第1,645回 カンナ神威、ゴボウ抜き
74年目6月
「バトルアトランティス」開幕。
しかし玄海恵理、ダークヴィーナス、サキタンといったアポカリプスの主力どころが負傷欠場してしまい、こぢんまりとしたシリーズとなった。
第4戦三重大会のセミで組まれたのが小川あかりVSカンナ神威。
入社2年目のカンナ神威、グラウンドで小川と互角の勝負。そして長期戦でもスタミナが切れず、能力の高さをうかがわせる。
そして小川あかり、強敵相手だと出てしまういつものぐだぐだファイト。ノーザンやニーリフトの攻めをしのぎ切ったカンナ神威がなんとドロップキックで小川あかりをなぎ倒し、そのまま押さえ込んで3カウント。勝負タイム17分58秒、場内どよめき。
「小川さんに…勝った・・・・」
カンナ神威、クールな表情で勝ち名乗りを受けたが、内心はすごくうれしかった。
勢いに乗るカンナ神威は第5戦和歌山でもアポカリプスの核弾頭・欲野深子を、返し技の背面トペで3カウントを奪う殊勲の星。入社2年目で中堅以上にまで地位を上げてきた・・・・
控室モニタ越しに見ていた同期の越後しのぶ、複雑な表情。
(置いていかれる・・・・っ)
練習には人一倍取り組んでいるが、レスリングセンスの差は埋まらない。カンナ神威は近いうちにトップ戦線に組み込まれるだろう、しかし自分はまだ前座・・・
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最終戦はさいたまドーム大会。メインのカードが弱かったが営業努力の甲斐あって超満員。
第1試合、先月デビューしたばかりの寺原泉が先輩の山科瞳と対戦。やはり力の差は歴然で、山科が一方的に攻めて7分51秒、得意のネックブリーカーでフォール勝ち。
第2試合は若手中堅4人によるタッグマッチ。小早川志保、野村あおばVS越後しのぶ、テディキャット堀。
(先輩を倒さないと、後ろの試合で使ってもらえない!)
先輩越えを果たさんと入社2年目の越後が頭突きをガスガス撃ち込んでいったが、パートナーのT堀がつかまってしまい戦線離脱。それでも越後あきらめずエルボーを小早川に打ち込んでゆく。
(あーもー)
小早川志保、ムーンサルト、これはT堀がカットしたが、野村が乱闘を仕掛けておいて、ぐったりとしている越後へダイビングプレス。17分23秒、よくねばった越後だったがフォール負け。
休憩前第3試合は欲野深子VSザ・USA。この試合は欲野がペースを握り、9分35秒、サソリ固めでギブアップ勝ち。
休憩後、外人同士のタッグマッチを挟んで、因縁の対決。
フローラ小川 VS 小川あかり。
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