第1,623回 青春の血がたぎってきたわ
73年目8月
恒例のSPZクライマックス。出場者は以下の8名
◆玄海恵理(22)7年連続7度目の出場
第69回・第70回・第71回・第72回大会優勝
「このメンツなら全勝優勝しかねえ!」
◆NOTORI(22)5年連続5度目の出場
「奈良田の里のため・・・・賞金を頂く」
◆小川あかり(21)5年連続5度目の出場
「しっかりファイトします」
◆ザ・ダークヴィーナス(19)3年連続3度目の出場
「闇の力ですべてを壊す・・・・」
◆菊次莉乃(18)2年連続2度目の出場
「頑張ります!!」
◆長原ちづる(18)初出場
「全員ジャーマンで投げ切ります!」
◆欲野深子(16)初出場
「目の前の獲物はすべてかっさらう・・・・」
◆フローラ小川(53)29年ぶり10度目の出場
「青春の血がたぎってきたわ・・・どんな手を使っても小川あかりをぶちのめす・・・」
記者会見場の新宿のレストラン「ザ・ガロニ」ではコックコート姿の西花子53歳が自ら会見に応じ、小川あかり抹殺を宣言したので記者さんたちは爆笑した。
*******************************
2戦目の大阪から地獄のリーグ戦がスタート
欲野(2点、逆片エビ固め 12.42)F小川
「きょうは・・・20%の力で行きましょうか。フォォォォォ!」
要するにいつもは53歳のおばさんなのだが、怪しい注射を打つと時間限定で若返りし、レスラーの肉体を取り戻すという無茶苦茶なギミック。しかし長年のブランクだけは取り戻しようがないため、こんかいSPZクライマックスに参戦して実戦カンを取り戻すことにした・・・この日は欲野とアポカリプス対決、弱点の腰を攻められ12分42秒、逆片エビに敗北。負けたら緑色のバイオ血液を吐いて機能停止するので担架で運ばれたフローラ小川、大阪のファンは爆笑した・・・
小川(2点、STF 15.41)長原
「あの人はあの人、私は私です」
目の前で実の母親が担架で運ばれた後に登場した小川あかり。この日の相手は気鋭の後輩、長原。ノーザンを食らうなど不利な展開だったが、なんとか相手の攻め疲れを待ってSTFに捕らえた。懸命にこらえた長原だったがついにギブアップ。
菊次(2点、ムーンサルトプレスからの片エビ固め 19.01)NOTORI
いつの間にやら所属選手ナンバー2になってしまった菊次莉乃、モーガンに勝つなど実績も充分。この日はベテランNOTORIの素早い攻めを受けて苦戦を強いられたが、なんとかミサイルキック、ムーンサルト2連発を決めて白星発進。
玄海(2点、キャプチュード 7.25)ダークヴィーナス
「ふぃ・・・きつい日程だけど頑張るよ」
5連覇へ向けて最初のリーグ戦、相手はアポカリプスの一員、ダークヴィーナス。積極的にラストライドを仕掛け、返されるやキャプチュード、これで白星発進
「打撃もらうと危ないからね。早めにけりつけた」
+++++++++++++++++++
第3戦は福岡ドーム大会。
ダークヴィーナス(2点、ショルダータックルからの片エビ固め 6.48)F小川(0点)
フローラ小川、サンドバッグ状態。いったいなにしにSクラにやってきたのかとも思わせる。ダークヴィーナスにいいところなく敗北・・・
欲野(4点、DDTからの片エビ固め 23.09)小川(2点)
入社2年目でアポカリプスの核弾頭、欲野深子が小川と対戦。グラウンドの攻防でも懸命についていく欲野。そしてチャンスと見るや得意のDDT。2発目で小川の動きがおかしくなった。
「うううっ」
すかさず3発目のDDTを決めた欲野が3カウントを奪い小川越えに成功。
長原(2点、ノーザンライトSH 15.02)菊次(2点)
入社4年目どうしの同期対決。普段はタッグを組んでいるのでこの顔合わせはなかなか見られない。長原のジャーマン、ノーザンといった怒涛のスープレックス攻勢を受けきった菊次、ムーンサルトで半餓鬼、しかし長原も返して2度目のノーザン。どちらに転ぶかわからない試合となったが、4度目のノーザンでついに長原に凱歌。
「やったー!!」
休まず怒涛のノーザン攻めを敢行した長原が初日を出した。玄海に対抗してくると思われた一番手に早くも土がついてしまった・・・
玄海(4点、掌底からの片エビ固め 8.34)NOTORI(0点)
最近の玄海は試合の流れを渡さないために早い段階でラストライドを繰り出すようになってきた。この日も5分過ぎにラストライドで相手をもうろうとさせておいて掌底の連発で料理。地元での試合を白星で飾った。
第73回SPZクライマックス。玄海恵理、欲野深子が連勝スタート・・・・(続きます)
最近のコメント