第1,589回 72年目6月 さいたまドーム大会
72年目6月
北条咲引退シリーズ
そして、最終戦はさいたまドーム大会。
「北条咲 最終試合」
の大看板が掲げられた。トップどころを張った選手の引退試合とあって、チケットは前売り段階で完売。会場前のグッズ販売も大盛況。
第1試合開始前、北条咲の功績をたたえるビデオの放映。その馬力を前面に出したファイトスタイルで多くの強敵を倒してきた・・・という内容。越の負傷を顧みず玄海を沈めたパワーボムのシーンでは沸き立った。
「大きな会場でやっているわけですから、大技はマストでしょう」
インタビューや移動中のショットなども交えつつ、あおりVTRは終わった。そのあとゴングが5回鳴らされ、セブン山本統括部長がカードを読み上げる。
「第6試、シングルマッチ30分1本勝負、北条咲VS小川あかり」
ドワアアアアア!!
第1試合はサキタンVS山科瞳。サキタンの東都デビュー戦だが対戦相手の山科もSPZマットで1年もまれているので先輩の意地を見せる。最後はサキタンのスタミナ切れをついて9分47秒、チョップでなぎ倒してフォール勝ち。
続く第2試合は秋川美喜子VS野村あおば。デビュー2シリーズ目に入り、秋川少しは実戦に慣れてきた感もあるが、やはり打たれ弱く。野村のエルボーでガクッと崩れてしまう。最後は野村が巻き投げからするっと丸め込んで3カウント。勝負タイム7分30秒。
第3試合は小早川志保VSレッドロシアン。かつては玄海のパートナーに抜擢されたこともある小早川だが、ここの所は前座に甘んじている。この日もレッドロシアンのパワーに太刀打ちできず。懸命に掌底などで反撃したが苦しい状況、
「ウァハハハハ」
GAS!
場外戦に連れ出されてイス攻撃の洗礼。
「・・・・てめえ」
しかし小早川、これで怒りのゲージに火がついたのか、ムーンサルト、スクラップバスターで猛反撃、しかし返したレッドロシアン、バックドロップで小早川を仕留めた。勝負タイム20分33秒、小早川志保が久々にいい試合。その試合が終わると休憩。
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休憩後第4試合は長原ちづる、フェアリー三井寺、神田幸子の3人が登場し、NOTORI,ダークヴィーナス、ダークジョーカーのアポカリプス3枚を迎え撃つ6人タッグ。
しかし赤コーナー側の3人はカード編成の都合で組んだ寄せ集めなのでチームワークには難がある。アポカリプス3枚の方が早いタッチワークで試合をリード。フェアリー三井寺が逆転を狙ってSTFをダークVに仕掛けるがよく見ていたNOTORIがカット。そしてダークジョーカーは長原の足を狙ってドラゴンスクリュー。そして6人が入り乱れるありがちな展開。乱戦となったが、結末は一瞬で。
「はっ」
神田、裏拳一閃。一撃でダークヴィーナスを眠らせた。場内どよめき。本隊善玉チームがまさかの逆転勝利。勝負タイム15分52秒。同期の引退試合でハッスルしたか。
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セミ前は菊次VSメアンドロスのシングルマッチ。これで勝てばトップグループ入りとなる菊次だが、メアンドロスも世界の一流選手。菊次の猛攻を受けきったうえで延髄斬りで倒し、ムーンサルトでトドメ。勝負タイム8分18秒。
その試合が終わると場内アナウンス
「次の試合に登場する北条咲選手はこの試合が最後のファイトとなります、ファンの皆様…より一層のご声援をよろしくお願いいたします」
どわあああああ!
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