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2013年9月30日 (月)

SPZスター選手列伝89 ペガサス藤原

SPZスター選手列伝 89
従業員コード:103

ペガサス藤原

SPZ62期

本名:藤原寿子。2055年2月23日、栃木県宇都宮市出身。中学時代からスポーツ万能で、SPZスカウトの目に留まりSPZ62期として2070年5月4日、カイメッセ山梨大会での対 村上千秋戦でデビュー。得意のジャーマンで頭角を現し、SPZ世界王者にも輝く。得意技はジャーマンスープレックスホールド。

2079年8月16日、横浜スペシャルホール大会での対 小川あかり戦で引退。稼働月数112ケ月、概算出場試合数808試合

タイトル歴
第189代SPZ世界王者
第199代SPZ世界王者
(通算防衛回数3)

第129代SPZ世界タッグ王者(パートナーは小川あかり)

第68回SPZクライマックス優勝

(セブン山本コメント)

とにかく運動神経のいい選手で、若手のころからSPZのVIP戦線にスッと入っていったいい選手だった。もっともその裏には団体でも一二を争う練習量があった。デビュー1か月目の北条咲をタイガースープレックスで潰した試合はあまりにも有名。その卓越したレスリングセンスでSPZのトップグループに君臨し、VIP制度終了後、ベテランの域に達してからは小川あかりとのタッグで活躍された。

力で押してくる選手には分がやや悪かったが、持ち前のセンスで相手の息切れを誘い、頃合いをみてスープレックス攻勢に持ち込み勝ってしまうという芸当のできる選手で試合運びも安定感があった。

引退後はSPZ系列のスポーツジムにインストラクターとして籍を置き、エアロビクスを指導されている。

2013年9月29日 (日)

第1,586回 母さん新店オープンで忙しいから

72年目5月

そして最終戦は横スペ大会。

外人同士のシングルマッチのあと、若手4選手によるタッグマッチ。山科瞳、野村あおばVS小早川志保、秋川美喜子のカード。新人秋川の東都デビュー戦。だが、野村の速い動きに防戦一方。ミサイルキックをもろにくらってしまう。試合は小早川がローンバトルをしいられる。が、最後はなんとか分断させ、小早川の指示で

「足もて!」

合体パイルドライバー炸裂。これで新人の秋川が野村あおばから3カウント奪取。13分52秒、秋川がタッグながらプロ初勝利。

休憩前第3試合、NOTORI、ダークヴィーナスの悪役2人が登場。対戦相手は元世界タッグ王者のレッドロシアン、ダイナマイト・へリング組。パワーで上回る外人勢、しかし技の切れで試合の流れを引き寄せたのはNOTORI,最後はタイミングよく裏拳を入れて17分12秒、3カウント奪取。

**********************

休憩後の試合は小川あかりVSカガミ・アスカ。

「あかり」

試合前のリング上には小川母(53)が。場内笑い。

「もうあなたもいい大人だから、プロレスで稼ぐことも止めないわ。でもあなたはどんくさい子だから、格闘技に向いてないのよ。でも母さんは新店オープンで忙しいから。今日はこれで帰る。せいぜい加賀美さんにみっともなくやられて。んで、全国のプロレスファンの皆さん、元フローラ小川プロデュースの食堂、『ザ・ガロニ』は5月31日、東京新宿二丁目にオープンします!営業時間は12時から22時(LO)まで!」

どわああああ

現役引退後長いこと職業料理人として働いていたフローラ小川がついに自分の店を出すという暴挙を働いた。

んで、試合はいつものように小川あかりがぐだぐだファイト。カガミに腕や足を極められまくって悲鳴をあげる公開SMショー。そしてカガミ、ストレッチプラムでぐったりさせてから
「とウッ」

DDTであっさり小川を仕留めた。勝負タイム10分43秒。
「敵を屠った後に飲む紅茶もまた格別ですわ・・・」
この人はこの人でまたカガミ劇場を展開。

************************

セミはタッグマッチ。ベテランの北条咲、神田幸子に入社3年目の菊次、長原ちづるが対戦。攻め込んだのは若手2人の方だが、北条にも元王者の意地がある。ものすごいビッグブーツで菊次を吹き飛ばし、最後は神田を呼び込んでの合体パワーボムで菊次を沈めた。勝負タイム20分3秒。

メインはSPZ戦、王者玄海恵理に対する挑戦者はメアンドロス。AACの強豪マスクウーマン。

「玄海さん、空気読んで負けろや。あんたがエースだとチケットを売るのに苦労するんだよ」

セブン山本統括部長が暴言を吐く。ようするにSPZのお嬢様プロレス路線に彼女は方向性が合わない・・・ということにされているのだ。

しかしゴングとともにプシュという缶ビールを空ける音多数。ほとんどのファンがどうせ玄海が勝つんでしょというノリ。メアンドロスも速めにムーンサルトを繰り出すなど玄海を追い込んだ。玄海、力任せのスクラップバスターで弱らせ、そして大木がうなるようなハイキック。メアンドロスはこの一撃で悶絶し3カウントを奪われた。勝負タイム12分20秒。

試合後、カガミがリング上に上がって挑戦をアピール。

「チャンピオンベルトはわたくしが一番似合いますわ。来月埼玉であなたに真の痛みをさしあげますわ」

2013年9月28日 (土)

第1,585回 秋川美喜子、デビュー。

72年目5月
新人スカウトで佐藤優香を獲得。陸上競技の経験があり、ある程度体を鍛えていたので速成可能だと判断された。

「バトルカデンツァ2070」開幕。

第1戦別府ビーコンホール大会、第1試合で新人の秋川美喜子デビュー戦。

対戦相手はベテランの神田幸子。要するに秋川のレスリングセンスがいいので山科瞳あたりとぶつけて勝ってしまったら本人のためにならない・・・という杉浦社長の判断が入り、ベテランで前年Sクラ準優勝の神田がデビュー戦の相手を務めることになった。

「まあ、かかってきなさい」

組みつくと見せかけて強烈チョップ
「ぐうううううぅぅ」

苦しむ秋川、そこへ神田タックルでなぎ倒す!起き上がってきたところをボディスラム
2で返した秋川だが

「終わりだ」
神田、ステップキック一撃!しかし秋川返した、そして懸命に組みついて背後に回りスリーパーで反撃!!
なに・・・・・
「仕方ねえな」

神田幸子、落ち着いてロープに逃れ、そのあと正面から組みつき威力を多少セーブしたDDT。
「うおっ」
頭を打ってしまった秋川、返せず3カウントを聞いた。

この日の第2試合で山科瞳がプロ初勝利。野村あおばを丸め込みで押さえ、3カウントを奪取した。
新人の秋川、動きがいいのだがスタミナに難があり、翌日の宮崎大会では山科に動き回られ、9分42秒、ドロップキックで敗北。

++++++++++++++++++++++

第3戦鹿児島大会のメインはあばしりタッグ戦、王者神田幸子、菊次莉乃に対するはなんと元世界タッグ王者のレッドロシアン、ダイナマイトへリング組。

「今日の相手はやばいぞ」(神田)

これはキクを強い相手にぶつけてより鍛えるという杉浦さんらしいマッチメイクだ・・・・やられて覚えるのがプロレス。そう神田は理解していた。ベテランの神田がうまく立ち回りながら打撃を入れて、

(タッグマッチでは引きどころを間違っちゃいけない)

菊次にいい流れのままタッチ。外人組もパワーに任せて菊次をちぎって投げてゆくので試合は白熱した。最後は、タイガードライバー、ミサイルキックと大技を畳み掛けた菊次がへリングを場外に落とし、孤立したレッドロシアンにもタイガードライバーそして強烈なエルボー。小柄だがこの人の腕力はなかなかのものがある

うがあああああ
追い込まれたレッドロシアンが菊次にバッグドロップ。
ワン、トゥ。。ドドドド
「モウイッパツ!」
2度目のバックドロップを狙ったレッドロシアンだが

―これは受けきれない

菊次、懸命に上から体を浴びせて押しつぶした。そのまま押さえ込む

―いけない

場外からダイナマイトへリングがカットに入ろうとするが、神田が落ち着いて組み止めて逆カットに成功。これで3カウントが入った。勝負タイム36分5秒、王者組が2度目の防衛に成功。

**********************

シリーズ第6戦・長崎大会でSPZ世界タッグ戦、王者玄海恵理、小川あかりに対するはカガミ・アスカ、NOTORI組。ここ長崎はカガミの地元。ヒール軍団、アポカリプスもきょうは大声援で迎えられた。

「インド式レスリングの奥義を見せてあげますわ」
まず小川あかりをグラウンドで圧倒。そこまではよかったが

「インド式がなんぼのもんじゃい!こっちは博多式だあー」

頭突きごっぞんごっずん。
ならばとNOTORIが登場してリング狭しと動き回るがやはりつかまって頭突き、ボディスラムの洗礼。
最後は
「オラオラオラー」
王者組が合体パワーボムで危なげなくNOTORIを沈めた。勝負タイム18分27秒、王者組が2度目の防衛に成功。

2013年9月27日 (金)

第1,584回 72年目4月新日本ドーム大会

そして最終戦は「旗揚げ71周年記念」新日本ドーム大会。

第1試合は山科瞳VS野村あおば。入社2年目でいまだ勝ち星のない山科が懸命に向かってゆくが先輩の壁厚く、エルボーで動きを止められ、タックルでなぎ倒され、最後は巻き投げから強引に押さえ込まれて3カウントを許した。山科、初勝利が遠い・・・勝負タイム10分16秒。

第2試合はタッグマッチ。長原ちづる、、小早川志保VSレッドロシアン、ダイナマイト・へリング組。前SPZタッグ王者チーム相手に懸命にぶつかっていった長原と小早川だが、外人パワーに太刀打ちできず、へリングのラリアットで小早川が一回転!戦闘不能状態に追い込まれてしまう。代わった長原が懸命に応戦するがやはりラリアットで吹き飛ばされる。そのままズルズルと行ってしまい、最後は長原がレッドロシアンのニーリフトにやられてしまった・・・それでも勝負タイム23分6秒のいい勝負に場内拍手。

第3試合はフェアリー三井寺VSフランチェスカ・コロン。
団体最古参の三井寺がゆったりとした動きながら基本に忠実なレスリングで応戦。しかしコロンの頭突き連打でダメージを負う苦しい展開。それでもアキレス腱固めで相手のスピードを封じた三井寺、強烈な逆片エビで絞り上げてコロンからギブアップを奪った。勝負タイム12分2秒。その試合が終わると休憩。

休憩明け第4試合は強豪外人同士のシングルマッチ、メアンドロスがベッキーテス・ウトンをムーンサルトで退けた。

セミ前第5試合は北条神田のベテランタッグが登場。ダークヴィーナス、ダークジョーカーのアポカリプス軍と対戦。悪の限りを尽くすダークジョーカー、場外乱闘に神田を連れ出し
ZBAMU
SPZでは珍しいイス攻撃で神田を悶絶させる。パートナーの窮地に怒った北条がジョーカーを掌底で制裁。場内盛り上がる。しかし熱くなりすぎた北条、引きどころを誤りローンバトルを展開しすぎて合体パワーボム2連発にやられてしまった・・・・勝負タイム15分21秒。

+++++++++++++++++++++++++++

セミは菊次莉乃7番勝負最終戦。対戦相手は業師?小川あかり。果敢に攻めて行った菊次、延髄斬りで小川の動きを止めてラリアット!ふっとぶ小川。
「これで終わり!」
ムーンサルトはぎりぎりで返した小川だったが、ふらふらと起き上ったところを強烈なエルボーを叩き込まれて小川敗北。勝負タイム19分25秒、この結果7番勝負は菊次、3勝4敗で終えた。さすがに玄海や北条、カガミといったSPZ王者経験者にはかなわなかったが、中堅どころからは白星をうまく集めた。

新日本ドーム大会メインはSPZ戦、新王者カガミ・アスカ、初防衛戦の相手は玄海恵理。

「大きい会場は立ち技を使うあたしの方が有利。きょうはあんたをたたきつぶしてやる」

王者カガミ防戦一方。早い段階でバックドロップ、ラリアットを食らい朦朧としてしまう。こうなると精緻なインド式レスリングもあったものではない。
「くらええええい」

掌底、スクラップバスターの猛攻。キャプチュードは何とか切り返したものの、足殺しはあまりにロープに近い。
「おらああああ」

最初のラストライドは何とか回転エビに切り返したカガミだったが、ドロップキックを間に挟んでもう一度ラストライドを仕掛けられては返せず。3カウントを聞いた・・・勝負タイム16分35秒、玄海が王者に返り咲いた。

2013年9月26日 (木)

プロレス技シリーズ62 ネックハンギング

91年の全日本プロレス、鶴田軍VS超世代軍の映像をyoutubeで観て、ああこんな豪快な技もあったなあと思いだしました。

ネックハンギングツリー。

真にパワーと上背があるものだけが使える荒技。

正面から相手の首根っこを両腕でつかんでそのまま腕を高く上げて相手を宙吊りにしてしまうという荒技。絞めているわけではないので反則にはなりませんが、それでも呼吸を圧迫された状態で宙づり状態になってしまうので、やられる方は苦しくてたまりません。

そのまま宙づりしつづけるとやばいことになりかねないので?吊った状態で数秒静止してパワーを誇示した後、相手を乱雑に前方へ投げつけるムーブが主流になっています。

かつては巨漢黒人選手、アーニー・ラッドが得意とされていたようですが、90年代の全日本でジャンボ鶴田さんが菊池によく仕掛けており、パワーと体格差を誇示していました。壊れたおもちゃのように投げ捨てられる菊池が悲惨だったのを覚えています。また近年の外人ではスコットノートンがよく見せています。

WASでは実装されていません。ボンバー来島さんあたりに覚えさせると面白そうなのですが。

2013年9月25日 (水)

秋めいて20130925

こんばんわ、WAS没頭中筆者のkonnoです。

ようやく秋めいてきたこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今週のスポーツニュース行きます。

■プロレス

全日本王道トーナメント決勝は曙VS潮崎。曙の新必殺技、ジャンピングパイルドライバーは「ヨコヅナインパクト」と命名される。うっわー。

■野球

・金満巨人優勝

あれだけの戦力を有し、高木監督いわく「普通にやったら勝てる」陣営。もっともその巨大戦力をきっちり運用して勝てる試合をものにした原監督の手腕はさすが。山口マシソン西村(セーブ王ほぼ決まり)の「スコット鉄太郎」とか接戦にも強かった。

・セリーグのクライマックスシリーズ

巨人阪神広島でほぼ決定。広島が最近調子いいので巨人VS広島あるで・・・・

・最近のDeNAベイスターズ

筆者観戦(9/17ヤクルト戦@ハマスタ)四番サード中村紀(笑)三回、四球で出塁して後続のヒットで2塁に進み、次のバッターのヒットで三塁を蹴ってホームへ巨体を揺らしながらの40歳おっさん激走、スライディングを見せるも、左翼バレンティンの返球よくタッチアウト。感動した。それで足でも痛めたのか5回の守備から白崎に代わりベンチに退く。やはりもう身体ボロボロなのか。来季は代打の切り札のほうがいいかもしれない。

・バレンティンのスイングはすごい

ハマスタで観戦した時そう思いました。ノリさんのスイングがバットコントロールで来た球を捕らえる振り方をしているのに、バレンティンは圧倒的パワーを活用した恐ろしいスイング。いや、スイングではない新しい何か。バットに当たりさえすれば即スタンド入りだろう。生観戦時にはHRは見られませんでしたが、ただの空振りでも内野席はどよめく。これだけでも生観戦するに値する。

・ラミレス放出へ

引退試合を打診も本人は拒否し他球団で現役続行を希望。守備はプロのレベルではないし、1打席にかける代打も苦手なので、DHのあるパリーグに移籍か。でもファームで3割打つのがやっとの斜陽外人をどこが獲るのだろうか。

■相撲

・白い子安定の独走。対抗してくる日馬富士は前半戦で早くも2敗。はっきりいってつまらない。

・39歳旭天鵬前半で6勝2敗

前頭6枚目という上位に当たらない地位なので、中堅力士から確実に星を集め、来場所の幕内残留を確定させる。

今週はこんなところ。

2013年9月24日 (火)

第1,583回 菊次 試練の7番勝負

レッスルエンジェルスサバイバー プレイ日記
輝くエッセンシャル

72年目4月

新人テストで秋川美喜子を採用。鳥取県米子の出身でアマレスをやっていて活躍が期待できそうだったので獲得に動いた。
「ううっ」
NOTORIが右肩負傷で欠場。

旗揚げ71周年記念エッセンシャルシリーズ開幕。
「今シリーズは埋める企画が考え付かんかった」(セブン山本)

なにしろドームクラスの大会場をまわるので固定客以外に訴える策を考えないといけなかった。けっきょく、入社3年目で期待の若手、菊次莉乃「試練の7番勝負」を開催することにした。

シリーズ2戦なにわパワフルドーム大会、菊次はいきなりAACのスター選手、メアンドロスと対戦。得意のミサイルキックをかわされるなど、どこか勢いに乗れぬままズルズルと進み、最後は11分58秒、ムーンサルトプレスを食らって敗北。

第3戦若鯉球場のセミで菊次VSダークジョーカー。悪の軍団アポカリプスの助っ人外人相手に真正面からぶつかっていった菊次だが、ドラゴンスクリューで持ち前の機動力をやられてしまうも、タイガードライバーでグロッキーに追い込んで

「この技で勝負をかける!」
ムーンサルトプレス炸裂!これで強豪外人のダークジョーカーから3カウント奪取。7番勝負で初勝利を挙げた。

1勝1敗のタイで迎えた3戦目、九州ドーム大会、菊次の相手は元SPZ王者の北条咲!
「なんだかんだいってプロレスは馬力。重さってやつをあいつに教えてやる」(北条)
北条、まずヘッドバットを乱打して相手の突進力を鈍らせるえぐい攻め。菊次、ムーンサルトで逆転を図るが
「それで勝つつもりか?」
北条余裕のキックアウト。これで決められないと菊次苦しい。

ものすごいラリアットで吹っ飛ばされた菊次、ふらふらと起き上ったものの待っていたのは北条のビッグブーツだった。12分32秒、これで7番勝負は1勝2敗・・・・
「あれに負けるようになったら進退を考えますよ」(北条)

九州ドーム大会メインはSPZタッグ戦、王者玄海、小川あかりに挑むのはカガミ・アスカ 、ダークヴィーナス組。NOTORIが負傷欠場中のためダークヴィーナスがカガミのパートナーに抜擢された、。しかし玄海の規格外パワーの前にダークヴィーナスなすすべなし。
「あーもう!」

カガミがインド式レスリングテクで玄海と渡り合うも、小川が随所でフォローやカットに入るので決定的チャンスが作れない。そうこうしているうちにカガミがローンバトルになってしまい

「オラオラオラー」
合体パワーボムで派手に叩きつけられる。これはダークヴィーナスがカットしたが、小川が巧みに場外乱闘へ誘う。ああこりゃ決まるなという雰囲気の中、玄海がキャプチュードでカガミを仕留め、36分5秒、初防衛に成功。

********************************

シリーズ5戦目札幌大会では菊次VS神田の7番勝負第4戦。神田の裏拳に苦しみながらも懸命に反撃した菊次。最後はタイミングよく入ったエルボーで神田が崩れ落ち、そのまま強引に押さえ込んで、14分35秒、微妙なタイミングだが3カウントが入った。

「最後肩上げただろ」(神田)
「レフェリーの判定は絶対です」(セブン山本)

シリーズ第6戦仙台大会、菊次、地元凱旋だが対戦相手は団体最強の玄海恵理・・・・・体格もパワーも違いすぎる。

「・・・・・当たって砕けるしかない」
やはり繰り広げられたのは公開SMショーだった。まるで歯が立たず。パワースラム、ラストライドの殺人コースで菊次、轟沈・・・・勝負タイム8分36秒。

そして第7戦名古屋大会、菊次の対戦相手は変態サウンドクリエーター、カガミ・アスカ。
「動きの良さがあるのは認めますけど…長引いた時にどうなるか楽しみでわね」
やはり長期戦になると徐々に菊次の息が乱れてきた。そこを逃すカガミではなかった。
「捕まえましたわよ」
スリーパーホールド、懸命にロープへのがれた菊次だったが、効いたのかついに動きが止まる。
「うふふふふ」
ストレッチプラムに捕らえるカガミ。菊次たまらずギブアップ。勝負タイム14分34秒。
「後輩に教訓を与えた後に飲む紅茶もまた格別ですわ・・・」

そして最終戦は「旗揚げ71周年記念」新日本ドーム大会。

2013年9月23日 (月)

第1,582回 さいたまドームの変

そして最終戦はさいたまドーム大会。

メインが外人2人の持つタッグ王座に玄海恵理、Xが挑戦するというカード。
「エックスって誰だよ」ざわつく館内。

そして第1試合は山科瞳VS野村あおば。前座の定番カードは野村あおばが先輩の貫録を見せて攻め込み、ミサイルキックで快勝。勝負タイム7分38秒。

続く第2試合は長原ちづるが登場、対戦相手は団体最古参のフェアリー三井寺。入社2年目の長原、最近は玄海と組んでメインやセミに出ることも多くなったがシングルではまだまだ粗さが残る。

ましてや今日の相手は試合運びに定評のあるフェアリー三井寺。しかしこの日の長原は積極的に攻める。力のこもったボディスラムを3連発。これで腰を痛めた三井寺、嫌そうな表情を見せた。長原、かさにかかってもう一回ボディスラム!そしてレッグドロップ!

―いけるかも

フェアリー三井寺もアキレス腱固めで反撃したが長原ロープに逃れる。まだ長原優位と思われたが

「あ、足が・・・」
アキレス腱固めで足を痛めてしまった長原、踏み込みが効かない棒立ち状態。そこを逃さず三井寺コブラツイスト!

「あ、あうー」
懸命にこらえた長原だったがついにギブアップ。16分32秒、三井寺が最古参の貫録を示した。

外人同士のタッグマッチ(11分35秒、メアンドロス、コロン組がベケシャウトン、アンリブラフォードを仕留めた)の後、休憩。

休憩後の試合はダークヴィーナスVS菊次莉乃(きくじ・りの)。あばしりベルトを獲得するなど力をつけてきている菊次がシングルでダークヴィーナスと対戦。

菊次が自信を持って攻め込んでいくが、ダークヴィーナスもダークVキック、掌底で反撃したので盛り上がった。いままでの菊次ならここで止まってしまうところだったが、落ち着いてミサイルキック2連発で追い込んでから、トドメのムーンサルト!これでダークヴィーナスから3カウント奪取!

どわああ

勝負タイム14分35秒。入社2年目の菊次がついにアポカリプスの一角を崩した!!

セミはNOTORI,カガミアスカのアポカリプス2強に北条咲、神田幸子のベテラン同期タッグが激突するカード。

だが負傷欠場明けの北条のコンディションがいまひとつ。カガミと相性のいい神田が奮戦するが、カガミも新SPZ王者になってベテラン2人に負けじと応戦。
「決める」
そして最後はNOTORIがどさくさに紛れてハイキック。崩れ落ちる神田。これで3カウントが入った。勝負タイム25分17秒の激戦であった。

*********************

そしてメインイベント.

「いざゆけ若鷹軍団」に乗ってまず玄海恵理が入場。SPZシングルベルトを失ったショックはなさそうだ。そしてマイクを握った。

「かまーん、マイパートナー、エックス」

そして場内に鳴り響いたのはホルストの名曲・セントポール組曲第4楽章!

どわあああああああああ

先シリーズ、小川母によって存在を消されたはずの閼伽裏、いや、その中の人、小川あかりが花道奥に姿をあらわした。染めていた髪を戻し、リングコスチュームも以前のもの、かつての小川ひかると同じだ。

どわああああああ

トップロープを飛び越え小川あかり、リングイン。そしてはおっていたSPZTシャツを脱ぐ。さいたまドーム、場内ハイテンションマックス。

「何もかもぶっ潰してやる」

レッドロシアン、ダイナマイトへリングが入場。腰にはSPZ世界タッグベルトが!

「か、解説の杉浦さん・・・・小川選手は先月、存在を消されたはずじゃあ」

 「ま、まあその・・・・、た、魂は死んでいなかったんでしょうね、あははははは」

杉浦社長が苦笑。

しかし小川あかり、ベビーリターンしたとはいえぐだぐだっぷりは相変わらず。しかしその分は玄海が規格外のパワーファイトでカバー。

「うおー」
玄海、まずラストライドでレッドロシアンを戦闘不能に追いやる。そしてへリングも

「おらああああああ」
ラストライド!まるで容赦なし、何とか返したへリングだが玄海、落ち着いてグロッキー状態のへリングを2度目のラストライド!

バァァァァァン

へリング完全に沈黙して3カウントを奪われた。

勝負タイム24分22秒、玄海恵理、小川あかり組が世界タッグ王者に輝いた。

****************************

見事タッグベルトを奪還し場内の声援にこたえる玄海と小川あかり

しかしロイヤルボックスではそれを快く思わないおばさん達がいた。

「来月以降のアングル、どうしましょうか」(小川母)

「まあ、すでに原案はできています。すべては私のシナリオ通り」(杉浦美月)

2013年9月22日 (日)

第1,581回 宇都宮でまたも大波乱

71年目3月

「ファイヤーソウルシリーズ」開幕、

シリーズ第6戦宇都宮大会メインでSPZ選手権、王者玄海恵理に対するはカガミ・アスカ。何かが起こることで有名なSPZの呪いスポット宇都宮。

そこでカガミが大物食いなるか。

「小さい会場は有利なのです」(カガミ)

要するに小さい会場は立ち技を混ぜなくてもいいので、寝技を得意とするカガミが多少有利な条件。これはカード編成を担当するセブン山本が謀ったか。

「うぐおおお」

いきなりグラウンド地獄に引きずり込んで玄海に悲鳴を上げさせるカガミ。しかし館内のファンはほとんど最後は玄海が勝つと思っているらしく、ビールを飲んでる人も多かった。
「っ」

カガミ、10分過ぎに早くも得意の足殺しを仕掛けたが、これは玄海読んでいて落ち着いてロープへ。

「あぶねえあぶねえ、どうりゃ」

ラリアットでペースをつかんだ玄海、掌底を叩き込んで優位に立つと、

「オラああ」
組みついて次の技を狙おうとしたが、この隙をカガミ逃さなかった。

さっとバックを取る、玄海バックを取り返そうとするが流れの中でカガミ、さっと玄海の腕を極めた

「あばーーっ!!」

玄海悲鳴!!場内どええええ。ビールの缶を取り落とすファン多数。

「んふ、もっといい音を聴かせてーーー」

恍惚の表情で腕をひねるカガミ。たまらず玄海はタップ。
カガミ・アスカ、23分3秒、勝利。王座移動。
ええええええええええええ?

「あの入り方はカガミさんしかできないですね。インド式レスリングの奥義ですよ」(解説の杉浦美月)

玄海、やっちったーという表情、さしてあまりダメージを負っていない。ただ右腕だけが痛い。
ダメージが深かったが、かなりの時間をかけて起き上がったカガミ、アポカリプスの2人(今シリーズはダークジョーカーは来日していない)を呼んで3人で手上げ。

そしてベルトを巻いて紅茶を飲む。

「んふ、私はサウンドクリエーター。お楽しみいただけましたか?ベルトを巻いた後の紅茶もまた格別ですわ・・・」

玄海控室で頭を抱えた。

「アークソ!!」
やはりSPZの宇都宮には魔物が棲んでいる!!

****************************

シリーズ第7戦幕張大会、メインはあばしりタッグ戦。

王者神田幸子、菊次莉乃に対するはベケシャウトン、アンリ・ブラフォード。地力はあるので油断のならない相手だ。ましてや神田幸子は負傷欠場明けである。しかし神田はこれ幸いに若い菊次に試合の大半を任せていた。そしてウトンを追い込んだとみるや特別出演し

「うりゃ」
サンドイッチラリアット炸裂。22分51秒王者組が初防衛に成功。

そして最終戦はさいたまドーム大会。

Xの正体は誰ぞ。

2013年9月21日 (土)

第1,580回 そして「小川あかり」は消えた?

「バルス!」
場内大爆笑。閃光でリングが見えなくなった。しばらくその状況が続き、閃光と煙が収まるや

リング上には倒れこんでいる玄海と、閼伽裏のコスチュームの残骸。

どえええええ

「見ての通り、閼伽裏とかいう悪役レスラーは滅びました。それじゃ皆さんごきげんよう」

とかいって小川母は花道を引き揚げて行った。

**************************

「大丈夫ですか」
若手選手が玄海を介抱する。どうやら閃光の影響でちょっとふらついているようだ。

「・・・ああ、なんとかな・・・・で、今日のあたしの相手は誰だ」

「フフフ」

セブン山本(SPZ統括部長)が本部席で叫ぶ

「いつまでもあんたにチャンピオンでいられると営業的に困るんだよ!出て来いメアンドロス!」

そしてAACのトップスター、メアンドロスが颯爽とリングイン。

「ああ、あんたか」

かくてメインイベントのSPZタイトルマッチが開始。

「はっ!!」

玄海、先ほどの閃光弾の影響を全く感じさせずメアンドロスを持ち前のパワーで追い込む。メアンドロス、得意のムーンサルトやレッグドロップを繰り出したが、これは玄海があえて受けた感じ。

「せっ」

追撃のミサイルキックを強引に叩き落としてから、タイミング良いカウンターの掌底で撃破。12分38秒、玄海強い。これで5度目の防衛に成功。

「ワハハハハハ、私を倒したければ核ミサイルでも持ってくるがいい」

わりとあっさりとメインイベントは終わった。翌朝の京スポ新聞一面は「閼伽裏、滅亡」の悪乗りした見出しとなった。

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71年目3月

先シリーズ最終戦で小川母の手によってバルスされた閼伽裏は存在が消えたことになり、団体公式サイトのホームページから名前が消えてしまった。そして発表された3月シリーズのカードにも閼伽裏の名前はなかった。

「閼伽裏選手はどうされたのですか」

記者団の質問に対しセブン山本が
「滅んだことになっています」

しかし最終戦のメインカードを目ざとく見つけた記者さんが問う

【SPZ世界タッグ選手権】
レッドロシアン、ダイナマイトへリング VS、玄海恵理 X

「エックスって誰ですか」

 「知るかボケ」

セブン山本が記者に返す。

波乱含みのまま3月シリーズがスタートした。なお小早川志保は負傷が治らず引き続き欠場。

2013年9月20日 (金)

第1,579回 ひかりのたま、そしてバルス。

71年目2月 スノーエンジェルシリーズ

最終戦 横浜スペシャルホール大会 セミファイナル

「遺恨凄惨」

”悪の道に堕ちた三代目”閼伽裏 VS ”サウンドクリエーター”カガミ・アスカ。

グレンタイを追われたものの2月シリーズではダークヴィーナス、NOTORI、ジョーカーをシングルで破り最終戦の横スペまできた。

しかし今日の相手はアポカリプスの首魁、カガミ・アスカ。グラウンドでは互角の攻防を繰り広げたが、

閼伽裏が場外に転落するとセコンドのNOTORIやダークヴィーナスが閼伽裏に蹴りを入れてあくどいフォロー。閼伽裏が徐々に追い込まれていってしまう。

「関節の悲鳴を聞けっ」

閼伽裏のSTFは巧みに振りほどかれてしまった。こうなると閼伽裏厳しい。

頃合いを見計らってカガミが邪悪な笑みを浮かべ仕掛ける

「ウアー――――」

カガミの足殺し、サウンドクリエーターにとらえられて、あられもない悲鳴を上げて、

閼伽裏、無念のギブアップ。勝負タイム14分12秒、

「うふふ、いい音が収録できましたわ。私はサウンドクリエーター。敵を始末した後に飲む紅茶もまた格別ですわ。残骸の始末は任せます。今度は宅配便で南極のビンソンマシフに送りなさい」

「イエッサ」

またしても閼伽裏をボコボコにする悪役の3人、NOTORI,ダークヴィーナス、ダークジョーカー。カガミは邪悪な表情で携帯電話に手を伸ばす。本当に南極に送るつもりか!

 「あああああ」
「ええかげんにせえよ」

そこへ割って入ったのが玄海恵理だった。悪役3人を軽く場外へ落とすやまずカガミに

「よう変態。来月のさいたまでもう一回やるか?ああ?」

とマイクアピールしてカガミを帰らせてから、うずくまっている小川あかりに声をかける。

「小川あかり・・・・さん、そろそろこんな痛いヒールなんてやめて正規軍にリターンしたらどうや?」

「ふ・・・ふざけないでっ」

「やれやれ、強情なお嬢ちゃんだ、先生、お願いしやす」

そこへ花道に現れたのは小川母、なぜか魔道士のローブのようなものを着用している。

ドワアアアアアああああ!!

「母さんもう許さないわよ、抜本的な解決策を用意してきたわ」

とか言ってリングイン。

「玄海さんお願いね」

とか言って閼伽裏を羽交い絞めにさせる。
「な、なにをする」

「悪いけど」
小川母、持っていたエルメスバーキンのハンドバッグの中をごそごそやってから、光るボールのようなものを取り出した。

「これはどんな悪人も頭をきれいにして、善の心を引き出すという魔法グッズ、『ひかりのたま』よ、アメゾンで安かったの。19万8千円送料込」

場内爆笑。

「えい」

小川母が投擲したひかりのたまは閼伽裏の胸元に命中

ズドドドドドドド

ものすごい効果音と閃光が瞬く!!

そして小川母が善の心に戻す呪文を唱える。

「バルス!」

場内大爆笑。閃光でリングが見えなくなった。しばらくその状況が続き、

閃光と煙が収まるや

リング上には倒れこんでいる玄海と、閼伽裏のコスチュームの残骸。

どえええええ

「見ての通り、閼伽裏とかいう悪役レスラーは滅びました。それじゃ皆さんごきげんよう」

とかいって小川母は花道を引き揚げて行った。

2013年9月19日 (木)

第1,578回 71年目2月 スノーエンジェルシリーズ

71年目2月

「スノーエンジェルシリーズ」開幕。

しかし小早川志保が右足首負傷で欠場、神田幸子も首の負傷で欠場。そして北条も腰痛が治らず欠場となり寂しいサーキットとなった。

シリーズ初戦山口大会、セミでシベリアに送られたはずの閼伽裏が登場し、かつてのパートナー、ダークヴィーナスと対戦。

ダークヴィーナスの蹴り技に苦しんだが、なんとか11分12秒STFで逆転勝利した閼伽裏、一人で「グレンタイ」の旗を掲げようとしたところ、

「いらない子を制裁しなさい!!」

カガミ、ダークジョーカー、NOTORIの3人が現れて閼伽裏をボコボコにのしてしまった・・・
「うっ、ううう」

担架で運ばれる閼伽裏、哀愁・・・・

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シリーズ第4戦は神戸大会。第3試合で閼伽裏VS菊次莉乃のシングルマッチ。入社2年目で上に上がりたい菊次にとっては大きなチャンスだったが

「ぎゃー」
14分0秒、相手の攻めを受けきった閼伽裏が強烈な逆片エビで菊次を退けた。そしてまた「グレンタイ」の旗を掲げようとしたところを

「あの三下を制裁しなさい!」(カガミ)

アポカリプスのメンバーに襲撃され袋叩きにあってしまう。

今度は体にマジックで「APOCALIPS」とかかれる屈辱を味わった。

神戸大会メインはSPZ選手権、先月ドローに終わったカードの再戦。カガミアスカ、NOTORI VS レッドロシアン、ダイナマイト・へリング。

例によってカガミは相手の猛攻を受けながらのファイト。懸命に立て直そうとするNOTORI。しかし今回はへリングの調子が良く、タイガードライバーを連発するなどいい動き。カガミにはSTOで動きを止める大活躍。こうなると王者チーム苦しい。

「オラああ」

2発目のSTO、これはなんとかNOTORIがカットしたが、へリング、落ち着いて一息ついてからレッドロシアンを呼び込んで合体パワーボム!そのままレッドロシアンは場外のNOTORIを追撃。これで3カウントが入った。

勝負タイム42分46秒、王者組は3度目の防衛に失敗。

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そして最終戦は横スペ大会。

試合前のNCもあおりVTRもなし。横浜大決戦とか遺恨凄惨とか事前に宣伝広告をつぎ込んだのに。これは嵐の前の静けさなのか。

第1試合は山科瞳VS野村あおば。山科瞳、もうすぐ入社1年なのに先輩の猛攻に耐えきれずニーアタックに敗北。勝負タイム9分46秒。

第2試合はベテランのフェアリー三井寺が登場。対戦相手はAACの中堅外人、シェーラ・カロヤン。シェーラの素早い動きに戸惑った三井寺だが、頃合いを見計らってSTFを決めてギブアップ勝ち。勝負タイム12分42秒。

続く第3試合は入社2年目の二人が登場、菊次莉乃、長原ちづるVSフランチェスカ・コロン&アンリ・ブラフォード。若手2人が中堅外人相手に懸命のファイト。

あばしりベルト奪取で先を越された長原も同期のパートナーに存在感を見せつけるような猛攻。そして最後は4人が入り乱れる中、ニーアタックを決めた菊次がコロンから3カウントを奪取。勝負タイム16分59秒。

その試合が終わると休憩。

休憩後はアポカリプスの3人が登場、NOTORI,ダークジョーカー、ダークヴィーナスの3人がレッドロシアン、ダイナマイト・へリング、ベケシャ・ウトンと6人タッグで激突。試合はタッグタイトル戦の復讐に燃えるアポカリプスの3人が試合をかきまわし、最後はNOTORIが農鳥でへリングをなぎ倒して3カウント、勝負タイム11分44秒。

そして次の試合は閼伽裏VSカガミ・アスカ。

試合前に場内が暗転。

オーロラビジョンに映し出される4文字

「遺 恨 凄 惨」

場内どよめきと爆笑が相半ばした。

2013年9月18日 (水)

秋爽20130918

暑さ寒さも彼岸まで、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今週のスポーツニュースのようなもの行きます

■プロレス

全日王道トーナメント

秋山一回戦敗退。しかし曙の身長でジャンピングパイルドライバーは禁じ手だろ。首が詰まってしまう。KENSOさんはバンビキラーに敗れ敗退。金丸はヘビー級のディーロブラウンを丸め込むも2回戦で潮崎に敗れ敗退。諏訪間もドーリングに敗れ2回戦敗退。優勝は曙かなあ。

■相撲

・大相撲秋場所開幕 初日は上位陣安泰

どうせ白い子が優勝するんでしょ・・・・

・前頭6枚目旭天鵬 白星発進

39歳で幕内というのはあの高見山以来の大記録。四つ相撲で基本のある人なのでケガさえしなければまだまだやれる。

・バルト引退

白い子もバルトのパワーは脅威に感じていた。去年まで大関を張っていたのに・・・・残念だ。

■野球

・バレンティン57号HR 新記録(9/15)

ただただ凄い、とうとう王さんの記録が破られました。日本球界3年目で慣れてきたか。

・岩瀬381S 佐々木大魔神に並ぶ(9/15)

抑えは重い仕事、だからこそやりがいがある。というコメントを残す。ここ数年限界説を囁かれながらもまだセーブ王を争う鉄腕ぶり。しびれる場面で投げ続ける竜の守護神。国民栄誉賞ものだ。

・DeNAベイスターズ クライマックス出場が絶望的に

残り16試合で3位広島と6ゲームでは厳しいだろ。まあ最下位脱出すれば御の字ではないか・・・・

■マラソン

川内優輝、イギリスのハーフマラソンに参戦 1時間4分台の8位

藤原新さんは4位。でもまああの世界陸上から1か月後でハーフマラソン参戦ではまずまずか。次回出走は9/29の函館ハーフマラソン。レースが練習。

今週はそんなところ。

2013年9月17日 (火)

第1,577回 アポカリプスの連中は、倍返しだ

71年目2月

思いもよらぬグレンタイの内部抗争で、閼伽裏は1月シリーズ最終戦で自らが立ち上げた悪の組織「ウルトラ・グレンタイ」を追放され、箱詰めにされ宅配便でシベリアに送られるという屈辱を味わった。
ズンッ

成田を深夜に出た貨物便の飛行機は翌朝、シベリアの空港にランディング。その荷物倉庫、
「は!」

ようやくダメージが回復した閼伽裏、何とか自力でエアーパッキンを引きちぎり、内部から段ボールをけ破って脱出に成功した。

「Who are you?」
空港職員が驚愕する。
「My name is Akari Ogawa・・・fron Sasazuka,Tokyo」

リングコスチュームひとつの女が貨物から現れたので、荷物倉庫はちょっとした騒ぎになった。

「ここはどこなの?」

 「・・・・ロシア、シベリアのマガダンです」

カガミ・アスカ、本当に閼伽裏をシベリアに送った。

「さ、寒い・・・・」

建物を一歩出たらそこは氷点下40度くらいある極寒の空港だった。しかし小川あかり、あわてずリングシューズの底に隠し持っていたクレジットカードを取り出すや、空港敷地内をダッシュして空港表口からリムジンに乗った。

「市内まで」

「もしもの時のために、持っててよかったわ、MESAカード」

けっきょく、閼伽裏は市内の二流ホテルにリングコスチュームのままチェックインし、ホテル地下のファストファッションの店でありあわせの服や下着を買い、次の日本行の飛行機が出るまでの1週間マガダンのホテルで過ごす羽目になった。

「サイズが合う、ブラがなかった・・・・・」

ホテル内のレストラン、しかめ面でボルシチをすする、閼伽裏だった。

この模様を収録したあおりVTRは2月シリーズの全会場で放映されて場内爆笑を誘った

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その頃、悪の組織ウルトラグレンタイは小川あかりを追放し、看板も「アポカリプス」に掛け替えたので、横浜市内の高級焼き肉店でパーティーを開いていた。

じゅうじゅう・・・・

思い思いのペースでハラミやロースを焼いてゆく4人のレスラーたち。シュールな光景だ。

「っふ・・・・最高級焼肉を食べながら飲む紅茶もまた格別ですわ・・・」

「所詮小川あかりは小物。悪役集団にはいらない子だったのだ」

NOTORIが喋った。ひどいことを・・・

「これで私たちも普通の組織になりましたわ」(ダークヴィーナス)

「オフコース。真に強いものだけが生きることを許されるのがアポカリプスなのだ」(ダークジョーカー)

「今頃小川のアホはシベリアの荒野でのたれ死んでいることでしょう・・・ふふふふ」(カガミ)
なんと冷酷な。

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いっぽうその頃、

小川母こと元SPZ王者フローラ小川は、深夜、東京笹塚の自宅マンションの書斎でネット検索にいそしんでいた。

「何とかあの子を抹殺する兵器を探さないと。レールガン安く手に入らないかしら・・・・」

昨年11月にトカレフで小川あかりの制裁を試みたが失敗に終わり、より確実性の高い武器をネットで探す小川母だった。場内大爆笑

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2月シリーズに放映されるあおりVTRの最後

「クレカ持ってなかったら死んでましたよ・・・・でもこんなことされて、黙っていられるほど私は人間ができていません。アポカリプスの連中は、倍返しだ!」(閼伽裏)

「おほほほほほほほ、私がアポカリプスの頭目としてこの団体を仕切らせてもらうわ。まずはこの団体に悲鳴の雨を降らせること・・・」(カガミ)

「そうだ、この手があったわ、これであの落胆のブタを潰せる・・・うふひはっ」(小川母)

2月シリーズ、混沌の結末は横浜へ!!よくできた?あおりVTR、締めの挨拶はセブン山本統括部長

「まあ、そんなことで。興味のある方はチケット購入またはペイパービュー横浜大決戦をどうぞお楽しみください」

2080年2月シリーズ最終戦

セミファイナル 「遺恨凄惨 倍返し」

          閼伽裏 VS カガミ・アスカ

メインイベント SPZ世界選手権試合

         玄海恵理 VS メアンドロス

2013年9月16日 (月)

第1,576回 これが本当のスモールパッケージホールドですわ

71年目1月 新春ロケットシリーズ最終戦

新日本ドーム大会で思わぬ展開。小川あかりがヒールターンして設立した悪の組織「ウルトラ・グレンタイ」が、とつじょ内部抗争の空中分解!!

「そのくらいでやめておきなさいな、警察につかまってしまいますわ」
次の試合に出るカガミ・アスカが現れた。
「閼伽裏さん」
「悪いけど、ウルトラグレンタイは今日で終了」

え?

「あなたみたいなへなちょこ悪党がリーダー面する組織ってのも微妙なのよ。いままではあなたを立ててあげたけど、今日からはあたしが頭目にならせてもらうわ」

「な、なに?・・・・・」

ぐっ

懸命に起き上がろうとする閼伽裏だがカガミがリングシューズで頭を踏みつける。

「まだわからないの?あんたは顔じゃないのよ。この三下が」

(おっしゃる事はごもっともなのだが)

と言ってストンピングをかます

「ジョーカー、ヴィーナス、この三下を箱詰めして宅配便でシベリアに送ってしまいなさい」

「ははっ」

リング下から大きめの段ボールが運び上げられ、閼伽裏はエアーパッキンで胴体をくるまれて段ボール箱に入れられてしまった。そしてカガミがガムテープで封をして送り状にサラサラと英文で記す。達筆。そして送り状を段ボールに貼った。場内どよめき

「うーっ、うーっ」

段ボールの中からうめき声を上げる閼伽裏だったが、カガミはスタッフから手渡された携帯電話を操作するや宅配便を呼んだ。

「あ、もしもし、ボッケリーニ運輸さん?集荷をお願いしたいのですが」

「どもー、ボッケリーニ運輸です」

1分後、花道奥から宅配業者(の格好をしたスタッフ)が現れ、台車に件のダンボールを乗せて花道を引き揚げた。

「これが本当のスモールパッケージホールドですわ」

場内爆笑。あわれ閼伽裏は宅配業者によって極寒のシベリアに送られてしまった・・・・

「よ、よい子はマネしちゃいけないよ!」

セブン山本が本部席から突っ込み。またまた爆笑

「さてそれでは新しい軍団の名前ですが、セブン山本さん!」
「はっ」

セブン山本がリングに上がり、ジュラルミンケースから何かを取り出す

「阿 歩 架 璃 府 巣」

と大書きされた幕が。

場内大爆笑

「アポカリプス、これからはこのチーム名で悪の限りを尽くしますわ。うふふふふふ」

「ちょいまち」

ここで赤コーナー側花道からSPZ王者玄海恵理が現れた。

「グレンタイだかアポカリプスか知らねえが、あたしのいる限りSPZマットをアンタらの好き勝手にはさせないぜ」

「・・ふ、出たわね不人気チャンプ、やっておしまい!」

ダークヴィーナス、ダークジョーカー、NOTORIの3人が襲おうとするが玄海、あっさりとこの3人を蹴散らし場外に落としてしまう。

「来な、変態。真のパワーってものを体感させてやるぜ」

****************************

カンッ

そしてSPZ選手権試合、玄海恵理VSカガミ・アスカがその流れのまま始まった。

裁くレフェリーはセブン山本。ことごとくチャレンジャー有利のレフェリングを繰り返すが
「あーもーうっせえ!」

玄海ものすごいボディスラムでたたきつける。カガミも懸命に腕関節を狙ってゆくが、玄海もそのへんは心得ていてロープに足が届く範囲でファイト。

「オラー」

玄海ハイキック。巨木のような足がカガミを襲う!これで戦意を失ったカガミ
「オラー」
2発目のハイキックで沈んでしまった。勝負タイム26分50秒、王者が4度目の防衛に成功。

「ドゥハハハハ、あたしを倒したいなら核ミサイルでも持ってくるがいい」

最後は勧善懲悪のストーリーで締めたSPZ新春ドーム興行であった。

2013年9月15日 (日)

第1,575回 そのくらいでやめておきなさいな、警察につかまってしまいますわ

71年目1月

最終戦は新日本ドーム大会。

いつもと変わらない新春まったりSPZ興行となるかと思われたが、後半に恐ろしいアングルが用意されていた。

第1試合は山科瞳VSイレーヌ・バウム。

懸命に粘ったアイドルレスラー候補の山科だが、バウムの強烈なキックで動きが止まってしまい、10分経過とともに強烈なソバットをもらって3カウントを許した。10分18秒、山科、初白星が遠い。

続く第2試合はベテランの神田幸子が登場。対戦相手は小早川志保。

昨日の新潟であばしりベルトを獲得した神田、対戦相手の小早川は的が小さく動きも速いので打撃をかわされ続けてしまう。どよめく場内。

「っ、しゃあねえなあ」
組みついて投げ技に移行すると見せかけて
がっ
ステップキック。このへんは経験のなせるワザ。もだえ苦しむ小早川。

「とどめだ」
DDTで3カウント。11分50秒、神田幸子がベテランの貫録を示した。

続く第3試合はフェアリー三井寺、野村あおばVSベケシャウトン、アンリ・ブラフォード組のタッグマッチ。

団体最古参の三井寺が若い野村をリード。最後は合体パイルドライバーでベケシャを仕留めた。勝負タイム18分28秒。

その試合が終わると休憩。ここまでは何も変わらない新春興行。

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休憩後の試合はタッグマッチ。ダークジョーカー、NOTORIの悪女コンビに対するは入社2年目の長原ちづる、菊次莉乃組。しかしこの試合はダークジョーカーがラフファイトに終始。なんと栓抜き攻撃で長原を頭から流血に追い込む!正月早々酷いことを・・・・

「ぐううう」

これでチームとして機能させなくしておいて菊次を集中攻撃。えげつない。

「ファファファファファ」

最後はミサイルキックでジョーカーが菊次を仕留めた。「ウルトラグレンタイ」の旗を掲げるジョーカーだった。勝負タイム14分31秒。

セミは閼伽裏、ダークヴィーナスの前あばしり王者が登場。レッドロシアン、ダイナマイトへリングの強豪外人チームと対戦。

しかしこの試合、ダークヴィーナスの様子がおかしい。閼伽裏の合体攻撃の指示に応じず、ひたすら孤軍奮闘し外人相手にキックをかましてゆく。最後はダイナマイトへリングが得意のダイナマイトスパイクをダークヴィーナスに決めて15分20秒、3カウント。

意気揚々と引き揚げる外人2人、そのあと事件が起こった。
「今日の試合は何だよ!ああ?!ダークヴィーナス!」

試合後マイクアピールは閼伽裏。

「出ずっぱりでやりやがって!おい、NOTORIさん、ジョーカーさん」

前の試合に出たNOTORIとダークジョーカーがリングに上がる。手には黒バットをそれぞれ持っている!

「制裁を加えよ!」
「・・・・・・」

黒バットを手にした2人がダークヴィーナスに向かうが、

2人はくるっと向きを変えて

バキョバキョバキョ!

閼伽裏に殴りかかった!!

えええええ?

思わぬ展開に場内どよめき

不意の一撃に崩れ落ちる閼伽裏、そこへダークヴィーナスが駆け寄り
「うるぁあぁぁっぁぁぁ!!」

ストンピングを入れて制裁、まさに集団リンチ!グレンタイが内ゲバか?

「が、ぎっ、ぐっ、げ・・・・・・」
顔面から血を流しあえぐ閼伽裏。

「そのくらいでやめておきなさいな、警察につかまってしまいますわ」

次の試合に出るカガミ・アスカがマイクを持って現れた。

「閼伽裏さん」

 「・・・・・・・」

「悪いけど、ウルトラグレンタイは今日で終了」

2013年9月14日 (土)

第1,574回 初めてのタイトル戦

年末のプロレス大賞、MVPは玄海恵理、新人賞は山科瞳に贈られた。

71年目1月

「新春ロケットシリーズ」開幕。北条咲は腰痛のため欠場となった。

四国地方を巡業するシリーズが続く。

そして第6戦岡山大会、メインで組まれたのはSPZタッグ選手権、

王者カガミ・アスカ、NOTORIに対するはレッドロシアン、ダイナマイト・へリング組。

昨年年末さいたまのタッグリーグ優勝戦と同一カード。リベンジに燃える外人チームがカガミを捕らえて猛攻。バックドロップ、ジャーマンを決めてパワーを誇示するレッドロシアン。パートナーのNOTORいが懸命に立て直そうとするも、王座奪取に燃えるへリングがネックブリーカーを連発。

最後は4人が入り乱れる攻防が続いたが、NOTORIが何とか粘り、60分時間切れタイムアップドローとなった。王者組が2度目の防衛に成功。

「まあ、時間切れでも防衛は防衛ですから。それよりいい音を届けられなかったことが残念ですわ」(カガミ)

**************************

シリーズ第7戦は新潟大会、メインで組まれたのはあばしりタッグ戦、王者b閼伽裏、ダークヴィーナスに挑む今回の挑戦者はベテラン神田幸子と入社2年目の菊次莉乃。
「頑張ります!」

初めてのタイトル戦抜擢に気合の入る菊次。先輩のダークヴィーナスに懸命にぶつかってゆく。ミサイルキックも豪快にヒット。しかし閼伽裏がグラウンド地獄に菊次を引きずりこむ。そして回復したダークヴィーナスが再度リングインし、激しいエルボーで菊次を鼻から流血に追い込む。

(この・・・・)

「焦るな菊!」
コーナーから神田が叫ぶが菊次これで熱くなり、代わって出てきた閼伽裏にムーンサルト、タイガードライバーの猛攻、しかしダークヴィーナスが落ち着いてカット。

「ったく」

終盤の4人が入り乱れる乱戦の中、動きをよく見ていた神田、ダークヴィーナスを捕らえてDDT
「ああっ」

これは何とか返したダークヴィーナスだが、2発目のDDTを食らって万事休す。閼伽裏は菊次と場外でやりあっている!3カウントが入り、王座移動。勝負タイム36分8秒。
初ベルトで涙ぐむ菊次、しかし青コーナー側、閼伽裏が介抱しようとしたが、ダークヴィーナスが起き上がり、スタスタと花道を引き揚げてしまった。えっという表情の閼伽裏。

そして、最終戦は新日本ドーム大会。

2013年9月13日 (金)

把瑠都伝説

(悲しいお知らせが入りましたので通常内容と差し替えます)

9/11(水)、大相撲の元大関把瑠都が引退を表明されました。

まだ28歳の若さでしたが、古傷の左ひざが靭帯とか半月板とかズタズタの様子でして、「土俵に上がれない」ということで引退を決断されました。

198cm、184kgの巨体と、規格外のパワーを活かした相撲はこの人にしかできない攻めで、「エストニアの怪人」の異名を持っていました。

魁皇との「新旧怪力対決」は迫力十分でしたし(あの魁皇も真正面からやったら不利でして、魁皇も晩年は腕をたぐって攻めるような取り口を見せていました)

栃煌山を吊りあげた一番は多くのファンの心に残っております。そのパワーは「バルトコンベアー」とも呼ばれ、横綱白鵬をも大いに苦しめました。

そのパワーにまかせた取り口でしたので、突っ張るときもあればまわしを取りに行くときもあるといった特定の型を持たず、試合運びが雑な部分があり、優勝は1回。横綱には手が届きませんでした。あれでもう少し頭を使って負けない相撲、怪我しないような相撲、パワーをセーブして勝つ相撲を覚えたら恐ろしい存在になっていたと思うのですが・・・・

性格も闘争心を前面に出すタイプではなく、根は優しい性格と思われます。技量審査場所の時懸賞金が出ないので「遊びの場所みたい」などと口走り厳重注意を食らったのは有名な話。大関在位時は互助会らしい演武も終盤見せていました。千代大海の空気投げを食らったシーンでは多くのファンを驚愕させました。

昨年9月に大関から陥落し、関脇で数場所取ったものの、5月場所での稀勢の里戦で古傷の左ひざを痛めてしまい、5月場所の残りと7月場所を全休し十両3枚目まで番付を落とす。9月場所も全休すると無給の幕下へ転落してしまう状況で、1年くらい休んでケガを治して再起を図るという選択もあったのではと思われますが、大関を張った男が無給で過ごすという状況は耐え難かったのか。残念でなりません。

通算成績431勝213敗、息の長い活躍ではなかったため勝ち星を伸ばすことはなりませんでしたが、その規格外のパワーを活かした破天荒な取り口は多くの相撲ファンの記憶にずっと残り、伝説として語り継がれるでしょう。

今後は相撲協会には残らず、第二の人生は今のところ白紙。「エストニアの観光大使になりたい」「北海道旅行したい」などと天然の入ったコメントを残す。膝はしばらく様子を見て治らないようなら手術に踏み切るらしい。ひょっとしたら知名度を生かしプロレス入り・・・・・・あるのではないか。

把瑠都のしこ名は故郷エストニアのバルト海から取られた。もうあの勝ち名乗りを受けた時の行司さんの「バルトォォォォ」の叫びを聞くことができないのかと思うとさびしい。

2013年9月12日 (木)

第1,573回 あんたらも道連れにするけん

71年目12月 ウルトラタッグリーグ戦

第7戦は仙台大会。

閼伽裏、Dヴィーナス○(6点、バックドロップからの片エビ固め 15.14)ベケシャ、ブラフォード×(0点)

ここまで白星のないベケシャ組が初日を出そうと懸命に向かってゆくが、ダークヴィーナスの強烈な打撃で流れを何度も止められる。そして閼伽裏は例によってグダグダながらも粘着質ファイトでつなぐ。最後はダークヴィーナスがシャイニングウィザード、バックドロップと畳み掛けて勝利。

レッドロシアン、へリング○(10点、ダイナマイトスパイクからの片エビ固め 13.48)長原、菊次×(4点)

若手コンビ、外人パワーの前になすすべなし・・・手数はともかく一発一発の技の重さが違うのだ・・・最後は菊次が強烈なDDTを食らって敗北。これで2連勝のあと4連敗。力不足の課題を露呈するにいたった・・・

外人コンビは1敗キープ。まだ優勝の可能性を残す

玄海、小早川○(6点、ダイビングプレスからの体固め 13.43)北条、神田×(8点)

1敗の北条組が3敗の玄海組と対戦、まだわずかな可能性を残す北条組だったが・・・

「あんたらも道連れにするけん」(玄海)

そして玄海がいつもの暴虐ファイト、そして玄海のアシストを受けて小早川がなんと神田からダイビングプレスで3カウント奪取。

「よしっ、やったー」(小早川)
小早川もお荷物ではなくなってきている・・・

カガミ○、NOTORI(12点、ストレッチプラム 13.26)コロン、バウム(2点)

カガミ組、危なげなく全勝キープ。AAC代表を余裕で下した・・・

**********************************

そして最終戦はさいたまドーム大会。2079年の最終興行。

北条、神田(9点、時間切れ引き分け)ベケシャ、ブラフォード(1点)

EWA代表コンビはけっきょく勝ち星なしでリーグ戦を終えた。まあこれは人件費をケチって強豪選手にオファーを出さなかったSPZフロントサイドに問題がある。それでもベケシャ・ウトン、よくねばって元チャンプの北条神田相手にドローに持ち込んだ・・・

元タッグ王者の北条神田、優勝候補の一角として名を連ねていたがけっきょく2敗1分けの9点で全日程を終えた。

「悔しいね」(北条)

閼伽裏、Dヴィーナス○(8点、シャイニングウィザードからの片エビ固め 23.14)コロン、バウム×(2点)

閼伽裏がぐだぐだっぷりをいかんなく発揮して試合は長引いた。なんとかペースをつかもうとダークヴィーナスが奮闘、最後は23分の熱戦の末、ダークヴィーナスがシャイニングウィザードでバウムをなぎ倒し3カウント。グレンタイ初期メンバーコンビ、8点でリーグ戦を終えた。

玄海○、小早川(8点、パワースラムからの片エビ固め 10.12)長原、菊次×(4点)

玄海の化け物ティックなパワーに若手2人なすすべなし。小早川の出番ほとんどなく若手2人が子ども扱いされるシーンが繰り返され、最後はパワースラムで玄海圧勝。

カガミ、NOTORI○(14点、農鳥からの片エビ固め 22.09)レッドロシアン×、へリング(10点)

全勝のカガミ組と1敗のロシアン組が激突。引き分けでも優勝のカガミがいつも通りの粘着式インドレスリングでファイト。しかし勝たなければ望みのない外人も荒々しい攻め、ダブルドロップキックの連携も見せる。そしてレッドロシアンは得意のバックドロップを連発しカガミを追い込み、アキレス腱固めでカガミをいたぶる。しかしNOTORIが農鳥2連発で絶妙の挽回。2発目の農鳥を食らったレッドロシアン、フォールを返せず。

この結果、カガミ、NOTORI組がタッグリーグ全勝優勝を果たし賞金600万円をゲット。
「優勝小切手を頂いた後に飲む紅茶もまた格別」(カガミ)

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

NOTORI,パートナーは違えどこれで4年連続連対入り。名わき役ぶりを発揮した。

年末のプロレス大賞、MVPは玄海恵理、新人賞は山科瞳に贈られた。 

2013年9月11日 (水)

あれからもう12年、20130911

全国のプロレスファンの皆様こんばんわ

全世界を震撼させたあの9.11から12年が経ちました

人を愛すること、生きていくこと、死ぬこと。

いろいろと怒りとか悲しみとか、抑圧されているものはありますが

どんな時でも暴力はいけない。そう思って生きましょう。

暴力が見たければ、管理された暴力のプロレス観戦が一番です。

さて、今週のスポーツニュース

■2020年オリンピック招致の件

東京決定おめでとう。まあリオの次ということで世界的大都市東京が何とか選ばれたんだろうな。マドリードは92年にバルセロナでやったばかりだし次(2024年)がパリ有力ということを考えると選びづらかったんだろう。これで景気は少しも良くなり新しい雇用も・・・・

■プロレス

曙、全日本入団

今までフリーで活動されていましたが、全日本入団が決まりました。まあ武藤派に取られる前にということなんだろうな。しかし曙の知名度をもってしても観客動員を上げるのは厳しい・・・

全日次期社長は井上(博太)氏が内定。

まあ白石オーナーと現場とのパイプ役なのだろう。これで赤字さえ出なければ全日再興の目はあるが、赤字垂れ流しが続くと白石さんが現場介入してくる可能性もある。まずは後楽園を早く満員にすることだと思う。レッスルエンジェルスサバイバーの序盤より舞台は厳しい。

武藤派新団体旗揚げ

メインで武藤はサップと組んで、ゾディアック、デュプリの外人コンビを撃破。しかし桜庭柴田とかXの大物を呼べる資金をよく用意したと思う。スポンサーがそうとう付いているのか・・・・

■野球

バレンティンHR54本

5試合足踏みし「僕は人間、マシンじゃない」との迷セリフを吐くバレンティン。ようやくプレッシャーを感じてきたのか、対戦する投手陣が意地でも打たれまいと奮起したのか。しかし直近では復調してきたのか日曜日に53号、火曜日にマエケンから54号を打つ。王さんの記録まであと1本。

岩瀬32セーブ(通算378セーブ)

佐々木大魔神の日米通算381Sがいよいよ目前に迫ってまいりました。試合終盤のしびれる修羅場を378回。38歳限界説がささやかれるも今なお抑えの切り札。国民栄誉賞級の活躍だと思う。

CS争い

残り1枠をめぐってDeNA広島中日の争い。この時期になってまだ3位争いしているというのが信じられん・・・・

・De 打線の破壊力は12球団トップクラス(ノリさんが弱ってきてるが)、でも投手が投げさせてみないとわからない

・広島 前田健太、をはじめ野村大竹バリのローテ投手が安定、しかし例年9月に失速するので・・・・

・中日 落合政権時から、勝ち方を知っている大人のチーム。しかしアライバ離脱ルナ離脱と故障者が続出しているのが。監督が今季限りで辞める暴走老人ということを差し引いても浅尾岩瀬が健在なのでリードして終盤に持ち込みさえすれば勝てるというのは大きい。

 

■大相撲秋場所は15日初日 見どころは以下の通り

・優勝はどうせ白い子なのか

・前頭6枚目、最年長旭天鵬が39歳を迎えます。怪我なく完走できるか。

・稀勢の里のブレイクはあるか。そろそろ初優勝していいころ。

・新入幕・遠藤の活躍はどうか。

・十両に落ちたバルトは無双状態となるか

今週はこんなところ。

2013年9月10日 (火)

第1,572回 小川さんは攻めやすいからね

71年目11月

ウルトラタッグリーグ戦

年末恒例のタッグリーグも中盤から後半へ・・・・

第5戦は博多九州ドーム大会

北条○、神田(6点、ラリアットからの片エビ固め 18.31)コロン、バウム×(2点)

北条組が同期ベテランらしい好連携を見せ、相手の攻めを適度に受けながらも危なげなく勝利。フィニッシュは北条の伝家の宝刀ラリアットがさく裂。

「まだ1ゲーム差。なんとか気合い入れていくぞ」(北条)

閼伽裏、Dヴィーナス○(4点、ダークVキックからの片エビ固め 15.12)長原×、菊次(4点)

お揃いの「一戦入魂」Tシャツを羽織って入場した若手2人だが、悪の2人のインサイドワークの前に苦戦。閼伽裏のしつこいグラウンド攻めに悲鳴を上げまくった長原、そこへダークヴィーナスのダークVキックが炸裂!

「ギギギ」

これで完全に戦意を失った長原、3カウントを聞いた・・・

レッドロシアン○、へリング(6点、ラリアットからの片エビ固め 11.45)ベケシャ、ブラフォード×(0点)

外人対決はレッドロシアン組が制して1敗を守った。

カガミ○、NOTORI(8点、合体パワーボムからのエビ固め 24.33)玄海、小早川×(2点)

玄海とカガミがSPZのトップ同士の熱い攻防を展開するも例のごとく小早川がつかまってしまい、合体パワーボムに悶絶。場外で頭を抱える玄海・・・・王者チームはこれで4連勝・・・

「4連勝の後に飲む紅茶もまた格別ですわ・・・・」(カガミ)

****************************

第6戦は名古屋しゃちほこドーム大会。

北条○、神田(8点、ギロチンドロップからの片エビ固め 27.06)閼伽裏、ダークヴィーナス×(4点)

「油断しちゃあいけないけど、小川さんは攻めやすいからね」(北条)

序盤は悪役の2人に攻めさせて攻め疲れを待つという作戦を取ったベテランの2人。しかし悪の2人も早いタッチワークで応戦。見どころのある試合となったが、最後は分断作戦を成功させたベテランタッグが何とか接戦をものにした。北条、タイガードライバー、ギロチンとつないでダークヴィーナスを振り切った。27分あまりの熱戦。

玄海○、小早川(4点、サンドイッチラリアットからの片エビ固め 14.56)ベケシャ×、ブラフォード(0点)

すでに3敗を喫し優勝争いから脱落した玄海、どことなくぱっとしないファイト。この試合は小早川がよく頑張っていた。最後はサンドイッチラリアットでベケシャを仕留めた。

レッドロシアン○、へリング(8点、バックドロップからの片エビ固め 8.48)コロン×、バウム(2点)

レッドロシアン組が外人対決を制し1敗をキープ。

カガミ○、NOTORI(10点、サウンドクリエーター 18.55)長原×、菊次(4点)

「うああああああーーっ!!」

よくねばった若手2人だが、時間経過とともに息切れして追い込まれてゆく。最後は長原が足殺しサウンドクリエーターの餌食になってしまった・・・

「・・・っつふ、私はサウンドクリエーター。いい音を紡ぎだすのがわたくしの使命。敵を屠った後に飲む紅茶もまた格別ですわ・・・・」

5連勝を果たしリング上でお茶会を始めるカガミ様であった。

71年目のウルトラタッグリーグ戦、残り2戦、カガミ組が5連勝、北条組、ロシアン組が1敗で追う展開・・・・・

2013年9月 9日 (月)

第1,571回 腕を上げたものだ、だが若さと無謀無智は紙一重

71年目12月

ウルトラタッグリーグ戦

第3戦は大阪難波パワフルドーム大会。

長原○、菊次(4点、合体パイルドライバーからの片エビ固め 15.27)ベケシャ×、ブラフォード(0点)

やはり入社2年目の2人は実力派外人パワー相手だと分が悪い。それでも懸命にもてる技を繰り出す若手2人に会場の声援が後押し。しかしベケシャのキックで菊次が悶絶。しかし孤立したかと思われた長原が奮戦。最後は蘇生した菊次を呼び込んで合体パイル炸裂。これでベケシャから3カウント奪取。若手タッグまさかの連勝スタート。

玄海○、小早川(2点、パワースラムからの片エビ固め 7.31)コロン、バウム(0点)

「一昨日のことは忘れた。誰が来ようがひねりつぶす」(玄海)
玄海が一人で新顔外人2人を叩きのめして終了。小早川志保、出番全くなし・・・

「まあ、玄海さんとタッグを組んでしまった以上、こんな日もありますよ・・・・」(小早川)

レッドロシアン○、へリング(2点、ジャーマンSH 27.51)閼伽裏、Dヴィーナス×(2点)

パワーで上をゆく外人組が優位に試合を運ぶ。グレンタイ初期メンバーの2人はなかなか劣勢を挽回できない。閼伽裏のSTFはパートナーのカットに阻まれてしまう。ほんでもってズルズルと試合が展開し、最後は疲れ切ったダークヴィーナスをレッドロシアンがジャーマンで料理した。

カガミ○、NOTORI(4点、ギロチンドロップからの片エビ固め 23.48)北条、神田×(2点)

「気の重い相手だ」(北条)

粘着質極まりないカガミと格闘センスに秀でたNOTORIのコンビは厄介というのが北条の見立て。一進一退の攻防が続く。カガミも北条の馬力を警戒してどこかよそ行きのファイト。

この試合はNOTORIが矢面に立つ。得意の農鳥を神田に決めてたじろがす、そして有利な状況をつくっておいてカガミにスイッチ。
「うふふふうふ」
カガミ、弱った神田をストレッチプラムでいたぶる。このときNOTORIは北条を場外戦に誘う。弱り切った神田をカガミ、ギロチンドロップで仕留め2連勝スタート。

***************************

第4戦は広島わかくさアリーナ大会。

コロン、バウム○(2点、ハイキックからの片エビ固め 14.35)ベケシャ、ブラフォード×(0点)
外人対決はAAC軍が制し、ようやく初日を出した。

北条○、神田(4点、バックドロップからの片エビ固め 13.06)長原×、菊次(4点)

「あの2人にもし負けるようなことがあるなら引退を考えなきゃあならんね」(北条)
入社2年目の2人は懸命に攻め込んでゆくが

「腕を上げたものだ、だが若さと無知無謀とは紙一重」
北条、気合のこもった頭突きで若手2人をのた打ち回らせ先輩の貫録を示す。長原は鼻で受けてしまい流血の憂き目。それでも北条容赦なし、えぐい角度のバックドロップで長原を潰した。

「コテンパンに叩きのめされました・・・」(長原)

レッドロシアン、へリング○(4点、ニーアタックからの片エビ固め 15.19)玄海、小早川×(2点)

「2敗はできない」(玄海)

この日は強豪外人チームとあたった玄海。途中小早川がつかまってしまうシーンがあったものの、玄海が奮戦し互角の状況に持ち込む。しかし最後は小早川の息が上がってしまい、へリングのニーアタックを食らって敗北。

玄海組早くも2敗目を喫してしまった・・・

「ちっくしょー・・・・・」小早川志保、うまく立ち回ることができず落胆。

カガミ、NOTORI○(6点、パイルドライバーからの片エビ固め 18.20)Dヴィーナス、閼伽裏×(2点)

広島のメインでグレンタイ対決。世界タッグ王者とあばしり王者がぶつかり合った。悪役同士のカードにもかかわらず試合内容はわりとまとも。カガミが相手を弱らせてNOTORIが追い込む。最後はNOTORIが農鳥、パイルドライバーと畳み掛けて閼伽裏を沈めた。カガミ組が3連勝で単独トップ!

71年目、ウルトラタッグリーグ、カガミ組が3連勝でトップ。

2013年9月 8日 (日)

第1,570回 ちょっと人件費をケチりましたかねえ

71年目12月

恒例のウルトラタッグリーグ戦。エントリーは下記の8チーム!

カガミ・アスカ&NOTORI(SPZタッグ王者)グレンタイ

閼伽裏&ザ・ダークヴィーナス(あばしりタッグ王者)グレンタイ

北条咲&神田幸子(ベテラン同期タッグ)

長原ちづる&菊次莉乃(若手タッグ)

玄海恵理&小早川志保(重戦車&戦闘機)

レッドロシアン&ダイナマイト・へリング(強豪外人)

ベケシャ・ウトン&アンリ・ブラフォード(EWA代表)

フランチェスカ・コロン&イレーヌ・バウム(AAC代表)

2戦目の札幌どさんこドーム大会からリーグ戦がスタート。

長原、菊次○(2点、ミサイルキックからの片エビ固め 12.27)コロン、バウム×

初来日のAAC代表、コロン、バウム組はAACの中堅レスラーというふれこみ。メキシコ国旗を携えて入場したまでは良かったが、入社2年目の2人と互角の攻防をしているようではタッグリーグエントリーは荷が重かったと言わざるを得ない。

「ちょっと人件費をケチりましたかねえ」(かいせつの杉浦社長)

社長が言うなよ。いけるぞいけるぞと攻め込んだ若手2人、けっきょく菊次が豪快なミサイルキックを決めてバウムから3カウント奪取。

閼伽裏○、Dヴィーナス(2点、逆片エビ固め 15.40)玄海×、小早川

「他に誰がいますか?」
玄海は結局、非力な小早川をパートナーにして参戦。
「ま、あいつがつかまる前に相手を2人ともシバキ上げればいい話たい」
この日はグレンタイの初期メンバー2人と対決、小早川はあくまでつなぎ役に徹し、玄海が前面に立って奮戦、しかし出ずっぱりは無理があった。なんと閼伽裏がSTF、脇固めで玄海に悲鳴を上げさせる予想外の展開。

「うぉぉぉぉ」

最後はなんと動きの鈍った玄海へ閼伽裏が逆片エビ固め。ダークヴィーナスが控えている小早川を場外へ突き落す。

「ちょっと角度がえぐいですね・・っつ、え?」

解説の杉浦が顔色を変える、玄海、腰に電気が走ったのかタップしてしまった。

えええええええええ??

場内どよめき。SPZ最強の玄海恵理がネタ師の閼伽裏にギブアップを許すとは・・・

「たまたま、あれ以上我慢したらあさって以降に差し支える、それだけだよ!」(玄海)

北条、神田○(2点、裏拳からの片エビ固め 23.18)レッドロシアン×、へリング

「今年は実力が伯仲していると見た。賞金奪取も不可能じゃない」(北条)

目の前で玄海がギブアップするシーンを見た北条がぼそりと。まずは実力派外人チームと激突。確実にとっておきたいところだったが、レッドロシアンが場外パイルをぶっ放すなど大暴れ、北条が剛腕ラリアットを放つもあたりが浅かったか決定打とならず。
「オッシャあ」
レッドロシアンのジャーマンで北条、頭を打ってしまい大ピンチ。それでも何とか乱戦に持ち込み最後は神田が「不意打ち裏拳」をレッドロシアンに決めて白星発進。

カガミ、NOTORI○(2点、農鳥からの片エビ固め 25.27)ベケシャ、ブラフォード×

EWA代表もベケシャ・ウトンはともかくパートナーが初来日のアンリ・ブラフォードでは何とも心もとない。杉浦社長が人件費をケチったというのが大方の見方。

優勝候補の本命、カガミ組、外人組の攻めを適度に受けつつ試合を組み立て、やや手間取ったものの最後は伝家の宝刀・農鳥でブラフォードを沈め白星発進。

71年目、ウルトラタッグリーグ戦、今年は混戦の予感・・・・

2013年9月 7日 (土)

第1,569回 接近戦ではCQCの方が速い

71年目11月シリーズ

そして最終戦は横スペ大会。

第1試合は野村あおばVS山科瞳、これはもう前座の定番カード。基本的な攻防をやったのちミサイルキックで優位に立った野村がそのまま押し込み、ムーンサルトで危なげなく6分41秒、勝利。

「WELCOME TO YOKOHAMA」

第1試合終了後、セブン山本統括部長(グレンタイ)の挨拶とMC。

「きょうのセミファイナル、元SPZ王者フローラ小川こと小川母、あのおばさんがやってきます、トカレフを手に入れたらしいので、小川あかりは絶体絶命らしいのですが、まあなんとか、なるでしょう」

場内爆笑

第2試合は長原ちづる、菊次莉乃VS小早川志保、フェアリー三井寺のタッグマッチ。入社2年目の2人の攻めを先輩2人が真っ向から受け止めるいい勝負となった。
「ゲボッ」

長原のレッグドロップが三井寺の喉に命中、これで三井寺グロッキー状態に追い込まれる。しかしなんとか懸命に体勢を立て直した先輩方2人、最後は分断作戦を成功させて菊次を孤立させ、三井寺力のこもったコブラツイスト
「あ・・・ぐ・・・」

懸命にこらえた菊次だったがついにギブアップ。25分24秒のいい勝負だった。

第3試合はメアンドロスVSエレンシア・サンチェス。久々来日のメアンドロス、今日は休憩前の位置で顔見世程度のファイト。4分20秒、エレンシアを軽くサソリ固めで一蹴。

休憩明けの試合からウルトラ・グレンタイが登場。

まずはNOTORI、ダークジョーカーVSレッドロシアン、ダイナマイト・へリングのタッグマッチ。裏投げ、ジョーカーアタックと畳み掛けるダークジョーカー、しかしレッドロシアンも裏投げで応戦。実力者4人の厚い攻防が続いたが、ダイナマイトスパイク(ジャンピングDDT)を2連発で決めたへリングが23分42秒、NOTORIを押さえ込んだ。

そしてセミ、閼伽裏、ダークヴィーナスのあばしり王者コンビに挑むのは北条咲、神田幸子のタッグ。宇都宮で屈辱のタップを喫した北条が正パートナーの神田を連れて閼伽裏に制裁を加えるべくリングイン。

閼伽裏は試合内容そのものはいつも通りのぐだぐだ。相手の攻めを受けながら隙をうかがうパッシブな戦い方。神田がうまく流れを作り、ステップキック乱発でダークヴィーナスを悶絶させる。

「もう遊びの時間は終わりだ!」

北条、剛腕ラリアット一撃。一発でダークヴィーナスの戦意を絶った。勝負タイム14分24秒。

担架で運ばれたダークヴィーナス、

神田と北条が引き上げた試合後、小川母がリングに上がる、場内どよめき

「あかり、覚悟しなさい、あんたを殺して私はムショに入る」

とかいってトカレフをエルメスバーキンのハンドバッグから取り出して、構えるが

「フローラさん、接近戦では」

スッと間合いを詰める。そしてグーで思いっきり殴る。

バキョッ

「CQCのほうが速い。以前映画で観たわ」

場内失笑のアクション。

「ギギギ」

小川母悶絶。そのまま担架で運ばれた。

*******************

メインはSPZ戦、王者玄海恵理に対するはカガミ・アスカ。昨日のタッグ戦で玄海からギブアップを奪っているので王座奪取の可能性もないとはいえない。

「技を怖がったらむしろあの人の思うつぼ」

玄海、割り切ってヘッドバット、チョップ乱打の荒々しい攻め、そしてボディスラム。カガミも寝かそう寝かそうとするが玄海も防御を固める。なんとか足殺しを繰り出すも玄海懸命にロープへ。これで決められないとカガミ苦しい。

そして息が上がってしまったカガミ、会う句ラップバスターで叩きつけられるともうグロッキー。掌底で殴り倒され腰から落ちる。

「もらったー」
最後はキャプチュードだった。勝負タイム27分10秒、王者が3度目の防衛に成功。

2013年9月 6日 (金)

第1,568回 宇都宮には魔物が棲んでいる

71年目11月
「ダイヤモンドシリーズ」開幕。

人員が少なくなりSPZフルメンバーでのサーキットでありながら13名に減ったので苦しいカード編成が続いた。そんな中入社2年目の菊次と長原ちづるが頭角を現しだした。

シリーズ4戦の水戸大会では長原ちづるVS閼伽裏というカードが組まれ、先輩相手に物怖じしないファイトを見せた長原が閼伽裏を追い込んだが、最後は息切れしてしまったところをネックブリーカーを食らって惜敗。

水戸大会セミではカガミアスカVS菊次莉乃というチャレンジマッチ的カードが組まれた。だがやはりカガミのインド式レスリングの前に手も足も出ず、4分32秒、変形腕固めの前に無念のタップ。

第5戦宇都宮大会、メインに組まれたのはあばしりタッグ戦。王者閼伽裏、ダークヴィーナスに対するはなんと北条咲、長原ちづる組。

「SPZトップの私がなぜあばしりなんですか、マッチメイク委員会は何考えているんですか」(北条)
「このチャンスものにする!」(長原)

先発は閼伽裏と北条。いきなり目の覚めるようなタックルで閼伽裏をなぎ倒す北条。そしてダークヴィーナスには力のこもったボディスラム、そしてラリアット、そのあとコブラツイストで痛めつける。

あせったダークヴィーナスはダークVキックを繰り出すが、北条きっちり受けて若い長原にスイッチ。そして長原は物おじせず閼伽裏にぶつかってゆく。途中長原がつかまりかけるも北条がカットに入り危地脱出。そのまま北条が前面で奮戦。

「ううっ」

頭突きで閼伽裏に嫌な顔をさせた北条、追撃でラリアットを狙った北条だが、ここで閼伽裏が仕掛けた。腕を巧みにとって脇固めに捕らえた。

「うおおっ」

ドンピシャのタイミングでキまってしまった。長原のカットを待てずに北条がタップしてしまった。

えええええええええええええ?
場内どよめき、SPZの宇都宮には魔物が棲んでいる!

勝負タイム21分55秒、王者組が初防衛に成功。

「長原、すまない。小川さんの仕掛けるタイミングが良すぎた。」(北条)

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第7戦幕張大会、メインはSPZタッグ戦、王者カガミアスカ、NOTORIに対するは玄海恵理、小早川志保組。

「明日の横浜の前にカガミさんをスクラップにしてやるぜ」
「このチャンス、絶対ものにする」(小早川)

「・・・・・・」
「・・・っふ。今夜はどんな音を聴かせてくれるかしら」(カガミ)

試合が始まるや玄海が前面に立って奮戦。小早川は玄海の息が乱れた時のフォローに徹した。深追いせず適当にやりあって玄海につなぐ。玄海がNOTORIを追い込むもNOTORI,なんとかパワースラム、キャプチュードの猛攻を返して農鳥で反撃し、懸命にカガミにつなぐ。そして合体パイル。これで頭を打ってしまった玄海、動きが止まった。

「勝機」
カガミの変形アキレス腱固め、通称サウンドクリエーターがさく裂!
「危ない」
小早川がカットに入ろうとするがものすごい速さでNOTORIがリングインし体当たりしそのまま場外へ落とす。

「うおおおおおっ!」
「玄海さんの悲鳴もいい音・・・・」

懸命にこらえた玄海だったが、激しい痛みに耐えかねついにタップ。王者組が初防衛に成功。勝負タイム28分50秒。

「ベルトを防衛した後に飲む紅茶もまた格別ですわ・・・」

ここのところトップ戦線で分が悪かったサウンドクリエーター・カガミ・アスカ、怪物王者に一矢報いた・・・

2013年9月 5日 (木)

最近読んだラノベとか漫画とか

本編が遅々として進まないので最近読んだ漫画とかラノベとか

(ラノベ)

■僕は友達が少ない8・9(平坂読)

7巻あたりで「これは薄い本の原作狙いハーレム小説なんじゃないか」と感じたので買うのをやめていたが、9巻でますますエロ描写に踏み込んできた。メインヒロインの一人が主人公の自宅で・・・しているのを見られるとはまさに美少女ゲームのそれ。夜空さんの残念っぷりが斜め上を行っております。8巻で肉こと星奈さんが主人公に告りましたが、出した答えが「みんなと仲良く過ごしたいから我慢してくれ」という無茶苦茶なセリフ。この話どうまとめるんだ。

■俺の妹がこんなに可愛いわけがない(12) 伏見つかさ

とうとう完結。けっきょくシスコン主人公は誰とも結ばれずに終わりました。黒猫がそのまま突っ走るほうが面白いと思うんだけどなあ。最後、地味子と桐乃が殴り合い。うわあ女ってコワイ・・・

(コミック)

■7時間目の音符(4) 志摩時緒

あずみさん卒業に伴いあっさり完結。まとめて読むと恐ろしい破壊力。でもオッサンの自分としてはあずみさんより米子先生がかわいい。最後のおまけページでようやくくっついているカットが。

■ヤマノススメ(1-4) しろ

萌え系山岳入門マンガ。かわいい女子高生が登山に挑戦という無茶苦茶な設定。いちおう登山のきつさつらさも押さえています。3巻の富士登山の描写とか。最後は谷川岳に登るまで成長。

■常春荘へようこそ(如月群真)

かわいいエロ描写を描かせたら1番だと思う如月先生。アパートの管理人が憧れのお姉さんだった・・・という設定。とらのあなで購入したら特典でクリアファイルついてきた。

2013年9月 4日 (水)

9月突入20130904

全国のプロレスファンの皆様こんばんわ。

■プロレス

横浜大花火、白石社長爆発

結局人間爆弾ジャケットを着用してリングインし大仁田に特攻して自爆。この人そうとうの目立ちたがりだ。

全日次期社長は誰か

白石社長は8月いっぱいでの退任を表明。(SP社内部でも白石さんが全日にかかわり続けることへの賛否があるらしい)後任はフロントの井上取締役(本命)か、諏訪間か、(エースと社長の兼務は無理がある)、渕さんか(仕事終わったら飲みに行きたいタイプを公言しているので本人は引き受けないだろう)、はたまた秋山か。もうひと波乱ありそうな予感。

■野球

DeNA奮闘

残り27試合で3位広島と3.5ゲーム差の5位につけている。まだ可能性はあるが、投手陣が焼け野原なので確率的には低い・・・最下位脱出できたら儲けものではないか。

バレンティン52号

王さんの記録更新はあるだろう。ノムさんいうところのメジャーのお払い箱だが、日本で3年目なのでNPBにうまく適応してきたのだろう。

■陸上

マラソン川内優輝 早くも榛名湖駅伝で再始動

市民ランナー仲間と9/1の榛名湖駅伝に出場し区間賞獲得。

■2020年オリンピックは東京で開催されるのか

東京で開催されたらちっとは景気も良くなるからねえ。対抗馬のイスタンブールは泥沼内戦中のシリアに近いので、東京VSマドリードが雌雄を決する予感。しかし原発事故がいまだ収束しておらず、中国韓国も日本嫌いなので、マドリードに行ってしまう可能性も十分ある。答えは9月8日に出るが・・・

■消費増税

いまさら有識者の声を聴いてるのは、再検討して判断しましたというブックなんだろうな。上げたら月間20回の居酒屋飲酒を12回くらいに減らさないと・・・・

今週はこんなところ。

2013年9月 3日 (火)

第1,567回 アプリコットつばさ 最終試合

71年目10月 最終戦 新日本ドーム大会

こんかい小川母は参戦せず、あおりVTRでの登場となった。不良化した小川あかりに制裁を加えるためにトカレフを入手する映像に場内笑い。

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続く第2試合はダークジョーカーVS小早川志保、やはり外人パワーに小早川が太刀打ちできず、あっさりニーリフトを食らって玉砕。勝負タイム6分4秒。

続く第3試合はタッグマッチ、入社2年目の長原ちづる、菊次莉乃がタッグを組んでダイナマイト・へリング&ブラディキラー91号と対戦。パワーに勝る外人組が有利な展開。菊次が得意のムーンサルトを公開しあと一歩まで追い込んだのだが、最後はダイナマイトが落ち着いて長原をネックブリーカーで退けた。勝負タイム18分48秒。その試合が終わると休憩。

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休憩後第4試合は世界タッグ新王者コンビ、カガミアスカ&NOTORIが登場。

元王者チームの北条咲、神田幸子と対戦。勝てばタッグ王座挑戦が見えてくる北条神田、懸命のファイトで神田を追い込む。長いことタッグを組んでいるのでタッチワークも万全。両チーム一歩も譲らない、いい勝負となったが、最後は4人が入り乱れる攻防の中、カガミがDDTで神田を仕留めた。勝負タイム28分8秒。

「次の試合に登場するアプリコットつばさ選手はこの試合が最後のファイトになります。ファンの皆様より一層のご声援を、お願いいたします」

続く第5試合、アプリコットつばさの最終試合。

対戦相手は長年のパートナー、フェアリー三井寺。

両者入場のあと握手。そして試合開始のゴング。

フェアリー三井寺、タックル、スリーパーと一つ一つの技を確かめるようにファイト。そしてコブラツイスト、逆エビで痛めつけ、最後はエルボーをがきっと入れてなぎ倒し、すかさず押さえ込んで15分51秒、フォール勝ち。

いいところなく敗れたアプリコットつばさ、深々と一礼して引き揚げた。

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セミの試合は閼伽裏、ダークヴィーナスVSレッドロシアン、マシノシアター組。ベルトを失った外人の2人だが今日はくみしやすい閼伽裏相手なので余裕綽々で攻め立てる。最後は閼伽裏が流血に追い込まれて戦線離脱したところをレッドロシアンが強烈ジャーマンでダークヴィーナスを倒して13分30秒、フォール勝ち。

そしてメインはSPZ戦、王者玄海恵理に挑むのはリアルクィーン。もう所属選手で玄海に対抗できる選手が見当たらないということで外人を挑戦者に抜擢したが・・・・

「どうりゃ」
10分過ぎに唐突にラストライドを決めた玄海が優位に立ち、スクラップバスター、掌底の猛攻。そして弱ったところをキャプチュードの態勢、これはキックで切り返されたが、すかさずパワースラムを決めた玄海が2度目の防衛に成功。勝負タイム13分33秒、玄海の快勝と言えた。

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メイン終了後、アプリコットつばさの引退セレモニー

「私…私…きょうで・・・ぐすっ・・・・」

決して力のある選手ではなかったが、身軽さとやられっぷりでSPZを彩った名選手がリングを降りた。

アプリコットつばさ

2071年5月20日、松山市武道館大会での対 ペガサス藤原戦でデビュー。2079年10月23日、新日本ドーム大会での対 フェアリー三井寺戦で引退。稼働月数102ケ月 出場試合数概算 778試合

タイトル歴

第97代あばしりタッグ王者(パートナーはフェアリー三井寺)

2013年9月 2日 (月)

第1,566回 トカレフ、あります?

71年目10月
「もうヘトヘト」
SPZ63期・アプリコットつばさが引退を表明。アイドルレスラーとして活躍したが、軽量ゆえ体の傷みも激しかったか。

「ビッグパワーシリーズ」開幕。

シリーズ第3戦三重サンシャインアリーナ大会第2試合でアイドルタッグが最後の結成。フェアリー三井寺・アプリコットつばさVS長原ちづる、山科瞳のタッグマッチ。まず新人の山科を戦闘不能に追いやってから孤立した長原を一斉攻撃。最後はフェアリー三井寺がSTFで長原を仕留めた。試合後2人は抱き合ってラストタッグを惜しんだ。

三重大会メインはSPZタッグ戦、王者レッドロシアン、マシノ・シアターに対するはカガミ・アスカ、NOTORI組。SPZのベルト総取りをもくろむウルトラ・グレンタイがカガミ、NOTORIの実力者2人を挑戦者に仕立てた。

押していたのは外人組の方だったが、25分過ぎにカガミの仕掛けたスリーパーでマシノがぐったりとしてしまう。ふらふらと起き上るマシノへNOTORIがハイキック。崩れ落ちるマシノ、これで3カウントが入った。勝負タイム28分56秒、カガミ、NOTORI組がタッグ王者に輝いた。

「っふ・・・ベルトを取った後に飲む紅茶もまた格別ですわ」

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シリーズ最終戦は新日本ドーム大会。

第1試合は野村あおばVS山科瞳、ドロップキックを連発するなど善戦した山科だが、頃合いを見て反撃に転じた野村が優位に立ち、最後はムーンサルトで終了。勝負タイム7分36秒。

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第1試合終了後、場内オーロラビジョンにあおりVTRが。場内どよめき。映し出されたのは小川母。アプリコットつばさの記念映像かと思っていたファンはどよめいた。

「本日出場予定の小川母さんは重要な所用のため外出しております」とアナウンス。そのあとVTRで場内沸く。

「先シリーズ最終戦のさいたまドーム大会で・・・・

「ギャーッ」

「悪の道に染まった実の娘、小川あかりに飛び蹴りを食らってしまった小川母。悲しみと錯乱のあまり、小川あかりを自らの手で始末することを決意。

次のシーン、バスに乗る小川母の映像が。場内どよめき

グレーのパンツスーツを着た小川母は吉祥寺駅から中央線に乗り、武器を買いに山梨まで出かけた。特急列車「ハイパーカイジ」の中で思いつめた表情の小川母。

いくつかトンネルを抜けて、ニラサキという駅で小川母は列車を降りた。山沿いの田舎の風景。ここから小川母はバスで県境に向かった。

山梨と長野の県境は山と畑と川に囲まれた寂しい場所だった。国道から少し脇道に入ったところに「レディスファッションの店 てらさわ」と書かれた看板が。小川母はガラスの引き戸をガラリと開けた。入口近くのキャッシャーで中年女性の店主がスポーツ新聞を読んでいた。

小川母、店内に並んでいるババシャツやセーターには目もくれず、

「あの」

店主に話しかけた。

「トカレフ、あります?」

店主はスポーツ新聞の「横浜クライマックスシリーズ出場へ驀進」という記事を見ながら

 「あるけど、何に使うの?」と答えた。

「制裁しなければいけないんです」 

 「誰に、なぜ制裁するの?」

「実は、娘がぐれてしまって、親に暴力をふるいだしました」

 「・・・・わかった」

中年女の店主は頷いて、スポーツ新聞を置いて、すこしの間をおいて、キャッシャー背後の引き出しを向いて、「仕入伝票」と書かれたラベルの貼ってある引き出しを開けて、エアーパッキンに包まれたものを持ってきて、カウンターの上に置いた。

「実弾が10発入っているわ。当店通常価格は120万だけど、あなたの動機はよくわかったから98万円でいいわ。」

小川母、エルメスのハンドバッグの中をごそごそやって、100万の札束を取り出し、2枚を抜いて、残りを店主の前に差し出した。店主は無表情でそれを受け取り、枚数を手慣れた手つきで確認してから、、エアーパッキンに包まれたものを包装紙に包んで渡した。

「まいど。」

県境近くのバス停、次のバスは2時間後だ。小川母はバス停のベンチに腰掛けながら、ポケットウイスキーを口にした。

「・・・・もう、戻れないわね」

場内どよめき。ここであおりVTRは終わった。

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2013年9月 1日 (日)

第1,565回 親の顔が見たいって言われるのよ

71年目9月 さいたまドーム大会

休憩明け第4試合にグレンタイの初期メンバー2人が登場、閼伽裏、ダークヴィーナスのあばしり王者コンビが登場。対戦相手はレッドロシアン、ダイナマイト・へリング(初来日)組。レッドロシアン、今月はパートナーのマシノがスケジュールの都合で来日できないため、アメリカマットで実力派として鳴らしているダイナマイト・へリングを帯同しての来日。

「レッドロシアン先生お願いします、どうかあの子をまっとうな道に戻してやってください」

本部席から小川母(元SPZ世界王者フローラ小川)が叫ぶ。

試合が始まるや閼伽裏、相手チームのパワフルな攻めにタジタジ。ヘッドバットが鼻に入って流血してしまう。頼みのダークヴィーナスもレッドロシアンのラリアットがのどに入ってしまって悶絶。青コーナー下で動けなくなってしまった。

「ぐぐっ」

孤立した閼伽裏、

レッドロシアンのエクスプロイダー、へリングのSTO2連発をもらってしまった閼伽裏、あえなく3カウントを喫した。勝負タイム17分25秒。

試合後、大の字に倒れ伏す閼伽裏へ小川母がマイクアピール。

「あかり、あなたは悪役レスラーなんて似合わないし、何よりあたしが恥ずかしいじゃない。親の顔が見たいって言われるのよ」

どわはははははは

「・・・るせえよ」

上半身を起こした閼伽裏、しばし母娘でにらみ合う。

「・・・わかった母さん歩み寄りしてあげる、リングネームをもとの小川あかりに戻して第1試合でニュービー相手にゆるい試合やってればどんくさいあなたも事故る可能性はゼロに近づくから、それでどうかしら!」

「うるせえっていってんだろ!」

閼伽裏、むくっと起き上がるや鮮血を振りまきながら小川母へ飛び蹴りを叩き込んだ。
「ぎゃああーーー」

もんどりうってリング下に転落する小川母。残虐!

閼伽裏とダークヴィーナスが引き揚げた後、小川母は本部席の黒電話の受話器を取り、
「もしもしテレホン人生相談ですか」

バラエティーで有名な心理カウンセラー、佐伯あずみ先生へ電話。場内爆笑。

「娘がぐれて、暴力をふるいだしました。どこで私は間違えたんでしょうか、」

 「あー、もう絶望的ですねー、親を飛び蹴りする娘なんてもう終わってますから、トカレフかなんかで銃殺したほうがいいと思いますよ」

「トカレフ…」

さあ来月以降のストーリーから目が離せなくなってきた。

セミファイナルは北条咲&神田幸子の同期タッグが登場、リアルクィーン&ブラッディキラー91号と対戦。相手チームのパワーと連携に苦しむ北条神田の2人。最後は北条がつかまりかけ、バスターローズで万事休すと思われたが、これは神田のカットに救われ、リアルクイーンがバックドロップを狙ったところを

「うああっ」
北条、強引に上から押しつぶしてそのまま押さえ込み、逆転の3カウント奪取。試合後北条はしばらく起き上がれなかった。勝負タイム25分7秒の熱戦。

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そしてさいたまドーム大会メインはSPZ選手権

玄海恵理VSカガミ・アスカの試合。

「さあ、わが腕の中で息絶えるがよかと!」
足殺しが発動する前にやってしまえと玄海、基本的な攻防をひとしきりやると早くもラリアット、ノーザンライトの凄い攻撃。これで弱ったところへバックドロップ、スクラップバスターの猛攻、こうなるとカガミ苦しい。なんとかサウンドクリエーターで反撃を試みるも玄海力ずくでロープへ、場内溜息、

「オラオラオラー」
そしてラストライド炸裂。これをくらってはカガミ返せず。勝負タイム18分40秒、王者が初防衛に成功。

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