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2013年9月20日 (金)

第1,579回 ひかりのたま、そしてバルス。

71年目2月 スノーエンジェルシリーズ

最終戦 横浜スペシャルホール大会 セミファイナル

「遺恨凄惨」

”悪の道に堕ちた三代目”閼伽裏 VS ”サウンドクリエーター”カガミ・アスカ。

グレンタイを追われたものの2月シリーズではダークヴィーナス、NOTORI、ジョーカーをシングルで破り最終戦の横スペまできた。

しかし今日の相手はアポカリプスの首魁、カガミ・アスカ。グラウンドでは互角の攻防を繰り広げたが、

閼伽裏が場外に転落するとセコンドのNOTORIやダークヴィーナスが閼伽裏に蹴りを入れてあくどいフォロー。閼伽裏が徐々に追い込まれていってしまう。

「関節の悲鳴を聞けっ」

閼伽裏のSTFは巧みに振りほどかれてしまった。こうなると閼伽裏厳しい。

頃合いを見計らってカガミが邪悪な笑みを浮かべ仕掛ける

「ウアー――――」

カガミの足殺し、サウンドクリエーターにとらえられて、あられもない悲鳴を上げて、

閼伽裏、無念のギブアップ。勝負タイム14分12秒、

「うふふ、いい音が収録できましたわ。私はサウンドクリエーター。敵を始末した後に飲む紅茶もまた格別ですわ。残骸の始末は任せます。今度は宅配便で南極のビンソンマシフに送りなさい」

「イエッサ」

またしても閼伽裏をボコボコにする悪役の3人、NOTORI,ダークヴィーナス、ダークジョーカー。カガミは邪悪な表情で携帯電話に手を伸ばす。本当に南極に送るつもりか!

 「あああああ」
「ええかげんにせえよ」

そこへ割って入ったのが玄海恵理だった。悪役3人を軽く場外へ落とすやまずカガミに

「よう変態。来月のさいたまでもう一回やるか?ああ?」

とマイクアピールしてカガミを帰らせてから、うずくまっている小川あかりに声をかける。

「小川あかり・・・・さん、そろそろこんな痛いヒールなんてやめて正規軍にリターンしたらどうや?」

「ふ・・・ふざけないでっ」

「やれやれ、強情なお嬢ちゃんだ、先生、お願いしやす」

そこへ花道に現れたのは小川母、なぜか魔道士のローブのようなものを着用している。

ドワアアアアアああああ!!

「母さんもう許さないわよ、抜本的な解決策を用意してきたわ」

とか言ってリングイン。

「玄海さんお願いね」

とか言って閼伽裏を羽交い絞めにさせる。
「な、なにをする」

「悪いけど」
小川母、持っていたエルメスバーキンのハンドバッグの中をごそごそやってから、光るボールのようなものを取り出した。

「これはどんな悪人も頭をきれいにして、善の心を引き出すという魔法グッズ、『ひかりのたま』よ、アメゾンで安かったの。19万8千円送料込」

場内爆笑。

「えい」

小川母が投擲したひかりのたまは閼伽裏の胸元に命中

ズドドドドドドド

ものすごい効果音と閃光が瞬く!!

そして小川母が善の心に戻す呪文を唱える。

「バルス!」

場内大爆笑。閃光でリングが見えなくなった。しばらくその状況が続き、

閃光と煙が収まるや

リング上には倒れこんでいる玄海と、閼伽裏のコスチュームの残骸。

どえええええ

「見ての通り、閼伽裏とかいう悪役レスラーは滅びました。それじゃ皆さんごきげんよう」

とかいって小川母は花道を引き揚げて行った。

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