回 ハルカ引退試合(下)

70年目7月

ハルカ引退試合

北条咲、ペガサス藤原、ハルカ VS小川あかり、大竹玲子、野村あおば

SPZ60期、ハルカ、3年ぶりの復帰戦は引退試合となった。はっきりいって闘えるコンディションではないので、ハルカはコーナーに控えていたが、5分過ぎ、

P藤原、ハルカにタッチ!

どわああああああああああああ

ハルカ、3年ぶりのリングイン、

かつての付け人小川あかりと相対!!

ドワアアアアアああ

ハルカ、3年のブランクに記憶障害で受け身もろくにとれる状態ではない。彼女の全盛期を知るファンはハルカの激やせぶりに慄然とした。

こんなんで試合ができるのか。

小川あかりが踏みこんで組みつく。

「は・・・っ」

小川あかり、手加減してのボディスラム、ハルカ、ぎこちない受け身で痛がる。

ハールーカー!!ハールーカ!!

ものすごいハルカコール

かなりの時間をかけて起き上がったハルカ。小川あかり自らロープへ走って、そしてドロップキック!

もんどりうって倒れるハルカ。倒れ方もぎこちない。

「小川やめろおおおおおおおお」

「ひとでなっしいいいいい」

場内、超ハイテンションマックス!!!!

ハルカ、懸命に起き上がり、

「うわあああ」

にじり寄ってくる小川あかりを力まかせに突き飛ばし、

赤コーナー側に逃げる、北条がハルカの身体を叩いてリングイン。

ハルカは場外で倒れこんでしまった

ドワアアアア

「小川、ええかげんにせえよ!」

普段はクールな北条が絶叫、

まず小川をラリアットで悶絶させ、代わって出てきた野村あおばにも
「おらああああああ」

剛腕ラリアット一閃。ぼろ雑巾のように弾き飛ばされた野村、

がっちりと片エビに固める北条、

P藤原がスッとリングインし、コーナーに控える小川と大竹をグーで殴って場外に落とす。

ワン、トゥ、スリ

セブン山本レフェリーがマットを3つ叩いた

「10分19秒、ラリアットからの片エビ固めで北条咲、ペガサス藤原、ハルカ組の勝ち」

(いったい、何が起こったの・・・)

ハールーカ!!ハールーカ!!

場内のものすごい声援にハルカ戸惑い気味

どこかで、そう、どこかで・・・

ハルカの奥底にある痛みの記憶が・・・目を覚ました

ハルカ、自らリングに上がり、北条、P藤原と握手。そして3人で手上げ。

****************************

そしてメインイベント、玄海恵理VSウトン・ヴェゲアラカのシングルマッチ。

セミがどういう流れになるかわからなかったので、玄海圧勝と思われるカードをメインにもってきた。

「どうりゃ」

玄海、相手の攻めをひとしきり受けるやヘッドバットで反撃開始、バックドロップ、ニーアタックで追い込むと、

「オラオラオラー」

得意のパワースラム炸裂、玄海、全く危なげない試合運びでヴェゲアラカを下した。勝負タイム11分12秒。

*****************************

メイン終了後、ハルカの引退セレモニー。
ここでも耳をつんざく、ものすごいハルカコール!!!!!

「わ、私は・・・・エスピーゼット60期、ハルカ。皆さん・・・声援・・・ありがとう・・・ほんとに」

どわああああああああ

死の淵から生還したハルカ、ファンに別れの挨拶を告げ、レスラー生活に別れを告げた。

ハルカ

SPZ60期

2068年5月11日、カイメッセ山梨大会での対 中森あずみ戦でデビュー。2078年7月23日、新日本ドーム大会での対小川あかり&大竹玲子&野村あおば戦(パートナーは北条咲&ペガサス藤原)で引退。稼働月数123ケ月、出場試合数(概算)960試合

タイトル歴

第178代SPZ世界王者

第181代SPZ世界王者

2013年6月22日 (土)

第1,523回 ハルカ引退試合(上)

そして最終戦、新日本ドーム大会。
「ハルカ引退試合」

前日になって急きょ団体ホームページ上で告知された。ハルカ、3年ぶりの復帰戦はファンに別れを告げる引退試合となった。

「第5試合セミファイナル30分1本勝負、北条咲、ペガサス藤原、ハルカVS小川あかり、野村あおば、大竹玲子」

ドワアアアアアあああ
第1試合前のカード発表で場内が爆発した。

まずは第1試合

菊次莉乃VS長原ちづる。勝った方がシングル初勝利の一戦。新人らしい基本的な攻防が続いた後、長原の息が乱れたのを待って菊次がソバット、しかしこれを返した長原が体ごとぶつかるタックルで菊次をなぎ倒しがっちりフォール。

「やったー!!」

13分31秒、長原がプロ初勝利をスコア。

外人同士のシングル戦を挟んで、第3試合はアプリコットつばさ&フェアリー三井寺のアイドルタッグが登場。対戦相手はNOTORI&小早川志保の実力派コンビ。

最近は玄海とのトリオを組んでメインに出ることが格段に多くなったNOTORI&小早川、しかしアイドルタッグの速いタッチワークに苦しむ。フェアリー三井寺の強烈なパイルドライバーがNOTORIをたじろがす。しかしタッチを受けて出てきた小早川がダイビングプレス。場内大盛り上がり。

最後は4人が入り乱れる攻防の中、分断作戦に成功したアイドルタッグ、フェアリー三井寺が逆片エビ固めでNOTORIからギブアップを奪った。勝負タイム16分38秒、その試合が終わると休憩。

**********************

休憩明け第4試合はカガミ・アスカVS神田幸子。実力派同士の試合。神田が打撃を入れようとするが、カガミも必要以上に付き合わずグラウンドで寝かそう寝かそうと仕掛けてくる。そんな息詰まる攻防が続く。しかし神田がステップキック、裏拳で勝負をかける。これを何とか返したカガミ、ネックブリーカーで反撃。どちらに転ぶかわからない勝負となったが

「潔く散りなさい!」

カガミ、得意の足殺しアキレス腱固め、「サウンドクリエーター」炸裂。
「うぉぉぃおぉぉぉぉ」

サウンドクリエーターの面目躍如。神田、あられもない声をあげた挙句、無念のタップ。勝負タイム26分57秒。

激戦を制したカガミ、試合後のお茶会パフォーマンスをこなした。

「ふぅ…敵を屠った後に飲む紅茶もまた格別ですわ・・・」

***************************

そして、場内にいつもの定型アナウンスが流れた。

「次の試合に出るハルカ選手はこの試合が最後のファイトとなります、ファンの皆様より一層のご声援をお願いいたします」

ドワアアアアアあああああ

まず場内に流れたのは「セントポール組曲第4楽章」

小川あかり、大竹玲子、野村あおばの3人が入場。青コーナー側に陣取り相手側の入場を待つ。

そして3年ぶりに流れる「Rumbling Hearts」

ハールーカ!ハールーカ!!

花道、北条とP藤原に挟まれてハルカが3年ぶりに姿を現した。場内ドワアアアと大爆発、ものすごいハルカコールにドームが揺れる。

ハルカ、さすがに不安げな表情。何しろレスラーだった時の記憶がない。
「おりゃああああ」

リングまで数歩のところで北条とP藤原がいきなりダッシュして、

リングインして、

相手3人に襲いかかった。ハルカに試合させない考えだ。

北条が小川あかりを蹴り倒して場外に落とし、大竹はP藤原がもみあいながら場外へ落とした。

レフェリーはセブン山本、本部席にゴング要請のサインを送った。

カンッ

北条がまず野村あおばを子ども扱い。しかし野村も北条のタイガードライバー狙いをリバースで切り返し、小川あかりにスイッチ。

小川と北条がグラウンドの攻防。基本的な攻防をきっちりやっているうちに5分経過5分経過。小川が、大竹にタッチ。北条もP藤原にタッチ。

P藤原、ブレンバスターで大竹を叩きつける。しかし大竹もスリーパーで反撃し、小川あかりにスイッチ。

ここで、コーナーに控えるハルカが、おずおずと右手を挙げた。

えええええええええええ?

ここでP藤原、小川あかりの目を一瞬見やってから、赤コーナー側に下がり、ハルカにタッチ!

どわああああああああああああ

場内ハイテンションマックス

ハルカ、3年ぶりのリングイン、

かつての付け人

小川あかりと

相対。

2013年6月21日 (金)

第1,522回 痛みの記憶(5)

ハルカ引退試合サイドストーリー

痛みの記憶

「・・・うまく、やります、ハルカさん、今度は私がハルカさんを・・・・・・護ります」

その翌日、SPZ巡業部に、極秘のプロジェクトが設立された。復活のXデーは7月のドーム大会と決まった。ただ普通に考えたら闘える状態ではないので、ワンマッチ限定で復帰戦兼引退試合という扱いにすることになった。

4月下旬、ハルカはアポカリプス病院を無事退院したが、まだ予断を許さない状態なので、病院近くのベイエリアのホテル最上階スイートルームに移った。彼女の世話はブレード上原、そしてオフの日は小川あかりも顔を出した。

ハルカの体重は、3年前の全盛時から約30kg落ちていた。大型連休に入るころには、数百メートルの軽いジョグならできる程度にはなったが、持続的な運動ができる状態ではなかったし、筋力が壊滅しているのでマシントレーニングなどとんでもない状態だった。

(昔のSPZなら絶対無理だが・・・・今ならブックでなんとかなりそうだな)

ブレード上原はそう感じた。

来る日も来る日も、早朝の歩行運動とジョグを繰り返してハルカの身体を取り戻すことにつとめた。5月下旬からはホテル地下の温水プールでの歩行トレーニングも始めた。

それでもハルカの体力は一般人並みには戻らなかった。復帰戦の流れについて、ブレード上原、小川あかりと杉浦社長とで入念の打ち合わせが重ねられた。

「こんなの・・着るの・・・?」
新調されたリングコスチューム。ボトムスはともかく上はタックトップ状で露出が少し多い。そして黒いリングシューズ。

6月に入ってもリングでの練習はできない状態で、引退試合の成立は危ぶまれたが、杉浦社長も腹をくくったのか「6人タッグで実質2対3で流れを作ってしまえばいいじゃないですか」とか言い出した。

そして6月下旬

「受け身だけは、覚えてください」

ホテルの一室、仮設マット上で小川あかりがハルカを組み止めた。

**************************

そして試合前日。最低限の試合は成立できそうだと判断したSPZ杉浦社長がGOサインを出し、ホームページに「ハルカ復帰戦・引退試合開催について」をリリースした。

直前に発表したのは、ハルカの体調の見極めと、マスコミの過熱報道を警戒したのと、「死の淵をさまよったハルカを営業宣伝に利用するのか」と後ろ指をさされかねないからであった。

そして試合当日。

体力の消耗を考慮し、ハルカは夕方までホテルで静養し、第1試合が始まった午前6時半に、小川あかりと一緒にホテルを出て、ブレード上原の運転するワンボックスカーで新日本ドームへ。7時15分頃会場入り。

リングコスチュームに着替えた後、メイクを施す。

「・・・・・・・」

さすがにハルカ、緊張を隠せない。けっきょくさいごまでリングを用いた練習は出来なかった
(続きます)

2013年6月20日 (木)

第1,521回 70年目7月 サマースターナイツシリーズ

時に、西暦2078年

2月下旬
長らく都内の病院でに入院していたSPZ60期・元SPZ世界王者・ハルカ(本名:大月遥)が目を覚ました。
しかしー

「ここは・・・どこ?」

「俺だよ。遥、俺がわからないのか?」(加藤貴明)

「・・・・・・・」

この後、大月遥は検査やら何やらを回されて、「15歳時以降の記憶が欠落している記憶障害」と診断された。

「うわぁぁぁぁぁぁぁ」

慟哭する加藤貴明。彼女は死の淵から生還したが、二人で過ごした日々の記憶を失ってしまった。

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7月シリーズ「サマースターナイツシリーズ」開幕。

シリーズ初戦青森大会でSPZ世界タッグ戦が組まれた。王者玄海恵理、NOTORIに対するは元王者チームの北条咲、神田幸子組。

「どおりゃああ」

始まると玄海のパワフルな攻めが目につく展開。何とか北条が流れを引き戻そうとするが、玄海が力まかせの攻めを見せる。そしてNOTORIは引きどころを誤らないクレバーなファイトで絶妙のアシスト。

(このままじゃいけない)

北条、剛腕ラリアットで流れを変えようとするが
「やりやがったなあああ」

玄海ものすごいスクラップバスター。
こうなっては神田にタッチするしかなかった。

「オラオラオラー」
玄海パワースラム、これは懸命に返した神田だったが、北条を場外に突き落としてからサンドイッチラリアットが火を噴いた、神田たまらず3カウントを聞いた・・・勝負タイム27分47秒、王者組みが5度目の防衛に成功。

「ウァハハハハ、誰とやっても負ける気がしねえぜ」(玄海)

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勢いに乗る玄海恵理は、シリーズ第5戦宇都宮のSPZ選手権でも北条の挑戦を真正面からしのぐ。スクラップバスターで相手を怯ませると

「オラオラオラー」
得意のパワースラム。これは何とか返した北条だが

「これで終わりだーーーー」

ラストライド炸裂。ものすごい高さから落とされて北条、フォールを返せず、勝負タイム23分16秒、王者が6度目の防衛に成功。

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そしてシリーズ最終戦、新日本ドーム大会。

「ハルカ引退試合」

前日になって急きょ団体ホームページ上で告知された。カードは「当日発表」とされたが、3年間生死の境をさまよったハルカがリングに戻ってくるとあって、驚きをもって迎えられた。

ハルカ、3年ぶりの復帰戦はファンに別れを告げる引退試合となった。

いきなり告知されたのでファンは騒然となった。当日券を求める長蛇の列ができ、会場に入れなかったファンも多かった。

いつも通り、午後6時30分、第1試合前に奥森リングアナが本日のカードを淡々と読み上げる。

「第5試合セミファイナル30分1本勝負、北条咲、ペガサス藤原、ハルカ VS 小川あかり、野村あおば、大竹玲子」

ドワアアアアアあああ!!!!!!

その瞬間、場内が爆発した。

2013年6月19日 (水)

忙しくて蒸し暑くて20130619

こんばんわ、WAS没頭中・筆者のkonnoです。

先日ついに「47都道府県全訪問」を達成いたしました。

ラスト1は長崎県。

チャンポン食べてきました。

さて今週のスポーツニュース

■全日本に残る選手、去る選手

東スポ、各種サイトの情報を総合すると6/17時点の現状は以下のごとく

全日本に残留:諏訪魔、SUSHI、KENSO、

         秋山らバーニングの5人(フリー参戦を継続)

武藤に追随して離脱:カズハヤシ、近藤、船木、KAI、

離脱濃厚:金本、田中稔、浜亮太、大和ヒロシ

未定:真田、大森、征矢学、河野、アンディウー、中之上

フリーなので静観:渕、曙、MAZADA

・現場でのレスラーの人間関係は良好だが、団体の売上が落ち、借金がかさみ、白石オーナーが「現場に口は出せずに、毎月請求書だけ回ってくるのはおかしい」(これは正論)でマッチメイクへの介入を要求。いままで現場を仕切っていた武藤カズらが反発して分裂・・・・

(筆者も地方のガラガラぶりをよく見ている、脚を投げ出して観戦できるほど椅子の間隔が・・・)

・まあ今までと同じことをやっていたら、じり貧になり赤字を垂れ流すのがオチというのもよくわかる。だからといってマッチメイクに手を付けたからと言って観客動員や売上が劇的に上がるとも思えない。プロレス興行自体いまの日本では斜陽産業なのだから。美少女プロレス団体経営ゲームみたいに単純じゃない。

・武藤派新団体のネックはカネがないので(そもそも金があれば白石さんなどの助けを借りる必要はない)、新スポンサーを見つけてくれば別だが、年間100試合も活動はできないものと思われ、月1回2回後楽園かそこらで定期興行を行うだけの団体になってしまう。そうすると選手の大幅収入ダウンは必定。

・白石派についた選手のネックはSP社が「やっぱりプロレス団体経営は儲からないので止めますわ」とリセットボタンを押され、WJみたいに崩壊してしまう可能性があるということ。去るも地獄残るも地獄。どこの業界も売り上げが落ちると悲惨だ。

・全日本一筋40年渕さんは、どっちにも付くつもりはないとブログで表明。全日本の看板はともかく白石さんの資質に疑問を持っているようだ。「59歳がドロップキックやっていることはガチンコじゃあない」

しかし渕さんも年金が出るまでは働かねばならないので(馬場全日本が厚生年金対応してたかどうかはわからないが)フリーで月何試合か各団体のリングに上がってお笑いプロレスをやって糊口をしのぐのか。渕さんの最晩年がこんな状況で終わるとは・・・・

■マラソン

川内優輝、隠岐の島ウルトラマラソン50kmに参戦、トップでゴールするも熱中症で倒れ病院に搬送される

本人も苦手と認めている暑さへの耐性に課題を残した。隠岐の島ウルトラで倒れるのは2度目。練習の一環で病院に搬送されちゃいかんよ・・・・次回出走は7/7のゴールドコーストマラソン。

■野球

岩瀬救援失敗(6/15)

まあ8回表の時点で7-1の6点リードで出番はないと思っていたら、8回裏に7-7に追いつかれ、9回表に勝ち越しで8-7となり登板、井口に一発浴びてセーブならず。これから夏場に入り中日投手陣も盤石ではないので、これからが正念場。

中村紀399号

ついに大台まで残り1.

2013年6月18日 (火)

第1,520回 玄海恵理VSカガミ・アスカ

70年目6月シリーズ

最終戦 さいたまドーム大会

「小川あかり。また負けちゃったのね。しかも内容も悪すぎるわ。入社4年目でこのていたらくじゃああなたにレスラーの適性はないと思うのよ」

小川母がリングに上がってアピール。

「今からでも遅くないから飲食業にでも転職したらどうなの?最初は時給800円だけど」

「なに・・・いってるの、母さん、嫌よそんなの、いま私年収980万だから」

「そう、わかったわ。でもね、あなたのファイトははっきり言って小川一族の恥さらしなのよ。あなたをマット界から追放するために海外から超大物の刺客をよんでくるわ。殺されないうちに逃げたほうがいいわよ」

とかなんとかいって引き揚げる小川母。呆然とする小川あかり。現役生活にピンチが訪れたか。

「か、かいせつの杉浦さん・・・・」

「いや、たぶん、たぶん・・・・これは小川母の愛の鞭なんですよ。私はデビュー戦の相手がフローラ小川さんだったんですけど、あの人は本当は優しいひとなんですよ。ああやって奮起させようとしているんですよ、今の小川あかりに欠けているのはがむしゃらに勝ちに行く姿勢ですからね」

「・・・・そういうものなんですか」

「そういうものであります」

放送席では杉浦社長がフォローなのかどうかもわからない迷解説ぶり。

***************************

休憩後第4試合はアイドルタッグが登場、フェアリー三井寺、アプリコットつばさが登場し、ブラディキラー91号・92号と対戦。この試合は14分52秒、相手の息切れを待ってSTFを仕掛けたフェアリー三井寺が手堅く勝利。

セミ前第5試合はベテランのペガサス藤原が登場。この日はSPZ世界タッグ王者のNOTORIと対戦、しかし動きが落ちているP藤原、対戦相手NOTORIのスピードに追い込まれる。それでもなんとか農鳥を受けきってからジャーマンで反撃し、3カウント奪取。勝負タイム15分8秒、試合後なかなか起き上がれなかったペガサス藤原、ハードな試合だったのだろう。

セミは北条咲VSメアンドロス。ここは手堅く勝っておいて次期ベルト挑戦者に名乗りを上げたい北条。持ち前の馬力でメアンドロスを追い込む。

「これで終わらせる!」

剛腕ラリアットを叩き込む。これはぎりぎりで返したメアンドロスだが、2度目のラリアットは返せなかった。勝負タイム15分1秒。

**********************

そしてメインイベントはSPZ戦、王者玄海恵理に挑む今回の挑戦者はカガミ・アスカ。いまの玄海を崩せるかどうかはともかく、実力者を順送りであてるしかないだろうと開き直ったマッチメイク。

「私はサウンドクリエーター。玄海さん、いい音聞かせてね・・・」

不敵な笑みを浮かべながらカガミ・アスカがリングイン。インド式レスリングがハマれば勝機はある。

「解説の杉浦さん、カガミ選手に勝機があるとすれば」

「得意の足殺しに持ち込むしかないでしょうね、でもその前に玄海選手が畳み掛けてくると思うのでそれをしのげるかどうかですけど・・・」

やはり重量感に満ちた玄海の攻撃にカガミタジタジ。顔面にビッグブーツが入って鼻から流血してしまう。そこへ重い掌底を叩き込まれ、

「オラオラオラー」
玄海キャプチュード。カガミ返せず試合終了。勝負タイム22分49秒。王者が5度目の防衛に成功。

玄海恵理強い。まるで死角なし。本部席で頭を抱えるセブン山本統括部長。この人を止める選手は出てきそうにない・・・・

2013年6月17日 (月)

第1,519回 今からでも遅くないから実家に帰れ

70年目6月
「バトルアトランティス」開幕。東海地方を回るシリーズ。

「タッグ王座?ああもう、外人とでも当てときましょうよう」

やけくそになったSPZマッチメイク委員会は第3戦三重サンシャインアリーナ大会のSPZタッグ戦で挑戦者にメアンドロス&アーニー・ストリーム組を抜擢した。

しかしメキシコマットで一流の評価を得ているメアンドロスはともかく、格落ちのストリームがやはりというかつかまってしまう。19分21秒、玄海のパワースラムを返すことができなかった。王者組(玄海恵理&NOTORI)が4度目の防衛に成功。

「これからも一戦必勝」(玄海)

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シリーズ最終戦はさいたまドーム大会。

第1試合は野村あおばVS長原ちづる。

新人の長原がどこまでくらいついていけるかが焦点だったが、やはり野村のスピードは長原にプロレスをさせなかった。ミサイルキックでぐらつかせて、

「はっ!」

最後は走りこんでのエルボー一撃。6分25秒、野村あおばが新人を一蹴した。

「WELCOME TO SPZ」

セブン山本統括部長がここで挨拶。

「本日はお足元の悪い中、SPZのさいたまドーム興行にお越しいただき誠にありがとうございます。本日のメインイベントは野蛮なプロレスの王者・玄海恵理にインド式レスリングマスター・カガミ・アスカが挑むSPZタイトルマッチです。あと今大会も小川母が特別ゲストでやってきます。休憩前の劇場、期待してください」

場内爆笑。

第2試合は小早川志保、菊次莉乃VSアーニー・ストリーム、エレンシア・サンチェスのタッグマッチ。

最近は玄海と組んでメインやセミに出ることも多くなった小早川志保、この日は新人の菊次をリードして外人相手のタッグマッチ。だがやはり菊次が息切れを起こしてつかまってしまい、外人組の猛攻にさらされる展開。ミサイルキックは小早川がカットしたが、そのあと小早川が場外に落とされてしまい、孤立無援となったところへシャイニングウィザードを叩き込まれて終了。勝負タイム11分42秒。

第3試合は小川あかりVSウトン・ヴェゲアラカ。

「いままで早く芽が出てほしい一心で支援してきましたけど。もう愛想が尽きました。贔屓目に見ても酷すぎる。格闘技ではない新しい何か。お恥ずかしいったらありゃしない」

先シリーズのストリーム戦の敗北でとうとう小川母にも勘当されてしまった小川あかり、この日もあおりビデオで小川母にさんざんののしられ会場の笑いを誘った。先月までは武器を持参しての介入で笑いを誘った小川母だが、小川あかりの三流ぶりに、ついにあきれ果ててさじを投げたというのが先月までのストーリー。さいたまドームに詰めかけたファンは笑い転げた。

そして試合のほうは例によって、小川あかり、伝統芸のぐだぐだファイト。防戦一方の展開になってしまい、10分15秒、あっさりとニーリフトにやられてしまった。勝負タイム10分15秒。

「う、ううう・・・・」

マットにうつ伏せに倒れ伏す小川あかり。

試合後、

「小川あかり。また負けちゃったのね。しかも内容も悪すぎるわ。入社4年目でこのていたらくじゃあ、あなたにレスラーの適性はないと思うのよ」

小川母(元SPZ王者フローラ小川)がリングに上がってアピール。

「今からでも遅くないから実家に戻って、飲食業にでも転職したらどうなの?最初は時給800円だけど、知り合いのお店紹介するわよ」

小川あかり、ふらつきながら起き上り、マイクを取る!

「なに・・・いってるの、母さん、嫌よそんなの、いま私、年収980万だから」

どわあああああああ

タイトル戦線に絡まないB級レスラーでも欠場さえしなければ年収1000万は固い。SPZの給与規定がそうなっている。

「そう、わかったわ。でもね、あなたのファイトははっきり言って小川一族の恥さらしなのよ。あなたをマット界から追放するために海外から超大物の刺客をよんでくるわ。殺されないうちに逃げたほうがいいわよ」

とかなんとかいって引き揚げる小川母。呆然とする小川あかり。現役生活にピンチが訪れたか。

「TO BE CONTINUE」

ナレーションが入り、休憩前の劇場は終わった。

すごすごと引き揚げる小川あかり、哀愁。母親からも見放され、このさきどうなってしまうのか・・・・・

2013年6月16日 (日)

第1,518回 落胆のブタ

70年目5月シリーズ最終戦

横スペ大会

そして早くも第3試合にネタ師・小川あかりが登場。今日の対戦相手は中堅外人アーニー・ストリーム。

ドワアアアア

この日も小川母が参戦し、金属バットを持って入場した。

ネット通販でさまざまな武器を仕入れたが、操作に慣れないためことごとく対戦相手の殺害に失敗し、軍資金もこころもとなくなっているようでこんかいはプリミティブな武器を携えてきた・・・

「小川母さん、ちょっとそれは・・・・」

セブン山本らフロント陣に阻まれ実力行使できず。おとなしく本部席でコーヒーをすすりながら試合を見てるだけとなった。場内爆笑。

そしてゴング。

「ううっ・・・」

試合のほうは小川あかりが毎度おなじみのぐだぐだっぷりを発揮し、やられまくる展開が続く。何しろ非力ゆえストリームのパワーに歯が立たないのだ。あっさりとフェイスクラッシャー連発にやられてしまった。勝負タイム12分12秒、

試合後、小川母(元SPZ世界王者フローラ小川)が厳しい表情でリングに上がってマイクを持った!

マットに倒れ伏す小川あかりに向けて小川母がマイクで一言。

「ふがいない人ね!小川一家の面汚しが!」

えええええええ!!

「前座の第3試合でも勝てないって、どういうことよ。しかも内容も悪すぎる。はっきりいって、あなたはレスラーに向いてないわ。別な道を選んだ方がいいと思うけど。なんならいいお店紹介しましょうか」

どわあああああああ

「今日限り、親子の縁を切るわ。あなたはただの失敗作、落胆のブタよ」

とかなんとかいって小川母はスタスタと去って行った。

「母さん、そんな・・・・」

すごすごと足取り重く引き上げる小川あかりだった。母親にまで見捨てられ、来月以降どんな形でリングに上がるのか目が離せなくなってきた。ここで休憩。

「か、かいせつの杉浦さん・・・・」

「・・・・いや、これは小川母が奮起を期待して、あえて厳しいことを言っているんだと思いますよ。何しろ小川あかりは親子三代プロレスラーという筋金入りの家系ですから。小川あかりさんに一層の奮起を期待したいですね。」

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休憩後の試合はアプリコットつばさ&フェアリー三井寺が登場し、ウトン・ヴェゲアラカ&ブラディキラー92号と対戦。外人組のパワーに押された2人だったが、なんとか分断作戦に成功し、ブラディキラー92号に狙いを絞り、合体パイルドライバーでアイドルタッグが勝利した。勝負タイム18分7秒。

セミ前は神田幸子VSメアンドロス。メキシコの強豪選手相手だろうが容赦なく打撃をばしばし入れて行った神田が優勢。メアンドロスはカウンターの打撃を恐れているのか、どこか及び腰なファイト。そのままズルズル試合が進み、裏拳をたたきこんだ神田幸子がみごと3カウントを奪った。

セミはカガミ・アスカVSペガサス藤原。寝かせればカガミなのだが、レスリングセンスならP藤原。一進一退の攻防が展開されたが、10分過ぎにカガミが仕掛けた逆片エビで突如ペガサス藤原が痛がりだし、ギブアップしてしまった。

(腰が・・・・やっちゃった・・・)

長年のつけか、ペガサス藤原の腰痛が試合中に爆発してしまったらしい。ラッキーな勝利だったが、カガミ、試合後のパフォーマンスをこなした。

「敵を屠った後に飲む紅茶もまた格別ですわ・・・・」

****************************

そしてメインイベントはSPZ戦

玄海恵理VS北条咲。

「可能性がないわけじゃあない。ふらつかせれば勝機はある」

「へっ何度やろうと同じことだ、今の私を倒せるやつぁ国内にはいないね。山本さん、大金積んでアメリカから超一流のビッグネーム呼んで来たらよかと!」

試合のほうは完全に玄海ペース、ノーザン2連発で優位に立ち、スクラップバスター、キャプチュードの猛攻。北条も剛腕ラリアットで反撃したがそれまでのダメージ蓄積がないので限界涼しい顔で受けきり

「どうりゃ」

この日3度目のノーザンライトSHで北条を沈めた。勝負タイム16分45秒。王者が4度目の防衛に成功した。

本部席で頭を抱えるセブン山本統括部長。この選手を止める者は現れるのだろうか。

2013年6月15日 (土)

第1,517回 70年目5月 バトル・カデンツァ

70年目5月
「バトルカデンツァ」開幕。

新人2人は基礎ができていないので、横浜の道場に閉じ込めて練習。

シリーズ初戦山梨大会メインイベントは玄海恵理、小早川志保VS北条咲・神田幸子のカード。

セブン山本統括部長が試合前にマイクアピール。

「2冠王の玄海さん、そろそろ空気呼んで負けてもらえませんかねえ。あんたがチャンプだと前売り券がはけないんですよ」

ようするに玄海のガタイとパワーに任せたファイトスタイルだと人気が集まらないらしい。

場内失笑。

「あ、あんたが営業しっかりしないせいだろ!、毎晩キャバクラで飲み歩いてる管理職」

玄海もマイクで応戦。

場内爆笑。

「うりゃああ」

そこへ神田がいきなり玄海へ殴りかかった。

しかし試合のほうは相変わらず強い玄海ということで、鉄壁同期コンビ北条神田でも玄海の勢いを止められず、22分29秒、玄海のパワースラムに神田がやられてしまった。

「ギギギ・・・・」

悶絶してマットに横たわる神田、

「北条・・・・さん、最終戦、横スペ、あなたがこうなる」

「・・・・・・っ」
2冠王・玄海恵理、死角はないのか。

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そしてシリーズ第4戦鹿児島大会でSPZタッグ戦が組まれた。王者玄海恵理、NOTORIに対するはカガミ・アスカ、フェアリー三井寺組。

「インド式レスリングの奥義を見せて差し上げましょう」

しかし玄海のパワーは規格外。いくら寝技に活路を見出しても力ずくで振りほどかれてしまう。パートナーのフェアリー三井寺は出しゃばらないファイトに徹しているので流れが王者組に乗ったまま時間が過ぎてゆく・・・・

NOTORIを狙おうにも、NOTORIも引き足が速くさっと玄海につないでしまうため活路が開けない。

「オラオラオラー」

最後は玄海が体重の乗った掌底を一撃して、前のめりに倒れたカガミをひっくり返してカバー。これで3カウントが入った。

王者組強し。3度目の防衛に成功。

***************************

そしてシリーズ最終戦は横スペ大会。

第1試合は入社2年目どうしの対戦、野村あおばVS大竹玲子の試合。エルボーを入れて優位に立った大竹だが、野村もスピードの乗ったネックブリーカーで応戦。両者フラフラの状態だったが、もう一度エルボーを撃ち込んだ大竹が9分2秒、勝利。

第2試合は早くも世界タッグ王者のNOTORIが登場。この日は小早川志保と組んでエレンシア・サンチェス&エルム・マキノ(初来日)と対戦。小早川がきっぷのいい攻めを見せて、ネックブリーカーで10分2秒、エレンシアから3カウントを奪った。

そして早くも第3試合にネタ師・小川あかりが登場。今日の対戦相手は中堅外人アーニー・ストリーム。この日も小川母が参戦、手には金属バットが・・・・・

ざわつく場内。

(続きます)

2013年6月14日 (金)

第1,516回 旗揚げ69周年記念大会

70年目4月

最終戦は新日本ドーム大会。

「旗揚げ69周年記念大会」

の大看板が掲げられた。

第1試合は菊次莉乃VS野村あおば。菊次の東都デビュー戦だが、やはり一期先輩の壁は厚くエルボーでぐらつく。そしてスタミナが切れたところを巻き投げでたたきつけられ、起き上がったところへ強烈なエルボー。菊次、フォールを返せず。勝負タイム9分5秒。

第2試合は長原ちづるVS大竹玲子。こんどは長原の東都デビュー戦。しかしやはり1期先輩の壁は厚く。動きつかれたところを喉元に大竹の強烈なチョップを受けて悶絶。ひるんだところを押さえ込まれて7分6秒、フォール負け。

第3試合はフェアリー三井寺、アプリコットつばさのアイドルタッグが登場。レッドロシアン、ブラディキラー92号と対戦。抜群の連携で分断作戦に成功し、13分33秒、三井寺が逆片エビ固めでレッドロシアンからギブアップを奪った。

休憩後はNOTORIと小早川志保のコンビが登場。ウトン・ヴェゲアラカ&アーニー・ストリームと対戦。この試合はNOTORIが出ずっぱりとなってしまい。疲労したところをラリアットを食らって敗北。勝負タイム14分12秒。

************************

セミ前からは3大シングルマッチ。

まず小川あかり、小川母 VS神田幸子。

「我が子に何としても勝利を・・・・」

例によってグレネードランチャーで火炎弾を放とうとした小川母だが、あっさり神田にかわされてしまい2発目を装填しようとしたところレフェリーのセブン山本に「会場が燃えます!危険!退場!」と宣告されすごすごと花道を引き揚げる。会場爆笑。

試合のほうは一転シリアスな展開となり、寝かそうとする小川、あくまで立ち技にこだわる神田と息詰まる展開。レッグドロップ連発で勝負をかけた小川だが、

「お前の足で打ったって効かねえんだよ」
ステップキックで転倒させ、レグドロップのお返し。

「ぐうう」
これで決定的ダメージを負った小川、タイガードライバーを食らって敗北。勝負タイム18分27秒。

セミは北条咲VSペガサス藤原。実力者同士の一戦だが、パワーに勝る北条が優位に試合を運ぶ。P藤原もジャーマンを決めるなど奮闘したが、

―もうあれから6年になる・・・

東都デビュー戦のお返しか、バックドロップ、タイガードライバーの猛攻を見せ、最後は剛腕ラリアットでP藤原を振り切った。

***********************

メインはSPZ選手権、玄海恵理VSメアンドロス。北条でもダメだったからとりあえず強豪外人を当てときましょかという安きに流れたマッチメイク。

しかし馬力に頼る玄海のファイトスタイルは世界トップクラスの選手は対応されやすい。ラリアットをかわされ、ラ・マヒストラルで丸め込まれるなどひやりとしてしまう。
―何があるかわからない

玄海、ラリアットを決めるや早めに仕掛けた。高々と担ぎ上げてラストライド。これをまともに食らって返せる相手はいない。17分59秒、王者が3度目の防衛に成功。

「わが道に敵なし!」

2013年6月13日 (木)

第1,515回 今は誰とやっても負ける気がしねえぜ

レッスルエンジェルスサバイバー プレイ日記
輝くエッセンシャル

70年目4月

新人スカウトで菊次莉乃を獲得。宮城県白石の出身で小柄だが運動神経がよさそうだったので採用した。
新人テストで長原ちづるを採用。レスリング教室に通っていたらしく、体つきが新人離れしていたので採用。

旗揚げ69周年記念エッセンシャルシリーズ開幕。初戦京都大会で長原ちづるデビュー戦。対戦相手は1期先輩の野村あおば。

長原、臆せずドロップキックを叩き込んでいったのだが、ブレーンバスターを狙ったところを切り返される。しかしめげずにそのあとブレーンバスターを連続で成功させ、開場のどよめきを誘う。

「・・・これで終わり!!」

これで本気になった野村あおば、ネックブリーカーを決めて3カウントを奪い、8分26秒、試合終了。長原ちづる、デビュー戦の出来はまあまあだった。

シリーズ第4戦大阪難波パワフルドーム大会でこんどは菊次莉乃のデビュー戦。相手はこちらも1期先輩の野村あおば。
「あうっ」

強烈なエルボーを叩き込まれてたじろぐ菊次、懸命にソバットなどで反撃するも、5分経過で動きが止まったところを狙われ、

「えいっ」
ショルダータックルでなぎ倒されて敗北。勝負タイム9分9秒。

****************************

第6戦札幌どさんこドーム大会でSPZタッグ選手権。王者玄海恵理、NOTORIに対するは元王者チームのペガサス藤原、小川あかり組。

「玄海さんはちょっと手ごわいので農鳥さんを狙うしかないね」(P藤原)

そう作戦を立てて王者チームにぶつかっていった挑戦者組だが、早々と小川がつかまってしまい、玄海のラリアットを食らってグロッキー状態に。代わったペガサス藤原が玄海の巨体をジャーマンで投げ切るなど存在感を見せたが
「やろおお」

こちらも強烈ラリアット。これでペガサス藤原、小川にタッチせざるを得なくなり、あとは小川あかりが額面通りのもろさを発揮し、王者組の合体パワーボムに沈んだ。勝負タイム24分46秒。王者組が2度目の防衛に成功。

「今はだれとやっても負ける気がしねえぜ」(玄海)

2013年6月12日 (水)

指原さん1位20130612

こんばんわ。WAS没頭中筆者のkonnoです。

梅雨時になりましたが雨はそんなに降っていませんが皆様いかがお過ごしでしょうか

今週のスポーツニュース行きます

■全日本プロレス分裂濃厚か

週刊プロレスではもう分裂は確実なものとして書かれている。ただ新社長と選手の間の信頼関係がゼロに近いのが絶望的。しかし親会社のSP社がわもこんなごたごたに足を突っ込むのはどうかという声もあるらしく、6月末の両国まで団体運営の実権をどんな感じでもつかでぎりぎりの話し合いが続く模様。不調に終わった場合は多数派工作か。

しかし、地方興行の不入りで団体がもうからなくなっているのは事実なので、何らかのテコ入れは必要という新社長の説は頷かせます。いまの時代プロレス団体の経営は非常に厳しい(WASでも苦しいのですが現実ははるかにそれを上回る)赤字企業には銀行カネ貸してくれないのですから。歴史は繰り返すのか。天国で馬場さんが頭を抱えているかも。

■野球

・岩瀬1勝14S

交流戦期間中もいまだ崩れず。

・ボウカー復帰 7号2ラン

これで金満巨人打線に厚みが出てきた。小笠原も代打で復調してきたので調子のいい者を起用という贅沢な用兵ができると思われ。投手陣がひっくり返らなければ交流戦明けから巨人ぶっちぎりもあると思われ。

■指原さん1位

うっわー。日曜のスポーツ紙の一面もことごとく さしこ新女王・・・

国民的アイドルグループの1位がさしこ。お祭りではありますが。アイドルらしくない彼女がAKBの顔になってしまった。まあテレビ露出が多かったのが奏功したんだろうか。

今週はこんなところ。

2013年6月11日 (火)

第1,514回 痛みの記憶(4)

・・・・・2078年?今?
ハルカはめまいを起こして思わずその場にすわりこんでしまった。
その翌日、病院の応接室。

ハルカ、欲野医師、ブレード上原、小川あかりの4人が集まった。

「遥さんは・・・・中学卒業されてから、私達の仲間で、今でもそうです」
小川あかりがとつとつと語りかける

 「私が・・・一緒に仕事を・・・・?」

「はい・・・・」

 「どんな・・・仕事を・・・・」

「プロレスです」

そのあと小川あかりは持参のタブレットの動画再生ボタンを押した。

 「これは、たしかに、私・・・・何やってるの・・・」

セイウン草薙との試合映像を見せた。
試合はセイウン草薙が一方的にハルカを投げまくって優位に立ったところから始まったが、ハルカコールに後押しされたハルカが懸命に殴って蹴ってチョップして反撃し、最後はアルティマシュートと呼ばれるハイキックで3カウントを奪い大歓声を浴びた。

「ハルカさんは、覚えていないと思いますが、SPZで新人の私の面倒を見てくれたのが、ハルカさんでした・・・・」

だがそんなことはハルカは知らない。

ここで欲野医師が口を開いた。

「大月さん、中学卒業からいままでの記憶を取り戻すことができるかもしれない方法があるけど、やってみる?」

ハルカ、しばし悩んだ末

「・・・・・・・・・・・・・・うん、やってみる」

欲野医師、

「あなた、プロレスのリングに上がりなさい」

「ええええ!!」

 「無理ですよそんなの」
ブレード上原が反駁する

欲野医師が叫んだ

「無理だと思ったら、出来ることも出来なくなるんだ!」

「遥を殺す気ですか!」

上原も怒鳴り返す

「いや、殴る蹴るをやらせるんじゃない。ドームのリングに立たせて5万人の声援の中で『プロレス』をやればハルカさんの魂が復活すっかもよ・・・・言っている意味、わかるな、小川さん」

とても医師とは思えない発言をする欲野さん。

「・・・・・・・」

確か万単位の観衆を集める大会場のリング上は異様な熱狂状態だ。その場に立たせれば確かに・・・引退セレモニーだけだと惜別の情の暖かい空気に包まれるだけだが、ハルカリングに3年ぶり復活!だと会場の興奮は・・・やりようによっては・・・なんとかなる・・・

小川あかり、考えを巡らせていたが

「・・・うまく、やります、ハルカさん、今度は私がハルカさんを・・・・・・護ります」

(続きます)

2013年6月10日 (月)

第1,513回 痛みの記憶(3)

「大月さん、いま、きみ、何歳」
「15・・・・・」
顔を見合わせる欲野医師と脳外科医師。

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 「要するに事故のショックか長期意識不明の影響かはわかりませんが、大月遥さんは中学校卒業以降の記憶を失っています」

プロレスをやっていたことも、5万人の観衆を熱狂させたことも、そして・・・・・俺とのこともすべて・・・・・
加藤貴明はうなだれた。

「記憶が戻るかどうかは・・・」

 「こういうのを・・・・逆行性健忘というのですが・・・・戻ったケースは・・・5パーセント以下ですね」

「く・・・・・」

加藤貴明、憮然とした表情で勤務先の「西東京ビッグデータ」に戻った。3年前は中堅IT企業の課長職だったが、今回の件でプログラムが思うように書けなくなり、勤め先から退職を余儀なくされた。そして半年ほどたって、預金がどんどん目減りしていったので、新興IT企業に下っ端SEとして再就職したが、年収は以前の半分以下になった。

「奇跡は、2度も起こらねえよな」

加藤貴明、デスクに突っ伏して夜を明かした。

**************************

「ハルカ死の淵から生還」の一報は欲野医師からSPZサイドにも伝えられ、ブレード上原と小川あかりがアポカリプス病院に急行した。しかし当然、ハルカはこの2人の記憶がない。

―知らない人がどんどん来る

怪訝な顔をするハルカ。
欲野医師が別室で説明する。

「いまは彼女をまず安定させて、リハビリさせることを第一に考えるべきです。記憶云々はまず彼女が一歩でも、歩けるようになってからの話です。逐次病状の報告は入れますから、SPZ関係者の面会は遠慮してください」

「・・・・承知しました」

ブレード上原、沈痛な表情でつぶやいた。

21世紀後半の医療技術は目覚ましいものがあり、また患者も20代前半なので、流れに乗ってしまえば回復は早く、彼女の身体につながれていたチューブは徐々にその数を減らされていった。

「大月さん、あなたは…事故にあったんだよ」

「…交通事故か・・・・なんかですか」

「まあ、そんな部類だ。あせらなくていいけど、まず体をしっかり治して、この病院から出られるようにならないとね」

1週間後には粥状の食事の経口摂取ができるようになり、さらにその一週間後には病院食が摂れるまでには回復した。
(なんとか社会復帰はできそうだが・・・・・)

そのあと彼女のリハビリが始まった。最初のうちは補助なしで立つこともできなかったが、3年前までは猛鍛錬を積んでいたので、桜の花が咲くころには、自力でトイレまで行くことができるようになった。

桜の花があらかた散った、ある晴れた日、ハルカは自分の足でエレベータまで歩き、病院1階のロビーでテレビを観ていた

「2078年ペナントレースの予想をお願いいたします、元横浜ベイスターズのフクモトさん、今年のベイスターズは・・・・」

・・・・・2078年?今?
ハルカはめまいを起こして思わずその場にすわりこんでしまった。

2013年6月 9日 (日)

ドラガン・オケッチを観に行こう(4終)

2013.5.28 全日本プロレス武生大会観戦記

メインイベント 船木誠勝、金本浩二、田中稔VS潮崎豪、鈴木鼓太郎、青木篤志

バーニングとスタックアームズの軍団対決が武生のメインで組まれた。船木のどこか古いテーマ曲がかかり、船木と金本がおそろのスタックアームズTシャツを着て入場。田中はいつものガウンにペットボトルをくわえて入場。

先発はいきなり潮崎と船木の対決。ノアデビューと元U系戦士。この両者が全日マットで激突するのだからプロレスというスポーツは奥が深い。序盤はグラウンド中心の息詰まる攻防をやって、そのあとバーニング側の青木がつかまってしまう。金本のキック、そして倒れこんだところへ顔面ウォッシュ。このあたりは金本の定番ムーブ。

そのあとバーニング側が反撃に転じ、こんどは田中がつかまってしまう展開。船木もよく試合に介入してキックで流れを変えようとしたものの、会心の一撃が入らず?試合の流れを変えるに至らない。鈴木がエンドレスワルツで何度も丸め込もうとするが田中も懸命に返すそして最後は田中と潮崎の局面。

田中も懸命に抵抗し、潮崎のゴーフラッシャー狙いを一度は丸め込みで切り返したが、潮崎のラリアットで動きが止まってしまい、そこへ潮崎が満を持してゴーフラッシャー。これで試合は終わった。やはり田中稔のコンディションが完ぺきではないのか。この日もテーピングが目立った。試合が終わった後も相手チームをにらみつける金本。

メインが終わったのが20時40分、選手移動バスの前で出待ち。渕さんはいち早くバスに乗り込んでいたので挨拶できなかった。ペイントを落としたオケッチはけっこうナイスガイ。試合を終えた選手が続々とバスに乗り込んでゆく。ほどなく宿舎へ向けてバスは走って行った。

武生駅前まで歩いて戻り、駅前の食堂で地元のB級グルメ「ボルガライス」(写真)

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を食べてから、タクシーで武生インターへ向かい、そこから夜行バスで帰京し、翌朝6時に新宿着。 西武新宿駅前のグリーンプラザで一風呂浴びてから、その足で出勤する仕儀となった。

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印象に残ったのが渕さんの老体ファイトはともかく、MAZADAの急所責めとか、オケッチのキャラクターとかで、技のド迫力でおおっと思うシーンが少ないように感じた。これから全日本プロレスがどういう方向へ向かっていくのかはわからない。が、なんとかクラシック純プロレスで日本全国を回る興行団体として、存続してほしいと思う。

2013年6月 8日 (土)

ドラガン・オケッチを観に行こう(3)

2013.05.28 全日本プロレス武生大会観戦記

第4試合 諏訪魔、ジョー・ドーリング、中之上靖文VSKAI,大森隆男、HUB

15分弱の休憩が終わり、ゴングが3回打ち鳴らされた後、後半の試合が始まる。

まず「ゲットワイルド」がかかり、髪を茶髪にした大森さんとHUBが入場。HUBは沖縄プロレスで活躍していた覆面レスラーで、上背はないが体つきはしっかりしている。覆面の後ろの紐がやたら長く、足元付近にまで伸びている。

そのあと最近売り出し中のKAIが登場。そして対戦相手のラストレボリューション3人、諏訪魔、ドーリング、中之上の3人が登場。コールのあといきなりLRの3人が乱闘を仕掛ける。たしか1月の千葉でもそんな展開で、荒々しさを表現しているのだとは思うが、諏訪魔はもうちょっとどっしりとしたファイトをした方がいいとも思う。場外乱闘が続くバタバタした立ち上がりを経て、そのあとは軽量のHUBがつかまる展開。諏訪魔やドーリングの重たい攻めを懸命にこらえるHUB。

なんとか中之上へ反撃して大森につないだHUB。そして大森と諏訪魔が貫録の攻防。大森が切れ味鋭いエルボースマッシュなどを見せる。
諏訪魔も速いフロントスープレックスを大森に繰り出す。

終盤は6人が入り乱れるバタバタした攻防の中、HUBがやはりマスクの後ろの紐を鞭のようにしならせてパシーンと打ち付けたり、大森がどさくさまぎれで不意打ちアックスボンバーを決めたりでリング上は中之上とKAIの1対1状態。、KAIがジャンピングパワーボムで中之上を仕留めて終了。勝負タイム13分くらい。やはりまだ中之上はラストレボリューションに入ったはいいが、ブレイクしきれていない感じを受けた。

セミファイナル 河野真幸VS秋山準

地方大会のセミにこういう実力者同士のシングル対決を持ってくる姿勢は評価できる。しかし秋山の風貌もスキンヘッドに白タイツと変なおじさんになってしまった。一方の河野は北海道のもっさりお兄さんだし。大物同士のサシ勝負という雰囲気にやや欠けるような気がする。試合の方は河野が体格を生かしたいい攻めを見せるのだが、秋山がことごとくニーアタックで流れを断ち切るという勘所を押さえたファイトを見せる。河野は高々と抱えて落とすバックドロップとか滞空時間の長いブレーンバスターとか河津落としとか一つ一つの攻めはいいものがあり、秋山を追い込んだのだが、ジャイアントニ―ドロップをかわされたのが痛かった。

きょうはスタックアームズの面々がメインに出るため、河野のセコンドは大和ヒロシがついていた。秋山のフロントネックロックを懸命にこらえる河野、セコンドで檄を飛ばす大和、いい人だ。

なんとかロープへのがれた河野だったがこれで試合の流れが見えてしまったか。秋山がエクスプロイダーを連発。2回までは返した河野だったが、3度目のそれはリストクラッチ式だったので返せず。勝負タイムは10分そこそこだった。河野のダイナミックな攻めをもってしても秋山の牙城を崩せなかった・・・・

2013年6月 7日 (金)

ドラガン・オケッチを観に行こう(2)

第2試合 大和ヒロシ VS MAZADA

悪役のMAZADAがラフファイトを交えながら大和を追い込んでゆく。しかし大和もジュニア王座挑戦が決まっているので、懸命のファイトでやり返す。まともにやりあっては不利と悟ったMAZADAがレフェリーの死角を巧みについて股間に膝を入れる。もがき苦しむ大和。いったいいつの時代の攻防だよとも思うが・・・

悶絶する大和の隙をついてフォールを狙うMAZADAだが大和も気力で返すが、大和苦しそう。神林レフェリーが異変を察知して怪訝な表情をするが、MAZADA、素知らぬ顔して「太ももの裏蹴ったらいきなり苦しみだしたんですよ」と無茶苦茶な言い訳をする。

そしてさらにMAZADA,こんどはグラウンドでもみ合う中、大和のつま先を自らの股間に軽くあてて、自ら「うあああああ」とかうめいて、急所攻撃で苦しむふりをする。神林レフェリー、急所はダメよと大和に注意する。レベルの低い攻防だ。

そしてMAZADA,再びレフェリーの隙をついて急所攻撃を敢行して大和を苦しめるが、神林レフェリー「いまのは見てたよ」とMAZADAに突っ込みを入れる。場内笑い。
「まじめにやれ!」とMAZADAを叱る神林レフェリー。昔の全日本は、こんな攻防はまずなかったのに・・・

「まじめにやれってさ」とかいってMAZADAが大技攻勢に出ようとするが、大和も耐えきってラリアットで反撃。そしてMAZADAが弱ったころあいを見計らって、ノーザンライトボムで3カウントを奪った。勝負タイム9分40秒、まあこれは典型的な勧善懲悪といった感じの試合だった・・・

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第3試合 浜亮太 SUSHI VSバンビ・キラー、ドラガン・オケッチ

「スシ食いねえ」に乗ってSUSHIが踊りながら入場。そのあとは間のテーマ曲に乗って超デブ、浜亮太が入場。そのあと外人チーム、バンビ・キラーと初来日のドラガン・オケッチ(DRAGAN OKIC)が入場。ドラガンは顔に青と黄色のペイント、タイツも青と黄色のショートタイツ。どうやらボスニア・ヘルツェゴビナ国旗を模しているらしい。怪奇派の先入観だったが、ボスニアの怖い戦士というキャラクターらしい。

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(SUSHIを痛めつけるドラガン・オケッチ)

先発はSUSHIとオケッチ。裁くレフェリーはボンバ―斉藤。
「へいらっしゃい!」と掛け声をあげるSUSHI。
しかしSUSHI、まともに組むふりをしてサッとかわす。オケッチが怒ってボスニア語?でクレームをつけるが、ちょっと何を言ってるのかわからない。そしてSUSHIは「へいらっしゃい」ああ異次元の遭遇だ。寿司職人と東欧の危ない人。

オケッチのファイトスタイルは打撃主体のようで、あまり大技は出していなかったように思う。そしてSUSHIがつかまる展開。軽量なので外人相手だとどうしても分が悪い。赤コーナー側で浜が檄を飛ばすが、外人組がかわるがわるSUSHIを攻め立てる。オケッチはダイビングヘッドのようなフォームでダイブしながら肘を落とすという変形のエルボードロップを見せていた。

バンビはエプロンカバーをまくってダウンするSUSHIの視界を奪ってからストンピングというえげつない攻めを見せる。そしてバンビがSUSHIをブレーンバスターで投げようとしたが、SUSHIも懸命に空中で足をばたつかせて抵抗し、逆にバンビをブレーンバスターで投げ切り浜にタッチ。これで戦況が一変した。

浜の重量感あふれる攻め。バンビとオケッチのダブルタックルにも全く動じない浜亮太。そしてバンビのボディーアタックをキャッチして叩きつける荒技、そしてコーナーに張り付けての巨尻攻撃とパワフルな攻め。代わったオケッチも浜の巨体に歯が立たず、DDTを食らって悶絶したところへエルボードロップ。凄い攻撃だ。これで弱ってしまったオケッチへ浜、ジャンプしてボディプレス。

説得力充分の攻めでこれで終わったかと思われたが、バンビが懸命のカット。しかしSUSHIがバンビを場外に落としてから、浜がSUSHIをおんぶして、そのままの状態でダウンしているオケッチの上にジャンプして倒れこんだ。200+100で300kgの圧力がオケッチを襲う!

こんなの返せるはずもなくオケッチは3カウントを奪われた。腰をやられて、ウウウと痛がりながら引き揚げるオケッチ。まだ悔しいのかバンビは自らのリストバンドを体育館の床に投げつけてから引き揚げた。そしてスシ食いねえがかかり、SUSHIが踊ってから引き揚げた。そして浜のテーマ曲に代わり、浜が悠然と引き揚げる。SUSHIと浜、すし職人と力士上がり、案外いいタッグチームかもしれない。

しかしドラガン・オケッチのような「キャラの立ったB級外人」は最近なかなか来日しなかったので、ぜひもう一度見てみたいと思った。

その試合が終わると休憩。

2013年6月 6日 (木)

ドラガン・オケッチを観に行こう(1)

2013年5月28日 全日本プロレス観戦記

全日本プロレスに嵐が起こっている。ようするに武藤体制になってからの全日は集客に苦しみ青息吐息でここまでやってきたがいよいよ債務で首が回らなくなってきたらしい。そこへ現れた救世主が白石某という新オーナー。全日本に資金援助を行うかわりに経営にも口を出すスタンスのようだ。

しかし言っていることがあまりにピントがずれた内容なので、リングで闘っている選手との信頼関係がゼロに近いらしい。かような状況下、創業40年を誇る全日本プロレスの前途は暗いと言わざるを得ない。そんな状況下、一全日ファンとしてできることは何か。観戦して金を落とすこと。それが我々ファンにできるたった一つの意思表示ではないか。そう考えて私は、暇ではないのだが、福井県は武生へ向かった。

16時過ぎ、京都駅から特急サンダーバードに乗り、琵琶湖を眺めつつ湖西線をゆき、山峡を抜けて日本海側に出て敦賀に到着。しおのあと特急列車は長い北陸トンネルに入る。トンネルを抜けた最初の停車駅が武生。

駅前のそば店で「田舎そば」を食べた後、タクシーで中央公園体育館へ向かう。790円のタクシー代を払ってついたところは中央公園の一隅にある古色蒼然たる体育館であった。ステージ上の古ぼけた緞帳がわびしい。2階席を開放せず、リングの周りを4,5列ほど椅子を並べただけの会場。椅子の数は200脚そこそこか。

リングサイド6,000円のチケットを買い。前から3列目の席に陣取る。売店では髪を茶髪にした大森隆男がグッズにサインを入れているが客足はまばら。
ほどなく6時半の試合開始が近づき、リング上のライトがともされ、阿部誠リングアナの前説。そして「ゼンニッポン、イヤーッ」の発声練習。去年の出雲と全く変わっていない・・・・

第1試合 金丸義信 渕正信 VS カズハヤシ 近藤修司

渕正信59歳は第1試合に登場。きょうはジュニア王者の金丸と組んでカズ近藤と対戦。先発は金丸と近藤で始まったが、近藤がコーナーに控える渕にたいして不意打ちで打撃を入れる。うめき声をあげてリング下に転落する渕、そして怒ってリング内に入ろうとするが戦闘権利がないので神林レフェリーに止められる。

「タッチしてない!」渕さん相手に厳格なレフェリングを見せる神林さん。この人も試合裁きに慣れてきたか。

「オラじじい!」近藤が今度は暴言を吐く。
渕さん怒るが、またもレフェリーに止められる。場内笑い。ほどなく金丸が渕にタッチ。近藤に場外に落とされ、場外エスケープする渕さん。観客席のあたりまで逃げる。厳格に場外カウントを数える神林さん。また場内笑い。

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※渕さんとカズの攻防

そのあと渕とカズがサーフボードストレッチの攻防。ドリーの引退試合の時もあった昔ながらの攻防。力のこもったしのぎあいに場内拍手。これだけで5分近く観客を引っ張るのだからさすがだ。しかしスタミナに難がある渕さん、カズ近藤の2人につかまってしまう。

「あああーっ」ダブルの股裂きを食らって苦悶の表情の渕さん。これで渕の動きが止まってしまった、そこへ近藤がアンクルホールドで足責め。きょうのカズ近藤は渕の足を攻めに来たか。
近藤にブレーンバスターで投げられたりとかしてまるでおやじ狩りのような光景が展開される。なんとかドロップキック(!)で反撃して金丸にタッチした渕さん、もうふらふらだ。そのあと金丸とカズがスピード感あふれる攻防をやってのける。1試合の中でここまでテンポががらりと変わる試合も珍しい。

そして幾分ダメージが回復した渕さんが再度リングイン。カズ、近藤を持ちネタである「腰痛ボディスラム」に切って取る。客席が「もう一回」とあおる。ただのボディスラムなのだが59歳が青息吐息で繰り出すところが味がある。そしてカズにバックドロップ。しかしカズ返す。15分経過、このあたりで4人が入り乱れる状況となり、渕と金丸がダブルドロップキックなど披露する。そして戦いが割れてきて、金丸と近藤が場外乱闘をやりだす。

リング上渕さんとカズ。はああこれは予定調和で終わるなと思われる中、渕さんが首固めで決めに行くが、カズも返して、逆に首固めに切り返すが渕さん返す。そして渕さんもう一度首固めに行こうとするが疲労か、足のフックに失敗してすっぽ抜けてしまう。この隙を逃さずカズが絡みついて、回転十字固めに捕らえる。巧みに丸め込まれて渕さん返せず、3カウントを聞いた・・・・

まあカズ近藤もアジアタッグ挑戦が決まっているので負けられなかったのだろう。がっくりと肩を落とす渕さんに軽く蹴りを入れてからリングを後にする近藤。悪い人だ。金丸が渕の労をねぎらって、2人でリングを降りた。まあ渕さんがうまく客席を乗せた第1試合。

2013年6月 5日 (水)

沖縄へ行ってきたぜぇ20130605

こんばんわ、WAS没頭中筆者のkonnoです。

47都道府県全制覇のため、沖縄県へ行ってきました。

しかし休みの数が絶対的に少ないので

(朝)会社で徹夜して、朝一の飛行機で那覇へ

(午前)首里城、国際通りを散策したのち風呂に入って 12時に那覇空港戻り

(午後)14時40分神戸、ポートライナーで三宮、新快速で京都。そして16時10分のサンダーバードで武生

(夜)18時30分から福井武生でプロレス観戦。そのあと夜行バスで帰京、翌朝そのまま出勤

という超強行スケジュールを敢行。

気を取り直して今週のスポーツニュース。

■プロレス

全日白石オーナー、社長就任 、全日は分裂か

白石オーナーは分裂しないように努力するとは言っていますが・・・武藤はもうスポット参戦しかできない身体なので武藤が育てた若手がどれだけ付いていくかが気になる。ただ、週プロは「分裂必至」のような書き方をしており、事態は予断を許さない状況。白石新社長が選手とコミュニケーションを取って集客アップについて話し合いを重ねればよいのだが、いまのところ選手の信頼は(KENSOはともかく)ゼロに近い模様。

もう渕さんが上がるマットが全日本と割り切るしかないが、馬場さんが作った全日本プロレスのその看板、歴史は重い・・・

■野球

・巨人首位転落

 ボウカーが6/5に戻ってきて交流戦が終わればまた状況は変わるものと思われます。

・DeNAラミレス2号HR

 交流戦以降は代打専門に戻りブランコ様の話し相手と化す予感。

・DeNA中村ノリ欠場、新人の宮崎(セガサミー出身)が活躍。

 やはり股関節がやばいのか・・・

今週はこんなところ。

2013年6月 4日 (火)

第1,512回 痛みの記憶(2)

欲野医師はハルカのすっかり細くなった右腕に、

「・・・・・・・」
ブスーッ
願いを込めて、未承認のアメリカ製特殊薬剤を打った。

グラフの波形は変わらない。

「・・・・・・・・・・」

すぐには何も変わらなかった。

欲野医師も地震後の対応に追われて、寝食を忘れて奔走したが、ハルカに注射をしてから三日後、研究室で蕎麦を食べているときに内線が鳴った。
「今行く」
***********************

最上階の特別病室

ハルカは永い眠りから覚めた。
「ここは・・・・・」

 「目が覚めた?」

欲野医師はつとめて優しい表情をつくって、患者に相対した。

「頭が・・・・・・ぼうっとする・・・・」

 「病院で寝ていれば、じきによくなるよ。で、あなたの名前を聞かせてくれるかな」

「大月・・・・遥・・・・」

(ほっ・・・・・・・)

欲野医師は安堵した。死の淵からハルカは確かに戻ってきた。あとは数か月リハビリさせれば、プロレスのファイトは論外としても、社会復帰はできるレベルになるだろう。

「すぐ彼女のご家族に連絡を」

3時間後、彼女の婚約者、加藤貴明(34)がアポカリプス病院に現れた。

 「遥・・・・」

3年前と比べてかなりやせているが、その瞳は以前と変わらない。

 「よく、頑張ったな・・・・」

加藤貴明、涙をこらえながら、最愛の人に語りかけた。

抱きしめてやりたかったが、まだベッドから起き上がれない絶対安静の状態だし、左腕には点滴のチューブが何本もささっている。

しかしハルカの口から出た言葉は

「・・・・・・失礼ですが・・・・・・、どなたですか」

 「俺だよ、わからないのか?ハルカ!?」

「知ら・・・ない・・・・人です・・・・」

加藤貴明、愕然とした。

あわてて欲野医師と、脳外科分野に詳しい年配の医師が入ってきた。

「大月さん、いま、きみ、何歳」

 「15・・・・・」

顔を見合わせる欲野医師と脳外科医師。

(続きます)

2013年6月 3日 (月)

第1,511回 痛みの記憶(1)

時に、西暦2078年

ぐらぐらぐら、ミシミシミシミシ

2月20日、東京湾を震源とする強い地震が起こった。

SPZの面々は北陸地方へ地方巡業中で事なきをえたが、横浜のSPZ本社ビルにはロッカーが倒れるなど若干の被害が出た。また、横浜市街にあるSPZミュージアムも展示物が落下したりガラスケースが割れるなどの被害が出た。

午前3時ころの地震だったので、人的被害は少なかったものの東京湾岸部、ベイエリアでは震度6弱を計測し、液状化や道路亀裂などの被害が出た。

「せ、先生、病院が」

東京豊洲にあるアポカリプス病院。その腕利き医師である欲野深三は急きょ隣のマンションから出勤し、対応に大わらわだった。病院自体は耐震構造になっているので大きな被害は出なかったが、悪いことに停電が起こり非常用の自家発電を立ち上げたものの重篤患者への対応に追われた。
「ああくそ」

汗が染みた白衣。欲野医師は水を飲みながら重症患者の処置を続ける。こうなってくると病院は戦場だ。
「先生、893号室の患者さんが」
「今行く!」

欲野医師はバタバタしながら対応にあたった。ようやく地震から4時間後に停電から復旧し、医師たちは緊張から解放された。

(そういえば…あいつは大丈夫か)

最上階の特別病棟の一番奥。脳血管疾患で倒れてからもう2年以上も意識が戻らない女性患者・大月遥(25)。

欲野医師、気になったので仮眠をとる前に特別病室を訪れた。何事もなくハルカは眠り続けている。空気清浄機が横倒しになっていたので直す。そしてベッド横の機器に異常がないことを確かめる。

(意識レベルの波形が…変わってる)

欲野医師、しばらく沈思した後、内線電話を取り、薬品資材部署を呼び出した。

「よう、崎山くん。地下P3倉庫に、PMS-3300のサンプルがあったな、あれ持ってきてくれ」

 「え、でも先生それは」

「いいからいいから、責任は俺がとる」

その数分後、欲野医師はハルカのすっかり細くなった右腕に、

「・・・・・・・」

ブスーッ
願いを込めて、未承認のアメリカ製特殊薬剤を打った。
(続きます)

2013年6月 2日 (日)

第1,510回 ラストライド猛威

69年目3月
「ファイヤーソウルシリーズ」開幕。

シリーズ第6戦宇都宮大会のメインでSPZ世界タッグ戦が組まれた。

「あんな野蛮なプロレスをする人が2冠王というのはいかがなものかと」

カガミ・アスカがSPZタッグ挑戦に名乗りを上げた。しかしこの選手は友達が少ないので、パートナーをどうするのかが注目された。外人を起用するとチームワークに難がある・・・
「パートナーは、三井寺さんにお願いします」

ええええ!

初戦青森大会でそう宣言したカガミ。要するに寝技が得意な選手ということで白羽の矢が立った。アイドルレスラーなのに大丈夫なのかと大方のファンは思ったが、いざふたを開けるや経験に裏打ちされたグラウンドレスリングで玄海と真っ向張り合う。変わって出てきたNOTORIにもいい勝負を見せる。しかし時間経過とともに、カガミがつかまってしまい、玄海が仕掛けた、

「オラオラオラーー」
逆転のラストライド炸裂。その瞬間にNOTORIが動いて三井寺を突き落す。39分47秒、カガミ返せず試合終了。王者組が初防衛に成功。

**********************

最終戦はさいたまドーム大会。

第1試合は野村あおばVSエレンシア・サンチェス。スピード感ある両者の攻防が展開されたが、タイミングよくネックブリーカーを決めたエレンシアが6分29秒、フォール勝ち。

第2試合は大竹玲子VSブラディキラー92号。この試合も外人のパワーに大竹歯が立たず、5分37秒、パワースラムに敗北。

外人同士のタッグマッチが第3試合にあり、その後休憩。

休憩後はフェアリー三井寺&アプリコットつばさのアイドルタッグが登場。NOTORI&小早川志保組と対戦。

SPZタッグ王座どりはならなかったフェアリー三井寺、この日は正パートナーのAつばさと組んでのびのびとしたファイトを展開。そして最後は分断作戦を展開し、小早川を捕まえたが、アプリコットつばさのシューティングスタープレスはNOTORIのカットに阻まれ、蘇生した小早川がダイビングプレスでアプリコットつばさに逆転勝利。勝負タイム28分23秒のいい試合だった。

セミ前は小川あかりVSカガミ・アスカ。小川母はきょうは「本業であるホテル料理人の仕事の都合」で会場に姿を見せなかった。元SPZ王者のカガミ相手、さすがに苦しい。試合が始まるやカガミのインド式レスリングに悲鳴を上げっぱなしの小川あかり。そしてスクラップバスターで痛撃してからの足殺し。

「ウフフフ、いい声で鳴きなさい」
「うあーっ!」
公開SMショーが繰り広げられる。ざわつく場内。

「あ、足が・・・・」
起き上がれなくなった小川あかり、カガミ、引きずり起こしてエルボー一撃。これで3カウントが入ってしまった。勝負タイム14分37秒。

「敵を始末した後に飲む紅茶もまた格別ですわ・・・」
試合後はいつものカガミワールド。サウンドクリエーターが本領を発揮した試合だった。

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セミファイナルはペガサス藤原VS神田幸子。落日イメージのペガサス藤原だが、神田相手には先輩の意地を見せてはつらつファイトを展開。サソリ固めで動きを止めてから、、強引に丸め込んで勝利。勝負タイム18分52秒。

そしてメインイベントはSPZ選手権、王者玄海恵理に挑むのは前王者の北条咲。

「どうりゃ」
まず頭突きを連発して北条のペースをかき乱そうと考えた玄海が優位に立つ。そのあとは静かなグラウンドの攻防をへて、玄海が強烈ステップキック。そしてノーザン。しかし北条もタックル、ドロップキック、頭突きで手数を返す。しかも頭突きが鼻に入って玄海流血。

「このやろう」
玄海、強烈な掌底をたたきこむ。ぐらつく北条。この隙を見逃さず
「オラオラオラー」

ラストライド炸裂。北条返せず試合終了。24分37秒、王者が2度目の防衛に成功。

2013年6月 1日 (土)

第1,509回 69年目2月 スノーエンジェルシリーズ

69年目2月
「スノーエンジェルシリーズ」開幕。
第4戦神戸大会でSPZタッグ選手権が組まれた。

北条咲、神田幸子VS玄海恵理、NOTORI,

「北条・・・さん!タッグベルトも引っぺがしてやるよ。」
しかしこの試合は玄海がパワーで押し込んだものの、パートナーの神田が要所で打撃を入れて玄海をたじろがす。しかし挑戦者組は合体パイル2連発で北条をぐらつかせることに成功。

「ううう・・・」
「もらったー」

ここで玄海、満を持してラストライド炸裂!36分59秒、北条咲、無念の3カウントを聞き、丸腰となってしまった・・・・・

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最終戦は横スペ大会。

第1試合は野村あおばVSエレンシア・サンチェス。もうすぐ入社1年になる野村が7分42秒、ネックブリーカーでふらつかせてからのエルボーでエレンシアから3カウント奪取。

続く第2試合は小早川志保VS大竹玲子。この試合は小早川が1期先輩の意地で主導権を握り、8分27秒、打撃をかいくぐってのタックルでフォール勝ちを収めた。

第3試合はアイドルタッグ登場。フェアリー三井寺&アプリコットつばさの2人が営業スマイルで入場。しかし対戦相手はウトン・ヴェゲアラカ&アーニー・ストリームの強豪外人コンビ。

序盤は持ち前のタッチワークとスピードで的を絞らせなかったが、10分過ぎて疲れが見えてくると外人コンビにつかまってしまうという単純明快な負けパターンにはまってしまう。満員のお客様も苦笑。それでもウトンのキャプチュード狙いを三井寺がキックで切り返したシーンはどよめき。しかしそのあとすかさずストリームがミサイルキックで空爆。これで三井寺の動きが止まったところを
「ジエーンド」
外人組がダブルインパクト。こんなの返せるわけがない。フェアリー三井寺沈没。勝負タイム18分23秒。その試合が終わると休憩。

休憩後第4試合は神田幸子&NOTORIの実力派2人がタッグを組んで、レッドロシアン&アンリ・スペンサーと対戦。この間の神戸でSPZタッグを賭けて戦った2人がタッグを組んだが、個々の力が強いので多少チームワークに難があっても強豪外人と真っ向勝負。最後は4人が入り乱れる攻防の中、多少どさくさまぎれの感はあったものの神田がビッグブーツでレッドロシアンをしとめた。勝負タイム23分38秒。

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セミ前、SPZのネタ要員、小川あかりが登場。

相手はメキシコマットの実力者、メアンドロス。例によって小川母がセコンドにつき、親バカロケットランチャーを発射するもかわされてしまい、メアンドロスがドロップキックで場外におとして小川母を悶絶させる。試合のほうは大方の予想通り9分12秒、何もできず小川あかりがバックドロップに敗北。勝てばSPZ王座挑戦への道が開けたかもしれないのに残念至極。

セミは北条咲VSカガミ・アスカ。この試合は無冠となって奮起した北条のペースで試合が進み、13分52秒、ラリアット、シャイニングウィザードとたたみかけた北条咲が勝利。

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メインはSPZ戦、王者玄海恵理に挑むのは団体最古参・ペガサス藤原。
「たぶんこれが最後の挑戦になると思う」(P藤原)

パワーで完全に上をゆく玄海が落ち着いてファイト。やはり一つ一つの技に重さがあるのでP藤原いかんともしがたい。ジャーマンで反撃するも玄海
「効かねえよそんなの、人間を潰すってのは」
捕まえて担ぎ上げる、ラストライドの態勢だ

「こう、やるんだっ!」
高いところから落とされたP藤原、返せず。勝負タイム10分45秒、内容も悪すぎた。

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