第1,620回 母さんが間違っていたわ
73年目7月
「サマースターナイツシリーズ」開幕。
「母さんが間違っていたわ」
フローラ小川が巡業全戦出場を表明
「ビッグマッチだけ出場してあかりを再起不能に追い込もうというのも甘かった。やはりレスリングに一番必要なのは実戦カンをみがくことだから」
ということでフローラ小川53歳がまさかのシリーズ参戦。年齢的負担を考えてアポカリプス陣営に加わってのタッグマッチで出場。しかしまだ本調子ではないのか「20%の力」でファイトし、戦績はあまりよくなかった。
シリーズ第4戦神戸大会メインでSPZ世界タッグ選手権、王者菊次莉乃、長原ちづるに対するは前王者の玄海恵理、小川あかり組。
「玄海さんもああ見えて最近は結構粗さがある。どうにもならない相手じゃあない。やりあって小川さんを引きずり出そう」
連携技を駆使して玄海に向かっていった王者チームだが、玄海も得意のラストライドを長原に決め、いい流れで小川にタッチ。
―小川さんは、攻めやすい
菊次が得意のノーザンで小川を投げるも小川返す。ドドドドド
そして腕関節を取って反撃したところで深追いせず玄海にタッチ。
「いっくよー」
しかし長原もいい動き、ブレンバスターで玄海のガタイを投げ切りそこへ菊次がミサイルキックの追い打ち。
「うがあー」
玄海、苦し紛れに小川にタッチ。
―よしいける、小川さんを潰すだけ
しかしそこに落とし穴が。不用意に組みついてきた菊次、するするっとストレッチプラムに取った小川
「ひあああああッ」
長原があわてて救援に入ろうとするが玄海が動きをよく見ていて突き飛ばす。長原場外転落。痛みに耐えきれず菊次、ギブアップしてしまった。勝負タイム36分10秒、前王者チームがベルト奪還。
「まあ、動きや力はともかく、テクニックなら強いひとともそこそこ渡り合えますから」(小川)
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第6戦金沢大会のメインはあばしりタッグ戦、
王者小川あかり、小早川志保に対するはブラディキラー91号、ブラディキラー92号組。
パワーで攻める外人勢に対し、小早川がスピードで対抗。しかしラリアットの2連発を食らってピンチ。それでも力攻めをいなして小川にスイッチ。んで、小川はいつも通りのマイペースファイト。寝かそう寝かそうという小川一家伝統の地味なファイト。
逆さ押さえ込みを繰り出した時には場内どよめき。外人勢の力押しを受けながらも懸命のファイト。最後は相手の息が乱れた頃合いを見計らってストレッチプラムで勝利。勝負タイム30分22秒、王者組が初防衛に成功。小川あかり、タッグ2冠王を守った。
そして最終戦は新日本ドーム大会。
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