第1,533回 小川あかり、ついにキレる
70年目10月
フェアリー三井寺が右足負傷で長期欠場。小川あかりのファンクラブ結成笑い。
「ビッグパワーシリーズ」開幕。日本海側の都市を回るシリーズ。
シリーズ4戦目神戸大会でSPZ世界タッグ戦。
王者玄海恵理・NOTORIに挑むのは北条咲、神田幸子組。例によって玄海が前面に出てその圧倒的肉体で挑戦者チームの2人を子ども扱い。
「ええかげんにせえよ」
北条もラリアットを決めて玄海に嫌な顔をさせ、神田も掌底で玄海を鼻から流血させる。これで玄海の表情が変わった。
「ウォラあああああ」
スクラップバスター、ノーザン、キャプチュードのものすごい攻撃、これでまず北条がグロッキー状態。孤立した神田を捕らえて、
「トドメだっ」
ラストライド炸裂。
NOTORIがスッと青コーナー前で通せんぼポーズ。
「神田・・・・返せー」
もちろん返せるわけなく試合終了、23分41秒、王者チームが7度目の防衛に成功。
「今のあたしたちは誰にも止められないぜ!」
意外と?長期政権の2人。
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シリーズ最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合は長原ちづるVS野村あおば。新人の長原がどこまで食らいついていけるかがポイントの試合だったが、野村のネックブリーカー、逆片エビ攻めを耐えきった長原が
「だあああー」
ブレーンバスターで野村を投げ切って3カウント。勝負タイム8分53秒、長原が先輩越えに成功。
続く第2試合は菊次莉乃VSアプリコットつばさ。この試合はアプリコットつばさが先輩の貫録を見せ、7分少々で菊次をネックブリーカーで仕留めて終了。
休憩前第3試合はSPZタッグ王者・NOTORIが登場。NOTORI、小早川志保組VS神田幸子、大竹玲子組。実力者同士が絡むタッグマッチで場内沸く。しかしこの試合、フィニッシュを取ったのは入社2年目の大竹玲子で、延髄斬り。エルボー、ノーザンライトSHの大技攻勢で小早川を仕留めて3カウント。場内どよめき。
外人同士のタッグマッチを挟んで、セミ前第5試合はわれらがアイドルレスラー、小川あかり登場、この日はAACの強豪レスラー、ジョーカーレディーZと対戦。
「ぐあああっ・・・」
ジョーカーレディZのラフ交じりの攻撃に小川あかり防戦一方。場外乱闘でも派手に痛めつけられて動きが止まってしまう。
「クククク」
さしていいところなくジョーカーレディーZのノーザンライトSHにやられてしまった小川あかり。勝負タイム11分少々。
「ウァハハハハハ」
意気揚々と引きあげるジョーカーレディーZ。
そして試合後、倒れこむ小川あかり、本部席で試合を見ていた小川母がリングに上がる。
「小川あかり、また負けちゃったのね」
ドワアアアア
「本当にふがいないわね。小川一族の面汚しもいいところよ。落胆のブタが。はっきりいってあなたはどんくさいから格闘技に向いてないのよ。再起不能になる前に」
「・・・・・っ」
「今からでも遅くないから飲食業界にでも転職したらどうかしら。いいお店紹介してあげるわ。最初は時給800円からだけど」
とかいって転職情報誌(何か所かに付箋がはさんである。)らしきものを差し出す小川母、場内どよめき、せっかくファンクラブができた小川あかりここで引退してしまうのか?
「・・・・・・・てやる」
「へ?」
「ぐれてやる・・・・・・・・!!」
バキョッ
小川あかり、起き上がるやいなや小川母の顔面を思い切り右のグーで殴った!!吹っ飛ぶ小川母。思わぬ展開に、場内どよめき。
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