第1,635回 73年目1月 新春ロケットシリーズ
73年目1月
「ちょっと設立遅すぎない?」
長原ちづるのファンクラブ設立。
新春ロケットシリーズ開幕。初戦新潟大会でSPZタッグ選手権がいきなり組まれた。王者玄海恵理、小川あかりに挑むのは挑戦者菊次莉乃、長原ちづる組。至宝SPZ王座を菊次に奪われ、タッグリーグの優勝も逃した玄海。ここらで先輩の貫録を示しておかないと完全に世代交代を印象付けてしまう。
序盤は菊次と小川あかりが軽量同士のスピーディーな攻防を展開。そして小川が流れを作ってからのっそりと玄海が登場。
「うおおお」
頭突きを入れる。しかし畳み掛ける攻めが見られない、逆に菊次のソバットをもらってしまう・・・
「テンションあがってきたー!!」
菊次がデスバレー。玄海のガタイを持ち上げて頭から落とす。これで玄海の動きが止まり後を小川に託さざるを得なくなった。
「これで終わり」
ムーンサルトはカットに救われたものの、続くダブルインパクトを食らっては小川どうにもならず3カウントを奪われた。29分43秒、王座移動。菊次2冠王。王者組は4度目の防衛に失敗。
********************
2戦目の高松でテディキャット堀がシングル初勝利。ユン・メイファを丸め込んだ。
3戦目の徳島では新人のカンナ神威がサキタンをタックルで倒してそのまま3カウントを奪う快挙。そしてカンナ神威は4戦目の高知ではダークヴィーナスにも勝って驚異の新人ぶりを見せつける。さらに第6戦の岡山では腕固めで元SPZタッグ王者のNOTORIからギブアップを奪った。若い力は確実に育っている。
シリーズ第7戦新潟大会メインはあばしりタッグ選手権、王者小川あかり、小早川志保に対するはゴールドフェンリル&ジ・USA組。USAは初来日の善玉覆面レスラーというふれこみ。
「解説の杉浦さん、ザ・USAというのは」
「IWWFさんから推薦がありまして今回のサーキットに参戦させました。見ての通り馬力は小川選手の圧倒的に上をゆきますから、グラウンドに持ち込むのも苦労するでしょうね」
けっこうな威力のタックルで弾き飛ばされる小川。ドロップキックのフォームも様になっている。IWWFは人材の宝庫と言われるゆえん。代わった小早川も防戦一方、。ズルズルと外人組のペースで試合が進み、小川はパイルドライバーを食らって悶絶。そのあとゴールドフェンリルが執拗なコブラツイストでいたぶる。
そのあとは小早川がつかまってしまい、ゴールドフェンリルのDDTをくらってしまう。そしてフラフラの小川が孤立してしまい、USAのミサイルキックを食らって敗北。王座移動。勝負タイム45分50秒、小川あかり、あばしり王座も失った・・・
********************
最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合ではユンメイファがキックを連打し、エレナライアンからフォール勝ち。
続く第2試合は若手中堅のタッグマッチ。越後しのぶ、野村あおばVSテディキャット堀、山科瞳組。この試合は12分あまりの熱戦の末、野村あおばがムーンサルトプレスをT堀に決めて勝利。
続く第3試合は昨日あばしり王者になったばかりのゴールドフェンリルとUSAが入場。NOTORI・ダークヴィーナスと対戦。
第3試合に回された最大派閥アポカリプスとしては負けられない一戦。しかしUSAのものすごいミサイルキックにダークヴィーナスが吹っ飛ぶ。そこへゴールドフェンリルが入ってきてサンドイッチラリアットの追い打ち、そして
「トマホーク!」
トマホークDDT炸裂。一発目はNOTORIのカットに救われたが立て続けに2発目をもらってしまい万事休す。勝負タイム18分36秒。
« 第1,634回 73年目12月 ウルトラタッグリーグ(下) | トップページ | 第1,636回 くそみそテクニック60 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント