第1,618回 73年目6月 バトルアトランティス
73年目6月
「バトルアトランティス」開幕。
初戦新潟大会第1試合で越後しのぶデビュー戦。ちょっと動きが硬く、5分ほどで先輩の野村あおばに敗北。
今シリーズは地方でタイトルマッチを開催。まず第2戦の奈良大会メインはあばしりタッグ戦。王者NOTORI、ダークヴィーナスに挑むのは本隊の小川あかり、小早川志保組。一進一退の攻防が展開された。小川はいつものように地味地味地味なグラウンドレスリングに終始。この流れに焦れたダークヴィーナスがダークVキックで突破口。しかし最後は合体攻撃に活路を見出した挑戦者チームが合体パイル、サンドイッチラリアットと畳み掛けて28分44秒、王座奪取。
「よし!やったー」
小早川志保はこれが初めてのベルト。小柄な体でやってきた苦労が報われたか。
そして第3戦高松大会ではSPZ選手権、王者玄海恵理に挑むのは先月と同じ菊次莉乃。
「タイトル戦線は欲野深子、サキタンといった若手の有望株が上がってくるまでは菊次をつなぎで当て続けるしかない」と会社サイドは判断した。
「今回はビッグマッチじゃないからそんなにあいつに花持たせなくていいだろう」
玄海が容赦のないラッシュ。ラストライドを2度菊次が回転エビで切り返したシーンでは沸いたが、
「じゃあぺしゃんこにしてやる」
パワースラムで終了。勝負タイム18分12秒、王者が2度目の防衛に成功。これで通算防衛回数を18とし、歴代9位のコンバット斉藤に並んだ。
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第7戦岡山大会でのメインはSPZ世界タッグ戦、王者玄海恵理、小川あかりに挑むのは菊次莉乃、長原ちづる組。
「玄海さんはどうにもならない、小川さんを集中攻撃しよう」(長原)
しかし小川さんもその辺は良くわきまえていて、引きどころを誤らない堅実なファイトを見せて玄海をフォロー。そして玄海の重爆攻撃。ドロップキック一つも脅威。圧倒的肉体が長原を襲う。
「気持ちよく眠らせてやるぜ」
ラストライドはぎりぎりで返した長原だが、キャプチュードをもらってしまった。一度は菊次がカット、ここで小川が菊次と乱闘をおっぱじめる。ああこりゃあ終わるなという雰囲気の中玄海が2度目のキャプチュード
しかし長原ギリギリで返した!
ドドドドドド
「ウアーッ」
そして長原、ジャーマンで反撃、玄海のガタイを投げ切った!2で返した玄海だが頭を打ってしまって様子がおかしい。レフェリーが状況を確認するも朦朧とした受け答え。
「い、いまだ!」
場外で小川を鉄柵の外に抛り捨てた菊次が入ってきて、長原は玄海を肩車して菊次がコーナー最上段に登り
ダブルインパクト炸裂!
いくら頑健な肉体を誇る玄海でもこれは返せず、3カウントを許してしまった。勝負タイム28分41秒、王座移動。王者組は3度目の防衛に失敗。
「まあ、あいつらの執念に負けた。長原も強くなったな」(玄海)
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