第1,561回 ペガサス藤原引退試合
第71回SPZクライマックス。過酷なリーグ戦も佳境。
シリーズ第7戦は仙台大会。
神田(8点、DDTからの片エビ固め 27.10)閼伽裏(2点)
閼伽裏、今年のリーグ戦は星が上がらず。この日も神田のパワーに力負け。DDTで頭を打ってしまいフォール負け。神田2敗を守り優勝の可能性をわずかに残した。
カガミ(8点、サウンドクリエーター 7.41)ダークV(4点)
2敗のカガミ、グレンタイの後輩ダークヴィーナスの挑戦をあっさり退けた。フィニッシュは変形のアキレスけん固め、サウンドクリエーターで悲鳴を生産した。
NOTORI(8点、ネックブリーカーからの片エビ固め 16.03)北条(6点)
NOTORIが前SPZ王者の北条相手に空中殺法や裏拳でよく応戦。
「消えろ」
農鳥炸裂、これは何とか返した北条だが続くネックブリーカーを返せず敗北・・・
えええええええええ!!
北条3敗目。格下相手にまさかの敗北。
「く・・・・・」
玄海(12点、掌底からの片エビ固め 7.03)P藤原(0点)
勝てば最終戦を待たずして優勝の玄海、5分経過のアナウンスとともに猛ラッシュ。ラストライド、ラリアット、掌底でP藤原をズタズタにして沈めた。ペガサス藤原6連敗。
「ざっとこんなもんだぜ」
玄海恵理、SPZクライマックス3連覇達成!!
************************
そして最終戦は横スペ大会。
「ペガサス藤原引退試合」
の大看板が掲げられた。
神田(10点、裏拳からの片エビ固め 18.26)NOTORI(8点)
ここまで4勝2敗の8点で来ている両者の対戦。準優勝の可能性があるので両者真剣なファイト。
「せっ」
お互いDDTの応酬!嫌な顔を先にしたのはNOTORIの方だった。
「うらあああ」
ここを勝機と見た神田が裏拳をさく裂させ、3カウント奪取。神田幸子は北条と玄海に負けただけの10点でリーグ戦を完走、大健闘と言えた。
そして、次の試合はあの選手の引退試合。
「次の試合に登場するペガサス藤原選手はこの試合が最後のファイトとなります ファンの皆様より一層のご声援をお願いいたします」
「勇者の挑戦」がかかる。場内ハイテンションマックス
ドワアアア
ペガサス藤原、決然とした表情でリングへ、コーナー最上段に上がって自分のグッズTシャツを脱いで客席に投げ入れる。
そして流れるのはセントポール組曲。
花道奥に現れたのは「小川あかり」だった。コスチュームも以前の小川ひかるのリバイバル版に戻している。
どわええええええ
なお、閼伽裏は「本日欠場」ですと補足アナウンスがあった。
「今日は、この姿でお相手します」
小川あかり、お世話になった大先輩へのリスペクトがあったのだろう。ヒールバージョンを封印して最終戦に臨んだ。
両者まずは基本に忠実な攻防、ドロップキックの応酬、巻き投げの応酬、グラウンドの攻防、一挙手一投足に大歓声が。
―長引かせれば、相手はスタミナに難があるから
15分過ぎ、ペガサス藤原がとうとうDDTを決めた
「あぐぐぐ」
弱った小川あかり、ブレンバスターで反撃するも弱々しい表情
「いくぞー」
ペガサス藤原、大きくアピールしてからタイガースープレックスの態勢に捕らえたが小川あかり回転エビに切り返す。このへんは巧い
ワン、トゥ、ドドドド
落ち着いていたP藤原、フォールを返すや息絶え絶え状態の小川に組みついて
「やあっ!」
2度目のDDT。ぐったりとする小川、這うようにしてカバーするP藤原、
ワン、トゥ、スリー
セブン山本レフェリーがマットを3つ叩いた。
P藤原(2点、DDTからの片エビ固め 25.49)小川(2点)
熱戦を制したペガサス藤原、苦しげな表情で勝ち名乗りを受ける。そこへ次の試合に出る北条、試合を終えた神田、メインに出る玄海、カガミ、そして若手選手らがリングに上がり、ペガサス藤原を3度胴上げ!
「ありがとうございました!」
そのあと一礼して引き揚げたペガサス藤原。「相手が小川さんでしたのでレスリングを目いっぱいやれました。これでもう悔いはありません」とコメントを出して控室に入った。
« 第1,560回 ふふふふ、ふふふふ、うふふふふ | トップページ | 第1,562回 小川さんとか、小川さんとか、小川さんとか »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント