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2013年7月31日 (水)

夏休みなんだが20130731

130723_044701


全国のプロレスファンの皆様こんばんわ。WAS没頭中筆者のkonnoです。

富士山登ってきました。夏の思い出作りましょう。

今週のスポーツニュース行きます

■プロレス

新生全日本苦闘す

後楽園ホールで客数754って・・・

7/28後楽園、白石オーナーに公開スパーさせたり川田さんを来場させてテコ入れを図ってもこの数字。もはや全日本はインディーに成り下がってしまった・・・・

■野球

・中村ノリの打率が3割を切ってしまった

やはり頭にぶつけられた影響でバッティングが狂っているのか、体調でも悪いのか、それとも・・・・

・DeNAまさかの3位浮上

ここにきて投手陣がまともに働くようになってきた。8月は巨人戦が9試合もあるのでここまま逃げ切れるとは考えにくいが・・・・

■マラソン

・川内優輝 釧路マラソン30km制す

次回出走は8月の世界選手権モスクワ。

今週はこんなところ。

2013年7月30日 (火)

第1,544回 グレンタイ参上

70年目3月
「ファイヤーソウルシリーズ」開幕。東北地方を南下するシリーズ。

シリーズ第7戦幕張大会メインでSPZタッグ戦、無敵状態の王者玄海、NOTORI組みに対するはGWAからリアル・ブラッディ・クリーン、ブラッディキラー92号組。

2度目の来日を果たしたGWAの大物、リアルクィーン。要するに玄海恵理のパワーにある程度対応できるのが海外の大物しかいないという会社の判断。しかしリアルクィーンのパートナーがヘボ外人のブラディキラー92号というのが微妙。出ずっぱり状態になってしまったリアルクィーンがだんだん疲れてくる。そして動きが鈍ったところをサンドイッチラリアット。これでリアルクィーンはやる気がなくなったのか、あっさり92号に後を託してしまった。んで、あとはいつも通りの玄海さん劇場。最後は強烈なラリアットで終了。勝負タイム27分5秒、王者チームが11度目の防衛に成功し、歴代最多防衛記録に並んだ。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++

そして、最終戦はさいたまドーム大会。

第1試合は菊次莉乃VS野村あおば。1期先輩の野村あおばが試合をリード。軽快なアームホイップ連発でペースを握る。しかし菊次が放ったソバットが腹に入ってしまったのか、
「ギギギ」
苦しみだす野村あおば、察した菊次がドロップキックで転ばせて押さえ込み、9分19秒フォール勝ち。またしても先輩に勝った。

続く第2試合は長原ちづるVSアーニー・ストリーム。常連外人相手の試合はちとまだ荷が重かった長原、あっさりラリアットに屈して敗北。勝負タイム9分11秒。

続く第3試合、アイドルタッグの2人が登場。フェアリー三井寺、アプリコットつばさが登場、コーナーに登って歓声を浴びる。今日の相手は実力派外人、ウトン・ヴェゲアラカ、マリーシャ・マレス(初来日)。

さすがに外人パワーに手を焼くアイドルタッグの2人。SPZマットを知っているヴェゲアラカが司令塔となって初来日のマレスをうまくコントロール。しかし最後は上手く分断作戦を成功させ、なんとかマレスを孤立させることに成功。
「今です!」
ドゴーン。それなりの威力でダブルパワーボムがさく裂。土壇場で合体技を決めたアイドルタッグが15分25秒、勝利。その試合が終わると休憩。

********************************

休憩明けは神田幸子VS NOTORI。普段は相方のフォローに徹しているSPZ世界タッグ王者のNOTORI,シングルでも強いところを見せられるか。しかし神田が殴りまくってNOTORIをグロッキーにしてしまう、

「遊びじゃないんだ」

最後は裏拳であっさりNOTORIを撃破。勝負タイム10分5秒。
「オラー、相方に頼ってばっかりの三流くの一、タッグ王座挑戦させろー」
などとマイクアピールして引き揚げる神田さんだった。

そのあと場内が暗転し、不良少女タッグ「グレンタイ」入場、閼伽裏、ダークヴィーナスの2人が入場。本部席で顔を押さえる小川母。

「制裁よ!制裁!今日はカナダから、リアルクィーン先生を連れてきたわ!」

叫ぶ小川母、場内笑い。要するに対戦相手はリアル・ブラッディクィーン&ブラディキラー92号、昨日タッグ王座どりに失敗した2人である。

「先生どうかあの不良をまっとうな道に戻してください」

しかし試合は荒れた。二人がかりのラフ殺法をリアルクィーン先生に仕掛ける閼伽裏とダークヴィーナス。キーボード攻撃までくりだす不良の2人場内大笑い!
しかし10分が過ぎると

「YOU、FINISH?」
リアルクィーン先生が強烈なシャイニングウィザード。これで閼伽裏がちょっと怒ったのか

「ウルァアアアー」
リアルクィーン先生へSTF。

「ノオオオー」
何とか振りほどいたリアルクィーン先生だがこれで戦意を喪失したのか92号にタッチしてしまった。
「い、いまだ」
こんどは閼伽裏、ストレッチプラムで92号を締め上げる。ダークヴィーナスはトペで飛んで逆カット、懸命にこらえた92号だったがついにギブアップ。勝負タイム18分51秒。

ええええええ!!

グレンタイがリアルクィーン組に勝つという波乱。(昨年末のタッグリーグ公式戦でも勝っているがまぐれは2度続かない)

「AAAAAAAUUUU」

閼伽裏とダークヴィーナスがレフェリーのセブン山本を蹴り倒して「グレンタイ」の旗を掲げて勝利をアピール。

変わり果てた娘の姿に母親は唖然。

「いいかげんにしなさい、ヒールターンだなんてあなたは悪いお友達に吹き込まれ」

エプロンに上がって制止しようとした小川母だが

「るっせ、シねババア」

ロープ越しに実の母親に蹴りを入れる閼伽裏。

「ギャッ」

フェンスに激突する小川母。動けなくなってしまったのでそのまま担架で運ばれてしまった。小川母無残。

2013年7月29日 (月)

第1,543回 制裁よ!制裁!!

70年目2月 

スノーエンジェルシリーズ最終戦 横スペ大会

セミ前のタッグマッチは閼伽裏、ダークヴィーナスVSマシノ先生、ヴェゲアラカ先生。

「あかり、もうあなたはマット界で『いらない子』なのよ。さあ、マジノ先生、ヴェゲアラカ先生、お願いします」

マジノ先生、ヴェゲアラカ先生のパツキン女教師2人が出てくるや場内どよめき。そしてゴング。試合そのものは普通のレスリングベースの攻防。

「ダークVキック」

ダークヴィーナスのキックがヴェゲアラカ先生をたじろがすが、小川あかりがグダグダ状態、マジノ先生にいいようにひねられてしまう。最後はヴェゲアラカ先生がうまく流れを読んでダークヴィーナスを孤立させ、18分8秒、フロントスープレックスで勝利
「うううう・・・・」

痛々しくマットに倒れ伏す不良少女の2人。小川母がリングに上がりマイクを握った。

「これでわかったでしょ。あなたはプロレスに向いていないのよ。いまからでも遅くないから」

「うっせえババア」

閼伽裏、小川母を突き飛ばす。

「んまっ・・・・・制裁!制裁よ!来月もっと怖い大物先生を呼んでくるから」

*********************

セミは玄海恵理VSメアンドロス。パワーで圧倒的に上をゆく玄海が優位に試合を運び、キャプチュードでメアンドロスを屠った。勝負タイム9分35秒。

「さあ、来月はSPZベルトを取り戻すぜえ!!SPZ最強はこの私だ!!」

コーナーに上がって勝利をアピールする玄海。

************************

そしてメインはSPZ戦、新王者北条咲、初防衛戦の相手はカガミ・アスカ。

「私はサウンドクリエーター。今夜はどんな絶叫が録れるかしら?」

「気味の悪い相手だ。さくっと始末してかつ丼食べに行くか」

いきなりグラウンドに引きずり込んでダメージを与えようとするカガミ。
「その手は食わん」

あくまで立ち技で闘おうとする北条。力任せのタックルで弾き飛ばす。
「せいっ!」
そしてボディスラム。倒れたところへレッグドロップ、起き上がったところへ頭突き。凄い猛攻。しかもこの一撃が鼻に入りカガミ流血。こうなってくるとムラッ気のあるカガミのファイト内容が精彩を欠いてしまう。

「いくぞっ」
カガミが棒立ちになったところへ剛腕ラリアットを叩き込む。崩れるカガミ、押さえ込む北条、この一撃で3カウントが入った。勝負タイム21分42秒。

2013年7月28日 (日)

第1,542回 わが腕の中で息絶えるがよか

70年目2月
「スノーエンジェルシリーズ」開幕。

北条咲が復帰したのでSPZフルメンバーでの興行となった。

シリーズ第4戦三重大会メインでSPZタッグ戦。盤石の王者チーム、玄海恵理、NOTORI組みに対するは北条咲、神田幸子の同期コンビ。

「北条さん、私をパワーボムで担ぐなんて無茶しやがって。こんどは入院に追い込んでやるぜえ」

「ほざいてろ」

SPZトップの2人が深まる遺恨。しかし玄海、まず強力な打撃を持つ神田をラストライドで戦闘不能にしておいて、孤立した北条を集中攻撃。

「おりゃー」

豪快なキャプチュードを食らって北条もフラフラ状態。

「さ、わが腕の中で息絶えるがよか!」

とかいって北条を思い切りぶんなぐる玄海。張り手か掌底かわからないがものすごい一撃が入って北条は腰から崩れ落ち、これで3カウントが入った。勝負タイム16分48秒、王者チームが10回目の防衛に成功。

***************************

そして最終戦は横スペ大会。

第1試合は長原ちづるVSブラッディキラー92号。進境著しい長原だが、まだ外人パワーには太刀打ちできず11分34秒、ラリアットを食らって敗北。

続く第2試合は菊次莉乃VS野村あおば、あおばが1期先輩の意地を見せてイニシアティブを握り、

「やあっ!」

見事な跳躍力を生かしネックブリーカーを見せるも菊次返した。

「えっ」
ソバットであおばに嫌な顔をさせた菊次だったが、野村あおば、気を取り直してDDT、しかし菊次これも返した!ドドドドド

そして菊次、ロープに振って何度目かわからないソバットを叩き込み、10分11秒、先輩の野村あおばからフォール勝ち。場内どよめき。

外人同士のシングルマッチを挟んで、休憩前の試合はフェアリー三井寺&アプリコットつばさのアイドルタッグ登場。対戦相手はSPZタッグ王者のNOTORI、そして小早川志保。
NOTORIがタッグ王者の実力を見せてアイドルタッグの2人を確実に追い込み、フィニッシュは小早川のダイビングプレスに譲ったがしっかり存在感を見せた。勝負タイム22分17秒。その試合が終わると休憩。

休憩後、第5試合はペガサス藤原VS神田幸子のシングルマッチ。ベテランのP藤原、きょうは難敵相手だが、神田の打撃をかいくぐりながら落ち着いたファイトを見せる。サソリ固めで追い込んだP藤原だが、神田幸子の裏拳が入ってしまい苦しい表情。
「遊びじゃないんだ」

神田、2発目の裏拳でP藤原の戦意を断ち切り勝利。勝負タイム24分33秒のいい試合だった。

+++++++++++++++++++++

セミ前のタッグマッチ、閼伽裏、ダークヴィーナスの不良少女コンビが入場、リングインするや

「グレンタイ」

の旗を掲げる。場内笑い転げた。

そこへ現れたのは小川母。マイクを取ってアピール

「あかり、もうあなたはマット界で『いらない子』なのよ。さあ、マジノ先生、ヴェゲアラカ先生、お願いします」

(続く)

2013年7月27日 (土)

プロレス技シリーズ58 スパインバスター

今回ご紹介するのは、荒技、スパインバスター。

直訳すると脊髄砕きという恐ろしい名称。

1.前かがみになって相手の太ももあたりを両手でつかむ。

2.そのまま状態を起こし相手を担ぎ上げる

3.そこから相手の足をつかんだ状態で前方に倒れこみつつ思いっきり相手の上体をマットに叩きつける

原理は単純ですが、パワーのある選手がやるとただただ脅威の技です。

この技の使い手はパワー自慢の外人に多くいますが、いちばん戦慄的なのはパトリオットが繰り出すスパインバスター。足をつかんでから力任せに叩きつけるので、軽量の選手が食らうとひとたまりもありません。菊地毅がこの技を食らって戦意喪失しアジアタッグを奪われました。

一般的には足を捕まえずに、腰をホールドして水車落としの要領で担ぎ上げてから前方に叩きつけるタイプもありますが、足を持った方が荒技感があり恐ろしいなと感じられます。

WASでは残念ながら実装されていません。マッキー上戸あたりに覚えさせると迫力があってよいのではないかと思います。

2013年7月26日 (金)

新宿2丁目 喫茶タントラと花膳

(新宿グルメ番外編)

IWAジャパン・浅野社長が新宿二丁目で経営するお店として有名な飲食店

喫茶タントラと、定食屋「花膳」

行ってきました。

仕事場が近くの新宿三丁目なので・・・

喫茶タントラは流行っていない場末の喫茶店。しかしフードメニューは充実している。が、あまりおいしくない。食べたのはナポリタン。

ナポリタンは鉄板で出てきてまあまあの味だったが付け合せのサラダは水っぽくてあまりおいしくない。そして一緒に出てくるのはまずい味噌汁。ナポリタンに味噌汁って・・・・食後のコーヒーは喫茶店だけあって、まあ力強い味。プロレス興行のポスターが貼ってある。

「タイガージェットシンおすすめカレー」などもあるので、もう一度行ってみようと思う

Hanazen

そして花膳。かつてスティーブウイリアムスがアングルで暴れたこともある定食屋。炊きたてごはんとあつあつの味噌汁の店・・・と公式HPではうたっているが、カウンター8席しかない場末の定食屋。食券を買って1人オペレーションの店員に渡すシステム。にら玉定食650円を注文したが、なぜか冷奴と生卵、おひたしがついてきた・・・・・・味はそれほどでもないが、この店は直近3ヶ月分くらいの週刊プロレスが備え付けてある。料理が出てくるまでがやや長いので、週刊プロレスをチェックするには最適。

2013年7月25日 (木)

第1,542回 70年目1月 「私は友達が少ない」

70年目1月

新春最初のビッグマッチ。新日本ドーム大会。SPZ王者北条欠場のため集客はいまいちだったが、セミでヒールターンした小川あかりがリングコスチュームを黒に変え入場テーマ曲も変え、サングラスをかけて入場して、あげくのはてに「閼伽裏」にリングネーム変更。

しかし試合では負けてしまった。

「てめえら、覚えてろよ!!」
とか何とか言って引き揚げる閼伽裏。ファンは笑い転げた。

*******************************

メインはSPZタッグ選手権、盤石の王者チーム、玄海恵理&NOTORIに挑むのはカガミアスカ&X組。しかし試合まえのオーロラヴィジョンで。

「私は友達が少ない」

カガミが独白する。

「で、あなたもパートナーに逃げられた、だからこのさい、タッグ組まない?」

そして画面にはペガサス藤原が。この人もタッグパートナーの小川がヒールターンしてしまったので、先月のタッグリーグは急きょ新人の長原とタッグを組んで出場した。

「この期に及んであなたみたいな変態と組みたくないわ、サウンドクリエーターなんて自称して、やってて恥ずかしくないのかしら」

「そういうと思ったわ、藤原お姉さん。」

どわははははは

しょうもないあおりVTRに場内失笑

「でもいまなら、インドの秘伝のカレー缶詰1ダースプレゼントするわ、これでどう?」

「・・・・・のった。」

どわはははははは

カレー缶詰で買収されるペガサス藤原って・・・・

**************************

かくて今宵のチャレンジャーはおそらく初タッグ、カガミアスカ&ペガサス藤原。元SPZ王者2人がまさかの手を組んだ・・・

午後8時20分、運命のゴング。

「誰と誰が組もうと結果は同じ。あたしを倒したいなら核ミサイルでも持ってくるがいい」

ペガサス藤原のジャーマン炸裂、しかし玄海も何事もなかったかのように起き上がってくる

―ばけもの。

そしてNOTORIはいつものようにフォローに徹したファイト。カガミもインド式レスリングで懸命に抵抗したが、

「気持ちよく眠らせてやるぜ」

ちょっと強引だったがラストライド炸裂。勝負タイム25分36秒、カガミは薄れゆく意識の中3カウントを聞いた。王者チームが9度目の防衛に成功。元SPZ王者2人が組んでも玄海の圧倒的肉体を止められない。

2013年7月24日 (水)

激暑 激務 20130724

全国のプロレスファンの皆様こんばんわ。

先日働きすぎで立ちくらみを起こしてウ〇コを漏らしてしまいました。もうだめかもしれない。

■筆者は39歳になったぜ

二次元コンプレックスを卒業できない。ていうかこの世界がハードモード過ぎ!

(今週のスポーツニュース)

■プロレス

※新生・全日本プロレスはかつての四天王プロレスに近いものを志向か

1興行全5試合だが、試合内容の充実でファンを獲得しようという路線か。7.28後楽園では川田利明氏の来場が決定。9月にはトーナメント戦を開催するらしい・・・・

※アントニオ猪木 参院議員に

維新の会から比例代表で出て堂々当選。やはり知名度があるので・・・

■相撲

・白い子26回目の優勝

 強力な対抗馬がまだいない分、大鵬(32回)越えあるで。

・稀勢の里 綱取りは振り出しに 

 11勝4敗で名古屋場所を終え、日本相撲協会が増収策として画策していた綱取りは振り出しに。せっかく両横綱を倒したのに・・・ああもったいない・・・

■野球

・今週はオールスターでしたので特に書くこともありませんでしたが、第1戦で中村紀が同点タイムリーを放ち、敢闘選手賞100万円を受賞。

■マラソン

・川内優輝 士別ハーフマラソンで22位に沈む

気温29度の暑さが影響したのか、足が重く1時間6分45秒の22位に沈む。世界陸上マラソンに暗雲。次回出走は7/28の釧路湿原マラソン30km

今週はこんなところ。

2013年7月23日 (火)

第1,541回 もしもしテレホン人生相談ですか

70年目1月
SPZ王者・北条咲の腰の具合は深刻で、年が明けてもなお「万全の状態ではない」ということで1月シリーズ全休がアナウンスされた。

そして最終戦新日本ドーム、メインにはSPZタッグ戦を組んだが、集客はいまいちであった・・・・

第1試合は菊次莉乃VS長原ちづる。新人同士の対戦。P藤原と組んでタッグリーグに出るなど進境著しいが、

―ここで負けたら完全に引き離されたことになる

そう考えた菊次も一歩も引かないファイトを見せる。最後は長原が粘る菊次をなんとかブレーンバスターで振り切り、11分31秒、3カウントを奪取。

続く第2試合は野村あおばVS小早川志保。このカードも若手のぶつかり合い。この試合は小早川が押し込み、8分57秒、ニーアタックで3カウントを奪い先輩の貫録を示した。

休憩前第3試合はアイドルタッグの片割れ、アプリコットつばさが登場。アーニー・ストリームと対戦。しかしストリームの馬力に太刀打ちできず、一方的に攻め込まれて、最後はフェイスクラッシャーに力尽きた。勝負タイム8分58秒、その試合が終わると休憩。

第4試合はアイドルタッグの片割れ、フェアリー三井寺が登場、極悪レスラー、ダークジョーカーと対戦。ラフ交じりのジョーカーの攻めに三井寺、なすすべなく、最後はジョーカーアタック、ノーザンライトSHと畳み掛けられて敗北。勝負タイム10分49秒。

シングルマッチ5連発の最後は神田幸子が登場、AACのビッグネーム・メアンドロスと対戦。やはりメキシコのトップレスラー相手となると神田も苦しい。13分10秒、フランケンシュタイナーを食えらって敗北。

**********************

そのあと、セミファイナル。

「もしもしテレホン人生相談ですか・・・・」

小川母が人生相談するあおりVTRで場内爆笑

「はい、どうしました?」

 「娘がぐれてしまったんです」

ドワハハハハハ!!

電話の相手はバラエティ番組で有名な美人カウンセラー・佐伯あずみ。

「どうしてぐれちゃったんですか?」

 「実はかくかくしかじか」

「あー、それはまがった根性を叩き直せる人を用意したらいいと思いますよー」

 「ありがとうございます」

ということで小川母、アメリカに国際電話をかけて屈強な女子レスリングコーチを2名招集した!

「マシノ先生とヴェゲアラカ先生!どうかあの子のまがった根性を叩き直してあげて」

かくてセミファイナルは小川あかり、ダークヴィーナスVSマシノ先生、ヴェゲアラカ先生のタッグマッチ。女教師コスプレの外人2人にまた爆笑。

「オイッ、オイっ!!」

小川あかりがファンにがなりをきめる

「リングネームを変える。私は今日から『閼伽裏(あかり)』に改名する」

シーン・・・・

場内あきれて声も出ず。

「閼伽裏」の巨大フリップに場内失笑。ちなみに試合のほうはダークヴィーナスがつかまってしまい、女教師2人の合体パワーボムにフォール負け。勝負タイム13分47秒。
「てめえら、覚えてろよ!!」

とか何とか言って引き揚げる閼伽裏。ファンは笑い転げた。

2013年7月22日 (月)

第1,540回 70年12月 タッグリーグ(4)

第7戦は仙台大会。
リアルクィーン、92号○(6点、ニーアタックからの片エビ固め 14.16)神田、小早川×(4点)

ようやくリアルクィーン様が本領を発揮し、持ち前のパワフルなファイトで神田を寄せ付けない。小早川も懸命に挽回しようとするが、92号のラリアット、ニーアタックの前に沈んでしまった。

カガミ、ヴェゲアラカ○(10点、ラリアットからの片エビ固め18.04)P藤原、長原×(4点)

カガミ組が1敗を守った。ペガサス藤原のジャーマンをカガミがもらってしまうなど危ないシーンもあったが、最後は乱戦の中、ヴェゲアラカが落ち着いて長原をラリアット葬。
「ううう」マットに横たわりなかなか起き上がれない長原ちづる。新人の大試練。

小川○、ダークヴィーナス(6点、合体パワーボムからのエビ固め 16.30)メアンドロス、ストリーム×(4点)

不良少女チーム、3連敗のあと3連勝。この日も強豪外人チームの攻めに防戦一方だったのだが、ダークヴィーナスのダークVキックがメアンドロスにジャストヒットしてから流れが変わり、出てきたストリームを集中攻撃、一気の攻めで叩き潰し3カウント奪取。

玄海○、NOTORI(12点、パワースラムからの片エビ固め、11.45)三井寺×、Aつばさ(2点)

玄海組がアイドルタッグを一蹴。危ないシーンもとくにないまま順当に三井寺を力押しで沈めた。
かくて優勝争いは全勝の玄海組と1敗のカガミ組の直接対決にゆだねられることになった。

+++++++++++++++++++++++++++

そして最終戦はさいたまドーム大会。

小川、ダークヴィーナス○(8点、ドロップキックからのエビ固め 15.35)神田×、小早川(4点)

結局不良少女チームは3連敗のあと4連勝、8点でリーグ戦を終えた。この日はダークヴィーナスがのびのびとファイトし、バックドロップで小早川を悶絶させ、孤立した神田にもダークVキック、バックドロップで追い込み、小川がSTFの追い討ち。
「ダークヴィーナス、決めて」
ダークヴィーナス、ドロップキックで転ばせてから強引に押さえ込んだ。神田、STFのダメージが深かったのか、反応が遅く、セブン山本レフェリーがマットを3つ叩いた・・・・

F三井寺、Aつばさ○(4点、合体パワーボムからのエビ固め 17.36)リアルクィーン、92号×(6点

リアルクィーン組がアイドルタッグにも屈した。順調に追い込んでいたのだが、最後になって三井寺のSTFで92号が悶絶してしまい。ここを先途とアイドルタッグが合体パワーボム2連発。1度はカットしたクィーンだったが、場外に突き落とされてしまって無念のゴングを聞いた・・・・

メアンドロス〇、ストリーム(6点、バックドロップからの片エビ固め18.30)P藤原×、長原(4点)

長原ちづる、初出場のタッグリーグ戦の味は苦かった。この日も外人のパワーに抗しきれず戦線離脱。そのあと孤立奮戦したペガサス藤原だったが1対2ではいかんともしがたく・・・・

玄海○、NOTORI(14点、ラストライドからのエビ固め 15.58)カガミ×、ヴェゲアラカ(10点)
(勝つとしたら足を殺すしかない)
しかし玄海も相手のそんな戦法は百も承知。

―必要以上にグラウンドに付き合わない。

徹頭徹尾立ち技で勝負した玄海。そしてNOTORIはいつものごとく玄海のフォローに終始。焦ったカガミが足殺しを仕掛けるがあまりにもロープに近い。
玄海、満を持して、カガミをラストライドに捕らえた。
バアンッ
NOTORIはスッとヴェゲアラカの前で通せんぼポーズ!
カガミ返せず試合終了。

「まあ、当然の結果だけどな、フフン」
優勝した玄海、NOTORIには賞金600万円が授与された。

*************************

年末のプロレス大賞、最優秀選手は玄海恵理。長原ちづるが最優秀新人となった。

2013年7月21日 (日)

第1,539回 70年目12月タッグリーグ(3)

第5戦は名古屋、しゃちほこドーム大会。

小川、ダークヴィーナス○(2点、ダークVキックからの片エビ固め16.05)F三井寺×、Aつばさ(2点)

不良少女タッグとアイドルタッグの対決。実力微妙の4人の攻防に沸いた。このクラスになると小川も本領を発揮。グラウンドでじわじわと追い込んで行って、
「せいっ」
最後はダークヴィーナスが得意のキックで三井寺を退けた。不良少女タッグようやく初白星。。。

リアル、92号○(4点、逆片エビ固め 11.17)P藤原×、長原(4点)

リアルクィーンの猛攻にペガサス藤原たじたじ。長原も実力的に全く通じない。出ずっぱりが続いたP藤原、動きが落ちた時を狙われ最後は92号の逆片エビ固めで腰に電気が走ったため無念のタップ・・・・

カガミ○、ヴェゲアラカ(6点、逆片エビ固め 13.12)神田×、小早川(4点)

4点同士の対戦。玄海組の充実を考えると、負けたほうが優勝争いからの退場を意味するカード。神田が前面に立って奮戦していたがフィニッシュは突然に。カガミが痛め技のつもりでしかけた逆片エビ固め、しかし神田が突然痛がりだしカットも待てず痛恨のタップ。ざわつく場内。神田、黒星より痛い腰痛爆発・・・・・

玄海○、NOTORI(8点、キャプチュードからの片エビ固め 12.17)メアンドロス、ストリーム×(2点)

玄海組4連勝。強い。この日もメアンドロスとは熱い攻防を展開したものの、ストリームが出てくるや猛攻を仕掛けた玄海が手堅く勝利。
「最終戦に急造タッグとやって賞金かな。ワハハハハ」

*************************

第6戦はどさんこドーム大会。
小川○、ダークヴィーナス(4点、STF 8.08)リアルクィーン×、92号(4点)

リアルクィーン強い。不良少女ギミックをまるで問題にせず…状態だったのだが、油断してしまったのか小川あかりの一発逆転STFに捕らえられてしまう。

「ヌウウウ」

頼みの92号はダークヴィーナスに逆カットされてしまった。これ以上我慢すると帰国してからのファイトに差し支えると判断したのか、リアルクィーン、タップ。場内えええええの歓声。

「・・・・・・!!」

小川あかり、内心はすごく嬉しかったが、すぐヒールの顔に戻り、場外の92号をいたぶり、本部席をけり倒してから引き揚げた。

メアンドロス、ストリーム○(4点、フェイスクラッシャーからの片エビ固め 10.35)神田×、小早川(4点)

神田幸子、小早川を出さないよう矢面に立ち続たのはよいが、出ずっぱりでスタミナ切れを起こして、そこを外人チームに付け込まれ敗北・・・・空回りが続く。

カガミ○、ヴェゲアラカ(8点、ノーザンライトSH)三井寺、Aつばさ×(2点)

カガミ組みが落ち着いてアイドルタッグを下した。足殺しはカットに阻まれたカガミだったが、落ち着いてノーザンでAつばさを沈めた。

玄海○、NOTORI(10点、パワースラムからの片エビ固め 7.20)P藤原、長原×(4点)
やる前から結果は見えていた。ペガサス藤原も一昨日の名古屋で腰を痛めておりふがいないファイト。あっさりと新人の長原を捕まえた玄海が
「どうりゃ」
多少手加減したパワースラムで長原を仕留めた。

2078年のタッグリーグ、玄海組が5連勝で首位を快走、1敗でカガミ組が追う展開(続きます)
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本日7/21は参議院議員選挙の投票日です。参議院は首相を指名する権限においては衆議院より下ですが、生活に直結する政治に対して、意思表示する数少ない機会です。皆さん、投票所は朝7時から夜8時までやっています。
棄権は現状の追認にしかなりません。20歳以上の方は棄権せず投票所に足を運びましょう。私はブラック企業で働かされているので必ず投票に行きますよ。ええ。

2013年7月20日 (土)

第1,538回 70年目12月 タッグリーグ(2)

70年目12月 ウルトラタッグリーグ

第3戦は九州ドーム大会。

神田○、小早川(2点、裏拳からの片エビ固め 14.42)P藤原、長原×(2点)

(長原さんの経験とか力量を考えると自分が前面に出るほかない・・・・ああ、イラッとする。小川あかりの裏切り者)

ペガサス藤原、早い段階でジャーマンを繰り出し小早川を戦闘不能に追い込む。あわてて神田が出てきて、そのあとは神田VS P藤原のシングルマッチの様相を呈した。しかしP藤原、息が上がってしまい、苦し紛れに長原にタッチした隙を逃す神田ではなかった。

「ちょっと眠ってろよ」

がすっ

神田幸子、驚異の裏拳炸裂。長原、一撃で悶絶。あっさりとのしかかってフォール勝ちを収めた。

F三井寺○、Aつばさ(2点、アキレス腱固め 11.43)メアンドロス、ストリーム×(0点)

アイドルタッグ、強豪外人チームの前になすすべなしと思われたが、最後に大逆転、余裕綽々で三井寺を攻めるストリーム。しかし三井寺が起死回生のアキレス腱固め

「ギうううう」

苦しみだすストリーム、あわててカットに入るメアンドロス。蹴りを入れてカットしたがここでアプリコットつばさが逆カット。もんどりうって2人は場外へ、闘いが割れた。そこへ三井寺が再度のアキレス腱固め

「ギャアアアア」

今度はメアンドロス、場外で抱きつかれているのでカットできず。ストリームは無念のギブアップ。場内ええええええの声。アイドルタッグ凄いぞ大金星。

カガミ○、ヴェゲアラカ(4点、ストレッチプラム 27.30)リアルクイーン、92号×(2点)

「格ガ違ウ」

GWAのトップスター、リアル・ブラッディクィーンが日本初上陸。あのカガミを一方的に追い込む。場内どよめき。ヴェゲアラカも懸命に応戦したが苦戦、しかし出ずっぱりで疲れたのか、ブラッディローズ92号にタッチするやカガミが勝負に出てストレッチプラム。あわててリアルがカットに入ろうとするがヴェゲアラカにつかまってしまう。はいカガミ逆転大勝利。

玄海○、NOTORI(4点、ブレーンバスターからの片エビ固め 9.21)小川、ダークヴィーナス×(0点)

「なにがグレたお嬢様軍団だ、ただのネタだろう!!」
玄海が格の違いを見せつけ、不良少女軍団を圧倒して下した。NOTORI、カット以外の出番なし・・・・

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第4戦は広島大会。

神田○、小早川(4点、裏拳からの片エビ固め 15.33)F三井寺×、Aつばさ(2点)

小早川志保も内心期するものがあった。

(去年は藤原さんの代わり、ことしは北条さんの代わり・・・ボクはスペアなんかじゃない!)
軽い身のこなしを披露し、ヒップアタックを連発しペースをつかむ。

「ようしあとは自分がいく」
最後は神田が2日連続の裏拳で三井寺を屠った。神田組、ここまで2勝1敗とまずまずの出だし。

P藤原○、長原(4点、ジャーマンSH 18.01)小川、ダークヴィーナス×(0点)

ここまで2連敗中の不良少女軍団。おそろの特攻服がかえって痛い。うんこ座りをして相手チームの入場を待つ2人に場内失笑。試合のほうは小川がぐだぐだっぷりをいかんなく発揮。ダークヴィーナスも動きが今ひとつ。

「そろそろいいよね」

ペガサス藤原、問答無用のジャーマン。いつみてもきれいなブリッジ。頭を打ってしまったダークヴィーナスは返せなかった・・・・ペガサス藤原さすが元SPZ王者。

メアンドロス、ストリーム○(2点、ダブルインパクトからの片エビ固め 23.49)カガミ、ヴェゲアラカ×(4点)

急造タッグながらここまで2連勝中のカガミ組。しかし今日の相手は強豪外人チーム。一進一退の攻防が繰り広げられたが、最後は合体技ダブルインパクトを決めたメアンドロス組が勝利を収めた。

玄海○、NOTORI(6点、ラストライドからのエビ固め 10.58)リアルクィーン、92号×(2点)

タッグマッチのセオリー通り、弱いブラッディローズ92号を狙った玄海恵理、タッグマッチの教科書のような分断作戦で孤立させての豪快ラストライドでトドメ。

「残っている強敵はメアンドロス組くらいか・・・さあ賞金は何にツカおっかな」

リーグ戦3試合を消化して、早くも玄海組が単独トップに立った。賞金の使い道を考えだす玄海恵理。この女を止めるチームは出てくるのだろうか?

(続きます)

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あす7/21は参議院議員選挙の投票日です。消費税も年金も、法律という社会のルールを決めるのは国会議員です。生活に直結する政治に対して、意思表示する数少ない機会です。皆さん、投票所は朝7時から夜8時までやっています。
20歳以上の方は棄権せず投票所に足を運びましょう。選挙区と比例代表、2票行使できます。今の自分の置かれている立場をよく考えて、その意向をいちばん汲み取ってくれると思われる政党・候補者に投票しましょう。

2013年7月19日 (金)

第1,537回 70年目12月 タッグリーグ(1)

70年目12月

年末のウルトラタッグリーグ戦。

エントリは下記の8チーム。

玄海恵理&NOTORI組(タッグ王者チーム)

フェアリー三井寺&アプリコットつばさ組(アイドルタッグ)

神田幸子&小早川志保 組(北条欠場に伴う急造タッグ)

ペガサス藤原&長原ちづる組(ベテラン新人コンビ)

カガミ・アスカ&ウトン・ヴェゲアラカ(闇の格闘家コンビ)

小川あかり&X組 (エックスって誰だ)

リアル・ブラッディクイーン&ブラッディローズ92号 (アメリカ代表)

メアンドロス&アーニー・ストリーム(超強力外人コンビ)

2戦目の大阪大会からリーグ戦がスタート。

P藤原○、長原(2点、ティロフィナーレからの片エビ固め 14.17)F三井寺×、Aつばさ

「小川さんの裏切り者・・・・」

パートナーの小川あかりがヒールターンしてしまったため、ペガサス藤原はパートナー不在となってしまった。この事態にセブン山本統括部長は「若手を育成しろ」と指示をだし、新人の長原ちづるがP藤原のパートナーに抜擢された。

「ハァウ!!」
いつものように若々しいファイトでアイドルタッグの2人を追い込むペガサス藤原。
「上原課長、技借ります!!ティロ・フィナーレ!!」

最後は上原課長式レッグラリアートでフェアリー三井寺を沈めたP藤原、幸先よく白星発進。長原はまだP藤原のフォローに徹していて、いい意味で引きどころをわきまえたファイト。

リアルBクィーン○、Bローズ92号(2点、ブラッディバスターからの体固め 12.29)メアンドロス、ストリーム×

いきなり豪華外人対決が組まれた。初来日のリアルブラディクイーンは堅実なレスリングに終始していたが、頃合いを見て大技攻勢に出て最後はブラッディバスターなる変形パワースラムのような技でストリームから3カウントを奪った。

カガミ○、ヴェゲアラカ(2点、サウンドクリエーター 12.19)小川×、ダークヴィーナス

小川あかりのパートナーで呼ばれたのは、

「ザ・ダークヴィーナス!!」

しかしその正体は顔に灰色のペイントを施した大竹玲子!!
場内笑い。

ダークヴィーナス、ヒールターンを意識したのか、冷たい表情のまま得意のキックを叩きこんでゆく。

「あの程度の選手ならわたくしひとりで十分ですわ」
カガミアスカ、得意のインド式レスリングでペースを握り、最後は満を持して足殺し、変形アキレス腱固めサウンドクリエーター!!

「ひぎぃぃぃぃぃぃ」

小川あかり悶絶。たまらずギブアップしてしまった。

「私はサウンドクリエーター。敵を屠った後に飲む紅茶もまた格別ですわ・・・・」

玄海〇、NOTORI(2点、パワースラムからの片エビ固め 12.37)神田、小早川×

「外人さんはともかく、今年のメンツはネタ師ばっかりじゃねえか」

大阪大会メイン、過去2年連続優勝の神田幸子だが、頼りのパートナー北条咲が腰を負傷してしまい欠場し、急きょパートナーに若手の小早川を起用したもののパワー不足は明らか。神田が矢面に立ち応戦するも実質1対2のハンディ戦の様相を呈し・・・

(くうっ、体力が持たん)
苦し紛れに小早川にタッチしたのが運のつき。玄海が、
「オラオラオラー」

体格差を生かしたパワースラム。こんなの小早川返せるはずもなく無念の3カウントを聞いた。

「ワッハハハハハ、こりゃあ今年はイージーモードだ!」(玄海)

2078年のタッグリーグ。SPZ王者の北条咲が負傷欠場してしまったため、玄海恵理・NOTORI組の優勝は確定的か?(続きます)

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7/21(日)は参議院議員選挙の投票日です。世の中のルールを決める国会議員を選ぶ大事な選挙です。皆さん投票に行きましょう。

2013年7月18日 (木)

プロレス技シリーズ57 トペスイシーダ

今回ご紹介するのは、ルチャを代表する飛び技、

トペスイシーダ。

場外に落ちた相手へ、リング内から助走をつけてセカンドロープとトップロープの間から場外の相手へ頭から突っ込む形でダイブし、相手にぶつかって、そのまま両者倒れこむという破天荒な飛び技です。

スペイン語でトペは頭、スイシーダは自殺を意味します。メキシコのルチャで一般的だったこの技を日本に持ち込んだのが6時半の男、百田光雄。そしてこの技が脚光を浴びたのが、あの藤波辰巳が「ドラゴンロケット」と称して使い出したのがきっかけだったと思います。

以来ジュニア戦線を代表する場外ダイブ技となりました。あの大仁田選手も若い頃、全日本でジュニア王者時代頻繁に使っていました。いまのスタイルからは信じられませんが。

90年代になると超世代軍がよく使っていたので、それに触発されたのか田上明やスタン・ハンセンといったヘビー級選手まで使うようになってきました。大きい選手が自らの犠牲を顧みずやると、試合の流れを変える迫力があります。

WASでは2になってから実装されています。菊池理宇やマイティ祐希子に覚えさせたら会場が沸くのではないでしょうか。

2013年7月17日 (水)

ギンギンギラギラの夏なんです20130717

全国のプロレスファンの皆様こんばんわ。WAS没頭中の筆者konnoです。暑いよー。瓶ビールがてばなせないよー。

今週のスポーツニュースのようなもの行きます。

■プロレス

渕さん全日本残留

7.14後楽園で生涯全日を宣言。これでまだプロレス観戦できる。まあ和田京平さんと木原リングアナ、秋山大森が残った時点で心を決めてたんだろうな。残り数年の現役生活、一つの団体で全うしてほしい。

■野球

・中村紀12号HR

あの頭死球以降、調子を崩したのかしばらくヒットが出なかったが、日曜日の阪神戦で2安打。その技術は健在。

・DeNA 波留コーチ罰金100万

球団社長と口論しちゃあいけんよ。年下とはいえ上司なのだから、「勝てますか?」の問いには「1点でも多く得点して、チームの勝利に貢献できるようベストを尽くします」という優等生回答ができないと組織人としてどうかと。しかし、打つ方はまあまあ機能しているのでフロントがカツを入れるべきは投手陣だと思うのだが。

・岩瀬830登板、江夏抜く単独5位

しびれる場面で投げ続けてここまで来た。名前で抑えている面はあろうかと思うが、1,000試合登板めざして頑張って欲しい。

■相撲

・マレス綱取り失敗

やっぱりな・・・・・・・平幕に2敗する時点でまだまだ。相撲協会の増収策は不発に終わった・・・

・旭天鵬39歳前にして横綱戦

東4枚目なので横綱戦(対日馬富士)組まれる。上位には弱い力士なので敗北。ここまで3勝5敗。何とか踏みとどまってほしい。

・白い子38連勝

大相撲つまんない。

■マラソン

川内優輝 蔵王で強化合宿

標高900mの蔵王山ろくで3泊4日の強化合宿。さいたまは(猛暑で)酷いことになってるので(笑)

7/21(日)は参議院議員選挙の投票日です。現行憲法では参議院の力も強力なので、私たちの一票で国政に意思表示できる数少ないチャンスです。20歳以上の方は必ず投票に行きましょう。

2013年7月16日 (火)

SPZスター選手列伝88 ハルカ

SPZスター選手列伝88
従業員コード:100
ハルカ
SPZ60期

本名:大月遥、2052年11月23日、神奈川県大和市出身。SPZ60期として採用され2068年5月11日、カイメッセ山梨大会での対 中森あずみ戦でデビュー。上背を生かした打撃技はただただ脅威。ジャンピングハイキックは「アルティマシュート」と呼ばれ、猛威を振るう。そしてついにSPZ世界王者に輝き、第63回SPZクライマックスでも優勝し、団体トップにのし上がる。

2075年7月、宇都宮での試合後に脳血管疾患で倒れ、長期入院を余儀なくされたが、奇蹟的に意識を取り戻し、懸命のリハビリを経て復帰戦兼引退試合という形でリング復帰を果たす。得意技はアルティマシュート、ニーアタック。

2078年7月23日、新日本ドーム大会での対小川あかり&大竹玲子&野村あおば戦(パートナーは北条咲&ペガサス藤原)で引退。稼働月数123ケ月、出場試合数(概算)960試合

タイトル歴
第178代SPZ世界王者
第181代SPZ世界王者

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セブン山本統括部長コメント

素質は素晴らしいものがあったが、メンタル面は過去の選手の中で最弱の部類に入り、若手の時期はそうとう指導養成に気を使わなければならなかった。長いリーチを生かした打撃技はただただ脅威で、いつしか「アルティマシュート」と呼ばれるようになり、まともに食らったらまず返せないほどの破壊力を秘めていた。ベテランの域になってからようやくファイト内容が安定した…と思ったら不慮の事故で試合直後に意識を失い昏睡状態に陥り、3年間の入院を余儀なくされた。この事件はSPZの過度のシュート路線の変更を行うきっかけとなった。

奇跡的に意識を取り戻したものの、プロレス入門後の記憶をすべて失ってしまい、引退試合の開催は不可能と思われたが、6人タッグマッチという形でなんとか引退試合を行いファンに別れを告げた。引退後は会社に残り、SPZフィーバーの物流倉庫で軽作業に従事されている。

2013年7月15日 (月)

草薙みこと、富士山に登る-04

富士山世界遺産登録記念 書き下ろしSS

草薙みこと、富士山に登る。

時に西暦2013年、資金難に悩む横浜のお嬢様プロレス団体は、売出し中のスター選手、草薙みことを富士山に登らせて、DVDに収録して小金を稼ごうという手を思いつき、草薙みこととタッグパートナーの小川ひかるは富士山に挑戦させられたのであった。

「だがここは真の頂上じゃないんだ」
「剣が峰まで行くのですか?」

「天気もいいしね。剣が峰まで40分だしもうひと頑張りお願いしますよ」
富士山の頂上は巨大なすり鉢状になっていて、一応そのすり鉢の一角が吉田口頂上(3720m)で、いちおうここまで登れば富士山を登ったことにはなるが、日本で一番高い場所は火口の対面にある剣が峰(3776m)。真の頂上はそこにある。

ここから頂上の巨大火口ふちをぐるりと回る。

「今回はじめてなので、時計回りで行きましょう。初心者の場合「馬の背」を登りにした方がいいと思いますので」(社長)

3人は絶景を眺めながら時計回りで富士山火口を回る。御殿場口頂上、富士宮口頂上を通過し、最後の難所、馬の背の急な登りへ。

「もう登らなくて済むと思ったんですけど・・・」(草薙)
息を乱しつつ、7時15分、日本最高所、富士山頂剣が峰に到着。日本でいちばん高い場所がここである。

「じゃあおやくそくで万歳三唱しますか」

ハンディカメラを構える社長。
「バンザーイ!バンザーイ!」

草薙小川の2人が頂上で満面の笑み。

そのあと頂上火口を半周し、AM8:00、吉田口の頂上まで戻ってきた。
ご来光のピークを外したので人だかりはそれほどでもないが、それでもまずまずの賑わいを見せている。

「ラーメン食べましょう」

頂上の山小屋で名物のラーメンをすすってから、AM8:30下山にかかる。

「コケて負傷するのだけは仕事上まずいので、ゆっくり下りましょう」(社長)

「あ、日差しが強くなってきたので日焼け止め塗った方がいいと思います」(小川)

頂上からは下山専用道を降りる。ゆっくり降りても本八合目の吉田口・須走口分岐点まで35分そこそこ。

「この分岐を左側でしたね」(小川)

「そうそう」

AM9:10、江戸屋という山小屋でお手洗いを済ませて、下山専用道の延々と続くジグザグ道をゆく。

「ゆっくりね、ゆっくり。早くおりたいというのはわかるんだけど、負傷が一番怖いから」(社長)

「わかってます」(小川)

緊急避難所を経て、七合目のトイレには10時過ぎ。ここで撮影を兼ねた小休止を入れてからなお下りをしのぐと、ジグザグがようやく終わり、山の斜面をなだらかに横切る道となった。

10:30、六合目の安全指導センターまで戻ってきた。
「あと30分!頑張って」
「暑い・・・です」

すでにジャンバーとフリースを脱いで長袖シャツ1枚になった小川ひかる、苦しそうな表情。
「草薙さん、井上さんに連絡入れて、あと30分で着くって」

ここから五合目までのラスト30分がスタミナを消耗している分きつい。多くの登山者とすれ違いながらそれでも何とか歩ききって11:05、五合目に戻ってきた。

「すっごい人出・・・」
「まあ、富士山だからねえ」

息を切らしながらゴールをするふりをした草薙みこと、ほっとした表情でソフトクリームを舐める。

「あの上まで…行ってきたんですね」

はるか上の頂上を見ながら感慨深い表情を見せる草薙

そのあと井上霧子の車に乗り込み、一行は五合目を後にした。そして富士山麓の温泉で汗を流し、ファンサービス用の入浴シーンをきっちり収録した後、笑顔で祝勝会ランチをほおばるところでDVDは終わった。

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「入浴シーン撮るなんて聞いてませんよ…社長はほんとに・・・もう・・」(小川)

で、7月シリーズ開始とともにDVDを会場グッズ売店に並べたところリアクションが凄かった。編集をあまり加えず2時間の中に草薙さんの登山シーンをただ詰め込んだだけなのだが逆にそれが反響を呼んだ。

「ようするに、いまはみんな富士山登りたいと心の中で思ってるから、お手本的なのがあれば売れると思ったんだよ」

会場での売り上げも通販の売り上げも、時宜を得た企画ということでものすごい売上だった。用意した1万枚がさくっとはけて笑いが止まらない社長。

「ワハハハハ、これで移動バスの置き換えができる。」(社長)

「…社長、資金繰りが楽になりましたねえ、これで私のお給料も上がりますかね」(井上霧子)

ことほどさようにプロレス団体の経営は綱渡りなのである。

以来、この団体で富士登山は「特訓の一環」としてメニュー化され、多くの新人若手選手が富士登山をさせられることになるのであった。

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参考文献:とつげき日本百名山(今野銀河 )

2013年7月14日 (日)

草薙みこと、富士山に登る-03

富士山世界遺産登録記念書き下ろしSS

「草薙みこと、富士山に登る」

「神秘的ですね…雲の上にいる感じが・・・・」
なおも登りを続け、本八合目のトモエ館、標高3400メートルにはAM5:10に到着。
「登りはじめから3時間たってますから、ここで大休止入れますか」(社長)

とはいっても15分休憩。
「寒いです・・・ね・・・」
7月頭の富士山頂直下は気温0度近くまで下がる。
「ほら小川さん、草薙さん、カイロ使いなさい」

社長が用意しておいたホッカイロを配る。

「社長用意いいですね・・・」(小川)

3人でサンドイッチをぱくつく。来る前に横浜のデパ地下で団体スタッフが買ってきた、キッパーへリングとコンビーフサンドの高級品である。

「勝負どころではガス欠が一番怖いから、その前に食欲なくても食べておくのがセオリーだよ。疲れていると食欲落ちるから大好物を持ってきた方がいい」(社長)

AM5:25

早朝の澄んだ空気の中、一行は本八合目を出発。

「さああと頂上まで1時間ちょい、気合と根性だ」(社長)

ここからは須走口ルートと合流するので登山者の数も多くなる。早朝の富士山頂直下、3人は黙々足を進めた。

AM5:45
「本八合目のご来光館、最後の山小屋。ここから上には小屋無いからお手洗い行っておくなら今だよ」

早朝の富士山頂直下、だんだん太陽の日射しが出てくる。

AM6:04

「この鳥居をくぐったら9合目だ、さあラスト30分、頑張っていこう」

荒涼とした赤い火山岩が堆積した登山道、
道端にはばてて休む人も多い。

「は・・・はぁ・・・」

小川ひかる、さすがに苦しそうな表情。

「ちょっと酸素吸います」

スポーツオーソリティで買っておいた酸素缶をここで小川ひかる投入。プラスチックカバーを口元に当てて酸素を吸い込む。富士登山アイテムとしては有名。

「あんなの気休めなんだけどね。まあプラシーボ効果だよ」(社長)

草薙みことはまだ平気。さすがトップ戦線で闘っている猛者。

一歩一歩登り続け、ようやく吉田口頂上の神社鳥居と狛犬が見えてきた。最後は石段を一歩一歩上がり、AM6:27、吉田口の頂上に着いた。

「はぁ・・・着いた・・・・」(小川)
「ちょっと疲れました」(草薙)

「勝負タイム4時間57分か。初めてにしちゃあまあまあやな、だがここは真の頂上じゃないんだ」(社長)

「えっ?」

2013年7月13日 (土)

草薙みこと、富士山に登る-02

時に西暦2013年、団体創立5年目を迎えた横浜のお嬢様プロレス団体は、収益向上のためにエース選手・草薙みことを富士山に登らせ、そのDVDを売り出そうということを企てた・・・

「そろそろ出発します」
AM1:30、暗闇に包まれた五合目をスタート。2人ともスポーツ店で買った登山靴とヘッドランプのほかは写真うつりを考慮してカジュアル服。

五合目からしばらくは歩きやすい平坦な道が続く
体力のある草薙がどんどん進もうとするが、

「草薙さん、前半は意識して押さえてください。5時間かかりますので、最後にばてがきます」(小川)
「・・・わかりました」
「15分経過、フィフティーンミニッツパス」
社長がぼそっと。この辺から上り坂になってくる。

「石畳になってますから、足元をよく確認して滑らないように・・・」
小川ひかるも富士山は初挑戦だが、長野松本出身ということもありそこそこのハイキング経験はあった。後輩をリードするためにガイド的なセリフを言う役である。

前方からアナウンスが聞こえる。

「ああ、あれは6合目の安全指導センターの注意の放送ですね」

「もう6合目ですか」
登りはじめて30分あまり、はやくも6合目に着いた。
「まだ前座も前座です。これからしんどくなります」

AM2:05

六合目から七合目までは一時間かかる。一行はまだ休憩を取らず、安全指導センターの安全登山ビラだけもらって登りを続けた

「山小屋のあかりが・・・・きれいに並んでますね

闇夜に輝く何軒もの山小屋の明かり。草薙みことが瞠目する。
「さて、頑張りましょう。」

七合目まではジグザグ状の登り道が続く。
「コーナーではあえて遠回りをして一歩で登る高度を押さえるのが疲れないコツです。」(小川)

「小川さん、まだ先長いから本気はまだ出さないでね、いい意味で不真面目に登って」(社長)

一歩一歩歩き、AM3時、七合目最初の山小屋「花小屋」に到着。ここで一行はポカリスエットとチョコレートバーの行動食。

「休むと体が冷えてきます・・」(草薙)
「休憩は10分くらいにしておくと体がそんなに冷えません」

「まだ標高2700ですか・・・あと1000メートル以上も上がらないといけないのですね」(草薙)

カメラの前でしんどそうな表情を見せる草薙みこと18歳。

「あと3時間ちょい。なんとかなるなる」(社長)
「ちょっとお手洗い行ってきます」(小川)
「百円玉持ってる?」「はい」

富士山山小屋のトイレは有料。頂上の小屋は300円、七合目八合目の小屋は200円を備え付けの箱に入れる仕組み。

花小屋からさきは道の様相が一変する。険しい岩の間を登り続ける「胸突き八丁」と呼ばれる難コース。

「ここから1時間は要警戒だよ」
「はいっ」

とはいえ2人ともレスラーで体力はあるので軽快にバランスを取って登ってゆく。
「2-3歩先までの足取りを考えて、足の置き場を判断しながら登ってね。あとあちこちにあるチェーンは登山道を仕切るためのものだから体重は掛けないでね」

社長がアドバイスを送る。ここから八合目までは10分おきくらいに山小屋が現れ、休んでしまいたくなるが、先は長いのですべて目の前を通過。

険しい道を登り切って、午前3時55分、八合目太子館に到着。ここの標高は3100メートル。

「半分まで・・・来ました」(小川)
「まだあと半分ですか・・・・」(草薙)
「寒いけど水分とってね、あとに響くから」

ここでも10分の休憩にとどめ、本八合目(富士山吉田口はは八合目の上に本八合目というのがあります)へ向けて登る。ここからは六合目から七合目の道と同じジグザグだが、若干こっちの方が傾斜がきつい。

「寒くなってきましたね、一枚羽織りましょう」
フリースの上にジャンバーを羽織る小川。
「そうそう、気温や風の状況に応じたレイヤリング(重ね着)が大事なんだ」

「あ…空が明るくなってきました」(草薙)
「夜明けが4時半くらいだからね」
八合目白雲荘のあたりでご来光。

東の空からオレンジ色の太陽が顔を出す・・・

「吉田ルートは頂上でのご来光も八合目から見るのも似たようなものです。この時期頂上直下は大混雑してますから、頂上でのご来光にこだわらずピークをずらすのがスマートです」(社長)
そのあと草薙みことが雲海をバックに撮影。
「神秘的ですね…雲の上にいる感じが・・・・」

2013年7月12日 (金)

草薙みこと、富士山に登る-01

レッスルエンジェルスサバイバー
書き下ろしSSのようなもの
富士山世界文化遺産登録記念SS
「草薙みこと富士登山DVD発売計画」

時に、西暦2013年6月、
横浜のお嬢様プロレス団体の社長は事務所で頭を抱えていた。

「今月も収支トントンだ・・・ああ資金繰りが・・・・」

プロレス団体の経営は綱渡り状態だ。選手のギャラと会場費やもろもろの経費を支払ったらいくらも利益が残らない。まだこの団体は女子プロレス興行なので、いざとなれば所属選手を一肌脱がせて水着にして写真集を出したり、映画に出演させて小金を稼がせるということができるが、エース級の選手にそれをやらせると練習のさまたげとなるデメリットがある。

この団体の社長は現金収入のありがたみをよくわかっており、チケット売り上げのほか、試合開始前休憩中に選手をグッズ売り場に立たせてグッズ売上収入を引き上げたり、小川ひかるや保科優希という実力微妙の選手に写真集発売させたりと、創立五年目の段階で綱渡りながら資金繰りを回していた。

「社長、選手寮のエアコンが壊れました。修理代20万円です」
「巡業で使っている備品のサンドバッグが壊れました。もう酷使で寿命なので新しいのを買った方が・・・」

秘書の井上霧子がつぎつぎと請求書を回してくる。会社の内部統制上、責任者がすべての請求書をチェックするのは企業経営のイロハである。

(どこかの男子団体で請求書だけが回ってくることにブチ切れた社長が現場介入しようとして団体分裂しちゃったことがあったなあ・・・気持ちはわかるよ)

請求書に承認印を押したのち、社長は缶コーヒーを飲みながら日経新聞を読み始めた。プロレス興行団体の社長は社会情勢に通じていなければならず、この団体の社長は30分かけて新聞3紙を精読するのを日課にしていた。

「富士山世界遺産登録・・・もう、そうか、登山者激増、弾丸登山が問題・・・・・・ん?そうだ!」

社長、ビジネスチャンスを思いついた。

「うちの人気選手に富士山登らせてその一部始終を収録したDVD作るんだよ。そしたら儲かるんじゃない?やっぱりビジネスは時流に乗っからないといけんからね」

井上霧子秘書が口あんぐり。

「1枚3000円として1万枚会場で売れば原価50パーとして1500万売りが立つぞ、うふ・・・うふひはっ」

「着想は非常にいいと思われますが・・・そんなしんどいことを誰にやらせるのですか」
「決まってるよ。草薙さんと小川さん。」
「・・・・・」
(はい出たよ。選手の偏向えこひいき。)

「あの2人に声かけといて、7月シリーズ前に収録するから」

んで、カメラスタッフと社長、あと草薙小川の2人は7月頭の火曜日に、スタッフの運転するクルマで富士山へ向かった。

「すごく…疲れました。それに・・・・・」(草薙みこと)

収録された内容は下記のような感じであった。

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DVDのタイトルは「草薙みこと富士山頂超特訓」とつけられていた。

「富士登山成功のこつは、前の晩から昼間にかけて、よく寝ておくことです」
小川ひかるがナレーションを入れる

午後10時、横浜の道場にワンボックスカーが横付けされて、草薙みこと、小川ひかる、そして銭ゲバ社長が乗り込んだ。運転するのは井上霧子。選手2人は昼過ぎまで寝だめしておき、かつ当日の練習を免除されたので体力充分。

「少し…不安です」

今やこの団体の看板選手となった草薙みことが後部座席でぽつりと。
八王子インターから深夜の中央道をワンボックスカーは爆走。

「富士山は4つの登山ルートがありますが、一番ポピュラーで初心者でも登りやすい吉田ルートを今回は登ります。まだ7月頭でマイカー規制はしかれていないので五合目までクルマで行けます」

小川ひかるがディパックの中身を確認しながらナレーションを入れる。

八王子から河口湖インターまではすっ飛ばして一時間程度。日付が変わるころスバルラインに入る。
「そろそろ高度計のスイッチ入れてください」

社長が2人に指示。カシオの高度計つき腕時計が2人には支給されている。これがあると自分がどこまで高度を上げたかがわかるので精神的に楽なのだ。

「いま標高900メートル。頂上が3776メートルですけど。2300メートルの五合目から登るので1400ちょっと高度を上げることになりますね」

小川ひかるがカメラに向かって説明口調。

井上霧子の熟練のドライビングテクニックはさすが。ヘアピンカーブが連続するスバルラインの道をうまくコーナリング。

「富士登山の場合、登らずに運転役だけの人を一人つけられるとベストです」
また小川がナレーション。

ワンボックスカーはグイグイ高度を上げて五合目のロータリーに着いた。井上霧子は団体スタッフとここで待機。

「いま、午前一時です。五合目に着いたらすぐに登らずに、気圧慣れするためにも準備運動をしてから・・・・」

といっていつもは試合前にやっている足のストレッチとか準備運動を始める2人。それを撮影する社長。

「そろそろ出発します」
AM1:30、暗闇に包まれた五合目をスタート。

2013年7月11日 (木)

第1,536回 メインイベンターの矜持

70年目11月

最終戦・横浜スペシャルホール大会

SPZの戦うヒロイン3代目としてファイトしていた小川あかりがまさかのヒールターン。リングコスチュームを黒に変え、サングラスをかけて入場し、入場テーマ曲も変えるなどとりあえず悪役らしいことをしてみて場内の失笑を買う。

「こんなの、こんなのいけないわ・・・あの子をまっとうな道に戻さないと・・・あわわわわ」
小川母(元SPZ王者フローラ小川)ただ呆然とするほかなかった。

**************************

セミの試合はカガミアスカが持ち前のインド式レスリングで新外国人のマシノ・シアターを15分48秒、ノーザンライトSHで順当に下した。

「ふふ・・・敵を屠った後に飲む紅茶もまた格別ですわ・・・」

**************************

そして、

メインはSPZ選手権、王者玄海恵理に挑むのは前王者の北条咲。

「小川あかりの話題で一面を取られるのは困ります。小川さんの路線を否定はしませんが、やはりプロレス興行の本流は体のぶつかり合いではないか、そう思います。」

玄海と北条、あいかわらずのパワーファイター同士の攻防。ラリアットの打ち合いも互角、肉がはじける、骨がきしむ大肉弾戦。しかし北条のシャイニングウィザードが直撃してしまったのか、玄海の動きが止まった。

「くそっ」

なんとか態勢を立て直さんとドロップキックを放つ玄海だがいつもの重爆威力がない
「どうりゃっ」

それでもノーザンで反撃、これを2で返した北条

「いくぞっ、おらーーーー」

玄海をパワーボムの態勢に捕らえた、しかし玄海も踏ん張って抵抗

ドワアアアア

しかし北条咲、渾身の力を込める。

渾身の力を込める。
「おあああああああ!!」

北条の腰がばきっと鳴ったが北条気にせず

「ああああああああああ!!」

玄海の巨体を高く抱えてから

ばあんっ!!

たたきつけた。

ーこれが、返せるか?

そのまま全体重をかけて覆いかぶさる。

ワン、トゥ、スリ

最強王者・玄海恵理、ついに3カウントを喫した。
勝負タイム24分4秒。

「ハァ、ハァ・・・・まあ、今年あいつにやられっぱなしだったので、最後に一矢報いたちゅうことで…ちょっと腰が・・・・」

勝利者インタビューもそこそこに崩れ落ちた北条咲、あわてて若手が肩を貸して、痛みに顔をゆがめながら引き揚げた。

北条咲、ベルトを奪還したものの、パワーボムで無理矢理担いだ際に腰をやってしまい。思いのほか重傷で、次期シリーズから負傷欠場を余儀なくされてしまった。

「最近はあんな威力の大技をもらうことが少なくなっていたのでちょっと返す時の反応が遅れたかな。まあ、今日は北条さんの執念に負けた。」(玄海)

そして年末のタッグリーグへ・・・・

2013年7月10日 (水)

アイス食べたい20130710

皆様こんばんわ。

WAS没頭中筆者、konnoです。

梅雨明けしてしまい猛暑が襲来してきたこの時期、皆様いかがお過ごしでしょうか?

今週のスポーツニュースのようなもの行きます。

■プロレス

全日本7月シリーズ開催

バーニングの5人全日所属。7月シリーズのカードは1会場あたり全5試合というレッスルエンジェルスの3年目くらいの苦しいカード編成。人員減を補う助っ人は井上雅、宮本といった全日在籍経験のある選手を呼んでカバー。渕さんはいまだに去就を明言せず。いちおう全日のホームページに名前は残っているが・・・・渕さんの浪費癖からしてこのまま引退は考えにくいけど・・・

■相撲

大相撲名古屋場所開幕。

デブ猫マレス(稀勢の里)の綱取りはあるのか。協会サイドとしては国産横綱誕生を売上拡大の起爆剤にしたいので推したいが・・・・というところだろう。どこの業界も売り上げが落ちるとろくでもないことを考える。白い子が空気を読むかどうかがカギ。

バルトコンベアー十両陥落決定的

優勝経験のあるエストニアの怪人バルトがひざの回復状況が思わしくなく名古屋場所を休場、このまま全休すれば十両陥落。何とか再起してほしい。しかしパワーのある力士はそのパワーを自分でも制御できずケガに悩まされるんだなあ。

旭天鵬 最年長の覚悟

7/8読売新聞の夕刊4面に特集記事が。都内に自宅を新築し、60インチ!のテレビでアクション映画を観るのが趣味らしい。「残り何年かの現役生活、楽しんでやりたい」とのこと。あと1年頑張れば前人未到の40歳幕内。四つ相撲の基本のある力士なので何とか頑張って欲しい。

■野球

中日岩瀬今シリーズ1敗目

セーブの付かない場面での登板が影響したのか、満塁のピンチを招き2失点。敗戦投手となる。抑えの切り札とはいえ峠を越えた選手なのだから、同点の10回表で出すのもどうかと思うが、暴走老人監督はそこまで配慮しない。本人は「次頑張ります」とクールな表情。それにしても現時点で中日の中継ぎで信頼のある人が故障とか不振とかで誰もいない・・・・

中村ノリ、頭に死球ぶつけられる

ひざに水がたまるなど体調が万全とは言えない状態のノリさん。スタメンを筒香にゆずった東京ドーム巨人戦の9回、同点で代打起用され、西村に変化球のすっぽ抜けとはいえ頭にデッドボールを食らって倒れる。場内騒然。西村は危険球退場。それでもなんとか起き上がり一塁に向かう姿に巨人ファンからも拍手。やはりこの人は球界の宝だから。直後の荒波の二塁打で三塁まで走りその後代走を送られる。今後のバッティングへの影響が心配。

ブランコ、東京ドームの一番搾りの看板直撃弾で100万円+ビール一年分ゲット

いいなー、でも本人は「太っちゃう」とコメント。

■マラソン

川内優輝フルマラソン10勝

オーストラリア・ゴールドコーストマラソンを2時間10分1秒のタイムで制し、現地紙の1面を飾る。そのあとすぐとんぼ返りし月曜の朝成田着でそのまま出勤。

昨年のかすみがうらマラソンを制してから1年ちょっとでフルマラソン10勝。練習の一環としてレースに参戦しまくってるというのはあるが、これだけレースで1着を取る経験をしているのはすごいこと。次回出走は7/21出走の北海道・士別ハーフ。

■マクドナルド1,000円バーガー売る

本社スタッフがテコ入れ企画を無理やり考えたのか。話題作りとしては良かったとは思うが、マックはそんな店じゃないだろう。あの厨房でやっているのは調理じゃなくて製造なんだから。マックでうまいものを食おうと期待してはいけない。元マックのスタッフとして頭を抱え込みました。売上が下がるとどの業界も迷走する。それよりも夕方からの限定でいいからビール置いてよ。猛暑なんだから。居酒屋の売上を奪えるぞ。

今週はこんなところ。

2013年7月 9日 (火)

第1,535回 こんなのいけないわ・・・

70年目11月

これまでのあらすじ

SPZ67期・小川あかりは入社4年目になるのにシングルマッチでろくすっぽ勝てない三流レスラーに成り下がってしまった。この惨状にあきれ果てた小川母(元SPZ世界王者フローラ小川)は娘に引退を勧告。しかし年収980万円の既得権益にしがみつく小川あかりは逆ギレして実の母親をグーパンするという暴挙を働く。小川家の壮絶なドメスティックバイオレンスがいま始まろうとしている・・・・・

そして最終戦は本拠地に戻って横スペ大会。

第1試合は長原ちづるVSブラッディローズ92号。新人の長原、動きはいいのだがまだ外人のパワーには太刀打ちできず、コブラツイストで苦悶の表情。棒立ちになったところをブラッディローズのDDTを食らって敗北。勝負タイム12分44秒。

第2試合は若手・新人選手のタッグマッチ。大竹玲子、野村つばさVS小早川志保、菊次莉乃。そこそこの攻防が展開されたが、10分過ぎに大竹が放ったキックで菊次が倒れてしまった。すかさずフォールした大竹が3カウント奪取。入社2年目の大竹もそこそこ力をつけてきている。勝負タイム11分18秒。

休憩前第3試合、タッグ王者のNOTORIが登場、対戦相手はジョーカーレディZ。ジョーカーレディZのラフファイトに苦しんだNOTORIだが、これで闘志に火がついたのか鋭い裏拳を連発。
「ギギギ」
苦しむジョーカーレディZ。NOTORI、さらに裏拳を2発叩き込んで相手を完全に沈黙させた。

休憩後の第4試合、フェアリー三井寺&アプリコットつばさのSPZアイドルタッグ登場。

今回の対戦相手はウトン・ヴェゲアラカ、ナンシー・ブリーズの強豪外人。やはり外人勢のパワーにアプリコットつばさがつかまってしまい11分46秒、パイルドライバーにフォール負け。まあこれは予想どおりの結末。

次の試合、セミ前が小川あかりVSペガサス藤原。

しかし小川の入場時にかかったテーマ曲は、いつもの「セントポール組曲」ではなく、大昔にライラ神威がつかっていた「COLLECTIVE」だった。

そして小川あかりのリングコスチュームは光沢素材の黒に代わっていた。妙にエロい。そしてサングラスをかけて入場!

わははハハハハハハハハハハはっは

あまりの似合わなさに場内爆笑!!

グレた小川ひかる、まさかのヒールターン。(昨日までの地方巡業では普通にファイトしていたのだが)

「あ、あかり・・・あわわわわわ」

本部席で頭を抱えて突っ伏す小川母。

「くくくく、ぷくくくく」

対戦相手の先輩・ペガサス藤原も口元に手を当てて笑いをこらえるのに必死。どよめきの中ゴングが鳴った。

とはいえファイトスタイルそのものはいつもと変わらない小川あかり。いつものようにグラウンドで隙をうかがいながら攻めてゆく小川。しかし10分過ぎて息切れしてしまうところも変わらない。ペガサス藤原のサソリ固めで防戦一方。STFで反撃したが振りほどかれてしまい、

「これでどうだ!ティロフィナーレ!」

ブレード上原の必殺技をぱくったペガサス藤原、豪脚がヒットし、小川あかり沈没。勝負タイム14分48秒。

「あ、あかり・・・・あんた、何やって・・・」

血相を変えてリングに上がる小川母。しかし小川あかり、立ち上がるや

「うっせな、クソババア!」

小川母を突き飛ばしてしまった。

「あわわわわ」

そして小川あかり、マイクを握るや

「来月のタッグリーグ、不良友達の仲間連れてくる!」

どええええええええ

それだけ言い残してリングを降りて引き揚げた。

「こんなの、こんなのいけないわ・・・あの子をまっとうな道に戻さないと・・・あわわわわ」

小川母(元SPZ王者フローラ小川)ただ呆然とするほかなかった。

不良化した小川あかり、来月のタッグリーグへ向け、SPZマットに旋風を巻き起こすか。

2013年7月 8日 (月)

第1,534回 もう実家には帰らない

「・・・・・・・てやる」

「へ?」

「ぐれてやる・・・・・・・・!!」

バキョッ

小川あかり、起き上がるやいなや小川母の顔面を思い切りグーで殴った!!吹っ飛ぶ小川母。

「シね、クソババア!もう実家には帰らない!」

とかなんとかいってリングを降りて花道を引き揚げる小川あかり。場内どよめき。

「あわわわわ」

呆然とした表情で起き上がる小川母。場内笑い。いきなり家庭内暴力の展開。来月以降のアングルはどうなってしまうのか。

「か、かいせつの杉浦さん・・・・」

「うーん…ちょっとこれは良くないですねえ。親を殴るのはいかんですよ。いくらプロレスのリングとはいえやっていいことと悪いことがあります。子供の教育によくありません」

放送席でしらじらしいことを口走る杉浦社長だった。

*************************

ざわめきのなか始まったセミファイナルはペガサス藤原VS北条咲。最古参のペガサス藤原、懸命に向かっていったものの北条が攻めを受けきり、タイガードライバー、パワーボムで快勝。勝負タイム9分8秒。

メインイベントはSPZ戦、王者玄海恵理に挑むのはカガミ・アスカ。下馬評では玄海有利だが、足殺しがはまればわからない。

しかしふたを開けてみれば玄海が盤石の猛攻。相手のグラウンド攻めをさせず徹底的に立ち技でダメージを与える作戦。玄海、ビッグブーツであっさりと3カウントを奪った。勝負タイム13分20秒の凡戦ともいえる内容。今回カガミはほとんどいいところがなかった。玄海、シングル王座も8度目の防衛に成功。

「ヌワハハハハ、わが道に敵なし!」

「いざゆけ若鷹軍団」がかかる中、意気揚々と勝ち名乗りを受ける玄海だった。

翌日の京スポ一面はSPZタイトル戦の結果よりも、小川あかりがグレてしまった事件が報じられた。

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70年目11月
「私の写真集なんてタチの悪い冗談でしょう」

神田幸子まさかの写真集発売。あのSPZきってのシューターが写真集を出すとは。ファンの間は騒然となった。

「ダイヤモンドシリーズ」開幕。青森から始まって東北地方を南下するシリーズ。シリーズ第6戦宇都宮大会、

何かが起こるといわれているSPZの宇都宮、メインで組まれたのはとりあえず組んだSPZタッグ戦、盤石の王者玄海恵理、NOTORIに対するはカガミ・アスカ、フェアリー三井寺組。
どうせチャンピオンチームが暴れまわって防衛するんだろという弛緩した館内の空気。缶ビールを空ける音多数。

「おらっ」
玄海が出てくるや試合の流れが一方的に。重たいチョップ、重爆ドロップキック。そしてラリアット。三井寺さんなにもできずズルズルと追い込まれる。カガミもいいところなく玄海に攻め込まれるふがいない状況。カガミ、足殺しで勝負をかけるがここはNOTORIが落ち着いてカットに入った。

(おーっとあぶねえ・・・)
これで決まらないと挑戦者チーム苦しい。あとは孤立した三井寺を捕まえて玄海、キャプチュードで屠った。勝負タイム24分11秒、王者組が8度目の防衛に成功。

**************************

そして最終戦は本拠地に戻って横スペ大会。

不良化した小川あかりが横浜にやってくる。

2013年7月 7日 (日)

第1,533回 小川あかり、ついにキレる

70年目10月

フェアリー三井寺が右足負傷で長期欠場。小川あかりのファンクラブ結成笑い。

「ビッグパワーシリーズ」開幕。日本海側の都市を回るシリーズ。

シリーズ4戦目神戸大会でSPZ世界タッグ戦。

王者玄海恵理・NOTORIに挑むのは北条咲、神田幸子組。例によって玄海が前面に出てその圧倒的肉体で挑戦者チームの2人を子ども扱い。

「ええかげんにせえよ」

北条もラリアットを決めて玄海に嫌な顔をさせ、神田も掌底で玄海を鼻から流血させる。これで玄海の表情が変わった。

「ウォラあああああ」
スクラップバスター、ノーザン、キャプチュードのものすごい攻撃、これでまず北条がグロッキー状態。孤立した神田を捕らえて、
「トドメだっ」
ラストライド炸裂。
NOTORIがスッと青コーナー前で通せんぼポーズ。

「神田・・・・返せー」

もちろん返せるわけなく試合終了、23分41秒、王者チームが7度目の防衛に成功。
「今のあたしたちは誰にも止められないぜ!」

意外と?長期政権の2人。

*********************

シリーズ最終戦は新日本ドーム大会。

第1試合は長原ちづるVS野村あおば。新人の長原がどこまで食らいついていけるかがポイントの試合だったが、野村のネックブリーカー、逆片エビ攻めを耐えきった長原が
「だあああー」

ブレーンバスターで野村を投げ切って3カウント。勝負タイム8分53秒、長原が先輩越えに成功。

続く第2試合は菊次莉乃VSアプリコットつばさ。この試合はアプリコットつばさが先輩の貫録を見せ、7分少々で菊次をネックブリーカーで仕留めて終了。

休憩前第3試合はSPZタッグ王者・NOTORIが登場。NOTORI、小早川志保組VS神田幸子、大竹玲子組。実力者同士が絡むタッグマッチで場内沸く。しかしこの試合、フィニッシュを取ったのは入社2年目の大竹玲子で、延髄斬り。エルボー、ノーザンライトSHの大技攻勢で小早川を仕留めて3カウント。場内どよめき。

外人同士のタッグマッチを挟んで、セミ前第5試合はわれらがアイドルレスラー、小川あかり登場、この日はAACの強豪レスラー、ジョーカーレディーZと対戦。

「ぐあああっ・・・」

ジョーカーレディZのラフ交じりの攻撃に小川あかり防戦一方。場外乱闘でも派手に痛めつけられて動きが止まってしまう。

「クククク」

さしていいところなくジョーカーレディーZのノーザンライトSHにやられてしまった小川あかり。勝負タイム11分少々。

「ウァハハハハハ」

意気揚々と引きあげるジョーカーレディーZ。

そして試合後、倒れこむ小川あかり、本部席で試合を見ていた小川母がリングに上がる。

「小川あかり、また負けちゃったのね」

ドワアアアア

「本当にふがいないわね。小川一族の面汚しもいいところよ。落胆のブタが。はっきりいってあなたはどんくさいから格闘技に向いてないのよ。再起不能になる前に」

「・・・・・っ」

「今からでも遅くないから飲食業界にでも転職したらどうかしら。いいお店紹介してあげるわ。最初は時給800円からだけど」

とかいって転職情報誌(何か所かに付箋がはさんである。)らしきものを差し出す小川母、場内どよめき、せっかくファンクラブができた小川あかりここで引退してしまうのか?

「・・・・・・・てやる」

「へ?」

「ぐれてやる・・・・・・・・!!」

バキョッ

小川あかり、起き上がるやいなや小川母の顔面を思い切り右のグーで殴った!!吹っ飛ぶ小川母。思わぬ展開に、場内どよめき。

2013年7月 6日 (土)

第1,532回 さっさとハローワーク行きなさい

70年目9月シリーズ

最終戦はさいたまドーム大会。

第1試合は菊次莉乃VS長原ちづる。新人同士のぎこちない攻防。しかしこの試合は菊次の蹴りが入ったのか、長原苦しそうな表情。その流れのまま押し切った菊次、タックルでなぎ倒して10分31秒、フォール勝ちをスコア。

続く第2試合に早くもSPZタッグ王者のNOTORIが登場し、大竹玲子と対戦。やはり実力差は歴然で、NOTORIが終始圧倒し、さいごは得意の農鳥で7分55秒、快勝を収めた。

休憩前第3試合はアイドルタッグが登場。フェアリー三井寺&アプリコットつばさ。

しかし今日の相手はダークジョーカー&ベッツィ・ビートン(初来日)の悪女コンビ。せこい反則を乱発する2人に場内ブーイング。顔面かきむしり、首しめ、グー殴り・・・・

「まあ5カウント以内なら反則にはならないので・・・・その辺のところがうまいですね」(かいせつの杉浦美月)

んで、試合の流れをつかみ損ねたアイドルタッグ、そのままズルズルと押し切られ、最後はアプリコットつばさがベッツィのエルボーを食らって敗北、勝負タイム15分32秒。

休憩後、外人同士のタッグマッチを挟んで、3大シングルマッチ。

まずセミ前はカガミアスカVS神田幸子。

打撃が得意の神田と寝かせてなんぼのカガミ。よく言えば緊張感のある試合、悪く言えばかみ合わない攻防が続く。例によってカガミは神田の右足に狙いを定めるが、焦れた神田も裏拳、頭突きで反撃。

神田のステップキックで動きが止まったカガミ、これ以上は受けられないと判断したのかストレッチプラム。

「グッ」

脱出できないと悟った神田、無念のギブアップ。勝負タイム27分36秒。

カガミは勝ち名乗りを受けた後、恒例のお茶会パフォーマンス。復帰してから勝ち試合では必ず行っている。

「ふぅ・・・・敵を屠った後に飲む紅茶もまた格別ですわ・・・」

**************************

セミは小川あかり登場、ペガサス藤原と対戦。

「まだプロレスやってるの、この落胆のブタが・・・」

小川母(元SPZ世界王者:フローラ小川)が3か月ぶりにSPZマット登場してマイクアピール。小川あかりのあまりの弱さにあきれてついに見切りをつけて、こんどは小川あかりをマット界から追放しようともくろむ役どころになった。実の娘を落胆のブタ呼ばわり。冷酷非道!

ハルカ引退やSPZクライマックスがあって本来のストーリーラインが止まっていた。

「わ、私だってSクラで6点取ったんだから」

コーナーで思わず笑ってしまうペガサス藤原。

「まああいいわ。藤原さんに制裁されなさい。あなたは運動神経がないから格闘技に向いてないのよ。覚えてる?あなたが6歳の時、区民プールでおぼれて救急車が出動したのを」

フローラ小川の暴露話に場内爆笑。

そして試合が始まるや小川あかり、先輩の元気な攻めにズルズルと。えげつないジャーマンで頭から落とされてグロッキー状態に。

これで足元が定まらなくなった小川あかり、続くDDTに散った・・・・勝負タイム13分21秒。ペガサス藤原が先輩の貫録を示した。 

「ふがいないわね。落胆のブタ。さっさとハローワーク行きなさい」

ダウンする小川あかりに追い打ちの言葉を浴びせる小川母。場内爆笑。

*******************************

そしてメインはSPZ戦、王者玄海恵理に挑むのは北条咲。

「ほかに挑戦者はいないのかい」

北条、場外でのラリアット、ラフ殺法、シャイニングウィザードと持てる技をフル動員したが、玄海の牙城厚く、キャプチュード、ノーザンライトSHの大技攻勢に屈した。

勝負タイム21分54秒、王者が7度目の防衛に成功。

2013年7月 5日 (金)

第1,531回 フローラ小川の野望?

70年目9月

横浜のお嬢様プロレス団体「SPZ」は、杉浦美月社長体制化になってから、それまでのスポーツライク路線を転換し、多少ショーとお笑いの路線を取り入れ、集客を図りつつあった。んで、そのお笑い路線のために使ったのが、SPZのよわっちい3代目・小川あかりとその母親、元SPZ世界王者フローラ小川こと小川母。

毎月行われるビッグマッチのストーリーライン会議で、小川母の出番とかセリフとか役回りが決まる。アイデアは杉浦社長が出して、小川母が苦笑しつつ引き受ける間柄。

「なんですか、これは・・・」

 「シュールで笑えるしょう」

(同じ内容の試合が続くと、お客さんも疲れてしまう。休憩の前後に面白い試合を挟むとメインでそんな激しい試合をしなくてもお客さんは満足して帰ってもらえる)

いまのところ最終戦のビッグマッチのみ小川母が参戦。5月までのストーリーラインは小川母は娘にどんな手を使ってでも勝たせようとする親バカ役だったが、小川あかりのあまりの弱さに見放すというブックを杉浦社長が考え、場内を爆笑に導いた。

9月上旬、ストーリーライン会議が終わった後、小川母はタクシーに乗り込もうとしたところ、京スポ新聞の記者にインタビュー申し入れを受けた。

その翌々日、京スポ新聞に「小川母 マット復帰 そして野望を語る」の記事が出た。

「なぜいまさらマット復帰を決めたのですか」

 「いや、厳密にはマット復帰してませんよ。技の一つも出してないですから(笑)まあ、お金のためです。ちょっと自分のプロデュースする料理店を新宿に出そうと思いまして。開店資金がバカにならないんですよ」

「そうなんですか」

 「私ももう50代ですので、無理が利かなくなる前にやりたいことをやっておこうということで、やっぱり人生パーッとやらないと」

「どういったお店にされるのですか」

 

 「ま、昔ながらの洋食店ですね。ハンバーグとかチキンソテーとか魚フライとか。20世紀のデパートにあったような業態で作りたいと考えてます。和食で家庭的なのも面白いんですけど、非日常はやっぱり洋食だと思いまして、そのためにちょっと稼がなくちゃならないのでSPZマットに出演してます、ハハハハ」

「小川あかりさんに一言ありましたら」

 「Sクラで6点取っていい気になってるようだけど、あれはまぐれですよ。相手が油断してただけ。試合のビデオみるとよくわかります。あの子はどんくさくて機転がきかなくて格闘技に向いてないんですよ。まあ近日中に開店する私のお店で皿洗いのバイトとして時給800円で使ってあげますよ」

フローラ小川、まずは物件探しで新宿界隈の飲食店居抜き物件を丹念にリサーチ。

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70年目9月
「ウルトラソウルシリーズ」開幕。小早川志保と野村あおばの2人が負傷欠場。岡山大会で始まり四国各地を転戦。

シリーズ第6戦奈良大会で面白そうなカード、メインで組まれたのは玄海VS小川あかりのシングルマッチ。先月のSPZクライマックス公式戦で小川が勝ったため、玄海が再戦を申し入れた。

「先月のSクラはまぐれなんだよ」

「うわああ・・・・っ」

やはり試合が始まるや小川あかり防戦一方。ボディスラム連発で派手に叩きつけられ、掌底で殴りつけられる。小川あかり、グラウンドで精いっぱい抵抗し、ラストライドを切り返すなど意地は見せたが

「オラオラオラー」
玄海、力づくのノーザンライトスープレックス。小川あかり返せず試合終了。

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その翌日新潟大会、メインはSPZタッグ選手権。今回の挑戦者はカガミ・アスカ&小川あかり組。玄海の2冠をストップさせるため会社サイドがこのカードを組んだ。グラウンド技術には定評のあるこの2人、本来の力を発揮できれば・・・・

「誰と誰が組んで向かってきても結果は同じ。犠牲者が増えるだけさあ!」

しかし玄海強い。ヘッドバット乱打で2人をたちまちのうちになぎ倒す。
「ウァハハハハハ」
カガミは頭突きが鼻に入ってしまい流血。これでカガミもブチ切れたのかサウンドクリエーター足殺しに捕らえる。
「うぉぉぉぉぉぉ」

珍しい玄海の悲鳴、しかしNOTORIが落ち着いてカット。これで決められないとなると挑戦者チーム苦しい。
「オラオラオラー」

最後は玄海のキャプチュード、で小川あかりが沈んでしまった。勝負タイム22分18秒、王者組が6度目の防衛に成功。

最終戦はさいたまドーム大会。

2013年7月 4日 (木)

プロレス技56 カーフブランディング

今回ご紹介するのは

カーフ・ブランディング。

あまり使う人のいない技ですが、80年代90年代の外人選手がつなぎ技としてよく使っていました。

コーナー側に追い込まれた選手の背後からトップロープに登って、片手で相手の頭をつかんで、後頭部に片膝を押し当て、そのままの態勢で勢いよくコーナー最上段からダイブし、相手の顔面をマットに強打させる荒技。

フェイスクラッシャーと違って、後頭部をに膝があてられた状態のまま顔面を打ちつけられるので食らった方は痛くてたまらないものと思われます。

子牛に管理用の焼き印を押すような感じで顔面をマットに押し付けるので、カーフ・ブランディングの名前が付けられています。(名付けたのはディック・マードック)

見栄えが良く、荒々しさを表現するのにはうってつけの技ですので、アメリカンプロレスのヒール格選手がよく使われています。

この技の使い手として有名なのはテリーマンを除くと(笑)、まず名付け人のマードック。

90年代の最強外人スティーブ・ウイリアムスもたまにつなぎ技として使っていました。あの巨体で仕掛けるとただただ脅威ではないかと思います。

渕正信も若かりしころ、外人レスラーの影響を受けたのか多用していました。秋山準はエプロンからの断崖式をえげつなく決めていました。新日本では天山選手が猛牛つながりで使っています。

WASでは実装されていません。ボンバー来島に痛め技として覚えさせると勝率が上がりそうな感じがしますし、ライラ神威あたりに覚えさせると相手が痛がるので会場受けがしそうな気がします。

2013年7月 3日 (水)

7月突入20130703

全国のプロレスファンの皆様こんばんわ。

暑くなるこの時期いかがお過ごしでしょうか。

今週のスポーツニュース行きます。

■全日本プロレス大分裂

「全日本を2度も裏切れない」(大森さん)

どこの業界も売り上げが取れないというのは悲惨だ。けっきょく全日本に残ったのは諏訪魔、SUSHI、大森、征矢学(欠場中)、KENSOのみ。あとはフリーのバーニング5人組、MAZADAが継続参戦。なんてこったい。

とはいえフリーのレスラーはゴロゴロいるのでコマ不足という事態には陥らないものと思われる。2000年の2人しか残らなかった大分裂に比べるとまだまし。興行は成立する、が、全日本プロレスのじり貧赤字体質は変わらないので白石オーナーがどんな無茶振りをしてくるか。「事前の打ち合わせ?ケツギメ?してないっすよ(てへ☆)」で選手側がいつまで押し通せるか。全女みたいにタイトル戦やビッグマッチの15分経過以降はシュートとかになるのかしら。

んで、騒動の中行われた6.30両国大会は案の定ガラガラ。アジアタッグと世界ジュニア戦は残る選手が防衛。メインの三冠戦は諏訪間が防衛。本田たもんが久々に参戦。

■渕正信59歳

6.30両国でSUSHIと組んでMAZADA、本田を下す。しかしいまだ今後の去就を明言せず。7.14後楽園以降のカードに名前は出ていないが、ホームページからは削除されていない。

「白石オーナーとは話し合う」とのことだし、諏訪間大森ケアが残ったのでいままでどおり全日のスポット参戦で落ち着くんじゃないかとも思うが。

年齢的にこのまま引退も考えられるが、酒の飲みすぎとパチンコでリングに上がらなければ生活できないようなので。キャリアの最晩年に他団体を渡り歩く渕さんは見たくないなあ。(大仁田とまさかの同期タッグ結成ということはあるか)

いずれにせよ、ただ持ちネタを繰り出すだけでなく、わかりやすいファイトのできる人だし、あの伝説の6人タッグマッチ(鶴田田上渕VS三沢川田小橋)の生き残りなので、まだ健在を示してほしい。

■野球

・中村紀400号

山本昌からホームランを打って達成。過去NPBでは18名しか達成していない快挙。打撃成績見たら3割超えしていて日本人選手では打率トップなんだよね。オールスターにも監督推薦で選ばれました。(年齢的に休んだ方がいいと思うのだが)

中村本人いわく「あちこちが痛い」ようだが、地力ではまだ筒香より上と思われるので、なんとはベイスターズをCSに導いてほしい。最近モーガンが当たってきたけどブランコが止まってきたように見えるんだよね・・・・

・谷繁、出場試合数で王さん抜く

やはり野球人は試合に出てナンボ。あと谷繁さんより多くNPBの試合に出場しているのはあの野村克也さんだけ。すごいことです。円熟のリードで中日投手陣を盛り立てる役どころ。

■その他

富士山山開き

世界遺産登録の影響で登山者が前年比1.5倍の40万人超になるらしい。

山小屋を利用しない弾丸登山が批判されているが(半分は地元にカネを落とさないエゴ)

連休のとれない人もいるからね。登山技術と体力のある人は5時間で登れるので弾丸登山やってもいいと思う。他の山を知らずにいきなり富士山にアタックすることの方が問題。

今週はこんなところ。

2013年7月 2日 (火)

第1,530回 70回目のSPZクライマックス(4終)

70年目8月

SPZクライマックス 第70回の記念大会。

優勝賞金700万円の行方は北条咲と玄海恵理に絞られた。

7戦目は仙台大会。

小川(6点、逆片エビ固め 18.42)P藤原(2点)

「小川さんは攻めやすいところがありますので」

なにしろ体重が軽く非力だから投げやすいのだ。P藤原、余裕の表情で小川を追い込み
「これでどうだっ」

得意のジャーマン。一度は返した小川だったがもう目がうつろ。しかし小川、追い詰められながらも一発逆転を狙っていた。不用意に組みついてきたところを転ばせてSTF!

「きゃああ・・・」
これは何とか振りほどいたP藤原だったが、小川休まず逆片エビ固めを仕掛ける。P藤原の腰に電気が走った。

(だめだ)

P藤原無念のタップ。えええええええ!小川あかり、ペガサス藤原にも勝った。

北条(12点、ラリアットからの片エビ固め 8.31)F三井寺(2点)

北条咲、手堅いファイトを徹底し、三井寺の挑戦をラリアットで退け全勝キープ。

カガミ(6点、DDTからの片エビ固め 14.43)NOTORI(4点)

4点同士の対戦はカガミが制した。徹底的にグラウンドに引きずり込んでNOTORIの動きを止め、サウンドクリエーターでNOTORIの足を封じ、DDTでトドメ。遅ればせながら3勝目を挙げた。

玄海(10点、キャプチュードからの片エビ固め 12.24)神田(6点)

玄海危なげなく完勝。いくら神田の打撃が強くても玄海の肉体にはさほどの効果がない。
「どうりゃ」

この日2度目のキャプチュードで神田から3カウント。これで優勝の行方は最終戦メインの北条VS玄海の行方にゆだねられることになった。

「2試合やらなきゃならんのか、きっついな」
玄海ひとりごちる。

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そして最終戦は横スペ大会

NOTORI(6点、農鳥からの片エビ固め 17.06)小川(6点)

小川あかり、連戦疲れなのか、最終戦はNOTORIのスピードについていけず、おなじみのズルズルパターンで攻め込まれ、最後は農鳥を叩き込まれて敗北。

敗れたものの小川あかり、6点でリーグ戦を終える長足の進歩。P藤原や玄海に勝つなど大物キラーぶりを発揮した。

「最後は勝てませんでしたけど、リーグ戦をかき回すことはできたのかなと思います」(小川)

神田(8点、裏拳からの片エビ固め 14.50)P藤原(2点)

ペガサス藤原、ここまでまさかの2点という低空飛行ぶり。この日も神田に殴られる苦しい展開。そのままズルズルと攻め込まれ、最後は裏拳で殴り倒されて終了。元SPZ王者ペガサス藤原、これはもう落日なのか。

「・・・どうなんでしょうね」(P藤原)

カガミ(8点、DDTからの片エビ固め 14.58)F三井寺(2点)

横スペのセミ登場にハッスルするフェアリー三井寺。普段はアイドルタッグの片割れとしてファイトしているが実はそこそこの実力者、このシリーズも結果は出なかったが仕事師ぶりを発揮。しかしこの日もカガミに追い込まれ、DDTに敗北。

この結果3位はカガミと神田が入り、直接対決では神田が勝っているので神田が3位となり、スポーツドリンク1ケースが授与された。

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そして最終戦メインイベント
玄海(12点、掌底からの片エビ固め 16.55)北条(12点)

どちらもパワーには定評があるが、玄海のそれはけた外れだ。北条が勝っているとすれば経験からくる試合運びなのだが、そんなものは玄海のパワーが破壊する。頭突き連打、バックドロップ。北条いいところなく攻め込まれる。

―化け物

北条なすすべなし。玄海、相手の逡巡をあざ笑うかのように掌底を叩き込んで3カウントを奪い、まず本割で勝利。

いいところなく敗れた北条、セコンドの肩を借りて引き揚げた。

この結果リーグ戦1位は12点で玄海と北条が並んだので、20分のインターバルを置いて、優勝決定戦が行われることになった。

ドワアアアア
「今勢いは私にある」

余裕綽々の玄海。北条は苦しい表情で2試合目のリングへ。

20時20分、優勝決定戦のゴング。

「むん」
くみつくやボディスラムでちぎり投げられ、北条受け身を取ったが苦しい表情。そして重爆ドロップキックの追い討ち
「このおおおおおお」

北条、懸命にラリアットを撃ち込むが玄海むくっと起き上がり
「オラァ!!」
ノーザンライトSHでお返し、倒れたところをレッグドロップ。
―勝負は捨てられない

北条シャイニングウィザードで懸命の反撃も受けきった玄海、スクラップバスター

ここで両者ダウン

ワーワーワーワー

「これでっ」

先に起き上がった北条サソリ固めしかし玄海プッシュアップで振りほどく

「終わりだ―――――」

ここで玄海、今日初めてのラストライド、北条頭からマットへ。

ワン、トゥ・・・・どどどどど

返した北条だが目がうつろ。

玄海

「気持ちよく眠りな!」

キャプチュード!

ワン、トゥ、どどどどどどど

北条の粘りに場内拍手

玄海掌底でなぐりつける

しかし北条、倒れながら懸命にロープをつかむ。

そして起き上がって玄海に蹴りを入れる。
―がっ

玄海の表情ゆがむ
しかし玄海、北条を突き飛ばしてハイキックのお返し!

しかし北条ロープをつかんで倒れない
「おらああああ」

しかし玄海、ここを勝負どころと判断して、組みつくや北条を抱え上げてパワースラム気味に叩きつけた
「うぼあッ」

これで3カウントが入った。

20分37秒、パワースラムからの片エビ固めで玄海恵理の勝ち

玄海恵理SPZクライマックス2連覇。

表彰式、Sクラ優勝者だけが抱ける大トロフィーを手渡されにっこり。

「ふいー、しんどかったけど、まあ当然の結果だけどな」

玄海、賞金700万円を手に入れにっこり。敗れた北条は準優勝となり横浜中華街のお食事券が贈られた。

「2年連続でお食事券ですよ。もう。お金はともかくあのトロフィーはもらいたかったですねえ・・・」(北条)

2013年7月 1日 (月)

第1,529回 70回目のSPZクライマックス(3)

第70回SPZクライマックス記念大会

シリーズ5戦は九州ドーム大会。

神田(6点、裏拳からの片エビ固め 13.20)NOTORI(2点)

スピードならNOTORI、一撃の重さなら神田。息詰まる攻防が展開された。しかし神田の打撃で口の中を切ってしまったNOTORI、鮮血をしたたらせながらの苦しいファイト。DDTで優位に立った神田、2発目のDDT、裏拳でNOTORIを沈めて6点目を挙げた。

P藤原(2点、ショルダータックルからの片エビ固め 11.06)F三井寺(2点)

昨日玄海のラストライドで担架送りとなったP藤原だが、きょうは格下のF三井寺が相手なのでのびのびとファイト。ジャーマンで追い込み、何とか返した相手がふらふらと起き上ってくるところをタックルで弾き飛ばし初日を出した。

北条(8点、バックドロップからの片エビ固め 8.35)小川(4点)

「用心に越したことはない」

相手の寝技攻勢に少しだけ付き合った北条、5分過ぎにサービスタイム終了とばかりブレーンバスター、バックドロップ2連発の猛攻。小川あかり、あえなく散ってしまった。

玄海(6点、掌底からの片エビ固め 15.25)カガミ(2点)

玄海、今日の相手は一発を持っているカガミ。ここで負けることは優勝争いからの脱落を意味するのでロープの近くで慎重ファイト。こう構えられるとカガミは苦しい。なんとか足殺しへつなげようとするカガミだが玄海も懸命の防御。

ブレンバスター連発で流れを作った玄海、キャプチュードで叩きつけて追い込み、最後は力づく、掌底で殴りつけてフォール勝ちを収めた。

++++++++++++++++++++++++

第6戦は若鯉球場大会。
NOTORI(4点、農鳥からの片エビ固め 14.42)P藤原(2点)

持ち前のスピードでP藤原のペースをかき乱したNOTORI、最後は得意の農鳥で急降下ミサイルキックを叩き込み2勝目ゲット。

「星が上がらないですね・・・」

2年前の優勝者、ペガサス藤原、がっくりと肩を落とした。

カガミ(4点、サウンドクリエーター 10.27)小川(4点)

「ギャアあああああーーーーー」

「ふふ、もっとよ、いい声で啼きなさい!!!!!!」

いつものように弱さをいかんなく発揮した小川あかり、10分過ぎにカガミの必殺足殺しサウンドクリエーターを食らって絶叫悶絶ギブアップ。

「私はサウンドクリエーター。敵を屠った後に飲む紅茶もまた格別ですわ・・・」

カガミ、遅まきながら2勝目。

北条(10点、ラリアットからの片エビ固め 14.07)神田(6点)

ここまで1敗で来ている神田、全勝の北条と同期対決。殴って蹴って流れをつかもうとする神田だったが、その攻めを受けきった北条、執拗なコブラツイストで相手を疲弊させてからのラリアットで全勝を守った。

「まあ相手の攻めはだいたい知ってるから」(北条)

玄海(8点、掌底からの片エビ固め 9.40)F三井寺(2点)

北条も全勝で走ってるのでここは取りこぼせない玄海、重量感に満ちた攻めで三井寺を追い詰め、頃合いを見計らって掌底で殴り倒して4勝目ゲット。

第70回SPZクライマックス。北条咲が無傷の10点でトップ。8点で玄海が追う展開。

(続きます)

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