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2013年10月 7日 (月)

第1,591回 魚料理には生野菜、肉料理には温野菜

時に西暦2080年、5月下旬

東京都心・新宿のはずれ、新宿二丁目に、一軒の洋食店がオープンした。
その名は「ザ・ガロニ」

新宿通りからちょっと細い路地を入ったところ、20席くらいの小さなお店。内装は100年位前のデパートの食堂をイメージしたようで、質素だけど昔懐かしい感じ。BGMはモーツァルトのディヴェルティメント。

「大変でした・・・・都内に自分のお店を持つというのは。このためにリング復帰して娘に殴られ続けましたからね(笑)」

フローラ小川(本名:西花子、SPZ34期・元SPZ王者・53歳)、長年の夢をとうとう結実させた。ネックとなったのは開店資金だが、SPZマットにここ数年参戦し(厳密にいうとファイトはしていないが)、身体を張って資金を確保した。

「ハンバーグ1,000円 チキングリル1,000円 ポークソテー1,000円 ビーフカツレツ1,000円 ロシアンカツレツ1,000円 白身魚のポワレ1,000円 白身魚フライ1,000円 ライス300円 ライス大盛400円 コンソメスープ300円 ボルシチ300円 季節野菜のサラダ400円 マカロニサラダ400円 温野菜500円 コーヒー300円 紅茶300円 キリンレモン200円 瓶ビール600円 グラスワイン300円 ウォッカ500円」

メニューは「めんどうなので絞った」とのことだが、味の方はレスラー引退後二十数年にわたり数々のレストランやホテルで料理人修行を続けていただけありなかなか。

「自分の中では、昔よくあったデパートの上層階の食堂をイメージしましたね。誰もが知っているごく普通のメニューをいかにおいしく味わってもらえるかが勝負です(笑)」

とはいえ本人も50代で、体力的にきついらしく、メインの料理は昔のつてでスカウトしたシェフに担当してもらい、自らは調理補助に回る。

「年齢的に厨房に立ち続けるのもきついので(笑)添え物の野菜係です。魚料理には生野菜、肉料理には温野菜です。それしかやりません。」

とかいって丹念にブロッコリーやカリフラワーを茹でていくフローラ小川であった。
営業時間は12時から22時(LO)、月曜定休。

本人は「元レスラーの店という目で見てもらいたくないので」と考え、普通の洋食店であることを打ち出し、宣伝にもあまり力を入れなかったが、それでも口コミでお客さんは集まり、そこそこ客入りもよかった。

「個人店ですから、あまり儲かりません。家賃と光熱費と人件費で行ってこいですねえ。まあ、なんとか、赤字が出ないように頑張ります。」

それでもSPZの首都圏ビッグマッチの時には旧知の杉浦社長にねじ込んで、リング上でお店の宣伝をしたり、タイトルマッチやリーグ戦の記者会見場として使って貰ったりして、増収に余念のないフローラ小川だった。

「あかりが引退するまでこの場所で営業して、引退後あの子を時給900円で雇うのが目標です(笑)それまで頑張りたいと思いますが、食堂経営も苦しいので何とも言えませんね。まあ人生太く短くぱぁっとやりますよ」

タレントのお店ということを表に出さない奥ゆかしさがいい。メインの料理はド定番だが、添え物の温野菜がどこかほっとする、といういい評価をグルメ雑誌から受け、「ザ・ガロニ」は順調な滑り出しとなった。

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