第1,634回 73年目12月 ウルトラタッグリーグ(下)
73年目12月 ウルトラタッグリーグ戦
リーグ戦も佳境。
第7戦は仙台大会。
スバリカラス○、ハリノキ(6点、ラリアットからの片エビ固め 15.17)F小川、NOTORI×(2点)
フローラ小川53歳が連戦で疲労していたためか、最後はスバリカラスとNOTORIの一騎打ち状態に。スバリカラスのフランケンシュタイナーを切り返したNOTORIだったが、不意打ちラリアットを食らって悶絶。
菊次○、長原(10点、エルボーからの片エビ固め 7.44)メイファ×、ライアン(0点)
菊次とメイファが接近戦でやりあう中、タイミングよくエルボーをぶち込んだのが菊次。昏倒したメイファは無念の3カウントを聞いた・・・
Dジョーカー○、Dヴィーナス(6点、ダブルインパクトからの片エビ固め 16.45)レミー×、Gフェンリル(10点)
最終戦の相手が0点のメイファ組なので、ここで勝つか引き分ければ優勝がほぼ確実となるレミー組。しかしダーク軍も最大派閥の名にかけて簡単に負けてたまるかと抗戦した。
「DEAAAA」
レミーの強烈パイルドライバーでダークヴィーナスの動きが止まった。しかしダークヴィーナスも懸命にシャイニングウィザードで反撃、終盤は4人が入り乱れる攻防。場外へフェンリルを落としたダークジョーカー、ここでスッとダークヴィーナスがレミーを肩車
「ウワーッ」
ダークジョーカーが飛んだ、ダイビングラリアット炸裂。これでレミーは無念の3カウントを聞いた・・・これで1敗の菊次組、玄海組に優勝の可能性が出てきた。
玄海○、小川(10点、キャプチュード 11.45)欲野×、サキタン(4点)
優勝可能性の出てきた玄海、豪快な頭突き乱打で相手チームをきりきり舞いさせて最後はキャプチュード葬。
**********************
かくて最終戦、さいたまドーム大会。
Dジョーカー、Dヴィーナス○(8点、ダークVキックからの片エビ固め 16.10)F小川、NOTORI×(2点)
最終戦第4試合はアポカリプスの同門対決。合体攻撃でリズムをつかんだダーク組みが優位に立ち、最後はNOTORIを孤立させて、ダークヴィーナスのダークVキックで熱戦に終止符。
スバリカラス、ハリノキ○(8点、トラースキックからの片エビ固め 15.02)欲野×、サキタン(4点)
欲野組、3勝目ならず。ヒールコンビらしい乱戦に持ち込んだまでは良かったが、タイミング悪く欲野がハリノキのキックをもらってしまい悶絶。押さえ込まれて3カウントを喫した。
レミー○、Gフェンリル(12点、パワーボムからのエビ固め 9.33)メイファ×、ライアン(0点)
レミー組はメイファ組を落ち着いて下して、勝ち点10でリーグ戦を終えた。このあとメインイベントで勝った方と激突する・・・
菊次、長原○(12点、裏投げからの片エビ固め 23.39)玄海×、小川(10点)
優勝決定戦に行くためにはまず目の前のメインイベントに勝つしかない両チーム。引き分けたらその時点で外人組の優勝が決まってしまう。しかし試合は一進一退の攻防。焦れた菊次が早めに仕掛けて玄海にムーンサルト!しかし玄海も返して小川にスイッチ。早いタッチワークを見せた玄海組。要するに玄海が休みながら一つ一つの技をしっかり決める戦法。時間だけが過ぎてゆくと思われた中
「全国1000万のファンの皆様お待たせしました」
長原が玄海のバックに回りジャーマン!玄海返す。ならばと長原、組みついて裏投げ!!
「がっ」
元絶対王者の玄海、これで3カウントを奪われてしまった・・・・
玄海小川2連覇ならず。
「うう」
頭を押さえながら引き揚げる玄海、入れ替わりはいってきたのはセミに出場して楽勝したレミー・ダダーンとゴールドフェンリル。
「さあ、もう1R、いこかー」
菊次、セコンドから手渡されたスポーツドリンクのボトルで口をゆすいでから
「やりましょうか」
インターバルなしで優勝決定戦のゴングが鳴った、どう考えても23分の激闘を勝ち抜いた菊次組が不利。ゴールドフェンリルを引きずり出したいところだが、ゴールドフェンリルも引きどころをわきまえたファイト。この選手ただのパフォーマーではない。そして満を持してダダーン登場。ヒップアタックという意表を突く攻撃で菊次をたじろがせそしてパイルドライバー。2発目のそれはツープラトン。
代わって出てきた長原も相手のパワーを警戒してのこわごわファイト。それでも、裏投げで弱ったのを見るや、
「お待たせしましたー」
バックに回ってジャーマン!ハイブリッジできまった大技。レミー・ダダーンはフォールを返せなかった。
菊次、長原組が2連勝。20分30秒の優勝決定戦を制し、レミーダダーンも撃破。
「やりましたー!!」(菊次)
やったー!これはあれかな!?もって生まれた才能?(長原)
賞金500万円を手にしてにっこり笑う2人だった。
年末のプロレス大賞、MVPは取れなかったが、最優秀新人はカンナ神威、シングルのベストバウトで玄海VSモーガンの一戦が選ばれた。
« 第1,633回 73年目12月 ウルトラタッグリーグ(中) | トップページ | 第1,635回 73年目1月 新春ロケットシリーズ »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント