第1,599回 全国1000万のファンの皆さん、お待たせしましたー
72年目10月
「もうあれは10年前のことですから」
SPZ62期、習志野礼子(本名・三浦礼子)のSPZ10年ぶり復帰参戦が発表された。
10年前先輩方とトラブルを起こして寮を出て行った習志野礼子、その後海外マットに遠征したり、埼玉ソウルプロレスに参戦し生計を立てていたが、2年前にセミリタイアし、結婚してもう25歳だが、SPZが2名入院というピンチで頭数が欲しかったので杉浦社長が参戦オファーを出した。
シリーズ初戦山口大会が下松駅前で起こった爆破テロ事件の影響で中止となった。物騒な世の中。
第2戦松江大会、習志野礼子10年ぶりSPZ復帰戦。
10年前にそでを通したSPZ時代のコスチュームを着てリングに向かった習志野礼子、復帰戦の相手は山科瞳、9歳年下。
「でえい」
山科のタックルに吹き飛ばされ、ボディスラムで叩きつけられてしまう。
そしてダウンしたところをギロチンドロップ。これで習志野の戦意はくじかれ3カウントを奪われた。
(やれやれ・・・・)
7分14秒、キャリア2年目のレスラーにもあっさり負けた。でもまあ1試合やって44700円という契約なので稼げる条件。
「あくまで私は人の穴埋めで呼ばれただけ。その辺のところを考えないと」
兵庫大会メインはあばしりタッグ戦、王者長原ちづる、小川あかりに対するはレッドロシアン、ダイナマイト・へリング組。SPZ世界タッグの戴冠歴もある強敵だ。
玄海のいない状況下、この2人が唯一のベルト保持者。しかし小川がつかまるいつもの展開。なんとかSTFでへリングを追い込むもまだレッドロシアンが健在。パワフルな攻めで長原タジタジ。
「オッシャー」
合体パイルであえなく長原沈没。勝負タイム26分44秒。あばしりタッグベルトが海外流出・・・・
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シリーズ最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合は習志野礼子VS山科瞳。10年ぶり参戦の習志野だが、若い山科の猛攻にタジタジ。逆片エビを決めるなど粘ったが、山科のネックブリーカーに8分5秒敗北。
続く第2試合にベテランの神田幸子が登場、サキタンと組んでアーニー・ストリーム、フランチェスカ・コロン。初の外人戦に意気上がったサキタンだったが、スタミナ不足の弱点は変わらず、神田が苦しいローンバトルをしいられる。しかしこの試合、神田の裏拳が外人チーム2人にそれぞれ決まり、外人2人とも動きが止まってしまう
「サキタン、決めろ!」
神田が指示、サキタン、懸命にトラースキックを決めてストリームをマットに這わせ無我夢中で押さえ込んだ!カウント3、サキタン、タッグながら初白星。
続く第3試合は小早川志保、野村つばさVSレッドロシアン、ダイナマイトへリング組。しかしあばしり王者になって意気上がる外人2人が力ずくの猛攻。レッドロシアンのフロントスープレックスに野村つばさ、沈没。・・・・勝負タイム13分24秒、
休憩後第4試合はメアンドロスがダークジョーカーを13分42秒、ムーンサルトで退けAAC最強外人の面目を保った。
セミは長原ちづるVSザ・ダークヴィーナス。
長原が先輩越えを狙って力ずくで攻め込んでゆくが、ダークヴィーナスもものすごい掌底で反撃。
「全国1000万のファンの皆さんお待たせしました」
訳の分からないことを叫んでから長原、切り札のジャーマン。受けきれなかったダークヴィーナス、敗北。
「やったー」
長原、先輩越えに歓喜。
その時セブン山本が花道に現れた。
「2人ともそのまま」
えっ?
いぶかしがる長原
「メインイベントのタッグマッチ特別試合は、敗者人質爆破マッチで行いますので・・・」
「ええっ?」
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