第1,547回 あばしりタッグ争奪トーナメント
71年目4月
シリーズ第7戦の九州ドーム大会は「タッグ祭り」と銘打たれた。
SPZ旗揚げ70周年を記念して、長らく封印されていた2本目のタッグベルト、「あばしりタッグ王座」がリニューアルされ、その争奪トーナメントの準決勝2試合が行われる。
セミ前の試合が準決勝第1試合。
アプリコットつばさ、フェアリー三井寺のアイドルタッグVS小早川志保、菊次莉乃の若手有望コンビ。入社2年目の菊次がどこまで子の攻防についていけるかだったが、やはり10分経過のあたりで息切れしてしまい三井寺の逆エビに長時間捕らえられてしまう。
「ひぎぃ」
代わった小早川も三井寺のコブラツイストに捕らえられ腰を痛めてしまう。最後は4人が入り乱れるベタな攻防の中、菊次がつかまってしまい
「ぎゃああああ」
三井寺の非情な逆片エビ固め、懸命にこらえた菊次だったが無念のギブアップ。
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準決勝第2試合はペガサス藤原、長原ちづるVS閼伽裏、ダークヴィーナス組。
(私、腐っても元SPZ王者なんですけど)
中堅向けタッグ王座という位置づけのあばしり王座のトーナメントにエントリーさせられたペガサス藤原、複雑な表情。
それでもグレンタイ不良少女軍の2人をちぎって投げる。しかし不良少女の2人も二人がかりの猛攻。しかしペガサス藤原も伝家の宝刀ジャーマンを相次いで2人に決めて2人をダウンさせる。どちらに転ぶかわからない試合となったが、最後は乱戦の中、長原が孤立してしまい、ダークヴィーナスが掌底でダウンさせ、起き上がってくるところをシャイニングウィザードを決めて、長原を沈めた。勝負タイム13分34秒。
これで来月、アイドルタッグとグレンタイの間であばしりタッグ王座決定戦が行われることになった。
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九州ドーム大会メインはSPZタッグ戦。防衛回数新記録のかかるこの試合、王者チーム玄海、NOTORIはいつも通り淡々とした表情で入場。
「博多で負けるわけにはいかねえんだよ」
地元の大声援を浴びて玄海が入場。
挑戦者は北条咲&神田幸子。
(なんとかあの女忍者を引きずり出すしかない・・・)
しかし試合が始まるや毎度おなじみの玄海劇場。そして玄海が息が乱れた時だけNOTORIが絶妙フォロー。
「タッグマッチで引きどころを誤らない闘い方はなかなかできるものではありません・・・えええちょっと待ってください」
しかし結末は一瞬に。NOTORIと神田が殴り合いの攻防をしている際に、
「せいっ」
神田のビッグブーツ一閃。これをまともにくらってしまったNOTORI、前のめりにダウン、神田ひっくり返してカバー、北条は玄海に体当たり!!
ガシャン
フェンスに吹っ飛ぶ玄海
「ノウトリ、返せ」
ワン、トゥ、スリー。
3カウントが入ってしまった。王座移動。新記録達成ならず。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「アクシデントですね。まあ運が悪かったと思うしかないです」
北条咲・神田幸子組が久しぶりにタッグ王者に返り咲いた。
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