第1,540回 70年12月 タッグリーグ(4)
第7戦は仙台大会。
リアルクィーン、92号○(6点、ニーアタックからの片エビ固め 14.16)神田、小早川×(4点)
ようやくリアルクィーン様が本領を発揮し、持ち前のパワフルなファイトで神田を寄せ付けない。小早川も懸命に挽回しようとするが、92号のラリアット、ニーアタックの前に沈んでしまった。
カガミ、ヴェゲアラカ○(10点、ラリアットからの片エビ固め18.04)P藤原、長原×(4点)
カガミ組が1敗を守った。ペガサス藤原のジャーマンをカガミがもらってしまうなど危ないシーンもあったが、最後は乱戦の中、ヴェゲアラカが落ち着いて長原をラリアット葬。
「ううう」マットに横たわりなかなか起き上がれない長原ちづる。新人の大試練。
小川○、ダークヴィーナス(6点、合体パワーボムからのエビ固め 16.30)メアンドロス、ストリーム×(4点)
不良少女チーム、3連敗のあと3連勝。この日も強豪外人チームの攻めに防戦一方だったのだが、ダークヴィーナスのダークVキックがメアンドロスにジャストヒットしてから流れが変わり、出てきたストリームを集中攻撃、一気の攻めで叩き潰し3カウント奪取。
玄海○、NOTORI(12点、パワースラムからの片エビ固め、11.45)三井寺×、Aつばさ(2点)
玄海組がアイドルタッグを一蹴。危ないシーンもとくにないまま順当に三井寺を力押しで沈めた。
かくて優勝争いは全勝の玄海組と1敗のカガミ組の直接対決にゆだねられることになった。
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そして最終戦はさいたまドーム大会。
小川、ダークヴィーナス○(8点、ドロップキックからのエビ固め 15.35)神田×、小早川(4点)
結局不良少女チームは3連敗のあと4連勝、8点でリーグ戦を終えた。この日はダークヴィーナスがのびのびとファイトし、バックドロップで小早川を悶絶させ、孤立した神田にもダークVキック、バックドロップで追い込み、小川がSTFの追い討ち。
「ダークヴィーナス、決めて」
ダークヴィーナス、ドロップキックで転ばせてから強引に押さえ込んだ。神田、STFのダメージが深かったのか、反応が遅く、セブン山本レフェリーがマットを3つ叩いた・・・・
F三井寺、Aつばさ○(4点、合体パワーボムからのエビ固め 17.36)リアルクィーン、92号×(6点)
リアルクィーン組がアイドルタッグにも屈した。順調に追い込んでいたのだが、最後になって三井寺のSTFで92号が悶絶してしまい。ここを先途とアイドルタッグが合体パワーボム2連発。1度はカットしたクィーンだったが、場外に突き落とされてしまって無念のゴングを聞いた・・・・
メアンドロス〇、ストリーム(6点、バックドロップからの片エビ固め18.30)P藤原×、長原(4点)
長原ちづる、初出場のタッグリーグ戦の味は苦かった。この日も外人のパワーに抗しきれず戦線離脱。そのあと孤立奮戦したペガサス藤原だったが1対2ではいかんともしがたく・・・・
玄海○、NOTORI(14点、ラストライドからのエビ固め 15.58)カガミ×、ヴェゲアラカ(10点)
(勝つとしたら足を殺すしかない)
しかし玄海も相手のそんな戦法は百も承知。
―必要以上にグラウンドに付き合わない。
徹頭徹尾立ち技で勝負した玄海。そしてNOTORIはいつものごとく玄海のフォローに終始。焦ったカガミが足殺しを仕掛けるがあまりにもロープに近い。
玄海、満を持して、カガミをラストライドに捕らえた。
バアンッ
NOTORIはスッとヴェゲアラカの前で通せんぼポーズ!
カガミ返せず試合終了。
「まあ、当然の結果だけどな、フフン」
優勝した玄海、NOTORIには賞金600万円が授与された。
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年末のプロレス大賞、最優秀選手は玄海恵理。長原ちづるが最優秀新人となった。
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